JP2006107315A - 車両速度測定装置および反則金徴収システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 低コストで車両の平均速度を正確に測定することが可能な車両速度測定装置を提供する。
【解決手段】 車両が道路沿いに設置される路側機器を通過したことを検出する通過検出手段と、路側機器の通過を検出した時刻を取得する時刻取得手段と、取得した時刻に基づいて車両が通過した2つの路側機器間の走行時間を演算する走行時間演算手段と、路側機器の設置位置を記憶する位置記憶手段と、設置位置に基づいて車両が通過した2つの路側機器間の距離を演算する距離演算手段と、2つの路側機器間の走行時間および距離から車両の2つの路側機器間における平均速度を演算する平均速度演算手段と、を有することを特徴とする車両速度測定装置として提供可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有料道路の出入口を車両が通過する際にその車両と車外との通信により料金の収受を行なう車両用通信装置および反則金徴収システムに関するものである。
一般に、現在の高速自動車道路において、自動車の安全面・走行面での性能が向上していることに伴い、法定速度を遵守せず過速度走行を行ない、結果、事故につながるといったケースが増加している。現在の速度取り締まりの方法としては、一般に「オービス」と呼ばれる自動速度取り締まり方式が主流であり、様々な方法で車両の速度を算出している。速度の算出方法としては、電波を車両に向け送出し、その反射波を受信するまでの時間を計測することで車両の速度を計測し取り締まる方法(H型システムと呼ばれる)や、道路に埋め込まれた金属探知機を用いて(「磁界の乱れ」の時間間隔を計測)、ある一定距離内での速度を算出する方法(L型システムと呼ばれる)、パトロールによる移動追尾計測によるもの等が用いられてきた。
前記「H型システム」は、Xバンドと呼ばれる周波数帯(10.525GHz)を持つ電波を断続的に車両に対して送出し、その反射波を受信することで、受信波の時間差から車両の速度を算出するドップラー効果を利用したシステムである。しかし、このシステムの「車両に対して断続的に電波を送出する」という点を利用した「レーダー探知機」が市販されている。これを車両側が搭載すれば事前にその電波を検知できるため、自動速度取締機付近でのみ減速し、自動速度取締機通過後、また過速度走行を行なうというのが現状であると思われる。よって、自動速度取締機付近以外の場所において、過速度走行を行なう車両について取り締まることは不可能である。
前記「L型システム」は、ループコイルと呼ばれるコイルを道路の中に埋め込み、車の通過による磁界の乱れから、車両の通過時刻を測定し、数メートルという狭い範囲で過速度走行車両を検出し、警告、またはオービスとの併合で撮影を行なうといった方式を採用したシステムである。しかし、このシステムにおいても「速度の取り締まり場所が固定である」という点を利用した「GPS機能付きレーダー探知機」が市販されており、予め登録してある自動速度取締機付近になるとドライバーに警告することが可能であるため、自動速度取締機付近でのみ減速し、自動速度取締機を通過後、また過速度走行を行なうというのが現状であると思われる。
さらに、パトロール(追尾計測)による取り締まりや、移動オービスと呼ばれる計測器によって移動先において取り締まりを行なうものなどは、人為的なものであり現行犯として取り締まれるという利点はあるにしても、結局はその計測ポイントでのみの取り締まりでしかないため、計測ポイントを通過すれば、また過速度走行を行なうというのが現状であると思われる。
以上述べたように、「計測ポイントでのみの速度取り締まり」はそのポイントでの過速度走行車両を検知することが目的で、根本的に「安全」を目的とした法定速度での走行をドライバーに促進する手段では無いように思われる。そう言った過速度走行を可能にする状況下では、結果として大事故を引き起こす可能性が増加するということは言うまでもない。
そこで、高速道路出入口に設置されたETC(自動料金徴収システム,ETC:Electronic Toll Collection)ゲートおよび高速道路の路肩に設置された計測器を車両が通過した時刻をサーバが記憶し、2つの計測器を通過した時刻と2つの計測器の距離から車両の平均速度を演算し、法定速度を超過している場合は道路に設置された表示器に表示するとともに、警察へ通報する車両速度監視システムが考案されている(特許文献1参照)。
また、ナビゲーション装置から取得される車速が法定速度を超過している場合はICカード内に記録された電子マネーまたは違反者の口座から自動的に反則金・罰金が引き落とされる交通事故管理支援システムが考案されている(特許文献2参照)。
特開2003−346283号公報 特開平11−120478号公報
特許文献1の例では、車両の平均速度を演算するためのサーバおよび道路上に設置する表示器が必要で、車両速度監視システムを構成するためのコストは高い。また、車両の速度を監視するための機能以外も含まれているので、単に速度取り締まりのために使用するには冗長な構成である。
特許文献2の例では、車両の速度を取得するためにナビゲーション装置を搭載する必要があるが、車両の平均速度を演算するためのみにナビゲーション装置を搭載することは、ナビゲーション装置に含まれるごく一部の機能を使用するのみであるため非常に不経済である。
上記問題を背景として、本発明の課題は、低コストで車両の平均速度を正確に測定することが可能な車両速度測定装置および反則金徴収システムを提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明は、上記課題を解決するための車両速度測定装置を提供するものである。即ち、請求項1によれば、車両が道路沿いに設置される路側機器を通過したことを検出する通過検出手段と、路側機器の通過を検出した時刻を取得する時刻取得手段と、取得した時刻に基づいて車両が通過した2つの路側機器間の走行時間を演算する走行時間演算手段と、路側機器の設置位置を記憶する位置記憶手段と、設置位置に基づいて車両が通過した2つの路側機器間の距離を演算する距離演算手段と、2つの路側機器間の走行時間および距離から車両の2つの路側機器間における平均速度を演算する平均速度演算手段と、を有することを特徴とする車両速度測定装置として構成される。
上記構成によって、車両の平均速度を演算するためのサーバを設置することなく車載機器のみで車両の平均速度を測定することが可能となり、サーバ設置のためのコストは不要となり、低コストで車両速度測定装置の構成を実現できる。
請求項2によれば、本発明の車両速度測定装置は、道路の法定速度を記憶する法定速度記憶手段と、平均速度が法定速度を超過しているかどうかを判定する速度超過判定手段と、を有する構成をとることができる。本構成によって、走行中にほぼリアルタイムで法定速度を超過しているかどうかを把握することが可能となる。
請求項3によれば、本発明の車両速度測定装置は、法定速度を超過した場合の反則金額を記憶する反則金額記憶手段を有する構成をとることができる。本構成によって、走行中にほぼリアルタイムで法定速度を超過した場合の反則金額を求めることが可能となる。
請求項4によれば、本発明の車両速度測定装置速度超過判定手段による判定結果および法定速度を超過した場合の反則金額の少なくとも一つを報知する報知手段を有する構成をとることができる。本構成によって、運転者は走行中にほぼリアルタイムで法定速度を超過したこと、あるいは法定速度を超過した場合の反則金額を知ることができる。
請求項5によれば、本発明の車両速度測定装置は、車両の識別情報を記憶する識別情報記憶手段を有し、法定速度を超過した場合の反則金額および車両の識別情報を路側機器あるいは他の外部機器に送信する送信手段を有する構成をとることができる。本構成によって、例えば外部機器の設置場所が警察署であれば法定速度を超過して走行している車両および車両の走行場所(路側機器の位置から特定可能)を知ることができ、最寄りの場所を走行中のパトロールカーを差し向けることができる。また、自動速度取締機,パトロール(追尾計測),移動オービスによる取り締まりよりも効率よく速度超過の取り締まりを行なうことができる。また、違反車両および所有者の特定,および所有者への通知も容易に行なうことができるので、取り締まり業務の効率化にもつながる。
請求項6によれば、本発明の車両速度測定装置は、車載機器は、利用者を特定する認証媒体であるICカードがセットされ、ICカードに記憶されるICカード情報に基づいて、有料道路の出入口を車両が通過する際に車両と出入口に設置された路上機との通信により料金の収受を行なう自動料金収受システムにおける車両側に搭載する車載器であって、路側機器あるいは他の外部機器は出入口に設置された路上機である構成をとることができる。
自動料金収受(ETC)システムの車載器で用いられるICカードには車両の識別情報,使用者の情報,料金所の通過時刻などが含まれている。ICカードがクレジットカードタイプのものには、料金決済のための口座情報も含まれている。上記構成によって、専用の装置を新たに製作することなく料金所(路上機)間の平均速度を求めることが可能となる。よって、従来技術のように車両の平均速度を演算するためのナビゲーション装置も不要である。
また、本発明は、上記課題を解決するための反則金徴収システムを提供するものである。すなわち、請求項7によれば、本発明の反則金徴収システムは、請求項5に記載の車両速度測定装置と、反則金額および車両の識別情報を受信した場合、車両の識別情報に応じた金融機関の口座から反則金額の引き落としを指示する反則金引き落とし指示手段を含む路側機器あるいは他の外部機器と、を有することを特徴とする反則金徴収システムとして構成される。本構成によって、いわゆる交通違反切符の交付,違反者の警察署への出頭,金融機間の窓口での交通反則金の納付などを行なう必要がなく、速度超過違反時の処置を効率よく行なうことが可能となる。
請求項8によれば、本発明の車両速度測定装置は、車載機器は、利用者を特定する認証媒体であるICカードがセットされ、ICカードに記憶されるICカード情報に基づいて、有料道路の出入口を車両が通過する際に車両と出入口に設置された路上機との通信により料金の収受を行なう自動料金収受システムにおける車両側に搭載する車載器であって、路側機器あるいは他の外部機器は出入口に設置された路上機である構成をとることができる。
自動料金収受(ETC)システムの車載器で用いられるICカードには車両の識別情報,使用者の情報,料金所の通過時刻などが含まれている。ICカードがクレジットカードタイプのものには、料金決済のための口座情報も含まれている。上記構成によって、専用の装置を新たに製作することなく料金所(路上機)間の平均速度を求めること、あるいは速度超過違反時の反則金の引き落としが可能となる。よって、従来技術のように車両の平均速度を演算するためのナビゲーション装置も不要である。
低コストで車両の平均速度を正確に測定することが可能な車両速度測定装置を提供するという目的を、自動料金収受(ETC)システムの車載器で料金所間の平均速度を求める構成により実現した。
以下、本発明の実施の形態である車両速度測定装置について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の車両速度測定装置を含むETCシステムの概略を示す模式図である。本車両速度測定装置は車両に搭載される車載器1(本発明の車載機器)により構成され、ETCシステムとしては他に有料道路の出口および入口の各料金所に設置され、車載器1と無線通信を行なう路上機3(本発明の路側機器)と、この路上機3に接続された管理センタに設置され、有料道路を利用する車両に対する利用料金の決済処理全般を管理するコンピュータ4とを含み構成されている。
コンピュータ4は、周知のCPU、メモリ、ハードディスク装置などを備えて、周知のパーソナルコンピュータあるいはワークステーションとして構成されており、CPUの制御により動作する。コンピュータ4は、各料金所の路上機3と通信回線を介して接続されており、路上機3からのETC処理結果の情報を統括管理する装置である。このコンピュータ4にはクレジットカードタイプのICカードでのETC処理を行なうための決済情報がデータベース化されて蓄積されている。例えば契約者情報データベース等である。契約者情報データベースには、ICカードがクレジットカードタイプなので、ICカードを利用可能な契約者の情報(住所、氏名、電話番号、利用料金を引き落とす金融機関の情報、契約車両の情報、車載器の情報等)が記憶されている。なお、ICカードの利用が不可能な人のリスト(ネガティブリスト等)も記憶されており、路上機3からの問い合わせに対してリストとの照合結果を返信する。
路上機3は、有料道路の料金所の入口車線及び出口車線に設置された車両検知装置、路側無線装置、案内表示装置、車両発進制御装置、これらの機器を制御する車線制御装置などからなり、入口車線あるいは出口車線に車両が進入した際に、車両に搭載される車載器1と無線通信を行なうことで、車載器1から車載器情報を取得して有料道路の利用に関する処理、例えばETC処理等を行ない、ETC処理結果を車載器1へ返信する。料金所におけるETC処理には、入口処理と出口処理がある。
入口処理は、有料道路に進入する車両の車載器1との無線通信により車載器情報を取得して車載器情報の正否を判定し、車載器情報が正しい場合に入口情報(入口料金所番号、入口通過時刻等)を通知し、車載器1にセットされているICカード2への記録を行なう処理である。
出口処理は、車載器1から路上機3が受信した車載器情報(ICカード番号、車載器ID等)と、ICカード2(本発明の識別情報記憶手段)の入口情報(ICカード番号、入口料金所番号、入口通過時刻,ICカード有効期限情報等)と、路上機3が保持している出口情報(自料金所番号、他の料金所との対距離料金情報、時刻情報等)とを組み合わせて車両側からの情報の正否を判定した後、正しい場合に通行料金(利用料金)を算出し、それをETC処理結果として車載器1およびコンピュータ4へ通知する処理をいう。
図1に示すように、車載器1は、有料道路の出口および入口の路上機3と無線通信を行なうアンテナ10と、無線通信制御を行なう無線部11(本発明の送信手段)と、LEDあるいはLCD表示器の少なくとも一方を含み車両に乗車している人に対する操作案内や料金等を表示する表示部18(本発明の報知手段)と、音声メッセージ等を送出するスピーカ23(本発明の報知手段)と、複数のボタンからなる入力操作部19と、ICカード2の情報をICカードコネクタ15を介して読み取りおよび書き込みを行なうICカード制御部14と、車載器全体の制御を行なう全体制御部13と、ICカード2の有効期限情報等を記憶するための記憶部17と、周知の時計ICを含んで構成されて日時データを生成する時刻管理部16と、外部機器接続部20とから構成されている。また、電源部12は車載器1全体に電源を供給するものである。
全体制御部13(本発明の通過検出手段,走行時間演算手段,距離演算手段,平均速度演算手段,速度超過判定手段,反則金引き落とし指示手段)は図示しない周知のCPU,ROM,RAM,入出力回路であるI/Oおよびこれらの構成を接続するバスライン、入力操作からの信号の処理を行なう信号処理回路、表示部18を制御するための信号出力回路等が備えられている。CPUは、ROMおよびRAMに記憶された制御プログラムおよびデータにより制御を行なう。ROMは、プログラム格納領域とデータ記憶領域とを有している。プログラム格納領域には制御プログラムが格納され、データ記憶領域には制御プログラムの動作に必要なデータが格納されている。また、制御プログラムは、RAM上にてワークメモリを作業領域とする形で動作する。
記憶部17(本発明の法定速度記憶手段、反則金額記憶手段)は記憶・読み出し可能な周知のフラッシュメモリで構成され、ETC料金所の位置情報等の車載器1の動作に必要な情報が記憶される。記憶すべき情報の規模によっては、CD−ROM,DVD等の記憶媒体の読み取り/書き込みを行なう装置あるいはハードディスク装置を外部機器接続部20に接続した構成を用いてもよい。
外部機器接続部20は、例えば車内LAN(Local Area Network)として構成され、車両に搭載された他の制御装置(例えばナビゲーション装置5)に接続することで、必要なデータの遣り取りを行なうことができる。
車載器1にICカード2が装着されると、ICカード内部の情報が車載器1に読み込まれる。この情報は、無線通信時に車載器1に予め登録されている車両の情報と共に車載器情報として送信される。この車載器1は、有料道路の料金所の入口あるいは出口に設置されている路上機3と無線通信を行ない通行料金の算出を行なうものである。
図1に示すように、ICカード2には、情報を記憶・読み出し可能な周知のフラッシュメモリ等で構成されるメモリ22、車載器1のICカードコネクタ15を介してICカード制御部14との間でデータのやり取りを行なったり、メモリ22を制御する制御部21とが設けられている。
メモリ22には、例えばICカード2がクレジットタイプであれば、契約者の金融機関情報(銀行の口座番号等)、および契約の有効期限等、有料道路の利用料金を引き落とすための決済情報が記憶されている。また、このメモリ22には、ICカード2を特定するためのICカード情報(カードID)やICカードの有効期限情報も予め記憶されている。このカードIDは、車両が料金所の入口ゲートを通過する際に、路上機3へ車載器情報の一部として送信され、この応答として返信されてきたゲート通過時刻、料金所ゲートを特定するためのゲート番号、車両の車種等の利用履歴情報がこのカードIDに関連付けられてメモリ22に記憶される。入口ゲートとは車両通過用に設けられた入口車線からなる入口処理のためのゲートをいう。
図2を用いて、車両の平均速度演算処理について説明する。なお、本処理は本処理は全体制御部13に含まれる図示しないCPUにより実行される制御プログラムにおいて他の処理とともに繰り返し実行される。まず、車両30が高速道路等の有料道路の料金所入口のETCゲート31に接近すると、車載器1はETCゲート31近傍に設置されている路上機(例えば、図2の路上機3)と無線通信を行ない、上述した入口処理を行なう。入口処理において車載器1に入口情報が通知された場合に料金所を通過したと判定し、時刻管理部16(本発明の時刻取得手段)から現在時刻を取得して通過時刻T1として記憶部17に記憶する。
車両30が高速道路等の有料道路の料金所出口のETCゲート32に接近すると、車載器1はETCゲート32近傍に設置されている路上機(例えば、図2の路上機3)と無線通信を行ない、上述した出口処理を行なう。出口処理において車載器1に料金情報が通知された場合に料金所を通過したと判定し、時刻管理部16から現在時刻を取得して通過時刻T2として記憶部17に記憶する。
なお、現在時刻の情報は、外部機器接続部20に接続された他の制御装置(例えばナビゲーション装置5)との通信によって日時データを取得する方法、あるいは、車両に搭載されているGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)機器よりGPS信号を取得し、GPS信号に含まれる日時データを用いる方法、通信回線を用いた車両外部の施設・機器から日時データを取得する方法、路上機との通信から日時データを取得する方法等により取得してもよい。なお、時刻情報は日付を含んでもよい。
そして、ETCゲート31からETCゲート32までの車両の平均速度Vaを演算する。記憶部17に記憶されているETC料金所の位置情報を参照し、ETCゲート31からETCゲート32までの距離Lを演算する。ETCゲート31からETCゲート32までの車両の走行時間は(T2−T1)であるので、車両の平均速度VaはL/(T2−T1)となる。
ETC料金所の位置情報は、外部機器接続部20に接続された他の制御装置(例えばナビゲーション装置5)との通信によって取得する方法、あるいは、通信回線を用いた車両外部の施設・機器から取得する方法等を用いてもよい。
演算された車両の平均速度Vaは、表示部18に通行料金とともに表示したり、スピーカ23からの音声メッセージ(例えば、「ただ今の平均速度は100km/hです。」)を送出することによって運転者に報知する。車両の平均速度Vaに加えて、車両が料金所間の走行に要した時間、料金所間の距離も報知してもよい。
ETC料金所のETCゲート以外にも、パーキングエリア,サービスエリアの出入口あるいは道路周辺にランドマークとなる施設等がある地点に路上機33,34を設置して、ETCゲート31〜路上機33,路上機33〜路上機34,路上機34〜ETCゲート32の各区間で車両の平均速度を演算する方法をとってもよい。加えて、ETCゲート31〜路上機34,路上機33〜ETCゲート32の各区間の車両の平均速度を演算して全区間における車両の平均速度を演算して報知するようにしてもよい。
また、路上機は例えば10km毎のように、所定の間隔で設置すれば、2つの路上機間の位置を記憶する必要がなく(記憶部の記憶容量を低減できるので記憶部のコストを低減できる)、距離を演算する必要もなくなる(全体演算部におけるプログラム容量を削減できることでプログラムの設計工数を低減できるので、プログラムの設計コストを低減できる)。
記憶部17に各道路あるいは路上機間ごとの法定速度情報を記憶させておき、演算された該道路あるいは該路上機間における車両の平均速度と比較して比較結果を報知するようにしてもよい。(例:「ただ今の平均速度は120km/hで、20kmオーバーです。」)
さらに、記憶部17に法定速度違反時の交通反則金情報(超過速度ごとの交通反則金の金額),減点等の行政処分の内容を記憶させておき、演算された車両の平均速度が法定速度を上回る場合に、超過速度に対応する交通反則金の金額あるいは減点等の行政処分の内容を、表示部18あるいはスピーカ23により報知するようにしてもよい。(例:「ただ今の平均速度は140km/hで、40kmオーバーです。免許停止、交通反則金は○○万円です。」)
演算された車両の平均速度が法定速度を上回る場合には、車載器1(無線部11)から管理センタのコンピュータ4あるいは路側機および通信回線を介して、ICカード2あるいはコンピュータ4に含まれる契約者情報や車両情報を最寄りの警察署25などへ通報するようにしてもよい。この場合も、表示部18あるいはスピーカ23により報知される。(例:「40kmオーバーの速度違反です。通報しました。」)
演算された車両の平均速度が法定速度を上回った場合には、車載器1(無線部11)から管理センタのコンピュータ4あるいは路側機および通信回線を介して、ICカード2あるいはコンピュータ4に含まれる契約者情報や車両情報,および交通反則金の情報を金融機関24に送信し、予め指定される契約者の口座(ETC料金決済用の口座)からETC料金決済期日にETC料金とともに引き落とすようにしてもよい。
法定速度情報および交通反則金情報は、外部機器接続部20に接続された他の制御装置(例えばナビゲーション装置5)から取得する方法、あるいは、通信回線を用いた車両外部の施設・機器から取得する方法等を用いてもよい。
ナビゲーション装置5に車載器1の機能を含む構成としてもよい。ナビゲーション装置5は、自車の位置を検出する位置検出器、ETC料金所の位置データを含む地図データを記憶するCD−ROM,DVD,HDD(ハードディスクドライブ)等の記憶媒体、リモコン,音声入力装置等の入力手段、液晶ディスプレイ,スピーカ等の報知手段を備えている。よって、車載器1の全体制御部13の一部,ICカード制御部14,ICカードコネクタ15,無線部11をナビゲーション装置5に組み込めば、ナビゲーション装置によって本発明の車両速度測定装置を構成できる。これにより、ナビゲーション装置5と車載器1を個別に製作するよりも製造コストの面で有利となる。また、ナビゲーション装置5を取り付ける場所のみ確保すればよく、車内の空間を有効活用できる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
本発明の車両速度測定装置を含むETCシステムの概略を示す図。 車両の平均速度演算処理を説明するための図。
符号の説明
1 車載器(車載機器)
2 ICカード(識別情報記憶手段)
3 路上機
4 コンピュータ
5 ナビゲーション装置
11 無線部(送信手段)
13 全体制御部(通過検出手段,走行時間演算手段,距離演算手段,平均速度演算手段,速度超過判定手段,反則金引き落とし指示手段)
16 時刻管理部(時刻取得手段)
17 記憶部(法定速度記憶手段、反則金額記憶手段)
18 表示部(報知手段)
19 入力操作部
20 外部機器接続部
21 制御部
22 メモリ
23 スピーカ(報知手段)
31 ETCゲート(料金所入口,路側機器)
32 ETCゲート(料金所出口,路側機器)
33,34 路上機(路側機器)

Claims (8)

  1. 車両が道路沿いに設置される路側機器を通過したことを検出する通過検出手段と、
    前記路側機器の通過を検出した時刻を取得する時刻取得手段と、
    前記取得した時刻に基づいて前記車両が通過した2つの路側機器間の走行時間を演算する走行時間演算手段と、
    前記路側機器の設置位置を記憶する位置記憶手段と、
    前記設置位置に基づいて前記車両が通過した2つの路側機器間の距離を演算する距離演算手段と、
    前記2つの路側機器間の走行時間および距離から前記車両の前記2つの路側機器間における平均速度を演算する平均速度演算手段と、
    を有することを特徴とする車両速度測定装置。
  2. 道路の法定速度を記憶する法定速度記憶手段と、前記平均速度が前記法定速度を超過しているかどうかを判定する速度超過判定手段と、を有するものである請求項1に記載の車両速度測定装置。
  3. 前記法定速度を超過した場合の反則金額を記憶する反則金額記憶手段を有するものである請求項2に記載の車両速度測定装置。
  4. 前記速度超過判定手段による判定結果および前記法定速度を超過した場合の反則金額の少なくとも一つを報知する報知手段を有するものである請求項2または3に記載の車両速度測定装置。
  5. 前記車両の識別情報を記憶する識別情報記憶手段を有し、前記法定速度を超過した場合の反則金額および前記車両の識別情報を前記路側機器あるいは他の外部機器に送信する送信手段を有するものである請求項2ないし4のいずれか1項に記載の車両速度測定装置。
  6. 前記車両速度測定装置は、利用者を特定する認証媒体であるICカードがセットされ、前記ICカードに記憶されるICカード情報に基づいて、有料道路の出入口を車両が通過する際に前記車両と前記出入口に設置された路上機との通信により料金の収受を行なう自動料金収受システムにおける車両側に搭載する車載器であって、前記路側機器あるいは他の外部機器は前記出入口に設置された路上機である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車両速度測定装置。
  7. 請求項5に記載の車両速度測定装置と、
    前記反則金額および前記車両の識別情報を受信した場合、前記車両の識別情報に応じた金融機関の口座から前記反則金額の引き落としを指示する反則金引き落とし指示手段を含む前記路側機器あるいは他の外部機器と、
    を有することを特徴とする反則金徴収システム。
  8. 前記車両速度測定装置は、利用者を特定する認証媒体であるICカードがセットされ、前記ICカードに記憶されるICカード情報に基づいて、有料道路の出入口を車両が通過する際に前記車両と前記出入口に設置された路上機との通信により料金の収受を行なう自動料金収受システムにおける車両側に搭載する車載器であって、前記路側機器あるいは他の外部機器は前記出入口に設置された路上機である請求項7に記載の反則金徴収システム。
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