JP2006102767A - ワーク搬送装置の駆動指令生成装置 - Google Patents

ワーク搬送装置の駆動指令生成装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 金型との干渉を避けることができ、かつSPMを下げることなく効率的にワーク搬送装置を駆動できるワーク搬送装置の駆動指令生成装置の提供。
【解決手段】ワーク搬送装置の駆動指令生成装置10を、スライドの干渉領域、非干渉領域を入力する操作パネル9と、スライド位置を検出するロータリーエンコーダ8と、スライド位置に基づいてスライドがいずれの領域にあるかを判定する領域判定手段11と、干渉領域でスライドが最も低い最低プレスを選択する最低プレス選択手段12と、非干渉領域での補間値を演算する補間値演算手段15と、干渉領域では最低プレスのスライドモーションに追従する仮想マスタスライドモーションを作成し、非干渉領域では仮想のマスタスライドモーションを補間値で補間し、かつ仮想マスタスライドモーションからワーク搬送装置の駆動指令を生成する指令値生成手段16とで構成した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ワーク搬送装置の駆動指令生成装置に係り、例えば複数のサーボプレスで構成されたプレスラインに用いられるワーク搬送装置の駆動指令生成装置に関する。
近年、プレスラインを複数のサーボプレスを用いて構成することが提案されている。サーボプレスでは、スライドモーションを任意に設定できるため、各加工ステーションでの加工条件に応じて最適なスライドモーションを設定でき、製品の仕上がり具合も良好である。また、このようなプレスラインでは、ワーク搬送装置を各サーボプレスの金型と干渉しないで駆動させるために、各サーボプレスを同期制御させることが要求される(特許文献1)。
つまり、特許文献1には、複数のサーボプレスの中から、ワーク搬送動作許容位置に至るまでのスライド移動速度が最も低速なサーボプレスを検出するとともに、他のサーボプレスに対して低速化補正運転を行うことにより、全てのサーボプレスを前記ワーク搬送動作許容位置に同期して到達させることが開示されている。
特開2003−191096号公報
しかしながら、特許文献1によれば、最も低速なサーボプレスに他のプレスの速度を合わせるため、SPM(Stroke Per Minute)が下がる可能性がある。SPMを維持するために、ワークの搬送領域において増速しているが、ワーク搬送装置の限界速度を超えるところまで上げることはできないことから、結果的にSPMを維持するのは困難である。
また、スライドの動きをその速度で管理しているため、速度が目標通りに制御されたとしても、スライドの実際の高さが目標通りとはいえない状況が生じた場合には、その分の干渉可能性を考慮してワーク搬送装置を駆動させる必要があり、動きに無駄がでるという問題がある。
本発明の目的は、金型との干渉を避けることができるとともに、SPMを下げることなく、効率的にワーク搬送装置を駆動できるワーク搬送装置の駆動指令生成装置を提供することにある。
本発明の請求項1に係るワーク搬送装置の駆動指令生成装置は、複数のプレスで構成されたプレスラインに用いられるワーク搬送装置の駆動指令生成装置であって、前記複数のプレスの動きと前記ワーク搬送装置の動きとが干渉する干渉領域または干渉しない非干渉領域を入力する入力設定手段と、各プレスのスライドの位置を検出する検出手段と、検出されたスライド位置に基づいて当該スライドがいずれの領域にあるかを判定する領域判定手段と、スライド下降時の干渉領域およびスライド上昇時の干渉領域のそれぞれでスライド位置の最も低い最低プレスを選択する最低プレス選択手段と、非干渉領域にあるスライド位置に基づいて当該非干渉領域での補間値を演算する補間値演算手段と、前記干渉領域では前記最低プレスのスライドモーションに追従する仮想マスタスライドモーションを作成するとともに、前記非干渉領域では前記仮想のマスタスライドモーションを前記補間値に基づいて補間し、かつ当該仮想マスタスライドモーションに基づいてワーク搬送装置の駆動指令を生成する指令値生成手段とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、干渉領域および非干渉領域を通した最適な仮想マスタスライドモーションを作成し、この仮想マスタスライドモーションに基づいて生成される駆動指令でワーク搬送装置の動きを制御し、金型等との干渉を防ぐことができる。従って、ワーク搬送動作許容位置までに最も遅いプレスの動きに他のプレスを同期させる従来の方法とは異なり、SPMが下がる心配がない。また、最適な仮想マスタスライドモーションに基づいてワーク搬送装置の駆動指令を生成するから、プレス側との干渉が生じないタイミングや動きでワーク搬送装置を確実に駆動でき、無駄な動きがなくなって効率的である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る駆動指令生成装置10(図2)が適用されたトランスファプレス1を模式的に示す全体斜視図である。本実施形態では、ワーク搬送装置としてトランスファフィーダを使用している。図2は、駆動指令生成装置10を示すブロック図である。
図1において、トランスファプレス1は、モジュール化された複数のサーボプレス(以下では、単に「プレス」と略す場合がある)P1〜P7をワーク搬送方向に沿って配列した構成であり、各サーボプレスP1〜P7に対応した加工ステーションを備えて一連のトランスファプレスラインを形成している。トランスファプレス1には、各サーボプレスP1〜P7を統括して制御するコントローラ2(図2)の他、図示しないワーク供給用のスタッカ装置や、全加工ステーションに跨る一対のトランスファバー3A,3Bを備えたトランスファフィーダ3等が設置されている。このようなトランスファプレス1では、ワークが図中の左手前側から右奥側に搬送される(図中の左手前側が上流で、右奥側が下流)。
トランスファプレス1を構成する各サーボプレスP1〜P7は、図示しないサーボモータと、これによって駆動されるメインクランクが内蔵されたクラウン4と、メインクランクにプランジャを介して連結され、かつ上金型が取り付けられるスライド5と、下金型が取り付けられるムービングボルスタが収容可能なベッド6とを1組にして構成されている。ただし、ムービングボルスタの代わりに、ベッド6に固定された通常のボルスタを用いる場合もある。また、サーボプレスP1〜P7には、図2に示すように、メインクランク角度をスライド5の位置として検出可能なロータリーエンコーダ(検出手段)8が設けられている。
コントローラ2は、コンピュータを用いた制御技術によって構築されており、サーボプレスP1〜P7のスライド5の動きを制御するとともに、トランスファフィーダ3の動きを制御するための駆動指令を生成可能に設けられている。中でも、駆動指令を生成するためにコントローラ2は、コンピュータを領域判定手段11、最低プレス選択手段12、最進プレス選択手段13、最遅プレス選択手段14、補間値演算手段15、および指令値生成手段16として機能させるハードウェアおよびソフトウェアを備えている。そして、駆動指令は、トランスファフィーダ3駆動用のメインクランク角度として生成され、トランスファフィーダ3のコントローラ3Bに出力される。
また、コントローラ2には、ユーザによって操作される操作パネル(入力設定手段)9が接続されている。操作パネル9は、スライド5(に設けられた金型)の動きとトランスファフィーダ3の動きとが互いに干渉する干渉領域、または互いに干渉しない非干渉領域をスライド高さ(ストローク)として入力設定可能に設けられている。そして、この操作パネル9、ロータリーエンコーダ8、およびコントローラ2を含んで本発明の駆動指令生成装置10を形成している。
図3には、サーボプレスP1〜P3のスライドモーションが代表して示されているとともに、干渉領域および非干渉領域が示されている。ここでは、説明の簡単のために、3台のサーボプレスP1〜P3の場合について説明する。これらの干渉領域および非干渉領域は、各サーボプレスP1〜P3において共通であり、設計事項として予め決められるものである。また、干渉領域としては、スライド5が下降する時の搬入側干渉領域Aと、上昇する時の搬出側干渉領域Bとがあり、非干渉領域としては、スライド5が下降から上昇に転じる時の下死点側非干渉領域Cと、上昇から下降に転じる時の上死点側非干渉領域Dとが存在する。ここで、特に搬入側干渉領域Aは、この領域にスライド5がある時に加工ステーション内へワークが搬入されることを意味し、搬出側干渉領域Bは、この領域にスライド5がある時に加工ステーション内からワークが搬出されることを意味する。
以下に、図3を用いて、これらの干渉領域および非干渉領域の指定方法を説明する。図3には、サーボプレスP1〜P3の1周期のスライドモーションが示されており、スライドモーション1周期の間で、干渉領域(搬入側干渉領域Aおよび搬出側干渉領域B)、または、非干渉領域(下死点側非干渉領域Cおよび上死点側非干渉領域D)、のどちらか一方を確定すれば、他方を確定することが可能となる。すなわち、干渉領域を指定した場合には、搬入側干渉領域Aの終了から下死点を通って搬出側干渉領域Bの開始までの間の領域を下死点側非干渉領域C、搬出側干渉領域Bの終了から上死点を通って搬入側干渉領域Aの開始までの間の領域を上死点側非干渉領域Dとすればよく、また、非干渉領域を指定した場合には、上死点側非干渉領域Dの終了から下死点側非干渉領域Cの開始までの間の領域を搬入側干渉領域A、下死点側非干渉領域Cの終了から上死点側非干渉領域Dの開始までの間の領域を搬出側干渉領域Bとすればよい。そのため、干渉領域(搬入側干渉領域Aおよび搬出側干渉領域B)、または、非干渉領域(下死点側非干渉領域Cおよび上死点側非干渉領域D)、のどちらか一方を指定することにより、すべての干渉領域および非干渉領域を指定することができる。
さらに、図3を用いて説明すれば、最も早く搬入側干渉領域Aを通過するのはサーボプレスP1のスライド5であり、この搬入側干渉領域A内に全てのスライド5があるとすれば、サーボプレスP1のスライド5の高さが最も低い。従って、3台のサーボプレスP1〜P3に対して同じ動きをするトランスファフィーダ3としては、サーボプレスP1のスライド5の動きに合わせて駆動させる必要がある。サーボプレスP2,P3に合わせて駆動させたのでは、ワークを搬入する際にサーボプレスP1のスライド5が既に下がり過ぎており、干渉して搬入できないからである。
一方、最も遅く搬出側干渉領域Bを通過するのはサーボプレスP3のスライド5であり、この搬出側干渉領域B内に全てのスライド5があるとすれば、サーボプレスP3のスライド5の高さが最も低い。従って、トランスファフィーダ3としては、サーボプレスP3のスライド5の動きに合わせて駆動させる必要がある。サーボプレスP1,P2に合わせて駆動させたのでは、ワークを搬出する際にサーボプレスP3のスライド5が十分に上がり切れておらず、干渉してワークを取りに行けないからである。
そこで、本実施形態では、コントローラ2の各手段11〜16を機能させ、搬入側干渉領域Aでは、スライド5の高さが最低となるサーボプレスP1のスライドモーションを基準にし、搬出側干渉領域Bでは、やはりスライド5の高さが最低となるサーボプレスP3のスライドモーションを基準にし、下死点側非干渉領域Cおよび上死点側非干渉領域Dでは、各サーボプレスP1〜P3のスライド高さに基づいた補間法によるスライドモーションを基準にしてトランスファフィーダ3を動かすようにする。つまり、各領域でのスライドモーションを繋げることにより、連続した最適な仮想マスタスライドモーション(図3中の二点鎖線)を作り、これに合わせてトランスファフィーダ3を動かすのである。以下にはコントローラ2の各手段11〜16について説明する。
領域判定手段11は、各サーボプレスP1〜P7のロータリーエンコーダ8で逐次検出されるメインクランク角度に基づいて、サーボプレスP1〜P7毎の実際のスライド5の高さを導き出し、スライド5が干渉領域A,Bにあるのか、または非干渉領域C,Dにあるのかを判定する。また、非干渉領域C,Dにあると判定した場合には、スライド5が下降から上昇へ向かう下死点側非干渉領域Cにあるのか、または上昇から下降へ向かう上死点側非干渉領域Dにあるのかを判定する。
最低プレス選択手段12は、搬入側干渉領域Aおよび搬出側干渉領域Bにおいて、それぞれスライド5の高さが最低のサーボプレスを最低プレスとして選択し、この最低プレスのメインクランク角度を補間値演算手段15および指令値生成手段16に出力する。前述したように、例えば図3においては、搬入側干渉領域Aでの最低プレスはサーボプレスP1であり、搬出側干渉領域Bでの最低プレスはサーボプレスP3である。
最進プレス選択手段13は、上死点側非干渉領域Dにおいて、最も進んでいるサーボプレスを最進プレスとして選択する。上死点で同期がとれている本実施形態での最進プレスとは、図3を参照すれば、上死点前においてはスライド高さが最高のサーボプレスP1またはサーボプレスP2(ただし、本実施形態では略同じスライド高さにある)であり、上死点後においてはスライド高さが最低のサーボプレスP1〜P3(ただし、本実施形態では全て略同じスライド高さにある)である。
最遅プレス選択手段14は、下死点側非干渉領域Cにおいて、最も遅れているサーボプレスを最遅プレスとして選択し、そのメインクランク角度および角速度を補間値演算手段15に出力する。同期がとれている1周期内でスライドモーションが任意に設定されている本実施形態において、最遅プレスとは、図3を参照すれば、下死点から最も遅く上昇に転じるサーボプレスP3である。
補間値演算手段15は、下死点側非干渉領域Cにおいては、前記最低プレスと前記最遅プレスとのメインクランク角度の角度差、および最遅プレスの角速度に基づき、最遅プレスのスライドモーションが搬入側干渉領域Aから連続した仮想マスタスライドモーション(後述)に丁度追い付くまでの時間を逐次計算し、追い付くまでを等速で移動するための角速度を補間値として計算し、この補間値を指令値生成手段16に出力する。一方の上死点側非干渉領域Dにおいては、搬出側干渉領域Bから連続した仮想マスタスライドモーション(後述)側が前記最進プレスのスライドモーションに追い付くように、最速の角速度を補間値として出力する。最速の角速度とは、トランスファフィーダ3がトランスファプレス1に追従可能な最大の角速度である。
指令値生成手段16は、1周期間の連続した仮想マスタスライドモーションを作成する機能を有するとともに、この仮想マスタスライドモーションを使用して駆動指令を生成する機能を有している。
具体的に、指令値生成手段16は、搬入側干渉領域Aでは、最低プレスのスライドモーションに追従するように仮想マスタスライドモーションを決定する(図3での最進追従中)。
下死点側非干渉領域Cでは、補間値演算手段15で演算された補間値に基づいて、搬入側干渉領域Aからの連続した仮想マスタスライドモーションを、最遅プレスのスライドモーションの追い付き位置に向けて滑らかに誘導し、最遅プレスのスライドモーションを仮想マスタスライドモーションに合体させる(図3での最進→最遅移行中)。
搬出側干渉領域Bでは、引き続き最低プレスのスライドモーションに追従するように仮想マスタスライドモーションを決定する(図3での最遅追従中)。
上死点側非干渉領域Dでは、最速の角速度を補間値とし、これに基づいて搬出側干渉領域Bからの連続した仮想マスタスライドモーションを最進プレスのスライドモーションに合体するように誘導する(図3での最遅→最進移行中)。
そして、この指令値生成手段16は、仮想マスタスライドモーション上でのスライド高さ(位置)から、リアルタイムでメインクランク角度を導き出し、このメインクランク角度を駆動指令としてトランスファフィーダ3のコントローラ3Bに出力する。
ここで、図4には、横軸をメインクランク角度とし、縦軸をストロークとしたストローク線図が示されている。このストローク線図では、スライド5のストローク(スライド高さ)とメインクランク角度との関係がわかる。つまり、前述の仮想マスタスライドモーション上でのスライド高さからは、メインクランク角度が一義的に導かれ、このメインクランク角度が駆動指令としてトランスファフィーダ3側のコントローラ3Bに出力されるのである。
また、ストローク線図によれば、メインクランク角度に対応したトランスファフィーダ3の三次元的な動きがわかるようになっている。すなわち、このようなストローク線図は、トランスファフィーダ3を駆動制御するためのマップとしてコントローラ3Bに記憶されており、プレス1側のコントローラ2から受け取ったメインクランク角度に基づき、トランスファフィーダ3のクランプ(アンクランプ)動作、リフト(ダウン)動作、およびフィード(リターン)動作が制御される。
以下には、駆動指令としてのメインクランク角度が出力されるまでを、図5に示すフローチャートをも参照して説明する。
先ず、操作パネル9を用いて干渉領域A,B(実際は同じ領域である)または非干渉領域C,Dを入力し、図示しない記憶手段に記憶させておく(S1)。次いで、運転開始操作を行い(S2)、実際の運転中においては、時々刻々と変わるサーボプレスP1〜P7のメインクランク角度をそれぞれのロータリーエンコーダ8で検出し、この検出されたメインクランク角度からスライド高さの現在値をリアルタイムで取得する(S3,S4)。
そして、領域判定手段11により、サーボプレスP1〜P7の各スライド5がいずれの領域にあるのかを判定する(S5)。スライド5が干渉領域A,Bにあれば、最低プレス選択手段12がスライド高さの最低な最低プレスを選択し、そのスライド高さを指令値生成手段16に出力する(S6)。指令値生成手段16は、受け取ったスライド高さから仮想マスタスライドモーションを作成するとともに、受け取ったスライド高さからメインクランク角度を駆動指令として導き出す。ただし、干渉領域A,Bでは、最低プレスのスライドモーションを仮想マスタスライドモーションとして扱うから、最低プレスでの検出時のメインクランク角度をそのまま駆動指令として出力する(S7)。なおS6でのスライド高さは、補間値を演算するためにも用いられるため、補間値演算手段15にも出力される。
S5において、スライド5が非干渉領域C,Dにある場合に領域判定手段11は、下死点側非干渉領域Cにあるのか、または上死点側非干渉領域Dにあるのかを判定する(S8)。下死点側非干渉領域Cすなわちスライド5が下降から上昇に転じる領域では、最遅プレス選択手段14は最も遅れているプレスを最遅プレスとして選択し(S9)、最遅プレスのスライドモーションを仮想マスタスライドモーションに滑らかに合体させるために、当該仮想マスタスライドモーション側の角速度を補間値として演算する(S10)。この後、S7において、その補間値に基づいて仮想マスタスライドモーションを合***置にむけて誘導するように形成し、誘導される仮想マスタスライドモーション上でのスライド高さからメインクランク角度を導き出し、駆動指令として出力する。
一方の上死点側非干渉領域Dすなわちスライド5が上昇から下降に転じる領域では、最進プレス選択手段13は最も進んでいるプレスを最進プレスとして選択し(S11)、S10において、仮想マスタスライドモーション側が最進プレスのスライドモーションに追い付くように、最速の角速度を補間値として出力する。そして、S7においては、その補間値に基づき、上昇側干渉領域Bにて最遅プレスに追従した仮想マスタスライドモーションを、上死点側非干渉領域Dで最進プレスのスライドモーションに合体するように誘導する。そして、誘導される仮想マスタスライドモーション上でのスライド高さからメインクランク角度を導き出し、駆動指令として出力する。
以上のように、本実施形態では、各サーボプレスP1〜P7のスライド5の位置に基づいて仮想マスタスライドモーションを作り、この仮想マスタスライドモーションから得られるメインクランク角度でトランスファフィーダの動きを制御し、スライド5や金型等との干渉を防ぐのである。従って、ワーク搬送動作許容位置までに最も遅いプレスの動きに他のプレスを同期させる従来の方法とは異なり、SPMが下がる心配がない。最良な仮想マスタスライドモーションに基づいてトランスファフィーダ3に対するメインクランク角度を出力するから、サーボプレスP1〜P7側と干渉しないタイミングや動きでトランスファフィーダ3を確実に駆動でき、無駄な動きがなくなって効率的である。
しかも、最も低速なプレスに他のプレスを合わせることは、全てのプレスの加工時のスライドモーションが略一致することになるため、個々のスライドモーションを自由に設定できるというサーボプレスの特徴を十分に活かすことができない可能性があるが、本実施形態では、サーボプレスP1〜P7は、1周期の間で略同期していればよいから、個々のモーションカーブを1周期内で任意に設定でき、サーボプレスP1〜P7のメリットを活かしてワークを良好に加工できる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
前記実施形態では、ロータリーエンコーダ8にてメインクランク角度を検出して、サーボプレスP1〜P7毎の実際のスライド高さを導いていたが、モーション1周期でのスライド高さを特定可能であれば、他の検出手段で検出してスライド高さを求めてもよい。例えば、特開2004−58152号公報には、リニアスケール等の位置センサを使用して、プレス運転時に、予め設定されたスライドモーションの上限位置から下限位置を経て上限位置までの1サイクル間でスライドの現在位置を検出することが開示されている。この場合には、スライド高さを直接的に検出するリニアスケールが本発明に係る検出手段である。
また、前記公報に記載のサーボプレスは、サーボモータで駆動される偏心軸と、この偏心軸に連結されたトグルリンク機構とにより、スライドへの動力伝達機構が構成されているが、このような構成では、偏心軸の回転角度が前記実施形態でのメインクランク角度に相当するから、ロータリーエンコーダ等の検出手段で偏心軸の回転角度を検出し、この回転角度からスライド高さを導いてもよい。
さらに、スライドへの動力伝達機構としては、トグルリンク機構を偏心軸によって駆動させる前記公報記載の構成や、メインクランクを用いた前記実施形態の構成の他、ボールスクリューを用いてトグルリンク機構を駆動させるものや、ボールスクリューでスライドを直接上下動させるものであってもよい。そして、これらの動力伝達機構に応じて、スライド位置検出用の任意の検出手段を用いることができるのである。
前記実施形態では、ワーク搬送装置としてトランスファフィーダ3を使用しているが、ワーク搬送装置としてはこれに限定されるものではなく、プレス1のコントローラ2から受け取ったメインクランク角度に基づき制御可能な任意のワーク搬送装置であってよい。例えば、特開2001−212781号公報には、ワーク搬送装置として搬送用ロボットを使用して、ロボットが動作する軌跡をプロットした位置データより成る展開データを記憶手段に記憶させ、プレス機械のクランク角度を検出するエンコーダ信号に準じてデータ出力手段により展開データを位置決めコントローラに出力することにより、複数台のロボットとプレス機械の同期運転を行うことが開示されている。この場合には、作成した仮想マスタスライドモーションを、クランク角度を検出するエンコーダ信号の代わりに使用すればよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明は、複数のプレスで構成されたプレスラインに用いられるワーク搬送装置等に利用できる。
本発明の一実施形態に係る駆動指令生成装置が適用されたトランスファプレスを模式的に示す全体斜視図。 駆動指令生成装置を示すブロック図。 プレスのスライドモーション、および干渉領域、非干渉領域を示す図。 プレスおよびトランスファフィーダのストローク線図。 駆動指令を生成するまでの過程を示すフローチャート。
符号の説明
P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7…サーボプレス(プレス)、3…トランスファフィーダ(ワーク搬送装置)、5…スライド、8…ロータリーエンコーダ(検出手段)、9…操作パネル(入力設定手段)、10…駆動指令生成装置、11…領域判定手段、12…最低プレス選択手段、15…補間値演算手段、16…指令値生成手段、A…搬入側干渉領域、B…搬出側干渉領域、C…下死点側非干渉領域、D…上死点側非干渉領域。

Claims (1)

  1. 複数のプレス(P1〜P7)で構成されたプレスラインに用いられるワーク搬送装置(3)の駆動指令生成装置(10)であって、
    前記複数のプレス(P1〜P7)の動きと前記ワーク搬送装置(3)の動きとが干渉する干渉領域または干渉しない非干渉領域を入力する入力設定手段(9)と、
    各プレス(P1〜P7)のスライド(5)の位置を検出する検出手段(8)と、
    検出されたスライド位置に基づいて当該スライド(5)がいずれの領域にあるかを判定する領域判定手段(11)と、
    スライド(5)下降時の干渉領域(A)およびスライド上昇時の干渉領域(B)のそれぞれでスライド位置の最も低い最低プレスを選択する最低プレス選択手段(12)と、
    非干渉領域(C,D)にあるスライド位置に基づいて当該非干渉領域(C,D)での補間値を演算する補間値演算手段(15)と、
    前記干渉領域(A,B)では前記最低プレスのスライドモーションに追従する仮想マスタスライドモーションを作成するとともに、前記非干渉領域(C,D)では前記仮想のマスタスライドモーションを前記補間値に基づいて補間し、かつ当該仮想マスタスライドモーションに基づいてワーク搬送装置(3)の駆動指令を生成する指令値生成手段(16)とを備えている
    ことを特徴とするワーク搬送装置(3)の駆動指令生成装置(10)。
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