JP2006096126A - ステアリングホイール - Google Patents

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紀夫 梅村
Takamitsu Murai
孝光 村井
Akio Hosoi
章生 細井
Yoshiyuki Fujita
佳幸 藤田
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Abstract

【課題】 ステアリングホイール本体にエアバッグモジュールをステアリングホイール本体側との間に隙間を介在させて揺動可能に設けた場合でも、ステアリングホイールの見映えの低下を好適に抑制することができるステアリングホイールを提供する。
【解決手段】エアバッグカバー24の外周面には第1斜面29が設けられている。この第1斜面29は、ステアリングホイール本体14の外周側に向かうほどエアバッグカバー24の表面から次第に離れる方向へ向かって傾斜している。エアバッグカバー24の第1斜面29に対向するスイッチユニット60の側面61aには第2斜面63が設けられている。第2斜面63及び第1斜面29は、互いに平行な斜面である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ステアリングホイール本体にエアバッグモジュールとホーンスイッチ機構とを備えたステアリングホイールに関するものである。
従来、この種のステアリングホイールとして、例えば特許文献1に記載のステアリングホイールが知られている。図5に示すように、このステアリングホイール100は、ステアリングホイール本体101にエアバッグモジュール102が揺動可能に支持されており、そのエアバッグモジュール102内には車両衝突時にエアバッグモジュール102の運転者側となる部位(具体的には、エアバッグカバー)を開裂して展開膨張するエアバッグ103が収容されている。また、ステアリングホイール本体101上において、エアバッグモジュール102の外周側部分の下方となる複数位置には、エアバッグモジュール102の揺動に基づき作動するホーンスイッチ機構104が設けられている。
このようなステアリングホイール100では、ホーンスイッチ機構104を作動させる際のエアバッグモジュール102の揺動を許容するべく、エアバッグモジュール102の外周面102aと当該外周面102aに対向するステアリングホイール本体101側の対向面101aとの間に隙間Sが設けられている。この隙間Sは、エアバッグモジュール102が揺動した際において、当該エアバッグモジュール102の外周面102aとステアリングホイール本体101側の対向面101aとの干渉を抑制するために必要十分な幅(1.5mm)に形成されている。
特開2002−225665号公報
ところが、上記のステアリングホイール100では、エアバッグモジュール102の外周面102aとステアリングホイール本体101側の対向面101aとの間に設けられた隙間Sの内奥を運転者が視認できるものとなっていた。そのため、そのような隙間Sが運転者にとっては目障りにもなり、ステアリングホイールの見映えを低下させる要因となっていた。
こうしたステアリングホイール100の見映えの低下を抑制するには、前記隙間Sの幅を狭くするということが考えられる。しかし、そのように隙間Sの幅を狭くしてしまうと、エアバッグモジュール102を揺動させた際に、エアバッグモジュール102の外周面102aとステアリングホイール本体101側の対向面101aとが干渉してしまい、ホーンスイッチ機構104の作動に支障を来たす可能性があった。従って、ホーンスイッチ機構104の作動に支障を来たさずにステアリングホイール100の見映えの低下を抑制することは困難であり、この点において、従来のステアリングホイールは、なお改善の余地を残すものとなっていた。
この発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ステアリングホイール本体にエアバッグモジュールをステアリングホイール本体側との間に隙間を介在させて揺動可能に設けた場合でも、ステアリングホイールの見映えの低下を好適に抑制することのできるステアリングホイールを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明のステアリングホイールは、ステアリングホイール本体と、当該ステアリングホイール本体に対して揺動可能に設けられたエアバッグモジュールと、当該エアバッグモジュールの揺動に基づき作動するホーンスイッチ機構とを備え、前記エアバッグモジュールの外周面と当該外周面に対向するステアリングホイール本体側の対向面との間には、前記エアバッグモジュールの揺動を許容するための隙間が形成されてなるステアリングホイールにおいて、前記隙間を介して対向するエアバッグモジュールの外周面とステアリングホイール本体側の対向面とは、前記ステアリングホイール本体の外周側に向かうほど前記エアバッグモジュールにおいて運転者側となる表面から次第に離れる方向へ向かって延びる斜面とされていることを要旨とする。
上記構成によれば、エアバッグモジュールの外周面と当該外周面に対向するステアリングホイール本体側の対向面との間に設けられた隙間の内奥が運転者から視認されにくくなる。その結果、ステアリングホイールの正面に着座する運転者にとっては、ステアリングホイール上における前記隙間が目障りでなくなり、ステアリングホイールの見映えの低下が抑制される。
請求項2に記載の発明のステアリングホイールは、請求項1に記載の発明において、前記隙間を介して対向するエアバッグモジュールの外周面とステアリングホイール本体側の対向面とは、互いに平行な斜面であることを要旨とする。
上記構成によれば、エアバッグモジュールの揺動を許容するために必要不可欠な隙間の間隔がエアバッグモジュールの外周面によって実質上狭められることになる。従って、ステアリングホイール上から隙間が一層目立たなくなり、ステアリングホイールの見映えの低下が好適に抑制される。
請求項3に記載の発明のステアリングホイールは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記ステアリングホイール本体側の対向面は、ステアリングホイール本体に当該ステアリングホイール本体とエアバッグモジュールとの間に位置させて設けられたスイッチユニットの側面により構成されていることを要旨とする。
通常、ステアリングホイール本体に対してエアバッグモジュールやスイッチユニットを取り付ける場合、それぞれの取付時において僅かな位置ずれ(公差)はあり得る。そのため、エアバッグモジュール及びスイッチユニットの各取付時の位置ずれが積み重なると、隙間の幅が大きくなってしまうおそれがある。この点、上記構成によれば、たとえ隙間の幅が少々大きくなっても当該隙間の内奥が運転者から視認されにくくなり、ステアリングホイールの見映えの低下が好適に抑制される。
請求項4に記載の発明のステアリングホイールは、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記エアバッグモジュールと前記ステアリングホイール本体との間にはステアリングホイール本体に対してエアバッグモジュールを位置合わせする位置合わせ手段が設けられていることを要旨とする。
上記構成によれば、位置合わせ手段を介してエアバッグモジュールがステアリングホイール本体に対して好適に位置合わせされる。すなわち、エアバッグモジュールの外周面とステアリングホイール本体側の対向面との間に形成される隙間のばらつきが抑制される最適な箇所にエアバッグモジュールを配設することが可能となる。
請求項5に記載の発明のステアリングホイールは、請求項4に記載の発明において、前記位置合わせ手段は、前記エアバッグモジュールの裏面側から突出された凸部と、前記ステアリングホイール本体側に前記凸部と嵌合可能に凹設された凹部とにより構成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、ステアリングホイール本体側の凹部に対してエアバッグモジュール側の凸部を嵌合させることにより、エアバッグモジュールがステアリングホイール本体に対して容易に位置合わせされる。
請求項6に記載の発明のステアリングホイールは、請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記スイッチユニットと前記ステアリングホイール本体との間には隙間が形成されており、当該隙間には間詰め部材が詰められていることを要旨とする。
ステアリングホイール本体に、スイッチユニットを取り付けた際には、当該スイッチユニットとステアリングホイール本体との間にも取付時の位置ずれ(公差)により隙間が形成されることがある。この点、上記構成によれば、こうした隙間が間詰め部材により埋められる。この隙間の幅には、複数のスイッチユニットの取付け公差に応じてそれぞればらつきが生じる。その場合でも、隙間の幅に応じて間詰め部材が適宜変形することで、前記隙間が間詰め部材により一様に埋められる。このため、スイッチユニットとステアリングホイール本体との間に形成された隙間がステアリングホイール上から目立たなくなり、ステアリングホイールの見映えの低下が一層好適に抑制される。
本発明のステアリングホイールによれば、ステアリングホイール本体にエアバッグモジュールをステアリングホイール本体側との間に隙間を介在させて揺動可能に設けた場合でも、ステアリングホイールの見映えの低下を好適に抑制することができる。
以下、本発明のステアリングホイールを具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、このステアリングホイール10は、円環状に形成されたリム部11と、同リム部11の中央に配置されるボス部12と、これらリム部11とボス部12とを連結する4本(図1では2本のみ図示)のスポーク部13とを備えている。そして、リム部11、ボス部12及びスポーク部13によりステアリングホイール本体14が構成されている。また、このステアリングホイール本体14には、エアバッグモジュール20がボス部12の上方に取着されている。
前記ステアリングホイール本体14は、リム部11に対応するリム部芯金15と、ボス部12に対応するボス部芯金16と、各スポーク部13に対応するスポーク部芯金17とを備えている。これら各芯金15,16,17は、ダイカスト法にて一体に成形される。各スポーク部芯金17には、その厚み方向(上下方向)に貫通してなる凹部としての嵌合孔17aが形成されている。この嵌合孔17aは、ボス部芯金16とスポーク部芯金17との境界位置近傍に形成されている。
また、これらのリム部芯金15と、各スポーク部芯金17のリム部芯金15側の部分とには、例えばポリウレタン等の樹脂材料からなる被覆層18が形成されている。また、ボス部芯金16の一部とスポーク部芯金17の被覆層18が形成されていない部分とには、その外面を覆うとともにボス部芯金16に対してねじ等により固定されるロアカバー19が設けられている。このステアリングホイール10は、ボス部芯金16にステアリングシャフト(図示略)が接続されており、ステアリングホイール10の回転操作が前記ステアリングシャフトに伝達されるようになっている。
エアバッグモジュール20は、膨張可能に折り畳まれた袋状のエアバッグ22と、エアバッグ22にガスを供給するインフレータ23と、折り畳まれたエアバッグ22を覆うエアバッグカバー24と、これらエアバッグ22、インフレータ23、エアバッグカバー24を保持するバッグホルダ25とを備えている。ここで、エアバッグ22及びインフレータ23は、図示しない複数のボルトとナットとによりバッグホルダ25にボルト締めされている。
エアバッグカバー24は、樹脂材料により成形されており、その裏面の中央部には、エアバッグ22の展開膨張により押し破られる、例えばH字形のティアライン27が凹設されている。また、エアバッグカバー24の裏面の端部近傍には、複数(本実施形態では4つ)のリブ28が形成されている。
図2に示すように、エアバッグカバー24の外周面には第1斜面29が設けられている。この第1斜面29は、ステアリングホイール本体14の外周側に向かうほどエアバッグカバー24の表面から次第に離れる方向へ向かって傾斜している。すなわち、第1斜面29は、運転者に対して、ステアリングホイール本体14の内部側へ遠ざかるとともに、同ステアリングホイール本体14の外周側に向かって拡がる方向へ延びている。なお、前記エアバッグカバー24の表面とは、エアバッグ22直上に配置され、且つ、車室内において運転者側に位置する意匠面30を意味する。
さらに、図3に示すように、意匠面30と第1斜面29との境界に位置する変曲点31と当該第1斜面29の下端に位置する任意の点32とを結ぶ第1直線33は、前記変曲点31と意匠面30上の任意の点34とを結ぶ第2直線35に対し所定の角度θで傾斜している。この角度θは鈍角となっている。
図2に示すように、バッグホルダ25は、金属材料からなり薄板状に形成されている。同バッグホルダ25は、インフレータ23等をボルト締めする底部41と、底部41から前記リブ28に向かって上方に延びる側壁部42と、側壁部42からステアリングホイール本体14の外周側に向かって延びる延長部43とを備えている。
各延長部43には、リブ28の近傍にナット45が溶着されるとともに、そのナット45の雌ねじの内径とほぼ同径の貫通孔46が形成されている。そして、バッグホルダ25は、延長部43に一体に設けられるホーンスイッチ機構50を介して連結板48に接続されている。そして、この連結板48がステアリングホイール本体14(スポーク部芯金17)にねじ止めされることにより、エアバッグモジュール20がステアリングホイール本体14に対して揺動可能に配設されている。
バッグホルダ25の底部41には複数(本実施形態では4つ)の凸部41aが突設されている。凸部41aは、バッグホルダ25の底部41の裏面において、各スポーク部芯金17の嵌合孔17aに対向する箇所に同スポーク部芯金17に向けて突設されている。そして、バッグホルダ25の凸部41aがスポーク部芯金17の嵌合孔17aに嵌合されることにより、エアバッグモジュール20がステアリングホイール本体14に対して位置合わせされるようになっている。すなわち、バッグホルダ25の凸部41aとスポーク部芯金17の嵌合孔17aとにより、ステアリングホイール本体14に対するエアバッグモジュール20の位置合わせ手段が構成されている。なお、この凸部41aの幅は、嵌合孔17aの幅よりも僅かに小さく設定されている。
前記ホーンスイッチ機構50は、ばね部材51を介してボルト52で連結板48に螺着されており、上部からエアバッグカバー24に所定の圧力が加わると上下に配置されたホーンスイッチ53が接してホーンが鳴る機構である。なお、ホーンスイッチ機構50は通常に用いられるものと同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
また、本実施形態では、エアバッグモジュール20の周囲、すなわち同エアバッグモジュール20とスポーク部13との間には、各種スイッチユニット60が配設されている。これらのスイッチユニット60は、オーディオ、エアコン、オートクルーズ等を操作するために設けられるものである。各スイッチユニット60は、箱状をなす外郭体61を備えており、この外郭体61の内部に従来公知のスイッチ装置が設けられている。
外郭体61の側面のうち、エアバッグモジュール20に対向する側面61aの上端、すなわち、エアバッグカバー24の第1斜面29に対向する対向面は第2斜面63とされている。この第2斜面63は、第1斜面29と同様、ステアリングホイール本体14の外周側に向かうほどエアバッグカバー24の表面から次第に離れる方向へ向かって延びている。第2斜面63は前記第1斜面29と平行に傾斜するように形成されている。すなわち、図3に示すように、第2斜面63の上端に位置する任意の点65と、下端に位置する任意の点66とを結ぶ第3直線67は、前記第1直線33に対して平行関係にある。
一方、図2に示すように、外郭体61の側面のうち、スポーク部13に対向する側面61bの上端には突出部69が形成されている。この突出部69は、外郭体61の側面61bの上端のみを、ステアリングホイール本体14の外周側に向けて突き出すことにより形成されている。
エアバッグカバー24の第1斜面29と、これに対向するスイッチユニット60の第2斜面63との間には隙間71が形成されている。この隙間71は、エアバッグカバー24の意匠面30に開口されている。本実施形態では、第1斜面29と第2斜面63とは互いに平行な斜面であるため、隙間71の幅は一定である。なお、前記隙間71の幅とは、第1直線33(第3直線67)に直交する方向における幅rを示す(図3参照)。本実施形態では、当該幅rは、凡そ1.2mmに設定されている。これにより、前記隙間71は、エアバッグモジュール20が揺動した際に、エアバッグカバー24とスイッチユニット60との干渉を抑制するために必要十分な幅に形成されている。
また、エアバッグカバー24の外周端と、スイッチユニット60の側面61aの上端との水平方向における間隔(前記任意の点32を通り鉛直方向に延びる第4直線75に直交する方向における間隔q)は、凡そ0.8mmに設定されている。これにより、前記隙間71は、ステアリングホイール本体14にエアバッグモジュール20を取り付ける際にも、エアバッグカバー24の外周面とスイッチユニット60との干渉を抑制するために必要十分な間隔に形成されている。
外郭体61の側面61aとスポーク部13の内端面13aとの対向面間には間詰め部材81が詰められている。この間詰め部材81は、外郭体61の側面61aとスポーク部13の内端面13aとの間に形成された隙間82を埋めるものである。この間詰め部材81の材料は、特に限定されるものではないが、変形が容易である等の観点から発泡樹脂材料が好ましい。発泡樹脂材料としては、例えば、エステル系又はエーテル系のポリウレタン、架橋又は無架橋ポリエチレン、ポリクロロプレン、スチレンブタジエン共重合体、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン等が挙げられ、これらが単独又は併用して使用される。
さて、ステアリングホイール本体14に、スイッチユニット60及びエアバッグモジュール20を取り付ける場合には、まず、スイッチユニット60の側面61bに間詰め部材81が接合されている状態で、同スイッチユニット60をステアリングホイール本体14(スポーク部芯金17)にねじ止めする。次いで、バッグホルダ25の凸部41aをそれぞれスポーク部芯金17の嵌合孔17aの上方に配置した後、各凸部41aを嵌合孔17aに嵌合する。これにより、エアバッグモジュール20がステアリングホイール本体14の所定箇所に位置合わせされる。
このようにステアリングホイール本体14に対してエアバッグモジュール20が位置合わせされることにより、エアバッグモジュール20の取付け誤差を極力抑制することができるようになる。このため、エアバッグモジュール20の外周に形成される隙間71の幅rのばらつきが抑制される。すなわち、当該隙間71の一部分のみが幅狭となったり幅広となったりすることがほとんどない。その結果、エアバッグモジュール20の外周全体に亘って、エアバッグカバー24とスイッチユニット60との干渉を抑制するために必要十分な幅(1.2mm)を有する隙間71が形成されることとなる。
続いて、連結板48をステアリングホイール本体14(スポーク部芯金17)にねじ止めすることにより、エアバッグモジュール20がステアリングホイール本体14に取り付けられる。
次に、本実施形態のステアリングホイールの作用について説明する。
上述のように、スイッチユニット60及びエアバッグモジュール20をステアリングホイール本体14に取り付ける場合には、それぞれの取付時において僅かな位置ずれ(公差)が生じ得る。そのため、エアバッグモジュール20及びスイッチユニット60の各取付時の位置ずれが積み重なると、隙間71の幅rが大きくなってしまうおそれがある。この隙間71の幅rが大きくなると、ステアリングホイール10の見映えが悪くなるという不都合が生じていた。
そこで、本実施形態のステアリングホイール10では、エアバッグカバー24の外周面に、ステアリングホイール本体14の外周側に向けて意匠面30から離れる方向へ延びる第1斜面29が設けられており、この第1斜面29が隙間71の開口73の直下に配置されている(図3参照)。すなわち、エアバッグカバー24の第1斜面29によって、隙間71の内奥が遮られるようになっている。このため、ステアリングホイール10の正面に着座する運転者等からは、隙間71の内奥が視認されにくくなる。従って、隙間71の幅rが少々大きくなってしまった場合でも、当該隙間71がステアリングホイール10上から目立たなくなる。その結果、ステアリングホイール10の見映えの低下が抑制される。
加えて、本実施形態では、スイッチユニット60とスポーク部13との間の隙間82に間詰め部材81が詰められている。これにより、各種スイッチユニット60の取付け公差に起因して生じる隙間82の幅のばらつきが間詰め部材81により吸収される。すなわち、各種スイッチユニット60の外周に形成される隙間82の幅に応じて間詰め部材81が適宜変形することで、当該間詰め部材81によって隙間82が一様に埋められる。このため、隙間82がステアリングホイール10上から目立たなくなり、上記と同様、見映えの低下が好適に抑制される。
また、ステアリングホイール10における通常のホーン操作は、エアバッグモジュール20におけるエアバッグカバー24を押圧することにより行われる。その際、エアバッグカバー24の第1斜面29は、図3に二点鎖線で示すように、その傾斜方向(第1直線33方向)に沿ってステアリングホイール本体14の外周側へ移動する場合がある。このとき、エアバッグカバー24の第1斜面29全体が、スイッチユニット60の第2斜面63に対して僅かに平行に近づくように移動する。このような場合でも、前記隙間71は十分な幅rを有しているため、エアバッグカバー24とスイッチユニット60との干渉が好適に抑制される。
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 本実施形態のステアリングホイール10では、エアバッグカバー24の第1斜面29が、エアバッグモジュール20の外周に形成される隙間71の開口73の直下に配置されている。このため、ステアリングホイール10の正面に着座する運転者にとって目障りであった隙間71の内奥が、エアバッグカバー24の第1斜面29によって遮られる。これにより、運転者からは隙間71の内奥が視認されにくくなる。従って、ステアリングホイール10上から隙間71が目立たなくなり、ステアリングホイールの見映えの低下を抑制することができる。
・ 隙間71を介して対向するエアバッグカバー24の第1斜面29とスイッチユニット60の第2斜面63とは互いに平行な斜面となっており、第1斜面29の先端部(下端部)が第2斜面63の上端部よりも下方に位置している。このため、本実施形態のステアリングホイール10では、エアバッグカバー24の外周面が意匠面に対して垂直に延設されている従来構成に比べて、隙間71の見かけの幅(エアバッグカバー24の外周面と、これに対向するステアリングホイール本体14側の側面との水平方向における幅であり、本実施形態では間隔q)を狭めることが可能である。すなわち、従来構成に比べて、本実施形態では、エアバッグカバー24とスイッチユニット60との干渉を抑制するために必要な隙間71の見かけの幅が狭められているため、ステアリングホイール10の正面に着座する運転者からは隙間71がほとんど目立たなくなる。従って、ステアリングホイール10の見映えの低下を効果的に抑制することができる。
・ ステアリングホイール本体14へのエアバッグモジュール20の取り付けに際し、同エアバッグモジュール20は、まず、その凸部41aをステアリングホイール本体14の嵌合孔17aに嵌合することによりステアリングホイール本体14に対して位置合わせされる。この位置合わせにより、隙間71の幅rのばらつきが極力抑制される最適な箇所にエアバッグモジュール20を配設することが可能となる。従って、エアバッグモジュール20の外周全般に亘って、エアバッグカバー24とスイッチユニット60との干渉を抑制するために必要十分な幅を確保することができる。
・ スイッチユニット60の側面61aとスポーク部13との間に形成される隙間82には間詰め部材81が詰められている。この間詰め部材81により、スイッチユニット60の取付け公差に起因して生じる隙間82の幅のばらつきが好適に吸収されるうえ、ステアリングホイール10上において隙間82が目立たなくなり、運転者にとって隙間82が目障りでなくなる。従って、ステアリングホイール10の見映えの低下を一層好適に抑制することができる。
・ 間詰め部材81の上方にはスイッチユニット60の突出部69が配置されている。この突出部69によって間詰め部材81の上端部の一部が上方から押さえられるため、間詰め部材81の上端部全体が外部に露出することがない。従って、本実施形態では、間詰め部材81の上端部全体が外部に露出する構成に比べて、ステアリングホイールの見映えの低下を好適に抑制することができる。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 間詰め部材81を省略してもよい。このように構成した場合、ステアリングホイール10の構成の簡素化を図ることができる。
・ エアバッグモジュール20とステアリングホイール本体14との間の位置合わせ手段の構成を以下のように変更してもよい。すなわち、バッグホルダ25の底部41に嵌合孔を設けるとともに、スポーク部芯金17に、前記嵌合孔に向けて突設される凸部を設ける構成としてもよい。
・ 本実施形態では、全て(4本)のスポーク部芯金17に対してエアバッグモジュール20の位置合わせを行うべく、バッグホルダ25に4つの凸部41aを設けたが、当該凸部41aの数はこれに限定されるものではない。すなわち、少なくとも1本のスポーク部芯金17に対してエアバッグモジュール20の位置合わせをすればよく、前記凸部41aの数は少なくとも1本あればよい。
・ エアバッグモジュール20とスイッチユニット60の下端部との間に位置合わせ手段を設けてもよい。すなわち、スイッチユニット60の下端部に本実施形態と同様の凸部又は嵌合孔が設けられる。そして、当該スイッチユニット60を介してエアバッグモジュール20がステアリングホイール本体14に対して位置合わせされる。この場合、隙間71が形成される箇所により近い位置でエアバッグモジュール20の位置合わせが行われる。このため、隙間71の幅rのばらつきが一層好適に抑制される最適な箇所にエアバッグモジュール20を配設することができる。
・ エアバッグモジュール20の周囲に設けられる隙間71の幅rのばらつきがある程度許容される場合には、位置合わせ手段を省略してもよい。
・ スイッチユニット60を省略してもよい。この場合、図4に示すように、ステアリングホイール本体14のスポーク部13の内端面13a(隙間71を介してエアバッグカバー24の第1斜面29に対向する箇所)に本実施形態と同様の第2斜面63を設ける構成が好ましい。
・ スイッチユニット60の突出部69の形成箇所は特に限定されるものではない。すなわち、この突出部69によって間詰め部材81の上端部を隠蔽することが可能であれば、当該突出部69を外郭体61の側面61bの中央部等に設けてもよい。
・ 突出部69を省略してもよい。このように構成した場合、外郭体61の形状の簡素化を図ることができる。
・ 本実施形態ではスイッチユニット60の側面61aに予め間詰め部材81が接合された状態で同スイッチユニット60をステアリングホイール本体14に取り付けたが、これを以下のように変更してもよい。すなわち、先にスイッチユニット60をステアリングホイール本体14に取り付け、次いで、隙間82内に間詰め部材81を詰めてもよい。或いは、先に間詰め部材81をスポーク部13の内端面13aに取り付け、次いで、スイッチユニット60をステアリングホイール本体14に取り付けてもよい。なお、前者の場合、スイッチユニット60の突出部69は省略される。
・ ステアリングホイール本体14のリム部11及びスポーク部13の表面に合成皮革を貼着する場合には、この合成皮革により間詰め部材81の上端部を被覆してもよい。この場合、間詰め部材81が合成皮革により隠蔽されるため、ステアリングホイールの見映えの低下を一層好適に抑制することができる。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記ステアリングホイール本体に対向する前記スイッチユニットの側面には、前記ステアリングホイール本体の外周側に向かって突き出る突出部が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のステアリングホイール。この構成によれば、ステアリングホイールの見映えの低下をより一層好適に抑制することができる。
本実施形態のステアリングホイールを示す断面図。 同ステアリングホイールを示す半断面図。 本実施形態のエアバッグカバーの外周面を示す概略図。 別例のステアリングホイール本体を示す部分拡大断面図。 従来のステアリングホイールを示す半断面図。
符号の説明
10…ステアリングホイール、14…ステアリングホイール本体、17a…位置合わせ手段を構成する凹部としての嵌合孔、20…エアバッグモジュール、29…エアバッグモジュールの外周面としての第1斜面、41a…位置合わせ手段を構成する凸部、50…ホーンスイッチ機構、60…スイッチユニット、63…ステアリングホイール本体側の対向面としての第2斜面、71…隙間、81…間詰め部材、82…隙間。

Claims (6)

  1. ステアリングホイール本体と、当該ステアリングホイール本体に対して揺動可能に設けられたエアバッグモジュールと、当該エアバッグモジュールの揺動に基づき作動するホーンスイッチ機構とを備え、前記エアバッグモジュールの外周面と当該外周面に対向するステアリングホイール本体側の対向面との間には、前記エアバッグモジュールの揺動を許容するための隙間が形成されてなるステアリングホイールにおいて、
    前記隙間を介して対向するエアバッグモジュールの外周面とステアリングホイール本体側の対向面とは、前記ステアリングホイール本体の外周側に向かうほど前記エアバッグモジュールにおいて運転者側となる表面から次第に離れる方向へ向かって延びる斜面とされていることを特徴とするステアリングホイール。
  2. 前記隙間を介して対向するエアバッグモジュールの外周面とステアリングホイール本体側の対向面とは、互いに平行な斜面であることを特徴とする請求項1に記載のステアリングホイール。
  3. 前記ステアリングホイール本体側の対向面は、ステアリングホイール本体に当該ステアリングホイール本体とエアバッグモジュールとの間に位置させて設けられたスイッチユニットの側面により構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のステアリングホイール。
  4. 前記エアバッグモジュールと前記ステアリングホイール本体との間にはステアリングホイール本体に対してエアバッグモジュールを位置合わせする位置合わせ手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のステアリングホイール。
  5. 前記位置合わせ手段は、前記エアバッグモジュールの裏面側から突出された凸部と、前記ステアリングホイール本体側に前記凸部と嵌合可能に凹設された凹部とにより構成されていることを特徴とする請求項4に記載のステアリングホイール。
  6. 前記スイッチユニットと前記ステアリングホイール本体との間には隙間が形成されており、当該隙間には間詰め部材が詰められていることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載のステアリングホイール。
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