JP2006095097A - 医療用具の挿入器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性に優れ、かつ、医療用具を確実に伸ばすことができる医療用具の挿入器具を提供すること。
【解決手段】挿入器具1は、可撓性を有するシート状の癒着防止材9を生体内に挿入するものである。この挿入器具1は、器具本体2と、器具本体2に設置され、癒着防止材9を支持する支持部材3とを備えている。支持部材3は、内部に中空部を有するとともに、渦巻き状に巻回された状態と伸びた状態とに変形し得る変形部5と、中空部に作動流体を供給する流体供給口41とを有し、巻回された状態の変形部5に対し、流体供給口41より作動流体を中空部に注入することにより変形部5が伸びた状態となるよう構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療用具の挿入器具に関するものである。
開腹手術では、内臓と腹壁との癒着や内臓同士の癒着等を防ぐため、これらの部位の間に、フィルム状やメッシュ状等をなすシート状の癒着防止材(医療用具)を留置(設置)している。
このような癒着防止材を留置する器具(挿入器具)としては、ロッド状(棒状)のフィルムキャリアを有する器具(癒着防止具)が知られている(例えば、特許文献1参照)。この器具は、フィルムキャリアに癒着防止材(フィルム)を巻き付けて、この巻き付けられた(巻回された)癒着防止材を腹腔内で広げるよう構成されている。
しかしながら、このような器具では、癒着防止材を腹腔内で広げるとき、トロカール・カニューレを用いて操作する(広げる)必要がある。このため、当該器具における汎用性や操作性が悪いという問題があった。
また、癒着防止材がフィルムキャリアに巻き付いているため、フィルムキャリアの回転に伴って、癒着防止材が確実に広がらない(伸びない)、すなわち、癒着防止材が確実に動作しないという問題があった。
特開平6−169926号公報
本発明の目的は、操作性に優れ、かつ、医療用具を確実に伸ばすことができる医療用具の挿入器具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(7)の本発明により達成される。
(1) 可撓性を有するシート状の医療用具を生体内に挿入する医療用具の挿入器具であって、
器具本体と、該器具本体に設置され、前記医療用具を支持する支持部材とを備え、
前記支持部材は、内部に中空部を有するとともに、渦巻き状に巻回された状態と伸びた状態とに変形し得る変形部と、前記中空部に作動流体を供給する流体供給口とを有し、
巻回された状態の前記変形部に対し、前記流体供給口より前記作動流体を前記中空部に注入することにより前記変形部が伸びた状態となるよう構成されていることを特徴とする医療用具の挿入器具。
(2) 前記器具本体は、一端部がL字状に屈曲した板状部材で構成されている上記(1)に記載の医療用具の挿入器具。
(3) 前記変形部は、前記中空部に作動流体が注入されていない状態では、前記医療用具を重ね、該医療用具とともに巻回された状態を保持する上記(1)または(2)に記載の医療用具の挿入器具。
(4) 前記変形部は、巻回された状態を保持するための補強部材を有する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の医療用具の挿入器具。
(5) 前記変形部は、渦巻きの中心軸とほぼ直交する方向に伸びる複数の帯状の中空部を有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の医療用具の挿入器具。
(6) 前記帯状の中空部が渦巻きの中心軸と平行な方向に間欠的に配置されている上記(5)に記載の医療用具の挿入器具。
(7) 前記医療用具は、癒着防止材である上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の医療用具の挿入器具。
本発明によれば、巻回された状態の変形部に作動流体を供給することにより、巻回された状態の医療用具が確実に伸びた状態とすることができる。
また、本発明によれば、変形部を巻回された状態とすることができ、よって、この状態の変形部とともに医療用具を生体内に容易に挿入することができる、すなわち、操作性に優れたものとなる。
以下、本発明の医療用具の挿入器具について添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の医療用具の挿入器具(以下単に「挿入器具」と言う)の第1実施形態(変形部が巻回された状態)を示す概略断面斜視図、図2は、図1に示す挿入器具の変形部が伸びた状態を示す概略断面斜視図、図3は、図2中のA−A線断面図、図5〜図9は、それぞれ、図1に示す挿入器具の使用方法を順を追って説明するための図である。
なお、図1〜図3および図5〜図9中の上下方向を「z軸方向」とし、z軸方向に垂直かつ挿入器具の変形部が伸びる方向を「y軸方向」とし、z軸方向およびy軸方向に垂直な方向を「x軸方向」として説明する。
図5〜図9に示すように、挿入器具1は、可撓性を有するシート状の癒着防止材(医療用具)9を、例えば腹腔200内等の生体内に挿入する器具である。図1および図2に示すように、挿入器具1は、器具本体2と、癒着防止材9を支持する支持部材3とを備えている。以下、各部の構成について説明する。
器具本体2は、第1の板状部21と第2の板状部22とを有する板状部材で構成されている。
図1に示すように、第1の板状部21には、その一端から直角に(y軸方向に)延在する第2の板状部22が一体的に形成されている。すなわち、器具本体2は、その一端部がL字状に屈曲した形状をなしている。
また、第2の板状部22の長さは、第1の板状部21より短くなっている。
このような器具本体2により、挿入器具1を腹腔200に挿入する方向(z軸方向)に対して、癒着防止材9が伸びる方向(y軸方向)を変えることができ、よって、挿入器具1がより操作し易くなる、すなわち、挿入器具1の操作性をより向上させることができる(図5、図6参照)。
なお、器具本体2の構成材料としては、特に限定されず、例えば、各種金属材料や各種プラスチック等を単独または組み合わせて用いることができる。また、このような構成材料の中でも、オートクレーブ滅菌、エチレンオキサイドガス滅菌、γ線滅菌および電子線滅菌のいずれかの滅菌に対して、例えば劣化し難い、変形し難い等の耐久性を有するのが好ましい。
支持部材3は、器具本体2に固定(設置)されている固定部4と、渦巻き状に巻回された状態(図1参照)と伸びた状態(図2参照)とに変形し得る変形部5とを有している。以下、変形部5(癒着防止材9)が渦巻き状に巻回された状態を「巻回状態」といい、変形部5(癒着防止材9)が伸びた状態を「伸長状態」という。
固定部4は、器具本体2に沿って、当該器具本体2に固定されている。すなわち、固定部4は、L字状をなすように器具本体2に固定されている。
固定部4の一端部には、変形部5内(中空部51)に連通する流体供給口41が設けられている。
図1に示すように、流体供給口41は、チューブ300と連結している。このチューブ300から流体供給口41を介して、中空部51に作動流体Wが供給される。
なお、作動流体Wとしては、特に限定されず、気体であってもよいし、液体であってもよい。作動流体が気体である場合には、特に限定されないが、例えば、空気、窒素、酸素、二酸化炭素、アルゴン、ヘリウム等を用いることができる。
図3に示すように、変形部5は、変形部本体53と、補強部材(芯材)52とを有している。
変形部本体53は、2枚のシート状体53a、53bで構成されている。
変形部本体53では、シート状体53aおよび53bの縁部(端部)531同士が融着されている。これにより、変形部本体53は、その内部に中空部51を有する袋状をなす。
このような変形部本体53(変形部5)は、中空部51に作動流体Wが注入(供給)されていない状態(以下、この状態を「非注入状態」という)では、巻回状態となっている、すなわち、巻きグセがついている。
また、図1に示すように、非注入状態では、変形部本体53は、癒着防止材9を重ね、当該癒着防止材9とともに巻回状態を保持することができる。これにより、変形部本体53が不本意に伸長状態となり、この変形部本体53とともに癒着防止材9も不本意に伸長状態となるのを防止することができる。
また、図2に示すように、流体供給口41から作動流体Wを注入した状態(以下、この状態を「注入状態」という)では、中空部51に作動流体Wが充填(供給)されるに伴い、この作動流体Wが変形部本体53をy軸方向へ押し広げる、すなわち、変形部5が伸長状態となる。
図3に示すように、融着されたシート状体53aおよび53bの縁部531同士の間、すなわち、融着部54には、補強部材52が設置されている。
自然状態では、補強部材52は、巻回状態をとる。ここで、「自然状態」とは、補強部材52に外力が付されていない状態をいう。
このような補強部材52を変形部5に設置することにより、非注入状態で、変形部5の巻回状態を確実に保持(維持)することができる。
また、注入状態では、補強部材52は、変形部5に伴って、変形部5と同様の伸長状態をとることができる(図3参照)。
また、補強部材52の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼(SUS304等)、βチタン鋼、Co−Cr合金、ピアノ線、プラチナ−イリジウム合金(Pt90/Ir10、Pt80/Ir20等)その他の貴金属のバネ合金、ニッケルチタン合金等のバネ性を有する合金等の各種金属材料や、ポリプロピレン等の比較的硬質の樹脂材料を用いることができる。
前記各種金属材料の中でも、補強部材52の構成材料としては、特に、生体内で超弾性を示す合金が好ましい。これにより、補強部材52の伸長状態から巻回状態への変形(変位)をより確実に生起させることができるとともに、巻回状態においてより正確な復元形状が得られる。
ここで、生体内で超弾性を示す合金とは、少なくとも生体温度(37℃付近)において、通常の金属が組成変形する領域まで変形(曲げ、引っ張り、圧縮)させても、ほぼ元の形に回復する性質を有するものを言い、形状記憶合金、超弾性合金等とも言われるものである。
形状記憶合金、超弾性合金としては、特に限定されないが、例えば、チタン系(Ti−Ni、Ti−Pd、Ti−Nb−Sn等)や、銅系の合金が好ましい。その好ましい組成としては、例えば、30〜52原子%程度のチタン、残量ニッケル、および10原子%以下の1つ以上の追加合金要素からなるものが挙げられる。前記追加合金要素としては、特に限定されないが、例えば、鉄、コバルト、白金、パラジウムまたはクロムそれぞれ3原子%以下、銅またはバナジウムそれぞれ10原子%以下、よりなる群から選択することができる。
また、器具本体2は、注入状態で、作動流体Wの圧力に抗して、形状(L字状)を維持することができる程度の強度(硬度)を有しているのが好ましい。
また、注入する作動流体Wの量としては、特に限定されず、変形部5の伸長状態を維持することができる程度の量である。また、この量としては、癒着防止材9の重量に対する伸長状態の変形部5の撓みを抑制することができる程度の量であるのが好ましい。
また、支持部材3の構成材料としては、特に限定されず、所望の可撓性(柔軟性)を示すものが望ましい。その構成材料としては、例えば、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン(SEBS)、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)などのスチレン系(ポリスチレン系)、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体の様なポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、フッ素ゴム系等の各種熱可塑性エラストマーを用いることができる。また、このような構成材料の中でも、オートクレーブ滅菌、エチレンオキサイドガス滅菌、γ線滅菌および電子線滅菌のいずれかの滅菌に対して、例えば劣化し難い、破損し難い等の耐久性を有するのが好ましい。
また、器具本体2に対する支持部材3(固定部4)の固定方法は、特に限定されず、例えば、融着、熱溶着、接着剤による接着等が挙げられる。
また、器具本体2の第2の板状部22の長さ(図1中、Lで示す長さ)は、特に限定されず、例えば、巻回状態の変形部5の直径(図1中、φDで示す長さ)と同等またはそれより小さいのが好ましく、直径Dの20〜80%の長さであるのがより好ましく、直径Dの30〜65%の長さであるのがさらに好ましい。これにより、第2の板状部22が腹腔200に挿入され易くなる。
また、シート状体53aおよび53bの少なくとも一方の内面(中空部51側)には、シート状体53aとシート状体53bとの癒着(接着)を防止するブロッキング手段を設けてもよい。これにより、シート状体53aとシート状体53bとの癒着が確実に防止され、よって、作動流体Wが中空部51内に均一に充填される。
このブロッキング手段としては、特に限定されず、例えば、粗面加工、エンボス加工、テフロンコーティング(「テフロン」は登録商標))、粉末散布等が挙げられる。
図1に示すように、巻回状態で、癒着防止材9は、変形部5の内側に設置されている、すなわち、変形部5の間に挟まれている。
癒着防止材9は、変形部5が伸長状態となったとき、この変形部5とともに伸長状態となり、表面91が露出する(図2参照)。
なお、癒着防止材9としては、特に限定されないが、例えば、天然物およびその誘導体や合成ポリマー等が挙げられる。天然物およびその誘導体としては、例えば、アルギン酸、アガロース、プルラン、ペクチン、酸化セルロース、バイオセルロース、カルボキシメチルセルロース、キトサン、キチン、ヒアルロン酸、ゼラチン、コラーゲンやこれらの架橋体、これら2つ以上の混合物が挙げられる。また、合成ポリマーとしては、ポリテトラフルオロエチレン、シリコンやポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリマレイン酸、ポリジオキサノン、ポリεカプロラクトン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリβヒドロキシ酪酸、ポリラクチド、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、ポリリジン等が挙げられる。また、上記例示物のうちの2以上のものを混合した混合物、2以上のものを重合した共重合体、架橋した共重合体等でもよい。
また、癒着防止材9の形態(材形)としては、特に限定されず、例えば、シート、メッシュ、スポンジ(多孔質体)、ゲル膜等が挙げられる。このようなものは、癒着防止材9として適しており、また容易に入手することができる。
また、癒着防止材9の幅(x軸方向)は、特に限定されず、例えば、支持部材3(変形部5)の幅とほぼ同等またはそれより若干小さいのが好ましい。これにより、巻回状態で、癒着防止材9が支持部材3の側部から(x軸方向に)露出(突出)するのが防止され、よって、例えば、伸長状態とするまで、癒着防止材9の滅菌状態を維持することができる。
次に、挿入器具1の使用方法の一例について詳細に説明する。
まず、図5に示すように、開腹した状態において、腹壁201をz軸方向へ持ち上げる。これにより、腹壁201と臓器202との間に、挿入器具1(変形部5)が挿入される空間(腹腔200)が形成される。
腹壁201を持ち上げた状態を維持しつつ、切開部(開腹部)203から巻回状態の挿入器具1(変形部5)を腹腔200に挿入する。このとき、変形部5は、器具本体2の第1の板状部21に対して、癒着防止材9を留置するべき腹壁201側(y軸方向)に向いている(位置している)。
次に、図6に示すように、支持部材3(固定部4)の流体供給口41から作動流体Wを注入する、すなわち、挿入器具1を注入状態とする。これにより、変形部5および癒着防止材9が確実に伸長状態となる。このとき、癒着防止材9の表面91が腹壁201とほぼ平行となるように、器具本体2(挿入器具1)を調整する。
なお、図2に示すように、変形部5の伸長状態を維持するために、チューブ300の途中にクランプ400を設置してもよい。
次に、図7に示すように、伸長状態の癒着防止材9を腹壁201に押し当てる、すなわち、挿入器具1をz軸方向へ引き寄せる(引き上げる)。これにより、癒着防止材9の表面91が腹壁201に密着する。
次に、図8に示すように、伸長状態の挿入器具1を押し戻すと、癒着防止材9が変形部5から剥離(離間)する。これにより、癒着防止材9を腹腔200に留置することができ、よって、たとえ腹壁201と臓器202とが接近したとしても、それらの癒着を防止することができる。
次に、図9に示すように、挿入器具1を非注入状態とする。これにより、変形部5が再度巻回状態となる。なお、前述したように、変形部5には、補強部材52が設置されている。これにより、変形部5を確実に巻回状態とすることができる。
その後、挿入器具1を腹腔200から取り除き(抜去し)、開腹部203を縫合する。
このように、挿入器具1は、巻回状態の変形部5に作動流体Wを供給することにより、巻回状態の癒着防止材9を容易かつ確実に伸長状態とすることができる。すなわち、挿入器具1は、操作性に優れたものとなっている。
なお、癒着防止材9を腹腔200に留置した後、変形部5を巻回状態にして、挿入器具1を腹腔200から取り除くのに限定されず、例えば、変形部5の伸長状態を維持しつつ、挿入器具1を腹腔200から取り除いてもよい。
<第2実施形態>
図4は、本発明の挿入器具の第2実施形態(変形部が伸びた状態)を示す横断面斜視図である。なお、図4中の上下方向を「z軸方向」とし、z軸方向に垂直かつ挿入器具の変形部が伸びる方向を「y軸方向」とし、z軸方向およびy軸方向に垂直な方向を「x軸方向」として説明する。
以下、この図を参照して本発明の挿入器具の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、変形部の形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図4に示すように、変形部5A(変形部本体53)には、シート状体53aとシート状体53bとの融着部54が、x軸方向に沿って間欠的に(等間隔に)複数設けられている。これにより、変形部5Aには、x軸方向(渦巻きの中心軸)とほぼ直交する方向、すなわち、y軸方向に伸びる複数の帯状(柱状)の中空部51Aが形成される。
また、これら中空部51Aは、x軸方向に沿って、間欠的に配置されている。
このように設けられた中空部51Aにより、注入状態で、変形部5Aが伸長する方向(y軸方向)に優先的に作動流体Wが通ることができる。これにより、変形部5Aがより確実に伸長状態となる。
また、中空部51Aにより、比較的少ない量の作動流体Wで、変形部5Aを伸長状態とすることができる。
また、各融着部54には、補強部材52が設置されている。なお、補強部材52の設置数を変えることにより、変形部5Aを巻回状態とするための補強部材52の力の大きさを適宜設定することができる。
また、癒着防止材9は、変形部5Aに対する固着面積(接触面積)が、前記第1実施形態の変形部5に対する固着面積より小さい。これにより、変形部5から癒着防止材9を剥離するときよりも、癒着防止材9を容易に剥離することができる。
以上、本発明を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を発揮し得る任意の構成と置換することができ、また、任意の構成が付加されていてもよい。
例えば、前記第2実施形態の補強部材は、前記第1実施形態の補強部材のように、変形部の両側のみに設置されていてもよい。
また、挿入器具は、シート状の癒着防止材を生体内に挿入するために用いられるのに限定されず、例えば、液体(例えば、体液や薬液等)を吸収する、シート状の吸収材(例えば、ガーゼ等)を生体内に挿入するために用いられてもよい。
本発明の医療用具の挿入器具の第1実施形態(変形部が巻回された状態)を示す概略断面斜視図である。 図1に示す挿入器具の変形部が伸びた状態を示す概略断面斜視図である。 図2中のA−A線断面図である。 本発明の挿入器具の第2実施形態(変形部が伸びた状態)を示す横断面斜視図である。 図1に示す挿入器具の使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す挿入器具の使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す挿入器具の使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す挿入器具の使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す挿入器具の使用方法を順を追って説明するための図である。
符号の説明
1 挿入器具
2 器具本体
21 第1の板状部
22 第2の板状部
3 支持部材
4 固定部
41 流体供給口
5、5A 変形部
51、51A 中空部
52 補強部材
53 変形部本体
53a、53b シート状体
531 縁部
54 融着部
9 癒着防止材
91 表面
200 腹腔
201 腹壁
202 臓器
203 切開部
300 チューブ
400 クランプ
W 作動流体

Claims (7)

  1. 可撓性を有するシート状の医療用具を生体内に挿入する医療用具の挿入器具であって、
    器具本体と、該器具本体に設置され、前記医療用具を支持する支持部材とを備え、
    前記支持部材は、内部に中空部を有するとともに、渦巻き状に巻回された状態と伸びた状態とに変形し得る変形部と、前記中空部に作動流体を供給する流体供給口とを有し、
    巻回された状態の前記変形部に対し、前記流体供給口より前記作動流体を前記中空部に注入することにより前記変形部が伸びた状態となるよう構成されていることを特徴とする医療用具の挿入器具。
  2. 前記器具本体は、一端部がL字状に屈曲した板状部材で構成されている請求項1に記載の医療用具の挿入器具。
  3. 前記変形部は、前記中空部に作動流体が注入されていない状態では、前記医療用具を重ね、該医療用具とともに巻回された状態を保持する請求項1または2に記載の医療用具の挿入器具。
  4. 前記変形部は、巻回された状態を保持するための補強部材を有する請求項1ないし3のいずれかに記載の医療用具の挿入器具。
  5. 前記変形部は、渦巻きの中心軸とほぼ直交する方向に伸びる複数の帯状の中空部を有する請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用具の挿入器具。
  6. 前記帯状の中空部が渦巻きの中心軸と平行な方向に間欠的に配置されている請求項5に記載の医療用具の挿入器具。
  7. 前記医療用具は、癒着防止材である請求項1ないし6のいずれかに記載の医療用具の挿入器具。
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