JP2006091207A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レンズを光軸方向に適切に案内をする機能を備えつつ、省スペース化および組立作業が容易な構成を備えたレンズ駆動装置を提供すること。
【解決手段】 レンズ駆動装置1は、移動レンズ12、13、および14を保持するレンズ移動体2と、レンズ移動体2を光軸L方向に移動させる駆動手段4と、レンズ移動体2を光軸L方向に移動可能に支持する固定体3とを備え、駆動手段4が、レンズ移動体2に配設された駆動コイル5と、固定体3に配設された駆動マグネット6と板状のヨーク8とから構成されている。駆動コイルの5の内壁には、駆動マグネット6の外周側の表面が摺動して、レンズ移動体2を光軸方向へ案内するための光軸方向に延在するガイド部としての凹部7dを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カメラ付き携帯電話機のカメラなどの比較的小型のカメラ等に用いられるレンズ駆動装置に関する。
カメラの撮影用レンズ等のレンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動装置として、レンズを保持するレンズ移動体と、このレンズ移動体をレンズの光軸方向に移動させる駆動手段と、レンズ移動体を光軸方向に移動可能に支持する固定体とを備え、レンズを直接、磁気駆動するレンズ駆動装置が用いられている。
この種のレンズ駆動装置として、レンズ移動体に配設された駆動コイルと、固定体に配設された駆動マグネットおよびヨークとからなるいわゆるボイスコイルモータを、レンズ移動体の駆動手段として用いたレンズ駆動装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1および2に記載されたレンズ駆動装置では、角筒状に形成されたレンズ移動体の内周側にレンズが保持され、その外周側には、駆動コイルが巻回されている。また、固定体には、内ヨークおよび外ヨークからなるヨークが固定され、外ヨークの内側には駆動マグネットが固定されている。そして、レンズ移動体に巻回された駆動コイルが内ヨークと駆動マグネットとの間に配設されるように、レンズ移動体が固定体によって光軸方向に移動可能に支持されており、レンズ移動体の駆動手段としてボイスコイルモータが構成されている。
また、特許文献1および2に記載されたレンズ駆動装置では、レンズが保持されたレンズ移動体を光軸方向へ案内するため、固定体には、光軸方向へ延在する2本のガイドシャフトが立設され、レンズ移動体には、ガイドシャフトが挿通されてこのガイドシャフトと摺接する摺動孔が形成されている。
特開平8−94904号公報 特開平5−264878号公報
しかしながら、上記特許文献に開示されたレンズ駆動装置では、2本のガイドシャフトを固定体に立設する構成を採用しているので、レンズ移動体を光軸方向に案内するためのガイドとして専用の部材を必要とし部品点数の増加を招くという問題がある。また、2本のガイドシャフトを配設するための専用スペースが必要となり装置が大型化するという問題がある。さらに、レンズ移動体を光軸方向に適切に案内するためには、ガイドシャフトを固定体に対して精度良く立設する必要があり、組立作業が困難となるという問題がある。特に、2本のガイドシャフトを用いているため、ガイドシャフト同士の平行度も確保しなければ、レンズ移動体を光軸方向に適切に案内することができず、組立作業は一層困難となるという問題がある。
そこで、本発明の課題は、レンズを光軸方向に適切に案内をする機能を備えつつ、省スペース化および組立作業が容易な構成を備えたレンズ駆動装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明では、レンズを保持するレンズ移動体と、該レンズ移動体を前記レンズの光軸方向に移動させる駆動手段と、前記レンズ移動体を光軸方向に移動可能に支持する固定体とを備えたレンズ駆動装置において、前記駆動手段は、前記固定体に配設された駆動コイルと、前記レンズ移動体に配設された駆動マグネットとを備え、前記駆動コイルが巻回されたコイルボビンは、円周方向に連結されるとともに前記レンズ移動体が摺動して、該レンズ移動体を光軸方向へ案内するための光軸方向に延在するガイド部を備えることを特徴とする。
また、本発明において、前記ガイド部は、前記レンズの光軸を中心にして周方向に離間した複数箇所に設けられていることが好ましい。このように構成すると、ガイド部を全周に設ける場合に比較して、ガイド部の寸法精度の確保が容易にできる。
さらに、本発明において、前記レンズ移動体は、円筒状に形成した前記コイルボビンと径方向に重合するようにコイルボビン内に配設され、該コイルボビンの内壁を前記ガイド部にすることが好ましい。このように構成すると、ガイド部をコイルボビンの内壁と兼用させることができるので、ガイド部を構成するための特別な部材が一切不要になる。故に、省スペース化により装置の小型化が図れる。また、コイルボビンを樹脂により一体成形させた場合であれば、その成形精度によりコイルボビンの内壁の寸法精度を確保することが可能となり、レンズ移動体を光軸方向へ適切に案内することができる。
さらにまた、前記駆動マグネットを前記ガイド部に摺動させることが好ましい。このように構成すると、マグネット表面は一般的に樹脂に比べ高硬度なので、耐磨耗性が大きい。従って、駆動マグネットを摺動させることにより、少なくともこの駆動マグネットからの磨耗紛の発生が抑制されるので、レンズ表面を長期に亘ってクリーンに維持できる。
また、前記レンズ移動体は前記駆動マグネットを保持する保持部を有し、該保持部を前記ガイド部に摺動させることが好ましい。このように構成すると、例えば保持部を樹脂により成形させた場合であれば、その成形精度により保持部の寸法精度を確保することができる。
本発明において、前記ガイド部および該ガイド部と摺動する前記レンズ移動体の摺動部の少なくともいずれか一方の表面には、潤滑性被膜が形成されていることが好ましい。この場合には、摺動部およびこの摺動部と摺動するコイルボビンとの間の摺動抵抗が軽減され、レンズ移動体の移動時における消費電力を低減することができる。また、レンズ移動体の光軸方向の移動が円滑に行われる。
本発明において、前記駆動コイルが配設された前記レンズ移動体または前記固定体は磁性片を備え、該磁性片と前記駆動マグネットとの磁気的吸引力によって、前記レンズ移動体の可動範囲端位置で該レンズ移動体を保持することが好ましい。この場合には、レンズ移動体の可動範囲端位置を撮影が行われる位置、すなわちレンズの保持位置とすることで、保持位置においては、駆動コイルを通電状態にしておく必要がなく、レンズの保持状態での消費電力を低減させることができる。
以上のように本発明のコイルボビンは、レンズ移動体が摺動して、レンズ移動体を光軸方向へ案内するための光軸方向に延在するガイド部を備えている。そのため、ガイド部をコイルボビンと兼用させることができるので、ガイド部を構成するための特別な部材が不要になる。故に、省スペース化が図れるので装置を小型化することができる。しかも、コイルボビンは、円周方向に連結されているため、一部材として扱うことができるので組み立て作業を容易に行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
(レンズ駆動装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置を示す側面断面図である。図2は、図1に示すレンズ駆動装置からカバーを外した様子を示す示し、(A)はその上面図、(B)は(A)のA−A断面における断面図である。図3は、図1に示すレンズ駆動装置のカバーを除く固定側部材を示し、(A)はその上面図、(B)は(A)のB−B断面における断面図である。図4は、図1に示すレンズ駆動装置の固定体を示し、(A)はその上面図、(B)は(A)のC−C断面における断面図である。図5は、図1に示すレンズ駆動装置のヨークを示し、(A)はキャップヨークを除く上面図、(B)は(A)のD−D断面における断面図、(C)は、キャップヨークである。図6は、図1に示すレンズ駆動装置の駆動コイルが巻回されたコイルボビンを示し、(A)はその上面図、(B)は(A)のE−E断面における断面図である。図7は、図1に示すレンズ駆動装置のレンズ移動体を示し、(A)はその上面図、(B)は(A)のF−F断面における断面図である。
本形態にかかるレンズ駆動装置1は、携帯電話等の携帯機器に搭載される薄型のカメラに適用されるものであり、移動レンズ12、13、14を保持するレンズ移動体2と、このレンズ移動体2を移動レンズ12、13、14の光軸L方向に移動させる駆動手段4と、レンズ移動体2を光軸L方向に移動可能に支持する固定体3とを備えている。本形態では、駆動手段4は、駆動コイル5と、駆動マグネット6と、これらの駆動コイル5および駆動マグネット6とともに磁気回路を形成するヨーク8とから構成されている。また、レンズ駆動装置1の図示上端側には、カバー10が固定されている。
図1乃至図3に示すように、固定体3には、その表面側に駆動コイル5が巻回されたコイルボビン7とヨーク8とが配設されている。
本形態における固定体3は、図4に示すように、リング状に形成された樹脂部材であり、中央には、被撮影体の像を取り込む開口部3aが形成されている。その表面は、光軸L方向におけるレンズ移動体2の図示下方の可動範囲を規制する規制部3cおよびヨーク8を固定するヨーク固定部としての凹部3dが規制部3cより窪んだ状態で形成されている。なお、凹部3dは、光軸Lを中心に120°ピッチで3箇所に形成されている。
さらに、凹部3dには、ヨーク8を固定した状態で、ヨーク8と凹部3dとの隙間に接着剤を供給するための供給部3eが円周方向の2箇所に形成されている。この供給部3eも凹部3dと同様に規制部3cより窪んだ状態で形成されている。なお、凹部3dは、ヨーク8を精度良く固定するため、底面の平面度が精度良く確保された状態になっている。
また、規制部3cには、3箇所に形成された凹部3dのうち、隣接する凹部3dの間に、駆動コイル5が巻回されたコイルボビン7に形成され、このコイルボビン7を位置決め固定させる後述の突起7cが係合される係合孔3b、および駆動コイルの端末を固定体3の外部に引き出す引出孔3fが形成されている。この引出孔3fは規制部3cより窪んだ状態で、固定体3の外部へ開口するように形成されている。
ヨーク8は、図5に示すように、板状の磁性部材から形成されており、円周方向に円筒状に形成された外ヨーク8bと、径方向で外ヨーク8bの内側に形成され内ヨーク8aと、外ヨーク8bおよび内ヨーク8aを連結する連結部8cとから構成された下ヨークと、内ヨーク8aおよび外ヨーク8bの図示上端に跨って配設されるキャップヨーク8dとの2部材により構成されている。具体的には、下ヨークは、連結部8cが内ヨーク8aと外ヨーク8bとを図示下端にて連結し、この連結部8cから、内ヨーク8aと外ヨーク8bとが垂直に起立した溝形状に形成されている。また、連結部8cの図示下面がヨーク8を固定体3に固定するための固定基準面8eとなっている。本形態では、下ヨークは、薄板状の磁性部材をプレスによって曲げ加工することで形成されており、固定基準面8eに対する内ヨーク8aおよび外ヨーク8bの垂直度が精度良く確保されている。なお、キャップヨーク8dは、対向した2箇所に形成された切り欠き部8fが、内ヨーク8aおよび外ヨーク8bの図示上端に形成された突起部8gに係合して位置決めされた状態で接着等によって固定されている。このキャップヨーク8dによって、有効な磁路が形成され、駆動手段4の駆動効率を上げることができる。なお、内ヨーク8aは、図5(A)に示すように、光軸Lを中心とした略円弧状に形成されている。また、外ヨーク8bも同様に、光軸Lを中心とした略円筒状に形成されている。
コイルボビン7は、樹脂部材であり、図6に示すように、鍔部7a、7bを図示上下端側に備える円筒状に形成されるとともに、内壁は、円周方向に3つの係合凹部7dおよび3つの凸部7eからなる凹凸状に形成されている。この係合凹部7dは、光軸Lを中心に略120°ピッチで、3箇所に形成されており、本形態では、係合凹部7dの底面が、後述する駆動マグネット6がガイドされてレンズ移動体2を光軸L方向に案内するためのガイド部になっている。すなわち、駆動マグネット6の外周側の表面が摺動部として係合凹部7dの底面と摺動するように構成されている。なお、係合凹部7dには、駆動マグネット6との摺動抵抗の軽減を図るため、表面に潤滑性被膜を形成しても良い。具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を分散させた無電解ニッケルメッキ膜を、凹部7dの表面に形成しても良い。この場合には、液晶樹脂やポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)などの耐熱性樹脂でコイルボビン7を形成する必要がある。勿論、潤滑性被膜を駆動マグネット6の外周側の表面に形成してもよい。
また、このコイルボビン7には、チップ状の磁性片9を保持するための磁性片保持部7fが、係合凹部7dの図示下端側において、円周方向の略中心位置に形成されている。
本形態の場合、ヨーク8が、固定体3に形成された凹部3dに固定されている。より具体的には、固定基準面8eを凹部3dの底部に当接させた状態で、かつ、連結部8cの円周方向の両端および内ヨーク8aが折曲された角部を凹部3dの壁部に嵌め合わせた状態で、ヨーク8が凹部3dに固定されている。このように、ヨーク8が固定体3に固定された状態では、内ヨーク8aおよび外ヨーク8bは光軸L方向に延在されている。そして、内ヨーク8aは、光軸Lを中心とする略120°ピッチの等間隔で固定体3に立設されている。
レンズ移動体2は、図7に示すように、樹脂により円筒状に形成された保持部21と、その内周側に保持された移動レンズ12、13および14と(図示省略)、その外周側において保持された3つの駆動マグネット6とにより構成されている。また、保持部21と駆動マグネット6とは、インサート成形により一体成形されるとともに、駆動マグネット6が保持部21から径方向の外方へ突出成形されている。そのため、レンズ移動体2の外周は凹凸状に形成されている。なお、本形態では、レンズ移動体2は、その内周側で移動レンズ12、13および14を直接保持しているが、レンズ鏡筒を介して、移動レンズ13および14を保持するようにしても良い。
レンズ移動体2には、内ヨーク8aが挿通される貫通孔2bが、内ヨーク8aに対応して、光軸Lを中心に略120°ピッチで、3箇所に形成されている。貫通孔2bは、図7(A)に示すように、略円弧状に形成され、レンズ移動体2を光軸L方向に貫通するように形成されている。また、貫通孔2bの半径方向の幅は、内ヨーク8aの半径方向の厚みよりも大きく形成され、貫通孔2bに内ヨーク8aが挿通された状態における貫通孔2bと内ヨーク8aとの半径方向の間隙は、レンズ移動体2が、光軸L方向へ移動する際に接触しない大きさに形成されている。すなわち、駆動マグネット6と係合凹部7dとの摺動を妨げない大きさに形成されている。
駆動マグネット6は、図7(A)に示すように、光軸L方向の断面が略円弧状に形成され、光軸L方向に延在する薄板状の永久磁石であり、内周側および外周側がそれぞれ単極に着磁されている。例えば、駆動マグネット6の内周側がN極に着磁され、外周側がS極に着磁されている。本形態では、3つの駆動マグネット6がレンズ移動体2の外周面に接着等の固定手段によって固定されている。
この駆動マグネット6が外周側に固定されたレンズ移動体2は、コイルボビン2の筒部の内側に、内ヨーク8aが貫通孔2bに挿通された状態で配設されている。このとき、駆動マグネット6が係合凹部7dに係合することにより円周方向に位置決めされている。そのため、内ヨーク8aおよび貫通孔2bは、円周方向にこの位置決めを妨げないクリアランスを有している。なお、円周方向への位置決めは、駆動マグネット6および係合凹部7dにより行う代わりに、内ヨーク8aおよび貫通孔2bにより行うようにしてもよい。このときには、駆動マグネットおよび係合凹部7dは、円周方向にその位置決めを妨げないクリアランスに形成されることになる。また、駆動マグネット6は、駆動コイル5および内ヨーク8aによって半径方向に挟まれるように配設されることになり、駆動コイル5と駆動マグネット6とヨーク8とから、駆動手段4としてのボイスコイルモータが構成されている。
また、レンズ移動体2が、コイルボビン2の筒部の内側に配設された状態では、それぞれの磁性片9が駆動マグネット6外壁の光軸L方向の下端側と対向するようになっている。さらに、レンズ駆動装置1を上面から見た状態では、それぞれの磁性片9は、駆動マグネット6の円周方向の中心位置に配置されるようになっている。
カバー10は、中央に開口部が形成されたリング状に形成された樹脂部材であり、外径が固定体3とほぼ一致するように形成されている。また、カバー10の図示下側には、光軸L方向におけるレンズ移動体2の図示上方向の可動範囲を規制する規制部(図示省略)が形成されている。
(レンズ駆動装置の動作)
以上のように構成されたレンズ駆動装置1の動作を以下に説明する。
本形態においては、図1に示すように、レンズ移動体2の底面が固定体3の規制部3cに当接した状態が通常の移動レンズ保持位置になっている。この状態では、磁性片9と駆動マグネット6との磁気的吸引力によって、レンズ移動体2は光軸L方向で安定的に保持されている。そのため、通常の移動レンズ保持位置では、駆動コイル5は非通電状態になっている。また、それぞれの磁性片9が、駆動マグネット6の円周方向の中心位置に配置されるようになっているため、円周方向においてもレンズ移動体2は安定的に保持されている。
通常の移動レンズ保持位置にレンズ移動体2が保持された状態で、図示上方向にレンズ移動体2が移動するように駆動コイル5に電流が供給されると、レンズ移動体2は、駆動マグネット6が係合凹部7dによって光軸L方向に案内されて、最大で、レンズ移動体2の上端がカバー10に形成された規制部に当接するまで移動するフォーカシング動作を行う。このフォーカシング動作によって通常の移動レンズ保持位置から、光軸L方向の所定位置まで移動したレンズ移動体2は、磁性片9と駆動マグネット6との磁気的吸引力とバランスするように、駆動コイル5を通電状態とすることで、所定の位置において安定的に保持されている。なお、それぞれの磁性片9が、駆動マグネット6の円周方向の中心位置に配置されるようになっているため、レンズ移動体2は、円周方向においては、磁性片9と駆動マグネット6とによって安定的に保持されている。
上記の所定位置で、図示下方向にレンズ移動体2が移動するように駆動コイル5に電流が供給されると、レンズ移動体2は、駆動マグネット6が係合凹部7dによって光軸L方向に案内されて移動する。例えば、レンズ移動体2の底面が固定体3の規制部3cに当接するまで移動して、通常の移動レンズ保持位置で保持される。なお、磁性片9と駆動マグネット6との間に生じる磁気的吸引力の大きさによっては、上記の所定位置において、駆動コイル5を非通電状態とすることで、レンズ移動体2を、通常の移動レンズ保持位置まで移動させることも可能である。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のレンズ駆動装置1では、コイルビン7が、レンズ移動体2と摺動して、レンズ移動体2を光軸方向へ案内するための光軸方向に延在するガイド部としての凹部7dを備えている。そのため、凹部部7dをコイルボビン7と兼用させることができるので、凹部7dを構成するための特別な部材が不要になる。すなわち、レンズ移動体2を光軸L方向に案内するためのガイドシャフトを別途設ける必要がない。そのため、レンズ駆動装置1の構成が簡素化され、装置の小型化が可能になり、携帯電話等の携帯機器に搭載される薄型のカメラへの適用の可能になる。特に、本形態のレンズ移動体2は、円筒状に形成したコイルボビン7と径方向に重合するようにコイルボビン7内に配設され、樹脂により一体成形させたコイルボビン7の内壁に凹部7dが形成されている。従って、コイルボビン7を樹脂により成形する際の成形精度によりコイルボビンの内壁の寸法精度を確保することが可能となり、レンズ移動体7を光軸方向に適切に案内することができる。
また、本形態において、ガイド部としての凹部7dは、レンズ12、13、14の光軸を中心にして周方向に離間した3箇所に設けられている。従って、ガイド部の寸法精度は、3箇所の凹部7dのみでよいので、ガイド部を全周に設ける場合に比較して、寸法精度の確保が容易にできる。特に、本形態では、3箇所の凹部7dが、光軸Lを中心に等角度間隔に設けられていることから、レンズ移動体2を光軸L方向に案内する際に、レンズ移動体2に傾きが生じにくくなり、レンズ移動体2を確実に案内することができる。さらにレンズ移動体2に傾きを抑えることができ、レンズ移動体2を光軸L方向へ適切に案内することができる
さらに、本形態では、係合凹部7dの底面が、駆動マグネット6の外周側の表面がガイドされてレンズ移動体2を光軸L方向に案内するためのガイド部7dになっている。従って、マグネット表面は一般的に樹脂に比べ高硬度なので、耐磨耗性が大きので、駆動マグネット6を摺動させることにより、少なくともこの駆動マグネット6からの磨耗紛の発生が抑制され、レンズ表面を長期に亘ってクリーンに維持できる。
本形態では、ガイド部としての凹部7dの底面および駆動マグネット6の外周側の表面の少なくともいずれか一方には、潤滑性被膜を形成することが可能で、潤滑性被膜を形成した場合、摺動抵抗を軽減することができる。その結果、レンズ移動体2の移動時における消費電力を低減することができ、レンズ移動体2の光軸L方向の移動が円滑に行われる。
本形態では、レンズ移動体2が磁性片9を備え、磁性片9と駆動マグネット6との磁気的吸引力によって、レンズ移動体2の図示下方向の可動範囲端位置である通常の移動レンズ保持位置において、レンズ移動体2が光軸L方向で安定的に保持されている。そのため、通常の移動レンズ保持位置においては、駆動コイル5を通電状態にしておく必要がなく、フォーカシング動作時にのみ駆動コイル5を通電状態にしてやれば良い。従って、移動レンズ12、13、14の保持状態での消費電力を低減させることができる。
本形態では、レンズ移動体2が、固定体3の筒部の内側に配設された状態で、それぞれの磁性片9は、駆動マグネット6の円周方向の中心位置に配置されるようになっている。そのため、磁性片9が、磁束密度の高い駆動マグネット6の円周方向の中心位置に吸引され、レンズ移動体2を円周方向に安定的に保持することができる。
また、レンズ移動体2の移動時に、レンズ移動体2が円周方向に振れても、それぞれの磁性片9が、駆動マグネット6の円周方向の中心位置に配置されるように復元力が働く。そのため、移動レンズ12、13、14とから構成されるレンズ群の光学特性に変動が生じない。その結果、光学特性の安定したレンズ駆動装置1を提供することができる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能である。例えば、上述した形態では、駆動マグネット6の外周側の表面を摺動部として、ガイド部としての係合凹部7dの底面に摺動させているが、レンズ移動体2の保持部21の外周側表面を摺動部として凸部7eの頂部に摺動させるように構成してもよい。このように構成すると、例えば保持部21を樹脂により一体成形させた場合であれば、その成形精度により保持部の寸法精度を確保することができる。この場合、凸部7eの頂部がガイド部になる。なお、凸部7eの頂部または保持部21の外周側表面の少なくとも一方に上述のような潤滑性皮膜を形成してもよい。
また、上述した形態では、駆動マグネット6が保持部21から径方向外方へ突出しているが、マグネット保持部21を突出させるようにしてもよいし、駆動マグネットの外周と保持部21の外周とを同一同心円になるように構成して外周を一致させてもよい。
また、駆動マグネットはリング状に一体で形成された永久磁石でも良い。
さらに、上述した形態では、凹部7dが円周方向で3箇所に形成されていたが、ガイド部は3箇所に限定されず、2箇所に形成したり、4箇所以上に形成しても良い。
さらにまた、上述した形態では、このコイルボビン7には、チップ状の磁性片9が、係合凹部7dの図示下端側において、円周方向の略中心位置に配設されているが、磁性片9の位置は、移動レンズ保持位置において、レンズ移動体2が光軸L方向で安定的に保持可能な位置であれば如何なる位置でもよい。
本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置を示す側面断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置からカバーを外した様子を示す示し、(A)はその上面図、(B)は(A)のA−A断面における断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置のカバーを除く固定側部材を示し、(A)はその上面図、(B)は(A)のB−B断面における断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置の固定体を示し、(A)はその上面図、(B)は(A)のC−C断面における断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置のヨークを示し、(A)はキャップヨークを除く上面図、(B)は(A)のD−D断面における断面図、(C)は、キャップヨークである。 図1に示すレンズ駆動装置の駆動コイルが巻回されたコイルボビンを示し、(A)はその上面図、(B)は(A)のE−E断面における断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置のレンズ移動体を示し、(A)はその上面図、(B)は(A)のF−F断面における断面図である。
符号の説明
1 レンズ駆動装置
2 レンズ移動体
2b 貫通孔
7 コイルボビン
7d 係合凹部(ガイド部)
7f 磁性片保持部
3 固定体
4 駆動手段
5 駆動コイル
6 駆動マグネット
8 ヨーク
8a 内ヨーク
8b 外ヨーク
8c 連結部
8d キャップヨーク
9 磁性片
12、13、14 移動レンズ
21 保持部
L 光軸

Claims (7)

  1. レンズを保持するレンズ移動体と、該レンズ移動体を前記レンズの光軸方向に移動させる駆動手段と、前記レンズ移動体を光軸方向に移動可能に支持する固定体とを備えたレンズ駆動装置において、
    前記駆動手段は、前記固定体に配設された駆動コイルと、前記レンズ移動体に配設された駆動マグネットとを備え、
    前記駆動コイルが巻回されたコイルボビンは、円周方向に連結されるとともに前記レンズ移動体が摺動して、該レンズ移動体を光軸方向へ案内するための光軸方向に延在するガイド部を備えることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 請求項1において、前記ガイド部は、前記レンズの光軸を中心にして周方向へ離間した複数箇所に設けられていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  3. 請求項1または2において、前記レンズ移動体は、円筒状に形成した前記コイルボビンと径方向に重合するようにコイルボビン内に配設され、該コイルボビンの内壁を前記ガイド部にしたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  4. 請求項3において、前記駆動マグネットを前記ガイド部に摺動させたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  5. 請求項3において、前記レンズ移動体は前記駆動マグネットを保持する保持部を有し、該保持部を前記ガイド部に摺動させたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記ガイド部および該ガイド部と摺動する前記レンズ移動体の摺動部の少なくともいずれか一方の表面には、潤滑性被膜が形成されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  7. 前記固定体は、磁性片を備え、該磁性片と前記駆動マグネットとの磁気的吸引力によって、前記レンズ移動体の可動範囲端位置で該レンズ移動体を保持することを特徴とする請求項1または2記載のレンズ駆動装置。
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