JP2006082236A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吸引キャップにゴミ等の異物が入ることを抑制して十分な吸引力を長期に渡り維持することができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 吸引キャップ42に備えられた吸引手段を作動させるときに吸引キャップ42の開口部を開き、吸引キャップ42に備えられた吸引手段が非作動時に吸引キャップ42の開口部を閉じるシャッター54を有している。そして、シャッター54が吸引キャップ42の開口部を閉じた状態であるとき、シャッター54のキャップ当接面541aが吸引キャップ42の開口部を形成する縁部42bの全周にわたって当接させる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、インクを吐出する吐出口を備えたヘッド部と、吐出口を塞いで吐出口を保湿する保湿キャップと、吐出口のインクを吸引する吸引手段とを備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、ヘッド部の吐出口からインク滴を吐出して記録媒体上に画像を形成する画像形成装置としてのインクジェットプリンタが知られている。このインクジェットプリンタに使用されるインク液として、湿潤剤(保湿剤)や浸透剤等が水に含有された溶媒と顔料とからなる水系インクが用いられている。このような、インク液が用いられるインクジェットプリンタにおいては、ヘッド吐出口のインク溶媒の蒸発によるインク粘度が上昇し吐出口が目詰まりしたり、吐出口にゴミ等が付着して吐出口が塞がれたりして画像不良を起こす問題があった。そこで、非画像形成時にヘッドをキャッピングしてヘッド吐出口を保湿するキャップ部材を設け、このキャップ部材に吐出口に付着したゴミなどをインクとともに吸い出す吸引ポンプなどの吸引機構を設けたものが知られている(特許文献1〜3)。このように、ヘッド吐出口をキャッピングすることで、ヘッド吐出口のインク溶媒の蒸発によるインク粘度の上昇を抑制することができ、吐出口の目詰まりを抑制している。また、吸引ポンプで吐出口に付着したゴミなどをインクとともに吸い出すことで、吐出口が塞がれることを抑制している。
特開2002−361905号公報 特開2003−1839号公報 特開2003−1832号公報
しかしながら、吸引ポンプによって吸い出されたインクがキャップ部材の内壁面に付着してしまう。このように内壁面にインクが付着したままの状態でヘッドをキャッピングすると、キャップ部材でヘッド吐出口をキャッピングしているにも係わらず、ヘッド吐出口の粘度が上昇してしまっていた。これは、キャップ部材の内壁面に付着したインク滴の水などの蒸発成分がキャップ部材の開放時などに蒸発してしまう。すると、このキャップ部材の内壁面に付着した蒸発成分が蒸発してしまったインク滴がインク吐出口の蒸発成分を吸収してしまう。その結果、ヘッド吐出口の粘度が上昇してしまうということがわかった。特に、粘度の高いインク液の場合、多少のヘッド吐出口の粘度上昇でも画像に影響を与えてしまう。このため、印字開始前に吐出口の粘度とインクメニスカスを整えるために空吐出を行っている。しかしながら、吐出口の粘度を整えるためには、多くのインク滴を吐出する必要がある。このため、印字開始前の空吐出の度にひとつの吐出口から十数滴から数千滴のインク滴を吐出しており、インクの消費が増大するという問題があった。
そこで、本出願人は、吐出口の保湿時にインクの粘度が上昇することを抑制するため、特願2004−184500号において、ヘッド吐出口を保湿する保湿キャップと、ヘッド吐出口のインクを吸引する吸引キャップとを別々に設けるものを提案している。
保湿キャップと吸引キャップとを別々に設けると、吸引キャップはヘッド吐出口のインクを吸引する以外は、開放された状態となっている。このため、吸引キャップにゴミ等の異物が入り、吸引チューブにゴミ等が流入して、流路を塞いで十分な吸引力が得られなくなる問題があった。そこで、特願2004−184500号において、吸引手段の非動作時に吸引キャップの開口部を覆うシャッター部材を設けたものを提案している。しかしながら、吸引キャップの開口部をシャッター部材で覆っただけでは、吸引キャップの開口部とシャッター部材との間の隙間からゴミ等の異物が吸引キャップに入り込むおそれがあった。このため、吸引チューブにゴミ等が流入して、流路を塞いで十分な吸引力が得られなくなる問題が発生するおそれがあった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、吸引キャップにゴミ等の異物が入ることを抑制して十分な吸引力を長期に渡り維持することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、インクを吐出する吐出口を備えたヘッド部と、該吐出口を覆って該吐出口を保湿する保湿キャップと、該吐出口のインクを吸引する吸引手段とを備えた画像形成装置において、該吸引手段を備えた吸引キャップを該保湿キャップとは別に備えており、該吸引キャップの開口部を開閉するシャッター部材を有し、該シャッター部材が閉じた状態のときに該吸引キャップの開口部を形成する縁部の全周にわたり該シャッター部材を当接させたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記シャッター部材に付着したインクを掻き取る掻き取り部材を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記シャッター部材の開閉動作中に上記掻き取り部部材が該シャッター部材の上記吸引キャップの縁部と当接する当接面と摺接して該シャッター部材の当接面に付着したインクを除去することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1または2の画像形成装置において、上記シャッター部材は、上記吸引キャップの開口面に対して平行に移動することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3または4の画像形成装置において、上記吸引キャップの縁部が上記シャッター部材と当接した状態のときに、該シャッター部材を吸引キャップ側へ押し付ける押し付け部材を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、上記吸引キャップを移動させる移動手段を有しており、該吸引キャップが移動するときに、上記押し付け部材が該吸引キャップの移動の妨げとならない位置に配置されていることを特徴とするものである。
請求項1乃至6の発明によれば、吐出口を保湿する保湿キャップと、吐出口のインクを吸引する吸引手段を備えた吸引キャップとを別々に設けている。これにより、保湿キャップの内壁面にインクが付着することが抑制され、吐出口の保湿時にインクの粘度が上昇することが抑制される。また、シャッター部材が閉じた状態のときに吸引キャップの開口部を形成する縁部の全周にわたり当接するシャッター部材を備えている。これにより、吸引キャップにゴミ等の異物が入ることが抑制され、吸引チューブにゴミ等が流入して、流路を塞いで十分な吸引力が得られなくなることが抑制される。その結果、長期に渡り十分な吸引力を維持することができるという効果がある。
以下、本発明を適用した画像形成装置の一実施形態として、インクジェットプリンタ(以下、プリンタ)について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタの概略構成を示す正面図である。このプリンタ100は、図示しない駆動手段により用紙の搬送方向に対して横切る方向(以下、主走査線方向)に移動可能に保持されたキャリッジ9を備えた印字機構部23を有している。また、プリンタ100は、印字機構部23と対向する位置を経由して給紙トレイ18の用紙を排紙トレイ26に搬送する搬送部21を備えている。
印字機構部23のキャリッジ9には、C(シアン)、B(ブッラク)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)色のそれぞれインク液を用紙に吐出する複数の吐出口を備えたヘッド13がそれぞれ設けられている。
搬送部21は、多数の用紙を積載した給紙トレイ18、給紙トレイ18内の用紙を搬送ローラ10へ送り出す給紙ローラ19、給紙トレイ18内の複数の用紙のうち一枚だけを搬送ローラ10に送り出すための分離パッド20、給紙トレイ18から給紙された用紙を案内する給紙ガイド27を備えている。搬送ローラ10は、テンションローラ11とで搬送ベルト12を張架している。搬送ベルト12は、搬送された用紙をヘッド13との対向位置に搬送する。搬送ローラ10は、図示しない駆動手段によって図中の時計周りに回転しており、これにより搬送ベルト12が図示Aの方向に無端移動する。また、搬送部21は、用紙を搬送ローラ10に押し付ける加圧ローラ16、用紙を案内する案内ガイド22および案内ローラ28、搬送ベルト12表面を帯電させる帯電ローラ15を有している。案内ガイド22は、ほぼ鉛直方向に上方に向けて搬送された用紙を搬送ローラ10の曲率に沿ってほぼ90°方向転換させるためのものである。加圧ローラ16は、搬送ベルト12を搬送ローラ10に押し付けているので、搬送ベルト12と搬送ローラ10との摩擦力が増加する。このため、搬送ベルト12が搬送ローラ10に対して滑ることが防止され、用紙を精度良く搬送させることができる。ヘッド13と対向する位置には、搬送ベルト12をガイドする搬送ガイド板14が搬送ベルト12の内周面側に設けられている。また、搬送部21は、画像が記録された用紙を搬送ベルト12から分離する分離爪17と、排紙トレイ26に排出するための排紙ローラ25および断面星型形状の拍車24を備えている。本実施形態のプリンタには、用紙を反転させる反転機構30が設けられており、用紙の両面にプリントができるようにしている。
図2(a)は、キャリッジ9の正面図であり、図2(b)は、キャリッジ9の底面図である。図2(a)に示すように、キャリッジ9には、13C、13Bk−1、13Bk−2、13M、13Y(以下、C、Bk−1、Bk−2、M、Yの色表示については適宜省略)の5つのヘッドが設けられている。図2(b)に示すように、各ヘッド13には、吐出口13aが一列192個で2列設けられている。
図3は、本実施形態に係るプリンタの概略構成を示す平面図である。図3に示すように、キャリッジ9を支持するガイドロッド31がキャリッジ9を貫通して本体両側面100a、100bに横架されている。また、この主ガイドロッド41と一定間隔をおいて並行に延在する図示しないキャリッジ支持部材を有しており、キャリッジ9は、主ガイドロッド41とキャリッジ支持部材とで主走査線方向に平行移動可能に支持されている。キャリッジ9には、各ヘッド13C、13Bk−1、13Bk−2、13M、13Yに各色のインク液を供給するためのサブタンク32C、32Bk−1、32Bk−2、32M、32Y(以下、C、Bk−1、Bk−2、M、Yの色表示については適宜省略)が設けられている。各サブタンクには、各色に対応した供給チューブ33C、33Bk−1、33Bk−2、33M、33Y(以下、各色のC、Bk−1、Bk−2、M、Yの色表示については適宜省略)の一端が接続されている。インク滴供給チューブ33の他端は、図3中の上側にある各色のインクカートリッジ34C、34Bk−1、34Bk−2、34M、34Y(以下、C、Bk−1、Bk−2、M、Yの色表示については適宜省略)を収容したカートリッジ装填部35の供給ポンプ35aに接続している。各色のインクカートリッジ34は、カートリッジ装填部35に対し着脱可能に取り付けられている。そして、供給ポンプ35aを適宜駆動して、インクカートリッジ34内のインク液を、供給チューブ33を介してサブタンク32に供給している。また、キャリッジ9には、図示しないプリンタの制御部と接続するハーネス47が取り付けられいる。
搬送ベルト12の主走査線方向の一端側である図3中の上側には、各色のヘッド13C、13Bk−1、13Bk−2、13M、13Yにそれぞれ対応した保湿キャップ41C、41Bk−1、41Bk−2、41M、41Y(以下、C、Bk−1、Bk−2、M、Yの色表示については適宜省略)と吸引キャップ42とを備えた回復・維持装置40が設けられている。また、この回復・維持装置40は、第1の空吐出受け43と、ワイパーブレード44と、コロ45も有している。上記保湿キャップ41は、非画像形成時に各ヘッド13の吐出口13aをキャッピングして、吐出口13aを湿潤状態に保っている。また、保湿キャップ41には、図示してないが、大気と連通する微小な連通孔が開けられており、保湿室の圧力を常に大気圧に保つようにし、吐出口13aのメニスカスを一定に保っている。保湿キャップ41より印字領域側(図3中下側)に設けられた吸引キャップ42には、吸引孔42aが設けられており、この吸引孔42aには、後述する吸引手段が取り付けられている。この吸引キャップ42は、吸引キャップ42の吸引手段で気泡や吐出口13aに付着したゴミなどをインクとともに吸い出して、吐出不良を改善する機能を有している。第1の空吐出受け43は、例えば、記録開始前などに空吐出して吐出口13aのメニスカスを整えて安定した吐出性能を維持するために設けられている。ワイパーブレード44は、ヘッド13の吐出口13aを有する面に付着したインク液を清掃するために設けられている。コロ45は、ワイパーブレード44を第1の空吐出受け43の開口部に押し付け、ワイパーブレード44の汚れを第1の空吐出受け43の開口部に掻き落とさせるために設けられている。各保湿キャップ41、吸引キャップ42、ワイパーブレード44、ワイパーブレード44、コロ45は、後述するカム軸により、上下動可能となっている。なお、上記回復・維持装置40の詳細については、後述する。
搬送ベルト12の図3中の下側には、各色のヘッド13に対応した第2の空吐出受け46C、46Bk−1、46Bk−2、46M、46Yが設けられている。この第2空吐出受け46は、画像形成途中で画像形成に使用されなかった色のインクを、使用された色のインクと同粘度の粘度を保つために設けられている。具体的には、画像形成途中で画像形成に使用されなかった色のインクをこの第2空吐出受け46に吐出させることで、使用された色のインクと同粘度の粘度を保つことができる。
次に、本実施形態のプリンタのプリント動作について説明する。パーソナルコンピュータから画像情報などの信号が送られ、プリントを実行する。まず、給紙トレイ18から給紙ローラ19によって搬送ローラ10へ用紙が給紙される。給紙トレイ18から給紙された用紙は、ガイド部材22や加圧ローラ16に案内されて、ほぼ鉛直方向に搬送ベルト12に搬送される。搬送ベルト12の表面は帯電ローラ15により帯電させられており、用紙を静電的に搬送ベルト12に吸着させる。搬送ベルトに吸着した用紙は、案内ガイド22、加圧ローラに案内されてほぼ90°方向転換し、ほぼ水平状態でヘッド13と対向する位置に搬送される。搬送ベルト12に搬送された用紙がヘッド13と対向する位置に達したら、搬送ベルト12を停止して用紙の移動を停止する。画像信号入力前は、図3に示す回復・維持装置40上に、キャリッジ9が位置している(以下、ホームポジションという)。また、画像信号入力前は、キャリッジ9がホームポジションに位置してヘッド13と保湿キャップ41とが当接して吐出口13aを湿潤状態に保っている。画像信号が入力されると、保湿キャップ41が下降し、キャリッジの主走査線方向の移動を開始する。そして、各色に対応するヘッド13が第1の空吐出受け43に位置するたびにキャリッジ9の移動を停止し、第1の空吐出受け43に向けてインクを数滴吐出する。各色のヘッド13の空吐出が完了したら、再びキャリッジの主走査線方向の移動を開始する。そして、キャリッジ9が画像信号に応じて用紙P上を主走査線方向に移動しながら、停止した用紙Pの所定箇所に所定のインク液を吐出して一行分の画像を用紙Pに形成する。ここで、1行とは、ヘッド13が用紙へ記録可能な副走査線方向の範囲を言う。一行分の画像を形成したら、必要に応じ、キャリッジ9を第2の空吐出受け46の位置に移動させ、第2の空吐出受け46に使用されなかったインク色を数滴空吐出する。そして、用紙Pに主走査線方向一行分の記録が終了したら、搬送ベルト12を所定時間駆動させ、用紙Pを一行分排紙トレイ26方向に移動させて停止する。搬送ベルト12の移動が停止したら、上述同様、キャリッジ9が画像信号に応じて用紙P上を主走査線方向に移動しなが一行分の画像を形成する。このような工程を所定回数繰り返し行い、用紙Pに所望の画像をプリントする。このように用紙Pの搬送と停止を繰り返して用紙に画像を形成しているとき、用紙は、搬送ベルト12に静電吸着しているので、用紙を安定してヘッド13と対向する位置に搬送することができる。また、加圧ローラ16によって用紙を搬送ベルトに押し付けているので、用紙を搬送ベルト12に確実に静電吸着させることができる。所望の画像がプリントされた用紙は、分離爪17で搬送ベルト12から分離され、排紙ローラ25及び拍車24によって搬送され、排紙トレイ26に排出される。
両面プリントの場合は、用紙の一方の面に所望の画像をプリントしたら、搬送ベルト12を逆回転させ、用紙を反転機構30に搬送する。反転機構30で反転した用紙は、再びガイド部材22や加圧ローラ16に案内されて搬送ベルト12に搬送される。用紙がヘッド部13と対向する位置に達したら、上述同様の動作を行い用紙の他方の面に所望の画像をプリントする。そして、両面に所望の画像がプリントされた用紙は、分離爪17で搬送ベルト12から分離され、排紙ローラ25及び拍車24によって搬送されて排紙トレイ26に排出される。
画像形成が終わったら、キャリッジ9を再び回復・維持装置40上のホームポジションに移動させる。そして、保湿キャップ41を上昇させてヘッド13の吐出口13aを保湿する。
上記吸引キャップ42は、クリーニングモード時に動作する。例えば、プリンタに予めクリーニングモード選択ボタンなどの選択手段がついており、ユーザがプリントされた画像を見て、画像の劣化を確認した場合、ユーザがこの選択手段によりこのクリーニングモードを選択するようにする。クリーニングモードが選択されると、キャリッジ9を保湿していた保湿キャップ41が下降する。そして、ヘッド13Cが吸引キャップ42上に位置するようにキャリッジ9を移動させる。ヘッド13Cが吸引キャップ42上に位置したら、キャリッジ9の移動を停止させる。次に、吸引キャップ42を上昇させて、ヘッド13と当接させ、後述する吸引手段で気泡や吐出口13aに付着したゴミなどをインクとともに吸い出す。吸引動作を終了すると、吸引キャップ42を下降させる。吸引キャップ42が下降すると同時に、ワイパーブレード44を上昇させる。ワイパーブレード44が上昇したら、キャリッジ9を移動させて、ヘッド13Cをワイパーブレード44と摺擦させる。このキャリッジ9の移動により、ワイパーブレード44は、C色のヘッド13Cを摺擦し付着したインク滴を除去することができる。ヘッド13Cのインク滴を除去したら、ワイパーブレード44を下降させる。このワイパーブレード44下降の際、コロ45を上昇させて、ワイパーブレード44を第1の空吐出受け43の開口部に押し付ける。これにより、ワイパーブレード44を下降させるとワイパーブレード44に付着したインク滴が空吐出受け43の開口部によって掻き落とされ、ワイパーブレード44が清掃される。
ワイパーブレード44が下降したら、キャリッジ9を移動させて、ヘッド13Cを第1の空吐出受け43上に位置させる。ヘッド13Cが第1の空吐出受け43上に位置したら、第1の空吐出受け43に空吐出を行う。
このような一連の動作が他の色のヘッド13Bk−1、13Bk−2、13M、13Yにも同様に行われることで、各色のヘッド13の吐出不良と各色のヘッド13に付着したインク滴をクリーニングすることができる。
このように、本実施形態においては、保湿キャップと吸引キャップをそれぞれ備えているので、保湿キャップにインク滴が付着することがない。よって、保湿時に吐出口13aのインク粘度が上昇することが抑制される。これにより、印字開始前に行う空吐出において、インク粘度を調整するための空吐出を行う必要がない。
なお、上述の説明ではユーザがクリーニングモードを選択する場合について説明したが、例えば、プリント枚数が一定数越えたら、上記クリーニングモードを実行するようにしてもよい。
また、上記吸引動作はクリーニングモード時に限らず、例えば、大気開放充填モードにおける吸引動作でも同様に行われる。
次に、回復・維持装置40について説明する。まず、回復・維持装置40の保湿キャップ41について説明する。図4は、回復・維持装置40の概略構成を示す側面図である。図4に示すように、C色のヘッド13Cをキャッピングする保湿キャップ41CとBk−1色のヘッド13Bk−1をキャッピングする保湿キャップ41Bk−1は、第1のホルダ50に保持されている。また、Bk−2色のヘッド13Bk−2をキャッピングする保湿キャップ41Bk−2は、第2のホルダ51に保持されている。さらに、M色のヘッド13Mをキャッピングする保湿キャップ41MとY色のヘッド13Yをキャッピングする保湿キャップ41Yは、第3のホルダ52に保持されている。そして、第1のホルダ50は、第1のスライダー60に支持される。具体的には、図4に示すように、第1のホルダ50の手前側の側面と奥側の側面とにそれぞれの設けられた第1の突起50a、第2の突起50bが第1のスライダー60の手前側側面と奥側側面とにそれぞれの設けられた第1の凹部60a、第2の凹部60bに支持される。第2のホルダ51も同様に手前側側面と奥側側面とにそれぞれ設けられた突起51a、51bが第2のスライダー60の手前側側面と奥側側面とにそれぞれ設けられた凹部61a、61bにそれぞれ支持される。また、第3のホルダ52も同様に、第3のホルダ52に設けられた突起52aと52bが第3のスライダー62の凹部62a、62bに支持される。また、第1のスライダー60の手前側側面と奥側側面とには、突起60cがそれぞれ設けられており、図5に示すように回復・維持装置40のフレーム70の第1の切り欠き71aに挿入されている。また同様に、第2のスライダー61の側面にそれぞれ設けられた突起61cが、フレーム70の第2の切り欠き71bに、第3のスライダー62の手前側側面と奥側側面とにそれぞれ設けられた突起62cがフレーム70の第3の切り欠き部71cにそれぞれ挿入されている。
また、図4に示すように、各スライダー60、61、62にはそれぞれ第1のカム80、第2のカム81、第3のカム82が取り付けられており、各カム80、81、82は、カム軸84に固定されている。カム軸84は第1ギヤ86a、第2のギヤ86bを介して駆動手段87に接続されている。
図6は、第1のカム80の概略構成図である。なお、他のカムについても同様な構成であるので、省略する。第1のカム80は、カム軸84と嵌合する孔80aと、カム80の形状に沿って設けられたカム溝80bが設けられている。カム溝80bには、スライダー60から延びるカムピン60dが挿入されている。カム軸84が回転すると、カム軸84に固定しているカム80が回転し、カムピン60dがカム溝80bに支持されながら、カム溝対して相対的に移動する。すると、第1のスライダー60が図5に示す第1の切り欠き71aに案内され、上下動する。その結果、第1のスライダー60に支持されているY色の保湿キャップ41YとM色の保湿キャップ41Mが上下動する。
第1のカム80と、第2のカム81と、第3のカム82とは、それぞれ角度を変えてカム軸84に固定するようにしてもよい。角度を変えてカム軸84に取り付けることで、第1のスライダー60、第2のスライダー61、第3のスライダー62がそれぞれ時間差をおいて移動することとなり、トルクを低減することができる。
次に、回復・維持装置40の吸引キャップ42について説明する。吸引キャップ42は、図4に示すように吸引キャップ用ホルダ53に保持されている。吸引キャップ用ホルダ53は、図4に示すように、ホルダ53の手前側側面と奥側側面とにそれぞれ設けられた第1の突部53aと第2の突部53bとが吸引キャップ用スライダー63の第1の凹部63aと第2の凹部63bとに支持されている。また、吸引キャップ42には、シャッター54が設けられており、通常時の吸引キャップ42が下降した状態の時には、シャッター54が閉じられ吸引キャップ42にゴミ等の異物が入らないようにしている。
図7は、シャッター54が閉じられた状態のときの吸引キャップ42の断面図である。図7に示すように、吸引キャップ42は、断面が凹状となっており、凹部42cの底面には、吸引孔42aが設けられている。シャッター部材54は、吸引キャップ42の開口部を形成する縁部42bと当接している。
また、図4に示すようにシャッター54の下部には、シャッターカム151が接続されている。シャッターカム151は、吸引キャップ用カム83と角度をずらしてカム軸84に固定されている。
吸引キャップ用スライダー63の側面には、突部63cがそれぞれ設けられており、図5に示すように、突部63cがフレームの吸引キャップ用切り欠き72に支持されている。
また、吸引キャップ42は、図4に示すように、吸引チューブ93と吸引ポンプ91からなる吸引手段90が取り付けられている。また、吸引手段90には、廃タンク92を有しており、吸引キャップ42で吸引したインク滴を収容している。
吸引キャップ用スライダー63には、カムピン63dが設けられており、このカムピン63dが吸引キャップ用カム83のカム溝に挿入されている。吸引キャップ用カム83は、カム軸84に固定されている。この吸引キャップ用カム83は、第1のカム80、第2のカム81、第3のカム82と同様な構成を有している。吸引キャップ用カム83は、上記第1、第2、第3のカム80、81、82と角度を変えてカム軸84に取り付けられている。保湿キャップ41のみが上下動するカム軸84の回転範囲、吸引キャップ42のみが上下動するカム軸84の回転範囲、保湿キャップ41と吸引キャップ42が上下動するカム軸84の回転範囲を求め、この結果に基づいて吸引キャップ用カム83の取り付け角度を決定している。そして、駆動手段87の駆動時間を制御することで、保湿キャップ41のみが上下動したり、吸引キャップ42のみが上下動したり、保湿キャップ41と吸引キャップ42が上下動したりする。
図8は、シャッター54を示す斜視図である。シャッター54は、吸引キャップ42が下降した状態のときに吸引キャップ42の縁部42bと当接するキャップ当接面541aを備えた遮蔽部541を有している。また、シャッター54の図中奥側と手前側には、アーム部54c、54dがそれぞれ設けられている。また、アーム部54c、54dの外側側面には、突部54e、54fがそれぞれ設けられている。これらの突部54e、54fは、図5に示すように、フレーム70の手前側側面と奥側側面とにそれぞれ設けられた長孔部73に回転支持されている。
図9(a)は、吸引キャップ42が収納位置にある状態を示す図である。図9(b)は、吸引キャップ42が吸引位置にある状態を示す図である。図9(a)に示すように、吸引キャップ用スライダー63には、シャッター54の遮蔽部541のキャップ当接面541aと接触して、キャップ当接面541aに付着したインクを掻き取る掻き取り部材152が設けられている。また、空吐出受43には、吸引キャップ42の縁部42bと遮蔽部541のキャップ当接面541aが当接した状態において、遮蔽部541を吸引キャップ42側へ押し付ける押し付け部43aが設けられている。この押し付け部43aは、吸引キャップ42の縁部42bと遮蔽部541のキャップ当接面541aが当接した状態において、吸引キャップ42の開口面から突出する突出部541bのみに当接するようにして、押し付け部43aの先端が、吸引キャップの開口部上に位置しない長さに設定されている。
また、吸引キャップ42が収納位置にあるとき、シャッター部材の突部54eは、図5に示すうように長孔部73の上部に位置している。
吸引キャップ42で吸引を行う場合、まず、カム軸84を駆動させて、吸引キャップ用スライダー63とともに吸引キャップ42を下方へ移動させる。これとともに、シャッター54も下方へ移動させて、空吐出受43の押し付け部43aから遮蔽部541を離間させる。押し付け部43aから遮蔽部541を離間させたら、図5に示すように、突部54eが長孔部73の下部へ当接するまでシャッター54および吸引キャップ用スライダー63を下方へ移動させる。突部54eを長孔部73の下部へ当接させた状態となったら、吸引キャップ用スライダー63の移動を停止する。一方、シャッター54は、シャッターカム151によってさらに下方へ引っ張られる。すると、シャッター54が突部54f、54eを回転の支点として、図9(a)の矢印Xに示すように反時計回りに回転して吸引キャップ42を開放する。吸引キャップ42が開放したら、吸引キャップ用スライダー63とともに吸引キャップ42を上方へ移動させて、図9(b)に示す状態とする。このとき、押し付け部43aは、吸引キャップ42の開口面上に位置していないので、吸引キャップ42の上方への移動の邪魔となることがない。また、この吸引キャップ42の上方への移動中に掻き取り部材152が遮蔽部541のキャップ当接面541aに当接する。ヘッド13の吐出口13aのインクを吸引したら、カム軸84を再び駆動させてシャッターカム151によってシャッター54を上方へ押し上げる。このとき、シャッター54が突部54f、54eを支点として図9(b)の矢印Yに示すように、時計周りに回転する。このとき、遮蔽部541のキャップ当接面541aが掻き取り部材152と摺接して遮蔽部541の当接面541aに付着したインクが除去される。また、掻き取り部材152により遮蔽部541の当接面541aのインク除去中に遮蔽部541の突部541bが、吸引キャップ42の側面と当接する場合がある。このような場合は、吸引キャップ用スライダー63とともに吸引キャップ42を遮蔽部541の端部541bと当接しない位置まで下降させる。また、掻き取り部材152は、吸引キャップ42が遮蔽部541の端部541bと当接しない位置まで下降した時においても、遮蔽部541の当接面541aと当接するように長さが調整されている。このようにして、遮蔽部541の当接面541aのインクが除去されたら、吸引キャップ42を吸引キャップ用スライダー63とともに下降させる。吸引キャップ42を吸引キャップ用スライダー63とともに下降させたら、シャッター54を回転させて、吸引キャップ42の上方に遮蔽部541を位置させる。遮蔽部541が位置したら、吸引キャップ42を吸引キャップ用スライダー63とともに上昇させ、吸引キャップ42の開口部を形成する縁部42bの全周にわたり遮蔽部541の当接面541aを当接させる。このように当接させた状態でさらにシャッター54と吸引キャップ42を吸引キャップ用スライダー63とともに上昇させ、遮蔽部541を押し付け部43aに押し付け図9(a)に示す状態とする。これにより、吸引キャップ42の開口部を形成する縁部42bの全周にわたり遮蔽部541の当接面541aを確実に当接させることができる。
上記においては、シャッター54の突部54f、54eを支持する孔部73を長孔としてシャッター54を上下動させることで、遮蔽部541を押し付け部43aに押し付けているが、これに限定されない。例えば、空吐出受43を上下動させて遮蔽部541に押し付け部43aを当接させるようにしてもよい。吸引キャップ42で吸引を行う場合、まず、空吐出受43を上方へ移動させて押し付け部43aを遮蔽部54から離間させる。そして、上述同様に吸引キャップ42による吸引および、遮蔽部当接面541aのインク除去が終了して、シャッター54の遮蔽部当接面541aが吸引キャップの縁部42bに当接させる。当接面541aが吸引キャップの縁部42bに当接したら、空吐出受43を下方へ移動させて押し付け部43aを遮蔽部541に押し付けて、吸引キャップ42の開口部を形成する縁部42bの全周にわたり遮蔽部541の当接面541aを当接させる。
次に、シャッター54の変形例について説明する。この変形例のシャッター54は、ヘッドと吸引キャップとの間の領域を配置されており、吸引キャップの開口面と平行に移動可能となっている。
図10は、変形例のシャッター254の概略平面図であり、図11は、図10のZ方向から見た変形例のシャッター254の概略断面図である。図11(a)は、シャッター254が開いた状態を示しており、図11(b)は、シャッター254が閉じた状態を示している。
図11(a)に示すように、変形例のシャッター254の長さおよび幅は、吸引キャップの長さおよび幅より大きくなっている。シャッター254のキャップ当接面254aの一端には、歯254bが設けられている。歯254bには、ギア255が噛み合っており、このギア255には図示しない駆動手段が接続されている。また、シャッター254のキャップ当接面254aと摺接する掻き取り部材256が設けられている。
通常時、即ち吸引キャップ42を使用しないときは、図11(b)に示すように吸引キャップ42の開口部を形成する縁部42bのの全周にわたりシャッター254のキャップ当接面254aが当接して吸引キャップ42を密封している。クリーニングモードが実行されたら、まず、吸引キャップ42が下方へ移動してシャッター254から離間する。吸引キャップ42がシャッター254から離間したら、図示しない駆動手段が駆動して、ギア255を図中矢印Dに示すように時計周りに回転させる。すると、ギア255と噛み合っている歯254bを介してシャッター254が図中右側へ移動する。このとき、掻き取り部材256がキャップ当接面254aと摺接して、キャップ当接面254aについたインクを除去する。そして、図11(a)に示すような位置にシャッター254が移動したら、ヘッド13Cが吸引キャップ42上にくるようにキャリッジ9を移動させる。ヘッド13Cが吸引キャップ42上にきたら吸引キャップ42を上昇させて、ヘッド13Cに当接させる。吸引キャップ42がヘッド13Cと当接したら吸引を開始し、吸引が終了したら吸引キャップ42を下方へ移動させて、ヘッド13Cから離間させる。吸引キャップ42がヘッド13Cから離間したら、ヘッド13BK−1が吸引キャップ42上にくるようにキャリッジ9を移動させる。ヘッド13BK−1が吸引キャップ42上に来たら、再び吸引キャップ42を上昇させてキャップ42をヘッド13BK−1に当接させて吸引を開始する。そして、吸引が終了したら、吸引キャップ42を離間させて、次のヘッド13Bk−2が吸引キャップ42上に来るようにキャリッジ9を移動させる。このような動作を繰り返してすべてのヘッド13についてクリーニングを行ったら、吸引キャップ42を図11(a)に示すような位置まで下降させる。吸引キャップ42が図11(a)に示す位置まで下降したら、駆動手段を駆動させてギア255を図中矢印Dに示すように反時計周りに回転させて、シャッター254を吸引キャップ42上に移動させる。シャッター254が吸引キャップ42上に移動したら、吸引キャップ42を上昇させてシャッター254のキャップ当接面254aに吸引キャップ42の縁部42bを当接させて吸引キャップ42を密封する。
なお、本実施形態の画像形成装置として、インクジェットプリントについて説明したが、これに限られず、スキャナーなどの画像情報を読み取ることができる画像読取装置を備え、該画像読取装置により読み取られた画像に基づき記録紙に画像を形成する複写装置や、ファクシミリ装置、プリンタやファックス、コピーなどを備えた複合機などにも適用することができる。
(1)
以上、本実施形態の画像形成装置によれば、吐出口を保湿する保湿キャップ41と、吐出口のインクを吸引する吸引キャップ42とを別々に設けているので、保湿キャップ42の内壁面にインクが付着することがない。よって、内壁面のインクが吐出口のインクの蒸発成分を取り込むことがなくなり、吐出口のインクの粘度が上昇することが抑制される。その結果、印字開始前に吐出口の粘度を整えるための空吐出をする必要がなくなり、インクの消費量を低減することができる。また、シャッター部材が閉じた状態のときにに吸引キャップ42の縁部42bに当接するシャッター54を備えている。これにより、吸引キャップ42にゴミ等の異物が入ることが抑制される。その結果、吸引チューブ93にゴミ等が流入して、流路を塞いで十分な吸引力が得られなくなることが抑制されるので、長期に渡り十分な吸引力を維持することができる。
(2)
また、シャッターのキャップ当接面にインクが付着した状態で、吸引キャップ42の縁部42bと当接させると、キャップ当接面に付着したインクが吸引キャップ42の縁部42bに付着してしまう。すると、吸引キャップの開口面をヘッドに当接させて行う吸引動作時に吸引キャップの縁部42bに付着したインクがヘッドに付着してしまい、ヘッドを汚してしまう場合があった。
しかし、本実施形態では、シャッターの吸引キャップ当接面に付着したインクを掻き取る掻き取り部材を備えている。これにより、キャップ当接面に付着したインクが吸引キャップの縁部42bに付着するのを抑制することができる。よって、吸引動作時に吸引キャップの縁部42bがヘッド13に当接したときに、吸引キャップ42の縁部42bによってヘッドが汚れることが抑制される。
(3)
また、本実施形態においては、シャッターの開閉動作時にシャッターのキャップ当接面に掻き取り部材を当接させる。そして、掻き取り部材がシャッターのキャップ当接面を摺接することで、シャッター当接面に付着したインクを掻き取っている。このように、掻き取り部材がシャッターのキャップ当接面と摺接してインクを掻き取ることで、確実にシャッターのキャップ当接面からインクを除去することができる。
(4)
また、シャッター54が回転して吸引キャップ42の開閉を行うものは、吸引キャップ42上で、吸引キャップ42の縁部42bと、シャッター54のキャップ当接面541aとを平行に保つことが難しい。すなわち、シャッター54が吸引キャップ42と当接する当接位置から少しずれただけでも、吸引キャップ42とシャッター54のキャップ当接面541aとを平行に保つことができない。また、吸引キャップ42を上昇させてシャッター54のキャップ当接面541aと当接させる際においても、シャッター54が吸引キャップ42に押されてシャッター54のキャップ当接面541aと吸引キャップ42の縁部42bとを平行に保つことができない。このように、シャッターが回転して吸引キャップ42の開閉を行うものは、シャッター54のキャップ当接面541aと吸引キャップ42の縁部42bとが平行でない状態で吸引キャップ42をシャッター54で閉じた状態が生じてしまう。すると、吸引キャップ42とキャップ当接面541aとの間に隙間ができ、この隙間からゴミ等の異物が入り込む危険がある。
しかし、変形例においては、吸引キャップ42の縁部42bに対してシャッター254を平行に移動して吸引キャップ42の開閉を行っている。よって、吸引キャップ42に当接するシャッター254のキャップ当接面254aを吸引キャップ42が開状態のときでも吸引キャップ42の縁部42bと平行に保つことができる。よって、シャッター254のキャップ当接面254aと吸引キャップ42の縁部42bとが平行でない状態で吸引キャップ42をシャッター254で閉じた状態が生じてしまうことがない。その結果、吸引キャップ42の縁部42bの全周にわたりシャッター254のキャップ当接面254aが確実に当接することができる。よって、吸引キャップ42の縁部42bとシャッター254のキャップ当接面254aとの間に隙間ができることがなく、確実にゴミ等の異物の侵入を防ぐことができる。
(5)
また、シャッターの剛性がない場合、吸引キャップが上昇してシャッターの当接面に当接したときにシャッターが変形してしまい、シャッターのキャップ当接面と吸引キャップの縁部42bとが平行でない状態で吸引キャップをシャッターで閉じた状態が生じてしまう場合がある。また、シャッター54が回転して吸引キャップ42の開閉を行うものは、上述したように、吸引キャップ42を上昇させてシャッター54の当接面と当接させる際に、シャッター54が吸引キャップ42に押されてシャッター54が回転して当接面と吸引キャップ42の縁部42bとを平行に保つことができない場合がある。
しかし、本実施形態においては、吸引キャップ42の縁部42bがシャッターと当接した状態のときに、シャッターを吸引キャップ42側へ押し付ける押し付け部材43aを備えている。これにより、吸引キャップ42が上昇してシャッターのキャップ当接面に当接したときにシャッターが変形したり、シャッターが回転したりすることを抑制できる。よって、シャッターのキャップ当接面と吸引キャップ42の縁部42bとが平行な状態で吸引キャップを閉じることができる。これにより、吸引キャップ42の縁部42bの全周にわたりシャッターのキャップ当接面を当接させることができ、吸引キャップ42の縁部42bとシャッター254のキャップ当接面254aとの間に隙間ができることがなく、確実にゴミ等の異物の侵入を防ぐことができる。
(6)
また、本実施形態においては、吸引キャップが移動するときに、押し付け部材が吸引キャップの移動の妨げとならない位置に配置している。具体的には、吸引キャップをシャッターで閉じた状態のときに吸引キャップの開口部から突出するシャッターの突出部に押し付け部材を当接させて、吸引キャップの開口部上方に押し付け部材の先端が位置しないようにしている。これにより、吸引時にシャッターが開いて吸引キャップが上方に移動しても、押し付け部材が吸引キャップと当接することがなく、吸引キャップの上方への移動の妨げとなることがない。
インクジェットプリンタの概略構成を示す正面図。 (a)は、キャリッジの正面図。(b)は、キャリッジの下面図。 インクジェットプリンタプリンタの概略構成を示す平面図。 回復・維持装置40の側面概略図。 回復・維持装置のフレームを示す図。 第1のカム80の概略構成図 シャッター54が閉じられた状態のときの吸引キャップ42の断面図 シャッターを示す概略図 (a)は、シャッターが吸引キャップを閉じている状態を示した図。(b)は、シャッターが吸引キャップを開けている状態を示した図。 変形例のシャッターの概略平面図 (a)は、変形例のシャッターが開いた状態を示した図。(b)は、シャッターが閉じた状態を示した図。
符号の説明
9 キャリッジ
10 搬送ローラ
12 搬送ベルト
13 ヘッド
34 インクカートリッジ
35 カートリッジ装填部
40 維持・回復装置
41 保湿キャップ
42 吸引キャップ
43 第1の空吐出受け
46 第2の空吐出受け
54、254 シャッター
70 フレーム

Claims (6)

  1. インクを吐出する吐出口を備えたヘッド部と、該吐出口を覆って該吐出口を保湿する保湿キャップと、該吐出口のインクを吸引する吸引手段とを備えた画像形成装置において、
    該吸引手段を備えた吸引キャップを該保湿キャップとは別に備えており、該吸引キャップの開口部を開閉するシャッター部材を有し、該シャッター部材が閉じた状態のときに該吸引キャップの開口部を形成する縁部の全周にわたり該シャッター部材を当接させたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記シャッター部材に付着したインクを掻き取る掻き取り部材を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    上記シャッター部材の開閉動作中に上記掻き取り部部材が該シャッター部材の上記吸引キャップの縁部と当接する当接面と摺接して該シャッター部材の当接面に付着したインクを除去することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1または2の画像形成装置において、
    上記シャッター部材は、上記吸引キャップの開口面に対して平行に移動することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1、2、3または4の画像形成装置において、
    上記吸引キャップの縁部が上記シャッター部材と当接した状態のときに、該シャッター部材を吸引キャップ側へ押し付ける押し付け部材を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、上記吸引キャップを移動させる移動手段を有しており、該吸引キャップが移動するときに、上記押し付け部材が該吸引キャップの移動の妨げとならない位置に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
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