JP2006076996A - デオドラントスプレー製剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 粉体の白残りを抑制し、さらさら感等肌感触にも優れたデオドラントスプレー製剤を提供すること。
【解決手段】 (A)制汗塩及び/又は殺菌剤、(B)不飽和脂肪酸、(C)酸化防止剤及び(D)噴射剤を含有するデオドラントスプレー製剤である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、デオドラントスプレー製剤に関する。
発汗を抑制し、汗によるべたつきや臭いの発生を防止するデオドラント製品としては、パウダースプレーが広く用いられている。パウダースプレーには、噴射時の粉体の凝集などによる白残りや、べとつき感等の不快な肌感触がないことが求められており、これらの問題を改善するために様々な方法が検討されてきた。
例えば、特許文献1には、アルミニウムヒドロキシクロライド等の制汗剤物質と、アルコール類及びポリエーテル変性シリコーンを配合する液状制汗剤組成物が記載されている。この制汗剤組成物は、ポリエーテル変性シリコーンとアルコールにより、制汗塩の白残りを抑制するものであるが、制汗剤とは別に、さらさら感等の肌感触向上を目的として粉体を配合した場合、十分な白残り抑制効果が得られない。
特許文献2には、粉末成分としてタルク、無水ケイ酸、カオリン、アルミニウムヒドロキシクロライド等の無機粉体に、非イオン性界面活性剤又はシリコーンオイルを配合した粉末エアゾール組成物が記載されている。この粉末エアゾール組成物は、噴射された際に白色化状態を抑制するものであるが、油性感が強く、粉体のさらさら感に優れた肌感触は得られない。
また、特許文献3には、球状シリコーンゴム粉末を配合した制汗・消臭剤が記載され、特許文献4には、異種のオルガノポリシロキサンからなる複合粉体を含有するエアゾール組成物が記載されている。しかしながら、これらの組成物は、いずれもさらさらした使用感を有するものの、白残り抑制は不十分である。
特開平5−229925公報 特開平3−157327号公報 特開平8−12545号公報 特開平11−335254号公報
本発明は、粉体成分の白残りを抑制し、さらさら感等肌感触にも優れたデオドラントスプレー製剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、制汗塩及び/又は殺菌剤を含有するデオドラントスプレー製剤において、不飽和脂肪酸及び酸化防止剤を含有させることにより、肌のべたつきの少ないさらさらした肌感触を有しながら、スプレー後の白残りを抑制し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、(A)制汗塩及び/又は殺菌剤、(B)不飽和脂肪酸、(C)酸化防止剤及び(D)噴射剤を含有するデオドラントスプレー製剤を提供する。
本発明によれば、粉体成分の白残りを抑制し、さらさら感などの肌感触にも優れるデオドラントスプレー製剤を提供することができる。
本発明のデオドラントスプレー製剤(以下、発明の組成物ということがある。)においては、(A)成分として、制汗塩及び/又は殺菌剤が用いられる。前記制汗塩としては、例えばアルミニウムクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウム複合塩、塩化アルミニウム等が挙げられる。また、殺菌剤としては、例えば、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、安息香酸、塩化ベンザルコニウム、トリクロロカルバニリド等が挙げられる。これらの制汗塩や殺菌剤は、それぞれ一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよいし、制汗塩と殺菌剤を組み合わせて用いてもよい。
本発明の組成物においては、噴射剤を含む組成物全量中に、制汗塩は、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.05〜3質量%の割合で、また、殺菌剤は、好ましくは0.005〜0.2質量%、より好ましくは0.01〜0.1質量%の割合で配合することが望ましい。
本発明の組成物においては、(B)成分として、不飽和脂肪酸が用いられる。不飽和脂肪酸としては、炭素原子数が14〜22のものが好ましく、特に14〜18のものが好ましい。具体的には、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等が挙げられる。
本発明の組成物には、これらの不飽和脂肪酸は、一種含まれていてもよく、二種以上含まれていてもよい。また、当該組成物における(B)不飽和脂肪酸の含有量は、噴射剤を含む組成物全量中、好ましくは0.01〜1質量%、より好ましくは0.02〜0.5質量%、さらに好ましくは0.05〜0.3質量%とする。0.01質量%以上とすることで、良好な白残り抑制効果を発揮する。1質量%以下であると脂肪酸臭の点で問題がなく、油性感が強くなりすぎず良好な肌感触が得られる。
本発明の組成物においては、デオドラント効果の持続性を向上させる目的で、(C)成分として酸化防止剤を含有する。この酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンE及びその誘導体、カテキン化合物、フラボノイド化合物、ポリフェノール化合物などを例示することができる。これらの酸化防止剤は、一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の組成物における(C)酸化防止剤の含有量は、デオドラント効果の持続性及び経済性のバランスなどの面から、噴射剤を含む組成物全量中、好ましくは0.0001〜0.1質量%、さらに好ましくは0.0005〜0.03質量%の範囲で選定される。
また、(C)成分と(B)成分の含有量の比(C)/(B)は、1/100〜1/2であることが好ましく、1/50〜1/5であることがさらに好ましい。(C)/(B)が1/100以上であるとデオドラント効果の持続性を十分に向上させることができ、1/2以下であることが経済的観点から好ましい。
本発明においては、これら成分(A)、(B)及び(C)を含有する組成物をデオドラントスプレー製剤として用いたときに、(A)成分を初めとする粉体の白残りが少ない。
ここで、デオドラントスプレー製剤とするために、(D)成分として噴射剤を用いる。かかる噴射剤としては、例えば、フロン134a、フロン113等のフロンガス、プロパン、イソブタン、イソペンタン等の炭化水素系ガス、ジメチルエーテル等の液化ガス、炭酸ガス、及び窒素ガス等が挙げられる。当該組成物における噴射剤の含有量は、組成物全量中60〜99質量%程度とするのが好ましい。
本発明の組成物においては、本発明の効果を損なわない範囲で、室温で液状の油剤を含有させることができる。この室温で液状の油剤としては、例えば、ジメチルシリコーン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルフェニルシリコーン、メチルシクロポリシロキサン等のシリコーン油;ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体等の変性シリコーン油;ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等の脂肪酸エステル類等が挙げられる。
これらの油剤は、一種含まれていてもよく、二種以上含まれていてもよい。また、当該組成物における油剤の含有量は、噴射剤を含む組成物全量中、好ましくは0.1〜25質量%、より好ましくは0.3〜15質量%である。
本発明の組成物には、必要に応じて、(A)成分以外の無機又は有機の粉体を含有することができる。具体的には、例えば、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、ベンガラ、クレー、ベントナイト、無水ケイ酸、合成シリカビーズ等の無機粉体、片末端にラジカル重合性基を有するポリシロキサン化合物を分散剤として、溶媒中でビニルモノマーの分散重合を行うことにより得られたポリマー微粒子(特開平11−181003号公報)、架橋型シリコーン・網状シリコーンブロック共重合体、メチルシロキサン網状重合体などのシリコーン樹脂(市販品としては、KMP−590(信越化学(株)製)、トスパール145、トスパール2000B(以上、東芝シリコーン(株)製)、トレフィル(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)等などが挙げられる)や、ナイロン樹脂(SP−500(東レ(株)製)等)、ポリスチレン系樹脂(ファインパール(住友化学工業(株)製)、テクポリマーSB(積水化成品工業(株)製)、ファインパウダーSGP(綜研化学(株)製)等)、ポリエチレン樹脂(フロービーズ(住友精化(株)製)等)、ポリメクタリル酸メチル系樹脂(マツモトマイクロスフェアーM(松本油脂製薬(株)製)、テクポリマーMB(積水化成品工業(株)製)、ファインパウダーMP(綜研化学(株)製)等)、ジビニルベンゼン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン樹脂、フェノール系樹脂、フッ素系樹脂等の有機粉体などを用いることができる。
これらの粉体は、一種含まれていてもよく、二種以上含まれていてもよい。また、当該組成物における粉体の含有量は、(D)噴射剤を含む組成物全量中、好ましくは0.1〜25質量%、より好ましくは0.3〜15質量%である。
その他、本発明の組成物には、必要に応じて、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール等の多価アルコール類、顔料、色素、香料、清涼剤、抗炎症剤、湿潤剤、安定剤等を本発明の効果を損なわない範囲内で適宜配合することができる。
実施例1〜6及び比較例1〜3
表1に示す組成のデオドラントスプレー製剤を下記製法により調製した。なお、組成は質量%で示した。
表1に示す(D)噴射剤以外の成分を均一に混合し、得られた混合物をスプレー用容器に詰めたのち、LPGを充填し、デオドラントスプレー製剤を調製した。
(評価方法)
専門パネラー10名の上腕部にスプレーを均一に適量塗布し、さらさら感の持続及び白残りについて、下記の基準に従い官能評価した。各パネラーの評点を集計し、平均評価スコアでランク分けした。評価結果を組成とともに表1に示す。
<評価基準>
(1)さらさら感の持続(塗布1時間後のさらさらした感触を評価した)
5:さらさらする
4:ややさらさらする
3:どちらともいえない
2:あまりさらさらしない
1:全くさらさらしない
<平均評価スコア>
◎ :4.5〜5.0
○ :3.5〜4.4
○△:2.5〜3.4
△ :1.5〜2.4
× :1.0〜1.4
(2)白残り(塗布直後の見た目の白さを評価した)
4:白くならない
3:あまり白くならない
2:やや白くなる
1:白くなる
<平均評価スコア>
◎:3.5〜4.0
○:2.5〜3.4
△:1.5〜2.4
×:1.0〜1.4
Figure 2006076996
これらの結果より、制汗塩及び/又は殺菌剤、不飽和脂肪酸、酸化防止剤及び噴射剤を含有する本発明のデオドラントスプレー製剤は、さらさら感の持続性、白残り抑制効果のいずれにも優れるものであった。
本発明のデオドラントスプレー製剤は、噴射時の粉体の凝集などによる白残りを抑え、べとつき感などの不快な肌感触を与えることなく、発汗を抑制し、さらさら感に優れている。

Claims (6)

  1. (A)制汗塩及び/又は殺菌剤、(B)不飽和脂肪酸、(C)酸化防止剤及び(D)噴射剤を含有するデオドラントスプレー製剤。
  2. 前記(B)不飽和脂肪酸が、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸及びリノレン酸の中から選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載のデオドラントスプレー製剤。
  3. (B)成分の含有量が噴射剤を含む組成物全量に対して0.01〜1質量%である請求項1又は2に記載のデオドラントスプレー製剤。
  4. (C)成分の含有量が噴射剤を含む組成物全量に対して0.0001〜0.1質量%である請求項1〜3のいずれかに記載のデオドラントスプレー製剤。
  5. (C)成分と(B)成分の含有量比(C)/(B)が1/100〜1/2である請求項1〜4のいずれかに記載のデオドラントスプレー製剤。
  6. 更に、(A)成分以外の粉体を含有する請求項1〜5のいずれかに記載のデオドラントスプレー製剤。

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