JP2006076219A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 近年低価格高精彩画像が求められるインクジェットプリンタ装置等において、十分な制御位置精度が得られない場合でも、なるべく違和感のない画像出力結果を得る画像形成装置を提供する。
【解決手段】 インクを吐出するための吐出口を複数列配列したインクヘッドを用い、インクヘッド配列方向直交した方向にインクヘッドを走査し、被記録媒体にインクを吐出することで画像を形成する画像形成装置であって、前記インクヘッドの移動量を制御するインクヘッド移動制御手段と、吐出口配列幅の書き込みが終了した後に被記録媒体をインクヘッド走査方向と直交した方向に移動させる被記録媒体移動手段と、この被記録媒体移動手段の移動量を制御する被記録媒体移動制御手段と、被記録媒体に記録する画像を解析する画像データ解析手段とを有し、被記録媒体の移動量をインクヘッド幅以下にし、被記録媒体上の書き込み位置を重ね書きするよう制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】 インクを吐出するための吐出口を複数列配列したインクヘッドを用い、インクヘッド配列方向直交した方向にインクヘッドを走査し、被記録媒体にインクを吐出することで画像を形成する画像形成装置であって、前記インクヘッドの移動量を制御するインクヘッド移動制御手段と、吐出口配列幅の書き込みが終了した後に被記録媒体をインクヘッド走査方向と直交した方向に移動させる被記録媒体移動手段と、この被記録媒体移動手段の移動量を制御する被記録媒体移動制御手段と、被記録媒体に記録する画像を解析する画像データ解析手段とを有し、被記録媒体の移動量をインクヘッド幅以下にし、被記録媒体上の書き込み位置を重ね書きするよう制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像形成装置に関し、インクジェットプリンタ、プリンタに適用して好適である。
インクジェットプリンタ装置においては、印刷速度の高速化のために、紙送り方向に複数ラインを一度で印字できるように、ラインヘッドを用いた装置が開発されている。
このような複数ラインを一度に印字可能なラインヘッドを有するインクジェットプリンタ装置においては、ヘッドの走査による書き込み印字幅が広いため、単一のラインしか印字できない装置に比べ、一回のヘッド走査による印字領域が広くなり、印刷速度の高速化が可能である。
しかし、紙送りの方は一走査で印字する幅を高速かつ正確に紙送りする必要がある。現状のプリンタでは、ヘッドの印字領域でヘッドの位置精度が悪く、白すじや、黒すじとなって、画質劣化の原因となっている。
このような現象に対応するために、紙送り機構にフィードバック等の制御等を導入し、紙送りの位置精度を高めるような手法を導入しているが、プリンタ自体の機構剛性が低いことや、低価格を実現するために安価なモータを使用しなければいけない高剛性化もコスト高になるなどといった理由から、十分な制御を実現するには難しい状況である。
印刷のつなぎ目を目立たなくする手法としては、特許文献1、特許文献2、特許文献3などがあるが、どれもインクヘッドの並び位置をヘッドのつなぎ目部分でオーバーラップさせ補正するものである。
特開2003−285434公報
特開2004−050445公報
特開平05−057965号公報
このような複数ラインを一度に印字可能なラインヘッドを有するインクジェットプリンタ装置においては、ヘッドの走査による書き込み印字幅が広いため、単一のラインしか印字できない装置に比べ、一回のヘッド走査による印字領域が広くなり、印刷速度の高速化が可能である。
しかし、紙送りの方は一走査で印字する幅を高速かつ正確に紙送りする必要がある。現状のプリンタでは、ヘッドの印字領域でヘッドの位置精度が悪く、白すじや、黒すじとなって、画質劣化の原因となっている。
このような現象に対応するために、紙送り機構にフィードバック等の制御等を導入し、紙送りの位置精度を高めるような手法を導入しているが、プリンタ自体の機構剛性が低いことや、低価格を実現するために安価なモータを使用しなければいけない高剛性化もコスト高になるなどといった理由から、十分な制御を実現するには難しい状況である。
印刷のつなぎ目を目立たなくする手法としては、特許文献1、特許文献2、特許文献3などがあるが、どれもインクヘッドの並び位置をヘッドのつなぎ目部分でオーバーラップさせ補正するものである。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたもので、近年低価格高精彩画像が求められるインクジェットプリンタ装置等において、装置自体が安価であるために、機構自体の剛性が上げられず、十分な制御位置精度が得られない場合でも、なるべく違和感のない画像出力結果を得る画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、インクを吐出するための吐出口を複数列配列したインクヘッドを用い、インクヘッド配列方向と直交した方向にインクヘッドを走査し、被記録媒体にインクを吐出することで画像を形成する画像形成装置において、前記インクヘッドの移動量を制御するインクヘッド移動制御手段と、吐出口配列幅の書き込みが終了した後に被記録媒体をインクヘッド走査方向と直交した方向に移動させる被記録媒体移動手段と、この被記録媒体移動手段の移動量を制御する被記録媒体移動制御手段と、被記録媒体に記録する画像を解析する画像データ解析手段とを有し、前記被記録媒体移動制御手段は、被記録媒体の移動量をインクヘッド幅以下にし、被記録媒体上の書き込み位置を重ね書きするよう制御することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、被記録媒体上の重ね書きされる位置の書き込みデータは、重複しない場所の書き込みデータとは異なるインク濃度で書き込みを行うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記画像データ解析手段は、書き込みを行う画像データを予め解析し、重ね書きをする領域の画像データにより、重ね書きするインクヘッド吐出口の数、および、書き込み時の濃度の切り替えを行うことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、被記録媒体上の重ね書きされる位置の書き込みデータは、重複しない場所の書き込みデータとは異なるインク濃度で書き込みを行うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記画像データ解析手段は、書き込みを行う画像データを予め解析し、重ね書きをする領域の画像データにより、重ね書きするインクヘッド吐出口の数、および、書き込み時の濃度の切り替えを行うことを特徴とする。
本発明によれば、近年低価格高精彩画像が求められるインクジェットプリンタ装置等において、装置自体が安価であるために、機構自体の剛性が上げられず、十分な制御位置精度が得られない場合でも、なるべく違和感のない画像出力結果を得ることのできる画像形成装置を提供できる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す構成図である。
インクジェットプリンタは、図1に示すように、被記録媒体搬送装置3によって紙などの被記録媒体2の搬送とインクヘッド1を紙送り方向と直交方向に移動させ、インクヘッド幅に応じたラインごとにインクヘッド1からインクを吐出することで、紙面上に画像を形成する。
この実施形態では、画像の印刷品質と印刷速度によって、一度のインクヘッド走査でインクヘッド幅の画像を印字するモード、インクヘッド幅を複数回の紙送りによって印刷位置を変えながら印刷するモード等が存在する。
これは、特に高速印刷時に用いられる一度のインクヘッド走査でインクヘッド幅相当の画像書き込みを行う場合に有効な手段である。
このとき、インクヘッド1は、インクヘッド移動制御装置4によって被記録媒体搬送方向と直交する方向に移動しながら、画像データに応じてインクを吐出させる。
また、被記録媒体搬送装置3は、被記録媒体搬送制御装置5によって、インクヘッド1がヘッド幅一ライン分のデータを書き込んだ後、次の書き込み位置へ紙を移動させる。
被記録媒体搬送装置3による紙の移動量がインクヘッド1で書き込む1ライン幅に誤差なく移動できた場合は、図2に示すように、走査A、B、Cの間にずれがなく、インクヘッド走査ラインごとの境界が判別できないような画像が得られる。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す構成図である。
インクジェットプリンタは、図1に示すように、被記録媒体搬送装置3によって紙などの被記録媒体2の搬送とインクヘッド1を紙送り方向と直交方向に移動させ、インクヘッド幅に応じたラインごとにインクヘッド1からインクを吐出することで、紙面上に画像を形成する。
この実施形態では、画像の印刷品質と印刷速度によって、一度のインクヘッド走査でインクヘッド幅の画像を印字するモード、インクヘッド幅を複数回の紙送りによって印刷位置を変えながら印刷するモード等が存在する。
これは、特に高速印刷時に用いられる一度のインクヘッド走査でインクヘッド幅相当の画像書き込みを行う場合に有効な手段である。
このとき、インクヘッド1は、インクヘッド移動制御装置4によって被記録媒体搬送方向と直交する方向に移動しながら、画像データに応じてインクを吐出させる。
また、被記録媒体搬送装置3は、被記録媒体搬送制御装置5によって、インクヘッド1がヘッド幅一ライン分のデータを書き込んだ後、次の書き込み位置へ紙を移動させる。
被記録媒体搬送装置3による紙の移動量がインクヘッド1で書き込む1ライン幅に誤差なく移動できた場合は、図2に示すように、走査A、B、Cの間にずれがなく、インクヘッド走査ラインごとの境界が判別できないような画像が得られる。
しかし、この被記録媒体搬送装置3による移動量に誤差が生じると、図3に示すように走査A’とB’の間のように、ずれが生じてしまう恐れがある。
このような「ずれ」は、例えば塗りつぶし領域の場合には「白すじ」10となってしまい、著しい画像劣化として感知されてしまう。また、この走査ラインが重なってしまうと、その部分の印字濃度が濃くなってしまい、「黒すじ」となって人間が感知してしまう。
そこで、まず、この「白すじ」が発生しないようにするために、図4に示すように、インクヘッド1の走査ラインを必ずある一定幅(符号11)重複するように、被記録媒体搬送制御装置5により被記録媒体2の移動量を制御する。
このようにインクヘッド幅に対して被記録媒体2の送り量を操作することで、1ラインごとのヘッド走査による書き込み画像間に「白すじ」が発生が抑止できる。
しかし、この場合、重なり合った部分の印字濃度が濃くなり、「黒すじ」となる場合が発生してしまう。
このため、「黒すじ」への対応としては、重なり合った部分の印字濃度を重ならない場所の印字濃度と変更して印字するように、印刷時の画像データを調整する。
例えば、図5に示すように重ね書きをする部分12のインク径を1/4にして、2個ずつを重ね合わせるように、それぞれのインクヘッド走査時の書き込みデータを変更する。
この2回のインクヘッド走査時の書き込みを重ね合わせると(符号13)、位置ずれが無い場合は、図6のように位置ずれが無く、同じインク径で書き込みを行った場合とほぼ同じ濃度が得られる。
このような「ずれ」は、例えば塗りつぶし領域の場合には「白すじ」10となってしまい、著しい画像劣化として感知されてしまう。また、この走査ラインが重なってしまうと、その部分の印字濃度が濃くなってしまい、「黒すじ」となって人間が感知してしまう。
そこで、まず、この「白すじ」が発生しないようにするために、図4に示すように、インクヘッド1の走査ラインを必ずある一定幅(符号11)重複するように、被記録媒体搬送制御装置5により被記録媒体2の移動量を制御する。
このようにインクヘッド幅に対して被記録媒体2の送り量を操作することで、1ラインごとのヘッド走査による書き込み画像間に「白すじ」が発生が抑止できる。
しかし、この場合、重なり合った部分の印字濃度が濃くなり、「黒すじ」となる場合が発生してしまう。
このため、「黒すじ」への対応としては、重なり合った部分の印字濃度を重ならない場所の印字濃度と変更して印字するように、印刷時の画像データを調整する。
例えば、図5に示すように重ね書きをする部分12のインク径を1/4にして、2個ずつを重ね合わせるように、それぞれのインクヘッド走査時の書き込みデータを変更する。
この2回のインクヘッド走査時の書き込みを重ね合わせると(符号13)、位置ずれが無い場合は、図6のように位置ずれが無く、同じインク径で書き込みを行った場合とほぼ同じ濃度が得られる。
また、図7のように、被記録媒体2の送り量に誤差が生じた場合も、図8に示した場合のように同じインク径で、重ね書き領域を持たない場合の印字のようにインクヘッド走査ラインごとに「白すじ」が出るような現象を回避することができる。
さらに、画像の状態、書き込みデータによって被記録媒体搬送時の位置ずれに対して、目立たなくなるような書き込みパターンを予め設定しておく。
その上で、画像データ解析装置6によって、書き込みデータを解析し、上記パターンを参照することによって、ヘッド走査の境界における画像データに最適な書き込み方法または、重ね合わせ量を求め、これらをインクヘッド移動制御装置4および被記録媒体搬送制御装置5へ供給して、「白すじ」や「黒すじ」が出ることを回避した画像印字をえることができる。
さらに、画像の状態、書き込みデータによって被記録媒体搬送時の位置ずれに対して、目立たなくなるような書き込みパターンを予め設定しておく。
その上で、画像データ解析装置6によって、書き込みデータを解析し、上記パターンを参照することによって、ヘッド走査の境界における画像データに最適な書き込み方法または、重ね合わせ量を求め、これらをインクヘッド移動制御装置4および被記録媒体搬送制御装置5へ供給して、「白すじ」や「黒すじ」が出ることを回避した画像印字をえることができる。
1 インクヘッド、2 被記録媒体、3 被記録媒体搬送装置、4 インクヘッド移動制御装置、5 被記録媒体搬送制御装置、6 画像データ解析装置
Claims (3)
- インクを吐出するための吐出口を複数列配列したインクヘッドを用い、インクヘッド配列方向に直交した方向にインクヘッドを走査し、被記録媒体にインクを吐出することで画像を形成する画像形成装置において、前記インクヘッドの移動量を制御するインクヘッド移動制御手段と、吐出口配列幅の書き込みが終了した後に被記録媒体をインクヘッド走査方向と直交した方向に移動させる被記録媒体移動手段と、この被記録媒体移動手段の移動量を制御する被記録媒体移動制御手段と、被記録媒体に記録する画像を解析する画像データ解析手段とを有し、前記被記録媒体移動制御手段は、被記録媒体の移動量をインクヘッド幅以下にし、被記録媒体上の書き込み位置を重ね書きするよう制御することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1に記載の画像形成装置において、被記録媒体上の重ね書きされる位置の書き込みデータは、重複しない場所の書き込みデータとは異なるインク濃度で書き込みを行うことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記画像データ解析手段は、書き込みを行う画像データを予め解析し、重ね書きをする領域の画像データにより、重ね書きするインクヘッド吐出口の数、および、書き込み時の濃度の切り替えを行うことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004264657A JP2006076219A (ja) | 2004-09-10 | 2004-09-10 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004264657A JP2006076219A (ja) | 2004-09-10 | 2004-09-10 | 画像形成装置 |
Publications (1)
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JP2006076219A true JP2006076219A (ja) | 2006-03-23 |
Family
ID=36156067
Family Applications (1)
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JP2004264657A Pending JP2006076219A (ja) | 2004-09-10 | 2004-09-10 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006076219A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008006689A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
JP2011201326A (ja) * | 2011-07-21 | 2011-10-13 | Brother Industries Ltd | 画像形成装置 |
US8213046B2 (en) | 2007-10-01 | 2012-07-03 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
US8210645B2 (en) | 2007-10-01 | 2012-07-03 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
JP2013180437A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Brother Industries Ltd | 液滴吐出装置およびそれの液滴吐出調整方法 |
-
2004
- 2004-09-10 JP JP2004264657A patent/JP2006076219A/ja active Pending
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