JP2006074524A - シリアル信号送信装置、シリアル信号受信装置、シリアル伝送装置、シリアル伝送方法 - Google Patents

シリアル信号送信装置、シリアル信号受信装置、シリアル伝送装置、シリアル伝送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006074524A
JP2006074524A JP2004256258A JP2004256258A JP2006074524A JP 2006074524 A JP2006074524 A JP 2006074524A JP 2004256258 A JP2004256258 A JP 2004256258A JP 2004256258 A JP2004256258 A JP 2004256258A JP 2006074524 A JP2006074524 A JP 2006074524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
phase
serial
output
pll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004256258A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4335101B2 (ja
Inventor
Atsutake Asai
淳毅 朝井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2004256258A priority Critical patent/JP4335101B2/ja
Publication of JP2006074524A publication Critical patent/JP2006074524A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4335101B2 publication Critical patent/JP4335101B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

【課題】 信号線数を削減するとともに、ノイズや静電気等の外乱に対する信頼性の高いシリアル伝送装置を提供する。
【解決手段】 データ信号またはコマンド信号の送信側回路2から受信側回路3への伝送を開始する前に、データ信号およびコマンド信号を伝送する信号線14Pおよび14Nを用いて、データ信号およびコマンド信号と同じデータ長で、かつ、スタートビットとストップビットとが異なる値からなる同期パターンを伝送する。そして、受信側回路3では、PLL12が、出力信号PLL_OUTの位相を、受信器10Rによって受信した同期パターンに基づいて制御することにより、出力信号PLL_OUTの位相を上記データ信号およびコマンド信号の位相に同期させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力されたデータ信号をクロック信号に基づいてシリアル信号に変換して送信するシリアル信号送信装置、受信したシリアル信号をパラレル信号に変換するシリアル信号受信装置、上記のシリアル信号送信装置およびシリアル信号受信装置を備えてなるシリアル伝送装置、およびシリアル伝送方法に関するものである。
近年、通信装置間あるいは集積回路等の電子部品間のデータ伝送に、シリアル伝送方式が多用されている。シリアル伝送方式によるデータ伝送では、1本の伝送線を用いて、データを1ビットずつシリアルに伝送するので、パラレル伝送方式に比べて必要とする信号線の数が少ないという利点がある。
図12は、従来のシリアル伝送装置の一例を示す回路図である。この図に示すシリアル伝送装置は、送信側回路101と受信側回路102とからなる。
送信側回路101には、ラッチ回路103、パラレルシリアル変換回路104、送信器105T、送信器106Tが備えられている。また、受信側回路102には、受信器105R、受信器106R、ラッチ回路107、シリアルパラレル変換回路108を備えられている。
送信側回路101に備えられているラッチ回路103は、バスラインを介して入力されるパラレルデータ信号PDを、クロック信号CKに応じたタイミングで、パラレルシリアル変換回路104に出力する。
パラレルシリアル変換回路104は、ラッチ回路103から入力されたパラレルデータ信号PDを、クロック信号CKに基づいてシリアルデータ信号SDに変換し、送信器105Tに出力する。
送信器105Tは、パラレルシリアル変換回路104から入力されたシリアルデータ信号SDから一対の差動データ信号SD+およびSD−を生成し、受信側回路102に備えられている受信器105Rに送信する。
また、送信側回路101に備えられる送信器106Tにはクロック信号CKが入力され、送信器106Tは、入力されたクロック信号CKから差動クロック信号CK+およびCK−を生成し、受信側回路102に備えられている受信器106Rに送信する。
一方、受信側回路102に備えられる受信器105Rは、送信器105Tから受信した差動データ信号SD+およびSD−に基づいてシリアルデータ信号SDを生成し、ラッチ回路107に出力する。
また、受信器106Rは、送信器106Tから受信した差動クロック信号CK+およびCK−に基づいてクロック信号CKを生成し、ラッチ回路107に出力する。
ラッチ回路107は、受信器106Rから入力されたシリアルデータ信号SDを、クロック信号CKに応じたタイミングで、シリアルパラレル変換回路109に出力する。
シリアルパラレル変換回路108は、ラッチ回路107から入力されたシリアルデータ信号SDをパラレルデータ信号PDに変換して出力する。
このように、従来のシリアル伝送装置では、データ信号とクロック信号とを2つの差動対で伝送することによって同期シリアル通信が行われている。
また、例えば特許文献1、2には、同期シリアル通信を行う装置において、信号線数の削減、装置の小型化を図るための技術が記載されている。
特開2004−104522号公報(2004年4月2日公開) 特開2001−282714号公報(2001年10月12日公開)
しかしながら、上記従来の技術では、データ信号とクロック信号とを2つの差動対で伝送しているので、少なくとも4本の信号線が必要であり、信号線数の削減および装置の小型化には限界があった。また、伝送が高速になると、クロックとデータの遅延差(スキュー)が生じた場合に伝送できないため、基板設計等に大きな制約となる。
また、上記従来の技術では、クロック信号をシリアル伝送している(シリアルクロック信号を伝送している)ので、クロック信号がノイズや静電気等の影響で乱れると、受信側回路が誤動作しやすいという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、信号線数を削減するとともに、ノイズや静電気等の外乱に対する信頼性の高いシリアル信号送信装置、シリアル信号受信装置、シリアル伝送装置、および、シリアル伝送方法を提供することにある。
本発明のシリアル信号送信装置は、上記の課題を解決するために、入力されたデータ信号をクロック信号に基づいてシリアル信号に変換して送信するシリアル信号送信装置であって、上記送信されるシリアル信号と同じデータ長で、かつ、スタートビットとストップビットとが異なる値からなる同期パターンを生成する同期パターン生成手段を備え、上記シリアル信号と上記同期パターンとを、共通の信号線を用いて送信することを特徴としている。
上記の構成によれば、上記シリアル信号送信装置から送信される信号を受信する受信側の装置において、上記同期パターンに基づく同期を行うことができる。すなわち、クロック信号を送信することなく、上記シリアル信号と共通の信号線によって送信する同期パターンに基づいて、受信側の装置をシリアル信号送信装置に同期させることができる。したがって、ノイズや静電気等の外乱に対する信頼性の高い信号伝送を行うことができる。また、クロック信号を伝送するための専用の信号線を備える必要がないので、装置構成の簡略化、小型化を図ることができる。
また、上記の構成において、上記シリアル信号を送信していない期間、上記同期パターンの送信を継続するようにしてもよい。この場合、上記シリアル信号送信装置から送信される信号を受信する受信側の装置において、上記同期パターンに基づく同期を継続的に行い、また、同期状態を保つことができる。
また、上記シリアル信号および上記同期パターンを、差動伝送方式の信号で送信するようにしてもよい。差動伝送方式の信号で送信することにより、ノイズおよび不要輻射を低減することができる。
また、上記差動伝送方式としてLVDS方式を用いてもよい。LVDS方式とした場合、信号を伝送している時と伝送していない時とで消費電力がほとんど変わらない。このため、消費電力をほとんど増加させることなく、上記シリアル信号を送信していない期間、上記同期パターンの送信を継続することができる。
また、上記同期パターンを送信した後、送信先の装置から当該送信先の装置の同期が確立したことを示す固定通知信号を受信した場合に、上記シリアル信号の伝送を開始する構成としてもよい。
上記の構成によれば、上記シリアル信号送信装置から送信される信号を受信する受信側の装置と上記シリアル信号送信装置との同期が確立した後に、上記シリアル信号の伝送を開始する。したがって、より信頼性の高い信号伝送を行うことができる。
また、上記シリアル信号の伝送を開始した後、送信先の装置から当該送信先の装置の同期が外れたことを示す固定解除信号を受信した場合に、上記シリアルデータの送信を待機して上記同期パターンを送信し、上記送信先の装置から当該送信先の装置の同期が確立したことを示す固定通知信号を受信した場合に、上記シリアルデータの送信を再開する構成としてもよい。
上記の構成によれば、送信先の装置における同期が外れた場合、上記シリアル信号の送信を停止させ、上記同期パターンの送信を開始させることができる。そして、送信先の装置における同期が再び確立した後に、上記シリアルデータの送信を再開させることができる。これにより、より信頼性の高い信号伝送を行うことができる。
本発明のシリアル信号受信装置は、上記の課題を解決するために、受信したシリアル信号をパラレル信号に変換するシリアル信号受信装置であって、出力する信号の位相を制御して固定する位相固定手段を備え、上記位相固定手段は、当該位相固定手段の出力する信号の位相を、上記シリアル信号と共通の信号線を介して受信する、上記シリアル信号と同じデータ長で、かつ、スタートビットとストップビットとが異なる値からなる同期パターンに基づいて制御することにより、上記シリアル信号の位相と同期させることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記位相固定手段は、当該位相固定手段の出力する信号の位相を、上記シリアル信号と共通の信号線を介して受信する、上記シリアル信号と同じデータ長で、かつ、スタートビットとストップビットとが異なる値からなる同期パターンに基づいて制御することにより、上記シリアル信号の位相と同期させる。これにより、クロック信号を受信することなく、上記シリアル信号と共通の信号線によって受信する同期パターンに基づいて、位相固定手段の出力する信号の位相を上記シリアル信号の位相と同期させることができる。したがって、ノイズや静電気等の外乱に対する信頼性の高い信号伝送を行うことができる。また、クロック信号を伝送するための専用の信号線を備える必要がないので、装置構成の簡略化、小型化を図ることができる。
また、上記位相固定手段は、当該位相固定手段の出力する信号の位相が上記シリアル信号の位相と同期しているか否かを検出する同期検出手段と、上記位相固定手段の出力する信号の位相が上記シリアル信号の位相と同期している場合に、そのこと示す固定通知信号を生成して上記シリアル信号の送信元の装置に送信する固定通知手段とを備えている構成としてもよい。
上記の構成によれば、上記同期検出手段は、上記位相固定手段の出力する信号の位相が上記シリアル信号の位相と同期しているか否かを検出する。そして、上記固定通知手段は、上記同期検出手段による検出の結果、上記位相固定手段の出力する信号の位相が上記シリアル信号の位相と同期している場合に、そのこと示す固定通知信号を生成して上記シリアル信号の送信元の装置に送信する。これにより、上記シリアル信号の送信元の装置において、上記シリアル信号受信装置における同期状態を把握することができる。したがって、例えば、上記送信元の装置は、上記シリアル信号受信装置における同期状態が確立している場合にのみ、上記シリアル信号を伝送し、同期状態が確立していない場合には上記同期パターンを伝送することができるので、より信頼性の高い信号伝送を行うことができる。
また、上記同期検出手段は、上記同期パターンを受信している期間中、上記位相固定手段の出力する信号における特定のパルスのエッジと、上記同期パターンにおけるスタートビットのエッジとを比較することにより、上記位相固定手段の出力する信号の位相が上記シリアル信号の位相と同期しているか否かを検出する構成としてもよい。
上記の構成によれば、上記同期検出手段は、上記同期パターンに基づいて、上記位相固定手段の出力する信号の位相が上記シリアル信号の位相と同期しているか否かを検出する。したがって、例えば、上記同期パターンに基づいて上記位相固定手段の出力する信号の位相を制御して上記シリアル信号の位相に同期させた後、同期が確立したことを上記シリアル信号を送信する送信側の装置に通知し、上記シリアル信号の送信を開始させることができる。したがって、より信頼性の高い信号伝送を行うことができる。
また、上記同期検出手段は、上記シリアル信号を受信している期間中、上記位相固定手段の出力する信号における特定のパルスのエッジと、上記シリアル信号のスタートビットのエッジとを比較することにより、上記位相固定手段の出力する信号の位相が上記シリアル信号の位相と同期しているか否かを検出し、上記固定通知手段は、上記上記位相固定手段の出力する信号の位相と上記シリアル信号の位相との同期が外れた場合に、そのことを示す固定解除信号を生成して上記シリアル信号の送信元の装置に送信する構成としてもよい。
上記の構成によれば、上記同期検出手段は、上記シリアル信号のスタートビットのエッジに基づいて、上記位相固定手段の出力する信号の位相が上記シリアル信号の位相と同期しているか否かを検出する。そして、上記固定通知手段は、上記位相固定手段の出力する信号の位相と上記シリアル信号の位相との同期が外れた場合に、そのことを示す固定解除信号を生成して上記シリアル信号の送信元の装置に送信する。したがって、上記シリアル信号の受信中に、上記位相固定手段の出力する信号の位相と上記シリアル信号の位相との同期が外れた場合、上記シリアル信号を送信する送信側の装置にそのことを通知することができる。これにより、例えば、上記送信側の装置は、上記シリアル信号の送信を停止させ、上記同期パターンの送信を開始させることができ、より信頼性の高い信号伝送を行うことができる。
また、上記位相固定手段は、当該位相固定手段の出力する信号における特定のパルスのエッジと、上記シリアル信号のスタートビットのエッジとを比較して両信号の位相のずれを検出する位相比較手段を備え、当該位相固定手段の出力する信号の位相を、上記位相比較手段によって検出した両信号の位相のずれが小さくなるように制御する構成としてもよい。
上記の構成によれば、上記シリアル信号に基づいて、上記位相固定手段の出力する信号の位相を制御する。これにより、上記シリアル信号の受信中にも、上記位相固定手段の出力する信号の位相を制御することができ、より信頼性の高い信号伝送を行うことができる。
また、本発明のシリアル信号受信装置は、受信した信号が、上記同期パターンであるか、上記シリアル信号であるかを、判別する信号判別手段を備え、上記受信した信号がシリアル信号である場合のみ、上記パラレル信号を外部に出力する構成としてもよい。
上記の構成によれば、上記共通の信号線を介して受信した上記同期パターンと、上記シリアル信号とを判別し、上記シリアル信号に対応するパラレル信号のみを出力することができる。
また、本発明のシリアル伝送装置は、上記したいずれかのシリアル信号送信装置と、上記したいずれかのシリアル信号受信装置とを備えてなる。ここで、本発明のシリアル伝送装置は、シリアル信号送信装置とシリアル信号受信装置との間で、伝送線やネットワーク等を介してシリアル信号の伝送を行うものであってもよく、あるいは、共通の装置内に備えられた集積回路等の電子部品間でシリアル信号の伝送を行うものであってもよい。
上記の構成によれば、上記シリアル信号受信装置において、上記シリアル信号送信装置から上記シリアル信号を伝送する信号線と共通の信号線を用いて送信された上記同期パターンに基づく同期を行うことができる。すなわち、クロック信号を送信することなく、上記シリアル信号と共通の信号線によって送信する同期パターンに基づいて、上記シリアル信号受信装置を上記シリアル信号送信装置に同期させることができる。したがって、ノイズや静電気等の外乱に対する信頼性の高い信号伝送を行うことができる。また、クロック信号を伝送するための専用の信号線を備える必要がないので、装置構成の簡略化、小型化を図ることができる。
本発明のシリアル信号伝送方法は、上記の課題を解決するために、入力されたデータ信号をクロック信号に基づいてシリアル信号に変換してシリアル信号送信装置から送信するとともに、出力する信号の位相を制御して固定する位相固定手段を備えたシリアル信号受信装置で上記送信されたシリアル信号を受信してパラレル信号に変換するシリアル伝送方法であって、上記送信されるシリアル信号と同じデータ長で、かつ、スタートビットとストップビットとが異なる値からなる同期パターンを生成するステップと、上記同期パターンを、上記シリアル信号を伝送する信号線と共通の信号線を用いて送信するステップと、上記位相固定手段の出力する信号の位相を、上記同期パターンに基づいて制御することにより、上記シリアル信号の位相と同期させるステップと、を含むことを特徴としている。
上記の方法によれば、上記シリアル信号受信装置において、上記シリアル信号送信装置から上記シリアル信号を伝送する信号線と共通の信号線を用いて送信された上記同期パターンに基づく同期を行うことができる。すなわち、クロック信号を送信することなく、上記シリアル信号と共通の信号線によって送信する同期パターンに基づいて、上記シリアル信号受信装置を上記シリアル信号送信装置に同期させることができる。したがって、ノイズや静電気等の外乱に対する信頼性の高い信号伝送を行うことができる。また、クロック信号を伝送するための専用の信号線を備える必要がないので、装置構成の簡略化、小型化を図ることができる。
以上のように、本発明のシリアル信号送信装置は、上記送信されるシリアル信号と同じデータ長で、かつ、スタートビットとストップビットとが異なる値からなる同期パターンを生成する同期パターン生成手段を備え、上記シリアル信号と上記同期パターンとを、共通の信号線を用いて送信する。
それゆえ、上記シリアル信号送信装置から送信される信号を受信する受信側の装置において、上記同期パターンに基づく同期を行うことができる。したがって、ノイズや静電気等の外乱に対する信頼性の高い信号伝送を行うことができる。また、クロック信号を伝送するための専用の信号線を備える必要がないので、装置構成の簡略化、小型化を図ることができる。
本発明のシリアル信号受信装置は、出力する信号の位相を制御して固定する位相固定手段を備え、上記位相固定手段は、当該位相固定手段の出力する信号の位相を、上記シリアル信号と共通の信号線を介して受信する、上記シリアル信号と同じデータ長で、かつ、スタートビットとストップビットとが異なる値からなる同期パターンに基づいて制御することにより、上記シリアル信号の位相と同期させる。
それゆえ、クロック信号を受信することなく、上記シリアル信号と共通の信号線によって受信する同期パターンに基づいて、位相固定手段の出力する信号の位相を上記シリアル信号の位相と同期させることができる。したがって、ノイズや静電気等の外乱に対する信頼性の高い信号伝送を行うことができる。また、クロック信号を伝送するための専用の信号線を備える必要がないので、装置構成の簡略化、小型化を図ることができる。
本発明のシリアル伝送装置は、上記したいずれかのシリアル信号送信装置と、上記したいずれかのシリアル信号受信装置とを備えてなる。
それゆえ、上記シリアル信号受信装置において、上記シリアル信号送信装置から上記シリアル信号を伝送する信号線と共通の信号線を用いて送信された上記同期パターンに基づく同期を行うことができる。したがって、ノイズや静電気等の外乱に対する信頼性の高い信号伝送を行うことができる。また、クロック信号を伝送するための専用の信号線を備える必要がないので、装置構成の簡略化、小型化を図ることができる。
本発明のシリアル伝送方法は、上記送信されるシリアル信号と同じデータ長で、かつ、スタートビットとストップビットとが異なる値からなる同期パターンを生成するステップと、上記同期パターンを、上記シリアル信号を伝送する信号線と共通の信号線を用いて送信するステップと、上記位相固定手段の出力する信号の位相を、上記同期パターンに基づいて制御することにより、上記シリアル信号の位相と同期させるステップと、を含む。
それゆえ、上記シリアル信号受信装置において、上記シリアル信号送信装置から上記シリアル信号を伝送する信号線と共通の信号線を用いて送信された上記同期パターンに基づく同期を行うことができる。したがって、ノイズや静電気等の外乱に対する信頼性の高い信号伝送を行うことができる。また、クロック信号を伝送するための専用の信号線を備える必要がないので、装置構成の簡略化、小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかるシリアル伝送装置1の概略構成を示すブロック図である。なお、シリアル伝送装置1は、1つの差動対(1つのチャネル)を用いて、クロック情報を含めてデータの通信を行う。また、シリアル伝送装置1は、クロック情報を含めたデータの通信に、LVDS(Low Voltage Differential Signaling、低電圧差動伝送)方式の信号を用いている。
この図に示すように、本実施形態にかかるシリアル伝送装置1は、送信側回路2および受信側回路3を備えている。また、この図に示す例では、送信側回路2に送信したいデータが用意できた時、リンクイネーブル信号Pをアクティブ「H」にし、送信側から通信開始要求を出力する。受信側回路3は、信号Pを受けると、LVDSバッファ内の電流源を立ち上げ使用可能状態とし、同時にPLLの発振を開始し、受信される同期パターンに同期を試みる。送信側回路(シリアル信号送信装置)2は、ラッチ回路4、分周器5、パラレルシリアル(P/S)変換回路6、シリアルデータ挿入回路7、タイミング制御回路8、同期パターン生成回路9、送信器10Tを備えている。
受信側回路(シリアル信号受信装置)3は、受信器10R、シリアルパラレル(S/P)変換回路11、PLL12、タイミング制御回路13を備えている。なお、受信器10Rには終端抵抗(図示せず)が内蔵されている。
送信側回路2には、入力データ信号Dinおよび入力クロック信号CLKinが外部から入力される。より詳細には、入力データ信号Dinが送信側回路2に備えられるラッチ回路4のデータ入力端子に入力され、入力クロック信号CLKinが送信側回路2に備えられる分周器5およびタイミング制御回路8に入力される。なお、入力データ信号Dinのデータサイズは特に限定されるものではないが、本実施形態では20ビットの場合について説明する。
分周器5は、入力された入力クロック信号CLKinの周波数を1/n倍(nは整数)に下げる(分周する)。なお、本実施形態では、送信側回路2に129.024MHzの入力クロック信号CLKinが入力され、分周器5が入力クロック信号CLKinの周波数を1/24倍の5.376MHzに下げることにより、送信クロック信号TCLKを生成するようになっている。そして、分周器5は、このように生成した送信クロック周波数TCLKを、ラッチ回路4のクロック端子に出力する。
ラッチ回路4は、データ入力端子に入力された入力データ信号Dinを、クロック端子に入力された送信クロック信号TCLKに応じたタイミングで、パラレルシリアル変換回路6に出力する。
パラレルシリアル変換回路6は、入力された入力データ信号(パラレルデータ信号)Dinを、シリアルデータ信号SDに変換し、シリアルデータ挿入回路7に出力する。なお、シリアルデータ信号SDへの変換方法は特に限定されるものではないが、本実施形態では、LVDS方式で、パラレルデータ信号Dinをシリアルデータ信号SDに変換する。
一方、送信側回路2に入力された入力クロック信号CLKinは、上記した分周器5だけでなく、タイミング制御回路8にも入力される。
タイミング制御回路8は、入力された入力クロック信号CLKinと受信側回路3から出力されるPLLロック信号nLOCKとに応じて、同期パターン生成回路9に同期パターン生成指示信号αを出力し、シリアルデータ挿入回路7にシリアルデータ挿入指示信号βを出力する。なお、PLLロック信号nLOCKについては後述する。
同期パターン生成回路9は、タイミング制御回路8からの同期パターン生成指示信号αに応じて、24ビット(bit)の同期パターンSYNC(後述する表1参照)を生成し、シリアルデータ挿入回路7に出力する。
シリアルデータ挿入回路7は、パラレルシリアル変換回路6から入力された20ビットのシリアルデータ信号SDにスタートビット,同期パターン区別ビット,パリティビット,ストップビットを付加した24ビットのデータ信号(シリアル信号)、または、フレームおよびラインの開始または終了を示す24ビットのコマンド信号(シリアル信号)を生成する。そして、生成したデータ信号(データ)またはコマンド信号(コマンド)を、タイミング制御回路8から入力されたシリアルデータ挿入指示信号βに応じて、同期パターンの間に挿入して送信器10Tに出力する。また、シリアルデータ挿入回路7は、送信すべきシリアルデータ信号SD(データ信号またはコマンド信号)がない場合には、同期パターンSYNCを送信器10Tに出力し続ける。また、送信すべきシリアルデータがある場合であっても、nLOCKが「H」の場合(受信側回路3が同期していない場合)は、同期パターンSYNCを出力し続け、シリアルデータを待たせる。なお、本実施形態では、シリアルデータ挿入回路7から送信器10Tに出力されて送信される信号、すなわち、上記した24ビットのデータ信号、コマンド信号、同期パターンを、送信データ信号TDATAとする。
下記の表1は、送信データ信号TDATAのデータフォーマットを示している。
Figure 2006074524
この表に示すように、同期パターンSYNCは、最上位ビット(MSB;Most Significant Bit)から始まる12ビットが全て「1」、13ビット目から最下位ビット(LSB(Least Significant Bit))までの12ビットが全て「0」の、合計24ビットで構成されている。すなわち、同期パターンSYNCは、上記データ信号およびコマンド信号と同じデータ長(1シンボル=24ビット)からなる。
一方、送信データ信号TDATAは、スタートビット(最上位ビット)が「1」となっている。また、次のビット(最上位ビットから2ビット目)が、同期パターンSYNCと送信データ信号TDATAとを区別するための同期パターン区別ビットとして「0」になっている。
そして、その次のビット(最上位ビットから3ビット目)が、データ信号とコマンド信号とを識別するためのデータ/コマンド識別ビットであり、コマンド信号の場合には「1」、データ信号の場合には「0」となる。また、その次のビット(最上位ビットから4ビット目)は、データ信号およびコマンド信号のいずれの場合にもリザーブビットとして「0」が割り振られている。
また、データ信号およびコマンド信号のいずれの場合にも、ストップビット(最下位ビット)は「0」となっており、その直前のビット(最上位ビットから23ビット目)には、エラーチェックのためのパリティビットが割り振られている。
そして、最上位ビットから5ビット目〜22ビット目までは、コマンド信号およびデータ信号の内容を示すビットとなっている。
コマンド信号の場合、最上位ビットから5ビット目〜19ビット目までは全て「0」となっており、20ビット目〜22ビット目までで、コマンド信号の内容が示されている。すなわち、20ビット目〜22ビット目のうち、22ビット目のみが「1」の場合にはフレームの開始を示し、21ビット目のみが「1」の場合にはフレームの終了を示し、20ビット目のみが「0」の場合にはラインの開始を示し、20ビット目のみが「1」の場合にはラインの終了を示している。
データ信号の場合、5ビット目〜22ビット目までの間に、例えば、8ビット×2、16ビット、18ビット、RGB565(16ビット)、RGB666(18ビット)などのデータ信号が、表1に示すように割り振られる。
送信器10Tは、シリアルデータ挿入回路7から入力された送信データ信号TDATAを、1対の差動信号TxPおよびTxNに変換し、送信クロック信号TCLKに応じたタイミングで、正端子から信号線14Pに差動信号TxPを出力し、負端子から信号線14Nに差動信号TxNを出力する。なお、図1に示すように、送信器10T、受信器10R、PLL12(PLL12内に備えられるVCO25)に入力されるリンクイネーブル信号Pは、図示しない制御部より入力される。
図2は、入力データ信号Din、送信クロック信号TCLK、差動信号TxP、差動信号TxNの関係を示すタイミングチャートである。この図に示すように、20ビットの入力データ信号Dinが、1シンボル=24ビットの差動信号TxPおよびTxNに変換され、送信クロック信号TCLKの立ち上がりに応じたタイミングでスタートビットから順に出力される。
なお、本実施形態にかかるシリアル伝送装置1では、LVDS方式を採用しているので、シリアルデータ信号SDを送信しない期間、同期パターンSYNCを送信し続けても、消費電力は同期パターンを送信しない場合とほとんど変わらない。
受信側回路3に備えられている受信器10Rは、信号線14Pおよび信号線14Nを介して送信側回路2に備えられている送信器10Tと接続されている。そして、受信器10Rは、送信器10Tから出力された差動信号TxPおよびTxNを差動信号RxPおよびRxNとしてそれぞれ受信し、受信した差動信号RxPおよびRxNを基に、送信器10Tによって差動信号TxPおよびTxNに変換される前の送信データ信号TDATAを再現した受信データ信号RDATA、すなわち、上記の表1に示した24ビットのデータ信号またはコマンド信号または同期パターンSYNCに変換する。そして、変換した受信データ信号RDATAを、シリアルパラレル変換回路11およびPLL12に出力する。
PLL(Phase Locked Loop、位相固定ループ)12は、受信データ信号RDATAに同期させた周波数信号を発生させる。より詳細には、PLL12は、出力する周波数信号(発振信号)PLL_OUTの位相を、初期化時には受信データ信号RDATAに含まれる同期パターンSYNCに同期させ、データ信号またはコマンド信号の受信時には、受信データ信号RDATAに含まれるデータ信号またはコマンド信号に同期させてロック(固定)する。すなわち、PLL12は、図3に示すように、データ送信中には、受信データ信号RDATAに含まれるスタートビットおよびストップビットを用いて出力信号PLL_OUTの位相を同期させ、受信データ信号RDATAがない時には、連続送出されてくる同期パターンを用いて出力信号PLL_OUTの位相を同期させる。そして、PLL12は、上記のように同期させた出力信号PLL_OUTをタイミング制御回路13に出力する。
また、PLL12は、位相のロック状態を検出し、検出結果を示すPLLロック信号nLOCKを送信側回路2に備えられるタイミング制御回路8に出力しており、通信中にロックが外れた場合(位相がずれた場合)には、PLLロック信号nLOCKを「L(固定通知信号)」から「H(固定解除信号)」に切り替える。
図4は、シリアル伝送装置1の初期化時における同期シーケンスを示している。この図に示すように、シリアル伝送装置1では、送信器10Tと受信器10Rとの間で伝送される1対の差動信号TxP(RxP)およびTxN(RxN)に含まれる、12ビットの「1」と12ビットの「0」との繰り返しパターンからなる同期パターンSYNCに基づいて、PLL12の出力信号PLL_OUTを受信データ信号RDATAに同期させる。なお、この同期処理は、リンクイネーブル信号Pにより、PLLの発振を開始し、さらに同期パターンに位相をロックすることにより行なわれる。そして、同期が確立すると、出力信号PLL_OUTの位相を同期させてロックしたことを示す信号(PLLロック信号nLOCK=「L」)を送信側回路2に送信し、データ送信が可能となる。なお、PLL12の詳細については後述する。
タイミング制御回路13は、PLL12からの出力に応じた出力クロック信号CLKoutをシリアルパラレル変換回路11および受信側回路3の外部(後段の回路)に出力する。
シリアルパラレル変換回路(コマンド/データ認識回路、信号判別手段)11は、タイミング制御回路13から入力された出力クロック信号CLKoutに基づいて、受信器10Rから入力された受信データ信号RDATAをシリアルパラレル変換し、同期パターンであるか、コマンドあるいはデータであるかを判別し、コマンドあるいはデータである場合のみ出力データ信号Doutを生成し、受信側回路3の外部(後段の回路)に出力する。これにより、共通の信号線を用いて送信された同期パターンと、コマンド信号またはデータ信号(シリアル信号)とを判別し、コマンド信号およびデータ信号に対応するパラレル信号のみを適切に出力することができる。
ここで、受信側回路3の構成について、さらに詳しく説明する。図5は、受信側回路3の構成を示すブロック図である。この図に示すように、PLL12は、リファレンス発生器21、基準信号発生器22、位相比較器23、LPF24、VCO25を備えている。
リファレンス発生器21は、受信データ信号RDATAのエッジ(受信データ信号RDATAのスタートビットの立ち上がりエッジ)を示すリファレンス信号REF_Rを発生させ、位相比較器23に出力する。
基準信号発生器22は、VCO25の発振信号(PLL12の出力信号)PLL_OUTのパルスが24回入力される毎に特定の1パルス分だけ「H」となりエッジ比較期間を示すエッジ信号REF_EDGEを発生させ、受信データ信号RDATAのエッジと比較するため、出力信号PLL_OUTの上記エッジ信号REF_EDGEのエッジを抽出した、位相のずれを検出するための基準信号REF_PLLを生成し、位相比較器23に出力する。
位相比較器23は、リファレンス発生器21から入力されるリファレンス信号REF_Rと、基準信号発生器22から入力される基準信号REF_PLLとを比較し、比較結果に基づいてVCO25の発振周波数を制御するための制御信号PC_OUTを生成し、LPF24に出力する。
また、位相比較器23は、PLL12(VCO25)の出力信号PLL_OUTの位相と受信データ信号RDATAの位相との同期状態を検出し、両信号が同期してロックされている場合には「L」、同期しておらずロックされていない場合には「H」となるPLLロック信号nLOCKを生成し、送信側回路2および基準信号発生器22に出力する。
LPF24は、位相比較器23から入力された制御信号PC_OUTの高周波成分を除去し、低周波成分をVCO25に出力する。
VCO25は、LPF24から入力される制御信号に基づく周波数の発振信号PLL_OUTを生成し、タイミング制御回路13に出力する。また、この発振信号PLL_OUTは、上記したように、基準信号発生器22にフィードバックされるようになっている。
図6は、リファレンス発生器21および基準信号発生器22の一構成例を示す回路図である。なお、この図に示す例は、リファレンス発生器21と基準信号発生器22とを、1つの回路で構成した例(リファレンス・基準信号発生器21a)を示している。ただし、リファレンス発生器21および基準信号発生器22の構成はこれに限るものではなく、例えば、両者をそれぞれ別の回路で構成してもよい。
図6に示すリファレンス・基準信号発生器21a(リファレンス発生器21および基準信号発生器22)は、1個のフリップフロップ31と23個のフリップフロップ32とからなるシフトレジスタ30、フリップフロップ33、インバータ素子34、OR回路35、AND回路36、フリップフロップ37、インバータ素子38を備えている。
また、リファレンス・基準信号発生器21aには、受信器10Rから出力された受信データ信号RDATA、VCO25から出力された発振信号PLL_OUT、図示しない制御部から出力されたリセット信号nRES、位相比較器23から出力されたPLLロック信号nLOCKが入力される。
発振信号PLL_OUTは、シフトレジスタ30を構成する各フリップフロップのクロック端子CK、および、インバータ素子34に入力される。インバータ素子34は、発振信号PLL_OUTの「H」と「L」を反転させ、フリップフロップ33のクロック端子CKに出力する。
リセット信号nRESは、フリップフロップ31のセット入力端子SB、各フリップフロップ32のリセット入力端子RB、フリップフロップ33のリセット入力端子RBに入力される。
フリップフロップ31の出力端子Qは、1段目のフリップフロップ32のデータ入力端子Dに接続されている。また、2段目以降のフリップフロップ32のデータ入力端子Dは、その前段のフリップフロップ32の出力端子Qに接続されている。これにより、最終段のフリップフロップ32の出力端子Qからの出力(シフトレジスタ30の出力)は、VCO25の発振信号PLL_OUTのパルスが24回入力される毎に1パルス分だけ「H」となる。
なお、このシフトレジスタ30の出力信号は、フリップフロップ31のデータ入力端子D、フリップフロップ33のデータ入力端子D、OR回路35の入力端子Aに入力され、また、位相比較器23にエッジ信号REF_EDGEとして出力されるようになっている。
フリップフロップ33は、データ入力端子Dに入力されたシフトレジスタ30からの出力信号を、インバータ素子34によって反転されてクロック端子CKに入力される発振信号PLL_OUTに応じたタイミングで、出力端子Qから位相比較器23に基準信号REF_PLLとして出力する。これにより、VCO25の発振信号PLL_OUTのパルスが24回入力される毎に1パルス分だけ「H」となる信号であって、「L」から「H」への立ち上がりが発信信号PLL_OUTの立ち下がりと一致した信号である基準信号REF_PLLが位相比較器23に出力される。
OR回路35は、上記したように一方の入力端子(端子A)に、シフトレジスタ30の出力信号が入力され、他方の入力端子(端子B)に、位相比較器23から出力されたPLLロック信号nLOCKが入力される。そして、OR回路35は、シフトレジスタ30から出力された信号、または、位相比較器23から出力されたPLLロック信号nLOCKのいずれかが「H」である場合に、出力端子XからAND回路36の入力端子Bに、信号EDGE_ENを出力する。したがって、この信号EDGE_ENは、発振信号PLL_OUTと受信データ信号RDATAとが同期していない期間中(PLLロック信号nLOCKが「H」の期間中)は常時「H」となり、また、発振信号PLL_OUTと受信データ信号RDATAとが同期しているとき(PLLロック信号nLOCKが「L」のとき)にはシフトレジスタ30の出力信号が「H」となる1クロック分だけ「H」になる。
AND回路36の他方の入力端子(端子A)には、受信器10Rから出力された受信データ信号RDATAが入力される。そして、AND回路36は、OR回路35から入力された信号EDGE_EN、および、受信器10Rから入力された受信データ信号RDATAの両方が「H」の場合に、出力端子Xからフリップフロップ37のクロック端子CKに、「H」の信号を出力する。
フリップフロップ37のデータ入力端子Dには常時「H」の信号VDDが入力されている。また、リセット入力端子RBには、1段目のフリップフロップ32の出力端子Qからの出力信号が、インバータ素子38を介して入力されている。これにより、1段目のフリップフロップ32の出力信号がインバータ素子38によって反転されてクロック端子CKに入力される。そして、フリップフロップ37は、クロック端子CKに入力されるAND回路36の出力信号に応じて、位相比較器23にリファレンス信号REF_Rを出力する。これにより、リファレンス信号REF_Rの立ち上がりは、受信データ信号RDATA(同期パターンSYNCまたはデータ信号またはコマンド信号)のスタートビットの立ち上がりと一致する。また、リファレンス信号REF_Rの立ち下がりは、同期が確立していない時(PLLロック信号nLOCKが「H」の時)には、受信データ信号RDATA(同期パターンSYNC)の立ち下がりに一致し、同期確立時(PLLロック信号nLOCKが「L」の時)には、REF_EDGEが「H」になった後、PLL_OUTの2回目のパルスの立ち上がりと一致する。
図7は、位相比較器23の構成例を示す回路図である。この図に示すように、位相比較器23は、位相比較部40とPLLロック信号生成部41とを備えている。
位相比較部40は、リファレンス信号REF_Rと基準信号REF_PLLとの立ち上がりエッジを検出し、両者の位相差に比例したパルスを出力するものであり、インバータ素子42,43、2入力のNAND回路44〜49、4入力のNAND回路50、3入力のNAND回路51,52、2入力のAND回路53、トライステートゲート54からなる。
インバータ素子42には、基準信号REF_PLLが入力される。そして、インバータ素子42は、入力された基準信号REF_PLLを反転してNAND回路44の入力端子Bに入力させる。
NAND回路44の入力端子Aには、3入力のNAND回路51の出力端子Xから出力される出力信号PUが入力される。そして、NAND回路44では、3入力のNAND回路51の出力信号PUとインバータ素子42を介して入力される基準信号REF_PLLを反転させた信号とが、共に「H」の場合に「L」を出力し、その他の場合には「H」を出力する。なお、このNAND回路44の出力は、NAND回路45の入力端子A、4入力のNAND回路50の入力端子A、3入力のNAND回路51の入力端子Aにそれぞれ入力される。
NAND回路45の入力端子Bは、NAND回路46の出力端子Xに接続されている。そして、NAND回路45は、入力端子AおよびBに入力される信号が共に「H」の場合には「L」、その他の場合には「H」を、NAND回路46の入力端子A、NAND回路50の入力端子B、NAND回路51の入力端子Bにそれぞれ出力する。
NAND回路46の入力端子Bには、NAND回路50の出力が入力される。そして、NAND回路46は、入力端子AおよびBに入力される信号が共に「H」の場合には「L」、その他の場合には「H」を、NAND回路45の入力端子Bに出力する。
インバータ素子43には、リファレンス信号REF_Rが入力される。そして、インバータ素子43は、入力された基準信号REF_Rを反転してNAND回路49の入力端子Aにさせる。
NAND回路49の入力端子Bには、3入力のNAND回路52の出力端子Xから出力される出力信号PDが入力される。そして、NAND回路49では、NAND回路52の出力信号PDとインバータ素子43を介して入力される基準信号REF_Rを反転させた信号とが、共に「H」の場合に「L」を出力し、その他の場合には「H」を出力する。なお、このNAND回路49の出力は、NAND回路48の入力端子B、4入力のNAND回路50の入力端子D、3入力のNAND回路52の入力端子Cにそれぞれ入力される。
NAND回路48の入力端子Aは、NAND回路47の出力端子Xに接続されている。そして、NAND回路48は、入力端子AおよびBに入力される信号が共に「H」の場合には「L」、その他の場合には「H」を、NAND回路47の入力端子B、4入力のNAND回路50の入力端子C、3入力のNAND回路52の入力端子Bにそれぞれ出力する。
NAND回路47の入力端子Aには、NAND回路50の出力が入力される。そして、NAND回路47は、入力端子AおよびBに入力される信号が共に「H」の場合には「L」、その他の場合には「H」を、NAND回路47の入力端子Aに出力する。
4入力のNAND回路50は、入力端子A〜Dに入力された信号が全て「H」の場合には「L」、その他の場合には「H」を、3入力のNAND回路51の入力端子C、3入力のNAND回路52の入力端子A、NAND回路46の入力端子B、NAND回路47の入力端子Aにそれぞれ出力する。
3入力のNAND回路51は、入力端子A〜Cに信号が全て「H」の場合には「L」、その他の場合には「H」を、AND回路53の入力端子A、NAND回路44の入力端子Aにそれぞれ出力する。
3入力のNAND回路52は、入力端子A〜Cに信号が全て「H」の場合には「L」、その他の場合には「H」を、AND回路53の入力端子B、NAND回路49の入力端子B、トライステートゲート54にそれぞれ出力する。
AND回路53は、入力端子AおよびBに入力された信号が共に「H」の場合には「H」、その他の場合には「L」をトライステートゲート54にコントロール信号として出力する。
トライステートゲート54は、「H」および「L」の出力に加えて、このどちらでもない(両者の中間の)ハイインピーダンスZ(出力の接続が切り離された状態と等価)を出力することができる。より詳細には、トライステートゲート54は、AND回路53からの出力が「H」の場合、3入力のNAND回路52の出力にかかわらず、ハイインピーダンスZを出力信号PC_OUTとしてLPF24に出力する。そして、AND回路53からの出力が「L」の場合、3入力のNAND回路52の出力に応じて、NAND回路52の出力が「H」の場合には「H」を、NAND回路52の出力が「L」の場合には「L」を、出力信号PC_OUTとしてLPF24に出力する。
これにより、位相比較部40では、VCO25の発振信号(基準信号REF_PLL)の位相が進んでいる場合には3入力のNAND回路51が出力信号PUを「L」にしてVCO25の制御電圧を下降させ、VCO25の発振信号の位相が進んでいる場合には3入力のNAND回路51が出力信号PDを「L」にしてVCO25の制御電圧を上昇させる。
PLLロック信号生成部41は、フリップフロップ55、インバータ素子56、AND回路57、セレクタ回路58、フリップフロップ59、インバータ素子60を備えている。
フリップフロップ55およびフリップフロップ59のクロック端子CKには、VCO25の出力する発振信号PLL_OUTが入力される。また、フリップフロップ55およびフリップフロップ59のリセット入力端子RBには、リセット信号nRESが入力される。
また、フリップフロップ55のデータ入力端子Dには、リファレンス信号REF_Rが入力される。なお、このリファレンス信号REF_Rは、AND回路57の入力端子(端子A)にも入力されている。
フリップフロップ55は、入力端子Dに入力されたリファレンス信号REF_Rを、クロック端子CKに入力されるVCO25の出力する発振信号PLL_OUTに応じたタイミングで、インバータ素子56に出力する。
インバータ素子56は、入力された信号を反転させてAND回路57の入力端子(端子C)に出力する。セレクタ回路58には、AND回路57の出力端子Xからの出力信号と、フリップフロップ59の出力信号と、エッジ信号REF_EDGEとが入力され、エッジ信号REF_EDGEが「L」の時はフリップフロップ59の出力信号を、エッジ信号REF_EDGEが「H」の時はAND回路57の出力信号をフリップフロップ59のデータ入力端子Dに出力する。
フリップフロップ59は、入力端子Dに入力された信号を、クロック端子CKに入力されるVCO25の発振信号PLL_OUTに応じたタイミングで、インバータ素子60に出力するとともに、セレクタ回路58にフィードバックする。
インバータ素子60は、入力された信号を反転させ、PLLロック信号nLOCKとして、基準信号発生器22および送信側回路2に出力する。
これにより、PLLロック信号生成部41は、PLL12の出力信号PLL_OUTが受信データ信号RDATAに同期している場合には「L」を、同期していない場合には「H」をPLLロック信号nLOCKとして出力するようになっている。
次に、受信側回路3の動作について、タイミングチャートを用いて説明する。図8(a)および図8(b)は、PLL12の出力信号PLL_OUTが受信データ信号RDATAに同期していない場合(同期確立していない場合)の信号波形を示したタイミングチャートである。また、図8(a)は、PLL12の出力信号PLL_OUTの位相が進んでいる場合を示しており、図8(b)は、PLL12の出力信号PLL_OUTの位相が遅れている場合を示している。
図8(a)に示すように、リファレンス・基準信号発生器21aにおけるOR回路35の出力信号EDGE_ENは、PLL12の出力信号PLL_OUTと受信データ信号RDATAとが同期していない場合には、PLLロック信号nLOCKが「H」なので、常に「H」となっている。
このため、リファレンス・基準信号発生器21aにおけるAND回路36の入力端子Bには「H」が入力されているので、リファレンス信号REF_Rの立ち上がりおよび立ち下がりは、受信データ信号RDATAの立ち上がりおよび立ち下がりと一致している。図8(a)では、受信データ信号RDATAが同期パターンSYNCである場合を示しており、この場合、リファレンス信号REF_Rは、スタートビットからの12ビットが「H」、その後の12ビットが「L」となる。
また、基準信号REF_PLLの立ち上がりはPLL12の出力信号PLL_OUTの立ち下がりと一致しており、基準信号REF_PLLの立ち上がりは、PLL12の出力信号PLL_OUTの次の立ち下がりと一致している。なお、基準信号REF_PLLは、出力信号PLL_OUTの1パルス(1周期)分だけ「H」となっており、その立ち上がりおよび立ち下がりは、出力信号PLL_OUTの立ち下がりと一致している。
そして、リファレンス信号REF_Rの立ち上がり前に基準信号REF_PLLの立ち上がりがあった場合、位相比較器23におけるNAND回路51の出力信号PUが「H」から「L」に切り替わる。その後、リファレンス信号REF_Rの立ち上がりがあると、NAND回路51の出力信号PUが「L」から「H」に戻る。これにより、受信データ信号RDATAの位相と、PLL12の出力信号PLL_OUTの位相との位相差が検出される。なお、位相比較器23におけるNAND回路52の出力信号PDは、この間「H」のままとなっている。そして、これにより、位相比較器23(位相比較部40)からの出力信号PC_OUTは、NAND回路51の出力信号PUが「L」になっている期間だけ、ハイインピーダンス(Hi−Z)状態から「H」に切り替わる。
なお、図8(a)の例では、PLL12の出力信号PLL_OUTの位相が、受信データ信号RDATAの位相に対して、半クロック以上進んでいる。このように、PLL12の出力信号PLL_OUTの位相が受信データ信号RDATAの位相に対して半クロック以上ずれている場合、送信されたデータを適切に受信することができない。したがって、適切な受信を行うためには、PLL12の出力信号PLL_OUTの位相を、受信データ信号RDATAの位相に対して、半クロック以内の誤差で同期させてロックすることが好ましい。
一方、図8(b)に示すように、基準信号REF_PLLの立ち上がりよりも前にリファレンス信号REF_Rの立ち上がりがあった場合、位相比較器23におけるNAND回路52の出力信号PDが「H」から「L」に切り替わる。その後、基準信号REF_PLLの立ち上がりがあると、NAND回路52の出力信号PDが「L」から「H」に戻る。これにより、受信データ信号RDATAの位相と、PLL12の出力信号PLL_OUTの位相との位相差が検出される。なお、位相比較器23におけるNAND回路51の出力信号PUは、この間「H」のままとなっている。そして、これにより、位相比較器23(位相比較部40)からの出力信号PC_OUTは、NAND回路52の出力信号PDが「L」になっている期間だけハイインピーダンス(Hi−Z)状態から「L」に切り替わる。
図9(a)および図9(b)は、PLL12の出力信号PLL_OUTが受信データ信号RDATAに同期していない状態から、同期している状態に移行する際(同期確立時)の信号波形を示したタイミングチャートである。なお、図9(a)は、PLL12の出力信号PLL_OUTの位相が、受信データ信号RDATAに対して半クロック以上進んでいる状態から、位相進みが半クロック以内となる場合を示している。また、図9(b)は、PLL12の出力信号PLL_OUTの位相が、受信データ信号RDATAに対して半クロック以上遅れている状態から、位相遅れが半クロック以内となる場合を示している。
図9(a)に示すように、PLL12の出力信号PLL_OUTと受信データ信号RDATAとが同期していない場合(両者の位相差が半クロック(受信データ信号RDATAの周期の1/2倍以上)以上の場合)には、PLLロック信号nLOCKが「L」なので、リファレンス・基準信号発生器21aにおけるOR回路35の出力信号EDGE_ENは常に「H」となっている。このため、リファレンス・基準信号発生器21aにおけるAND回路36の入力端子Bには「H」が入力されているので、リファレンス信号REF_Rの立ち上がりおよび立ち下がりは、受信データ信号RDATAの立ち上がりおよび立ち下がりと一致している。
また、基準信号REF_PLLの立ち上がりはPLL12の出力信号PLL_OUTの立ち下がりと一致しており、基準信号REF_PLLの立ち上がりは、PLL12の出力信号PLL_OUTの次の立ち下がりと一致している。
そして、受信データ信号RDATAのストップビットの受信を開始した後、リファレンス信号REF_Rの立ち上がり前に基準信号REF_PLLの立ち上がりがあった場合、位相比較器23におけるNAND回路51の出力信号PUが「H」から「L」に切り替わる。その後、リファレンス信号REF_Rの立ち上がりがあると、NAND回路51の出力信号PUが「L」から「H」に戻る。これにより、受信データ信号RDATAの位相と、PLL12の出力信号PLL_OUTの位相との位相差が検出される。なお、位相比較器23におけるNAND回路52の出力信号PDは、この間「H」のままとなっている。そして、これにより、位相比較器23(位相比較部40)からの出力信号PC_OUTは、NAND回路51の出力信号PUが「L」になっている期間だけ、ハイインピーダンス(Hi−Z)状態から「H」に切り替わる。
そして、この位相比較器23からの出力信号PC_OUTは、LPF24を介してVCO25に入力され、VCO25では、PLL12の出力信号PLL_OUTの位相を遅らせて受信データ信号RDATAに同期させるように、発振周波数が制御される。
その後、PLL12の出力信号PLL_OUTの24パルスごとに一回、上記と同様の位相差の検出作業が行われる。そして、PLL12の出力信号PLL_OUTと受信データ信号RDATAとの位相差が半クロック以内になった場合(同期が確立した場合)、PLL12の出力がロックされ、PLLロック信号nLOCKが「L」に切り替えられる。なお、これにより、リファレンス・基準信号発生器21aにおけるOR回路35の出力信号EDGE_ENは、シフトレジスタ30の出力が「H」の期間、すなわち、PLL12の出力信号PLL_OUTの1パルス分に相当する期間だけ、「H」となる。
一方、図9(b)に示すように、基準信号REF_PLLの立ち上がりよりも前にリファレンス信号REF_Rの立ち上がりがあった場合、位相比較器23におけるNAND回路52の出力信号PDが「H」から「L」に切り替わる。その後、基準信号REF_PLLの立ち上がりがあると、NAND回路52の出力信号PDが「L」から「H」に戻る。これにより、受信データ信号RDATAの位相と、PLL12の出力信号PLL_OUTの位相との位相差が検出される。なお、位相比較器23におけるNAND回路51の出力信号PUは、この間「H」のままとなっている。そして、これにより、位相比較器23(位相比較部40)からの出力信号PC_OUTは、NAND回路51の出力信号PUが「L」になっている期間だけ、ハイインピーダンス(Hi−Z)状態から「H」に切り替わる。
そして、この位相比較器23からの出力信号PC_OUTは、LPF24を介してVCO25に入力され、VCO25ではPLL12の出力信号PLL_OUTの位相を進ませて受信データ信号RDATAに同期させるように、発振周波数が制御される。
その後、PLL12の出力信号PLL_OUTの24パルスごとに一回、上記と同様の位相差の検出作業が行われる。そして、PLL12の出力信号PLL_OUTと受信データ信号RDATAとの位相差が半クロック以内になった場合(同期が確立した場合)、PLL12の出力がロックされ、PLLロック信号nLOCKが「L」に切り替えられる。なお、これにより、リファレンス・基準信号発生器21aにおけるOR回路35の出力信号EDGE_ENは、シフトレジスタ30の出力が「H」の期間、すなわち、PLL12の出力信号PLL_OUTの1パルス分に相当する期間だけ、「H」となる。
図10(a)および図10(b)は、PLL12の出力信号PLL_OUTが受信データ信号RDATAに同期している場合(同期確立後、データ通信中の場合)の信号波形を示したタイミングチャートである。
リファレンス・基準信号発生器21aにおけるOR回路35の出力信号EDGE_ENは、PLL12の出力信号PLL_OUTが受信データ信号RDATAに同期しており、PLLロック信号nLOCKが「L」となっている場合、シフトレジスタ30の出力が「H」の期間、すなわち、PLL12の出力信号PLL_OUTの1パルス分に相当する期間だけ、「H」となる。
そして、OR回路35の出力信号EDGE_ENが「H」の期間中に受信データ信号RDATAの立ち上がり(「0」から「1」への変化)があると、AND回路36の出力が「H」となり、リファレンス信号REF_Rが「H」に切り替わる。なお、フリップフロップ37のリセット端子RBには1段目のフリップフロップ32の出力が反転されて入力されるので、リファレンス信号REF_Rは、「H」に切り替わった後、PLL12の出力信号PLL_OUTのパルスが2回発生したときに、「L」に戻される。
また、基準信号REF_PLLは、シフトレジスタ30の出力が「H」の期間中に、PLL12の出力信号PLL_OUTの立ち下がりがあった場合に、「H」となる。そして、その次のPLL12の出力信号PLL_OUTの立ち下がりで「L」に戻る。
そして、図10(a)に示すように、基準信号REF_PLLの立ち上がりが、リファレンス信号REF_Rの立ち上がりよりも早い場合、位相比較器23に備えられているNAND回路51の出力信号PUが、基準信号REF_PLLの立ち上がりと同時に「L」となり、リファレンス信号REF_Rの立ち上がりと同時に「H」に戻る。そして、NAND回路51の出力信号PUが、「L」の期間中、位相比較器23の出力信号PC_OUTがハイインピーダンス状態から「H」に切り替わる。これにより、シリアル伝送装置1では、受信データ信号RDATAの位相とPLL12の出力信号PLL_OUTの位相とのずれを小さくするようにVCO25を制御する。
一方、図10(b)に示すように、リファレンス信号REF_Rの立ち上がりが、基準信号REF_PLLの立ち上がりよりも早い場合、位相比較器23に備えられているNAND回路52の出力信号PDが、リファレンス信号REF_Rの立ち上がりと同時に「L」となり、基準信号REF_PLLの立ち上がりと同時に「H」に戻る。そして、NAND回路52の出力信号PDが、「L」の期間中、位相比較器23の出力信号PC_OUTがハイインピーダンス状態から「L」に切り替わる。これにより、シリアル伝送装置1では、受信データ信号RDATAの位相とPLL12の出力信号PLL_OUTの位相とのずれを小さくするようにVCO25を制御する。
また、リファレンス信号REF_Rの立ち上がりと、基準信号REF_PLLの立ち上がりとの差(受信データ信号RDATAとPLL12の出力信号PLL_OUTとの位相差)が半クロック以内の場合、PLLロック信号nLOCKは引き続き「L」とされ、PLL12のロックが継続される。
図11(a)および図11(b)は、PLL12の出力信号PLL_OUTが受信データ信号RDATAに同期している状態から、同期が外れる状態に移行する際(同期が外れた時)の信号波形を示したタイミングチャートである。
リファレンス・基準信号発生器21aにおけるOR回路35の出力信号EDGE_ENは、PLL12の出力信号PLL_OUTが受信データ信号RDATAに同期しており、PLLロック信号nLOCKが「L」となっている場合、シフトレジスタ30の出力が「H」の期間、すなわち、PLL12の出力信号PLL_OUTの1パルス分に相当する期間だけ、「H」となる。
そして、OR回路35の出力信号EDGE_ENが「H」の期間中に受信データ信号RDATAの立ち上がり(「0」から「1」への変化)があると、AND回路36の出力が「H」となり、リファレンス信号REF_Rが「H」に切り替わる。なお、フリップフロップ37のリセット端子RBには1段目のフリップフロップ32の出力が反転されて入力されるので、リファレンス信号REF_Rは、「H」に切り替わった後、PLL12の出力信号PLL_OUTのパルスが2回発生したときに、「L」に戻される。
また、基準信号REF_PLLは、シフトレジスタ30の出力が「H」の期間中に、PLL12の出力信号PLL_OUTの立ち下がりがあった場合に、「H」となる。そして、その次のPLL12の出力信号PLL_OUTの立ち下がりで「L」に戻る。
そして、図11(a)に示すように、基準信号REF_PLLの立ち上がりが、リファレンス信号REF_Rの立ち上がりよりも早い場合、位相比較器23に備えられているNAND回路51の出力信号PUが、基準信号REF_PLLの立ち上がりと同時に「L」となり、リファレンス信号REF_Rの立ち上がりと同時に「H」に戻る。そして、NAND回路51の出力信号PUが、「L」の期間中、位相比較器23の出力信号PC_OUTがハイインピーダンス状態から「H」に切り替わる。
そして、リファレンス信号REF_Rの立ち上がりと、基準信号REF_PLLの立ち上がりとの差(受信データ信号RDATAとPLL12の出力信号PLL_OUTとの位相差)が半クロック以内の場合、PLLロック信号nLOCKは引き続き「L」とされ、PLL12のロックが継続される。
一方、受信データ信号RDATAとPLL12の出力信号PLL_OUTとの位相差が半クロック以上になった場合、PLL12のロックが外れ、PLLロック信号nLOCKは「H」に切り替えられる。
また、図11(b)に示すように、リファレンス信号REF_Rの立ち上がりが、基準信号REF_PLLの立ち上がりよりも早い場合、位相比較器23に備えられているNAND回路52の出力信号PDが、リファレンス信号REF_Rの立ち上がりと同時に「L」となり、基準信号REF_PLLの立ち上がりと同時に「H」に戻る。そして、NAND回路52の出力信号PDが、「L」の期間中、位相比較器23の出力信号PC_OUTがハイインピーダンス状態から「L」に切り替わる。
そして、受信データ信号RDATAとPLL12の出力信号PLL_OUTとの位相差が半クロック以内の場合、PLLロック信号nLOCKは引き続き「L」とされ、PLL12のロックが継続される。
一方、受信データ信号RDATAとPLL12の出力信号PLL_OUTとの位相差が半クロック以上になった場合、PLL12のロックが外れ、PLLロック信号nLOCKは「H」に切り替えられる。
以上のように、本実施形態にかかるシリアル伝送装置1は、データ信号またはコマンド信号の送信側回路2から受信側回路3への伝送を開始する前に、データ信号およびコマンド信号を伝送する信号線と共通の信号線を用いて、データ信号およびコマンド信号と同じデータ長で、かつ、スタートビットとストップビットとが異なる値からなる同期パターンSYNCを伝送する。そして、受信側回路3では、PLL12が、出力信号PLL_OUTの位相を、受信器10Rによって受信した受信データ信号RDATAに含まれる同期パターンSYNCに基づいて制御することにより、データ信号およびコマンド信号の位相に同期させる。
これにより、シリアル伝送装置1では、クロック信号を送信することなく、上記データ信号および上記コマンド信号と共通の信号線によって送信される同期パターンに基づいて、受信側回路3を送信側回路2に同期させることができる。したがって、送信側回路2と受信側回路3との間で、ノイズや静電気等の外乱に対する信頼性の高い信号伝送を行うことができる。また、クロック信号を伝送するための専用の信号線を備える必要がないので、装置構成の簡略化、小型化を図ることができる。
また、シリアル伝送装置1では、受信側回路3に備えられるPLL12が、受信データ信号RDATAの位相とPLL12の出力信号PLL_OUTの位相とを同期させて固定し、PLLロック信号nLOCKを「L」にする(同期が確立したことを示す信号を送信側回路2に送信する)。そして、送信側回路2は、同期が確立した後に、コマンド信号またはデータ信号の伝送を開始する。
より詳細には、PLL12に備えられる位相比較器23内のPLLロック信号生成部41が、受信データ信号RDATA(同期パターンSYNC)とPLL12の出力信号PLL_OUTとの同期を検出し、同期が確立した場合に、送信側回路2に備えられるタイミング制御回路8に送信しているPLLロック信号nLOCKを「H」から「L」に切り替える。そして、送信側回路2では、PLLロック信号nLOCKが「L」に切り替えられた後に、コマンド信号またはデータ信号の伝送を開始する。
これにより、シリアル伝送装置1では、送信側回路2と受信側回路3とが確実に同期している状態で、コマンド信号およびデータ信号の伝送を行うことができる。
また、シリアル伝送装置1では、上記データ信号または上記コマンド信号を送信していない期間は、同期パターンSYNCの送信側回路2から受信側回路3への送信を継続する。これにより、受信側回路3におけるPLL12において、同期パターンSYNCに基づくPLL12の出力信号PLL_OUTと受信データ信号RDATAとの同期を継続的に行い、また、同期したPLL12の出力信号PLL_OUTの位相をロックして、同期状態を保つことができる。
また、シリアル伝送装置1では、コマンド信号またはデータ信号を伝送している期間中、伝送しているコマンド信号またはデータ信号を用いて、受信データ信号RDATAとPLL12の出力信号PLL_OUTとの同期状態を検出する。
より詳細には、PLL12に備えられたリファレンス・基準信号発生器21a(リファレンス発生器21)が受信データ信号RDATAのスタートビットの立ち上がりと同時に立ち上がるリファレンス信号REF_Rを生成する。そして、リファレンス・基準信号発生器21a(基準信号発生器22)が、PLL12の出力信号PLL_OUTにおける特定のパルス(24パルス中の1パルス)の立ち下がりと同時に立ち上がる基準信号REF_PLLを生成する。そして、PLL12に備えられる位相比較器23内のPLLロック信号生成部41が、受信データ信号RDATA(データ信号またはコマンド信号)とPLL12の出力信号PLL_OUTとの同期を検出し、同期している場合には、送信側回路2に備えられるタイミング制御回路8に送信しているPLLロック信号nLOCKを「L」に保ち、同期が外れた場合には、送信側回路2に備えられるタイミング制御回路8に送信しているPLLロック信号nLOCKを「H」に切り替える(同期が外れたことを示す信号を生成して送信側回路2に送信する)。そして、同期状態が確保されている場合には、引き続きコマンド信号またはデータ信号の伝送を継続する。
これにより、データ信号またはコマンド信号の受信中に、PLL12の出力信号PLL_OUTと受信データ信号RDATA(データ信号またはコマンド信号)との同期が外れた場合、送信側回路2にそのことを通知することができる。このため、送信側回路2は、データ信号およびコマンド信号の送信を停止させ、同期パターンSYNCの送信を開始する。したがって、より信頼性の高い信号伝送を行うことができる。
また、シリアル伝送装置1では、位相比較器23における位相比較部40が、上記のように生成されたリファレンス信号REF_Rの立ち上がりと基準信号REF_PLLの立ち上がりとを比較した結果に基づいて、受信データ信号RDATAの位相とPLL12の出力信号PLL_OUTの位相とのずれを小さくするようにVCO25の発振周波数と位相とを制御する。
これにより、シリアル伝送装置1では、データ信号またはコマンド信号と同時にクロック信号を伝送することなく、送信側回路2と受信側回路3とを適切に同期させた状態で、データ信号またはコマンド信号のシリアル伝送を行うことができる。したがって、クロック信号を伝送するための専用の信号線(差動対)を備える必要がないので、装置構成の簡略化、小型化を図ることができる。
また、シリアル伝送装置1では、送信側回路2から受信側回路3への伝送にLVDS方式を用いている。LVDS方式による信号伝送は、信号を送信している期間中と、送信していない期間中とで、消費電力がほとんど変わらないという特性がある。このため、シリアル伝送装置1では、データ信号またはコマンド信号を伝送していない期間中に、同期パターンを継続的に伝送しているが、同期パターンを伝送しない場合と消費電力はほとんど変わらない。
なお、本実施形態では、20ビットの入力データ信号を伝送するために、スタートビット、同期パターン区別ビット、パリティビット、ストップビットを付加した24ビットの送信データ信号TDATAを生成して伝送する構成について説明したが、送信データ信号TDATA(受信データ信号RDATA)のデータサイズはこれに限るものではなく、入力データのデータサイズに応じて適宜決定すればよい。
また、本実施形態では、同期パターンとして、前半の12ビットが「1」、後半の12ビットが「0」という構成の信号を用いたが、同期パターンの構成はこれに限るものではない。データ信号およびコマンド信号と同じデータ長を有し、スタートビットとストップビットとが異なる値からなるものであればよい。なお、同期パターンは、データ信号およびコマンド信号と区別できることが好ましい。また、同期パターンは、1シンボル(本実施形態では24ビット)中で、「1」と「0」との変化が1度だけある信号であることが好ましい。
また、本実施形態では、送信側回路2に備えられる送信器10Tと受信側回路3に備えられる受信器10Rとの間で、LVDS方式の伝送を行う場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、LVDS方式以外の差動伝送方式で信号をシリアル伝送するものであってもよく、あるいは、差動伝送方式以外の伝送方法をもちいてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、通信装置間あるいは集積回路等の電子部品間において、シリアル伝送方式でデータを伝送する装置全般に適用できる。
本発明の一実施形態にかかるシリアル伝送装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかるシリアル伝送装置における入力データ信号、送信クロック信号、差動信号の関係を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態にかかるシリアル伝送装置の受信側回路に備えられるPLL回路における同期処理の方法を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態にかかるシリアル伝送装置における同期シーケンスを示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態にかかるシリアル伝送装置の受信側回路の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかるシリアル伝送装置の受信側回路に備えられるリファレンス発生器および基準信号発生器の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態にかかるシリアル伝送装置の受信側回路に備えられる位相比較器の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態にかかるシリアル伝送装置におけるPLL回路の動作を示すタイミングチャートであり、(a)は、PLLの出力信号の位相が受信データ信号の位相に対して進んでいる場合を示しており、(b)は、PLLの出力信号の位相が受信データ信号の位相に対して遅れている場合を示している。 本発明の一実施形態にかかるシリアル伝送装置におけるPLL回路の動作を示すタイミングチャートであり、(a)は、PLLの出力信号の位相が受信データ信号の位相に対して進んでいる状態から同期する状態に移行する場合を示しており、(b)は、PLLの出力信号の位相が受信データ信号の位相に対して遅れている状態から同期する状態に移行する場合を示している。 本発明の一実施形態にかかるシリアル伝送装置におけるPLL回路の動作を示すタイミングチャートであり、(a)は、PLLの出力信号の位相が受信データ信号の位相に対してわずかに進んでいるものの同期している状態を示しており、(b)は、PLLの出力信号の位相が受信データ信号の位相に対してわずかに遅れているものの同期している状態を示している。 本発明の一実施形態にかかるシリアル伝送装置におけるPLL回路の動作を示すタイミングチャートであり、(a)は、PLLの出力信号の位相が受信データ信号の位相に対して進むことによって同期している状態が外れる場合を示しており、(b)は、PLLの出力信号の位相が受信データ信号の位相に対して遅れることによって同期している状態から外れる場合を示している。 従来のシリアル伝送装置の一例を示す回路図である。
符号の説明
1 シリアル伝送装置
2 送信側回路(シリアル信号送信装置)
3 受信側回路(シリアル信号受信装置)
4 分周器
5 ラッチ回路
6 パラレルシリアル変換回路
7 シリアルデータ挿入回路
8 タイミング制御回路
9 同期パターン生成回路(同期パターン生成手段)
10T 送信器
10R 受信器
11 シリアルパラレル変換回路(信号判別手段)
12 PLL(位相固定手段)
13 タイミング制御回路
14P,14N 信号線
21 リファレンス発生器
21a リファレンス・基準信号発生器
22 基準信号発生器
23 位相比較器(同期検出手段、位相比較手段、固定通知手段)
24 LPF
25 VCO
40 位相比較部(同期検出手段、位相比較手段)
41 PLLロック信号生成部(同期検出手段、固定通知手段)

Claims (14)

  1. 入力されたデータ信号をクロック信号に基づいてシリアル信号に変換して送信するシリアル信号送信装置であって、
    上記送信されるシリアル信号と同じデータ長で、かつ、スタートビットとストップビットとが異なる値からなる同期パターンを生成する同期パターン生成手段を備え、
    上記シリアル信号と上記同期パターンとを、共通の信号線を用いて送信することを特徴とするシリアル信号送信装置。
  2. 上記シリアル信号を送信していない期間、上記同期パターンの送信を継続することを特徴とする請求項1に記載のシリアル信号送信装置。
  3. 上記シリアル信号および上記同期パターンを、差動伝送方式の信号で送信することを特徴とする請求項1または2に記載のシリアル信号送信装置。
  4. 上記差動伝送方式として、LVDS方式を用いることを特徴とする請求項3に記載のシリアル信号送信装置。
  5. 上記同期パターンを送信した後、送信先の装置から当該送信先の装置の同期が確立したことを示す固定通知信号を受信した場合に、
    上記シリアル信号の伝送を開始することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシリアル信号送信装置。
  6. 上記シリアル信号の伝送を開始した後、送信先の装置から当該送信先の装置の同期が外れたことを示す固定解除信号を受信した場合に、上記シリアルデータの送信を待機して上記同期パターンを送信し、
    上記送信先の装置から当該送信先の装置の同期が確立したことを示す固定通知信号を受信した場合に、上記シリアルデータの送信を再開することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシリアル信号送信装置。
  7. 受信したシリアル信号をパラレル信号に変換するシリアル信号受信装置であって、
    出力する信号の位相を制御して固定する位相固定手段を備え、
    上記位相固定手段は、当該位相固定手段の出力する信号の位相を、上記シリアル信号と共通の信号線を介して受信する、上記シリアル信号と同じデータ長で、かつ、スタートビットとストップビットとが異なる値からなる同期パターンに基づいて制御することにより、上記シリアル信号の位相と同期させることを特徴とするシリアル信号受信装置。
  8. 上記位相固定手段は、
    当該位相固定手段の出力する信号の位相が上記シリアル信号の位相と同期しているか否かを検出する同期検出手段と、
    上記位相固定手段の出力する信号の位相が上記シリアル信号の位相と同期している場合に、そのこと示す固定通知信号を生成して上記シリアル信号の送信元の装置に送信する固定通知手段とを備えていることを特徴とする請求項7に記載のシリアル信号受信装置。
  9. 上記同期検出手段は、上記同期パターンを受信している期間中、上記位相固定手段の出力する信号における特定のパルスのエッジと、上記同期パターンにおけるスタートビットのエッジとを比較することにより、上記位相固定手段の出力する信号の位相が上記シリアル信号の位相と同期しているか否かを検出することを特徴とする請求項8に記載のシリアル信号受信装置。
  10. 上記同期検出手段は、上記シリアル信号を受信している期間中、上記位相固定手段の出力する信号における特定のパルスのエッジと、上記シリアル信号のスタートビットのエッジとを比較することにより、上記位相固定手段の出力する信号の位相が上記シリアル信号の位相と同期しているか否かを検出し、
    上記固定通知手段は、上記位相固定手段の出力する信号の位相と上記シリアル信号の位相との同期が外れた場合に、そのことを示す固定解除信号を生成して上記シリアル信号の送信元の装置に送信することを特徴とする請求項8または9に記載のシリアル信号受信装置。
  11. 上記位相固定手段は、当該位相固定手段の出力する信号における特定のパルスのエッジと、上記シリアル信号のスタートビットのエッジとを比較して両信号の位相のずれを検出する位相比較手段を備え、当該位相固定手段の出力する信号の位相を、上記位相比較手段によって検出した両信号の位相のずれが小さくなるように制御することを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載のシリアル信号受信装置。
  12. 受信した信号が、上記同期パターンであるか、上記シリアル信号であるかを、判別する信号判別手段を備え、
    上記受信した信号がシリアル信号である場合のみ、上記パラレル信号を外部に出力することを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載のシリアル信号受信装置。
  13. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のシリアル信号送信装置と、請求項7〜12のいずれか1項に記載のシリアル信号受信装置とを備えてなるシリアル伝送装置。
  14. 入力されたデータ信号をクロック信号に基づいてシリアル信号に変換してシリアル信号送信装置から送信するとともに、出力する信号の位相を制御して固定する位相固定手段を備えたシリアル信号受信装置で上記送信されたシリアル信号を受信してパラレル信号に変換するシリアル伝送方法であって、
    上記送信されるシリアル信号と同じデータ長で、かつ、スタートビットとストップビットとが異なる値からなる同期パターンを生成するステップと、
    上記同期パターンを、上記シリアル信号を伝送する信号線と共通の信号線を用いて送信するステップと、
    上記位相固定手段の出力する信号の位相を、上記同期パターンに基づいて制御することにより、上記シリアル信号の位相と同期させるステップと、を含むことを特徴とするシリアル信号伝送方法。
JP2004256258A 2004-09-02 2004-09-02 シリアル信号送信装置、シリアル信号受信装置、シリアル伝送装置、シリアル伝送方法 Expired - Fee Related JP4335101B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004256258A JP4335101B2 (ja) 2004-09-02 2004-09-02 シリアル信号送信装置、シリアル信号受信装置、シリアル伝送装置、シリアル伝送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004256258A JP4335101B2 (ja) 2004-09-02 2004-09-02 シリアル信号送信装置、シリアル信号受信装置、シリアル伝送装置、シリアル伝送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006074524A true JP2006074524A (ja) 2006-03-16
JP4335101B2 JP4335101B2 (ja) 2009-09-30

Family

ID=36154629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004256258A Expired - Fee Related JP4335101B2 (ja) 2004-09-02 2004-09-02 シリアル信号送信装置、シリアル信号受信装置、シリアル伝送装置、シリアル伝送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4335101B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008165238A (ja) * 2007-01-03 2008-07-17 Samsung Electronics Co Ltd ディスプレイのためのシリアライズされた映像データ処理方法及び装置
WO2010023794A1 (ja) * 2008-08-29 2010-03-04 パナソニック株式会社 インターフェース通信装置
JP2016152576A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 株式会社メガチップス データ伝送装置並びに送信装置及び受信装置
JP2016163246A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 ザインエレクトロニクス株式会社 送信装置、受信装置および送受信システム
WO2020085171A1 (ja) * 2018-10-24 2020-04-30 ザインエレクトロニクス株式会社 受信装置および送受信システム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008165238A (ja) * 2007-01-03 2008-07-17 Samsung Electronics Co Ltd ディスプレイのためのシリアライズされた映像データ処理方法及び装置
WO2010023794A1 (ja) * 2008-08-29 2010-03-04 パナソニック株式会社 インターフェース通信装置
JP2016152576A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 株式会社メガチップス データ伝送装置並びに送信装置及び受信装置
JP2016163246A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 ザインエレクトロニクス株式会社 送信装置、受信装置および送受信システム
WO2020085171A1 (ja) * 2018-10-24 2020-04-30 ザインエレクトロニクス株式会社 受信装置および送受信システム
JP2020068458A (ja) * 2018-10-24 2020-04-30 ザインエレクトロニクス株式会社 受信装置および送受信システム
US11646862B2 (en) 2018-10-24 2023-05-09 Thine Electronics, Inc. Reception device and transmission and reception system
JP7280587B2 (ja) 2018-10-24 2023-05-24 ザインエレクトロニクス株式会社 受信装置および送受信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4335101B2 (ja) 2009-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI410791B (zh) 用以傳送及接收複數個資料位元的裝置與方法
US7340655B2 (en) Skew adjustment circuit, skew adjustment method, data synchronization circuit, and data synchronization method
US7134056B2 (en) High-speed chip-to-chip communication interface with signal trace routing and phase offset detection
JP2008236738A (ja) プログラマブルロジックデバイスにおける高速シリアルインターフェースのためのプロトコル非依存の自動レートネゴシエーション
EP0186462B1 (en) A method for detection of manchester-encoded signals
JPH0773220B2 (ja) 直列のデータパターン信号を変換するための装置
JPH11514765A (ja) マスタ・クロックを用いて位相ずれした受信データ・ストリームを再同期させる方法およびシステム
JPH0787447B2 (ja) 同期の直列伝送媒体を利用するシステム
US20040205416A1 (en) Communication apparatus with failure detect function
JPH0783382B2 (ja) 高速の直列デ−タパタ−ン入力信号を並列デ−タパタ−ン出力に変換するための方法
GB2109206A (en) Data transmission system utilising power line of 3-phase alternating current
JP4335101B2 (ja) シリアル信号送信装置、シリアル信号受信装置、シリアル伝送装置、シリアル伝送方法
EP1946475B1 (en) Data interface and method of seeking synchronization
KR100998773B1 (ko) 역직렬화 타이밍 신호들을 생성하기 위한 시스템 및 방법
CN104253621B (zh) 数据接收器及数据接收方法
EP0666662A1 (en) Serial data clock receiver circuit and method therefor
EP1306999A2 (en) Data extraction circuit used for serial transmission of data signals between communication devices having different clock signal sources
US7894562B2 (en) Data message sync pattern
US7660364B2 (en) Method of transmitting serial bit-stream and electronic transmitter for transmitting a serial bit-stream
KR101272886B1 (ko) 클록 정보와 함께 데이터를 전송하는 방법 및 장치
US7457387B2 (en) Method for generating transmitter clock
JP3157029B2 (ja) データ受信装置
JP3027037B2 (ja) 位相同期回路
JPH08237232A (ja) データ乗換回路
JP2004242243A (ja) データ受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081128

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090623

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090624

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees