JP2006071902A - 防振レンズ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】補正レンズを案内するガイド棒と軸受部の孔部との間のガタを、部品点数を増やすことなく取ることができる防振レンズ装置を提供する。
【解決手段】防振レンズ装置10は、X方向ボイスコイルモータ70の可動子70Bが、X方向に対し前記所定角度θ傾斜した右斜め下方向に移動すると、駆動力Fの力の分力のうち、下方に向いて発生したY方向の分力F2が、レンズ保持枠66を下方に移動させる力としてレンズ保持枠66に作用する。これにより、レンズ保持枠66が下方に移動され、軸受部80、80の孔部81、81の上側内周面81Aがガイドバー78に押し付けられてガタ取りされる。
【選択図】 図4

Description

本発明は防振レンズ装置に係り、特にカメラに加わった振動によって生じる像ぶれを補正する補正レンズを備えた防振レンズ装置に関する。
光学性能の高倍率、高性能化に伴い最近のテレビカメラに使用されるレンズ装置には、テレビカメラに加わった振動によって生じる像ぶれを補正する補正レンズを備えたものがある。補正レンズを備えたレンズ装置(以下、「防振レンズ装置」と称する)には、鉛直方向・水平方向の振動をそれぞれ検出する角速度センサ、及び補正レンズを鉛直方向・水平方向にそれぞれ駆動するリニアモータを備えた駆動装置等が設けられ、角速度センサで検出された振動情報に基づいて補正レンズを、駆動装置によって像ぶれを補正する位置に移動させる(例えば、特許文献1)。
このような防振レンズ装置は、補正レンズを鉛直方向・水平方向に円滑に移動させるため、鉛直方向・水平方向に補正レンズを案内する案内部材が設けられている。この案内部材は、防振レンズ装置の固定部である装置本体に、ガイド棒を鉛直方向・水平方向にそれぞれ取り付け、これらのガイド棒に、補正レンズの保持枠に形成された軸受部の孔部を挿通させることにより、補正レンズを鉛直方向・水平方向に案内している。
また、ガイド棒と軸受部とからなる案内部材を備えた防振レンズ装置は、ガイド棒と軸受部の孔部との間のガタが、補正レンズの斜行の原因にもなりその移動に悪影響を及ぼす場合がある。そこで、従来の防振レンズ装置は、前記ガタを取るために、ばね等の付勢部材によって前記保持枠をガタを取る方向に付勢している。すなわち、付勢部材の付勢力によって軸受部の孔部の内周面をガイド棒に押し付けている。
特開2002−156695号公報
しかしながら、前記従来の防振レンズ装置は、ガイド棒と軸受部の孔部との間のガタを取るために、そのガタを取る専用の付勢部材が設けられているので、部品点数が増加しレンズ装置の組み立てに手間がかかるという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、補正レンズを案内するガイド棒と軸受部の孔部との間のガタを、部品点数を増やすことなく取ることができる防振レンズ装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、カメラに取り付けられる装置本体と、前記装置本体に設けられるとともに、前記カメラの振動によって生じる像ぶれを補正する補正レンズと、前記補正レンズを保持するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠を撮影光軸と直交する面で移動自在に支持するとともに、ガイド棒及び該ガイド棒が挿通される孔部が形成された軸受部からなり、ガイド棒及び軸受部のうち、一方が前記レンズ保持枠に取り付けられ、他方が前記装置本体に取り付けられた案内部材と、前記レンズ保持枠を駆動させる駆動手段と、前記駆動手段の駆動力を、前記案内部材による案内方向に対し所定角度傾斜した方向で前記レンズ保持枠に伝達する動力伝達部材と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、補正レンズを保持したレンズ保持枠に駆動手段の駆動力を伝達する既存の動力伝達部材において、前記駆動力を、案内部材による案内方向に対し所定角度傾斜した方向でレンズ保持枠に伝達する機能を持たせた。本発明によれば、駆動手段の動力をレンズ保持枠に動力伝達部材を介して伝達すると、駆動手段の駆動力の力の分力のうち他方の分力によって軸受部の孔部の内周面とガイド棒とが相対的に押し付けられ、ガイド棒と軸受の孔部にガイドされて振動を補正する位置に移動する。これにより、本発明によれば、補正レンズを案内するガイド棒と軸受部の孔部との間のガタを、部品点数を増やすことなく取ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、前記動力伝達部材は、前記レンズ保持枠に形成された長孔と、前記長孔に係合され前記駆動手段の直動移動部に取り付けられた係合部材とから構成され、前記係合部材が前記長孔の内周面を前記所定角度傾斜した方向に押すことにより発生する力の分力のうち、一方の分力によって前記レンズ保持枠を前記案内部材に案内させて移動させ、他方の分力によって前記軸受部の前記孔部の内周面と前記ガイド棒とを相対的に押し付けることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、長孔と係合部材とからなる簡単な構造の動力伝達部材において、長孔の形成方向と係合部材の移動方向とに角度(双方の方向が一致しない角度、及び直交しない角度)を持たせることにより分力を発生させた。したがって、その分力のうち一方の分力によって、レンズ保持枠を案内部材に案内させて移動させることができ、他方の分力によって、軸受部の孔部の内周面と前記ガイド棒とを相対的に押し付けることができる。
本発明に係る防振レンズ装置によれば、補正レンズを保持したレンズ保持枠に駆動手段の動力を伝達する既存の動力伝達部材において、駆動手段の前記駆動力を、案内部材による案内方向に対し所定角度傾斜した方向でレンズ保持枠に伝達する機能を持たせたので、補正レンズを案内するガイド棒と軸受部の孔部との間のガタを、部品点数を増やすことなく取ることができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る防振レンズ装置の好ましい実施の形態を詳説する。
図1は、実施の形態の防振レンズ装置10が取り付けられたテレビカメラ装置12の側面図である。この防振レンズ装置10は、レンズ装置14とは別体に構成され、図2に示す防振レンズ装置10のレンズ側マウント部16がレンズ装置14の後端のマウント部(不図示)にバヨネット機構によって接続され、また、図3に示す防振レンズ装置10のカメラ側マウント部18がカメラ20の前端のマウント部(不図示)にバヨネット機構によって接続されている。なお、図2は防振レンズ装置10を被写体側から見た正面図、図3は防振レンズ装置10をカメラ20側から見た正面図である。
図1に示すカメラ20は、肩乗せタイプのENGカメラである。図1において二点鎖線で示すカメラマン22は、カメラ20の下部に形成された片乗せ部24をカメラマン22の右肩に乗載し、右手でカメラ20を支持するとともに右目でファインダ26を覗きながら、左手28によってレンズ装置14及び防振レンズ装置10を操作する。
なお、実施の形態では、ENGカメラ用のレンズ装置10に別体の防振レンズ装置10が取り付けられたテレビカメラ装置12を例示したが、これに限定されるものではなく、防振レンズ装置が内蔵されたEFPレンズ装置を使用するテレビカメラ装置にも適用することができる。
レンズ装置14は、フォーカスリング30、ズームリング32、アイリスリング34等の操作リング、エクステンダ切替レバー36等の各種操作部材がカメラマン22の左手28の各々の指によって操作される。この場合、フォーカスリング30を回動操作することによりフォーカスレンズ(不図示)が光軸に沿って前後移動され、被写体の焦点が調節される。また、ズームリング32を回動操作することによりズームレンズ(不図示)が光軸に沿って前後移動され、被写体の焦点距離が調節される。更に、アイリスリング34を回動することにより、虹彩絞り機構(不図示)の開口径が変更され、絞り値が所望の値に調節される。
エクステンダ装置38は、レンズ装置14の光学系によって結像される像の倍率を、例えば1倍と2倍とで切り換えるための装置であり、2倍に対応したレンズが内蔵されている。レンズの切り替えは、エクステンダ装置38に設けられた手動操作用のレバー36を回動操作することによって行われる。このレバー36は、レンズ装置14の下側に配置されているため、レバー36に近い左手28の親指29によって操作される。
防振レンズ装置10は図1〜図3に示すように、縦長に形成された本体ケーシング(装置本体)40を有し、この本体ケーシング40の中央部から若干量上方よりに、図4に示す補正レンズ42が内蔵されている。また、本体ケーシング40のカメラ20側から見て左側面44の下部には図3の如く、リモートコントロール用のコネクタ46が下方に向けて突設されている。このコネクタ46にリモコン装置(不図示)のケーブルを接続することにより、防振レンズ装置10のON/OFF、及び防振モードの切り替え等がカメラマン22によってリモコン操作される。
また、本体ケーシング40のカメラ20側から見て右側面48には、レンズからの信号を入力するためのコネクタ52とカメラ20へ接続するケーブル54とが設けられている。レンズ装置14のドライブユニット(不図示)側からのケーブルをコネクタ52に接続するとともに、ケーブル54の先端に設けられたコネクタ(不図示)をカメラ20に接続することで双方向送受信が可能となっている。
ところで、防振レンズ装置10は図3に示すように、本体ケーシング40のカメラ20側から見て左側面44の上部に、防振レンズ装置10のON/OFFを行う防振スイッチ56が設けられている。この防振スイッチ56は図1の如く、レンズ装置14を操作するカメラマン22の左手28の親指29によって押下操作される。防振スイッチ56が押下操作されると、防振機能がONになり補正レンズ42が移動可能な状態となる。また、この後、防振スイッチ56が押下操作されると、防振機能がOFFになり補正レンズ42は光軸上に静止する。この時、不図示のブレーキ機構によって補正レンズ42の不用意な移動が規制される。なお、防振レンズ装置10のON/OFF状態は、本体ケーシング40の上面の傾斜面41に設けられた表示ランプ58を視認することにより確認できる。すなわち、表示ランプ58は、防振レンズ装置10に内蔵されたCPU(不図示)によって、防振レンズ装置10の防振機能のON時に点灯制御され、防振機能のOFF時に消灯制御される。
また、図3に示すように防振スイッチ56の近傍で、カメラ20側から見た本体ケーシング40の背面側には防振特性切替スイッチ60、補正方向切替スイッチ62、及びレンズセレクトダイヤル64が取り付けられている。防振特性切替スイッチ60は、防振感度をSTDモード(通常モード)とHIGHモード(高感度モード)とに切り替えるスイッチである。STDモードとは、防振の効きが適度で防振特有の違和感が少ない防振モードであり、HIGHモードとは、防振の効きを最優先した防振モードである。補正レンズ42は、防振特性切替スイッチ60によって選択されたSTDモード、又はHIGHモードで駆動されるように防振レンズ装置10に内蔵されたCPUによってその動作が制御される。
補正方向切替スイッチ62は、補正レンズ42の振れ補正方向を鉛直・水平の両方向で実行するV+H(Vertical and Horizontal )モードと鉛直方向のみで実行するV(Vertical)モードとに切り替えるスイッチである。補正レンズ42は、補正方向切替スイッチ62によって選択されたV+Hモード、又はVモードで駆動されるように防振レンズ装置10に内蔵されたCPUによってその動作が制御される。
レンズセレクトダイヤル64は、防振レンズ装置10が取り付けられる様々な仕様のレンズ装置に対応して、その補正量(補正レンズ42の移動量)を設定するダイヤルであり、そのレンズ装置に付されているナンバーに対応したナンバーを選択することにより、そのレンズ装置に対応した補正量で補正レンズの動作が制御される。
これらの防振特性切替スイッチ60、補正方向切替スイッチ62は、撮影中においてカメラマン22の左手28の親指29によって切替操作される。また、レンズセレクトダイヤル64は、撮影中に操作されるものではなく、事前に設定操作されるものである。
次に、防振レンズ装置10の防振機構を図4に基づいて説明する。
防振レンズ装置10の補正レンズ42は、本体ケーシング40(図1等参照)内に配置されるとともに、レンズ保持枠66に保持されて撮影光軸P上に取り付けられている。補正レンズ42は、レンズ保持枠66を図4上でY方向(鉛直方向)に移動させるY方向ボイスコイルモータ68と、レンズ保持枠66を図4上でX方向(水平方向)に移動させるX方向ボイスコイルモータ(駆動手段)70とによって撮影光軸Pと直交する面内でXY方向に移動されることにより、レンズ装置14やカメラ20に加わった振動によって生じる像ぶれを補正する。なお、防振レンズ装置には、X方向にのみレンズ保持枠を移動させて像ぶれを補正するタイプのものもある。
Y方向ボイスコイルモータ68は、固定子68Aが本体ケーシング40(図1等参照)の内側面に固定され、可動子68Bがプッシャー72に支持されてY方向に移動される。プッシャー72の両端部にはガイド74、74が形成され、これらのガイド74、74の貫通孔に、本体ケーシング40(図1等参照)にY方向に固定されたガイドバー76、76が挿入されることにより、プッシャー72がY方向に移動可能に支持される。また、プッシャー72には、ガイドバー(ガイド棒)78がX方向に沿って取り付けられ、このガイドバー78に、レンズ保持枠66の下縁に形成された一対の軸受部80、80の孔部81、81(図5、図6参照)が摺動自在に嵌合されている。ガイドバー78と軸受部80の孔部81とが本発明の案内部材を構成している。
一方、図4に示すX方向ボイスコイルモータ70は、水平方向であるX方向に対して所定角度θ分だけ傾斜して配置される。このX方向ボイスコイルモータ70の固定子70Aは、前記所定角度θ傾斜して本体ケーシング40(図1等参照)の内側面に固定され、可動子(直動移動部材)70Bがプッシャー82に支持されてX方向に対し前記所定角度θ傾斜した方向に移動される。プッシャー82の両端部にはガイド84、84が形成され、これらのガイド84、84の孔部に、X方向に対し前記所定角度θ傾斜して本体ケーシング(図1等参照)40に固定されたガイドバー86、86が挿入されることにより、プッシャー82がX方向に対し前記所定角度θ傾斜した方向に移動可能に支持される。また、プッシャー82の中央部には、ローラ(係合部材)88が回動自在に設けられ、このローラ88は、レンズ保持枠66にY方向に沿って形成された長孔90に係合されている。ローラ88と長孔90とが、本発明の動力伝達部材を構成している。
なお、補正レンズ42の防振機構には、レンズ保持枠66のX方向位置を検出する位置センサ92が被写体側から見て補正レンズ42の右側に設けられるとともに、レンズ保持枠66のY方向位置を検出する位置センサ94が補正レンズ42の上側に設けられている。また、図示していないが本体ケーシング40には、本体ケーシング40の振動を検出する振動検出センサ、及びスイッチ回路基板が設けられ、このスイッチ回路基板には図2、図3に示した防振スイッチ56、防振特性切替スイッチ60、補正方向切替スイッチ62、及びレンズセレクトダイヤル64が実装されている。なお、図4中符号96は、レンズ保持枠に接触してレンズ保持枠66の光軸方向の倒れを規制する突起であり、レンズ保持枠66の両面側に配置されている。
次に、前記の如く構成された防振レンズ装置10の作用について図4〜図6を参照しながら説明する。
まず、Y方向ボイスコイルモータ68による作用を説明する。Y方向ボイスコイルモータ68の可動子68BがY方向に往復動作すると、レンズ保持枠66は、Y方向に移動するプッシャー72に押し引きされるとともに、レンズ保持枠66のY方向に沿って形成された長孔90がプッシャー82のローラ88にY方向にガイドされることにより、レンズ保持枠66がY方向に沿って移動する。
次に、X方向ボイスコイルモータ70による作用を説明する。X方向ボイスコイルモータ70の可動子70Bが、X方向に対し前記所定角度θ傾斜した右斜め下方向(図5参照)に移動すると、X方向ボイスコイルモータ70の駆動力Fによりローラ88が長孔90の右壁面90Aを前記所定角度θ傾斜した角度で押す。
そうすると、前記駆動力Fの力の分力のうちX方向の分力F1が、レンズ保持枠66をX方向(右方向)に移動させるための力としてレンズ保持枠66に作用するので、レンズ保持枠66は、ガイドバー78に沿ってX方向(右方向)に移動する。また、このとき駆動力Fの力の分力のうち、下方に向いて発生したY方向の分力F2が、レンズ保持枠66を下方に移動させる力としてレンズ保持枠66に作用する。これにより、レンズ保持枠66が下方に移動されるため、図5の如く、軸受部80、80の孔部81、81の上側内周面81Aがガイドバー78に押し付けられる。したがって、レンズ保持枠66は、ガイドバー78と軸受部80の孔部81との間のガタ83が取られた状態で、X方向の分力F1によりガイドバー78と軸受部80の孔部81とに案内されて図5の右方向(X方向)に移動する。
また、X方向ボイスコイルモータ70の可動子70Bが、X方向に対し前記所定角度θ傾斜した左斜め上方向(図6参照)に移動すると、X方向ボイスコイルモータ70の駆動力F´によりローラ88が長孔90の左壁面90Bを所定角度θ傾斜した角度で押す。
そうすると、駆動力F´の力の分力のうちX方向の分力F1´が、レンズ保持枠66をX方向(左方向)に移動させるための力としてレンズ保持枠66に作用するので、レンズ保持枠66は、ガイドバー78に沿ってX方向(左方向)に移動する。また、このとき駆動力Fの力の分力のうち、上方に向いて発生したY方向の分力F2´が、レンズ保持枠66を上方に移動させる力としてレンズ保持枠66に作用する。これにより、レンズ保持枠66が上方に移動されるため、図6の如く、軸受部80、80の孔部81、81の下側内周面81Bがガイドバー78に押し付けられる。したがって、レンズ保持枠66は、ガイドバー78と軸受部80の孔部81との間のガタ83が取られた状態で、X方向の分力F1´によりガイドバー78と軸受部80の孔部81とに案内されて図6の左方向(X方向)に移動する。
このように防振レンズ装置10によれば、ローラ88と長孔90とからなる簡単な構造の動力伝達部材において、ローラ88の移動方向に角度θを持たせ、ローラ88が長孔90の内壁面90A、90Bを押す構造により分力F1、F2、F1´、F2´を発生させたので、その分力のうち水平方向の分力F1、F1´によって、レンズ保持枠66をX方向に移動させることができ、上下方向の分力F2、F2´によって、ガイドバー78と軸受部80の孔部81との間のガタ83を取ることができる。
したがって、防振レンズ装置10によれば、ローラ88と長孔90とからなる簡単な構造の動力伝達部材において、ローラ88の移動方向に傾斜角度を付けるだけで前記ガタを取ることができる。よって、部品点数を増やすことなく前記ガタを取ることができる。なお、ローラ88の移動方向に対する長孔90の形成方向の相対的な傾斜角度は、前記分力を得るために双方の方向が一致しない角度、及び直交しない角度に設定すればよい。また、前記傾斜角度θを大きめに設定すると、レンズ支持枠66をX方向に移動させる力(分力F1、F1´)が弱くなるため好適ではなく、逆に前記傾斜角度θを小さめに設定すると、ガタを取る力(分力F2、F2´)が弱くなるため好適ではない。よって、前記傾斜角度θは、必要とする分力F1、F´に応じて設定されている。また、Y方向ボイスコイルモータ68側にも同様なガタ取り機構を適用してもよく、Y方向ボイスコイルモータ68側のみにガタ取り機構を適用してもよい。また、図7で示したX方向のみレンズ保持枠66を移動させて像ぶれを補正する防振レンズ装置は、X方向のみ移動するローラ88に対し、長孔90´を鉛直線に対して所定角度θ´傾斜させることにより、同様の分力を得ることができる。この場合もレンズ保持枠66は、X方向に移動自在に支持する同様の案内部材により支持され、この案内部材のガタを分力F2、F2´によって取ることができる。
実施の形態の防振レンズ装置10は動力伝達部材として、ローラ88と長孔90とからなる既存の動力伝達部材を例示したが、動力伝達部材はこれに限定されるものではなく、駆動手段の駆動力の力の分力のうち一方の分力によってレンズ保持枠を案内部材に案内させて移動させ、他方の分力によって軸受部の孔部の内周面とガイド棒とを相対的に押し付ける機能を持った構成のものであれば適用することができる。
実施の形態の防振レンズ装置が取り付けられたテレビカメラ装置の側面図 図1に示した防振レンズ装置を被写体側から見た正面図 図1に示した防振レンズ装置をカメラ側から見た正面図 防振レンズ装置の防振機構を示した構造図 防振レンズ装置のガタ取り作用を説明するための模式図 防振レンズ装置のガタ取り作用を説明するための模式図 X方向のみレンズ保持枠を移動させて像ぶれを補正する防振レンズ装置の要部拡大図
符号の説明
10…防振レンズ装置、12…テレビカメラ装置、14…レンズ装置、20…カメラ、22…カメラマン、40…本体ケーシング、42…補正レンズ、56…防振スイッチ、58…表示ランプ、60…防振特性切替スイッチ、62…補正方向切替スイッチ、66…レンズ保持枠、68…Y方向ボイスコイルモータ、70…X方向ボイスコイルモータ、78…ガイドバー、80…軸受部、81…孔部、88…ローラ、90…長孔

Claims (2)

  1. カメラに取り付けられる装置本体と、
    前記装置本体に設けられるとともに、前記カメラの振動によって生じる像ぶれを補正する補正レンズと、
    前記補正レンズを保持するレンズ保持枠と、
    前記レンズ保持枠を撮影光軸と直交する面で移動自在に支持するとともに、ガイド棒及び該ガイド棒が挿通される孔部が形成された軸受部からなり、ガイド棒及び軸受部のうち、一方が前記レンズ保持枠に取り付けられ、他方が前記装置本体に取り付けられた案内部材と、
    前記レンズ保持枠を駆動させる駆動手段と、
    前記駆動手段の駆動力を、前記案内部材による案内方向に対し所定角度傾斜した方向で前記レンズ保持枠に伝達する動力伝達部材と、
    を備えたことを特徴とする防振レンズ装置。
  2. 前記動力伝達部材は、前記レンズ保持枠に形成された長孔と、前記長孔に係合され前記駆動手段の直動移動部に取り付けられた係合部材とから構成され、
    前記係合部材が前記長孔の内周面を前記所定角度傾斜した方向に押すことにより発生する力の分力のうち、一方の分力によって前記レンズ保持枠を前記案内部材に案内させて移動させ、他方の分力によって前記軸受部の前記孔部の内周面と前記ガイド棒とを相対的に押し付けることを特徴とする請求項1に記載の防振レンズ装置。
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