JP2006071426A - 濃度測定装置、濃度測定方法、燃料電池システム及び燃料電池システムの運転方法 - Google Patents

濃度測定装置、濃度測定方法、燃料電池システム及び燃料電池システムの運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
超音波センサを用いた濃度測定装置による濃度測定において、伝播する超音波の音速に対して、特定成分の濃度が1つに定まらない気体もしくは液体であっても、特定成分の濃度を正確かつ迅速に測定することが可能な濃度測定装置および濃度測定方法を提供する。
【解決手段】
超音波センサと、受信超音波の強度を積分する計算部と、積分値と特定の成分の濃度との相関関係を予め記憶している記憶部を有する濃度測定装置。および、気体もしくは液体を流動させる流動部34bと、1つ以上の熱交換部41と、2つ以上の超音波センサ2b、2cと、超音波の音速を算出する計算部9bと、音速と特定の成分の濃度との相関関係を予め記憶している記憶部10bを有する濃度測定装置。

【選択図】図9

Description

本発明は、気体もしくは液体に含まれる特定の成分の濃度を測定する濃度測定装置、濃度測定方法に関するものである。また、燃料と空気を用いて所要の発電を行う燃料電池システムとその運転方法に関するものである。
燃料電池システムの発電部は、燃料と酸素(酸化剤ガス)を電気化学的に反応させることにより発電を行う発電素子である。燃料電池システムは、発電により生成される生成物が主として水であることから、環境を汚染することがない発電素子として近年注目されている。例えば、自動車を駆動するための駆動電源や、家庭用コジェネレーションシステムとして使用する試みが行われている。
さらに、上述の自動車駆動用の駆動電源等に止まらず、例えば、ノート型パソコン、携帯電話及びPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯型電子機器の駆動電源としての燃料電池システムの開発も活発に行われている。このような燃料電池システムにおいては、所要の電力を安定して出力できるとともに、携帯可能なサイズ及び重量とされることが重要となり、このような要求に対応するべく各種技術開発が盛んに行われている。
燃料電池システムは、電解質の違いや燃料の供給方法等によって様々なタイプのものに分類されるが、メタノールを水素に改質せずに燃料として直接用いるダイレクトメタノール型の燃料電池システム(Direct Methanol Fuel Cell:DMFC)も提案されている。ダイレクトメタノール型の燃料電池システムでは、アノード側で主としてCHOH+HO→CO+6H+6eの如き反応が起き、カソード側で主として3/2O+6H+6e→3HOの如き反応が起きる。アノード側で発生したプロトン(H)が電解質によってカソード側に伝達され、全体としてCHOH+3/2O→CO+2HOの反応が起きて、発電とともにアノード側で二酸化炭素、カソード側で水が生成される。
ダイレクトメタノール型の燃料電池システムでは、燃料として純粋なメタノールを供給するだけでは、アノードでの発電反応が進行しないため、メタノールに水を混合した燃料をアノードに供給する必要がある。このときの燃料供給方法として、予めメタノールと水を適切な組成で混合しておく方法が提案されている。一方、燃料を循環させる燃料循環流路を設置して、循環する燃料に対して純粋なメタノールを補充するとともに、発電反応により生成された水を回収して燃料に補充する方法が提案されている。
循環する燃料に対して純粋なメタノールと、発電によって生成された水とを燃料に補充する場合には、燃料中のメタノール濃度を一定に保つために濃度センサを設置する必要がある。なぜならば、燃料のメタノール濃度が低下すると、燃料のエネルギー密度が低下するからである。また、メタノール濃度が高い燃料を発電部に供給すると、メタノールが電解質をクロスオーバーし、発電部の発電効率を低下させるだけでなく、発電体が劣化しやすくなるからである。
燃料中のメタノール濃度の測定を行う濃度測定装置として、超音波センサを用いた濃度測定装置が考えられる。超音波センサを用いた濃度測定装置の基本的な測定原理について簡単に説明すると、まず、超音波発信部から出力された超音波が超音波受信部に受信されるまでの時間tを測定し、予め測定されている超音波の伝播距離Lを時間tで除した音速vを算出する。次に、音速vは液体の温度Tによっても変化するので、温度センサによって液体の温度Tを測定する。最後に、液体の温度、超音波の音速および液体に含まれている特定の成分の濃度の関係を示した検量データに、算出した音速vと測定した温度Tをあてはめて液体に含まれている特定の成分の濃度を検出する。
しかしながら、燃料電池システムの燃料として使用されるメタノール水溶液のようなアルコール水溶液のアルコール濃度と、アルコール水溶液中を伝播する超音波の音速との関係は極大値をもつ二次曲線となり、1値の音速に対し2値のアルコール濃度が存在する。このため、超音波センサを用いた濃度測定装置では、アルコール水溶液のアルコール濃度を正確に求めることが困難であった。
アルコール水溶液のアルコール濃度を正確に求めるための方法としては、ヒータを用いてアルコール水溶液を加熱し、加熱前と加熱後のアルコール水溶液に対してそれぞれの超音波の音速を測定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法によると、加熱前のアルコール水溶液中に発信した超音波の音速に対する加熱後のアルコール水溶液中に発信した超音波の音速の変化率により、アルコール水溶液のアルコール濃度を1値に特定できるとしている。
特開平11−23541号公報
しかしながら、特許文献1の方法による濃度測定方法は、液体の温度が変化した後でなければ加熱後の測定を行えないため、アルコール濃度が検出されるまで幾分かの時間がかかる。これでは、迅速な測定が要求される場合、例えば燃料電池システムにおける燃料のアルコール濃度の測定に適用することができない。
そこで本発明は、アルコール水溶液に含まれるアルコールの濃度を正確かつ迅速に測定することが可能な濃度測定装置と濃度測定方法および本発明に係る濃度測定装置を適用した燃料電池システムとその運転方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため本発明に係る濃度測定装置は、気体もしくは液体中に超音波を発信する超音波発信部と、該超音波発信部から発信された超音波を受信する超音波受信部と、該超音波受信部にて受信された超音波の受信信号を処理する計算部と、該計算部にて算出された値と、前記気体もしくは前記液体に含まれる特定の成分の濃度との相関関係を予め記憶している記憶部とを有することを特徴とする。このような構成とすることで、超音波の音速ではなく、超音波の受信信号によって特定成分の濃度を検出することが可能となる。また、受信された超音波の受信信号を処理することにより、受信された超音波の受信信号同士の差異が明確になる。
また、上記構成において、前記計算部にて、前記受信信号を積分することができる。このようにすることで、受信信号同士の差異を明確にすることができる。
次に、本発明に係る濃度測定方法は、気体もしくは液体中に超音波を発信する超音波発信工程と、該超音波発信工程により発信された超音波を受信する超音波受信工程と、該超音波受信工程にて受信された超音波の受信信号を処理する計算工程と、該計算工程にて算出された値を用いて、前記気体もしくは前記液体に含まれる特定の成分の濃度を求める濃度検出工程とを有することを特徴とする。このような濃度測定方法とすることで、超音波の音速ではなく、超音波の受信信号によって特定成分の濃度を検出することが可能となる。また、受信された超音波の受信信号を処理することにより、受信された超音波の受信信号同士の差異が明確になる。
次に、本発明に係る燃料電池システムは、燃料と空気を用いて所要の発電を行う発電部を有する燃料電池システムであって、前記発電部に供給される燃料中に超音波を発信する超音波発信部と、該超音波発信部から発信された超音波を受信する超音波受信部と、該超音波受信部にて受信された超音波の受信信号を処理する計算部と、該計算部にて算出された値と、前記燃料に含まれる特定の成分の濃度との相関関係を予め記憶している記憶部とを有することを特徴とする。このような構成とすることで、超音波の音速ではなく、超音波の受信信号によって特定成分の濃度を検出することが可能となる。また、受信された超音波の受信信号を処理することにより、受信された超音波の受信信号同士の差異が明確になる。
次に、本発明に係る燃料電池システムの運転方法は、燃料と空気を用いて所要の発電を行う発電部を有する燃料電池システムの運転方法であって、前記発電部に供給される燃料中に超音波を発信する超音波発信工程と、該超音波発信工程により発信された超音波を受信する超音波受信工程と、該超音波受信工程にて受信された超音波の受信信号を処理する計算工程と、該計算工程にて算出された値を用いて、前記燃料に含まれる特定の成分の濃度を求める濃度検出工程とを有することを特徴とする。このような運転方法とすることで、超音波の音速ではなく、超音波の受信信号によって特定成分の濃度を検出することが可能となる。また、受信された超音波の受信信号を処理することにより、受信された超音波の受信信号同士の差異が明確になる。
次に、本発明に係る濃度測定装置は、気体もしくは液体を流動させる流動部と、流動している前記気体もしくは前記液体を冷却もしくは加熱することにより、前記気体もしくは前記液体に温度勾配を発生させる少なくとも1つ以上の熱交換部と、前記気体もしくは前記液体中の温度が異なる箇所に超音波を発信する少なくとも2つ以上の超音波発信部と、該超音波発信部と対をなし、該超音波発信部から発信された超音波を受信する少なくとも2つ以上の超音波受信部と、前記超音波受信部にて受信された超音波の音速を計算する計算部と、該計算部にて算出された超音波の音速と、前記気体もしくは前記液体に含まれる特定の成分の濃度との相関関係を予め記憶している記憶部とを有することを特徴とする。このような構成とすることで、同一の気体もしくは液体から複数の異なる測定結果を迅速に得ることが可能となる。
次に、本発明に係る濃度測定方法は、気体もしくは液体を流動させる工程と、流動している前記気体もしくは前記液体を冷却もしくは加熱することにより、前記気体もしくは前記液体に温度勾配を発生させる工程と、前記気体もしくは前記液体中の温度が異なる少なくとも2箇所以上に超音波を発信する超音波発信工程と、該超音波発信工程により発信されたそれぞれの超音波を受信する超音波受信工程と、該超音波受信工程にて受信されたそれぞれの超音波の音速を計算する計算工程と、該計算工程にて算出された少なくとも2値以上の超音波の音速を用いて、前記気体もしくは前記液体に含まれる特定の成分の濃度を求める濃度検出工程とを有することを特徴とする。このような濃度測定方法とすることで、同一の気体もしくは液体から複数の異なる測定結果を迅速に得ることが可能となる。
次に、本発明に係る燃料電池システムは、燃料と空気を用いて所要の発電を行う発電部を有する燃料電池システムであって、前記発電部に供給される燃料を流動させる流動部と、流動している前記燃料を冷却もしくは加熱することにより、前記燃料に温度勾配を発生させる熱交換部と、前記燃料中の温度の異なる箇所に超音波を発信する少なくとも2つ以上の超音波発信部と、該超音波発信部と対をなし、該超音波発信部から発信された超音波を受信する少なくとも2つ以上の超音波受信部と、前記超音波受信部にて受信された超音波の音速を計算する計算部と、該計算部にて算出された超音波の音速と、前記燃料に含まれる特定の成分の濃度との相関関係を予め記憶している記憶部とを有することを特徴とする。このような構成とすることで、同一の燃料から複数の異なる測定結果を迅速に得ることが可能となる。
次に、本発明に係る燃料電池システムの運転方法は、燃料と空気を用いて所要の発電を行う発電部を有する燃料電池システムの運転方法であって、前記発電部に供給される燃料を流動させる工程と、流動している前記燃料を冷却もしくは加熱することにより、前記燃料に温度勾配を発生させる工程と、前記燃料中の温度が異なる少なくとも2箇所以上に超音波を発信する超音波発信工程と、該超音波発信工程により発信されたそれぞれの超音波を受信する超音波受信工程と、該超音波受信工程にて受信されたそれぞれの超音波の音速を計算する計算工程と、該計算工程にて算出された少なくとも2値以上の超音波の音速を用いて、前記燃料に含まれる特定の成分の濃度を求める濃度検出工程とを有することを特徴とする。このような運転方法とすることで、同一の燃料から複数の異なる測定結果を迅速に得ることが可能となる。
本発明に係る濃度測定装置によれば、超音波受信部にて受信された超音波の受信信号を処理する計算部を有する構成としたことから、気体もしくは液体に含まれる特定の成分の濃度を、超音波の音速を用いることなく検出することが可能となる。つまり、気体もしくは液体中に発信された超音波の音速と、気体もしくは液体に含まれる特定の成分の濃度との関係において、1値の音速に対して2値以上の濃度が対応するような気体もしくは液体であっても、その濃度を正確かつ迅速に測定することが可能となる。また、受信された超音波の受信信号を処理することにより、受信された超音波の受信信号同士の差異が明確になり、濃度をより正確に検出することが可能となる。
本発明に係る濃度測定方法によれば、超音波受信工程にて受信された超音波の受信信号を処理する計算工程を有する濃度測定方法としたことから、気体もしくは液体に含まれる特定の成分の濃度を、超音波の音速を用いることなく検出することが可能となる。つまり、気体もしくは液体中に発信された超音波の音速と、気体もしくは液体に含まれる特定の成分の濃度との関係において、1値の音速に対して2値以上の濃度が対応するような気体もしくは液体であっても、その濃度を正確かつ迅速に測定することが可能となる。また、受信された超音波の受信信号を処理することにより、受信された超音波の受信信号同士の差異が明確になり、濃度をより正確に検出することが可能となる。
本発明に係る燃料電池システムによれば、超音波受信部にて受信された超音波の受信信号を処理する計算部を有する構成としたことから、燃料に含まれる特定の成分の濃度を、超音波の音速を用いることなく検出することが可能となる。つまり、燃料中に発信された超音波の音速と燃料に含まれる特定の成分の濃度との関係において、1値の音速に対して2値以上の濃度が対応するアルコール水溶液などの燃料であっても、その濃度を正確かつ迅速に測定することが可能となる。また、受信された超音波の受信信号を処理することにより、受信された超音波の受信信号同士の差異が明確になり、濃度をより正確に検出することが可能となる。
本発明に係る燃料電池システムの運転方法によれば、超音波受信工程にて受信された超音波の受信信号を処理する計算工程を有する運転方法としたことから、燃料に含まれる特定の成分の濃度を、超音波の音速を用いることなく検出することが可能となる。つまり、燃料中に発信された超音波の音速と燃料に含まれる特定の成分の濃度との関係において、1値の音速に対して2値以上の濃度が対応するアルコール水溶液などの燃料であっても、その濃度を正確かつ迅速に測定することが可能となる。また、受信された超音波の受信信号を処理することにより、受信された超音波の受信信号同士の差異が明確になり、濃度をより正確に検出することが可能となる。
本発明に係る濃度測定装置によれば、気体もしくは液体を流動させる流動部と、流動している気体もしくは液体を冷却もしくは加熱することにより、気体もしくは液体に温度勾配を発生させる少なくとも1つ以上の熱交換部と、気体もしくは液体中の温度が異なる箇所に超音波を発信する少なくとも2つ以上の超音波発信部と、超音波発信部と対をなし、超音波発信部から発信された超音波を受信する少なくとも2つ以上の超音波受信部とを有する構成としたことから、同一の気体もしくは液体から複数の異なる測定結果を迅速に得ることが可能となる。したがって、気体もしくは液体中に発信された超音波の音速と、気体もしくは液体に含まれる特定の成分の濃度との関係において、1値の音速に対して2値以上の濃度が対応するような気体もしくは液体であっても、その濃度を正確かつ迅速に測定することが可能となる。
本発明に係る濃度測定方法によれば、気体もしくは液体を流動させる工程と、流動している気体もしくは液体を冷却もしくは加熱することにより、気体もしくは液体に温度勾配を発生させる工程と、気体もしくは液体中の温度が異なる少なくとも2箇所以上に超音波を発信する超音波発信工程と、超音波発信工程により発信されたそれぞれの超音波を受信する超音波受信工程とを有する濃度測定方法としたことから、同一の気体もしくは液体から複数の異なる測定結果を迅速に得ることが可能となる。したがって、気体もしくは液体中に発信された超音波の音速と、気体もしくは液体に含まれる特定の成分の濃度との関係において、1値の音速に対して2値以上の濃度が対応するような気体もしくは液体であっても、その濃度を正確かつ迅速に測定することが可能となる。
本発明に係る燃料電池システムによれば、発電部に供給される燃料を流動させる流動部と、流動している燃料を冷却もしくは加熱することにより、燃料に温度勾配を発生させる熱交換部と、燃料中の温度の異なる箇所に超音波を発信する少なくとも2つ以上の超音波発信部と、超音波発信部と対をなし、超音波発信部から発信された超音波を受信する少なくとも2つ以上の超音波受信部とを有する構成としたことから、同一の燃料から複数の異なる測定結果を迅速に得ることが可能となる。したがって、燃料に発信された超音波の音速と、燃料に含まれる特定の成分の濃度との関係において、1値の音速に対して2値以上の濃度が対応するアルコール水溶液のような燃料であっても、その濃度を正確かつ迅速に測定することが可能となる。
本発明に係る燃料電池システムの運転方法によれば、発電部に供給される燃料を流動させる工程と、流動している燃料を冷却もしくは加熱することにより、燃料に温度勾配を発生させる工程と、燃料中の温度が異なる少なくとも2箇所以上に超音波を発信する超音波発信工程と、超音波発信工程により発信されたそれぞれの超音波を受信する超音波受信工程とを有する運転方法としたことから、同一の燃料から複数の異なる測定結果を迅速に得ることが可能となる。したがって、燃料に発信された超音波の音速と、燃料に含まれる特定の成分の濃度との関係において、1値の音速に対して2値以上の濃度が対応するアルコール水溶液のような燃料であっても、その濃度を正確に測定することが可能となる。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
図1は本発明に係る燃料電池システムの第1の実施形態を示す構成図である。図1に示した燃料電池システム30は、燃料電池発電部31に対して、メタノールと水を混合したメタノール水溶液を燃料として供給し、外部からの空気を取り込んで燃料中のメタノールと空気中の酸素を消費して発電を行うものである。また、図1において、実線の矢印はメタノール、燃料および空気の流れを示し、点線の矢印は制御信号もしくは情報の流れを示すものである。
本実施形態に係る燃料電池システム30は、燃料電池発電部31、燃料循環系、空気処理系および制御系により構成されている。燃料循環系として燃料電池発電部31、燃料タンク33、燃料供給ポンプ37、燃料混合器32および燃料循環ポンプ34を備えており、空気処理系として空気供給ポンプ35、気液分離器36および送液ポンプ39を備えている。また、制御系として液面センサ38、制御ユニット40および後述する濃度測定装置1を備えており、濃度測定装置1は、超音波センサ2、温度センサ11および制御ユニット40に内蔵されている計算機9と記憶装置10からなる。
図2は、燃料混合器32に取り付けられた濃度測定装置1の概略説明図である。圧電セラミックスなどの圧電素子からなる超音波トランスデューサ3と、超音波トランスデューサ3と対面して設けられた反射板4とを備える一般的な超音波センサ2が、超音波センサ2の上部に設けられたフランジ5を介して締結部材6によって燃料混合器32に取り付けられている。また、超音波トランスデューサ3と反射板4は燃料中に浸水しており、この超音波トランスデューサ3から発信された超音波は、反射板4により反射され、受信超音波となって超音波トランスデューサ3に受信される。つまり、超音波発信部が超音波受信部を兼ねる構成となっている。
超音波センサ2から伸びている配線7は制御ユニット40に接続されており、超音波センサ2による測定結果と、超音波センサ2に一体に設けられた温度センサ11による測定結果を制御ユニット40に伝送できるようになっている。この温度センサ11は、熱電対やサーミスタを用いることができる。また、温度センサ11は、超音波トランスデューサ3の近傍の温度を測定できるのならば、超音波センサ2と一体である必要はない。
制御ユニット40は上述したように、計算部である計算機9と、記憶部である記憶装置10を備えている。計算機9は、受信超音波強度の積分をはじめとするメタノール濃度を検出するための各種演算を行う。また、記憶装置10には、メタノール濃度と温度が既知である試験サンプルにおける受信超音波強度の積分値と、積分時間と、メタノール濃度との相関関係が、検量データとして予め記憶されている。この検量データは、燃料混合器32に滞留している燃料から測定されるであろうメタノール濃度と温度の範囲を十分に含んでおり、温度センサ11にて測定された燃料の温度と、計算機9にて算出された受信超音波強度の積分値を用いて燃料のメタノール濃度を求めることができるようになっている。
このように、濃度測定装置1および燃料電池システム30は、受信超音波強度の積分を行う計算機9を備えることにより、超音波の音速を用いることなく燃料のメタノール濃度を検出することが可能となっている。特に、メタノール水溶液のメタノール濃度を正確に検出するには超音波の音速が2値必要であるが、受信超音波強度を用いれば、メタノール濃度を1値で正確かつ迅速に検出することが可能である。また、受信超音波強度を積分することにより、受信超音波強度同士の差異が明確になり、メタノール濃度をより正確に検出することが可能となる。
図3は、超音波センサ2を用いた濃度測定装置1のブロック図である。濃度測定装置1は、超音波トランスデューサ駆動用パルスを出力するパルス回路21と、電気音響変換により電気信号と超音波を相互変換する超音波トランスデューサ3と、超音波トランスデューサ3が受信した超音波を十分な振幅の受信信号に増幅する増幅回路23と、上述した計算機9、記憶装置10および温度センサ11を備えている。なお、これらパルス回路21と増幅回路23は、超音波センサ2に内蔵されている。
また、制御ユニット40は、燃料のメタノール濃度に基づいて燃料供給ポンプ37に対して制御信号を送出し、燃料タンク32から燃料混合器32に対して供給されるメタノールの吐出量を調整する。燃料供給ポンプ37に対して送出する制御信号は、燃料のメタノール濃度と、燃料タンク33に貯蔵されているメタノールの濃度とから演算によって求める。この制御信号は、燃料のメタノール濃度に対応した高濃度メタノールの混合量を予めデータとして蓄積しておき、制御信号で混合量を指示するものである。また、制御ユニット40は、燃料循環ポンプ34と空気供給ポンプ35とに制御信号を送り、燃料電池発電部31の発電量をコントロールすることもできる。
燃料電池発電部31は、パーフルオロスルホン酸などの高分子電解質膜を集電体で挟み込んだ接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)のアノード側にメタノールが供給され、カソード側に酸素が供給されることで発電反応が行われるダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)である。もしくは、接合体を積層したスタックセル構造であってもよい。燃料電池発電部1で発電反応によって生じた電力は、燃料電池発電部31に接続された負荷(図示せず)に対して供給されて消費される。
燃料タンク33は、燃料電池発電部31で発電に用いられるメタノールを貯蔵しておき、燃料混合器32に対してメタノールを供給する容器である。燃料タンク33に貯蔵するメタノールの濃度はエネルギー密度を向上させるために純粋なメタノールであることが望ましいが、水と混合されたメタノール水溶液であっても構わない。
燃料タンク33と燃料混合器32との間には、燃料供給ポンプ37が接続されており、燃料供給ポンプ37の圧送能力によってメタノールを燃料混合器32に対して供給することが可能となっている。また、燃料供給ポンプ37は、制御ユニット40によってメタノールの流量が調整される。
燃料混合器32は、燃料電池発電部31で発電に用いられた燃料を受け取るとともに、気液分離器36で回収した水を受け取る。また、燃料混合器32は、発電に用いられてメタノール濃度が低下した燃料に対し、燃料タンク33から受け取ったメタノールを加えることにより、適当なメタノール濃度に再調整する。
また、燃料混合器32は上述したように、濃度測定装置の構成要素である超音波センサ2と温度センサ11が取り付けられている、燃料混合器32に滞留している燃料のメタノール濃度を検出できるようになっている。
液面センサ38は、燃料混合器32に滞留している燃料の量を測定する装置である。例えば、二枚の電極板が対向するように燃料混合器32の内壁に一枚ずつ電極板を配置し、電極間の電気容量を測定することで、電極板のどの位置まで液体が到達しているかを測定する電気容量測定装置などを用いることができる。また、液面センサ38は、測定した情報を制御ユニット40に伝達する。燃料の量を測定するセンサとしては、液面センサ38の代わりに、燃料混合器32の重さを測定する重量計や、燃料混合器32に流入する燃料の量と、流出する燃料の量とを積算して滞留する燃料の量を算出する積算計などを用いるとしても良い。また、燃料循環ポンプ34は、燃料混合器32で混合された燃料を燃料電池発電部31のアノード側集電体に送出する。
空気供給ポンプ35は、燃料電池システムの外部に存在する空気を取り込み、取り込んだ空気を燃料電池発電部31のカソード側集電体に供給するための空気供給装置である。燃料電池発電部31が発電に用いる酸素量を十分に供給することが可能であれば、空気供給ポンプ35は必ずしも必要ではなく、空気取り入れ口を開口して空気の取り入れを行う構成としても良い。
気液分離器36は、燃料電池発電部31から流れてきた空気と水からなる気液二相流を空気と水とに分離する装置である。例えば、遠心力によって気体と液体を分離するサイクロン式や、ラジエータなどの凝縮部を有する気液分離器を用いることができる。気液分離器36で分離された水は、気液分離器36の内部に滞留した後に、送液ポンプ39が燃料混合器32へ送り出すことで燃料の調整に利用される。また、気液分離器36で分離された空気は燃料電池システムの外部に放出される。
以上のように構成される燃料電池システム30の運転方法を以下に説明する。
まず最初に、温度センサ11が燃料の温度を計算機9に出力すると同時に、超音波センサ2が以下のように、燃料混合器32に滞留している燃料中にて超音波の発信および受信を行う。パルス回路21が超音波トランスデューサ駆動用パルスを出力すると、超音波トランスデューサ駆動用パルスを受けた超音波トランスデューサ3が燃料中に超音波を発信する。燃料中に発信された超音波は、反射板4により反射され、超音波トランスデューサ3に受信される。受信超音波の受信信号は、増幅回路23により増幅され、計算機9に出力される。また、超音波トランスデューサ駆動用パルスの周波数と、増幅回路23による増幅率は、記憶装置10に予め記憶されている検量データを作成した際の周波数および増幅率と同一の値である。
次に、計算機9が、受信信号である受信超音波強度に対して所定の時間分だけ積分を行う。つづいて、計算機9が、記憶装置10に予め記憶されている検量データを読み込み、測定された温度と、算出された積分値とを検量データにあてはめることにより、メタノール濃度の検出が行われる。
以上のような濃度測定方法による測定結果を以下に例示する。図4および図5に、燃料中に所定の強度で発信した超音波の受信超音波の波形を例示する。図4は、30℃のメタノール水溶液における受信超音波強度を、横軸を測定時間として時系列に表したグラフである。図5は、60℃のメタノール水溶液における受信超音波強度を、図4と同様に横軸を測定時間として時系列に表したグラフである。
図4のグラフと図5のグラフそれぞれから、受信超音波強度はメタノール濃度の影響を受けていることが分かる。また、図4のグラフと図5のグラフにおいて、同一のメタノール濃度における受信超音波強度を比較することにより、受信超音波強度は燃料の温度の影響も受けていることが分かる。つまり、燃料の温度と受信超音波強度を測定すれば、超音波の音速を2回測定することなく、正確かつ迅速に燃料のメタノール濃度を検出することが可能である。
例えば、温度とメタノール濃度が既知である燃料中に発信した超音波の受信超音波強度の最大値を所定の温度ごとに検量データとして記憶装置10に記憶させておき、温度が既知でメタノール濃度が未知である燃料における受信超音波強度の最大値をこの検量データにあてはめれば、メタノール濃度が未知である燃料のメタノール濃度を検出することができる。
しかしながら、図4のグラフにおける0mol%と1mol%の受信超音波強度の比較からも分かるように、受信超音波強度に明確な差異が出ない場合もある。このような場合は、受信超音波強度を積分することで、その差異を明確にすることが可能である。図4および図5に示した受信超音波強度を所定の時間だけ積分したグラフを図6および図7に示す。図6のグラフおよび図7のグラフから分かるように、受信超音波強度の積分値は、メタノール濃度が受信超音波強度に与える影響をより明確に表し、より正確なメタノール濃度の検出を可能とする。例えば、濃度が未知で温度が30℃の燃料における受信超音波強度を0.00001秒間だけ積分した積分値が405であり、図6のグラフが記憶装置10に記憶されている検量データであるならば、濃度が未知である燃料のメタノール濃度は1mol%であることが容易に分かる。
次に、制御ユニット40は、検出されたメタノール濃度に基づいて制御信号を燃料供給ポンプ37に送信し、燃料タンク33から燃料混合器32にメタノールを送液する。そして、メタノールと低濃度の燃料が混合することにより、燃料混合器32内の燃料は適当なメタノール濃度の燃料となる。
適当なメタノール濃度となった燃料は、燃料循環ポンプ32により燃料発電部31に送られる。一方、酸化剤である空気は、空気供給ポンプ35により外気から燃料電池発電部31に供給される。なお、受信超音波強度の測定から燃料の供給までを構成要素毎に段階的に説明したが、実際には、これら一連の手順は各構成要素において絶え間なく連続的に行われている。
燃料電池発電部31に供給された燃料は内部流路を経てアノードに供給され、また、燃料電池発電部31に供給された空気は、燃料とは別の内部流路を経てカソードに供給される。すると上述したように、燃料電池発電部31にて発電反応が行われると同時に、アノード側に二酸化炭素、カソード側に水が発生する。
最後に、アノードに供給された燃料は、メタノールが一部消費されて燃料電池発電部31から排出される。排出された燃料は、上述したように燃料混合器32にて適当なメタノール濃度に再調整される。一方、燃料電池発電部31から排出された空気と水は、気液分離器36にて空気と水とに分離された後、水は燃料混合器32に送られ、空気は燃料電池システムの外部に放出される。
以上、本発明に係る燃料電池システムの第1の実施形態について説明した。なお、燃料のメタノール濃度の測定に用いた濃度測定装置1の適用は、燃料電池システムに限られるものではない。
図8は本発明に係る燃料電池システムの第2の実施形態を示す構成図である。図8に示した燃料電池システム30bは、燃料電池発電部31bに対して、メタノールと水を混合したメタノール水溶液を燃料として供給し、外部からの空気を取り込んで燃料中のメタノールと空気中の酸素を消費して発電を行うものである。また、図11において、実線の矢印はメタノール、燃料および空気の流れを示し、点線の矢印は制御信号もしくは情報の流れを示すものである。
本実施形態に係る燃料電池システム30bは、燃料電池発電部31b、燃料循環系、空気処理系および制御系より構成されている。燃料循環系として燃料電池発電部31b、燃料タンク33b、燃料供給ポンプ37b、燃料混合器32bおよび燃料循環ポンプ34bを備えており、空気処理系として空気供給ポンプ35b、気液分離器36bおよび送液ポンプ39bを備えている。また、制御系として液面センサ38b、制御ユニット40bおよび濃度測定装置1bを備えており、濃度測定装置1bは、燃料循環ポンプ34b、超音波センサ4b、4c温度センサ11b、11c、燃料混合器に設けられている熱交換部41および制御ユニット40に内蔵されている計算機9bと記憶装置10bからなる。
図9は、燃料混合器32bに取り付けられた濃度測定装置1bの概略説明図である。圧電セラミックスなどの圧電素子からなる超音波トランスデューサ3b、3cと、超音波トランスデューサ3b、3cと対面して設けられた反射板4b、4cとを備える一般的な超音波センサ2b、2cが、超音波センサ2b、2cの上部に設けられたフランジ5b、5cを介して締結部材6b、6cによって燃料混合器32bに取り付けられている。また、超音波トランスデューサ3b、3cと反射板4b、4cは燃料中に浸水していおり、この超音波トランスデューサ3b、3cから発信された超音波は、反射板4b、4cにより反射され、受信超音波となって超音波トランスデューサ3b、3cに受信される。つまり、超音波発信部が超音波受信部を兼ねる構成となっている。
燃料混合器32bは流動部である燃料循環ポンプ34bと接続されているため、燃料混合器32b内の燃料は流動した状態となっている。また、燃料混合器32bには熱交換部41が設けられており、燃料の流れの上流から下流にかけて温度勾配が発生するようになっている。超音波センサ2bを熱交換部41より上流側に取り付け、超音波センサ2cを熱交換部41より下流側に取り付けることにより、超音波センサ2b、2cおよび熱交換部41は、燃料の流れ方向に対して直列になるように配置されている。このように配置することで、1つの測定対象から2つの異なる測定結果を迅速に得ることが可能となる。また、熱交換部41は放熱板や伝熱管を用いることができる。
超音波センサ2b、2cから伸びている配線7b、7cは制御ユニット40に接続されており、超音波センサ2b、2cの測定結果と、超音波センサ2b、2cに一体に設けられた温度センサ11b、11cの測定結果を情報処理部8bに伝送できるようになっている。この温度センサ11b、11cは、熱電対やサーミスタを用いることができる。また、温度センサ11b、11cは、超音波トランスデューサ3b、3cの近傍の温度を測定できるのならば、超音波センサ2b、2cと一体である必要はない。
制御ユニット40bは上述したように、計算部である計算機9bと記憶部である記憶装置10bを備えている。計算機9bは、超音波の音速の算出をはじめとするメタノール濃度を検出するための各種演算を行う。また、記憶装置10bには、また、メタノール濃度と温度が既知である試験サンプルにおける超音波の音速と、温度と、メタノール濃度との相関関係が、検量データとして予め記憶されている。この検量データは、燃料混合器32bに滞留している燃料から測定されるであろうメタノール濃度と温度の範囲を十分に含んでおり、温度センサ11b、11cにて測定された燃料の温度と、計算機9bにて算出された超音波の音速を用いて燃料のメタノール濃度を求めることができるようになっている。したがって、燃料電池システム30bおよび濃度測定装置1bは、同一の燃料から得た2つの異なる音速値を用いて、燃料のメタノール濃度を正確かつ迅速に検出することが可能となる。
図10は、超音波センサ2b、2cを用いた濃度測定装置1bのブロック図である。濃度測定装置1bは、時間測定スタート信号を出力してから受信信号が入力されるまでの時間を測定するカウンタ回路22b、22cと、カウンタ回路22b、22cから時間測定スタート信号を受けて超音波トランスデューサ駆動用パルスを出力するパルス回路21b、21cと、電気音響変換により電気信号と超音波を相互変換する超音波トランスデューサ3b、3cと、超音波トランスデューサ3b、3cが受信した超音波を十分な振幅の受信信号に増幅する増幅回路23b、23cと、上述した計算機9b、記憶装置10bおよび温度センサ11bを備えている。なお、パルス回路21b、カウンタ回路22bおよび増幅回路23bは、超音波センサ2bに内蔵されており、パルス回路21c、カウンタ回路22cおよび増幅回路23cは、超音波センサ2cに内蔵されている。
また、制御ユニット40bは、燃料のメタノール濃度に基づいて燃料供給ポンプ37bに対して制御信号を送出し、燃料タンク32bから燃料混合器32bに対して供給されるメタノールの吐出量を調整する。燃料供給ポンプ37bに対して送出する制御信号は、燃料のメタノール濃度と、燃料タンク33bに貯蔵されているメタノールの濃度とから演算によって求める。この制御信号は、燃料のメタノール濃度に対応した高濃度メタノールの混合量を予めデータとして蓄積しておき、制御信号で混合量を指示するものである。また、制御ユニット40bは、燃料循環ポンプ34bと空気供給ポンプ35bとに制御信号を送り、燃料電池発電部31bの発電量をコントロールすることもできる。
燃料電池発電部31bは、パーフルオロスルホン酸などの高分子電解質膜を集電体で挟み込んだ接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)のアノード側にメタノールが供給され、カソード側に酸素が供給されることで発電反応が行われるダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)である。もしくは、接合体を積層したスタックセル構造であってもよい。燃料電池発電部1で発電反応によって生じた電力は、燃料電池発電部31bに接続された負荷(図示せず)に対して供給されて消費される。
燃料タンク33bは、燃料電池発電部31bで発電に用いられるメタノールを貯蔵しておき、燃料混合器32bに対してメタノールを供給する容器である。燃料タンク33bに貯蔵するメタノールの濃度はエネルギー密度を向上させるために純粋なメタノールであることが望ましいが、水と混合されたメタノール水溶液であっても構わない。
燃料タンク33bと燃料混合器32bとの間には、燃料供給ポンプ37bが接続されており、燃料供給ポンプ37bの圧送能力によってメタノールを燃料混合器32bに対して供給することが可能となっている。また、燃料供給ポンプ37bは、制御ユニット40bによってメタノールの流量が調整される。
燃料混合器32bは、燃料電池発電部31bで発電に用いられた燃料を受け取るとともに、気液分離器36bで回収した水を受け取る。また、燃料混合器32bは、発電に用いられてメタノール濃度が低下した燃料に対し、燃料タンク33bから受け取ったメタノールを加えることにより、適当なメタノール濃度に再調整する。
また、燃料混合器32bは、濃度測定装置の構成要素である超音波センサ2b、2c、温度センサ11b、11cおよび熱交換部41が取り付けられており、燃料混合器32に滞留している燃料のメタノール濃度を検出できるようになっている。
液面センサ38bは、燃料混合器32bに滞留している燃料の量を測定する装置である。例えば、二枚の電極板が対向するように燃料混合器32bの内壁に一枚ずつ電極板を配置し、電極間の電気容量を測定することで、電極板のどの位置まで液体が到達しているかを測定する電気容量測定装置などを用いることができる。また、液面センサ38bは、測定した情報を制御ユニット40bに伝達する。燃料の量を測定するセンサとしては、液面センサ38bの代わりに、燃料混合器32bの重さを測定する重量計や、燃料混合器32bに流入する燃料の量と、流出する燃料の量とを積算して滞留する燃料の量を算出する積算計などを用いるとしても良い。また、燃料循環ポンプ34bは、燃料混合器32bで混合された燃料を燃料電池発電部31bのアノード側集電体に送出する。
空気供給ポンプ35bは、燃料電池システムの外部に存在する空気を取り込み、取り込んだ空気を燃料電池発電部31bのカソード側集電体に供給するための空気供給装置である。燃料電池発電部31bが発電に用いる酸素量を十分に供給することが可能であれば、空気供給ポンプ35bは必ずしも必要ではなく、空気取り入れ口を開口して空気の取り入れを行う構成としても良い。
気液分離器36bは、燃料電池発電部31bから流れてきた空気と水からなる気液二相流を空気と水とに分離する装置である。例えば、遠心力によって気体と液体を分離するサイクロン式や、ラジエータなどの凝縮部を有する気液分離器を用いることができる。気液分離器36bで分離された水は、気液分離器36bの内部に滞留した後に、送液ポンプ39bが燃料混合器32bへ送り出すことで燃料の調整に利用される。また、気液分離器36bで分離された空気は燃料電池システムの外部に放出される。
以上のように構成される燃料電池システム30bの運転方法を以下に説明する。
まず最初に、温度センサ11bが燃料の温度Tを計算機9bに出力すると同時に、超音波センサ2bが以下のように、超音波の発信および受信を行う。カウンタ回路22bが、時間測定スタート信号を出力するとともに、超音波の伝播時間tの測定を始める。次に、時間測定スタート信号を受けたパルス回路21bが、超音波トランスデューサ駆動用パルスを出力する。次に、超音波トランスデューサ駆動用パルスを受けた超音波トランスデューサ3bが、燃料中に超音波を発信する。燃料中に発信された超音波は、反射板4bにより反射され、超音波トランスデューサ3bに受信される。受信超音波の受信信号は、増幅回路23bにより増幅され、カウンタ回路22bに送られる。カウンタ回路22bは、受信信号を受けると時間の測定を終了し、超音波の発信から受信までの間に経過した伝播時間tを計算機9bに出力する。
つづいて、温度センサ11bおよび超音波センサ2bよりも下流側にある温度センサ11cが燃料の温度Tの測定を行い、超音波センサ2cが超音波の伝播時間tの測定を行う。超音波センサ2cによる超音波の伝播時間t2の測定方法は、超音波トランスデューサ3c、反射板4c、パルス回路21c、カウンタ回路22cおよび増幅回路23bを用いて、上述の超音波センサ2bの場合と同様に行う。このようにすることで、同一の燃料から値の異なる2つの測定結果を迅速に得ることが可能となる。
次に、計算機9bが、超音波センサ2b、2cにて測定された伝播時間t、tを用いて、超音波の音速v、vの算出を行う。超音波の音速vは、超音波トランスデューサ3bと反射板4bとの往復距離Lとすれば、v=L/tで表すことができる。ここで、超音波トランスデューサ3bと反射板4bとの往復距離Lは予め測定されている。また、超音波の音速vに関しても同様に、超音波トランスデューサ3cと反射板4cとの往復距離をLとして、Lを伝播時間tで除することにより算出する。
つづいて、計算機9bは、記憶装置10bから検量データを読み込み、以下のようにメタノール濃度の検出を行う。図11に温度TとTに対応する検量データのグラフを示す。上述の測定で得られた音速vと温度Tを図11の検量データにあてはめると、温度Tにおけるメタノール濃度はCHighとCLowの2値が考えられる。また、温度Tにおけるメタノール濃度は、音速vをあてはめると、CHighとCLowの2値が考えられる。しかしながら、測定対象は、同一の燃料であるから、この燃料のメタノール濃度はCHighとCHighの近傍であることを容易に知ることができる。つまり、同一の燃料から得られた値の異なる2値の音速により、燃料のメタノール濃度を正確かつ迅速に検出することが可能である。
次に、制御ユニット40bは検出されたメタノール濃度に基づいて制御信号を燃料供給ポンプ37bに送信し、燃料供給ポンプ37bは燃料タンク33bから燃料混合器32bにメタノールを送液する。そして、メタノールと低濃度の燃料が混合することにより、燃料混合器32b内の燃料は適当なメタノール濃度の燃料となる。
適当なメタノール濃度となった燃料は、燃料循環ポンプ32bにより燃料発電部31bに送られる。一方、酸化剤である空気は、空気供給ポンプ35bにより外気から燃料電池発電部31bに供給される。なお、超音波の伝播時間t、tの測定から燃料の供給までを構成要素毎に段階的に説明したが、実際には、これら一連の手順は各構成要素において絶え間なく連続的に行われている。
燃料電池発電部31bに供給された燃料は内部流路を経てアノードに供給され、また、燃料電池発電部31bに供給された空気は、燃料とは別の内部流路を経てカソードに供給される。すると上述したように、燃料電池発電部31bにて発電反応が行われると同時に、アノード側に二酸化炭素、カソード側に水が発生する。
最後に、アノードに供給された燃料は、メタノールが一部消費されて燃料電池発電部31bから排出される。排出された燃料は、上述したように燃料混合器32bにて適当なメタノール濃度に再調整される。一方、燃料電池発電部31bから排出された空気と水は、気液分離器36bにて空気と水とに分離された後、水は燃料混合器32bに送られ、空気は燃料電池システムの外部に放出される。
以上、本発明に係る燃料電池システムの第2の実施形態について説明した。なお、燃料のメタノール濃度の測定に用いた濃度測定装置1bの適用は、燃料電池システムに限られるものではない。
本発明に係る燃料電池システムの第1の実施形態を示すシステム構成図である。 濃度測定装置1の概略説明図である。 濃度測定装置1のブロック図である。 30℃のメタノール水溶液における受信超音波強度を示すグラフである。 60℃のメタノール水溶液における受信超音波強度を示すグラフである。 30℃のメタノール水溶液における受信超音波強度の積分値を示すグラフである。 60℃のメタノール水溶液における受信超音波強度の積分値を示すグラフである。 本発明に係る燃料電池システムの第2の実施形態を示すシステム構成図である。 濃度測定装置1bの概略説明図である。 濃度測定装置1bのブロック図である。 超音波の音速と燃料の温度と燃料のメタノール濃度の関係を示すグラフである。
符号の説明
1、1b...濃度測定装置
2、2b、2c...超音波センサ
3、3b、3c...超音波トランスデューサ
4、4b、4c...反射板
5、5b、5c...フランジ
6、6b、6c...締結部材
7、7b、7c...配線
9、9b...計算機
10、10b...記憶装置
11、11b、11c...温度センサ
21、21b、21c...パルス回路
22b、22c...カウンタ回路
23、23b、23c...増幅回路
30、30b...燃料電池システム
31、31b...燃料電池発電部
32、32b...燃料混合器
33、33b...燃料タンク
34、34b...燃料循環ポンプ
35、35b...空気供給ポンプ
36、36b...気液分離器
37、37b...燃料供給ポンプ
38、38b...液面センサ
39、39b...送液ポンプ
40、40b...制御ユニット
41...熱交換部
L、L、L...距離
t、t、t...時間
T、T、T...温度
v、v、v...音速

Claims (9)

  1. 気体もしくは液体中に超音波を発信する超音波発信部と、
    該超音波発信部から発信された超音波を受信する超音波受信部と、
    該超音波受信部にて受信された超音波の受信信号を処理する計算部と、
    該計算部にて算出された値と、前記気体もしくは前記液体に含まれる特定の成分の濃度との相関関係を予め記憶している記憶部と
    を有することを特徴とする濃度測定装置。
  2. 前記計算部は、前記受信信号を積分することを特徴とする請求項1記載の濃度測定装置。
  3. 気体もしくは液体中に超音波を発信する超音波発信工程と、
    該超音波発信工程により発信された超音波を受信する超音波受信工程と、
    該超音波受信工程にて受信された超音波の受信信号を処理する計算工程と、
    該計算工程にて算出された値を用いて、前記気体もしくは前記液体に含まれる特定の成分の濃度を求める濃度検出工程と
    を有することを特徴とする濃度測定方法。
  4. 燃料と空気を用いて所要の発電を行う発電部を有する燃料電池システムであって、
    前記発電部に供給される燃料中に超音波を発信する超音波発信部と、
    該超音波発信部から発信された超音波を受信する超音波受信部と、
    該超音波受信部にて受信された超音波の受信信号を処理する計算部と、
    該計算部にて算出された値と、前記燃料に含まれる特定の成分の濃度との相関関係を予め記憶している記憶部と
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  5. 燃料と空気を用いて所要の発電を行う発電部を有する燃料電池システムの運転方法であって、
    前記発電部に供給される燃料中に超音波を発信する超音波発信工程と、
    該超音波発信工程により発信された超音波を受信する超音波受信工程と、
    該超音波受信工程にて受信された超音波の受信信号を処理する計算工程と、
    該計算工程にて算出された値を用いて、前記燃料に含まれる特定の成分の濃度を求める濃度検出工程と
    を有することを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  6. 気体もしくは液体を流動させる流動部と、
    流動している前記気体もしくは前記液体を冷却もしくは加熱することにより、前記気体もしくは前記液体に温度勾配を発生させる少なくとも1つ以上の熱交換部と、
    前記気体もしくは前記液体中の温度が異なる箇所に超音波を発信する少なくとも2つ以上の超音波発信部と、
    該超音波発信部と対をなし、該超音波発信部から発信された超音波を受信する少なくとも2つ以上の超音波受信部と、
    前記超音波受信部にて受信された超音波の音速を計算する計算部と、
    該計算部にて算出された超音波の音速と、前記気体もしくは前記液体に含まれる特定の成分の濃度との相関関係を予め記憶している記憶部と
    を有することを特徴とする濃度測定装置。
  7. 気体もしくは液体を流動させる工程と、
    流動している前記気体もしくは前記液体を冷却もしくは加熱することにより、前記気体もしくは前記液体に温度勾配を発生させる工程と、
    前記気体もしくは前記液体中の温度が異なる少なくとも2箇所以上に超音波を発信する超音波発信工程と、
    該超音波発信工程により発信されたそれぞれの超音波を受信する超音波受信工程と、
    該超音波受信工程にて受信されたそれぞれの超音波の音速を計算する計算工程と、
    該計算工程にて算出された少なくとも2値以上の超音波の音速を用いて、前記気体もしくは前記液体に含まれる特定の成分の濃度を求める濃度検出工程と
    を有することを特徴とする濃度測定方法。
  8. 燃料と空気を用いて所要の発電を行う発電部を有する燃料電池システムであって、
    前記発電部に供給される燃料を流動させる流動部と、
    流動している前記燃料を冷却もしくは加熱することにより、前記燃料に温度勾配を発生させる熱交換部と、
    前記燃料中の温度の異なる箇所に超音波を発信する少なくとも2つ以上の超音波発信部と、
    該超音波発信部と対をなし、該超音波発信部から発信された超音波を受信する少なくとも2つ以上の超音波受信部と、
    前記超音波受信部にて受信された超音波の音速を計算する計算部と、
    該計算部にて算出された超音波の音速と、前記燃料に含まれる特定の成分の濃度との相関関係を予め記憶している記憶部と
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  9. 燃料と空気を用いて所要の発電を行う発電部を有する燃料電池システムの運転方法であって、
    前記発電部に供給される燃料を流動させる工程と、
    流動している前記燃料を冷却もしくは加熱することにより、前記燃料に温度勾配を発生させる工程と、
    前記燃料中の温度が異なる少なくとも2箇所以上に超音波を発信する超音波発信工程と、
    該超音波発信工程により発信されたそれぞれの超音波を受信する超音波受信工程と、
    該超音波受信工程にて受信されたそれぞれの超音波の音速を計算する計算工程と、
    該計算工程にて算出された少なくとも2値以上の超音波の音速を用いて、前記燃料に含まれる特定の成分の濃度を求める濃度検出工程と
    を有することを特徴とする燃料電池システムの運転方法。

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