JP2013152858A - 燃料電池システム - Google Patents

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宏一朗 古澤
Shunji Tsukabayashi
俊二 塚林
Hitoshi Hashimoto
仁志 橋本
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Abstract

【課題】システム内を流通する水素の流量を精度良く検出し、検出結果の信頼性を向上させる。
【解決手段】燃料電池システムは、水素が流通する水素流通配管31と、水素流通配管31を屈曲させるようにして設けられた導入配管32および排出配管33と、導入配管32と排出配管33とを接続し、地面に対して水平に配置された測定配管34と、測定配管34を介して対向する導入配管32の壁面32Aと排出配管33の壁面33Aとに設けられ、測定配管34を流通する水素の流通方向で対向する対向面41A,42Aを有する超音波送受波器41,42とを備える。対向面41A,42Aは、測定配管34の流路断面積よりも小さい面積を有し、超音波送受波器41,42は、測定配管34の軸心部に超音波を伝搬させる。
【選択図】図2

Description

この発明は、燃料電池システムに関する。
従来、例えば、燃料電池に供給される水素の循環流路から外部に水素を排気する水素排気バルブの故障を検知するために、例えば水素の濃度、流速、圧力、成分比、温度、誘電率などの物理量であるガス状態量を検出するセンサを水素排気バルブの下流側に設置し、このセンサの検出結果に基づいて水素排気バルブの開閉異常を検出する異常検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、例えば、被測定流体が流れる測定管の内壁面上において被測定流体の流れ方向に離間して設けられた一対の凹部からなる2つの格納室に超音波送受信器を備え、これら1対の超音波送受信器の一方から送信されて測定管の内壁面で反射された超音波を他方の超音波送受信器により受信することによって1対の超音波送受信器間の超音波伝播時間を検出し、この超音波伝播時間に基づいて被測定流体の流量を測定する超音波式流量計が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−129392号公報 特開2004−157045号公報
ところで、上記従来技術に係る異常検出装置によれば、水素排気バルブの故障有無に対して、いわば間接的に関連するガス状態量を検出していることから、例えば燃料電池の運転状態などによっては、水素排気バルブの故障有無を的確に検出することができない場合が生じる。
例えば、水素の圧力を検出する場合には、水素排気バルブの故障が検出可能になるまでに過大な漏れ流量が必要になるという問題が生じる。
また、例えば、水素の温度を検出する場合には、燃料電池のアノード系の暖機が完了するまで水素排気バルブの故障有無を検出することができないという問題が生じる。
しかも、燃料電池から排出されるオフガスに水分が含まれていると、このオフガスにおける水素の濃度、圧力、成分比、温度、誘電率などの物理量を精度良く検出することは困難であり、水素排気バルブの故障有無を検出することができないという問題が生じる。
また、例えば、水素センサにより水素濃度を検出する場合、水素センサが劣化し易いことに起因して、水素排気バルブの故障有無の検出精度および検出結果の信頼性が低下したり、所望の検出精度および信頼性を確保するための水素センサの交換などに要する費用が嵩むという問題が生じる。
また、上記従来技術に係る超音波式流量計により水素の流量を測定する場合には、燃料電池から排出されて測定管内を流れるオフガスに水分が含まれていることに起因して、測定管内に水分が滞留していると、測定管の内壁面での超音波の反射あるいは超音波送受信器による反射波の受信に不具合が生じ、1対の超音波送受信器間の超音波伝播時間を適正に検出することができない虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、システム内を流通する水素の流量を精度良く検出し、検出結果の信頼性を向上させることが可能な燃料電池システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の請求項1に係る燃料電池システムは、水素供給源(例えば、実施の形態での水素供給タンク17)と、酸素供給源(例えば、実施の形態での空気供給装置13)と、前記水素供給源からアノードガスとして水素が供給されるアノード極(例えば、実施の形態での燃料極11B)および前記酸素供給源からカソードガスとして酸素が供給されるカソード極(例えば、実施の形態での酸素極11C)を有し、前記アノードガスと前記カソードガスとの電気化学反応により発電するスタック(例えば、実施の形態での燃料電池スタック11)と、を備える燃料電池システムであって、前記水素が流通する水素流通流路(例えば、実施の形態での水素流通配管31)と、前記水素流通流路を屈曲させるようにして設けられた導入流路(例えば、実施の形態での導入配管32)および排出流路(例えば、実施の形態での排出配管33)と、前記導入流路と前記排出流路とを接続し、地面に対して水平に配置された測定流路(例えば、実施の形態での測定配管34)と、前記測定流路を介して対向する前記導入流路の壁面(例えば、実施の形態での壁面32A)と前記排出流路の壁面(例えば、実施の形態での壁面33A)とに設けられ、前記測定流路を流通する前記水素の流通方向で対向する対向面(例えば、実施の形態での対向面41A,42A)を有する超音波送波器(例えば、実施の形態での超音波送受波器41,42)および超音波受波器(例えば、実施の形態での超音波送受波器41,42)と、前記超音波送波器から送信された超音波が前記測定流路内を伝搬して前記超音波受波器に受信されるまでの伝搬時間を検出し、該伝播時間に基づいて前記水素流通流路を流通する前記水素の流量を検出する流量検出手段(例えば、実施の形態での超音波流量計24)と、を備え、前記超音波送波器および前記超音波受波器の前記対向面は、前記測定流路の流路断面積よりも小さい面積を有し、前記超音波送波器および前記超音波受波器は、前記超音波送波器と前記超音波受波器との間において前記測定流路の軸心部に前記超音波を伝搬させる。
さらに、本発明の請求項2に係る燃料電池システムでは、前記導入流路および前記排出流路は、地面に対して水平に配置された前記水素流通流路を鉛直方向上方に向かい屈曲させるようにして設けられている
さらに、本発明の請求項3に係る燃料電池システムは、前記水素の流通方向における前記導入流路の上流側端部(例えば、実施の形態での上流側端部32a)と前記排出流路の下流側端部(例えば、実施の形態での下流側端部33a)とを接続し、前記導入流路および前記排出流路の流路断面積よりも小さな流路断面積を有する接続流路(例えば、実施の形態での接続配管35)を備える
さらに、本発明の請求項4に係る燃料電池システムでは、前記水素流通流路は、前記アノード極から排出されるアノードオフガスが流通するアノードオフガス流路(例えば、実施の形態での水素流通配管31)であって、前記アノードオフガス流路を開閉可能な開閉手段(例えば、実施の形態でのパージ弁21)と、前記アノードオフガスの流通方向における前記開閉手段の下流側に設けられ、前記アノードオフガスを希釈する希釈手段(例えば、実施の形態での希釈器25)と、を備え、前記導入流路および排出流路および前記測定流路は、前記開閉手段と前記希釈手段との間に配置されている
さらに、本発明の請求項5に係る燃料電池システムは、前記スタックを電源とする車両に搭載されている。
本発明の請求項1に係る燃料電池システムによれば、水素が流通する水素流通流路内を水分が流通する場合であっても、超音波送波器および超音波受波器に水分が付着することを抑制することができる。
これにより、超音波の送受信を適正に行なうことができ、水素の流量の検出精度が低下することを防止し、検出結果の信頼性を向上させることができる。
本発明の請求項2に係る燃料電池システムによれば、水素が流通する水素流通流路内を水分が流通する場合であっても、この水分が測定流路に流れ込むことを重力の作用により抑制することができる。
本発明の請求項3に係る燃料電池システムによれば、水素が流通する水素流通流路内を水分が流通する場合であっても、この水分を接続流路に流通させることができ、水分が測定流路に流れ込むことを抑制することができる。
本発明の請求項4に係る燃料電池システムによれば、流量検出手段により検出される水素の流量に基づき、開閉手段の異常の有無を精度良く検出することができる。
本発明の請求項5に係る燃料電池システムによれば、システム内の水素の流量を精度良く検出することができ、この検出結果に基づいて車両の各種の制御を適正に行なうことができる。
本発明の実施の形態に係る燃料電池システムの構成図である。 本発明の実施の形態に係る燃料電池システムの超音波流量計が配置された水素流通配管を示す図である。 本発明の実施の形態に係る燃料電池システムの動作、特に、パージ弁および掃気出口弁およびドレイン弁の異常(例えば、開故障など)を検知する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る燃料電池システムの空気流量QAINと排出可能水素量QH2OUTとの対応関係を示す所定マップの例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る燃料電池システムの排気水素流量QH2OUTおよび排気水素濃度の変化例を示す図である。 本発明の実施の形態の第1変形例に係る燃料電池システムの超音波流量計が配置された水素流通配管を示す図である。 本発明の実施の形態の第2変形例に係る燃料電池システムの超音波流量計が配置された水素流通配管を示す図である。 本発明の実施の形態に係る燃料電池システムのパージ弁および超音波流量計および希釈器の高さ位置の例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る燃料電池システムについて添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による燃料電池システム10は、例えば走行駆動用のモータを備える車両に電源として搭載され、図1に示すように、燃料電池スタック11と、エアフローセンサー12と、空気供給装置13と、加湿器14と、空気供給封止弁15と、空気排出封止弁16と、水素供給タンク17と、水素供給弁18と、循環ポンプ19と、気液分離器20と、パージ弁21と、掃気出口弁22と、ドレイン弁23と、超音波流量計24と、希釈器25と、制御装置26とを備えて構成されている。
燃料電池スタック11は、陽イオン交換膜などからなる固体高分子電解質膜11Aを、アノード触媒およびガス拡散層からなる燃料極(アノード)11Bと、カソード触媒およびガス拡散層からなる酸素極(カソード)11Cとで挟持してなる電解質電極構造体を、更に一対のセパレータで挟持してなる燃料電池セルを多数組積層して構成され、燃料電池セルの積層体は一対のエンドプレートによって積層方向の両側から挟み込まれている。
燃料電池スタック11のカソード11Cには、酸素を含む酸化剤ガス(カソードガス)である空気が供給され、アノード11Bには、水素からなる燃料ガス(アノードガス)が供給される。
そして、アノード11Bのアノード触媒上で触媒反応によりイオン化された水素は、適度に加湿された固体高分子電解質膜11Aを介してカソード11Cへと移動し、この移動に伴って発生する電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギーとして利用される。
このとき、カソード11Cにおいては、水素イオンと電子と酸素が反応して水が生成され、燃料電池スタック11のカソード11Cを通過して空気排出口11bから排出された排出ガスは湿潤状態になっている。
エアフローセンサー12は、空気供給装置13によって外部から取り込まれる空気流量を検出し、検出結果の信号を出力する。
空気供給装置13は、例えば制御装置26により駆動制御されるエアーコンプレッサーなどを備え、外部から空気を取り込んで圧縮し、この圧縮後の空気を排出する。
空気供給装置13から排出された空気は、順次、加湿器14と、制御装置26により開閉制御される空気供給封止弁15とを流通した後に、燃料電池スタック11の空気供給口11aおよびカソード11Cに供給される。
加湿器14は、例えば中空糸膜などの水透過膜を備えて構成され、燃料電池スタック11の空気排出口11bから排出された排出ガス(カソードオフガス)を加湿用のガスとして用いて、空気供給装置13から供給された空気を加湿する。
すなわち、加湿器14は、空気供給装置13から供給された空気と燃料電池スタック11の空気排出口11bから排出された排出ガスとを水透過膜を介して接触させることで、排出ガスに含まれる水分(特に、水蒸気)のうち水透過膜の膜穴を透過した水分を空気に添加する。
なお、燃料電池スタック11のカソード11Cを通過して空気排出口11bから排出された排出ガスは、制御装置26により開閉制御される空気排出封止弁16を流通した後に、加湿器14に供給される。
さらに、加湿器14において加湿用のガスとして用いられた排出ガスは、加湿器14を通過した後に、希釈用のガスとして希釈器25に供給される。
水素供給タンク17は高圧の水素を貯留しており、水素供給タンク17から排出されたガス状の水素は、水素供給弁18を流通した後に、燃料電池スタック11の水素供給口11cおよびアノード11Bに供給される。
水素供給弁18は、例えば空気式の比例圧力制御弁であって、空気供給装置13から供給された空気の圧力を信号圧として、この信号圧に応じた所定範囲の圧力で水素を排出する。
循環ポンプ19は、燃料電池スタック11のアノード11Bを通過して水素排出口11dから排出された未反応の排出ガス(アノードオフガス)の一部を、水素供給タンク17から供給された水素に混合して、燃料電池スタック11のアノード11Bに再び供給する。
気液分離器20は、燃料電池スタック11のアノード11Bを通過して水素排出口11dから排出された排出ガスに含まれる水分を分離し、この分離後の排出ガスをガス排出口20aから排出し、分離後の水分を水分排出口20bから排出する。
気液分離器20のガス排出口19aから排出された排出ガスは、循環ポンプ19または制御装置26により開閉制御されるパージ弁21、あるいは制御装置26により開閉制御される掃気出口弁22に供給される。そして、パージ弁21または掃気出口弁22を通過した排出ガスは希釈器25に供給される。
また、気液分離器20の水分排出口20bから排出された水分は、制御装置26により開閉制御されるドレイン弁23に供給され、このドレイン弁23を通過した水分は希釈器25に供給される。
超音波流量計24は、パージ弁21および掃気出口弁22およびドレイン弁23と、希釈器25との間に配置されている。
例えば図2に示すように、パージ弁21および掃気出口弁22およびドレイン弁23と、希釈器25との間において、排出ガス(アノードオフガス)である水素が内部を流通する水素流通配管31には、この水素流通配管31を屈曲させるようにして設けられた導入配管32および排出配管33と、導入配管32と排出配管33とを接続し、地面に対して水平になるように配置された測定配管34とが設けられ、U字状に屈曲する流路が形成されている。
なお、水素流通配管31に設けられた導入配管32および排出配管33および測定配管34は、例えば、鉛直方向に同一の高さ位置において、地面に対して水平になるように配置されている。
そして、超音波流量計24は、測定配管34を介して対向する導入配管32の壁面32Aと排出配管33の壁面33Aとに設けられた2つの超音波送受波器41,42を備えている。
2つの超音波送受波器41,42は、測定配管34の軸心部において測定配管34内を流通する水素の流通方向で対向する対向面41A,42Aを有し、相互間において測定配管34の軸心部に超音波を伝搬させる。
なお、これらの対向面41A,42Aは、測定配管34の流路断面積よりも小さい面積を有している。
超音波流量計24は、例えば、測定配管34を流通する水素の流通方向の順方向に一方の超音波送受波器41から他方の超音波送受波器42に超音波を伝搬させた場合の伝播時間と、測定配管34を流通する水素の流通方向の逆方向に他方の超音波送受波器42から一方の超音波送受波器41に超音波を伝搬させた場合の伝播時間とから、水素の流速を検知し、この流速の検知結果と、予め既知である測定配管34の断面積と、流速分布に応じた所定の補正係数とから水素の流量を算出し、算出結果の信号を出力する。
希釈器25は、パージ弁21または掃気出口弁22から供給された排出ガスの水素濃度を加湿器14から供給された排出ガスにより希釈し、この希釈後の水素濃度が所定濃度以下に低減された排出ガスを、制御装置26により開閉制御される背圧弁などを介して外部(例えば、大気中など)に排出する。
制御装置26は、車両に搭載された走行駆動用のモータやファンなどのように燃料電池スタック11から電力が供給される各種の動力源に対して設定される動力要求に応じて、燃料電池スタック11に必要とされる出力を設定し、燃料電池スタック11の出力電流および出力電圧および温度などに応じて、燃料電池スタック11の運転を制御する。
また、制御装置26は、超音波流量計24から出力された測定配管34内を流通する水素の流量の信号に基づき、パージ弁21の異常(例えば、開故障など)を検知する。
本実施の形態による燃料電池システム10は上記構成を備えており、次に、燃料電池システム10の動作、特に、パージ弁21および掃気出口弁22およびドレイン弁23の異常(例えば、開故障など)を検知する処理について説明する。
先ず、例えば図3に示すステップS01においては、パージ弁21および掃気出口弁22およびドレイン弁23は閉弁するように指示されているか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS01の判定処理を繰り返し実行する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS02に進む。
そして、ステップS02においては、超音波流量計24から出力された測定配管34内を流通する水素の流量の信号に基づき、パージ弁21および掃気出口弁22およびドレイン弁23の下流側における排出ガス(アノードオフガス)の水素の流量(排気水素流量)QH2OUTを取得する。
次に、ステップS03においては、エアフローセンサー12から出力された空気流量QAINの検出結果の信号を取得する。
次に、ステップS04においては、例えば図4に示すような、予め作成された空気流量QAINと外部に排出可能な水素量(排出可能水素量)QH2OUTとの対応関係を示す所定マップを参照して、許容排気水素濃度(例えば、2%以下、4%以下など)に応じた排出可能水素量の判定閾値を取得する。
なお、例えば図4に示す所定マップにおいては、空気流量QAINの増大に伴い、排出可能水素量QH2OUTが増大傾向に変化するように設定され、空気流量QAINが同一であれば、許容排気水素濃度が増大することに伴い、排出可能水素量QH2OUTが増大傾向に変化する。
次に、ステップS05においては、排気水素流量QH2OUTは、所定の第1許容排気水素濃度(例えば、4%以下)に対応する排出可能水素量の第1判定閾値QH2OUT1よりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS07に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、許容範囲を超える水素の漏れが発生していると判断して、ステップS06に進み、このステップS06においては、燃料電池スタック11に対するカソードガスおよびアノードガスの供給を停止し、エンドに進む。
そして、ステップS07においては、排気水素流量QH2OUTは、第1許容排気水素濃度よりも小さい所定の許容排気水素濃度(例えば、2%以下)に対応する排出可能水素量の第2判定閾値QH2OUT2よりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、エンドに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS08に進み、このステップS08においては、燃料電池スタック11のカソード11Cに供給されるカソードガスの空気を増量し、エンドに進む。
例えば図5に示すように、所定の出力電流を維持する燃料電池スタック11の運転状態において、パージ弁21の開故障などの発生に応じて水素の漏れが発生した時刻ta以降において、排気水素流量QH2OUTの変化は、排気水素濃度の変化よりも大きくなる。
つまり、排気水素濃度が所定の漏れ検知閾値に到達するまでに長時間に亘って水素の漏れが維持される必要が生じることに対して、排気水素流量QH2OUTは、水素の漏れの発生後、直ちに所定の漏れ判定閾値を上回るように変化する。
これにより、例えば水素センサなどによって排気水素濃度を検出する場合に比べて、より速い応答性および高い精度で漏れ検知を行なうことができ、排気水素流量QH2OUTに基づいて、パージ弁21および掃気出口弁22およびドレイン弁23の異常の有無を迅速かつ精度良く検出することができる。
しかも、超音波流量計24では、例えば水素センサなどに比べて、劣化を抑制することができ、システムの信頼性を向上させることができる。
なお、超音波流量計24は、他の流量計に比べて、飽和水蒸気または水滴などを含むアノードオフガスに対して定常状態および過渡状態の両方で流量検出可能であると共に安価であるという利点を有している。
これに対して、例えばタービン流量計は、定常状態で流量検出可能であるが過渡状態ではタービンの慣性力により流量検出不可であり、高価である。
また、例えばコリオリ流量計は、飽和水蒸気または水滴などにより定常状態および過渡状態の両方で流量検出不可であり、高価である。
また、例えば渦流量計は、定常状態では低流量により、過渡状態では脈動により、両方で流量検出不可であり、高価である。
また、熱式流量計は、飽和水蒸気または水滴などにより検出素子の比熱が安定しないことから定常状態および過渡状態の両方で流量検出不可であり、安価ではない。
上述したように、本実施の形態による燃料電池システム10によれば、水素流通配管31内を水分が流通する場合であっても、2つの超音波送受波器41,42の対向面41A,42Aは測定配管34の軸心部で対向し、測定配管34の流路断面積よりも小さい面積を有することから、2つの超音波送受波器41,42に水分が付着することを抑制することができる。
さらに、測定配管34は地面に対して水平になるように配置されていることから、例えば測定配管34が水平方向に傾いて配置されている場合に比べて、測定配管34内の水分が鉛直方向下方側の位置に溜まってしまうことを防止し、超音波送受波器41,42の何れかに水分が付着することを抑制することができる。
これらにより、2つの超音波送受波器41,42間において超音波の送受信を適正に行なうことができ、水素の流量の検出精度が低下することを防止し、検出結果の信頼性を向上させることができ、車両の各種の制御を適正に行なうことができる。
しかも、超音波流量計24により検出される水素の流量に基づき、パージ弁21および掃気出口弁22およびドレイン弁23の異常の有無を迅速かつ精度良く検出することができる。
なお、上述した実施の形態においては、水素流通配管31に設けられた導入配管32および排出配管33および測定配管34を地面に対して水平になるように配置したが、これに限定されず、例えば図6に示す第1変形例のように、地面に対して水平に伸びる水素流通配管31に対して、この水素流通配管31を鉛直方向上方に向かい屈曲させるようにして導入配管32および排出配管33を設けてもよい。
この第1変形例によれば、水素流通配管31内を水分が流通する場合であっても、この水分が測定配管34に流れ込むことを重力の作用により抑制することができる。
また、上述した実施の形態においては、例えば図7に示す第2変形例のように、水素流通配管31内を流通する水素の流通方向における導入配管32の上流側端部32aと排出配管33の下流側端部33aとを接続し、導入配管32および排出配管33の流路断面積よりも小さな流路断面積を有する接続配管35を備えてもよい。
この第2変形例によれば、水素流通配管31内を水分が流通する場合であっても、この水分を接続配管35に流通させることができ、水分が測定配管34に流れ込むことを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態においては、例えば図8(A)に示すように、パージ弁21および超音波流量計24および希釈器25の鉛直方向における高さ位置が同一となるようにして高低差を設けないように配置されてもよいし、例えば図8(B)に示すように、順次、パージ弁21と、超音波流量計24と、希釈器25とにおいて、鉛直方向における高さ位置が低下傾向に変化するように配置されてもよい。
以上、説明した本実施形態は、本発明を実施するうえでの一例を示すものであり、本発明が前記した実施形態に限定して解釈されるものではないことは言うまでもない。
10 燃料電池システム
11 燃料電池スタック
11B 燃料極(アノード極)
11C 酸素極(カソード極)
13 空気供給装置(酸素供給源)
17 水素供給タンク(水素供給源)
24 超音波流量計(流量検出手段)
25 希釈器(希釈手段)
31 水素流通配管(アノードオフガス流路)
32 導入配管(導入流路)
32A 壁面
32a 上流側端部
33 排出配管(排出流路)
33A 壁面
33a 下流側端部
34 測定配管(測定流路)
35 接続配管(接続流路)
41,42 超音波送受波器(超音波送波器,超音波受波器)
41A,42A 対向面

Claims (5)

  1. 水素供給源と、酸素供給源と、
    前記水素供給源からアノードガスとして水素が供給されるアノード極および前記酸素供給源からカソードガスとして酸素が供給されるカソード極を有し、前記アノードガスと前記カソードガスとの電気化学反応により発電するスタックと、を備える燃料電池システムであって、
    前記水素が流通する水素流通流路と、
    前記水素流通流路を屈曲させるようにして設けられた導入流路および排出流路と、
    前記導入流路と前記排出流路とを接続し、地面に対して水平に配置された測定流路と、
    前記測定流路を介して対向する前記導入流路の壁面と前記排出流路の壁面とに設けられ、前記測定流路を流通する前記水素の流通方向で対向する対向面を有する超音波送波器および超音波受波器と、
    前記超音波送波器から送信された超音波が前記測定流路内を伝搬して前記超音波受波器に受信されるまでの伝搬時間を検出し、該伝播時間に基づいて前記水素流通流路を流通する前記水素の流量を検出する流量検出手段と、を備え、
    前記超音波送波器および前記超音波受波器の前記対向面は、前記測定流路の流路断面積よりも小さい面積を有し、
    前記超音波送波器および前記超音波受波器は、前記超音波送波器と前記超音波受波器との間において前記測定流路の軸心部に前記超音波を伝搬させることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記導入流路および前記排出流路は、地面に対して水平に配置された前記水素流通流路を鉛直方向上方に向かい屈曲させるようにして設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記水素の流通方向における前記導入流路の上流側端部と前記排出流路の下流側端部とを接続し、前記導入流路および前記排出流路の流路断面積よりも小さな流路断面積を有する接続流路を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記水素流通流路は、前記アノード極から排出されるアノードオフガスが流通するアノードオフガス流路であって、
    前記アノードオフガス流路を開閉可能な開閉手段と、
    前記アノードオフガスの流通方向における前記開閉手段の下流側に設けられ、前記アノードオフガスを希釈する希釈手段と、を備え、
    前記導入流路および排出流路および前記測定流路は、前記開閉手段と前記希釈手段との間に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1つに記載の燃料電池システム。
  5. 前記スタックを電源とする車両に搭載されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1つに記載の燃料電池システム。
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