JP2006050746A - 回転電機の温度予測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高い精度によりコイルと積層コアの温度予測を達成することができる回転電機の温度予測装置を提供すること。
【解決手段】 コイル2と積層コア1による発熱体と、冷媒1,2と、を備えた同期多層モータMにおいて、前記冷媒1の温度を測定する冷媒温度センサ13と、同期多層モータMへの電流指令値から銅損と鉄損を演算する銅損・鉄損演算装置15と、前記冷媒温度センサ13と銅損・鉄損演算装置15によって得られた情報から、銅損と鉄損と冷媒温度の関数で、前記コイル2と前記積層コア1の温度を予測するコイル・積層コア温度予測演算装置16と、を備えた。
【選択図】 図2
【解決手段】 コイル2と積層コア1による発熱体と、冷媒1,2と、を備えた同期多層モータMにおいて、前記冷媒1の温度を測定する冷媒温度センサ13と、同期多層モータMへの電流指令値から銅損と鉄損を演算する銅損・鉄損演算装置15と、前記冷媒温度センサ13と銅損・鉄損演算装置15によって得られた情報から、銅損と鉄損と冷媒温度の関数で、前記コイル2と前記積層コア1の温度を予測するコイル・積層コア温度予測演算装置16と、を備えた。
【選択図】 図2
Description
本発明は、回転電機の温度予測装置の技術分野に属する。
従来は発熱体はコイルのみ、冷媒は1つとしてコイルの温度を算出していた(例えば、特許文献1参照)。また、従来は代表点温度を計算し、それにある係数を乗ずることによりその他複数存在する発熱体の温度を算出していた(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−268989号公報
特開平8−33374号公報
しかしながら、従来の特開2001−268989号公報に記載の装置にあっては、発熱体としてコイルのみを想定しているが、運転条件によっては積層コアなどの鉄損による発熱が支配的になることもあるため、温度予測の精度に欠ける、という問題があった。
また、従来の特開平8−33374号公報に記載の装置にあっては、代表点温度を計算しているが、その他運転条件によって代表点温度とその他の温度の関係が異なるため、温度予測の精度に欠ける、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、高い精度によりコイルと積層コアの温度予測を達成することができる回転電機の温度予測装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、コイルと積層コアによる少なくとも1つの発熱体と、少なくとも1つの冷媒と、を備えた回転電機において、
前記発熱体と前記冷媒のうち、少なくとも1つの温度を測定する温度センサと、
回転電機への電流指令値から銅損と鉄損を演算する損失演算手段と、
前記温度センサと損失演算手段によって得られた情報から、銅損と鉄損と冷媒温度の関数で、前記コイルと前記積層コアの温度を予測する温度予測演算手段と、
を備えた。
前記発熱体と前記冷媒のうち、少なくとも1つの温度を測定する温度センサと、
回転電機への電流指令値から銅損と鉄損を演算する損失演算手段と、
前記温度センサと損失演算手段によって得られた情報から、銅損と鉄損と冷媒温度の関数で、前記コイルと前記積層コアの温度を予測する温度予測演算手段と、
を備えた。
ここで、「銅損」とは、導体であるコイルに電流が流れることにより発生する損失をいい、「鉄損」とは、電磁鋼鈑を積層した積層コアに回転磁界を加えることにより発生する損失をいう。
よって、本発明の回転電機の温度予測装置にあっては、回転電機への指令電流値から銅損と鉄損と演算し、銅損と鉄損両方を想定しているため、コイルの発熱のみを想定するのに比べ、回転数が高い場合など幅広い運転条件において、精度の高いコイルと積層コアとの温度予測を達成することができる。
以下、本発明の回転電機の温度予測装置を実施するための最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例4に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の温度予測装置が適用された2ロータ・1ステータの同期多層モータ(回転電機)を示す部分断面図である。
前記同期多層モータMは、ステータSを挟んで同心円状に、永久磁石を埋設したインナーロータIRと、永久磁石を埋設したアウターロータORと、を同軸上に三層配置することで構成されている。
図1は実施例1の温度予測装置が適用された2ロータ・1ステータの同期多層モータ(回転電機)を示す部分断面図である。
前記同期多層モータMは、ステータSを挟んで同心円状に、永久磁石を埋設したインナーロータIRと、永久磁石を埋設したアウターロータORと、を同軸上に三層配置することで構成されている。
前記ステータSは、積層コア1(発熱体)と、該積層コア1に巻き回したコイル2(発熱体)と、隣接するコイル2,2の間に配置されたステータ支持ボルト3,3と、前記ステータ構成要素1,2,3等により構成されるステータ骨格体を型枠に入れ、そこに樹脂を流し込んで成型した樹脂モールド4と、該樹脂モールド4により隣接するコイル2,2の間に形成した冷媒路5と、を有する。
前記インナーロータIRとアウターロータORは、異なる極対数の永久磁石を埋設していて、インナーロータIRとステータSとの間にはラジアル方向のエアギャップ6を有し、アウターロータORとステータSとの間にはラジアル方向のエアギャップ7を有する。すなわち、実施例1の同期多層モータMは、前記冷媒路5を流通する冷媒1と、前記エアギャップ6,7による冷媒2と、を有する。
そして、前記コイル2に3相交流と6相交流とを複合させた複合電流を加えることで、インナーロータIRとアウターロータORとを独立に駆動制御する。ここで、複数のロータIR,ORを単一のステータSにより駆動する場合、コイル2に複合電流を加えることで達成できる理由を簡単に説明する。
複数のロータを単一のステータにより駆動するためには、それぞれのロータ間にトルク干渉が発生してはならない。数学的に電圧と電流の周波数が異なる時には、それらの内積はゼロになり、電力が発生しないことが知られている。これは、電流と磁束においても言えることである。つまり、異なる極対数の磁石と電流では電磁力を生じさせない。複合した交流電流が適用された際に磁石極対数と同じ電流にのみ力を発生することを示す。これに対応して、このステータ電流ともう一方のロータは、異なる磁束分布を持ち部分的な駆動トルクは発生するが、モータ一周で完全に打ち消され、よってロータを駆動し得ない。以上の理由から、各ロータの磁石極対数を変え、コイルに異なる相による複合された交流電流を加えることで、2つのロータ間のトルクを非干渉に設計することができる。
複数のロータを単一のステータにより駆動するためには、それぞれのロータ間にトルク干渉が発生してはならない。数学的に電圧と電流の周波数が異なる時には、それらの内積はゼロになり、電力が発生しないことが知られている。これは、電流と磁束においても言えることである。つまり、異なる極対数の磁石と電流では電磁力を生じさせない。複合した交流電流が適用された際に磁石極対数と同じ電流にのみ力を発生することを示す。これに対応して、このステータ電流ともう一方のロータは、異なる磁束分布を持ち部分的な駆動トルクは発生するが、モータ一周で完全に打ち消され、よってロータを駆動し得ない。以上の理由から、各ロータの磁石極対数を変え、コイルに異なる相による複合された交流電流を加えることで、2つのロータ間のトルクを非干渉に設計することができる。
図2は実施例1の温度予測装置を用いてモータ温度保護を行うモータ運転制御システムを示すブロック図である。
モータ運転制御システムは、同期多層モータMと、インバータ11と、バッテリ12と、冷媒温度センサ13と、電流検出装置14と、銅損・鉄損演算装置15(損失演算手段)と、コイル・積層コア温度予測演算装置16(温度予測演算手段)と、モータ温度保護装置17と、トルク・回転数制御装置18と、を備えている。
モータ運転制御システムは、同期多層モータMと、インバータ11と、バッテリ12と、冷媒温度センサ13と、電流検出装置14と、銅損・鉄損演算装置15(損失演算手段)と、コイル・積層コア温度予測演算装置16(温度予測演算手段)と、モータ温度保護装置17と、トルク・回転数制御装置18と、を備えている。
前記インバータ11は、インナーロータIRとアウターロータORとをモータとして用いる場合、バッテリ12からの直流電流を、ステータSのコイルに印加する3相交流と6相交流とを複合させた複合電流に変換し、インナーロータIRとアウターロータORとをジェネレータとして用いる場合、ステータSのコイルに発生する3相交流と6相交流とを複合させた複合電流を、バッテリ12へ充電する直流電流に変換する。勿論、インナーロータIRとアウターロータORのうち、一方をモータとして用い、他方をジェネレータとして用いることも出来る。なお、前記バッテリ12は、前記インバータ11からの動作指令に応じて、放電と充電を行う。
前記冷媒温度センサ13は、前記冷媒路5を流通する冷媒1の温度を検出し、センサ信号をコイル・積層コア温度予測演算装置16へ出力する。
前記電流検出装置14は、前記インバータ11と多層モータMとを連結するパワーケーブルの間に介装され、同期多層モータMへの電流指令値を検出し、検出値を銅損・鉄損演算装置15へ出力する。
前記銅損・鉄損演算装置15は、前記電流検出装置14からの電流指令値に基づいて、同期多層モータMのコイル2による銅損と、積層コア1による鉄損を演算し、その演算結果をコイル・積層コア温度予測演算装置16へ出力する。
前記コイル・積層コア温度予測演算装置16は、冷媒温度センサ13からの冷媒温度情報と銅損・鉄損演算装置15からの銅損・鉄損情報とに基づき、銅損と鉄損と冷媒温度の関数で、前記コイル2と前記積層コア1の温度を予測し、予測温度情報をモータ温度保護装置17に出力する。
前記モータ温度保護装置17は、コイル・積層コア温度予測演算装置16からの予測温度情報に基づき、予測温度が同期多層モータMの正常運転領域内である場合にはモータ運転の制限を行わず、また、予測温度が同期多層モータMの正常運転領域を超える場合には、モータ運転の制限制御(温度上昇を抑制する制御)を行うための指令をトルク・回転数制御装置18へ出力する。
前記トルク・回転数制御装置18は、モータ温度保護装置17からのモータ運転制限を受けていない場合、同期多層モータMが搭載されている制御システム(例えば、ハイブリッド制御システムや電気自動車制御システムなど)からの要求トルクや要求回転数を得る制御指令を前記インバータ11へ出力し、また、モータ温度保護装置17からモータ運転制限を受けた場合、同期多層モータMが搭載されている制御システムから要求されるトルクや回転数にかかわらず、同期多層モータMを過熱から保護するための制御指令を前記インバータ11へ出力する。
次に、作用を説明する。
[コイル温度と積層コア温度の予測演算]
実施例1のコイル・積層コア温度予測演算装置16にて実行されるコイル温度と積層コア温度の予測作用について説明する。
図1に示す2ロータ・1ステータの同期多層モータMのステータSは、以下のようにモデル化できる。
qC−αC-1・(TC−T1)−αC-2・(TC−T2)=0 …(1)
qT−αT-1・(TT−T1)−αT-2・(TT−T2)=0 …(2)
qC=qC−αC-T(TC−TT) …(3)
qT=qT+αC-T(TC−TT) …(4)
[コイル温度と積層コア温度の予測演算]
実施例1のコイル・積層コア温度予測演算装置16にて実行されるコイル温度と積層コア温度の予測作用について説明する。
図1に示す2ロータ・1ステータの同期多層モータMのステータSは、以下のようにモデル化できる。
qC−αC-1・(TC−T1)−αC-2・(TC−T2)=0 …(1)
qT−αT-1・(TT−T1)−αT-2・(TT−T2)=0 …(2)
qC=qC−αC-T(TC−TT) …(3)
qT=qT+αC-T(TC−TT) …(4)
ここで、qは発熱量、Tは温度、αは等価熱抵抗値である。そして、下添え字Cはコイルを表し、下添え字Tは積層コアを表し、下添え字の数字1は冷媒1を表し、下添え字の数字2は冷媒2を表す。また、等価熱抵抗値αのハイフンを含む下添え字は、2つの物質間の熱抵抗値を表す。簡略化のため、冷媒分配の不均一による温度の不均一無いものとする。
前記コイル発熱量qCと積層コア発熱量qTは、電流の振幅と周波数の関数で計算されるか、または、コイル発熱量qCと電流の関係と、積層コア発熱量qTと電流の関係を予め実験により求めてマップ化し、このマップを使用して電流検出値(振幅と周波数)からコイル発熱量qCと積層コア発熱量qTを決めるようにしてもよい。
前記等価熱抵抗値αは、2つの物質間の温度差と、熱通過面積と冷媒までの距離と、その間に介在する物質の熱抵抗と、冷媒の流速とによって変化する値で、実験や解析によって得られた温度上昇曲線との合わせ込みによって決定することが可能である。
ここで、上記(1),(2),(3),(4)の式が表す意味について説明する。
(1)式は、コイル2から冷媒1への抜熱量と、コイル2から冷媒2への抜熱量とを、等価熱抵抗値αを用いて計算し、指令電流値から計算された銅損に基づくコイル発熱量qCと、冷媒1,2によるコイル抜熱量と、が一致することを表す式である。
(2)式は、積層コア1から冷媒1への抜熱量と、積層コア1から冷媒2への抜熱量とを、等価熱抵抗値αを用いて計算し、指令電流値から計算された鉄損に基づく積層コア発熱量qTと、冷媒1,2による積層コア抜熱量と、が一致することを表す式である。
(3)式は、コイル2と積層コア1との間の熱移動量を等価熱抵抗値αを用いて計算し、積層コア1への熱移動を再現しながらコイル発熱量qCを求める式である。
(4)式は、コイル2と積層コア1との間の熱移動量を等価熱抵抗値αを用いて計算し、コイル2からの熱移動を再現しながら積層コア発熱量qTを求める式である。
(1)式は、コイル2から冷媒1への抜熱量と、コイル2から冷媒2への抜熱量とを、等価熱抵抗値αを用いて計算し、指令電流値から計算された銅損に基づくコイル発熱量qCと、冷媒1,2によるコイル抜熱量と、が一致することを表す式である。
(2)式は、積層コア1から冷媒1への抜熱量と、積層コア1から冷媒2への抜熱量とを、等価熱抵抗値αを用いて計算し、指令電流値から計算された鉄損に基づく積層コア発熱量qTと、冷媒1,2による積層コア抜熱量と、が一致することを表す式である。
(3)式は、コイル2と積層コア1との間の熱移動量を等価熱抵抗値αを用いて計算し、積層コア1への熱移動を再現しながらコイル発熱量qCを求める式である。
(4)式は、コイル2と積層コア1との間の熱移動量を等価熱抵抗値αを用いて計算し、コイル2からの熱移動を再現しながら積層コア発熱量qTを求める式である。
そして、上記(1),(2),(3),(4)の式を用いた計算により、コイル2と積層コア1との間の熱移動を再現しつつ、コイル温度TCと積層コア温度TTとの予測演算を行う。
[コイルと積層コアの温度予測作用]
まず、コイル2と積層コア1の温度予測計算の流れは、まず、式(1),(2)をコイル温度TCと積層コア温度TTについて解く。ここで、他の情報は既知であるが、温度情報については冷媒1の温度情報のみが得られることで、コイル2や積層コア1から冷媒2(エアギャップ)への抜熱量を、固定値(例えばゼロ)としてコイル温度TCと積層コア温度TTを求める。そして、式(1),(2)より得られたコイル温度TCと積層コア温度TTを用い、式(3),(4)にてコイル発熱量qCと積層コア発熱量qTを補正する。
上記計算処理を1つのサイクルとして、コイル温度TCと積層コア温度TTが収束するまで繰り返し計算することにより、コイル2と積層コア1との間の熱移動を再現しつつ、コイル2の温度と積層コア1の温度とが予測される。
まず、コイル2と積層コア1の温度予測計算の流れは、まず、式(1),(2)をコイル温度TCと積層コア温度TTについて解く。ここで、他の情報は既知であるが、温度情報については冷媒1の温度情報のみが得られることで、コイル2や積層コア1から冷媒2(エアギャップ)への抜熱量を、固定値(例えばゼロ)としてコイル温度TCと積層コア温度TTを求める。そして、式(1),(2)より得られたコイル温度TCと積層コア温度TTを用い、式(3),(4)にてコイル発熱量qCと積層コア発熱量qTを補正する。
上記計算処理を1つのサイクルとして、コイル温度TCと積層コア温度TTが収束するまで繰り返し計算することにより、コイル2と積層コア1との間の熱移動を再現しつつ、コイル2の温度と積層コア1の温度とが予測される。
すなわち、実施例1の温度予測装置によれば、同期多層モータMへの指令電流値から銅損と鉄損と計算し、銅損と鉄損両方を想定しているため、コイルの発熱のみを想定するのに比べ、モータ回転数が高い場合など幅広い運転条件において、コイル2と積層コア1の温度を把握することができ、信頼性の高い運転制限制御が可能となる。
しかも、温度代表点と冷媒1,2との温度差と、熱通過面積と、冷媒1,2までの距離と、その間に介在する物質の熱抵抗と、冷媒1,2の流速とによって変化する等価熱抵抗値αによって抜熱量が計算されるため、温度センサが必ずしも直接コイル2や積層コア1の温度を監視している必要が無く、冷媒1のみの温度を冷媒温度センサ13にて監視することにより、コイル2と積層コア1の両方の温度を予測演算できる。つまり、温度センサの数が少なく、構成が簡単で低コスト化を図ることができる。
加えて、発熱体であるコイル2と積層コア1同士の熱移動量は、発熱体の温度代表点同士の温度差と、熱通過面積と、冷媒1,2までの距離と、その間に介在する物質の熱抵抗と、冷媒1,2の流速とによって変化する等価熱抵抗値αから計算されるので、コイル2と積層コア1の温度がそれぞれ独立に計算される場合においても、熱移動量を算出することにより発熱体同士の相互作用を模擬することが可能となる。
次に、効果を説明する。
実施例1の同期多層モータMの温度予測装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
実施例1の同期多層モータMの温度予測装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) コイル2と積層コア1による発熱体と、冷媒1,2と、を備えた同期多層モータMにおいて、前記冷媒1の温度を測定する冷媒温度センサ13と、同期多層モータMへの電流指令値から銅損と鉄損を演算する銅損・鉄損演算装置15と、前記冷媒温度センサ13と銅損・鉄損演算装置15によって得られた情報から、銅損と鉄損と冷媒温度の関数で、前記コイル2と前記積層コア1の温度を予測するコイル・積層コア温度予測演算装置16と、を備えたため、高い精度によりコイル2と積層コア1の温度予測を達成することができる。
(2) 前記コイル・積層コア温度予測演算装置16は、温度予測演算に用いる抜熱量を、温度代表点と冷媒1,2との温度差と、熱通過面積と冷媒1,2までの距離と、その間に介在する物質の熱抵抗と、冷媒1,2の流速とによって変化する等価熱抵抗値αから計算したため、温度センサの数が少なく構成が簡単で低コスト化を図りながら、コイル2と積層コア1の両方の温度を予測演算できる。
(3) 前記コイル・積層コア温度予測演算装置16は、温度予測演算に用いる発熱体同士の熱移動量を、発熱体の温度代表点同士の温度差と、熱通過面積と冷媒1,2までの距離と、その間に介在する物質の熱抵抗と、冷媒1,2の流速とによって変化する等価熱抵抗値αから計算したため、コイル2と積層コア1の温度がそれぞれ独立に計算される場合においても、熱移動量を算出することにより、コイル2と積層コア1との相互熱移動作用を模擬することができる。
実施例2は、実施例1の同期多層モータMのステータSをモデル化するにあたって時間軸を加えた例である。なお、構成は図1及び図2に示す実施例1と同様であるので、図示並びに説明を省略する。
次に、作用を説明する。
実施例2のコイル・積層コア温度予測演算装置16にて実行されるコイル温度と積層コア温度の予測作用について説明する。
図1に示す2ロータ・1ステータの同期多層モータMのステータSは、実施例1のモデルに時間軸を加えて以下のようにモデル化できる。
qC−αC-1・(TC−T1)−αC-2・(TC−T2)=βC・(dTC/dt) …(1')
qT−αT-1・(TT−T1)−αT-2・(TT−T2)=βT・(dTT/dt) …(2')
qC n+1=qC n−αC-T(TC n−TT n) …(3')
qT n+1=qT n+αC-T(TC n−TT n) …(4')
上式でβは等価熱容量を表す。この等価熱容量βは、コイル2と積層コア1の体積・密度・比熱とによって変化する。上添え字のn,n+1はタイムステップを表す。
実施例2のコイル・積層コア温度予測演算装置16にて実行されるコイル温度と積層コア温度の予測作用について説明する。
図1に示す2ロータ・1ステータの同期多層モータMのステータSは、実施例1のモデルに時間軸を加えて以下のようにモデル化できる。
qC−αC-1・(TC−T1)−αC-2・(TC−T2)=βC・(dTC/dt) …(1')
qT−αT-1・(TT−T1)−αT-2・(TT−T2)=βT・(dTT/dt) …(2')
qC n+1=qC n−αC-T(TC n−TT n) …(3')
qT n+1=qT n+αC-T(TC n−TT n) …(4')
上式でβは等価熱容量を表す。この等価熱容量βは、コイル2と積層コア1の体積・密度・比熱とによって変化する。上添え字のn,n+1はタイムステップを表す。
計算の流れについては、コイル2と積層コア1のエンジンスタート時の初期温度は、冷媒温度の平均値として時間積分していく。そして、式(1'),(2')と1つ前のタイムステップの温度からコイル温度TCと積層コア温度TTが算出される。次に、式(3'),(4')にてコイル発熱量qCと積層コア発熱量qTが補正される。補正されたコイル発熱量qCと積層コア発熱量qTで次のタイムステップのコイル温度TCと積層コア温度TTが計算される。
したがって、実施例2では、コイル2と積層コア1の体積・密度・比熱とによって変化する値として等価熱容量βを与え、等価熱抵抗値αと等価熱容量βを用いて計算された抜熱量によってコイル温度TCの上昇率(dTC/dt)と積層コア温度TTの上昇率(dTT/dt)が計算されるので、ある所定時間後のコイル2と積層コア1との両方の温度予測演算が可能となる。こうすることにより、コイル2と積層コア1間の熱移動を再現しつつ、コイル2と積層コア1の温度を予測し、同期多層モータMの運転を制御することが可能となる。
次に、効果を説明する。
実施例2の同期多層モータMの温度予測装置にあっては、実施例1の効果に加えて、下記の効果を得ることができる。
実施例2の同期多層モータMの温度予測装置にあっては、実施例1の効果に加えて、下記の効果を得ることができる。
(4) 前記コイル・積層コア温度予測演算装置16は、温度予測演算に用いるコイル温度上昇率(dTC/dt)と積層コア温度上昇率(dTT/dt)を、コイルと積層コアの体積・密度・比熱とによって変化する値を等価熱容量βとして与え、等価熱抵抗値αと等価熱容量βを用いて計算された抜熱量によって計算したため、ある所定時間後のコイル2と積層コア1との両方の温度予測演算を行うことができる。
実施例3は、コイルと積層コアと冷媒1と冷媒2の温度を温度センサにより検出する用にした例である。
構成を説明すると、図3は実施例3の温度予測装置を用いてモータ温度保護を行うモータ運転制御システムを示すブロック図である。
モータ運転制御システムは、同期多層モータMと、インバータ11と、バッテリ12と、コイル温度センサ19と、積層コア温度センサ20と、冷媒1温度センサ21と、冷媒2温度センサ22と、電流検出装置14と、銅損・鉄損演算装置15(損失演算手段)と、コイル・積層コア温度予測演算装置16(温度予測演算手段)と、モータ温度保護装置17と、トルク・回転数制御装置18と、を備えている。
モータ運転制御システムは、同期多層モータMと、インバータ11と、バッテリ12と、コイル温度センサ19と、積層コア温度センサ20と、冷媒1温度センサ21と、冷媒2温度センサ22と、電流検出装置14と、銅損・鉄損演算装置15(損失演算手段)と、コイル・積層コア温度予測演算装置16(温度予測演算手段)と、モータ温度保護装置17と、トルク・回転数制御装置18と、を備えている。
前記コイル・積層コア温度予測演算装置16は、各温度センサ19,20,21,22からの温度情報と銅損・鉄損演算装置15からの銅損・鉄損情報とに基づき、銅損と鉄損と各温度の関数で、前記コイル2と前記積層コア1の温度を予測し、予測温度情報をモータ温度保護装置17に出力する。なお、他の構成については、実施例1と同様であるので図示並びに説明を省略する。
作用を説明すると、図1に示す2ロータ・1ステータの同期多層モータMのステータSをモデル化した計算式としては、上記実施例2で用いた式(1'),(2'),(3'),(4')を用い、時間積分をする。この時、コイル2と積層コア1の初期温度はエンジンスタート時のものではなく、コイル温度センサ19と積層コア温度センサ20によって検出されたある任意の時間の温度を初期温度とする。
すなわち、実施例3では、コイル温度上昇率(dTC/dt)と積層コア温度上昇率(dTT/dt)を時間積分することによりコイル2と積層コア1との両方の温度を予測演算するので、時系列で温度上昇曲線を計算することが可能となり、実施例2のように、エンジンスタート時からコイル2と積層コア1の温度を積分し続ける直線近似の場合に比べ、温度予測の精度が向上することになる。
次に、効果を説明する。
実施例3の同期多層モータMの温度予測装置にあっては、実施例2の効果に加えて、下記の効果を得ることができる。
実施例3の同期多層モータMの温度予測装置にあっては、実施例2の効果に加えて、下記の効果を得ることができる。
(5) 前記コイル・積層コア温度予測演算装置16は、コイル温度上昇率(dTC/dt)と積層コア温度上昇率(dTT/dt)を時間積分することにより、コイル2と積層コア1との両方の温度を予測演算するため、時系列で温度上昇曲線を計算することが可能となり、実施例2に比べ、温度予測の精度の向上を図ることができる。
実施例4は、温度予測装置を適用する回転電機として、実施例1〜3にて示した同期多層モータMに代え、ディスク型回転電機とした例である。
構成を説明すると、図4は実施例4の温度予測装置を適用したディスク型回転電機を示す断面図である。実施例4のディスク型回転電機は、回転軸41と、ロータ42と、ステータ43と、回転電機ケース44と、を備えていて、ディスク構造のロータ42とステータ43とは軸方向に対向配置されている。前記回転電機ケース44は、フロント側サイドケース44aと、リヤ側サイドケース44bと、両サイドケース44a,44bにボルト結合された外周ケース44cにより構成されている。
前記回転軸41は、フロント側サイドケース44aに設けられた第1軸受け45とリヤ側サイドケース44bに設けられた第2軸受け46によって回転自在に支持されている。
前記ロータ42は、前記回転軸41に固定され、ステータ43から与えられる回転磁束に対し、永久磁石49に反力を発生させ、回転軸41を中心に回転するように、回転軸41に固定された電磁鋼鈑(強磁性体)によるロータベース48と、前記ステータ43との対向面に埋め込まれた複数の永久磁石49と、を有して構成されている。前記複数の永久磁石49は、隣接する表面磁極(N極,S極)が、互いに相違するよう配置されている。ここで、ロータ42とステータ43の間にはエアギャップ50(冷媒2)と呼ばれる隙間が存在し、互いに接触することはない。
前記ステータ43は、前記リヤ側サイドケース44bに固定され、コイル51(発熱体)と、積層コア52(発熱体)と、バックコア53と、を有して構成されている。前記コイル51は、図外の絶縁紙または絶縁体を介し、積層コア52に集中巻きされ、三相交流電流が印加される。また、ステータ43は、そのバックコア53を介して通じてリヤ側サイドケース4bに固定される。前記リヤ側サイドケース4bのバックコア53に対応する位置には、ステータ43を冷却するための冷媒ジャケット54(冷媒1)が形成されている。
なお、他の構成については、実施例1〜3のいずれかの構成と同様であり、また、作用効果についても、実施例1〜3のいずれかの作用効果と同様である。
以上、本発明の回転電機の温度予測装置を実施例1〜実施例4に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、冷媒温度センサ13は1つと書いてあるが、測温する箇所の数に応じて増やすことが可能である。
実施例1〜4では、コイルと積層コアによる発熱体の数が1で冷媒の数が2の例を示したが、例えば、発熱体の数が2で冷媒の数が1のものや、発熱体の数が2で冷媒の数が2のもの等、発熱体や冷媒の数は実施例1〜4に限定されるものではなく、さらに、発熱体や冷媒の種類も実施例1〜4に限定されない。
実施例1〜3では、温度予測装置を2ロータ・1ステータの同期多層モータMへ適用する例を示し、実施例4では、温度予測装置を1ロータ・1ステータのディスク型回転電機へ適用する例を示した。しかし、具体的な回転電機については、これら実施例1〜4に示したものに限ったものではなく、発熱体としてコイルと積層コアを有する他の形式による様々なモータやジェネレータに適用することができる。
M 同期多層モータ
S ステータ
IR インナーロータ
OR アウターロータ
1 積層コア(発熱体)
2 コイル(発熱体)
3 ステータ支持ボルト
4 樹脂モールド
5 冷媒路
11 インバータ
12 バッテリ
13 冷媒温度センサ
14 電流検出装置
15 銅損・鉄損演算装置(損失演算手段)
16 コイル・積層コア温度予測演算装置(温度予測演算手段)
17 モータ温度保護装置
18 トルク・回転数制御装置
19 コイル温度センサ
20 積層コア温度センサ
21 冷媒1温度センサ
22 冷媒2温度センサ
S ステータ
IR インナーロータ
OR アウターロータ
1 積層コア(発熱体)
2 コイル(発熱体)
3 ステータ支持ボルト
4 樹脂モールド
5 冷媒路
11 インバータ
12 バッテリ
13 冷媒温度センサ
14 電流検出装置
15 銅損・鉄損演算装置(損失演算手段)
16 コイル・積層コア温度予測演算装置(温度予測演算手段)
17 モータ温度保護装置
18 トルク・回転数制御装置
19 コイル温度センサ
20 積層コア温度センサ
21 冷媒1温度センサ
22 冷媒2温度センサ
Claims (5)
- コイルと積層コアによる少なくとも1つの発熱体と、少なくとも1つの冷媒と、を備えた回転電機において、
前記発熱体と前記冷媒のうち、少なくとも1つの温度を測定する温度センサと、
回転電機への電流指令値から銅損と鉄損を演算する損失演算手段と、
前記温度センサと損失演算手段によって得られた情報から、銅損と鉄損と冷媒温度の関数で、前記コイルと前記積層コアの温度を予測する温度予測演算手段と、
を備えたことを特徴とする回転電機の温度予測装置。 - 請求項1に記載の回転電機の温度予測装置において、
前記温度予測演算手段は、温度予測演算に用いる抜熱量を、温度代表点と冷媒との温度差と、熱通過面積と冷媒までの距離と、その間に介在する物質の熱抵抗と、冷媒の流速とによって変化する等価熱抵抗値から計算したことを特徴とする回転電機の温度予測装置。 - 請求項1または2に記載の回転電機の温度予測装置において、
前記温度予測演算手段は、温度予測演算に用いる発熱体同士の熱移動量を、発熱体の温度代表点同士の温度差と、熱通過面積と冷媒までの距離と、その間に介在する物質の熱抵抗と、冷媒の流速とによって変化する等価熱抵抗値から計算したことを特徴とする回転電機の温度予測装置。 - 請求項1乃至3の何れか1項に記載の回転電機の温度予測装置において、
前記温度予測演算手段は、温度予測演算に用いる温度代表点の温度上昇率を、コイルと積層コアの体積・密度・比熱とによって変化する値を等価熱容量として与え、等価熱抵抗値と等価熱容量を用いて計算された抜熱量によって計算したことを特徴とする回転電機の温度予測装置。 - 請求項1乃至4の何れか1項に記載の回転電機の温度予測装置において、
前記温度予測演算手段は、温度上昇率を時間積分することにより、コイルと積層コアとの両方の温度を予測演算することを特徴とする回転電機の温度予測装置。
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