JP2006047886A - 現像装置、カートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、カートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】現像容器内の現像剤を攪拌・搬送する搬送部材による現像剤の攪拌能力が向上した現像装置、カートリッジ及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】攪拌室22に、回転軸14aと水平とが成す角度Θ(°)が、2°≦Θ≦10°を満たす搬送部材14を有し、搬送部14bの先端と現像剤面が交わる交点Aを含む第1の垂直平面V1と、搬送部14bの先端と現像剤面が交わる交点Bを含第2の垂直平面V2と、を想定し、第1の垂直平面V1と第2の垂直平面V2との水平方向距離をDv(mm)、第1の垂直平面内V1における回転軸14aの中心位置Pに対する交点Aの垂直方向の高さをHa(mm)、第2の垂直平面内V2における回転軸14aの中心位置Qに対する交点Bの垂直方向の高さをHb(mm)、としたときに、Ha(mm)+2(mm)≦Hb(mm)(但し、25(mm)≦Dv(mm)≦100(mm))を満たす構成とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの電子写真方式或いは静電記録方式を用いた画像形成装置にて用いられる現像装置、カートリッジ、及びこれらを備える画像形成装置に関するものである。
従来、例えば電子写真方式を用いた画像形成装置、その中でも特に有彩色の画像形成を行う画像形成装置においては、非磁性トナー(トナー)と磁性キャリア(キャリア)とを混合して現像剤として使用する二成分現像方式が広く利用されている。二成分現像方式は、現在提案されている他の現像方式に比較して、画質の安定性、装置の耐久性などの長所を備えている。
二成分現像方式を用いた現像装置(二成分現像装置)において、像担持体にトナーを供給して現像を行うと、現像剤中におけるトナー濃度(トナーとキャリアとの割合、或いは現像剤全体に対するトナーの割合)が次第に低下する。このトナー濃度の低下を防止するためには、新たなトナーを補給する必要がある。トナーを補給する際に、キャリアをも含む二成分現像剤を補給することもある。
図7は従来の一般的な二成分現像装置を示す。このような二成分現像装置に関する先行技術文献としては、例えば、特許文献1が挙げられる。
現像装置101は、現像剤を収容する現像容器102を有する。現像容器102の、被現像体たる像担持体に対向する一部分は開口している。この開口部から一部露出するようにして、像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体としての現像スリーブ111が回転可能に配置されている。現像容器102は、現像室(第1現像剤収容室)121と攪拌室(第2現像剤収容室)122とを有する。現像室121は、現像スリーブ111の軸方向に沿って配置され、その中に収容された現像剤が現像スリーブ111に供給される。攪拌室122においては、補給されたトナーと現像容器102内の現像剤とが混合攪拌されながら、現像室121とは逆方向に搬送される。現像室121と攪拌室122とは、隔壁125によって区画されている。しかし、隔壁125の長手両端部には現像剤の通過を許す第1連通部123、第2連通部124が形成されている。そして、現像室121と攪拌室122とのそれぞれに、現像剤の搬送及び攪拌を行う搬送部材(現像剤搬送攪拌部材)として第1スクリュー113、第2スクリュー114が配設されている。これにより、第1連通部123、第2連通部124を介して、現像室121と攪拌室122との間で現像剤が循環する現像剤循環経路が形成される(図中矢印D方向)。
現像容器102には、トナーを補給するためのトナー補給口が設けられている。トナー補給位置Tにおいて、通常、重力による落下で現像容器102内に補給されたトナーは、攪拌室122において現像容器102内の現像剤と攪拌される。これにより、補給されたトナーはキャリアと接触して摩擦帯電する。
しかし、攪拌室122における攪拌が不十分な場合は、補給されたトナーが十分に帯電されないまま、現像剤が第1連通部123より現像室121へ搬送される。そして、この帯電が不十分なトナーが現像動作に用いられると、画像白地部(本来トナーが付着すべきではない像担持体上の領域)にトナーかぶりが発生し、画像品位の低下を招くことがある。
このようなトナーかぶりを防止するためには、補給されたトナーを第1連通部123まで搬送される間に十分に帯電させれば良い。その手段として、従来の現像装置101では、攪拌室122におけるトナー補給位置Tから第1連通部123までの距離(以下「攪拌距離」という。)Lを適宜設定している。
しかしながら、従来の現像装置101においては、現像容器102内に補給されたトナーを十分に摩擦帯電させるために攪拌距離Lを適宜設定した結果、攪拌距離Lが、像担持体上に形成される静電像の、現像剤循環経路長手方向に沿う方向の幅、即ち、現像領域(以下「画像形成幅」という。)Gよりも長くなることが多かった。通常、画像形成幅Gは、ほぼ現像スリーブ211の軸方向(長手方向)長さに相当する。
例えば、図7の現像装置101では、トナー補給位置Tを画像形成幅Gよりも現像剤搬送方向上流側に設けることで、補給されたトナーを十分に帯電するために必要な攪拌距離Lを確保している。
一般に、現像装置101に要求される長手方向の最小長とは、画像形成幅Gに他ならない。しかし、図7に示した現像装置101では、補給されたトナーを、第1連通部123まで搬送する間に十分に帯電させるために、攪拌距離Lが画像形成幅Gよりも長くなっている。そのため、現像装置101の小型化を阻害しているばかりか、延いては画像形成装置全体の小型化をも阻害している。
近年の有彩色の画像に対するニーズの高まりによって、有彩色の画像形成を行う画像形成装置においても、例えば電子写真方式の白黒画像形成装置と同様に、装置の低コスト化と共に小型化が求められるようになっている。
上述のように現像装置101の長手方向の寸法を大きくせずに、且つ、補給トナーへの帯電能力を向上させる工夫としては、例えば以下のような方法がある。
搬送部材114を斜めに配置して、現像剤搬送方向上流側の位置を低く、下流側の位置を高くして、一部の現像剤が重力によって逆流するようにする。これにより、現像容器102に補給されて現像剤表面に浮遊するトナーの上から、逆流してきた現像剤が降りかかり、トナーを現像剤中に取り込む能力が向上する。このため、補給トナーは現像剤に速やかに混合され、トナーへの帯電能力を向上させることができる。
しかしながら、例えばトナー補給量が多い場合や、それが長期間におよび連続した場合、或いは現像剤が長期使用により劣化してきた場合などのより厳しい条件下においては、現像容器内の現像剤面の挙動を考慮せずに搬送部材を単に斜めに配置したのでは、必ずしも十分な攪拌能力が得られない場合がある。そのため、現像剤の攪拌能力の更なる向上が求められている。
尚、特許文献2は、図8及び図9に示すように、第2スクリュー227を、第1スクリュー226に対して傾斜して設ける構成を開示している。そして、特許文献2に記載の現像装置では、第1スクリュー226の現像剤搬送方向下流側端部と第2スクリュー227の現像剤搬送方向上流側端部との間に、第1スクリュー226により搬送されてきた現像剤を第2スクリュー227へと落下する現像剤落下空間234を形成する。又、現像剤落下空間234の下方には、現像剤を第2スクリュー227へと案内する傾斜面235を設ける。現像剤及び補給トナーは、現像剤落下空間234を通して傾斜面235上に落下する。そして、傾斜面235上で現像剤と補給トナーとが重ね合わされて撹拌され、傾斜面235を滑って第2スクリュー227の現像剤搬送方向上流側端部に搬送される。これにより、補給したトナーの現像剤中への分散性等を良くしようとしている。しかしながら、特許文献2は、上記現像剤落下空間234を確保するように、第2スクリュー227を第1スクリュー226に対して傾斜させているに過ぎない。特許文献2は、第2スクリュー227により搬送される現像剤を適度に逆流させることで、第2スクリュー227の現像剤攪拌能力を向上させることについては開示も示唆もしていない。
特開昭55―32060号公報 特開2003−5519号公報
本発明の目的は、現像容器内の現像剤を攪拌・搬送する搬送部材による現像剤の攪拌能力が向上した現像装置、カートリッジ及び画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る現像装置、カートリッジ及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、像担持体上に形成された静電像をトナー及びキャリアを含む現像剤で現像する現像室、及び前記現像室との間で現像剤循環経路を構成し現像剤補給を受ける攪拌室を備える現像容器と、前記現像室と前記攪拌室との間で現像剤を循環させる循環手段と、を有する現像装置において、
前記循環手段は、前記攪拌室に、現像剤搬送方向上流側から下流側に向かって上方に傾斜して設けられた回転軸の周面上にスパイラル状の搬送部を備えた搬送部材であって、前記回転軸と水平とが成す角度Θ(°)が、
2°≦Θ≦10° ・・・(1)
を満たす搬送部材を有し、
現像剤補給を受ける位置よりも現像剤搬送方向下流側の位置における前記攪拌室の垂直方向断面であって、その平面内の前記回転軸を含む垂線に対し前記搬送部材がその回転によって下方向に移動する側の領域において、前記搬送部の先端と現像剤面が交わる交点が存在する場合にはその交点Aを含み、該交点が存在しない場合には前記搬送部の先端が前記回転軸の垂直方向真上にあるときの前記回転軸の垂直方向真上にある現像剤面である仮想交点A’を含む第1の垂直平面と、
前記第1の垂直平面より現像剤搬送方向下流側の位置における前記攪拌室の垂直方向断面であって、前記搬送部の先端と現像剤面が交わる交点が存在する場合にはその交点Bを含み、該交点が存在しない場合には前記搬送部の先端が前記回転軸の垂直方向真上にあるときの前記回転軸の垂直方向真上にある現像剤面である仮想交点B’を含む第2の垂直平面と、
を想定し、
前記第1の垂直平面と前記第2の垂直平面との水平方向距離をDv(mm)、
前記第1の垂直平面内における前記回転軸の中心位置Pに対する前記交点A又は前記仮想交点A’の垂直方向の高さをHa(mm)、
前記第2の垂直平面内における前記回転軸の中心位置Qに対する前記交点B又は前記仮想交点B’の垂直方向の高さをHb(mm)、としたときに、
Ha(mm)+2(mm)≦Hb(mm) ・・・(2)
(但し、25(mm)≦Dv(mm)≦100(mm))
を満たすことを特徴とする現像装置である。
本発明の他の態様によれば、上記本発明の現像装置を少なくとも有し、画像形成装置本体に着脱可能とされたカートリッジが提供される。又、本発明の他の態様によれば、上記本発明の現像装置を有する画像形成装置が提供される。
本発明によれば、現像容器内の現像剤を攪拌・搬送する搬送部材による現像剤の攪拌能力が向上する。
以下、本発明に係る現像装置、カートリッジ及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
[画像形成装置の全体構成及び動作]
先ず、図1を参照して、本発明を適用する画像形成装置の一実施例の全体構成及び動作について説明する。図1は、本発明を適用した画像形成装置100の一実施例の概略断面を示す。
本実施例の画像形成装置100は、複数の像形成手段として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成する4つの画像形成部50Y、50M、50C、50Kを備えたカラー電子写真画像形成装置である。画像形成装置100は、画像形成装置本体10に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部ホスト機器、或いは画像形成装置本体10に付属若しくは通信可能に接続された原稿読み取り装置からの画像情報信号に応じて、記録材Pにカラー画像を形成することができる。
先ず、画像形成装置100の全体の動作について説明する。本実施例では、画像形成装置100が備える各画像形成部50Y、50M、50C、50Kは、基本的に同一の構成を有し、形成する画像の色が異なる。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの画像形成部に属する要素であることを示すために図中符号に与えた添え字Y、M、C、Kは省略し、総括的に説明する。
画像形成部50は、像担持体として図中矢印方向に回転可能なドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)51を有する。画像形成時には、先ず回転する感光ドラム51の表面が、帯電手段としての一次帯電器52によって帯電される。帯電した感光ドラム51の表面を、各画像形成部50に対応する色分解された画像情報信号に応じて、画像書き込み手段(露光手段)としてのレーザスキャナ53によって走査露光する。これにより、感光ドラム51上に対応する色の画像情報信号に応じた静電像が形成される。そして、この静電像は、現像装置1によってトナーで現像され、感光ドラム51上にトナー像が形成される。
各画像形成部50の感光ドラム51に対向して無端移動可能なように、記録材搬送手段としての搬送ベルト56が配設されている。そして、搬送ベルト56を介して各画像形成部50の感光ドラム51と対向する位置には、転写手段としての転写帯電器54が設けられている。上述のようにして感光ドラム51上に形成されたトナー像は、転写帯電器54により印加される転写バイアスによって、搬送ベルト56上の記録材P上に転写される。
記録材Pは、記録材収容部たるカセット61からピックアップローラ62などの記録材供給手段によって、レジストローラ63まで搬送される。そして、記録材Pは、レジストローラ63によりここで各画像形成部50における画像形成動作と同期するようにして搬送ベルト56へと送り出される。
例えば、フルカラー画像を形成する場合、上述のような画像形成動作を、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成部50において行う。これにより、搬送ベルト56上を搬送される記録材Pに、順次トナー像が転写され、記録材P上に所望のフルカラー画像が形成される。単色画像の形成時には、所望の色を形成する画像形成部のみを用いることで、同様に記録材Pにトナー像を形成することができる。
その後、記録材Pは搬送ベルト56から剥離され、定着装置64に搬送される。定着装置64よって加圧/加熱されることで、記録材P上に転写されたトナー像は永久画像となる。又、転写後に感光ドラム51上に残った転写残トナーは、クリーニング手段としてのクリーニング装置55により除去され、次の画像形成に備える。クリーニング装置55は、ブレード状のクリーニング部材を有する。
[現像装置]
次に、図2及び図3を参照して、現像装置1について説明する。
現像装置1は、現像剤を収容する現像容器2を有する。現像容器2内には、現像剤として主に非磁性トナー(トナー)と磁性キャリア(キャリア)とを備える二成分現像剤が収容されている。初期状態の現像剤中のトナー濃度は、本実施例では7重量%である。但し、この値はトナーの帯電量、キャリア粒径、画像形成装置の構成などで適正に調整されるべきものであって、必ずしもこの数値に従わなければいけないものではない。
現像容器2は、感光ドラム51に対向した一部分が開口しており、この開口部に一部露出するようにして現像剤担持体としての現像スリーブ11が回転可能に配置されている。現像スリーブ11は非磁性材料で構成され、磁界発生手段としての固定のマグネット12を内包する。本実施例では、マグネット12は、外周に沿って複数の磁極を有する。そして、現像動作時には、現像スリーブ11は、図中矢印方向に回転し、現像容器2内の二成分現像剤を層状に保持して、感光ドラム51と対向する現像領域に担持搬送する。現像スリーブ11上に担持された現像剤は、現像領域において穂立ちした磁気ブラシを形成する。この磁気ブラシは、感光ドラム51の表面に接触又は近接させられる。これにより、感光ドラム51の表面に形成されている静電像に応じて二成分現像剤中のトナーが感光ドラム51側に供給され、その静電像は現像される。
通常、少なくとも現像動作時には、現像スリーブ11に所定の現像バイアスが印加され、感光ドラム51と現像スリーブ11との間に形成される電界の作用により、トナーを感光ドラム51へと転移させる。又、現像スリーブ11上に担持する現像剤量を規制するために、現像領域より現像スリーブ11の回転方向上流側において、現像剤量規制手段18が設けられている。現像剤量規制部材18は、マグネット12と協働して磁界の作用によって現像剤層厚を規制する。
感光ドラム51上の静電像を現像した後の現像剤は、現像スリーブ11の回転にしたがって搬送され、現像容器2の、後述する現像室(第1現像剤収容室)21に回収される。
現像容器2は、隔壁25により現像室(第1現像剤収容室)21(現像スリーブ11に近い側)と攪拌室(第2現像剤収容室)22(現像スリーブ11から遠い側)とに略二分されている。現像室21、攪拌室22は、本実施例では、図3に示す上面から見て現像スリーブ11の軸方向に沿って略平行に延在する。隔壁25は、現像容器2の内部の長手方向両端部側壁26、27までは達しておらず、これにより現像室21と攪拌室22との間で現像剤の通過を許す第1連通部23と第2連通部24とが形成されている。
そして、現像室21、攪拌室22には、現像室21と攪拌室22との間で現像剤を循環させる循環手段が設けられている。この循環手段は、現像室21、攪拌室22の長手軸線方向に沿って、それぞれ現像剤の搬送及び攪拌を行う搬送部材として第1スクリュー13、第2スクリュー14を有する。これら第1、第2スクリュー13、14により、現像剤は、現像容器2内を混合及び攪拌されながら循環する。本実施例の現像装置1における現像剤循環の方向は、現像室21で図2の紙面奥側から手前側に向かう方向、攪拌室22で図2の紙面手前側から奥側に向かう方向である(図3中矢印D方向)。
画像形成によって消費された分のトナーは、トナーカートリッジ3から補給口33、及び現像容器2に配設された現像剤補給機構17の受取口17aを通過して、現像剤補給機構17内へと搬送される。トナーカートリッジ3内のトナーは、該トナーカートリッジ3が備える攪拌部材の回転力と重力とによって、現像剤補給機構17へと搬送される。そして、現像剤補給機構17が備える現像剤補給手段としての補給スクリュー17cの回転に従い、現像剤補給機構17内のトナーは、補給口17bを介して現像容器2の攪拌室22内に補給される。トナー補給量は、トナー濃度検知手段として、例えば、現像装置1に設けられた反射型光センサ19の検知信号、或いは色毎の画像情報信号に基づく画素毎の濃度情報から演算(積算)されるトナーの消費量情報などに基づいて求められる。補給スクリュー17cは、求められたトナー補給量に応じて、適宜、必要なトナー量が現像容器2に補給されるように駆動される。
ここで、本実施例にて用いられる現像剤について説明する。上述のように、本実施例では、主に非磁性トナー(トナー)と磁性キャリア(キャリア)とを備える二成分現像剤を用いる。
トナーは、一般に、粉砕法ないしは重合法を用いて製造された、樹脂中に着色剤などを混合した樹脂粒子である。トナーの体積平均粒径は5〜15μm程度である。トナーは、必要に応じてその他の微粒子添加剤が外添されている。本実施例で用いるトナーは、ポリエステル系樹脂を用いて粉砕法により製造した負帯電性のトナーであり、その体積平均粒径は7μmである。しかし、本発明の効果を得るためには、トナーは必ずしもこの構成に限られるものではない。
キャリアは、一般に、フェライトなどの粒子、あるいは樹脂中に磁性体を分散した粒子を主体としている。キャリアは、必要に応じ表面に樹脂コート層が設けられる。キャリアの体積平均粒径は20〜70μm程度である。本実施例では、フェライトをコアとしてシリコン樹脂を表層にコートした体積平均粒径50μmのキャリアを用いた。しかし、本発明の効果を得るためには、キャリアは必ずしもこの構成に限られるものではない。
[現像剤の循環経路]
次に、現像容器2における現像剤の循環経路について説明する。
図2及び図3を参照して、本実施例では、第1スクリュー13及び第2スクリュー14は、それぞれ現像室21、攪拌室22の長手軸線方向と略平行に設けられた回転軸13a、14aと、その周りに設けられたスパイラル形状の搬送部(翼部,スパイラル部材)13b、14bとを有する。
本実施例では、第1、第2スクリュー13、14は、回転軸13a、14aの軸半径(第1、第2スクリュー13、14を回転軸方向に見たときの回転軸13a、14aの半径:以下、単に「回転軸の半径」ともいう。)が3mmである。そして、この回転軸13a、14aの周面上に、半径(第1、第2スクリュー13、14を回転軸方向に見たときにスパイラル状の搬送部13b、14bの回転によって形成される外接円の半径:以下、単に「搬送部の半径」ともいう。)が8mmのスパイラル形状の搬送部13b、14bが、回転軸方向に20mm間隔で配設されている。又、第1スクリュー13の回転数は250rpm、第2スクリュー14の回転数は420rpmである。尚、本実施例では、第1スクリュー13は、図2中時計方向に回転し、第2スクリュー14は、図2中反時計方向に回転する。
本実施例の現像装置1では、攪拌室22(より詳しくは攪拌室22の底面(底部)22a)は、現像剤搬送方向上流側から下流側に向かって水平方向に対して5度上方に傾斜している(第2連通部24側から第1連通部23側に向かって登り勾配)。このように、攪拌室22は、現像スリーブ11に対しねじれの位置関係にある。そして、第2スクリュー14の回転軸14aは、攪拌室22の底面22aと略平行に配置されており、水平方向に対して5度の傾き(現像剤搬送方向上流側から下流側に向かって登り勾配)を持って攪拌室22に配置されている。
こうして攪拌室22における現像剤の搬送方向上流から下流方向(図中矢印D方向)に登り勾配の傾斜を設けることにより、攪拌室22での現像剤搬送方向に対して逆らう向きの重力方向成分の力が生じ、現像剤の一部を逆流させる効果が生まれる。
一方、本実施例では、現像室21(より詳しくは現像室21の底面(底部)21a)は、現像スリーブ11の長手全域への安定した現像剤供給のために、略水平方向、即ち、ここでは現像スリーブ11と略平行に配置される。そして、第1スクリュー13の回転軸13aは、現像室21の底面21aと略平行に配置されており、略水平に配置されている。
本発明者らの検討によれば、攪拌室22の水平に対する傾き、スクリュー14の回転軸14aの水平に対する傾きは、2°〜10°とすることが好ましい。即ち、攪拌室22(その底面22a)及び第2スクリュー14の回転軸14aと、水平(重力方向に対する垂直方向)との成す角度Θは、
2°≦Θ≦10° ・・・(1)
とする。攪拌室の傾きΘについての実験結果は後述する。
通常、攪拌室22と第2スクリュー14の回転軸14aとは略平行に配置され、攪拌室22と水平とが成す角度と、第2スクリュー14と水平とが成す角度とは同じとされる。従って、以下これらを総称して「攪拌室の傾きΘ(°)」という。
尚、本明細書において、現像装置1の要素、例えば現像室21、攪拌室22等の配向について水平方向(或いはこれに直交する垂直(鉛直)方向)と対象させる場合、現像装置1(現像容器2)、画像形成装置100の通常使用状態におけるものである。典型的には、現像装置1(現像容器2)、画像形成装置100の通常使用状態において、現像装置1(現像容器2)の全体としての長手軸線方向(現像スリーブ11の長手軸線方向)が水平方向に相当する。但し、厳密に水平であることのみを意味するものではなく、現像装置1(現像容器2)、画像形成装置100の通常使用に問題ない程度水平からずれていてもよい。
そして、本実施例では、攪拌室22から現像室21へ現像剤を受け渡す第1連通部23においては、攪拌室22の底面22aと現像室21の底面21aとが鉛直方向同位置である。一方、現像室21から攪拌室22へ現像剤を受け渡す第2連通部24においては、攪拌室22の底面22aが現像室21の底面21aよりも鉛直方向下方位置にある。
従って、第1連通部23においては、両底面21a、22aが鉛直方向同位置であるために、攪拌室22から現像室21への滑らかな現像剤の受け渡しが可能である。又、第2連通部24においても、現像室21から攪拌室22への現像剤の落下動作により現像剤の受け渡しを行うので、滑らかな受け渡しが可能である。
本実施例の現像装置1では、画像形成幅Gは305mmであり、現像室21及び攪拌室22の長手長さも同様に305mmである。
そして、本実施例の現像装置1におけるトナー補給位置Tは、攪拌室22において、現像室21及び攪拌室22の長手一方の端部に設けられた第2連通部24より10mm下流位置としている。
[攪拌室の現像剤面S]
次に、図4及び図5を参照して、本実施例において特徴的な攪拌室22の現像剤面Sについて説明する。現像剤面Sとは、現像容器2内に収容された現像剤が現像容器2の内部空間と成す界面を意味する。
本実施例では、攪拌室22内での現像剤搬送方向に対して逆流する方向の重力成分を利用して現像剤の攪拌性を向上するのに加え、更に現像剤搬送方向下流側から逆流してくる現像剤によって、現像剤面を浮遊するトナーを現像剤中への引き込みを補助する。概して、本実施例では、攪拌室22内において、第2スクリュー14の回転軸14aの傾きに加えて、現像剤搬送方向において現像剤面の落差を設ける。より具体的には、攪拌室22における現像剤搬送方向の2点、即ち、後述の所定の第1の垂直平面V1と、第2の垂直平面V2とでの現像剤面Sの高さを規定する。尚、ここでいう垂直とは、重力方向を指す。
図4は、攪拌室22の垂直断面図であり、現像剤面Sと第2スクリュー14の様子を示す。図4において、現像剤搬送方向は、紙面の手前側から奥側方向である。第2スクリュー14のスパイラル状の搬送部14bによって、現像剤搬送方向に押されている現像剤面Sを一点鎖線で示す。又、視点より見えている現像剤面Sを実線で示す。更に、実線で示す現像剤面Sの下方の斜線部が、視点より見えている現像剤を示す。
又、図5は、攪拌室22を現像スリーブ11とは反対側から見たときの攪拌室22内の第2スクリュー14と現像剤面Sの様子を示す。
図4(a)、(b)は、それぞれ現像剤搬送方向における2点での垂直断面、即ち、第1の垂直平面V1、第2の垂直平面V2を示す。
第2スクリュー14を軸方向に見たときに搬送部14bの回転によって形成される外接円を、第1の垂直平面V1の位置にて、この第1の垂直平面V1(つまり重力方向)に展開した図形、即ち、第1の垂直平面V1において第2スクリュー14の回転によって形成される円筒の断面は、長辺(図中横方向、即ち、水平方向)の半径(長径)がR1(mm)、短辺(図中縦方向、即ち、垂直方向)の半径(短径)がR1・cosΘ(mm)の楕円となる。
又、第2スクリュー14を軸方向に見たときに搬送部14bの回転によって形成される外接円を、第2の垂直平面V2の位置にて、この第2の垂直平面V2(つまり重力方向)に展開した図形、即ち、第2の垂直平面V2において第2スクリュー14の回転によって形成される円筒の断面は、長辺(図中横方向、即ち、水平方向)の半径(長径)がR2(mm)、短辺(図中縦方向、即ち、垂直方向)の半径(短径)がR2・cosΘ(mm)の楕円となる。
同様に、第1、第2の垂直平面V1、V2において回転軸14aの回転で形成される図形は、それぞれ長辺(図中横方向)の半径がr1(mm)、r2(mm)、短辺(図中縦方向)の半径がr1・cosΘ(mm)、r2・cosΘ(mm)の楕円となる。
図5に、これら第1の垂直断面V1と、第2の垂直断面V2を破線で示す。
[第1の垂直平面V1、第2の垂直平面V2]
ここで、第1の垂直平面V1、第2の垂直平面V2は、次のように定義されるものである。
先ず、第1の垂直平面V1、第2の垂直平面V2は、攪拌室22のトナー補給位置Tよりも現像剤搬送方向下流側に位置する。
そして、第1の垂直平面V1、第2の垂直平面V2は、その平面内の第2スクリュー14の回転軸14aを含む垂線に対し、第2スクリュー14がその回転によって下方向に移動する側の領域において、次のいずれかの点を含むものとする。
第2スクリュー14のスパイラル状の搬送部14bの先端と現像剤面Sが交わる交点が存在する場合には、第1の垂直平面V1、第2の垂直平面V2は、その交点を含んでいる。詳しくは後述するが、図4(a)は搬送部14bと現像剤面Sとの交点(点A)を含む第1の垂直平面V1、又、図4(b)は搬送部14bと現像剤面Sとの交点(点B)を含む第2の垂直平面V2を、その平面に対し垂直方向から見た攪拌室22の断面を示す。
一方、第2スクリュー14のスパイラル状の搬送部14bの先端と現像剤面Sが交わる交点が存在しない場合、即ち、その平面内において現像剤面Sが第2スクリュー14のスパイラル状の搬送部14bの垂直方向最大高さを超える場合には、次の点を含んでいる。この場合には、第2スクリュー14のスパイラル状の搬送部14bの先端が、第2スクリュー14の回転軸14aの垂直方向真上にあるときの、回転軸14aの垂直方向真上の点(仮想交点)を含んでいる。詳しくは後述するが、図4(c)は、搬送部14bと現像剤面Sとの交点を含まない場合の第2の垂直平面V2を、その平面に対し垂直方向から見た攪拌室22の断面を示す。図4(c)は、第2の垂直平面V2に関し、搬送部14bと現像剤面Sとの交点を含まない場合を示す。同様に、第1の垂直平面V1が搬送部14bと現像剤面Sとの交点を含まない場合にも、上記のようにして仮想交点を決めることができる。
[第1の垂直平面V1における現像剤面Sの高さHa]
図4(a)は、トナー補給位置Tから現像剤搬送方向下流に向かって水平に約20mmの位置の第1の垂直平面V1における、現像剤面Sと第2スクリュー14の様子を示す。
第2スクリュー14の回転方向は図中矢印Xで示す左回り方向である。従って、補給されたトナーは、回転軸14aの中心位置Pよりも図中左側で、第2スクリュー14の回転により現像剤との混合攪拌を受ける。つまり、第1の垂直平面V1において、第2スクリュー14の回転軸14aを含む垂線に対し、第2スクリュー14がその回転によって下方向に移動する側の領域において、補給されたトナーは、第2スクリュー14の回転により現像剤との混合攪拌を受ける。図中点Aは、第2スクリュー14の搬送部14bの先端と現像剤面Sが交わる交点である。
第2スクリュー14の搬送部14bは、現像剤を現像剤搬送方向に押し出しながら搬送する。しかし、図中点Aの位置から左側の斜線部で示した領域では、現像剤面Sが搬送部14bを超える。この部分の現像剤は、第2スクリュー14の設置角度(本実施例では5°)分の重力方向の力を受ける。そのため、この部分の現像剤は、図中紙面手前側、即ち、現像剤搬送方向に対し逆流する方向に移動する。
ここで、第1の垂直平面V1における第2スクリュー14の回転軸14aの中心位置Pに対する点Aの垂直方向距離を、点Aの高さHa(mm)とする。図4(a)に示すように、点Aが第2スクリュー14の回転軸14aより垂直方向上方にある場合の点Aの高さHaにはプラス符号付し(但し、プラスの場合は省略することがある。)、点Aが第2スクリュー14の回転軸14aより垂直方向下方にある場合の点Aの高さHaにはマイナス符号を付す。本実施例では、点Aの高さHaは3mmである。
[第2の垂直平面V2における現像剤面Sの高さHb]
図4(b)は、トナー補給位置Tから現像剤搬送方向下流に向かって水平に約100mm(即ち、トナー補給位置Tから現像剤搬送方向下流に向かって水平に約120mm)の位置の第2の垂直平面V2における、現像剤面Sと第2スクリュー14の様子を示す。
第2スクリュー14の回転方向は図中矢印Xで示す左回り方向である。従って、補給されたトナーは、回転軸14aの中心位置Qよりも図中左側で、第2スクリュー14の回転により現像剤との混合攪拌を受ける。つまり、第2の垂直平面V2において、第2スクリュー14の回転軸14aを含む垂線に対し、第2スクリュー14がその回転によって下方向に移動する側の領域において、補給されたトナーは、第2スクリュー14の回転により現像剤との混合攪拌を受ける。図中点Bは、第2スクリュー14の搬送部14bの先端と現像剤面Sが交わる交点である。
図4(a)の場合と同様に、第2スクリュー14の搬送部14bは、現像剤を現像剤搬送方向に押し出しながら搬送する。しかし、図中点Bの位置から左側の斜線部で示した領域では、現像剤面Sが搬送部14bを超える。この部分の現像剤は、第2スクリュー14の設置角度(本実施例では5°)分の重力方向の力を受ける。そのため、この部分の現像剤は、図中紙面手前側、即ち、現像剤搬送方向に対し逆流する方向に移動する。
ここで、第2の垂直平面V2における第2スクリュー14の回転軸14aの中心位置Qに対する点Bの垂直方向距離を、点Bの高さHb(mm)とする。図4(b)に示すように、点Bが第2スクリュー14の回転軸14aより垂直方向上方にある場合の点Bの高さHbにはプラス符号付し(但し、プラスの場合は省略することがある。)、点Bが第2スクリュー14の回転軸14aより垂直方向下方にある場合の点Bの高Hbさにはマイナス符号を付す。本実施例では、点Bの高さHbは7mmである。つまり、本実施例では、点Bの高さHbは、点Aの高さHaに比べて4mm高い。
[現像剤引き込み能力]
このように、攪拌室22において、第2スクリュー14の回転軸14aの傾きに加えて、現像剤搬送方向で現像剤面Sの落差を設けることで、現像剤が搬送部14bを乗り超えて逆流する現象を効果的に得ることができる。その結果、現像剤内に引き込まれずに現像剤面S上に浮遊するトナーを、更に現像剤搬送方向下流側の位置から逆流する現像剤によって、現像剤面Sの下に潜り込ませることができる。これにより、補給されたトナーを現像剤中に引き込む能力を補助する効果が得られる。
ここで、第1の垂直平面V1と第2の垂直平面V2との水平方向距離Dvは25mm以上、100mm以下に設定する。そして、この時の点Bの高さHbは、点Aの高さHaよりも2mm以上高くすることが必要であることが分かった。即ち、
Ha(mm)+2(mm)≦Hb(mm) ・・・(2)
(但し、25≦Dv≦100(mm))
更に詳しくは後述の実験結果に示すが、第1の垂直平面V1と第2の垂直平面V2との水平方向距離Dvを上記範囲に設定したときに点Bの高さが式(2)で定義されるものより低い場合、例えばトナー補給量が多い場合やそれが長期にわたり連続した場合、或いは現像剤が長期使用により劣化している場合などの厳しい条件下において、第2スクリュー14のトナーに対する帯電付与能力を向上させるという本発明の効果を得ることができない。
尚、第2の垂直平面V2において、現像剤面Sがより高くなる方向を考える。図4(c)に示すように、現像剤面Sが搬送部14bのその断面内における垂直方向最大高さを超える場合が考えられる。この場合の現像剤面Sの高さは、次のようにして決める。この場合、第2の垂直平面V2は、第2スクリュー14の搬送部14bの先端が回転軸14aの真上にあるときの、回転軸14aの真上の現像剤面Sを仮想交点B’として含む。つまり、その断面内において第2スクリュー14を軸方向に見たときにスパイラル状の搬送部14bが回転によって形成する外接円の最高点の真上を交点Bの代用点(仮想交点B’)として考える。そして、上記点Bの代わりに、仮想交点B’の高さを上記高さHbとして考えればよい。
第1の垂直平面V1において、現像剤面Sが搬送部14bのその断面内における垂直方向最大高さを超える場合についても、同様にして仮想交点A’を想定し、上記点Aの代わりに、仮想交点A’の高さを上記高さHaとして考えればよい。
次に、実験結果に基づいて本発明の効果を更に顕著とする条件について説明する。
(実験条件)
実験は、画像形成装置100においてA4サイズ、画像比率5%(A4ベタ画像に対する画像面積比)の条件で5万ページ相当の耐久試験を行なった後の現像剤を用いて行なった。耐久試験においては、通常通り、画像形成により消費した分に相当するトナーを現像剤補給機構17により補給した。
尚、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各画像形成部50Y、50M、50C、50Kの現像装置1Y、1M、1C、1Kを、それぞれ単独で用いて実験を行った。本実施例では、各色用の現像装置1は現像色が異なる以外は実質的に同じ構成である。各色用の現像装置1について実験結果は同様であった。
先ず、攪拌室22の水平方向に対する傾き(第2連通部24側から第1連通部23側に向かって登り勾配)Θを1°、2°、5°、10°、12°として循環性を目視にて確認した。
その結果、Θ=1°では現像剤搬送方向に逆流する流れが弱く、本発明の効果が少ないことが分かった。又、Θ=12°では重力方向成分の力が大きくなるため、後述する実験条件によっては、現像剤の循環を所望の状態にすることが困難な場合があり、本発明の効果を安定して得ることが困難であることが分かった。このため、攪拌室22の傾きΘは、2°〜10°の範囲とすることが好ましい。即ち、攪拌室22の傾きΘは、好ましくは、
2°≦Θ≦10° ・・・(1)
とする。
次に、循環が成立する範囲で最も本発明の効果が出にくいと思われるΘ=2°の条件にて、現像剤面Sの位置を表わす上記点Aの高さHa、点Bの高さHbを、現像容器2内に投入する現像剤量、第1スクリュー13、第2スクリュー14の回転数によって変えながら、次のような実験を行なった。
尚、点Aの高さHaの測定点は、トナー補給位置Tから現像剤搬送方向下流に向かって水平に約20mmの位置、点Bの高さHbの測定点はトナー補給位置Tから現像剤搬送方向下流に向かって水平に約120mm(即ち、点Aから現像剤搬送方向下流に向かって水平に約20mm)の位置とした。
現像剤面Sの高さを測定する際には、現像剤搬送状態にある現像装置1を所定のタイミングで停止させて測定する。このとき、現像装置1を停止させるタイミングを工夫することで点A、点Bの測定点の位置がそれぞれ約20mm、120mmとなるようにして測定してもよい。又、任意のタイミングで現像装置1を停止させ、トナー補給位置Tから現像剤搬送方向下流に20mmとなる点に対し下流側に最初に現れる、第2スクリュー14の搬送部14bの先端と現像剤面Sが交わる点を点A、同様にトナー補給位置Tから現像剤搬送方向下流に120mmとなる点に対し下流側に最初に現れる、第2スクリュー14の搬送部14bの先端と現像剤面Sが交わる点を点Bとしてもよい。
上記のように耐久試験を行った現像容器2に対し、トナー補給位置Tにおいてトナー2gを補給し、次の2つの特性A、Bについて評価した。
・特性A:補給トナーの引き込み性能(目視)
・特性B:補給されたトナーを含む現像剤の第2連通部24における帯電量分布
ここで、二成分現像剤に引き込まれる前の状態のトナーは、そのトナーが有彩色であれば、二成分現像剤に比して明らかに色彩が鮮やかであるため、補給されたトナーが二成分現像剤に引き込まれて分散されたかどうかを目視によって確認することができる。又、トナーが黒の場合であっても、その光沢感が異なるため、引き込まれて分散される前のトナーと二成分現像剤を目視で区別することができる。
特性Aの補給トナーの引き込み性能に関しては、現像装置1の駆動中に補給されたトナーが、点A〜点B間の領域において二成分現像剤中に引き込まれるまでの時間を目視にて測定し、補給されてから30秒以内に補給されたトナーが二成分現像剤表面上より消失(すなわち二成分現像剤中に引き込まれたことを示す)した場合を良好(○)、トナー消失までに30秒以上の時間がかかった場合を不良(×)とした。
又、特性Bの帯電量分布に関しては、ホソカワミクロン(株)製のE−Spart Analizerを用いて測定を行ない、実質的に全てのトナーが負極性の場合を良好(○)、摩擦帯電されない(帯電量がゼロ)若しくは正極性となるトナーが多くなる場合を不良(×)とした。結果を表1に示す。
Figure 2006047886
先ず、上記実験の結果から、上述のように、点Bの高さHbは上記式(2)、即ち、
Ha(mm)+2(mm)≦Hb(mm) ・・・(2)
(但し、25≦Dv≦100(mm))
を満たす必要があることが分かる。
第1の垂直平面V1と第2の垂直平面V2との水平方向距離Dvを上記範囲に設定したときに点Bの高さが式(2)で定義されるものより低い場合、即ち、式(2)で定義されるものより現像剤搬送方向での現像剤面Sの落差が小さいと、補給されたトナーを現像剤中に引き込む能力はあるが、引き込んだトナーを現像剤中のキャリアによって帯電する能力が劣る。又、上記式(2)で定義されるものより現像剤搬送方向での現像剤面Sの落差が大きくなると、現像剤の循環を所望の状態にすることが困難な場合がある。これは、第2スクリュー14の回転軸14aの傾きによる重力成分に加えて、更に現像剤搬送方向下流側から逆流してくる現像剤によって現像剤面を浮遊するトナーを現像剤中へ潜り込ませる効果を得られなかったためと考えられる。このため、例えばトナー補給量が多い場合やそれが長期にわたり連続した場合、或いは現像剤が長期使用により劣化している場合などの厳しい条件下において、第2スクリュー14のトナーに対する帯電付与能力を向上させるという本発明の効果を得ることができない。
更に、上記実験の結果から以下のことが分かる。
ここで、本例では、第2スクリュー14を軸方向に見たときに第2スクリュー14のスパイラル状の搬送部14bの回転によって形成される外接円の半径(搬送部14bの半径)は8mmである。尚、第2スクリュー14を軸方向に見たときの回転軸14aの半径(回転軸14aの半径は3mmである。
従って、第1、第2の垂直平面V1、V2内の点を中心として第2スクリュー14の搬送部14bの回転によって形成される外接円を第2スクリュー14の軸方向に見たときの半径をそれぞれR1(mm)、R2(mm)とすると、R1(mm)=R2(mm)=8mmとなる。第1、第2の垂直平面V1、V2の位置で同様にして見た第2スクリュー14の回転軸14aの半径をr1、r2とすると、r1(mm)=r2(mm)=3mmとなる。
正確に述べると、第2スクリュー14の軸方向は水平面に対してΘ=2(°)傾斜しているため、第1の垂直平面V1、第2の垂直平面V2内に現れる、第2スクリュー14の回転によって形成される図形は、それぞれ長辺(図4中横方向)の半径がR1(mm)、R2(mm)、短辺(図4中縦方向)の半径がR1・cosΘ(mm)、R2・cosΘ(mm)である楕円になる。しかし、Θ=2(°)のとき、cosΘの値は0.999であり、本実験の説明においては誤差範囲内である。
上記実験から分かるように、点Aの高さHaによって、現像剤上に補給されたトナーの混合攪拌挙動に差が発生する。以下詳しく説明する。
(i)点Aが第2スクリュー14の最下点から垂直方向上方に5mmより低い位置となる場合:
この場合、即ち、本実施例では、搬送部14bの半径R1が8mmであるので、点Aの高さHaが−3mmより低い位置となる場合、補給されたトナーを現像剤中に引き込む能力は高いが、その近傍の現像剤が少ないため、引き込んだトナーを現像剤中のキャリアによって帯電する能力が劣る。
(ii)点Aが第2スクリュー14の最下点から垂直上方に5mm以上高い位置であるが、第2スクリュー14の回転軸14aの中心位置Pの位置から垂直方向上方に4mm高い位置を超える場合:
この場合、即ち、本実施例では、搬送部14bの半径R1が8mmであるので、点Aの高さHaが−3mm以上の位置となり、上記(1)の場合に比べ、引き込んだトナーを現像剤中のキャリアによって帯電する能力は高くなる。しかし、補給されたトナーを現像剤中に引き込む能力が若干低下し、特に、補給トナー量が多くなっている場合、或いはキャリアの帯電能自体が低下している場合に、十分な帯電付与能力が得られない。
ここで、現像剤面Sの高さは、上述のように正確には、第1、第2の垂直平面V1、V2における搬送部14bの高さ、即ち、第1、第2の垂直平面V1、V2に現れる楕円の縦方向(垂直方向)の半径R1・cosΘ、R2・cosΘと対比される。
つまり、上記実験結果から分かるように、より好ましくは、
5(mm)−R1・cosΘ(mm)≦Ha(mm)≦4(mm) ・・・(3)
とする。
ここで、点Bの高さHbに関し、攪拌室22の傾きΘを2°とした条件では本発明の効果が失われる条件を見出せなかった。そこで、攪拌室22の傾きΘを10°として再度上記同様の実験を行なったところ、点Bの高さHbが15mm+R2・cosΘ(mm)[即ち、本例では22.9mm(=15mm+7.9mm(R2×cosΘ))]を超える条件を安定的につくることが困難であった。
これは、今回点Bの高さHbの測定点とした第2の垂直平面V2の位置、或いはこの第2の垂直平面V2より現像剤搬送方向下流側での点Bの高さHbに相当する高さが15mm+R2・cosΘ(mm)を超えると、現像剤の逆流が多くなり過ぎて現像剤面Sが変化し易くなるからであると考えられる。従って、第2の垂直平面V2における点Bの高さHb、及び第2の垂直平面V2より現像剤搬送方向下流側における上記高さHbに相当する高さは15mm+R2・cosΘ(mm)を越えないことが好ましい。
又、上記実験は、第2スクリュー14のスパイラル状の搬送部14bの半径(R1、R2)が8mmの条件で行なった。この半径(R1、R2)が5mm〜15mmの条件で同様の実験を行なったところ、同様の結果が得られた。
一方、搬送部14bの半径(R1、R2)が5mm未満であると、現像装置1中の現像剤量が少なくなるため、本発明において求められるトナーの引き込み性能と帯電付与能の両立が困難となり好ましくない。又、搬送部14bの半径(R1、R2)が15mmを超えると、発明の効果を得ることは可能であるものの、現像装置1自体が大型化するため好ましくない。
つまり、好ましくは、
5(mm)≦R1≦15(mm) ・・・(4)
5(mm)≦R2≦15(mm) ・・・(5)
とする。通常、R1=R2である。
以上説明したように、本実施例によれば、現像剤搬送方向に対して逆流する方向の重力成分を利用して現像剤の攪拌性を向上する効果に加え、現像剤搬送方向ではトナーが現像剤に引き込まれる力を保持した上で、更に現像剤搬送方向下流側から逆流してくる現像剤によってトナーの引き込みを補助する効果が得られる。その結果、第2スクリュー14によるトナーに対する帯電付与性を向上させ、トナー補給が多い場合や現像剤の長期使用時のようなより厳しい条件下においても、白地かぶりが生じ難くすることができる。これにより、攪拌距離Lを比較的短くしても、トナー補給位置Tから第1連通部23までの間に補給されたトナーを十分帯電させることができる。典型的には、攪拌距離Lを画像形成幅Gと同等若しくはそれより短くすることができる。
このように、本実施例によれば、現像容器2内の現像剤を攪拌・搬送する搬送部材による現像剤の攪拌機能が向上することができる。より具体的には、本実施例によれば、現像装置、或いはこれを備えた画像形成装置を必要以上に大型化することなく、トナーに対する帯電付与性を向上させ、トナー補給が多い場合や現像剤の長期使用時のようなより厳しい条件下においても、白地かぶりが生じ難くすることができる。
実施例2
次に、本発明の他の実施例ついて説明する。本実施例の画像形成装置は、画像形成装置本体10に対して着脱可能なカートリッジとして、プロセスカートリッジが着脱可能とされている。本実施例の画像形成装置の基本構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1の画像形成装置と実質的に同一若しくは相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
図6は、本実施例のプロセスカートリッジ70の概略断面を示す。本実施例のプロセスカートリッジ70は、感光体ドラム51、一次帯電器52、クリーニング装置55、現像装置1が、枠体71によって一体的に構成されている。ここで、現像装置1の構成は、実施例1で説明したものと同じである。
プロセスカートリッジ70は、画像形成装置本体10が備える装着ガイド、位置決め部材などのカートリッジ装着手段57を介して、取り外し可能に画像形成装置本体10に装着される。
一般に、プロセスカートリッジ70は、感光ドラム55が寿命に達したり、現像装置1内の現像剤が著しく劣化した場合において、プロセスカートリッジ70全体を画像形成装置本体10から取り出す。そして、新しいプロセスカートリッジ70を画像形成装置本体10に装着することにより、画像形成装置を復帰することができる。これにより、メンテナンス性の向上を図ることが可能となる。又、この高メンテナンス性のため、機器交換の専門知識を有するサービスマンに頼ることなく、ユーザー自身が行なうことができる。レーバーコストの低減による、画像形成装置のランニングコストの低減が可能となる。
本実施例のプロセスカートリッジ70は、実施例1のものと同じ構成とされている。従って、本実施例のプロセスカートリッジ70によっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。特に、プロセスカートリッジ70を大型化することなく、トナーに対する帯電付与性を向上させることができる。
尚、プロセスカートリッジの構成は、上記実施例のものに限定されるものではない。つまり、ユーザのメンテナンス性及び各要素の寿命等を考慮してプロセスカートリッジの構成を適宜決めれば良く、電子写真感光体と、電子写真感光体に作用するプロセス手段としての帯電手段、現像手段、クリーニング手段のうち少なくとも1つと、を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能としたものであればよい。又、画像形成装置本体に対して着脱可能なカートリッジは、上記プロセスカートリッジに限定されるものではなく、現像装置が単独で画像形成装置本体に対して着脱可能なユニット(現像カートリッジ)とされていてもよい。この場合も、上記実施例と同様、現像カートリッジを小型化を図ることができる。
以上、本発明を実施例に則して説明したが、本発明の効果を得られる構成は必ずしも上記実施例の構成に限られるものではない。本発明によって示された条件の範囲内であれば、現像装置1や画像形成装置100の構成などによって様々な様態をとることができる。例えば、上記実施例では、現像容器2には、画像形成によって消費された分に相当するトナーを補給するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、現像容器2から少量ずつキャリアを排出し、劣化したキャリアを新たなキャリアに交換する方式がある。このような場合、トナーと一緒にキャリアをも補給することができる。
本発明を適用し得る画像形成装置の一例の概略断面図である。 本発明に係る現像装置の一実施例の概略断面図である。 本発明に係る現像装置の一実施例の上面図である。 本発明の特徴部分である、攪拌室内の現像剤面と搬送部材との関係を示す攪拌室の縦断面図である。 攪拌室内の現像剤面と搬送部材との関係を示す攪拌室内部の横断面図である。 本発明に係るカートリッジの一実施例の概略断面図である。 従来の現像装置の一例の上面図である。 従来の現像装置の他の例の縦断面図である。 従来の現像装置の他の例の横断面図である。
符号の説明
1 現像装置
2 現像容器
3 トナーカートリッジ(現像剤補給容器)
10 画像形成装置本体
13 第1スクリュー(搬送部材)
14 第2スクリュー(搬送部材)
17 現像剤補給機構
21 現像室(第1現像剤収容室)
22 攪拌室(第2現像剤収容室)
23 第1連通部
24 第2連通部
51 感光ドラム(像担持体)
52 一次帯電器(帯電手段)
55 クリーニング装置(クリーニング手段)
70 プロセスカートリッジ(カートリッジ)
100 画像形成装置
T トナー補給位置
L 攪拌距離
G 画像形成幅

Claims (8)

  1. 像担持体上に形成された静電像をトナー及びキャリアを含む現像剤で現像する現像室、及び前記現像室との間で現像剤循環経路を構成し現像剤補給を受ける攪拌室を備える現像容器と、前記現像室と前記攪拌室との間で現像剤を循環させる循環手段と、を有する現像装置において、
    前記循環手段は、前記攪拌室に、現像剤搬送方向上流側から下流側に向かって上方に傾斜して設けられた回転軸の周面上にスパイラル状の搬送部を備えた搬送部材であって、前記回転軸と水平とが成す角度Θ(°)が、
    2°≦Θ≦10° ・・・(1)
    を満たす搬送部材を有し、
    現像剤補給を受ける位置よりも現像剤搬送方向下流側の位置における前記攪拌室の垂直方向断面であって、その平面内の前記回転軸を含む垂線に対し前記搬送部材がその回転によって下方向に移動する側の領域において、前記搬送部の先端と現像剤面が交わる交点が存在する場合にはその交点Aを含み、該交点が存在しない場合には前記搬送部の先端が前記回転軸の垂直方向真上にあるときの前記回転軸の垂直方向真上にある現像剤面である仮想交点A’を含む第1の垂直平面と、
    前記第1の垂直平面より現像剤搬送方向下流側の位置における前記攪拌室の垂直方向断面であって、前記搬送部の先端と現像剤面が交わる交点が存在する場合にはその交点Bを含み、該交点が存在しない場合には前記搬送部の先端が前記回転軸の垂直方向真上にあるときの前記回転軸の垂直方向真上にある現像剤面である仮想交点B’を含む第2の垂直平面と、
    を想定し、
    前記第1の垂直平面と前記第2の垂直平面との水平方向距離をDv(mm)、
    前記第1の垂直平面内における前記回転軸の中心位置Pに対する前記交点A又は前記仮想交点A’の垂直方向の高さをHa(mm)、
    前記第2の垂直平面内における前記回転軸の中心位置Qに対する前記交点B又は前記仮想交点B’の垂直方向の高さをHb(mm)、としたときに、
    Ha(mm)+2(mm)≦Hb(mm) ・・・(2)
    (但し、25(mm)≦Dv(mm)≦100(mm))
    を満たすことを特徴とする現像装置。
  2. 前記第1、第2の垂直平面内の点を中心として前記搬送部材の前記搬送部の回転によって形成される外接円を前記回転軸方向に見たときの半径をそれぞれR1(mm)、R2(mm)としたとき、
    5(mm)−R1・cosΘ(mm)≦Ha(mm)≦4(mm) ・・・(3)
    を満たし、
    前記第2の垂直平面内における前記高さHb、及び前記第2の垂直平面より現像剤搬送方向下流側における前記高さHbに相当する高さは、15(mm)+R2・cosΘ(mm)を超えないことを特徴とする請求項1の現像装置。
  3. 5(mm)≦R1(mm)≦15(mm) ・・・(4)
    5(mm)≦R2(mm)≦15(mm) ・・・(5)
    を満たすことを特徴とする請求項2の現像装置。
  4. 記録材に現像剤を用いて画像を形成して出力する画像形成装置の装置本体に対し着脱可能なカートリッジにおいて、請求項1〜3のいずれかの項に記載の現像装置を有することを特徴とするカートリッジ。
  5. 更に、像担持体を有することを特徴とする請求項4のカートリッジ。
  6. 更に、前記像担持体表面を帯電する帯電手段、前記像担持体表面を清掃するクリーニング手段のうち少なくとも1つを有することを特徴とする請求項4又は5のカートリッジ。
  7. 記録材に現像剤を用いて画像を形成して出力する画像形成装置において、静電像が形成される像担持体と、請求項1〜3のいずれかの項に記載の現像装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 記録材に現像剤を用いて画像を形成して出力する画像形成装置において、請求項5〜7のいずれかの項に記載のカートリッジを取り外し可能に装着する装着手段を有することを特徴とする画像形成装置。

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