JP2006035584A - インクジェットヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 個別電極間のショートを防ぐとともに、製造コストを減少させる。
【解決手段】 アクチュエータユニット21の上面には、複数の個別電極26及び共通電極27とそれぞれ電気的に接続された表面電極28,29が形成されている。アクチュエータユニット21上に配置されたフレキシブルプリント回路50は、ベースフィルム81と導体パターン82a,82bとを含んでいる。導体パターン82aはドライバICと、導体パターン82bはグランドと接続されており、各導体パターン82a,82bがそれぞれ各表面電極28,29と接続されている。ベースフィルム81には、流路ユニット4に向かって突出した突出部52が形成されている。導体パターン82bには、突出部52上に延在する延出部53が形成されている。そして、導体パターン82bの延出部53と流路ユニット4とが電気的に接続されている。
【選択図】 図7















Description

本発明は、記録媒体にインクを吐出して印刷を行うインクジェットヘッドに関する。
インクジェットヘッドは、インクジェットプリンタ等において、インクタンクから供給されたインクを複数の圧力室に分配し、各圧力室に選択的にパルス状の圧力を付与することによりノズルからインクを吐出する。圧力室に選択的に圧力を付与するための一つの手段として、圧電性のセラミックからなる複数の圧電シートが積層されたアクチュエータユニットが用いられることがある。
かかるインクジェットヘッドの一例として、連続平板状の圧電シートを、複数の圧力室に跨って形成されたコモン電極(共通電極)と、各圧力室に対向して配置された複数の個別電極とで挟み込んだ圧電アクチュエータ(アクチュエータユニット)を有するものが知られている(特許文献1参照)。このインクジェットヘッドにおいて、圧電アクチュエータの側面には、キャビティユニット(流路ユニット)の上面から圧電アクチュエータの積層方向に沿って導電性接着剤が塗布されている。この導電性接着剤によってキャビティユニットと圧電アクチュエータのコモン電極とが電気的に接続され、これら両者がフレキシブルフラットケーブルによってグランドに接続されている。
特開2003−80709号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載のインクジェットヘッドにおいては、キャビティユニットとコモン電極とが大量の導電性接着剤によって接続されているため、導電性接着剤が圧電アクチュエータ上に広がる可能性がある。導電性接着剤が圧電アクチュエータ上に広がると、圧電アクチュエータの上面に形成され且つそれぞれが各個別電極と接続された複数の表面電極どうしが電気的に接続される。その結果、個別電極間がショートする。また、導電性接着剤が塗布されたのち、その大量の導電性接着剤の形状を管理する工程が必要となるため、インクジェットヘッドの製造コストが上昇する。
そこで、本発明の目的は、個別電極間のショートを防ぐとともに、製造コストを減少させることが可能なインクジェットヘッドを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のインクジェットヘッドは、少なくとも1つの導電性部材を含んでおり、それぞれがノズルに連通した複数の圧力室が形成された流路ユニットと、それぞれが前記圧力室に関連して設けられた複数の個別電極と、それぞれが前記個別電極に電気的に接続された複数の個別配線、接地電位に保持された接地配線、及び、前記複数の個別配線及び前記接地配線を支持する絶縁フレキシブル層を含んでいる平型柔軟ケーブルとを備えている。そして、前記絶縁フレキシブル層は、当該絶縁フレキシブル層から突出する突出領域を有し、前記接地配線は、当該接地配線から延出する延出部を有し、前記延出部は、前記突出領域に支持されるとともに、前記流路ユニットに電気的に接続されている。
また、本発明のインクジェットヘッドは、別の観点では、少なくとも1つの導電性部材を含んでおり、それぞれがノズルに連通した複数の圧力室が形成された流路ユニットと、少なくとも1つの導電性部材を含んでおり、前記流路ユニットに電気的に接続されるように前記流路ユニットに固定されたフレームと、それぞれが前記圧力室に関連して設けられた複数の個別電極と、それぞれが前記個別電極に電気的に接続された複数の個別配線、接地電位に保持された接地配線、及び、前記複数の個別配線及び前記接地配線を支持する絶縁フレキシブル層を含んでいる平型柔軟ケーブルとを備えている。そして、前記絶縁フレキシブル層は、当該絶縁フレキシブル層から突出する突出領域を有し、前記接地配線は、当該接地配線から延出する延出部を有し、前記延出部は、前記突出領域に支持されるとともに、前記フレームに電気的に接続されている。
これによると、流路ユニットが平型柔軟ケーブルの接地配線と電気的に接続され接地されているので、上記公報のように大量の導電性接着剤を用いる必要がなく、個別電極間のショートを防ぐことが可能になるとともに、大量の導電性接着剤の形状を管理する工程がなくなり、インクジェットヘッドのコストが減少する。
本発明において、前記複数の圧力室に跨るように延在した圧電シートと、前記複数の個別電極と共に前記圧電シートを挟む共通電極とをさらに備えている。そして、前記複数の個別電極のそれぞれが、前記圧電シート上において各圧力室に対向する位置に配置されており、前記接地配線が前記共通電極に電気的に接続されていることが好ましい。これによると、個別電極、圧電シート及び共通電極からなるアクチュエータユニットをヘッドに用いた場合に、流路ユニットと共通電極との間に電位差が生じにくくなる。そのため、電位差に起因したアクチュエータユニットの破損を抑制することが可能になる。
また、本発明のおいて、前記接地配線の前記延出部が、前記流路ユニット又は前記フレームの表面上において接着剤によって固定されていることが好ましい。これにより、接地配線の延出部と流路ユニット又はフレームとの電気的接続の信頼性が向上する。
また、このとき、前記延出部が、前記流路ユニット又は前記フレームと直接的に接触していてもよい。これにより、接着剤に非導電性のものを用いることが可能になる。
また、本発明において、前記流路ユニット又は前記フレームの表面に凹部が設けられており、前記延出部の少なくとも一部が、前記凹部内にあることが好ましい。これにより、接地配線の延出部の先端が凹部内で引っ掛かりやすくなる。そのため、接地配線の延出部と、流路ユニット又はフレームとの電気的接続の信頼性がより向上する。
また、このとき、前記延出部が、前記凹部内において接着剤によって固定されていてもよい。これにより、接地配線の延出部と流路ユニット又はフレームとの電気的接続が確実なものとなる。
また、本発明において、前記延出部の一部が、前記絶縁フレキシブル層の前記突出領域から突出しており、且つ、当該一部において前記流路ユニット又は前記フレームと接触していることが好ましい。これにより、平型柔軟ケーブルの取り付け方向にかかわらず、接地配線の延出部を容易に流路ユニット又はフレームに接触させることができる。
また、このとき、前記一部が、接着剤によって前記流路ユニット又は前記フレームに固定されていてもよい。これにより、接地配線の延出部と流路ユニット又はフレームとの電気的接続の信頼性が向上する。また、接着剤に非導電性のものを用いることが可能になる。
また、このとき、前記接着剤が、前記延出部の前記一部を覆っていると共に前記延出部からはみ出して前記流路ユニット又は前記フレームと接触していてもよい。これにより、接地配線の延出部と流路ユニット又はフレームとの電気的接続の信頼性がより向上する。
また、本発明において、前記絶縁フレキシブル層の前記突出領域が、前記流路ユニット又は前記フレームに接触した前記延出部を前記流路ユニット又は前記フレームに押し付ける付勢力を有するように曲げられていることが好ましい。これにより、別途部材を設けなくても接地配線の延出部と流路ユニット又はフレームとの電気的接続が可能となる。したがって、インクジェットヘッドの製造コストが減少する。
また、このとき、前記突出領域がU字状に曲げられていてもよい。これにより、突出領域の曲げ工程が簡易なものとなる。
また、本発明において、前記流路ユニットは、導電性の複数のプレートが積層して構成されていることが好ましい。これにより、流路ユニット全体がほぼ接地電位になる。そのため、ドライバICのショートを確実になくすことができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるインクジェットヘッド1の斜視図である。図2は、図1のII−II線における断面図であり、インクジェットヘッドを構成するホルダにヘッド本体が組み付けられた状態を示している。図3は、図2に示すヘッド本体にフレームが接着された状態を示す斜視図である。図4は、図2に示すヘッド本体にフレキシブルプリント回路が固定された状態の斜視図である。インクジェットヘッド1は、シリアル式のインクジェットプリンタ(図示略)に用いられて、副走査方向に平行に搬送されてきた用紙に対してマゼンタ、イエロー、シアン及びブラックの4色のインクを吐出して記録するものである。図1及び図2に示すようにインクジェットヘッド1は、4色のインクをそれぞれ貯溜する4つのインク室3が形成されたインクタンク71と、このインクタンク71の下方に配置されたヘッド本体70と、ヘッド本体70の上方に接合されたフレキシブルプリント回路(FPC:Flexible Printed Circuit)50とを備えている。
インクタンク71の内部には、4つのインク室3が主走査方向に並んで形成されており、図2中左方のインク室3からマゼンタ、イエロー、シアン、ブラックのインクが順に貯溜されている。これら4つのインク室3は、対応するインクカートリッジ(図示せず)がチューブ40(図1参照)によってそれぞれ接続されており、インクカートリッジからインク室3に各色のインクが供給されるようになっている。また、図2に示すようにインクタンク71が、平面矩形形状のフレーム41に組み付けられている。このフレーム41は、略直方体形状を有するホルダ72に紫外線型硬化剤43で固着されている。さらに、このフレーム41には、図3に示すように、平面形状が長方形形状の開口部42が形成されており、この開口部42内に後述のアクチュエータユニット21を配置するようにしてヘッド本体70が接着固定されている。インクタンク71の下端部には、4つのインク室3にそれぞれ連通する4つのインク導出口3aが形成されている。一方、フレーム41には、図3に示すように、4つのインク導出口3aとそれぞれ連なる平面形状が楕円形状の4つの貫通孔41aが形成されている。
ヘッド本体70は、それぞれの色ごとに複数のインク流路が形成された流路ユニット4と、流路ユニット4の上面にエポキシ系の熱硬化性接着剤によって接着されたアクチュエータユニット21とを含んでいる。図4に示すように、流路ユニット4及びアクチュエータユニット21は、ともに長方形平面形状を有する複数の薄板を積層して構成され、インクタンク71の下方に配置されている。流路ユニット4の上面には、アクチュエータユニット21を避けて平面形状が楕円形状の4つのインク供給口4a(図5参照)が形成されている。これら4つのインク供給口4aが形成された領域には、各インク供給口4aと対向する位置に複数の微小孔が形成されたフィルタ45が配置されている。こうして、インク供給口4aから流路ユニット4内に流入するインク内のゴミなどがフィルタ45によって捕獲される。
また、図3に示すようにフレーム41には、流路ユニット4が接着されている。この構成により、フレーム41に形成された貫通孔41aと流路ユニット4に形成されたインク供給口4aとがそれぞれ連なる流路が形成されるので、インクタンク71から4つのインク導出口3a及びフレーム41に形成された4つの貫通孔41aを通ってそれぞれに対応する流路ユニット4の4つのインク供給口4aから流路ユニット4内に至る一連の流路が形成されている。
図2に示すように、ヘッド本体70は、ホルダ72の下面に形成された段付き状の開口部72aに配置されている。より具体的には、インク吐出面70aが外部に露出するようにフレーム41を介してホルダ72に装着されている。ホルダ72と流路ユニット4との隙間には、シール剤73が配置されている。なお、インク吐出面70aはヘッド本体70の底面でもあり、微小径を有する多数のノズル8(図6参照)が配列されている。また、アクチュエータユニット21の上面には、給電部材であるFPC50が接合され主走査方向の一方に引き出されるとともに、屈曲しながら上方に引き出されている。FPC50には、図4に示すようにFPC50の先端一側部から流路ユニット4に向かって延在された延在部51が形成されている。この延在部51は、本実施の形態では、アクチュエータユニット21の一側面を跨いで流路ユニット4まで延びている。FPC50のアクチュエータユニット21と対向する部分における上面には、図2及び図3に示すように、FPC50及びアクチュエータユニット21を保護しつつ、アクチュエータユニット21が発する熱を放散するアルミプレート44が貼付されている。このアルミプレート44は、アクチュエータユニット21の駆動している個別電極26(図7参照)部分からの熱を放散し、アクチュエータユニット21全体の温度分布を均一化している。
図2に示すように、アクチュエータユニット21に接合されたFPC50は、スポンジなどの弾性部材74を介してインクタンク71の側面に沿うように引き出され、その途中にドライバIC75が設置されている。つまり、FPC50は、搭載されたドライバIC75から出力された駆動信号をアクチュエータユニット21(後に詳述)に伝達するように、ハンダ付けによって各個別電極26に対して電気的に接合されている。
ホルダ72のドライバIC75に対向する側壁には、開口部72bが形成されている。また、ドライバIC75とこの開口部72bとの間には、略直方体形状のアルミ板からなるヒートシンク76が配置されている。ここには、弾性部材74も配置されており、ドライバIC75は、間にFPC50を挟んでヒートシンク76に対して押圧されている。これらヒートシンク76及び開口部72bにより、ドライバIC75で発生した熱を効率的に散逸させることができる。また、開口部72b内には、ホルダ72の側壁とヒートシンク76の隙間を埋めるためのシール剤77が配置されており、インクジェットヘッド1の本体にゴミやインクが侵入することを防いでいる。
図5は、図4に示すFPC50及びヘッド本体70の分解斜視図である。図6は、図4に示すVI−VI線における断面図である。図5から分かるように、ヘッド本体70は、流路ユニット4とアクチュエータユニット21とを含んでいる。このうち、流路ユニット4は、上から、キャビティプレート18、サプライプレート17、アパーチャプレート16、2枚のマニホールドプレート14,15、ダンパプレート13、カバープレート12、ノズルプレート11の計8枚のシート材が積層された積層構造である。本実施の形態において、流路ユニット4を構成する8枚のプレート11〜18は、すべて同じ金属からなり、例えば導電性のステンレス鋼からなる。
アクチュエータユニット21は、後で詳述するように、2枚の絶縁シート22,23(図7参照)と2枚の圧電シート24,25(図7参照)とが積層され、活性部となる部分を有する1つの活性層(以下、単に「活性部を有する層」というように記する)と活性部を有しない3つの非活性層とを有している。なお、活性層となる総数は、要求されるアクチュエータユニット21の変位量に応じて適宜決められるものであり、本実施の形態のように1層に限るものではない。すなわち、複数層積層することもできる。
ノズルプレート11には、図5及び図6に示すように、微小径のノズル8が解像度に応じた間隔で複数形成されている。これらノズル8は、ノズルプレート11における長手方向に沿って、千鳥状の5列に配列されている。
図5に示すように、キャビティプレート18の中央部には、複数の圧力室10がキャビティプレート18の長手方向に沿って千鳥状配列で5列に穿設されている。また、キャビティプレート18の長手方向の一端部側には、図5に示すように、インク供給口4aとなる4つの孔35がキャビティプレート18の短手方向に沿って互いに離隔して形成されている。各圧力室10は、細幅で角が丸められた略矩形形状に形成されている。それらの長手方向は、キャビティプレート18の長手方向に対して直交している。また、各圧力室10の一端部は、図5及び図6に示すように、サプライプレート17、アパーチャプレート16、2枚のマニホールドプレート14,15、ダンパプレート13及びカバープレート12に千鳥状配列で穿設されている微小径の貫通孔31を介して、ノズルプレート11におけるノズル8に連通している。
図5に示すように、2枚のマニホールドプレート14,15のうち、アパーチャプレート16に近い側のマニホールドプレート15には、5つのインク室半部19aが貫通状に形成されている。これら5つのインク室半部19aは、マニホールドプレート15の長手方向に沿って延在されつつ、マニホールドプレート15の短手方向に互いに離隔している。
一方、ダンパプレート13側のマニホールドプレート14にも、5つのインク室半部19aと同様の5つのインク室半部19bが貫通して形成されている。図6に示すように、この構成で2枚のマニホールドプレート14,15、アパーチャプレート16及びダンパプレート13の計4枚を積層することにより、対向する2つのインク室半部19a,19bが相互に接合され、このとき形成される上下の開口が、上からのアパーチャプレート16と下からのダンパプレート13とにより覆われる。これにより、貫通孔31の列の間及び外側に計5つの共通インク室5が形成される。なお、各共通インク室5の一端部がインク供給口4aとそれぞれ対向している。
サプライプレート17には、複数の貫通孔31の他に、複数の連絡孔32が貫通して形成されている。これらの連絡孔32は、一方の開口において圧力室10と連通し、他方の開口において後述のアパーチャ33と連通している。さらに、複数の連絡孔32は、各圧力室10に対応してサプライプレート17の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。また、サプライプレート17には、長手方向の一端部側に、図5に示す4つの孔36を有している。この孔36は、それぞれキャビティプレート18の4つの孔35と対向するように形成されている。
アパーチャプレート16には、複数の貫通孔31の他に、アパーチャプレート16の短手方向に沿って延在した略長方形平面形状のアパーチャ33が、アパーチャプレート16の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。アパーチャ33は、一端部において連絡孔32と連通し、他端部において共通インク室5と連通している。アパーチャ33は、インク流動方向と直交する方向の断面積が若干小さくなっており、インク吐出時に圧力室10から共通インク室5側に逆流しようとするインクの流れを制限するものである。また、アパーチャプレート16には、4つの孔35あるいは孔36とそれぞれ対向する位置に孔37が形成されている。各孔37は、一方の開口において孔36とそれぞれ連通し、他方の開口において対応する共通インク室5の一端側でそれぞれ連通している。
なお、4つの孔37のうち、図5中最も奥に位置する1つの孔37は、図5中奥の2つの共通インク室5と連通しており、他の3つの孔37は、図5中手前の3つの共通インク室5とそれぞれ連通している。つまり、5つの共通インク室5のうち、図5中奥に位置する2つの共通インク室5には、1つのインク供給口4aからのインクがそれぞれに供給され、他の3つの共通インク室5には、対応する1つのインク供給口4aからのインクがそれぞれに供給される。本実施の形態において、図5中奥の2つの共通インク室5には、ブラックのインクが供給され、図5中手前から奥に向かって配置する3つの共通インク室5には、マゼンタ、イエロー及びシアンの順にインクが供給されている。
ダンパプレート13には、図5及び図6に示すように5列のダンパ溝38が凹設されている。これらダンパ溝38は、カバープレート12に向けてのみ開放するように形成され、その位置及び形状は共通インク室5と同形状となっている。したがって、マニホールドプレート14,15及びダンパプレート13を接合したときは、ダンパプレート13の共通インク室5と対向する部分には、ダンパ部39が位置する。ここで、ダンパ部39は、適宜弾性変形し得るステンレス鋼に形成された凹部の底面として構成されているので、共通インク室5側及びダンパ溝38側に自由に振動することができる。このような構成により、インク吐出時に圧力室10で発生した圧力変動が共通インク室5に伝播しても、これに対応してダンパ部39が弾性変形することによって吸収減衰させることができる。
このような流路ユニット4の構成により、流路ユニット4の内部には、インク供給口4aから順に共通インク室5、アパーチャ33、連絡孔32、圧力室10及び貫通孔31を通ってノズル8に至るインク流路が構成されている。インク供給口4aから流路ユニット4内に流入したインクは、一旦共通インク室5に貯溜される。そして、アパーチャ33を経由して、各圧力室10に供給される。各圧力室10でアクチュエータユニット21により圧力が付与されたインクが、各貫通孔31を経由して対応するノズル8から吐出される。
図7は、図6に示す一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。図8は、図4に示すヘッド本体70の拡大平面図である。図7に示すように、アクチュエータユニット21は、2枚の絶縁シート22,23と2枚の圧電シート24,25とが積層されて構成されている。圧電シート25の上面には、複数の個別電極26が、流路ユニット4における各圧力室10に対向配置するように形成されている。これらの個別電極26は、圧力室10の配列に対応して、圧電シート25の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。各個別電極26は、全体として圧電シート25の短手方向に細長く形成されている。また、各個別電極26は、いずれか一方の端部から圧電シート25の長手方向に延出された引き出し部26aを有している。なお、いずれの引き出し部26aも、各圧力室10を区画する隔壁と対向する位置まで引き出されている。
圧電シート24の上面には、複数の圧力室10に跨って共通の共通電極27が設けられている。図7に示すように、平面視で、引き出し部26aに対向する位置には共通電極27が形成されない非形成領域(不図示)が存在する。これは、貫通孔63内の導体が接続する個別電極26と共通電極27とを電気的に接続しないようにするためである。この構成で、各個別電極26と共通電極27とに挟まれる圧電シート24の領域は、圧力室10毎に対応した活性部となる。つまり、圧電シート24は、活性部を有する層となり、それ以外の2枚の絶縁シート22,23及び圧電シート25は、活性部を有しない非活性層となる。
最上段の絶縁シート22の上面(すなわち、アクチュエータユニット21の上面)には、各個別電極26の夫々に接続する表面電極28と、共通電極27に接続する表面電極29とが設けられている。表面電極28は、図8に示すように、各圧力室10を区画する隔壁と対向する位置に配置されており、各個別電極26に対応してアクチュエータユニット21の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。表面電極28は、アクチュエータユニット21の短手方向に沿って延在した長方形平面形状を有している。各表面電極28の一端部には、ランド28aが設けられており、FPC50と電気的に接続されている。なお、ランド28aも、表面電極28の列に沿って千鳥状に配置されている。
図8に示すように、表面電極29は、絶縁シート22の一端部上において、アクチュエータユニット21の短手方向に沿って延在している。表面電極29上には、FPC50と電気的に接続されるランド29aが設けられている。
絶縁シート22,23には、ランド29aと対向する位置に複数のスルーホール61が形成され、ランド28aと対向する位置に複数のスルーホール62が形成されている。また、圧電シート24には、各スルーホール62とそれぞれ連通した貫通孔63が複数形成されている。各スルーホール61,62及び貫通孔63には、導体64が配置されており、表面電極29が共通電極27と、表面電極28が引き出し部26aを介して個別電極26と電気的に接続されている。
アクチュエータユニット21の上方には、各表面電極28,29のランド28a,29aと位置合わせして接続されたFPC50が配置されている。FPC50は、ベースフィルム(絶縁フレキシブル層)81と、その上面に形成された2種類の導体パターン82a,82bと、ベースフィルム81のほぼ全体を覆うカバーフィルム83とを含んでいる。さらに、FPC50は、その先端一側部から流路ユニット4に向かって延出された延在部51を備えている。この延在部51は、図7に示すように、ベースフィルム81から突出した突出部(突出領域)52と、導体パターン(接地配線)82bから突出部52上に沿って延出した延出部53とを有している。延出部53は、その延出方向における基端から中央近傍部分までが突出部52によって支持されている。なお、カバーフィルム83は延出部53上には形成されておらず、延出部53の上面が外部に露出されている。
図7及び図8に示すように、延出部53の先端は、流路ユニット4のキャビティプレート18の上面と接触している。延出部53の先端上には、接着剤90がその先端上面全体を覆うようにして且つ先端上面全体からはみ出すようにして配置されている。これにより、延在53の先端がキャビティプレート18の上面に固定されるとともに、流路ユニット4と導体パターン82bとが電気的に接続される。
ベースフィルム81には、複数の貫通孔84が、各導体パターン82a,82bの夫々に対応するように形成されている。これらの貫通孔84からは、導体パターン82a,82bの中央部が露出している。つまり、ベースフィルム81、導体パターン82a,82b及びカバーフィルム83は、各貫通孔84の中心と導体パターン82a,82bの中心とが対応し、導体パターン82a,82bの外周縁部分がベースフィルム81に覆われるよう、互いに位置合わせして積層されている。
FPC50の端子85a,85bは、貫通孔84を介して対応する各導体パターン82a,82bと接続されている。端子85a,85bは、例えば、ニッケル等の導電性材料から構成されている。端子85a,85bは、貫通孔84を塞ぐと共に、貫通孔84の外側周縁を覆い、カバーフィルム83の下面より突出して形成されている。端子85a,85bは、対向するランド28a,29aとそれぞれ半田88を介して電気的に接続されている。
導体パターン82a,82bは、銅箔により形成されている。導体パターン82a,82bは、ベースフィルム81の上面において所定のパターンを形成している。本実施の形態において、導体パターン(個別配線)82aはドライバIC75と接続されており、個別電極26が表面電極28のランド28a及び端子85aを介してドライバIC75に接続されている。一方、導体パターン(接地配線)82bはグランドと接続されており、共通電極27が表面電極29のランド29a及び端子85bを介してグランドに接続されるとともに、流路ユニット4もグランドに接続されている。このような構成により、共通電極27をグランド電位にしつつ、任意の個別電極26と共通電極27との間にドライバIC75からの駆動電圧(駆動信号)を印加することが可能となる。このとき、流路ユニット4もアクチュエータユニット21内で広い面積を有する共通電極27と同じグランド電位となる。こうして、所望の個別電極26に対応する活性部に、積層方向の歪みを発生させ、この個別電極26に対応するノズル8からインクを吐出させることで、用紙への所定の印字が行われる。
以上のように、本実施の形態のインクジェットヘッド1によると、流路ユニット4のキャビティプレート18がFPC50の延出部53と電気的に接続されているので、上記公報のように大量の導電性接着剤を用いる必要がなく、個別電極間のショートを防ぐことが可能になる。加えて、FPC50に延在部51が形成されていることで、上記公報のように大量の導電性接着剤の形状を管理する工程がなくなる。そのため、インクジェットヘッド1のコストが減少する。また、流路ユニット4は、延出部53と電気的に接続されているので、帯電した用紙からの電荷が流路ユニット4に流れようとしても、その電荷がFPC50の延出部53を通じてグランドに流れる。つまり、電荷がFPC50のドライバIC75を迂回するようにFPC50の導体パターン82bを介してグランドに流れる。こうして、ドライバIC75は、電荷による電気的な損傷を免れることができる。
また、共通電極27と流路ユニット4とが同じ導体パターン82bと電気的に接続されていることで、帯電した用紙が流路ユニット4と接触しても流路ユニット4と共通電極27との間に電位差が生じない。そのため、この電位差に起因したアクチュエータユニット21の破損を抑制することが可能となる。これは、インクジェットヘッドに使用するインクには、水及び電解するとイオン性成分となる導電性組成物が含まれており、共通電極27と流路ユニット4との間に電位差が生じると、圧力室10内のインクが電解され、イオン化した導電性組成物などが流路ユニット4と共通電極27との間に介在する圧電シート24,25内に浸透し、その結果、複数の個別電極間がショートしたり、圧電シート24,25の構成元素(鉛、チタン、亜鉛など)とイオン化した導電性組成物とが化学反応を起こして、圧電シート24,25自体を浸食する。さらに、共通電極27と流路ユニット4との間の圧電シート24,25の厚さや耐電圧に対して、その帯電量が大幅に超えると、圧電シート24,25自体が破壊する可能性がある。しかし、上述したように流路ユニット4と共通電極27とがグランドに接続されていることで、このような不具合を回避することが可能となる。
また、流路ユニット4が導電性を有する複数の金属プレートが積層して構成されているため、流路ユニット4全体が導電性を有することになる。これにより、流路ユニット4と帯電した用紙とが接触して流路ユニット4に電荷が蓄積したとしても、流路ユニット4全体が共通電極27と同電位に保たれることになり、異なる電位差が流路ユニット4内に存在しなくなる。こうして、流路ユニット4内における異なる電位差による影響がなくなるとともに、流路ユニット4全体がグランド電位に保たれることでドライバIC75のショートを確実になくすことができる。
また、導体パターン82bの延出部53の先端が直接、流路ユニット4の上面(キャビティプレート18の上面)に接触しているので、非導電性接着剤90を用いることが可能になる。また、導体パターン82bの延出部53が、突出部52の先端から突出しているので、延出部53の先端は導体部だけとなる。そのため、FPC50の取り付け方向(FPC50を裏返すことなど)にかかわらず、延出部53の先端を容易に流路ユニット4に接触させることができる。つまり、延出部53が全長にわたって突出部52より支持された状態であると、流路ユニット4の上面と直接接触させることができないが、本発明のように延出部53を突出部52から突出させることで、容易に流路ユニット4に接触させることができる。また、接着剤90によって延出部53の先端が流路ユニット4に固定されているので、導体パターン82bと流路ユニット4との電気的接続の信頼性が向上する。さらに、接着剤90は延出部53の先端上面全体からはみ出しているので、そのはみ出した接着剤90によって延出部53と流路ユニット4とが強固に固定される。そのため、流路ユニット4と導体パターン82bとの電気的接続の信頼性がより向上する。
本実施の形態においては、FPC50に形成された導体パターン82bの延出部53の先端が直接、流路ユニット4に接触しているが、図9に示すように延出部53の先端が直接接触していなくてもよい。図9は、本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの第1変形例を示す拡大断面図である。なお、上述したインクジェットヘッド1と同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。第1変形例におけるインクジェットヘッドでは、延出部53の先端がキャビティプレート18と離隔して配置されており、導電性接着剤93が延出部53の先端全体を覆うようにして配置され延出部53とキャビティプレート18とが固定されている。これにより、流路ユニット4と導電パターン82bとが電気的に接続される。したがって、上述と同様に延出部53を流路ユニット4に強固に固定しつつ、個別電極間のショートを防ぐことができる。
また、本実施の形態においては、FPC50に形成された導体パターン82bの延出部53の先端が流路ユニット4に固定されているが、図10に示すように延出部53の先端が導電性のフレーム41に固定されていてもよい。図10は、本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの第2変形例を示す拡大断面図である。なお、上述したインクジェットヘッド1と同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。第2変形例におけるインクジェットヘッドでは、図10に示すように、FPC50の延在部51がフレーム41に向かって(図10中左方向に向かって)延在しており、延出部53の先端がフレーム41の上面と接触しつつ非導電性接着剤94によって延出部53とフレーム41とが固定されている。このような構成においても、上述したインクジェットヘッド1と同様な効果を得ることができる。なお、延出部53の先端はフレーム41と離隔されていてもよく、導電性接着剤を介して延出部53の先端とフレーム41とが固定されておればよい。この変形例では、延出部53の先端を湾曲させる必要がなく、フレーム41に対しては比較的自由な状態で接触させることができる。そのため、先端が固定される部分に不必要な外力が加わることがなく、電気的接続の信頼性が向上する。
また、本実施の形態においては、FPC50に形成された導体パターン82bの延出部53が突出部52の先端から突出しているが、図11〜図13に示すように延出部53´が突出部52´上のみに形成され、導体パターン82bが延出部53´を介して流路ユニット4と電気的に接続しておればよい。図11は、本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの第3変形例を示す拡大断面図である。なお、上述したインクジェットヘッド1と同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。第3変形例におけるインクジェットヘッドにおいては、図11に示すように、FPC50のベースフィルム81の突出部52´上のみに導体パターン82bの延出部53´が形成されており、突出部52´の先端が流路ユニット4の上面に接触しつつ導電性接着剤95によって延在部51´の先端が流路ユニット4に固定されている。接着剤95は、延在部51´の先端において、延出部53´の先端上面を覆うようにして配置されている。これにより、流路ユニット4と導体パターン82bとが接着剤95及び延出部53´を介して電気的に接続される。これにおいて、上述したインクジェットヘッド1と同様な効果が得られる。この場合、延出部53´が突出部52´に支持される構成である。そのため、延出部53´の機械的強度が高くなり、電気的接続の信頼性が向上する。
図12は、本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの第4変形例を示す拡大断面図である。なお、上述したインクジェットヘッド1と同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。第4変形例におけるインクジェットヘッドにおいては、図12に示すように、FPC50のベースフィルム81の突出部52´上のみに導体パターン82bの延出部53´が形成されており、延出部53´の先端が流路ユニット4の上面と接触するように延在部51´がU字状に曲げられている。延在部51´がU字状に曲げられることで、突出部52´の弾性復帰力によって延出部53´の先端が流路ユニット4に押し付けられた状態となる。こうして、導体パターン82bと流路ユニット4とが電気的に接続される。このような構成により、他の部材を設けなくても延出部53´と流路ユニット4との電気的接続が可能になる。したがって、インクジェットヘッドの製造コストが減少する。また、延在部51´がU字状に曲げられていることで、突出部52を曲げる工程が簡易な工程となる。この場合は、上述の効果に加えて、延在部51´が曲げられて取り付けられていることにより生じる押圧力が延出部53´の固定された部分に働く。そのため、確実な電気的接触が得られる。
図13は、本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの第5変形例を示す拡大断面図である。なお、上述したインクジェットヘッド1と同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。第5変形例におけるインクジェットヘッドにおいては、図13に示すように、FPC50のベースフィルム81の突出部52´上のみに導体パターン82bの延出部53´が形成されており、流路ユニット4の上面であってアクチュエータユニット21とインク供給口4aとの間に形成された凹部96内に延在部51´の先端が配置されている。凹部96は、キャビティプレート18の厚み方向に貫通した貫通孔97がキャビティプレート18とサプライプレート17とが積層することで、貫通孔97の下方が塞がれて形成されている。凹部96内に配置された延在部51´の先端は、延出部53´の先端上面と凹部96の内壁とが接触した状態で、導電性接着剤98によって流路ユニット4と固定されている。こうして、導体パターン82bと流路ユニット4とが電気的に接続されている。これにより、導体パターン82bと流路ユニット4との電気的接続が確実なものとなる。なお、導電性接着剤98は、非導電性接着剤であってもよい。これは、延出部53´の先端上面と凹部96の内壁とが接触しているからである。また、導電性接着剤96が設けられていなくてもよい。これは、凹部96内に延在部51´の先端が配置されていることで、延在部51´の先端が凹部96内から抜けにくくなると共に、延在部51の突出部52´の上方に向かって働く弾性復帰力によって延出部53´の先端上面が常に凹部96の内壁と接触するからである。
このような第3〜第5変形例においては、フレーム41に同様な形態で導電パターン82bが電気的に接続されていもよい。これによっても上述と同様な効果が得られる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述した本実施の形態におけるインクジェットヘッド1において、FPC50に形成された導体パターン82bの延出部53の先端が接着剤90によって流路ユニット4に固定されているが、延出部53の先端が流路ユニット4に接触しておれば、特に接着剤90を設けなくてもよい。また、上述したインクジェットヘッド1は、圧電方式のアクチュエータユニットによって駆動され、インクがノズルから吐出されるが、FPC50から送られた信号によって各圧力室内のインクを加熱し、圧力室内のインクに吐出エネルギーを付与する方式のインクジェットヘッドであっても適用可能である。つまり、FPC50の端子85aと電気的に接続される個別電極26までは同じ構成とし、各圧力室に加熱体を設けて、各圧力室に対応する個別電極と加熱体とを接続しておれば、FPCからの信号によって加熱体を加熱することが可能となり、このようなインクジェットヘッドにも適用可能となる。
本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの斜視図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図2に示すヘッド本体にフレームが接着された状態を示す斜視図である。 図2に示すヘッド本体にFPCが固定された状態の斜視図である。 図4に示すFPC及びヘッド本体の分解斜視図である。 図4に示すVI−VI線に沿った断面図である。 図6に示す一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図4に示すヘッド本体の拡大平面図である。 本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの第1変形例を示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの第2変形例を示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの第3変形例を示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの第4変形例を示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの第5変形例を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
4 流路ユニット
8 ノズル
10 圧力室
17 サプライプレート
18 キャビティプレート
24,25 圧電シート
26 個別電極
27 共通電極
50 FPC(平型柔軟ケーブル)
51 延在部
52 突出部(突出領域)
53 延出部
81 ベースフィルム(絶縁フレキシブル層)
82a 導体パターン(個別配線)
82b 導体パターン(接地配線)
83 カバーフィルム
90 接着剤

Claims (23)

  1. 少なくとも1つの導電性部材を含んでおり、それぞれがノズルに連通した複数の圧力室が形成された流路ユニットと、
    それぞれが前記圧力室に関連して設けられた複数の個別電極と、
    それぞれが前記個別電極に電気的に接続された複数の個別配線、接地電位に保持された接地配線、及び、前記複数の個別配線及び前記接地配線を支持する絶縁フレキシブル層を含んでいる平型柔軟ケーブルとを備えており、
    前記絶縁フレキシブル層は、当該絶縁フレキシブル層から突出する突出領域を有し、
    前記接地配線は、当該接地配線から延出する延出部を有し、
    前記延出部は、前記突出領域に支持されるとともに、前記流路ユニットに電気的に接続されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記複数の圧力室に跨るように延在した圧電シートと、
    前記複数の個別電極と共に前記圧電シートを挟む共通電極とをさらに備えており、
    前記複数の個別電極のそれぞれが、前記圧電シート上において各圧力室に対向する位置に配置されており、
    前記接地配線が前記共通電極に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記接地配線の前記延出部が、前記流路ユニットの表面上において接着剤によって固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記延出部が、前記流路ユニットと直接的に接触していることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記流路ユニットの表面に凹部が設けられており、
    前記延出部の少なくとも一部が、前記凹部内にあることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記延出部が、前記凹部内において接着剤によって固定されていることを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘッド。
  7. 前記延出部の一部が、前記絶縁フレキシブル層の前記突出領域から突出しており、且つ、当該一部において前記流路ユニットと接触していることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットヘッド。
  8. 前記一部が、接着剤によって前記流路ユニットに固定されていることを特徴とする請求項7に記載のインクジェットヘッド。
  9. 前記接着剤が、前記延出部の前記一部を覆っていると共に前記延出部からはみ出して前記流路ユニットと接触していることを特徴とする請求項8に記載のインクジェットヘッド。
  10. 前記絶縁フレキシブル層の前記突出領域が、前記流路ユニットに接触した前記延出部を前記流路ユニットに押し付ける付勢力を有するように曲げられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットヘッド。
  11. 前記突出領域がU字状に曲げられていることを特徴とする請求項10に記載のインクジェットヘッド。
  12. 少なくとも1つの導電性部材を含んでおり、それぞれがノズルに連通した複数の圧力室が形成された流路ユニットと、
    少なくとも1つの導電性部材を含んでおり、前記流路ユニットに電気的に接続されるように前記流路ユニットに固定されたフレームと、
    それぞれが前記圧力室に関連して設けられた複数の個別電極と、
    それぞれが前記個別電極に電気的に接続された複数の個別配線、接地電位に保持された接地配線、及び、前記複数の個別配線及び前記接地配線を支持する絶縁フレキシブル層を含んでいる平型柔軟ケーブルとを備えており、
    前記絶縁フレキシブル層は、当該絶縁フレキシブル層から突出する突出領域を有し、
    前記接地配線は、当該接地配線から延出する延出部を有し、
    前記延出部は、前記突出領域に支持されるとともに、前記フレームに電気的に接続されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  13. 前記複数の圧力室に跨るように延在した圧電シートと、
    前記複数の個別電極と共に前記圧電シートを挟む共通電極とをさらに備えており、
    前記複数の個別電極のそれぞれが、前記圧電シート上において各圧力室に対向する位置に配置されており、
    前記接地配線が前記共通電極に電気的に接続されていることを特徴とする請求項12に記載のインクジェットヘッド。
  14. 前記接地配線の前記延出部が、前記フレームの表面上において接着剤によって固定されていることを特徴とする請求項12又は13に記載のインクジェットヘッド。
  15. 前記延出部が、前記フレームと直接的に接触していることを特徴とする請求項14に記載のインクジェットヘッド。
  16. 前記フレームの表面に凹部が設けられており、
    前記延出部の少なくとも一部が、前記凹部内にあることを特徴とする請求項12又は13に記載のインクジェットヘッド。
  17. 前記延出部が、前記凹部内において接着剤によって固定されていることを特徴とする請求項16に記載のインクジェットヘッド。
  18. 前記延出部の一部が、前記絶縁フレキシブル層の前記突出領域から突出しており、且つ、当該一部において前記フレームと接触していることを特徴とする請求項12又は13に記載のインクジェットヘッド。
  19. 前記一部が、接着剤によって前記フレームに固定されていることを特徴とする請求項18に記載のインクジェットヘッド。
  20. 前記接着剤が、前記延出部の前記一部を覆っていると共に前記延出部からはみ出して前記フレームと接触していることを特徴とする請求項19に記載のインクジェットヘッド。
  21. 前記絶縁フレキシブル層の前記突出領域が、前記フレームに接触した前記延出部を前記フレームに押し付ける付勢力を有するように曲げられていることを特徴とする請求項12又は13に記載のインクジェットヘッド。
  22. 前記延出部がU字状に曲げられていることを特徴とする請求項21に記載のインクジェットヘッド。
  23. 前記流路ユニットは、導電性の複数のプレートが積層して構成されていることを特徴とする請求項1〜22のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
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