JP2006033939A - 駆動装置およびそれを備えた車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】 筐体の大型化および構造の複雑化を招くことなく、電動機の双方のコイルエンドに対して効率的に冷却油を供給可能な駆動装置を提供する。
【解決手段】 ケース250に格納されたモータジェネレータの一方および他方のコイルエンド204aおよび204bにそれぞれ対応する油路400bおよび400eは、それぞれ独立にケース250に形成される。オイルポンプ450から圧出された冷却油は、油路400aを介して油路400bへ供給される。油路400bおよび400eの間には、ユニオンボルト420およびアイボルト430で構成された連結部が設けられ、油路400eへは、この連結部を介して、冷却油が供給される。これにより、各油路の径大化を招くことなく、各コイルエンドへの冷却油量を確保できる。
【選択図】 図2
【解決手段】 ケース250に格納されたモータジェネレータの一方および他方のコイルエンド204aおよび204bにそれぞれ対応する油路400bおよび400eは、それぞれ独立にケース250に形成される。オイルポンプ450から圧出された冷却油は、油路400aを介して油路400bへ供給される。油路400bおよび400eの間には、ユニオンボルト420およびアイボルト430で構成された連結部が設けられ、油路400eへは、この連結部を介して、冷却油が供給される。これにより、各油路の径大化を招くことなく、各コイルエンドへの冷却油量を確保できる。
【選択図】 図2
Description
この発明は駆動装置に関し、より特定的には、筐体内に格納された複数の電動機を備える駆動装置およびそれを車両駆動用として備えた車両に関する。
従来より、動力発生源として電動機を備えた駆動装置が使用されている。電動機には、たとえば、外周面に永久磁石を貼付したロータと、コイルを巻回したステータとからなり、コイルに電流を流すことによりステータに生じる磁界と永久磁石による磁界との相互作用によって回転軸を回転させるタイプのものがある。あるいは、永久磁石を貼付する代わりにコイルを巻回したロータを備える電動機もある。
このような電動機を運転する際には、コイル通電に伴ってコイルが発熱する。また、ロータやステータ自身もその内部を貫通する磁束の影響により発熱する。これらの発熱は電動機の内部を貫通する磁束に影響を与え、運転効率を低下させる。したがって、電動機の運転効率を維持するためには電動機を冷却する必要がある。
一般に、電動機はハウジング(筐体)で覆われた形で使用されることが多いため、このような構造において、効率的に冷媒路を確保することが問題となってきた。
たとえば、筐体の径大化による装置の大型化を防ぐために、ロータ内部に形成した油路から冷却用の油(以下、「冷却油」とも称する)を供給することにより構造が開示されている(特許文献1参照)。
あるいは、冷却用の油の油路をカバー(筐体)内部に設けた構成としては、トルクを伝達する軸を嵌合させる孔部の内周側に全周にわたらない範囲で切欠きを設けることにより、複数箇所への冷却油供給が可能な油路を構成する駆動装置が開示されている(特許文献2参照)。
特開平11−206063号公報
特開2004−116735号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、ロータ内部に油路を形成するため、構造が複雑化してしまう問題がある。
また、特許文献2に開示された構成では、複数箇所に対して冷却油を供給可能な油路を効率的に構成できるものの、同一電動機内で、両方のコイルエンドに対して効率的に冷却油を供給するための油路構成については開示がない。特に、共通の油路より、両方のコイルエンドに対して冷却油を供給する構成とすると、流量を確保するために油路の径大化を招くため、筐体の大型化、ひいては駆動装置の大型化を招くという問題点がある。
駆動装置の大型化は、ハイブリッド自動車等、限られた車内スペースに比較的高出力の電動機を組み込んだ駆動装置を搭載する場合に問題となりやすい。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、筐体の大型化を招くことなく、同一電動機の一方および他方のコイルエンドに対して効率的に冷媒(冷却油)を供給可能な冷媒路構造を有する駆動装置を提供することである。
この発明による駆動装置は、複数の電動機と、複数の電動機を収納するための筐体と、冷媒を圧出する冷媒ポンプと、冷媒ポンプより圧出された冷媒を複数の電動機のコイルエンドへ導くための、筐体内部に形成された複数の冷媒路とを備える。冷媒路は、複数の電動機のうちの少なくとも1つについて、電動機の一方のコイルエンドおよび他方のコイルエンドにそれぞれ対応して設けられる。
上記の駆動装置では、ロータ内部に油路を設ける場合と比較して構造を簡略化できる。また、同一の電動機の一方および他方のコイルエンドにそれぞれ独立の冷媒路(油路)を設けるため、各冷媒路の径大化による筐体の大型化を招くことなく冷媒路を確保できる。
好ましくは、この発明の駆動装置では、一方のコイルエンドに対応する第1の冷媒路および、他方のコイルエンドに対応する第2の冷媒路の間は、筐体外に設けられた部分を含む連結路によって連結される。
上記の駆動装置では、筐体内部の空きスペースを利用して、上記連結部を効率的に配置することが可能である。したがって、筐体構造の複雑化および大型化を招くことなく冷媒路を確保できる。
さらに好ましくは、この発明の駆動装置では、連結路は、ユニオンボルトおよびアイユニオンを含み、ユニオンボルトの水平穴は、第1の冷媒路と接続され、アイユニオンは、筐体外に配置されて、ユニオンボルトの垂直穴と第2の冷媒路との間を接続する。
上記の駆動装置では、本来の冷媒路と接続されたユニオンボルトによって形成される分岐路およびアイユニオンによって、第1および第2の冷媒路の間を連結できる。したがって、当該連結部をコンパクトかつ効率的に配置することが可能である。
また好ましくは、この発明の駆動装置では、冷媒として絶縁性の機械油が用いられる。
この発明による車両は、請求項1から4のいずれか1項に記載の駆動装置を備え、駆動装置に搭載される複数の電動機のうちの少なくとも1つは、車輪駆動に用いられる。
上記の車両では、比較的高出力が要求され冷却の必要性が高い車輪駆動用電動機のコイルエンドへの冷媒路(油路)を、構造の複雑化ならびに筐体の大型化を招くことなく確保できる。このため、厳しいスペース制約に対応して、駆動装置を車両へ搭載できる。
この発明によれば、筐体の大型化および構造の複雑化を招くことなく、同一電動機の一方および他方のコイルエンドに対して効率的に冷媒(冷却油)を供給可能な冷媒路構造を有する駆動装置を提供できる。また、厳しいスペース制約に対応して搭載可能であり、かつ、電動機の冷却能力の高い駆動装置を車輪駆動用として用いた車両を提供できる。
以下において、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下において同一または相当部分には同一符号を付して原則としてその説明は繰返さないものとする。
図1は、この発明の実施の形態による駆動装置の筐体の断面図である。
図1に示した駆動装置10は、ハイブリッド車両に搭載され、ケース(筐体)内に、「電動機」に相当するモータジェネレータ100および200が格納されている。駆動装置10は、モータジェネレータ100および200と、動力分割機構300と、オイルパン310と、自動変速機320とを備える。
モータジェネレータ100を収納するケース150と、モータジェネレータ200を格納するケース250とは、合わせ面301を介して一体的に設けられている。
オイルパン310は、ケース150,250の下部に設けられ、自動変速機320を構成するブレーキあるいはクラッチに供給される作動油の油圧を制御する油圧回路(図示せず)を収納する。
モータジェネレータ100は、ステータ102およびロータ106から構成される。ステータ102にはステータコイルが巻回される。当該ステータコイルによって、コイルエンド104aおよび104bが両側に形成される。
また、ステータ102は、ボルトとの締結によりケース150に固定される。一方、ロータ106は、ロータシャフト108と永久磁石116とロータ鉄芯118とから構成される。ロータシャフト108は、ケース150に固定されたベアリング112,114により回転自在に支持される。
モータジェネレータ200は、ステータ202およびロータ206から構成される。ステータ202にはステータコイルが巻回される。当該ステータコイルによって、コイルエンド204aおよび204bが両側に形成される。
また、ステータ202は、ボルトとの締結によりケース250に固定される。一方、ロータ206は、ロータシャフト208と永久磁石216とロータ鉄芯218とから構成される。ロータシャフト208は、ケース250に固定されたベアリング212,214により回転自在に支持される。
モータジェネレータ100およびモータジェネレータ200の間には、動力分割機構300が設けられる。動力分割機構は、1組の遊星歯車機構で構成される。動力分割機構300は、エンジンの出力軸に出力されるシャフト110と、モータジェネレータ100のロータシャフト108およびモータジェネレータ200のロータシャフト208とにそれぞれ接続される。
上述のような構成のハイブリッド車両において、エンジンが発生する動力は、シャフト110を介して動力分配機構により2経路に分割される。一方は、シャフト210を回転させて自動変速機320を介して車輪を駆動する経路である。もう一方は、ロータシャフト108を回転させて、モータジェネレータ100において発電を行なう経路である。
モータジェネレータ100は、エンジンの動力により発電した電力を、車両の走行状況に応じて、バッテリ(図示せず)の充電およびモータジェネレータ200への電流供給のうちいずれかを行なう。また、エンジンの始動時には、モータジェネレータ100は、スタータとして、すなわち電動機としてエンジンの出力軸を回転させてクランキングを行なう。
モータジェネレータ200は、バッテリに蓄えられた電力およびモータジェネレータ100により発電された電力の少なくともいずれか一方の電力により駆動される。モータジェネレータ200において、ステータコイルに通電されるとステータ202は磁界を発生する。発生した磁界によりロータ206は、回転力を得る。ロータシャフト208の回転に伴ってシャフト210が回転する。これにより生じるモータジェネレータ200の駆動力は、自動変速機320を介して車輪に伝えられる。これにより、モータジェネレータ200は、エンジンをアシストしたり、モータジェネレータ200からの駆動力により車両を走行させたりする。
自動変速機320の油圧回路は、複数の油圧バルブから構成されており、ケース150,250に設けられるオイルポンプ(図示せず)から供給される作動油により作動する。油圧回路は、ECU等からの制御信号に応じて、油圧回路の内部に設けられる油圧バルブを作動させる。そして、自動変速機320に含まれるブレーキおよびクラッチに供給される作動油の油圧を制御することにより、所望の動力伝達状態を実現する。
モータジェネレータ100および200の通電を伴う運転に伴い、コイルが発熱する。このため、この発明による駆動装置10では、以下に説明するような冷媒路を設けることにより、モータジェネレータ100のコイルエンド104a,104bおよびモータジェネレータ200のコイルエンド204a,204bに、冷却用の冷媒を供給する。
なお、以下の実施の形態においては、「冷媒」としては、絶縁性の機械油が用いられるものとする。したがって、以下では、冷媒を「冷却油」と称し、冷媒である機械油が供給される冷媒路のことを単に「油路」とも称することとするが、油以外の冷媒を油路に供給して、コイルエンドを冷却する構成とすることも可能である。
図2は、この発明の実施の形態の駆動装置における油路構成を説明する断面図である。
図2を参照して、ケース150,250内に、複数の油路400a,400b,400c,400d,400e,400fが設けられている。各油路の径は、コイルエンドで必要な冷却能力に見合った冷却油量を確保できるように設計される。
油路400aは、ケース250内にモータ径方向に沿って設けられ、オイルポンプ450と接続されて、オイルポンプ450から圧出された冷却油を導く。
油路400b、400cおよび400eは、ケース250の外周部内に軸方向に沿って設けられる。したがって、これらの油路が径大化すれば、ケース250および駆動装置10も径大化してしまう。
油路400bおよび400cは、油路400aから分岐して設けられる。油路400bは、モータジェネレータ200のコイルエンド204aに対応して設けられる。また、油路400cは、モータジェネレータ100へ冷却油を導くために設けられている。
図3には、油路部分が断面図で示され、かつ、冷却対象となるコイルエンド204aが斜視図で示されている。図3に示されるように、油路400bから、複数方向(たとえば2方向)に分岐する油路400dによって、コイルエンド204aに対して冷却用油が供給される。
再び、図2を参照して、モータジェネレータ200の他方のコイルエンド204bに対応して、油路400bとは独立に油路400eが設けられている。すなわち、コイルエンド204a,204bに対する油路は共通に設けられておらず、コイルエンド204a,204bへの冷却油は、互いに独立の油路400dおよび400eをそれぞれ介して供給される。
このような構成とすることにより、双方のコイルエンド204aおよび204bに対して、共通の油路から冷却油を供給する構成と比較して、各油路400d,400eの径を小さくできる。これにより、ケース250ならびに駆動装置100について、径方向の大型化を回避することができる。
さらに、油路400bおよび400eの間は、ユニオンボルト420およびアイユニオン430によって構成された「連結部」によって連結される。
ユニオンボルト420は、図4に示されるように、ボルト先端部421からねじ先端部422へ貫通する水平孔425と、水平孔425から分岐された、垂直孔426とを有している。
再び図2を参照して、ユニオンボルト420の水平孔は、油路400b,400cと接続される。さらに、ユニオンボルト420の垂直孔426と油路400eとの間は、アイユニオン430によって連結される。アイユニオン430は、ケース250に対して外付けされる。
このように、独立に設けられた油路400dおよび400eの間の連結部を、ケース250の外部に配置されたアイユニオン430を含んで構成することにより、ケース250の形状を複雑化することなく、内部空間の空きスペースを利用して、当該連結部を効率的に配置することが可能である。
また、元々必要な油路400b,400cの途中に配置されたユニオンボルト420を用いて分岐路を形成するので、ユニオンボルト420およびアイユニオン430の組合せによって、油路400eへ冷却油を供給する連結路を、配置スペースを圧迫することなく設けることが可能である。これに対して、図2に示した領域410に、油路400eへの分岐部(連結路)を設ける場合には、駆動装置の体格増大を回避することが困難となる。
なお、図2には、モータジェネレータ100の一方のコイルエンド104aへ冷却油を供給する油路400fが示されている。油路400fは、ユニオンボルト420を介して、油路400cと連結されている。他方のコイルエンド104bへの油路構成については図示を省略するが、モータジェネレータ200と同様の油路構成とすることも可能であるし、スペースに余裕があれば独立の油路(図示せず)を設ける構成としてもよい。
以上のように、この発明の実施の形態による駆動装置は、ケースの構造の複雑化および径大化・大型化を招くことなく、モータジェネレータ(電動機)のコイルエンドに対して冷却油を供給する油路を構成することができる。
したがって、この発明による駆動装置は、モータの配置制約が厳しいFR(Front Engine Rear-Drive)タイプのハイブリッド自動車への搭載に適している。
図5は、この発明による駆動装置の搭載例を示されるFRタイプのハイブリッド自動車の構成を示す概略ブロック図である。
図5を参照して、FRタイプのハイブリッド自動車500は、エンジン515が配置されるエンジンコンパートメント520と、そのエンジンコンパートメント520に連なる
トンネル530とを有するシャーシ510と、図1〜図4で説明した駆動装置10と、駆動装置10内のモータジェネレータ100,200に接続される車両用コネクタ500aおよび500bとを備える。
トンネル530とを有するシャーシ510と、図1〜図4で説明した駆動装置10と、駆動装置10内のモータジェネレータ100,200に接続される車両用コネクタ500aおよび500bとを備える。
シャーシ510の四隅には、前輪511aおよび後輪511bが取付けられている。エンジンコンパートメント520は、前輪511aの間に位置し、エンジン515を収納する空間である。
図5では、エンジン515の長軸が進行方向に向かって配置されており、いわゆる「縦置き」型エンジンである。なお、エンジン515の形式は特に限定されるものではなく、直列、V型および水平対向などのさまざまな通常用いられる形式を用いることができる。さらに、エンジン515としてはガソリンエンジンだけでなくディーゼルエンジンであってもよい。また、その他のガスを燃料とするエンジンであってもよい。
エンジンコンパートメント520内には、エンジン515だけでなく駆動装置10内のモータジェネレータ100,200に電力を供給するためのインバータ516が設けられている。
インバータ516は、図5では、エンジン515の左側に設けられているが、これに限られるものではなく、エンジン515の右側、またはエンジン515と同軸上に設けられてもよい。
車両用コネクタ500aおよび500bは、少なくともモータジェネレータ100,200からエンジンコンパートメント520までトンネル530内で延びるバスバー510aおよび510bを含む。ハイブリッド自動車500は、エンジンコンパートメント520内に設けられたインバータ516をさらに備える。バスバー510a,510bはインバータ516まで延びる。バスバー510a、510bは、平板状の金属部材により構成され、その一部はトンネル530内を延び、他の部分はエンジンコンパートメント520内を延びる。
ハイブリッド自動車500は、インバータ516とバスバー510bとを接続する可撓性の電線510cをさらに備える。電線510cは、たとえば銅線により構成される。
エンジンコンパートメント520に連なるようにトンネル530が設けられている。トンネル530は、駆動装置10ならびにプロペラシャフト514を収納するための空間である。なお、この発明の実施の形態では、駆動装置10内に2つのモータジェネレータ(電動機)が設けられているが、1つの電動機のみが設けられてもよい。また、3つ以上の電動機が設けられていてもよい。
またトンネル530内に自動変速機320(図1)を収納してもよい。変速装置は、モータジェネレータ200(図1)とプロペラシャフト514の間に配置される。
駆動装置内のモータジェネレータからの出力はプロペラシャフト514、ファレンシャルギア513およびアクスル512を介して後輪511bへ伝えられる。なお、ハイブリッド自動車500では、車両の前方にエンジン515が設けられているが、エンジンの位置はこの部分に限られず、車両の中央部分に設けられてもよい。
図6は、図5中のVI−VI線に沿った断面図である。図6を参照して、シャーシ510の突出する部分がトンネル530である。トンネル530は突出するような形状に設けられることでシャーシ510の強度を向上させる働きがある。トンネル530内には駆動装置10が設けられる。また、図示していないが、トンネル530内には、駆動装置10内のモータジェネレータへ電力を供給するためのコネクタが取付けられ、この車両用コネクタは、当該モータジェネレータとトンネル530の側壁との間に配策される。
このように、FRタイプのハイブリッド自動車における駆動装置10は、トンネル530内に設けられてその搭載スペース制約が大きい。また、車輪駆動用モータは高出力を要求されるため、コイルエンドの冷却能力も確保する必要がある。したがって、装置の大型化(特に径大化)を招くことなく油路の冷却油量を確保できる、この実施の形態による駆動装置の構造は、ハイブリッド自動車への搭載に適している。
なお、本発明による、電動機で構成された駆動装置は、ハイブリッド自動車以外の自動車・車両・機器等への搭載についても、モータ筐体内に冷媒通路(油路)を設ける構造に対して共通に適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 駆動装置、100,200 モータジェネレータ、102,202 ステータ、104a,104b,204a,204b コイルエンド、106,206 ロータ、150,250 ケース(筐体)、300 動力分割機構、320 自動変速機、400a,400b,400c,400d,400e,400f 油路(冷媒路)、420 ユニオンボルト、425 水平孔(ユニオンボルト)、426 垂直孔(ユニオンボルト)、430 アイユニオン、450 オイルポンプ、500 ハイブリッド自動車、520 エンジンコンパートメント、530 トンネル。
Claims (5)
- 複数の電動機と、
該複数の電動機を収納するための筐体と、
冷媒を圧出する冷媒ポンプと、
該冷媒ポンプより圧出された冷媒を前記複数の電動機のコイルエンドへ導くための、前記筐体内部に形成された複数の冷媒路とを備え、
前記冷媒路は、前記複数の電動機のうちの少なくとも1つについて、該電動機の一方のコイルエンドおよび他方のコイルエンドにそれぞれ対応して設けられる、駆動装置。 - 前記一方のコイルエンドに対応する第1の冷媒路および、前記他方のコイルエンドに対応する第2の冷媒路の間は、前記筐体外に設けられた部分を含む連結路によって連結される、請求項1記載の駆動装置。
- 前記連結路は、ユニオンボルトおよびアイユニオンを含み、
前記ユニオンボルトの水平穴は、前記第1の冷媒路と接続され、
前記アイユニオンは、前記筐体外に配置されて、前記ユニオンボルトの垂直穴と前記第2の冷媒路との間を接続する、請求項2記載の駆動装置。 - 前記冷媒は、絶縁性の機械油である、請求項1から3のいずれか1項に記載の駆動装置。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の駆動装置を備え、
前記駆動装置に搭載される前記複数の電動機のうちの少なくとも1つは、車輪駆動に用いられる、車両。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071002 |