JP2006032738A - 発光素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 発光素子10は、Ga2O3基板11の(100)、(801)または(010)の面にGaNバッファ層12が形成され、このGaNバッファ層12上にGaN系化合物薄膜を成長され、Ga2O3基板11の下面にはn電極18が設けられ、この下面に発光層14からの発光光を反射する反射層19が設けられている。Ga2O3基板11は、GaNバッファ層12の成長面が(100),(801)面であれば(001)面に沿って劈開または切断され、成長面が(010)面であれば(010)面であれば(100)面または(001)面に沿って劈開または切断される。
【選択図】 図1
Description
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る発光素子の模式的斜視図を示す。なお、図1においては、結晶面の構造を理解し易くするため、基板上の半導体部分は分離した状態で示している。この発光素子10は、β−Ga2O3単結晶からなるn型導電性を示すGa2O3基板11の上に、GaNからなる低温(LT)バッファ層としてのGaNバッファ層12、n型導電性を示すGaNからなるn−GaNクラッド層13、In(1−x)GaxNを含む層からなる多重量子井戸構造(MQW)を有するIn(1−x)GaxN発光層14(ただし、0≦x≦1)、p型導電性を示すAlyGaxNからなるp−AlyGaxNクラッド層15(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)、p型導電性を示すGaNからなるp−GaNコンタクト層16、およびp電極17を順次積層したものである。Ga2O3基板11の下面は、Ga2O3基板11に接してn電極18が設けられ、最下層には、In(1−x)GaxN発光層14からの発光光を反射する反射層19が設けられている。
次に、Ga2O3基板11の形成方法について説明する。まず、Ga2O3基板11の素材となるβ−Ga2O3単結晶を作成する。このβ−Ga2O3単結晶は、FZ(フローティングゾーン)法により製造される。最初に、β−Ga2O3種結晶とβ−Ga2O3多結晶素材を準備する。
次にGaNからなるGaNバッファ層12の形成方法を説明する。まず、化合物薄膜を形成する面が上になるようにして、Ga2O3基板11を反応容器内に保持する。そして、Ga2O3基板11の表面の温度が580℃±50℃となるように反応容器内の温度を調節する。反応容器内を100torrまで減圧し、反応容器内にGa供給原料としてのTMG(トリメチルガリウム)と窒素源としてのNH3を供給して、GaNバッファ層12を形成する。GaNバッファ層12が形成されるGa2O3基板11の面方位は、(100)面に対して±20°である。なお、GaNバッファ層12は、低温バッファ層であるため、平坦性のあるバッファ層12の形成が期待できる。また、GaNバッファ層12の代わりに、AlNからなるバッファ層12を形成してもよい。また、成長面は、(100)面以外の面であってもよい。
GaN系化合物からなるGaN系化合物薄膜である、n−GaNクラッド層13、In(1−x)GaxN発光層14、p−AlyGaxNクラッド層15、およびp−GaNコンタクト層16は、GaNバッファ層12の形成と同様にMOCVD法により形成する。InGaN薄膜を形成するために、原料ガスとしてTMI(トリメチルインジウム)、TMGおよびNH3を用い、AlGaN薄膜を形成するために、原料ガスとしてTMA、TMGおよびNH3を用いる。キャリアガスは、バッファの形成方法と同様にHeを用いる。なお、GaN薄膜を形成するためには、前述したバッファ層12の形成方法と同様の原料ガスおよびキャリアガスを用いる。
MOCVD装置により、n−GaNクラッド層13およびp−GaNコンタクト層16のように、GaNのキャリア濃度を変えるには、GaNに添加するn型ドーパントあるいはp型ドーパントの量を変えることにより行う。
この第1の実施の形態に係る発光素子10によれば、以下の効果を奏する。
(イ)Ga2O3基板11は、GaNバッファ層12の形成面が(100)面または(801)面であれば(001)面に沿って劈開または切断し、また、GaNバッファ層12の形成面が(010)面であれば(100)面または(001)面に沿って劈開または切断することにより、クラック等の発生が抑制され、歩留りおよび量産性を向上させることができる。
(ロ)Ga2O3基板11に低温バッファ層であるGaNバッファ層12を形成しているため、平坦性が良好である。そのため、GaNバッファ層12上に積層されるGaN系化合物からなる薄膜の結晶品質の劣化を抑えることができるので、発光効率を高めることができる。
(ハ)Ga2O3基板11上に結晶品質の良好なGaN系化合物からなる薄膜を成長させることができるため、410nm付近をピークとして強く発光する。
(ニ)β−Ga2O3による基板11は、導電性を有するので、電極構造が垂直型の発光ダイオードを作ることができ、その結果、発光素子10全体を電流通路にすることができることから電流密度を低くすることができるので、発光素子10の寿命を長くすることができる。
(ホ)反射層19は、n電極18に到達した発光光をp電極17側に反射させて、発光光をp電極17側から出射させるので、発光光を効率よく出射させることができる。
(へ)Ga2O3基板11がβ−Ga2O3系単結晶からなるため、結晶性の高いn型導電性を示す基板11を形成することができる。
(ト)この発光素子10は、多重量子井戸構造を有しているため、キャリアとなる電子と正孔とがIn(l−x)GaxN発光層14に閉じこめられて再結合する確率が高くなるので、発光光率が大幅に向上する。
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る発光素子を示す。この発光素子10は、Ga2O3基板11の一部の上に、GaNからなる低温バッファ層であるGaNバッファ層12、n型導電性を示すGaNからなるn−GaNクラッド層13、In(1−x)GaxNを含む層からなる多重量子井戸構造(MQW)を有するIn(1−x)GaxN発光層14(ただし0≦x≦1)、p型導電性を示すAlyGaxNからなるp−AlyGaxN層クラッド15(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)、p型導電性を示すGaNからなるp−GaNコンタクト層16、p電極17、および反射層19を順次積層し、Ga2O3基板11のGaNバッファ層12が形成されていない上面には、n電極18が形成されている。
この第2の実施の形態に係る発光素子10によれば、以下の効果を奏する。
(イ)Ga2O3基板11は、GaNバッファ層12の形成面が(100)面または(801)面であれば(001)面に沿って劈開または切断し、また、GaNバッファ層12の形成面が(010)面であれば(100)面、(001)面、または(100)面および(001)面に沿って劈開または切断することにより、クラックの発生が抑制され、歩留りを向上させることができる。
(ロ)Ga2O3基板11に低温バッファ層であるGaNバッファ層12を形成しているため、平坦性が良好である。そのため、GaNバッファ層12上に積層されるGaN系化合物からなる薄膜の結晶品質の劣化を抑えることができるので、発光効率を高めることができる。
(ハ)反射層19は、p電極17に到達した発光光をGa2O3基板11側に反射させて、基板11側から出射させるので、発光光を効率よく出射させることができる。
(ニ)この発光素子は、多重量子井戸構造を有しているため、キャリアとなる電子と正孔とがIn(1−x)GaxN発光層14に閉じこめられて再結合する確率が高くなるので、発光効率が大幅に向上する。
なお、本発明に係る発光素子10は、発光ダイオードやレーザダイオードに限らず、トランジスタ、サイリスタ、ダイオード等の半導体にも適用することができる。具体的には、例えば、電界効果トランジスタ、フォトダイオード、太陽電池等が挙げられる。
11 Ga2O3基板
12 GaNバッファ層
13 n−GaNクラッド層
14 In(1−x)GaxN発光層
15 p−AlyGaxNクラッド層
16 p−GaNコンタクト層
17 n電極
18 p電極
19 反射層
Claims (5)
- Ga2O3系単結晶からなる基板と、前記基板上に形成された化合物薄膜とを有する発光素子において、
前記基板は、前記化合物薄膜を成長させる面が、(100)面または(801)面であり、(001)面に沿って劈開または切断して形成されたことを特徴とする発光素子。 - Ga2O3系単結晶からなる基板と、前記基板上に形成された化合物薄膜とを有する発光素子において、
前記基板は、前記化合物薄膜を成長させる面が、(010)であり、(100)面、(001)面、または(100)面および(001)面に沿って劈開または切断して形成されたことを特徴とする発光素子。 - Ga2O3系単結晶からなる基板と、前記基板上に形成された化合物薄膜とを有する発光素子において、
前記基板は、前記化合物薄膜を成長させる面が、(001)であり、(100)面に沿って劈開または切断して形成されたことを特徴とする発光素子。 - 前記化合物薄膜は、GaN系であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の発光素子。
- 前記化合物薄膜は、Ga2O3系であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の発光素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004210863A JP2006032738A (ja) | 2004-07-16 | 2004-07-16 | 発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007234902A (ja) * | 2006-03-01 | 2007-09-13 | Toyoda Gosei Co Ltd | 発光素子およびその製造方法 |
JP2008016694A (ja) * | 2006-07-07 | 2008-01-24 | Toyoda Gosei Co Ltd | 半導体素子の製造方法 |
JP2014221719A (ja) * | 2011-09-08 | 2014-11-27 | 株式会社タムラ製作所 | Ga含有酸化物層成長用β−Ga2O3系単結晶基板 |
Citations (1)
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JP2004056098A (ja) * | 2002-05-31 | 2004-02-19 | Koha Co Ltd | 発光素子およびその製造方法 |
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2004
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