JP2006028912A - ユニット建物の梁補強構造 - Google Patents
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Abstract
こと。
【解決手段】 複数の建物ユニット10Aを隣接して据付けるユニット建物1の梁補強構
造において、隣接する建物ユニット10Aの相隣る天井梁13の間隙に補強用形鋼30の
ウエブを設け、該補強用形鋼30のウエブを相隣る天井梁13にボルト接合してなるもの
。
【選択図】 図3
Description
として、特許文献1に記載の如く、束基礎に植設したボルトに床梁を接合するものがある
。
支持するものがある。
であるが、床下を収納室、地下室等に利用する場合には束基礎の存在が邪魔になる。
最上階の天井梁を中柱で支持する構造は、中柱が最上階の居室の間取りの障害になる。
補強することにある。
において、隣接する建物ユニットの相隣る梁の間隙に補強用形鋼のウエブを設け、該補強
用形鋼のウエブを相隣る梁にボルト接合してなるようにしたものである。
にしたものである。
にしたものである。
の一方から前記間隙を形成する側面に添って該梁を被う薄板形鋼を設け、相隣る梁に設け
た上記薄板形鋼の間の間隙に、該梁の上面と下面の他方の側から前記補強用形鋼のウエブ
を設け、該補強用形鋼のウエブを相隣る梁とそれらの薄板形鋼にボルト接合してなるよう
にしたものである。
において、建物ユニットの梁の外面に添って該梁を被う薄板形鋼を設け、該薄板形鋼のウ
エブを梁にボルト接合してなるようにしたものである。
(a)相隣る梁の間隙に補強用形鋼のウエブを設け、該補強用形鋼のウエブを相隣る梁に
ボルト接合するようにした。従って、補強用形鋼をボルト接合した梁の断面性能を向上し
、梁を補強できる。しかも、梁の上下に対する補強用形鋼のフランジが突出する高さを最
小限にでき、ユニット建物の間取り障害等を生じない。
(b)補強用形鋼をT形鋼とすることにより、補強用形鋼を軽量化して取扱い性を向上で
きる。梁の上面側と下面側の両方にT形鋼をボルト接合したときには、上下のT形鋼が梁
を介してH形鋼を形成し、梁の断面性能を向上できる。
(c)補強用形鋼をH形鋼とすることにより、梁の上面側〜下面側の全高に渡る補強用形
鋼を設けながら、補強用形鋼に必要とされるボルトの使用本数を低減できる。
(d)相隣る梁の外面に薄板形鋼を添設し、相隣る梁に設けた薄板形鋼の間の間隙に、補
強用形鋼のウエブを挿入し、該補強用形鋼のウエブを相隣る梁とそれらの薄板形鋼にボル
ト接合するようにした。従って、薄板形鋼と補強用形鋼をボルト接合した梁の断面性能を
向上し、梁を補強できる。しかも、梁の上下に対する薄板形鋼の突出高さは、その薄板の
故に小さくできる。
下階建物ユニットの天井梁を薄板形鋼及び補強用形鋼により補強しながら、この天井梁の
上に上階建物ユニットを載せることができる。
上階建物ユニットの床梁を薄板形鋼及び補強用形鋼により補強しながら、下階建物ユニッ
トの上にこの床梁を載せることができる。
(e)建物ユニットの梁の外面に添って該梁を被う薄板形鋼を設け、該薄板形鋼のウエブ
を梁にボルト接合することにより、梁の上下に対する薄板形鋼の突出高さをその薄板の故
に小さくしながら、梁の断面性能を向上し、梁を補強できる。
ーバーハング部を示す側面図、図2は建物ユニットを示す斜視図、図3は実施例1の梁の
補強構造を示し、(A)は隣接梁を示す断面図、(B)は補強用形鋼の挿入過程を示す断
面図、(C)は補強用形鋼の固定状態を示す断面図、図4は実施例2の梁の補強構造を示
す断面図、図5は実施例3の梁の補強構造を示し、(A)は隣接梁を示す断面図、(B)
は補強用形鋼の挿入過程を示す断面図、(C)は補強用形鋼の固定状態を示す断面図、図
6は実施例4の梁の補強構造を示す断面図、図7は実施例5の梁の補強構造を示す断面図
である。
て据付けたものである。図1(A)は、ユニット建物1内で、下階建物ユニット10Aの
上にセットバックした上階建物ユニット10Bを搭載した部分を示す。図1(B)は、ユ
ニット建物1内で、下階建物ユニット10Aの上にオーバーハングする上階建物ユニット
10Bを搭載した部分を示す。
4本のC形鋼製床梁12と、4本のC形鋼製天井梁13を箱形に接合した骨組構造体であ
る。建物ユニット10は、4個のコーナー部で、相交差する床梁12をC形鋼製ジョイン
トピース12Aにより柱11の下端側面に接続し、相交差する天井梁13をC形鋼製ジョ
イントピース13Aにより柱11の上端側面に接合する。ジョイントピース12Aは、柱
11の側面に接合され、床梁12の端部を抱持する。ジョイントピース13Aは、柱11
の側面に接合され、天井梁13の端部を抱持する。
12、天井梁13を補強するために以下の構成を有する。
実施例1は、図1(A)に示したユニット建物1の下階建物ユニット10Aの天井梁1
3を下記(1)〜(5)により補強した補強構造に関する。但し、実施例1の補強構造は、下階
建物ユニット10Aの床梁12の補強構造、上階建物ユニット10Bの床梁12、天井梁
13の補強構造にも適用できる。
て、それらの間に間隙gを形成することになる天井梁13について、該天井梁13の上フ
ランジの上面から、上記間隙gを形成するウエブの側面にリップ付きC形鋼である薄板形
鋼20を添設し、この薄板形鋼20のフランジとウエブで天井梁13の上フランジとウエ
ブを被う。薄板形鋼20は、下階建物ユニット10Aの工場生産段階で、天井梁13にタ
ッピングねじ等で仮止めされる。薄板形鋼20の板厚は、天井梁13のためのジョイント
ピース13Aの板厚より薄く設定される。
井梁13に設けてある薄板形鋼20の間の間隙gに、天井梁13の下フランジの側から、
補強用形鋼30のウエブを挿入する。補強用形鋼30はT形鋼からなり、補強用形鋼30
のフランジは相隣る天井梁13の下フランジに添設される(図3(B))。補強用形鋼3
0のウエブの両側面にはスペーサ30Aを付加できる。
る天井梁13とそれらの薄板形鋼20にボルト接合する(図3(C))。高力ボルト31
は天井梁13、薄板形鋼20、補強用形鋼30を摩擦接合し、それらは一体の剛性梁とな
る。
合成H形鋼)の断面二次モーメント5320cm4は、図3(A)の天井梁13及び薄板形鋼2
0の断面二次モーメント1762cm4の約3倍に強化される。
を搭載し、図1(A)のセットバック部をもつユニット建物1が構築される。
相隣る天井梁13の外面に薄板形鋼20を添設し、相隣る天井梁13に設けた薄板形鋼
20の間の間隙gに、補強用形鋼30のウエブを挿入し、該補強用形鋼30のウエブを相
隣る天井梁13とそれらの薄板形鋼20にボルト接合するようにした。従って、薄板形鋼
20と補強用形鋼30をボルト接合した天井梁13の断面性能を向上し、天井梁13を補
強できる。しかも、天井梁13の上下に対する薄板形鋼20の突出高さは、その薄板の故
に小さくできる。
載するとき、下階建物ユニット10Aの天井梁を薄板形鋼20及び補強用形鋼30により
補強しながら、この天井梁の上に上階建物ユニット10Bを載せることができる。
実施例2は、図1(B)に示したユニット建物1の上階建物ユニット10Bの床梁12
を下記(1)〜(5)により補強した補強構造に関する。但し、実施例2の補強構造は、下階建
物ユニット10Aの床梁12、天井梁13の補強構造、上階建物ユニット10Bの天井梁
13の補強構造にも適用できる。
って、それらの間に間隙gを形成することになる床梁12について、該床梁12の下フラ
ンジの下面から、上記間隙gを形成するウエブの側面にL形鋼である薄板形鋼21を添設
し、この薄板形鋼21のフランジとウエブで床梁12の下フランジとウエブを被う。薄板
形鋼21は、上階建物ユニット10Bの工場生産段階で、床梁12にタッピングねじ等で
仮止めされる。薄板形鋼21の板厚は、床梁12のためのジョイントピース12Aの板厚
より薄く設定される。
梁12に設けてある薄板形鋼21の間の間隙gに、床梁12の上フランジの側から、補強
用形鋼30のウエブを挿入する。補強用形鋼30はT形鋼からなり、補強用形鋼30のフ
ランジは相隣る床梁12の上フランジに添設される。補強用形鋼30のウエブの両側面に
はスペーサ30Aを付加できる。
る床梁12とそれらの薄板形鋼21にボルト接合する。高力ボルト31は床梁12、薄板
形鋼21、補強用形鋼30を摩擦接合し、それらは一体の剛性梁となる。
搭載し、図1(B)のオーバーハング部をもつユニット建物1が構築される。
相隣る床梁12の外面に薄板形鋼21を添設し、相隣る床梁12に設けた薄板形鋼21
の間の間隙gに、補強用形鋼30のウエブを挿入し、該補強用形鋼30のウエブを相隣る
床梁12とそれらの薄板形鋼21にボルト接合するようにした。従って、薄板形鋼21と
補強用形鋼30をボルト接合した床梁12の断面性能を向上し、床梁12を補強できる。
しかも、床梁12の上下に対する薄板形鋼21の突出高さは、その薄板の故に小さくでき
る。
載するとき、上階建物ユニット10Bの床梁12を薄板形鋼21及び補強用形鋼30によ
り補強しながら、下階建物ユニット10Aの上にこの床梁12を載せることができる。
実施例3は、図1(A)、(B)に示したユニット建物1の下階建物ユニット10Aの
床梁12を下記(1)〜(3)により補強した補強構造に関する。但し、実施例3の補強構造は
、下階建物ユニット10Aの天井梁13の補強構造、上階建物ユニット10Bの床梁12
、天井梁13の補強構造にも適用できる。
梁12の間の間隙gに、床梁12の上下のフランジのそれぞれの側から、補強用形鋼40
のウエブを挿入する。補強用形鋼40はT形鋼からなり、各補強用形鋼40のフランジは
相隣る床梁12の上下のフランジのそれぞれに添設される(図5(B))。各補強用形鋼
40のウエブの両側にはスペーサ40Aを付加できる。
る床梁12にボルト接合する。高力ボルト41は床梁12、補強用形鋼40を摩擦接合し
、それらは一体の剛性梁となる。
二次モーメント3277cm4は、図5(A)の床梁12の断面二次モーメント896cm4の約3.6
倍に強化される。
(a)相隣る床梁12の間隙に補強用形鋼40のウエブを設け、該補強用形鋼40のウエ
ブを相隣る床梁12にボルト接合するようにした。従って、補強用形鋼40をボルト接合
した床梁12の断面性能を向上し、床梁12を補強できる。しかも、床梁12の上下に対
する補強用形鋼40のフランジが突出する高さを最小限にでき、ユニット建物1の間取り
障害等を生じない。
を向上できる。床梁12の上面側と下面側の両方にT形鋼をボルト接合したときには、上
下のT形鋼が床梁12を介してH形鋼を形成し、床梁12の断面性能を向上できる。
実施例4は、図1(A)、(B)に示したユニット建物1の下階建物ユニット10Aの
床梁12を下記(1)〜(3)により補強した補強構造に関する。但し、実施例4の補強構造は
、下階建物ユニット10Aの天井梁13の補強構造、上階建物ユニット10Bの床梁12
、天井梁13の補強構造にも適用できる。
側部に補強用形鋼50を仮止めして添設する。
上述(1)の下階建物ユニット10Aの床梁12、換言すれば相隣る床梁12の間の間隙g
に、補強用形鋼50のウエブを挟む。補強用形鋼50はH形鋼からなり、補強用形鋼50
の上下のフランジは相隣る床梁12の上下のフランジに添設される。補強用形鋼50のウ
エブの両側にはスペーサ50Aを付加できる。
る床梁12にボルト接合する。高力ボルト51は床梁12、補強用形鋼50を摩擦接合し
、それらは一体の剛性梁となる。
(a)相隣る床梁12の間隙gに補強用形鋼50のウエブを設け、該補強用形鋼50のウ
エブを相隣る床梁12にボルト接合するようにした。従って、補強用形鋼50をボルト接
合した床梁12の断面性能を向上し、床梁12を補強できる。しかも、床梁12の上下に
対する補強用形鋼50のフランジが突出する高さを最小限にでき、ユニット建物1の間取
り障害等を生じない。
る補強用形鋼50を設けながら、補強用形鋼50に必要とされるボルト51の使用本数を
低減できる。
実施例5は、図1(A)に示したユニット建物1の下階建物ユニット10Aの天井梁1
3を下記(1)〜(4)により補強した補強構造に関する。但し、実施例5の補強構造は、下階
建物ユニット10Aの床梁12の補強構造、上階建物ユニット10Bの床梁12、天井梁
13の補強構造にも適用できる。
外面にC形鋼である薄板形鋼60を添設し、この薄板形鋼60の上下のフランジとウエブ
で天井梁13の上下のフランジとウエブを被う。薄板形鋼60は、下階建物ユニット10
Aの工場生産段階で、天井梁13にタッピングねじ等で仮止めされる。薄板形鋼60の板
厚は、天井梁13のためのジョイントピース13Aの板厚より薄く設定される。
井梁13、薄板形鋼60のウエブを、高力ボルト61、ナット62を用いてボルト接合す
る(図7)。高力ボルト61は天井梁13、薄板形鋼60を摩擦接合し、それらは一体の
剛性梁となる。
を搭載し、図1(A)のセットバック部をもつユニット建物1が構築される。
課階建物ユニット10Aの天井梁13の外面に添って該天井梁13を被う薄板形鋼60
を設け、該薄板形鋼60のウエブを天井梁13にボルト接合することにより、天井梁13
の上下に対する薄板形鋼60の突出高さをその薄板の故に小さくしながら、天井梁13の
断面性能を向上し、天井梁13を補強できる。
限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明
に含まれる。例えば、本発明の補強用形鋼(T形鋼、H形鋼等)を最上階建物ユニットの
天井梁に添設する場合であって、補強用形鋼の突起が小屋裏側に突出しても支障のないと
きには、補強用形鋼の小屋裏側への突起高さを大きくし、補強用形鋼が天井梁とともに形
成する組立体(合成H形鋼等)の梁背を大きくすることができる。
10、10A、10B 建物ユニット
12 床梁
13 天井梁
20、21、60 薄板形鋼
30、40、50 補強用形鋼
Claims (5)
- 複数の建物ユニットを隣接して据付けるユニット建物の梁補強構造において、
隣接する建物ユニットの相隣る梁の間隙に補強用形鋼のウエブを設け、該補強用形鋼の
ウエブを相隣る梁にボルト接合してなることを特徴とするユニット建物の梁補強構造。 - 前記補強用形鋼がT形鋼である請求項1に記載のユニット建物の梁補強構造。
- 前記補強用形鋼がH形鋼である請求項1に記載のユニット建物の梁補強構造。
- 前記梁の上面と下面の一方から前記間隙を形成する側面に添って該梁を被う薄板形鋼を
設け、
相隣る梁に設けた上記薄板形鋼の間の間隙に、該梁の上面と下面の他方の側から前記補
強用形鋼のウエブを設け、該補強用形鋼のウエブを相隣る梁とそれらの薄板形鋼にボルト
接合してなる請求項1〜3のいずれかに記載のユニット建物の梁補強構造。 - 複数の建物ユニットを隣接して据付けるユニット建物の梁補強構造において、
建物ユニットの梁の外面に添って該梁を被う薄板形鋼を設け、該薄板形鋼のウエブを梁
にボルト接合してなることを特徴とするユニット建物の梁補強構造。
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JP2004210229A JP4395024B2 (ja) | 2004-07-16 | 2004-07-16 | ユニット建物の梁補強構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007239392A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Sekisui Chem Co Ltd | ユニット建物の梁補強構造、施工方法、ユニット建物、及び地下室付きユニット建物 |
JP2007285061A (ja) * | 2006-04-19 | 2007-11-01 | Toyota Motor Corp | ユニット建物 |
KR101676411B1 (ko) * | 2015-06-19 | 2016-11-15 | 현대건설 주식회사 | 모듈러 유닛 구조체의 기둥 및 보의 접합구조 |
JP2020147986A (ja) * | 2019-03-13 | 2020-09-17 | 積水化学工業株式会社 | 建物ユニットの連結構造 |
-
2004
- 2004-07-16 JP JP2004210229A patent/JP4395024B2/ja not_active Expired - Fee Related
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