JP2006026229A - 手術システム - Google Patents

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Abstract

【課題】手術機器の操作の円滑さ及び容易さを実現した簡便な手術システムを提供すること。
【解決手段】手術システムであって、術部の画像を撮影する撮影手段と、手術時に使用される術具を認識する術具認識手段14と、術具認識手段14の認識結果に基づき、撮影手段の位置を制御するWD演算部27、X−Y−Z移動方向演算部31と、撮影手段の位置変更に応じて観察倍率を調整するWD演算部27とを具備する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、手術時に使用される術具を認識する術具認識手段を備えた手術システムに関する。
従来、脳神経外科や眼科に例を見るように、より微細な手術を確実に行うために、術部を立体視で拡大観察する手術用実体顕微鏡が多く用いられている。更に、近年では術者の観察姿勢を楽にするために、観察の自由度を高める方法として術部の画像を電子画像化し、撮影手段と観察像表示手段とを別体で構成にすることが可能な手術用立体電子画像顕微鏡が望まれている。
一般に、被検面の観察位置や観察方向(被検面に対する角度)を変更する際には、撮影手段の距離が被検面に近い方が小さい移動量で済むという点で有利である。しかし、使用する術具の長さによっては、撮影手段を理想の撮影位置よりも被検面から遠ざけなければならない場合が生じる。そして、その距離の移動に伴って観察範囲が変わってしまうため、観察倍率を調整し直さなければならないという煩わしさがある。特に脳神経外科等においては、このような撮影手段の位置決め操作及び観察倍率操作の円滑さ、容易さが要求される。
従来技術としては、例えば、特開2003−322803号公報が知られている。これは観察光学系の操作や、術具、内視鏡の挿入に合わせて撮影手段と被検面との距離が変更されても、術者が被検面の遠近感を確実に把握しながら手術が実施できるようになっている。
更に、特開平7−124175号公報では、一体的構成の手術用実体顕微鏡の例を開示しており、顕微鏡の対物レンズ系と被検面との距離が変更されても、総合倍率を距離変更前の総合倍率に維持できるようになっている。
特開2003−322803号公報 特開平7−124175号公報
特開2003−322803号公報においては、使用する術具の長さや形状に応じて術具と撮影手段とが干渉しないように、撮影手段と術部との距離を手動で最適化し、そのときの距離の変更に伴って観察倍率も手動で変更しなければならない。また、特開平7−124175号公報においても、術具と撮影手段とが干渉しないように、使用する術具の長さや形状に応じて撮影手段と術部との距離を手動で最適化しなければならない。
特に脳神経外科等においては、手術機器の操作の円滑さ、容易さが要求されるが、上記した従来技術のいずれもこれらの要求を満たすことができない。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、手術機器の操作の円滑さ及び容易さを実現した簡便な手術システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、手術システムであって、術部の画像を撮影する撮影手段と、手術時に使用される術具を認識する術具認識手段と、前記術具認識手段の認識結果に基づき、前記撮影手段の位置を制御する撮影手段位置制御手段と、前記撮影手段の位置変更に応じて観察倍率を調整する観察倍率調整手段とを具備する。
また、第2の発明は、第1の発明に係る手術システムにおいて、前記観察倍率調整手段は、前記撮影手段の位置変更に応じて、観察範囲が変更されないように観察倍率を調整する。
本発明によれば、術具認識手段による認識結果に基づいて撮影手段と被検面との距離を自動的に最適化し、且つ撮影手段の移動量に伴って観察範囲が変更されることがないように観察倍率の調整を自動的に行うので、手術機器の操作の円滑さ及び容易さを実現した簡便な手術システムが提供され、作業負担の軽減と作業の効率化が図られる。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1〜図5は本発明の第1の実施形態を示している。図1は、本発明の第1の実施形態を示す撮影手段と観察像表示手段とが別体構成の手術用顕微鏡システムの斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態を示す撮影部と被検面との縦断側面図である。図3は、本発明の第1の実施形態を示す制御装置のブロック図である。図4は、立体表示用LCD24に撮像素子の映像を表示する構成を示す図である。図5は、術具認識手段の具体例について説明するための図である。
本実施形態における手術用顕微鏡システム1は、図1に示すように、架台2と、この架台2の上部に配設されたロボットアーム3に支持された撮影部(撮影手段)4と、架台2に接続され、別体構成の支持アーム10に支持された観察像表示器5と、フットスイッチ11と、観察像表示器5の側部に取り付けられた術具認識手段14とから構成されている。
ここで、ロボットアーム3には複数の可動アーム6a、6b、6cと、6軸の回転軸7a〜7fとが設けられている。そして、フットスイッチ11のアーム操作用のX−Y(前/後−左/右)スイッチ12a、Z(上/下)スイッチ12bのスイッチ動作に伴い、ロボットアーム3の各可動アームの各回動軸7a〜7fを中心に空間的に位置移動自在となっている。一方、支持アーム10は、手動で空間的に位置移動自在となっている。
ロボットアーム3の可動アーム6bには図3に示すように、アーム用エンコーダ9eを有するアーム用モータ8eと、アーム用エンコーダ9dを有するアーム用モータ8dと、アーム用エンコーダ9cを有するアーム用モータ8cとが内蔵されている。
撮影部4は、アーム用モータ8eの回転により回動軸7eを支点として図1のX方向に移動可能に保持されるとともに、アーム用モータ8dの回転により回動軸7dを支点として図1のY方向に移動可能に保持され、さらに、アーム用モータ8cの回転により回動軸7cを支点として図1のZ方向に移動可能に保持されている。可動アーム6aと撮影部4を接続する回動軸7fにはアーム用エンコーダ9fが内蔵されている。
同様に、ロボットアーム3の可動アーム6cには図3に示すように、アーム用エンコーダ9bを有するアーム用モータ8bが内蔵されている。撮影部4は、アーム用モータ8bの回転により回動軸7bを支点として図1のX方向とZ方向とに複合的に移動可能に保持されている。
同様に、架台2には図3に示すように、アーム用エンコーダ9aを有するアーム用モータ8aが内蔵されている。撮影部4は、アーム用モータ8aの回転により回動軸7aを支点として図1のY方向に移動可能に保持されている。
また、可動アーム6aと撮影部4を接続する回動軸7fにはアーム用エンコーダ9fを有するアーム用モータ8fが内蔵されている。撮影部4は、アーム用モータ8fの回転により図1の矢印Rのように回転可能に保持されている。
また、架台2に接続された表示器5には、立体表示用LCD24が内蔵されている。更に、架台2に接続されたフットスイッチ11には、前記アーム操作用の各操作スイッチ12a、12bの他に、フォーカスモータ20、モータ22を駆動し、撮影部4に内蔵された後述するフォーカス光学系16、ズーム光学系17を駆動するためのフォーカス調整用(遠/近)スイッチ13a、ズーム操作用(拡大/縮小)スイッチ13bも設けられている。
次に、図2に基づいて撮影部4の内部構成を説明する。ここでは被検面Pを撮影するための撮影光学系として、対物レンズ15、フォーカス光学系16、ズーム光学系17、結像レンズ18a、18bが配置されている。この結像レンズ18a、18bの結像位置には撮影光学系の像を撮影する撮影素子19a、19bが設けられている。さらに、フォーカス光学系16には、フォーカス用エンコーダ21を有するフォーカス用モータ20が設けられている。また、ズーム光学系17には、ズーム用エンコーダ23を有するズーム用モータ22が設けられている。
次に、図3に基づいて制御回路について説明する。フォーカス用エンコーダ21、ズーム用エンコーダ23、術具認識手段14は、ワーキングディスタンス演算部(以下WD演算部という)27に接続されている。WD演算部27は、フォーカスモータ駆動制御部28と、ズームモータ駆動制御部29に接続されている。フォーカスモータ駆動制御部28は、フットスイッチ11に設けられたフォーカス用スイッチ13aに接続されている。ズームモータ駆動制御部29は、ズーム用スイッチ13bに接続されている。フォーカス用モータ20、ズーム用モータ22は、各々フォーカスモータ駆動制御部28、ズームモータ駆動制御部29に接続されている。
また、架台用エンコーダ9a及び各アーム用エンコーダ9b〜9fは、X−Y−Z移動方向演算部31に接続されている。X−Y−Z移動方向演算部31は、架台用モータ/アーム用モータ駆動制御部32及びフットスイッチ11に設けられたアーム操作用スイッチ12a、12bに接続されている。架台用モータ8a及び各アーム用モータ8b〜8fは、架台用モータ/アーム用モータ駆動制御部32に接続されている。
図4は立体表示用LCD24に撮像素子の映像を表示する構成を示し、撮像素子19a、19bはカメラコントロールユニット(以下CCUという)25に接続されている。CCU25にはフレームシンクロナイザ(以下FSという)26と、LCD24とが接続されている。
次に、第1の実施形態の作用について説明する。
術者は、手術用顕微鏡システム1による観察を始めるために、図示しない電源スイッチを入れる。更に、術者は、被検面Pを観察すべくフットスイッチ11を操作して撮影部4を移動させ、観察像表示器5も所望の位置に手動で配置する。フットスイッチ11に設けられているアーム操作用X−Yスイッチ12a、Zスイッチ12bは、それぞれ2段階スイッチになっており、深く押すと撮影部4を大きく移動し、浅く押すと撮影部4を微動させるようにX−Y−Z移動方向演算部31と架台用モータ/アーム用モータ駆動制御部32によって制御される。
より具体的には、撮影部4を大きく移動する場合には、アーム用モータ8a、8b、8cが主として駆動され、撮影部4を微動させる場合には、アーム用モータ8d、8e、8fが主として駆動されるように制御される。或いは、フットスイッチ11上又は撮影部4に、アーム用モータのロック解除スイッチを更に設け、そのスイッチを押しながら撮影部4を手動で所望の位置に移動させてもよい。そして、X−Y−Z移動方向演算部31は、撮影部4を所望の位置に移動し終わった時点での架台用エンコーダ9a及び各アーム用エンコーダ9b〜9fの値を取得して記憶する。
続いて、術者は、フォーカス用スイッチ13aとズーム用スイッチ13bとを操作して所望の倍率と焦点合わせを行う。そしてWD演算部27は、この時点におけるフォーカス用エンコーダ21とズーム用エンコーダ23の値を取得し、WDと総合倍率とを演算する。
術者が使用する様々な長さの術具30に、例えばバーコードを貼り付けておき、それを図1の観察像表示器5に取り付けられているバーコ−ドリータ等の術具認識手段14によって読み取らせると、WD演算部27は、予め記憶されているデータを参照して術具30の長さを認識し、術具30と撮影部4とが干渉しないような最適なWD値を算出する。算出されたWD値はX−Y−Z移動方向演算部31に送られる。X−Y−Z移動方向演算部31は、算出した最適なWD値と、現在のWDの差を算出する。更に、現在の撮影光軸に沿って、撮影部4をどの方向にどれだけ移動させれば良いかの各エンコーダの目標値を演算し、この演算結果に従って架台用モータ/アーム用モータ駆動制御部32により各モータ8a〜8fの駆動を制御して撮影部4を移動する。このように、WD演算部27とX−Y−Z移動方向演算部31とは撮影部4の位置を制御する撮影部位置制御手段としての機能を有する。
また、WD演算部27は観察倍率制御手段としての機能を備え、WDが変更されても観察像表示器5において観察される観察範囲に差が生じないように、つまり総合倍率が変化しないように、撮影部4が移動される直前に取得していたエンコーダ21、23の値を元に演算し、それぞれフォーカスモータ駆動制御部28、ズームモータ駆動制御部29によりモータ20、22を駆動制御する。
補足すると、WD演算部27と、X−Y−Z移動方向演算部31はそれぞれ、エンコーダ21、23、9a〜9fの値を常時取得して記憶しており、術具認識手段14が動作した時のエンコーダ9a〜9fの値を用いて上記の演算を行い、撮影部4が移動される直前のエンコーダ21、23の値を引用し、上記の演算を行うものである。
図5(a),(b)は、上記した術具認識手段14の他の実施形態を示している。図5(a)は、術具認識手段14がRFID(Radio Frequency Identification)認識装置14−1である場合を示し、術具30に取り付けられたRFタグ30−1との間で無線による通信を行うことにより、術具30を認識する。図5(b)は、術具認識手段14がテンキー入力手段14−2である場合を示し、術者はこのテンキー入力手段14−2から術具30の長さ情報を入力する。このような長さ情報によっても術具を認識することができる。
前述した第1の実施形態によれば、術者が使用する術具30を取り替える際に、術具認識手段14で術具30を認識させるだけで、術具30と撮影部4とが干渉しない距離であって、且つ、被検面Pと撮影部4との距離が最小となるような位置に、撮影部4を自動的に移動させることができ、しかもその移動があっても、総合倍率が変わらないようにすることができる。これにより、術者は、使用する術具の長さにかかわらず、常に最良の解像度で観察像を得ることができ、被検面Pに対する観察方向(角度)を変更する場合にも、最小のストロークで撮影部4を移動させればよく、操作負担も軽減され、円滑な手術が行われる。
(第2の実施形態)
以下に、図6、図7を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態を示す手術用顕微鏡の鏡体の構成図である。図7は、本発明の第2の実施形態を示す制御装置のブロック図である。
本実施形態における手術用顕微鏡用の照明光学系42は、図6に示すように、手術用顕微鏡鏡体41の内部にまで入り込んでおり、光源ボックス43と、ライトガイド44と、集光レンズ45と、照明プリズム46と、観察系対物レンズ47と、焦点距離可変光学系48と、エンコーダ50付きの焦点距離可変用のモータ49とから構成されている。光源ボックス43内には、ランプ51と、照明絞り52とが設けられている。
さらに、鏡体41内には変倍光学系53と、結像レンズ54と、接眼レンズ55とが設けられているが、それらについての説明は省略する。
次に、図7に基づいて制御回路について説明する。モータ駆動切り替えスイッチ56は、モータ駆動制御部57に接続されている。モータ駆動制御部57は、エンコーダ50付きモータ49に接続されている。エンコーダ50は、焦点距離演算部58に接続されている。焦点距離演算部58は、照明絞り量演算部59に接続されている。照明絞り量演算部59は、照明絞り駆動制御部60に接続されている。照明絞り駆動制御部60は、照明絞り52に接続されている。
次に、第2の実施形態の作用について説明する。
モータ駆動制御部57は、モータ駆動切り換えスイッチ56からの信号に基づいてエンコーダ50付きモータ49を駆動する。焦点距離演算部58は、エンコーダ50の値を受け取り、観察系の焦点距離を演算し演算結果を照明絞り量演算部59に送る。照明絞り量演算部59では、前記の受け取った焦点距離に基づいて例えばモータ内蔵の照明絞り52の絞り量を演算し、その演算結果を照明絞り駆動制御部60に送る。照明絞り駆動制御部60は、例えばモータ駆動制御装置で、前記の受け取った絞り量に基づいて照明絞り52を駆動する。
前述した第2の実施形態によれば、複雑な照明光学系を必要とせず、術者が焦点距離を変更する際に、焦点距離の変化に追従して自動的に、常に一定した最適の被検面の明るさを得ることができる。これにより、術者の操作負担も軽減され、円滑な手術が行われる。
(第3の実施形態)
以下に、図8、図9を参照して本発明の第3の実施形態について説明する。図8は、本発明の第3の実施形態を示す手術用顕微鏡の鏡体の構成図である。図9は、本発明の第3の実施形態を示す制御装置のブロック図である。
本実施形態における手術用顕微鏡の照明光学系42は、図8に示すように、手術用顕微鏡鏡体41の内部にまで入り込んでおり、光源ボックス43と、ライトガイド44と、集光レンズ45と、照明プリズム46と、観察系対物レンズ47と、焦点距離可変光学系48と、観察系対物レンズ47近傍に設けられた測距センサ61とから構成されている。光源ボックス43内には、ランプ51と、照明絞り52とが設けられている。
さらに、鏡体41内には変倍光学系53や、結像レンズ54や、接眼レンズ55も設けられているが、それらについての説明は省略する。
次に、図9に基づいて制御回路について説明する。測距センサ61は、照明距離演算部62に接続されている。照明距離演算部62は、照明電圧演算部63に接続されている。照明電圧演算部63は、照明電圧制御部64に接続されている。照明電圧制御部64は、ランプ51に接続されている。
次に、第3の実施形態の作用について説明する。
対物レンズ47の近傍に設けられた照明距離演算部62は、測距センサ61からの信号に基づいて、対物レンズ47から被検面Pまでの距離を演算し、演算結果を照明電圧演算部63に送る。照明電圧演算部63では、前記の受け取った測定距離に基づいてランプ51に印加すべき電圧値を演算し、その演算結果を照明電圧制御部64に送る。照明電圧制御部64は、前記の受け取った電圧値に基づいてランプ51を点灯する。
前述した第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様に、複雑な照明光学系を必要とせず、術者が被検面と対物レンズとの距離を変更する際に、その距離の変化に追従して自動的に、常に一定した最適の被検面の明るさを得ることができる。これにより、術者の操作負担も、軽減され、円滑な手術が行われる。
また、第2の実施形態の装置構成と、第3の実施形態の装置構成とでは、焦点距離の演算に関わるエンコーダ50と焦点距離演算部58の部分と、照明距離の演算に関わる測距センサ61と照明距離演算部62の部分とを交換した構成であっても構わない。
前述した第3の実施形態によれば、術具認識手段による認識結果に基づいて撮影手段と被検面との距離を自動的に最適化したので、術具を認識させるだけで、術者が使用する術具を取り替える際に、自動的に、術具と撮影手段とが干渉しない被検面から撮影部までの最小の距離に、撮影手段を移動させることができる。しかもその移動があっても、総合倍率が変わらないようにすることができる。これにより、術者は、使用する術具の長さにかかわらず、常に最良の解像度で観察像を得ることができ、被検面に対する観察方向(角度)を変更する場合にも、最小のストロークで撮影部を移動させればよく、操作負担も軽減され、円滑な手術が行われる。
(付記)
上記した具体的な実施形態から以下のような構成の発明が抽出される。
1.術部の画像を撮影する撮影手段と、
手術時に使用される術具を認識する術具認識手段と、
前記術具認識手段の認識結果に基づき、前記撮影手段の位置を制御する撮影手段位置制御手段と、
前記撮影手段の位置変更に応じて観察倍率を調整する観察倍率調整手段と、
を具備することを特徴とする手術システム。
2.前記観察倍率調整手段は、前記撮影手段の位置変更に応じて、観察範囲が変更されないように観察倍率を調整することを特徴とする1記載の手術システム。
3.前記術具認識手段は、バーコード認識手段であることを特徴とする1または2記載の手術システム。
4.前記術具認識手段は、RFID認識手段であることを特徴とする1または2記載の手術システム。
5.前記術具認識手段は、術具の長さ情報を認識することを特徴とする1または2記載の手術システム。
6.前記長さ情報は、テンキーにより入力されることを特徴とする5記載の手術システム。
上記1〜6の「背景技術」、「課題」、「効果」は、本明細書の[背景技術]、[課題]、[効果]として前記した通りである。
7.特定のレンズ系を移動することにより被検面側の焦点位置の移動が可能な対物光学系と、
前記被検面上に照明光を導く照明光学系と、
前記対物光学系の焦点距離を検知する焦点距離検知手段と、
前記照明光学系の光量を変更する光量調整手段と、
前記焦点距離検知手段の検知結果に基づいて、前記光量調整手段を制御する照明制御手段と、
を具備することを特徴とする手術システム。
8.特定のレンズ系を移動することにより被検面側の焦点位置の移動が可能な対物光学系と、
前記被検面上に照明光を導く照明光学系と、
顕微鏡の底面から被検面までの距離を検知する観察距離検知手段と、
前記照明光学系の光量を変更する光量調整手段と、
前記観察距離検知手段の検知結果に基づいて前記光量調整手段を制御する照明制御手段と、
を具備することを特徴とする手術システム。
上記7、8の「背景技術」、「課題」、「効果」は以下の通りである。
「背景技術」
従来、手術用顕微鏡は、術部の奥や凹部を良好に観察できることが要求され、術者は出来るだけ明るい観察像を得て手術を行いたいという要望がある。このことは、以前はハロゲン光源が用いられていたことに対し、近年はキセノン光源が主流になっていることからも明らかである。
一方、手術部位や術式により顕微鏡から被検面までの距離が異なるため、この距離が最短の時を基準に明るさを決めると、最長の時に観察像が暗くなり、逆に最長の時を基準に明るさを決めると、最短の時に明るすぎてホワイトバランスの調整範囲外となる場合等も起こり得る。故に、照明効率の良い観察を行うためには、対物光学系の焦点距離に追従して光量の調整を行わなければならない。
従来技術としては、例えば、特開平10−90607号公報が知られており、これは顕微鏡から被検面までの距離の変化に対応し得る照明光を供給可能な照明光学系を有し、対物光学系の観察倍率に連動させて照明範囲とその照度を設定している。
更に、例えば、特開平6−296641号公報では、対物光学系の観察倍率の変化に対しては照明光学系の光量自体を変化させ、術者が感じる観察像の明るさの変化を少なくしている。
「課題」
特開平10−90607号公報においては、対物光学系の焦点位置の移動、及び観察倍率の変化に連動させて照明光学系のレンズの移動によって照明範囲とその照度の調整を行うため、照明光学系のレンズの移動機構が複雑化し、鏡体の大型化や高価格化を招く。
また、特開平6−296641号公報においては、対物光学系の観察倍率の変化に対しては照明光学系の照明電源の光量自体を変化させており、光源の消費電力の効率は良いが、撮影手段と術部との距離の変化に伴う焦点距離の変化に対しての制御は考えられていないため手動による光量調整となり、操作の煩わしさがある。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、対物光学系の焦点位置の移動に連動させて照明光学系の光源を調整することにより、装置構成が簡単で、且つ被検面で焦点距離によらず一定した最適な明るさを得ることができる手術システムを提供することにある。
「効果」
また、もう一方の発明によれば、複雑な照明光学系を必要とせず、術者が焦点距離を変更する際に、焦点距離の変化に追従して自動的に、常に一定した最適の被検面の明るさを得ることができる。これにより、術者の操作負担も軽減され、円滑な手術が行われる。
本発明の第1の実施形態を示す撮影手段と観察像表示手段とが別体構成の手術用顕微鏡システムの斜視図である。 本発明の第1の実施形態を示す撮影部と被検面との縦断側面図である。 本発明の第1の実施形態を示す制御装置のブロック図である。 立体表示用LCD24に撮像素子の映像を表示する構成を示す図である。 術具認識手段14の他の実施形態を示す図である。 本発明の第2の実施形態を示す手術用顕微鏡の鏡体の構成図である。 本発明の第2の実施形態を示す制御装置のブロック図である。 本発明の第3の実施形態を示す手術用顕微鏡の鏡体の構成図である。 本発明の第3の実施形態を示す制御装置のブロック図である。
符号の説明
1…手術用顕微鏡システム、2…架台、3…ロボットアーム、4…撮影部、5…観察像表示器、10…支持アーム、11…フットスイッチ、14…術具認識手段、27…WD演算部、28…フォーカスモータ駆動制御部、29…ズームモータ駆動制御部、31…X−Y−Z移動方向演算部、32…架台用モータ/アーム用モータ駆動制御部。

Claims (2)

  1. 術部の画像を撮影する撮影手段と、
    手術時に使用される術具を認識する術具認識手段と、
    前記術具認識手段の認識結果に基づき、前記撮影手段の位置を制御する撮影手段位置制御手段と、
    前記撮影手段の位置変更に応じて観察倍率を調整する観察倍率調整手段と、
    を具備することを特徴とする手術システム。
  2. 前記観察倍率調整手段は、前記撮影手段の位置変更に応じて、観察範囲が変更されないように観察倍率を調整することを特徴とする請求項1記載の手術システム。
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