JP2001187065A - 顕微鏡下手術支援システム - Google Patents

顕微鏡下手術支援システム

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JP2001187065A
JP2001187065A JP2000000356A JP2000000356A JP2001187065A JP 2001187065 A JP2001187065 A JP 2001187065A JP 2000000356 A JP2000000356 A JP 2000000356A JP 2000000356 A JP2000000356 A JP 2000000356A JP 2001187065 A JP2001187065 A JP 2001187065A
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昌章 植田
Masahiro Kudo
正宏 工藤
Hitoshi Karasawa
均 唐沢
Toshiya Sugai
俊哉 菅井
Takashi Shioda
敬司 塩田
Koji Shimomura
浩二 下村
Takeaki Nakamura
剛明 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】顕微鏡、手術器具の3次元データが常に安定し
た状態で得られる顕微鏡下手術支援システムを提供する
ことにある。 【解決手段】顕微鏡及び術部に挿入される手術器具の3
次元位置を検出し、術部の解剖学的断層像上に表示する
顕微鏡下手術支援システムにおいて、術部に対する鏡体
2の3次元位置を検出する第1の検出手段と、前記手術
器具22の鏡体2に対する3次元位置を検出する第2の
検出手段と、前記第1、第2の検出手段の検出結果に基
づき、前記手術器具22の術部に対する3次元位置を演
算する演算部とからなり,前記第2の検出手段は、鏡体
2の対物開口部近傍に設けたLED13a,13bと、
手術器具22に設けた受信部材CCDカメラ17c,1
7dからなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,顕微鏡及び術部
に挿入される手術器具の3次元位置を検出し、術部の解
剖学的断層像上に表示する顕微鏡下手術支援システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、脳外科等の顕微鏡下手術の際に使
用されるナビゲーションシステムとしては特開平5−3
05073号公報で示されるシステムが知られている。
一般には手術用顕微鏡本体や内視鏡、吸引管等の手術器
具上に設けられたLED等の信号部材を、術室に設置し
たデジタイザと呼ばれる大型のCCDカメラ等の受信装
置で認識することで、それぞれの3次元位置を演算し、
事前に撮影したCT等の画像上に表示することで手術を
支援する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に顕微鏡下手術は
狭い空間内での処置であり、その術部を中心に執刀医の
他、助手や看護婦が周りを囲んでいる。そのため、内視
鏡や処置具に設けたLEDが術者によって隠れてしま
い、術部から離れた位置に置かれたデジタイザで認識す
ることができなくなる場合がある。また、認識性を高め
るためデジタイザをベッドサイドに近づけた場合、デジ
タイザ自体が大型であるため術者の邪魔になってしまう
こともある。
【0004】また、このような顕微鏡支援システムの場
合、あらかじめ内視鏡等の手術器具の先端位置、挿入部
太さ、視野方向等の情報をワークステーション上に登録
する、いわゆるキャリブレーションという作業が必要で
ある。そして術中に手術器具を変更した場合、キャリブ
レーションをやり直すか、もしくは手動スイッチで事前
に登録しておいたキャリブレーション情報を読み出し、
設定する必要があり、手技が煩雑になるという問題があ
った。
【0005】この発明は,前記事情に着目してなされた
もので,その目的とするところは、術者の邪魔になら
ず、尚且つ確実に内視鏡や処置具等の手術器具の位置を
認識可能できる顕微鏡下手術支援システムを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、顕微鏡及び術部に挿入される手術器具の3次元位置
を検出し、術部の解剖学的断層像上に表示する顕微鏡下
手術支援システムにおいて、術部に対する顕微鏡の3次
元位置を検出する第1の検出手段と、手術器具の前記顕
微鏡に対する3次元位置を検出する第2の検出手段と、
前記第1、第2の検出手段の検出結果に基づき、前記手
術器具の術部に対する3次元位置を演算する演算部とか
らなり,前記第2の検出手段は、顕微鏡の対物開口部近
傍に設けた信号部材と、手術器具に設けた複数の受信部
材からなることを特徴とする。
【0007】前記構成によれば,前記受信部材が前記信
号部材からの信号を検知し、手術器具に対する顕微鏡の
3次元位置を演算することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下,この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0009】図1及び図2は第1の実施形態を示し,図
1は顕微鏡下手術支援システムの全体概略図、図2は鏡
体部分を拡大した側面図である。手術用顕微鏡1は、架
台3が床面を移動自在なベース4と、このベース4上に
支柱5が立設され、その支柱5の上端部には、図示しな
い照明用光源が内蔵された第1アーム6の一端が軸O1
を中心に回動自在に取付けられている。
【0010】前記第1アーム6の他端部には、軸O2を
中心に回動自在に第2アーム7の一端が取付けられてい
る。この第2アーム7は上下移動操作を行うべく、リン
ク機構とバランス調整用のスプリング部材からなるパン
タグラフアームであり、その他端部には、軸O3を中心
に回動自在に第3アーム8が取付けられている。第3ア
ーム8は、軸O4を中心とした鏡体2の術者の観察方向
に対する前後方向の俯仰、軸O5を中心とした術者の左
右方向の俯仰を可能としたアームである。第3アーム8
の他端部には鏡体2が設けられている。
【0011】さらに,前記鏡体2が空間的に自在に位置
調整を行い、位置固定を行うために、これらの回転軸O
1〜O5における回転部には図示しない電磁ブレーキが
各々設けられている。前記電磁ブレーキは支柱5に内蔵
された図示しない電磁ブレーキ電源回路と接続され、前
記電磁ブレーキ電源回路は、図2に示すように、鏡体2
に一体に固定されたグリップ9に設けられたスイッチ1
0と接続されている。
【0012】鏡体2には対物レンズ11を有しており、
この対物レンズ11は図示しないモータと位置センサに
連結され、かつ光軸方向に移動可能に構成され、前記位
置センサによりレンズ位置が検出できるように構成され
ている。
【0013】12は後述するデジタイザが鏡体2の3次
元座標を検出するための信号板である。信号板12には
信号部材として2個以上のLED13aが一体に固定さ
れている。また前記対物レンズ11の周囲には同様に信
号部材としてのLED13bが2個以上設けられてい
る。LED13a,13bはそれぞれLED制御装置1
4に接続されている。LED制御装置14は計測装置1
5と接続されている。
【0014】16はLED13aの3次元座標における
位置を検出するためのデジタイザ(光学式位置検出装
置)である。デジタイザ16は受信部材として2台のC
CDカメラ17a,17bと、前記CCDカメラ17
a,17bの位置を固定させているカメラ支持部材18
とスタンド19により構成され、手術室のベッドから離
れた位置に設置されている。前記CCDカメラ17a,
17bは各々計測装置15と接続され、計測装置15は
A/D変換機20を介してワークステーション21と接
続されている。
【0015】内視鏡や超音波吸引プローブ等の手術器具
22の、前記顕微鏡1の対物レンズ11に対向する位置
の外表面には、受信部材として2台のCCDカメラ17
c,17dが設けられている。前記CCDカメラ17
c,17dは各々計測装置15と接続され、計測装置1
5はA/D変換機20を介してワークステーション21
と接続されている。
【0016】ワークステーション21には処理した情報
を表示するモニター23が接続されている。治療対象と
なる患者24の術部周囲にはマーク部材25a,25
b,25cが固定されている。
【0017】次に,顕微鏡下手術支援システムの作用に
ついて説明する。
【0018】手術前にあらかじめ撮影したCT、MRI
装置等の断層画像を3次元画像データに再構築し、ワー
クステーション21に記録する。手術を始めるにあたっ
てワークステーション21内の断層画像データと術部の
座標の相関をとるべくマーク部材25a,25b,25
cを用いてキャリブレーションを行う。
【0019】術者はグリップ9を握り、スイッチ10を
押すことにより軸O1〜O5に内蔵された電磁ブレーキ
によるロックを解除し、鏡体2を移動して術部の観察部
位に焦点位置を位置決めする。
【0020】デジタイザ16は、鏡体2に設けた信号板
12上の複数のLED13aを検出し、これに基づいて
デジタイザ16から発せられる信号は計測装置15及び
A/D変換機20で処理され、さらにワークステーショ
ン21により生体座標系における鏡体2の位置及び姿勢
が算出される。
【0021】また位置センサにより対物レンズ11の位
置情報がワークステーション21に伝送される。ワーク
ステーション21では対物レンズ11の位置情報から鏡
体2に対する焦点の相対位置が算出される。
【0022】手術器具22に設けた2台のCCDカメラ
17c,17dは、常に術部に向いている鏡体2の対物
レンズ11周囲に設けられたLED13bを検出し、こ
れに基づいてCCDカメラ17c,17dから発せられ
る信号は計測装置15及びA/D変換機20で処理さ
れ、ワークステーション21により手術器具22と鏡体
2の相対位置及び姿勢が算出される。さらに、この情報
は、ワークステーション21上で先の生体座標系におけ
る鏡体2の位置及び姿勢情報と統合され、生体座標系に
おける手術器具22の位置及び姿勢が算出される。
【0023】以上により得られた生体座標系における鏡
体2の位置、姿勢、焦点、及び手術器具22の位置、姿
勢情報は、ワークステーション21によりモニター23
上に前記生体内3次元画像データに重ねて表示される。
【0024】なお、第1の実施形態におけるデジタイザ
16の代わりに、第2の実施形態として,前記手術用顕
微鏡1に回転軸O1〜O5に各々図示しないエンコーダ
を設け、各エンコーダからの出力は前記A/D変換機2
0を経由してワークステーション21へ送られるように
してもよい。
【0025】このように構成すれば,手術用顕微鏡1の
各回転軸O1〜O5に設けた各エンコーダからの出力を
元に、鏡体2の位置、姿勢がワークステーションにて算
出される。従って,大型のデジタイザを術室内に設置す
る必要が無いため、術者や助手が安全かつ自由に移動可
能となる。
【0026】図3は第3の実施形態を示し,手術器具2
2として,例えば硬性鏡を示す。この手術器具22の基
端側には受信アダプター30が設けられている。受信ア
ダプター30は把持部31とカメラ支持部32とから構
成されている。把持部31はその一部に長手方向の開口
部33を有する弾性樹脂材等から成る円筒形状を有して
いる。この開口部33は手術器具22の基端側の径より
狭く、また把持部31の内径は手術器具22の基端側の
径とほぼ同等に形成されている。
【0027】カメラ支持部32には、長手方向に離れた
位置にCCDカメラ34a,34bが設けられている。
カメラ支持部32の基端側にはケーブル37が設けられ
ている。CCDカメラ34a,34bの信号は前記ケー
ブル37を介して計測装置15に通じている。
【0028】本実施形態によれば,術者は術前に、使用
する内視鏡や超音波プローブ等の手術器具22に受信ア
ダプター30を開口部33を押し付ける。開口部33は
弾性部材であるため、必要な幅に広がって装着される。
術後は、受信アダプター30を装着時と反対方向に引張
ることで手術器具22から取り外すことができる。
【0029】従って,使用する手術器具22に自由に受
信アダプター30を着脱することが可能であるため、顕
微鏡下手術専用の手術器具22を用意する必要が無く、
従来の器具を流用できるため経済的である。
【0030】前記第1〜第3の実施形態によれば,顕微
鏡上の信号部材と手術器具上の受信部材との間を術者や
助手等が邪魔してしまうことが無く、確実に両者の信号
−受信関係が成立する。従って、顕微鏡、手術器具の3
次元データが常に安定した状態で得られるため、また、
第1の検出手段も顕微鏡のみを認識すればよいため、術
部から離れた位置に設置すればよく、術者や助手の動き
を損なうことも無く術者も安心して手技に専念できると
いう効果がある。
【0031】図4及び図5は第4の実施形態を示し,第
1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を
省略する。内視鏡や超音波吸引プローブ等の手術器具2
2の基端側には信号アダプター35が着脱自在に固定さ
れている。信号アダプター35には少なくとも2個のL
ED36が設けられている。LED36はケーブル37
を介してLED制御装置14を経由して計測装置15と
接続されている。
【0032】鏡体2の内部は図5に示すように,鏡体2
には変倍光学系40と一対の結像レンズ41a,41b
の間に90度横に光束の一部を偏光すべく配置したハー
フミラー42が備えられている。さらに偏光された光束
を再度上方に反射させるミラー43が設けられている。
44a,44bは前記偏光された光束を結像するための
一対の結像レンズである。変倍光学系40には図示しな
い倍率検出手段が連結され、更にワークステーション2
1へと接続され、倍率情報をモニター23上に表示可能
となっている。結像レンズ41a,41bは接眼レンズ
45a,45bの焦点位置に光束を結像する位置に設け
られている。
【0033】鏡体2の所定の位置にはカメラボックス4
6が取り付けられており、CCDカメラ47a,47b
が内蔵されている。CCDカメラ47a,47bは各々
結像レンズ44a,44bによる結像面に配置されるよ
うにカメラボックス46の所定の位置に固定されてい
る。
【0034】前記CCDカメラ47a,47bは各々図
示しないCCU(カメラコントロールユニット)を経由
して計測装置15、更にワークステーション21へと接
続されている。
【0035】図6は第5の実施形態を示し,手術器具と
して内視鏡48を示す。内視鏡48は挿入部49、把持
部50、接眼部51から構成されている。接眼部51に
は図示しない既知のCCDカメラが接続可能な形状を有
している。把持部50は前記信号アダプター35が着脱
可能な円筒形状を有し、図示しない既知のライトガイド
ケーブルが着脱可能な口金部52が径方向に設けられて
いる。
【0036】挿入部49は円筒形状であり、その先端側
外周面には内視鏡48の機能を示すバーコード53が設
けられている。ここで言う内視鏡48の機能とは、画
角、視野方向、挿入部49の外径、軸方向長さ等であ
る。前記バーコード53は挿入部49の円周方向の一部
に限らず、全周に設けてあってもよい。
【0037】前記バーコード53は、挿入部49の先端
側に限らず、基端側もしくは把持部50の外表面上に設
けてもよい。また複数箇所に設けてもよい。ワークステ
ーション21には処理した情報を表示するモニター23
が接続されている。また,治療対象となる患者24の術
部周囲にはマーク部材25a,25b,25cが固定さ
れている。
【0038】なお、内視鏡48の位置、傾きは信号アダ
プター35に設けられたLED36をデジタイザ16が
検出することで鏡体2と同様、可能となる。
【0039】術部からの光束は対物レンズ11から鏡体
2へ入射し、変倍光学系40を透過しハーフミラー42
により透過して直進する光束と、前記ハーフミラー42
で反射して90度偏光された光束に分配される。直進し
た光束は結像レンズ41a,41bにより結像し接眼レ
ンズ45a,45bを透過して観察される。一方、ハー
フミラー42で反射した光束はミラー43で上方に反射
し、一対の結像レンズ44a,44bで結像し、CCD
カメラ47a,47bに各々投影される。これにより撮
影された画像はモニター23上に映し出されるとともに
計測装置15を経由しワークステーション21に出力さ
れる。
【0040】バーコード53が顕微鏡下にあり, CCD
カメラ47a,47bに映し出されている場合におい
て、計測装置15及びワークステーション21はバーコ
ード53の情報を認識し,それに伴い表示内容設定を切
り替え,画像情報(画角、視野方向、挿入部49の外
径、軸方向長さ等)としてモニター23上に、既に記録
されている断層画像等と共に重ね合せ、表示する。
【0041】術中、術者が視野方向や挿入部外径の異な
る内視鏡に交換した場合、前述と同様に、交換した内視
鏡に設けてあるバーコード53に従った情報に設定が切
り替わり、モニター23上に表示される。
【0042】なお,バーコード53が円周全周にある場
合は、内視鏡48が長手軸を中心にどのような位置に回
転していても認識が可能である。
【0043】図7は第6の実施形態を示し,計測装置1
5及びワークステーション21は画像上の文字を認識す
るプログラムを有する。内視鏡48は外表面上の少なく
とも1ヶ所に型番号54が表示されている。
【0044】そして,術者は,あらかじめ術中に使用す
るであろう内視鏡の型番号および機能(画角、視野方
向、挿入部49の外径、軸方向長さ等)をワークステー
ション上に登録しておく。
【0045】内視鏡48の外表面に設けられた型番号5
4が顕微鏡観察下にあり、CCDカメラ47a,47b
に映し出されている場合において、計測装置15及びワ
ークステーション21は型番号54を認識し、あらかじ
め登録しておいた型番号に伴う情報(画角、視野方向、
挿入部49の外径、軸方向長さ等)を読み出し、モニタ
ー23上に、既に記録されている断層画像等と共に重ね
合せ、表示する。
【0046】従って,医療器具は外表面に型番が設けて
あればそれを利用することができるため、専用のものを
新たに用意する必要が無く、経済的である。
【0047】図8は第7の実施形態を示し,内視鏡48
の外表面には機種毎に反射率や間隔が異なるマーカー部
55が設けられている。
【0048】そして,術者は、あらかじめ術中使用する
であろう内視鏡のマーカー部55をデジタイザ16で認
識させ、同時に機能(画角、視野方向、挿入部49の外
径、軸方向長さ等)をワークステーション上に登録し、
マーカー部との相関を取る。
【0049】術中、内視鏡を交換した場合、内視鏡48
の外表面上のマーカー部55をデジタイザ16が認識す
ると、計測装置15及びワークステーション21はあら
かじめ登録しておいた機能情報を読み出し、モニター2
3上に、既に記録されている断層画像等と共に重ね合
せ、表示する。
【0050】従って,手術器具の種別/機能認識をデジ
タイザが行うため、顕微鏡にCCDカメラを設ける必要
が無く、システムが簡便になる。また,術者が術中に手
術器具を交換しても、自動的にその器具に伴う設定に切
り替わり、術者の手を煩わすことが無く、安心して術式
に集中できる。
【0051】前記各実施の形態によれば,次のような構
成が得られる。
【0052】(付記1)顕微鏡及び術部に挿入される手
術器具の3次元位置を検出し、術部の解剖学的断層像上
に表示する顕微鏡下手術支援システムにおいて、術部に
対する顕微鏡の3次元位置を検出する第1の検出手段
と、前記手術器具の前記顕微鏡に対する3次元位置を検
出する第2の検出手段と、前記第1、第2の検出手段の
検出結果に基づき、前記手術器具の術部に対する3次元
位置を演算する演算部とからなり,前記第2の検出手段
は、顕微鏡の対物開口部近傍に設けた信号部材と、手術
器具に設けた受信部材からなることを特徴とする顕微鏡
下手術支援システム。
【0053】(付記2)前記受信部材は、手術器具に着
脱自在であることを特徴とする付記1記載の顕微鏡下手
術支援システム。
【0054】(付記3)前記受信部材はCCDであるこ
とを特徴とする付記1または2記載の顕微鏡下手術支援
システム。
【0055】(付記4)顕微鏡及び術部に挿入される手
術器具の3次元位置を検出し、術部の解剖学的断層像上
に表示する顕微鏡下手術支援システムにおいて、術部に
対する顕微鏡の3次元位置を検出する第1の検出手段
と、前記手術器具の外表面に設けた手術器具の形態情報
を示す指標部と、前記指標部を認識する第2の検出手段
とを有し、この認識に基づき自動的に表示設定を切り替
えるようにしたことを特徴とする顕微鏡下手術支援シス
テム (付記5)前記第1の検出手段と第2の検出手段は同一
であることを特徴とする付記4記載の顕微鏡下手術支援
システム。
【0056】(付記6)前記第2の検出手段は、顕微鏡
の光学部材内に設けたことを特徴とする付記4記載の顕
微鏡下手術支援システム (付記7)前記指標部はバーコードであることを特徴と
する付記4または6記載の顕微鏡下手術支援システム。
【0057】付記8)前記指標部は文字であり、前記第
2の検出手段は文字認識機能を有することを特徴とする
付記4または6記載の顕微鏡下手術支援システム。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように,この発明によれ
ば,顕微鏡上の信号部材と手術器具上の受信部材との間
を術者や助手等が邪魔してしまうことが無く、確実に両
者の信号−受信関係が成立する。従って、顕微鏡、手術
器具の3次元データが常に安定した状態で得られるた
め、また、第1の検出手段も顕微鏡のみを認識すればよ
いため、術部から離れた位置に設置すればよく、術者や
助手の動きを損なうことも無く術者も安心して手技に専
念できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す顕微鏡下手術
支援システム全体の構成図。
【図2】同実施形態を示し、鏡体の側面図。
【図3】この発明の第3の実施形態を示す硬性鏡の斜視
図。
【図4】この発明の第4の実施形態を示す鏡体の側面
図。
【図5】同実施形態の鏡体の内部構造を示す構成図。
【図6】この発明の第5の実施形態を示す硬性鏡の斜視
図。
【図7】この発明の第6の実施形態を示す硬性鏡の斜視
図。
【図8】この発明の第7の実施形態を示す硬性鏡の斜視
図。
【符号の説明】
1…手術用顕微鏡 2…鏡体 13a,13b…LED(信号部材) 16…デジタイザ 17c,17d…CCDカメラ(受信部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 正宏 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 唐沢 均 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 菅井 俊哉 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 塩田 敬司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 下村 浩二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 FF31 JJ17 JJ25 4C061 AA00 BB00 CC00 DD00 HH51 HH56 JJ11 5C054 AA01 AA05 CC05 CD05 EA01 EA05 FA09 FC15 FD05 FE13 FF02 HA12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡及び術部に挿入される手術器具の
    3次元位置を検出し、術部の解剖学的断層像上に表示す
    る顕微鏡下手術支援システムにおいて、 術部に対する顕微鏡の3次元位置を検出する第1の検出
    手段と、 前記手術器具の前記顕微鏡に対する3次元位置を検出す
    る第2の検出手段と、 前記第1、第2の検出手段の検出結果に基づき、前記手
    術器具の術部に対する3次元位置を演算する演算部とか
    らなり,前記第2の検出手段は、顕微鏡の対物開口部近
    傍に設けた信号部材と、手術器具に設けた受信部材から
    なることを特徴とする顕微鏡下手術支援システム。
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