JP2006024831A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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博樹 羽根
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Abstract

【課題】生産性の低下を招くことなく、接続孔形成の際のリソグラフィにおける露光マージンを広げることが可能で、これにより歩留まり向上およびさらなる微細化が可能な半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】基板上に設けられた下層配線3と、下層配線3を覆う第2層間絶縁膜5と、下層配線3に達する状態で第2層間絶縁膜5に設けられた接続孔5a内を導電性材料で埋め込んでなるビア7と、ビア7に接続された状態で第2層間絶縁膜5上にパターン形成された上層配線9とを備えた半導体装置において、接続孔5は、上層配線9の延設方向に長い開口形状を有しており、また上層配線9側から下層配線3側にかけて連続した傾斜角度θを有して開口径が狭くなるテーパ形状に整形されている。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置およびその製造方法に関し、特にはビアによって上下の配線間が接続された多層配線構造を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、半導体装置のさらなる高集積化および高機能化にともない、素子構造の微細化と共に配線構造の多層化および高密度化が要求されている。高密度な多層配線を実現するためには、配線およびビアの微細化と狭ピッチ化を進めることが重要である。尚ここでビアとは、半導体基板上に設けられた下層配線と上層配線とを接続する接続孔内に埋め込まれた導電性材料部分であることとする。
そこで、配線およびビアを狭ピッチ化する方法として、ビアの開口面積を大きくとれるテーパ付きのビアを下層絶縁膜に形成し、その後、このテーパ付ビアの上部の上層絶縁膜にテーパ付ビアの上径よりも小さな下径で垂直ビアを形成する構成が提案されている。この方法によれば、ビアの上部に設けられる上層配線は、径の小さな垂直ビアで接続されるために上層配線間のスペースがビア径によって狭められることはない。また、厚い絶縁膜にアスペクト比を高めることなくビアを形成することが可能である(以上、下記特許文献1参照)。
特開平7−226589号公報
ところで、ビアの形成においては、リソグラフィによって形成したレジストパターンをマスクに用いて絶縁膜をエッチングすることによりビアホール(接続孔)の形成が行われる。しかしながら、上述したようにビアの微細化と狭ピッチ化の進展により、近年においてはビアホールの開口径がリソグラフィの限界に近づいてきている。これにより、リソグラフィの際のパターン露光において露光マージンがとれなくなり、配線間ショートなどの不良発生による歩留まりの低下が懸念されている。またこのようなリソグラフィの限界により、半導体装置のさらなる高密度化が妨げられている。
また特に、上述した特許文献のビアの形成方法では、1つのビアを形成するために、テーパ付ビアの形成工程と垂直ビアの形成工程との2度のビア形成工程を行わなければならず、生産性が悪いと言った問題もあった。
そこで本発明は、生産性の低下を招くことなく、接続孔形成の際のリソグラフィにおける露光マージンを広げることが可能で、これにより歩留まり向上およびさらなる微細化が可能な半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の半導体装置は、基板上に設けられた下層配線と、当該下層配線を覆う層間絶縁膜と、下層配線に達する状態で当該層間絶縁膜に設けられた接続孔内を導電性材料で埋め込んでなるビアと、当該ビアに接続された状態で層間絶縁膜上にパターン形成された上層配線とを備えている。そして特に、接続孔が、上層配線の延設方向に長い開口形状であることを特徴としている。
また本発明の半導体装置の製造方法は、上記構成の半導体装置の製造方法であり、層間絶縁膜に接続孔を形成する際に、次のように行うことを特徴としている。すなわち、先ず、リソグラフィ法によって、上層配線の延設方向に長い開口形状のレジストパターンを層間絶縁膜上に形成する。そして、このレジストパターンに基づいて層間絶縁膜をエッチングすることにより当該層間絶縁膜に上層配線に達する接続孔を形成する。
このような構成の半導体装置およびその製造方法では、接続孔を一方向に長い開口形状としたことにより、この接続孔を形成する際のマスクとなるレジストパターンも、一方向に長い開口形状で形成されることになる。このため、レジストパターン形成の際のリソグラフィにおける露光マージンが広げられる。すなわち、正方形や正方形の角部を丸めた形状または正円形の開口形状を有するのレジストパターンを形成する場合と比較して、これらの開口形状を一方向に長くした開口形状であれば、パターン露光の際の焦点深度が広がるため、露光マージンが広がるのである。この場合、開口形状の短手方向の長さに対して長手方向の長さを、たかだか10%以上、好ましくは20%以上長くするだけで、焦点深度を広げることができる。
そして、このような開口形状を有する接続孔は、その長手方向が上層配線の延設方向に一致するように設けられている。これにより、この接続孔の側壁形状を、下層配線に向かって開口径が小さくなるテーパ形状とすることで、隣接する接続孔同士が上層配線に達する上層側において、その長手方向で接触したとしても、これらの接続孔は同一の上層配線に接続されているため、駆動に際しての問題はない。しかも、接続孔の下層側の分離状態は保たれるため、各下層配線間をショートさせることもない。
さらに、このような製造方法では、1回のリソグラフィで形成されたレジストパターンに基づくエッチングによって接続孔が形成されるため、工程数の増加はない。
以上説明したように本発明の半導体装置およびその製造方法によれば、リソグラフィの工程数を増加させることが無いため生産性の低下を招くことなく、接続孔形成の際のリソグラフィにおける露光マージンを広げることが可能であり、これにより半導体装置の歩留まり向上およびさらなる微細化が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下においては、先ず半導体装置の構成を説明し、次いでこの半導体装置の製造方法を説明する。
<半導体装置>
図1は、実施形態の半導体装置の構成を示す要部平面図であり、図2は図1におけるA−A’断面図である。これらの図に示す半導体装置は、配線を複数層に積層してなる多層配線構造を有するものであり、次のような構成となっている。
すなわち、本実施形態の半導体装置においては、ここでの図示を省略した半導体基板やガラス基板の表面側に形成された素子を覆う状態で、第1層間絶縁膜1が成膜されている。この第1層間絶縁膜1の表面側には、下層配線3が埋め込み形成されており、この下層配線3を覆う状態で第2層間絶縁膜5が形成されている。そして、第2層間絶縁膜5には、下層配線3に達する接続孔5aが設けられ、さらにこの接続孔5a内には導電性材料で埋め込んでなるビア7が設けられている。また、第2層間絶縁膜5の上部には、ビア7を介して下層配線3に上層配線9がパターン形成されている。尚、この上層配線9は、第2層間絶縁膜5の表面側に埋め込み形成されていても良い。
ここで、第1層間絶縁膜1の表面側に埋め込み形成された下層配線3は、例えば銅(Cu)からなる。図示した部分においては、線幅W1(例えばW1=70nm)の下層配線3が、ピッチP1(例えばP1=140nm)で平行に配置されている。またこれらの下層配線3は、ここでの図示を省略したコンタクトによって、当該第1層間絶縁膜1で覆われた素子に接続されていることとする。
そして、下層配線3を覆う第2層間絶縁膜2の上部に形成された上層配線9は、図示した部分において、下層配線3に対して直交する状態で複数本が平行に配置されている。そして、線幅W2(例えばW2=75nm)の上層配線9が、ピッチP2(例えばP2=150nm)で平行に配置されている。尚、この上層配線9が第2層間絶縁膜2の表面側に埋め込み形成されたもので有る場合、この上層配線9は、例えば銅(Cu)からなることとする。
そして、このような下層配線3と上層配線9とが交差する位置に配置されているビア7、およびこのビア7が埋め込まれた接続孔5aの開口形状は、次のような2つの特徴的な形状を有している。尚、以下においては、接続孔5aの開口形状として説明する。
先ず第1に、接続孔5aの開口形状、すなわち、上層配線9と接する開口上部の平面形状は、上層配線9の延設方向(図1においては上下方向)に沿って長く、例えば上層配線9の延設方向を長径(長手)方向とした楕円形や矩形、さらにはこの矩形の4角を丸めた略矩形となっている。
また第2に、接続孔5aの側壁形状は、上層配線9側から下層配線3側にかけて連続した傾斜角度を有して開口径が狭くなるテーパ形状に整形されていることとする。そして、そのテーパ形状における傾斜角度θは、上層配線9側から下層配線3側にかけてほぼ一定であるか、上層配線9側から下層配線3側に向かって徐々に傾斜が緩やかになる形状であり、急激に変化することはない。
そして、以上のような第1および第2の特徴を有する接続孔5aにおいて、開口上部の短手方向の寸法Wxは、短手方向に隣接して配置される接続孔5a(ビア7)間のショートを完全に防ぐことができる範囲に設定される。このような接続孔5aにおける開口上部の短手方向の寸法Wxの設定は、従来と同様である。
これに対して、接続孔5aの開口上部の長手方向の寸法Wyは、接続孔5aの開口下部の長手方向の寸法Wy’と、下層配線3と上層配線9との絶縁に必要な第2層間絶縁膜5の膜厚t(例えばt=300nm)と、エッチングプロセスにおいて実現可能な接続孔5aの傾斜角度θ(例えばθ=87°)に基づいて、大きめに設定されている。
すなわち、先ず、接続孔5aにおける開口下部の長手方向の寸法Wy’は、例えば下層配線3のピッチP1に基づき、この接続孔5aが下層配線3に達する位置において、隣接して配置される接続孔5aが確実に分離される範囲で設定されている。また、寸法Wy’は、接続孔5aと下層配線3とのコンタクト抵抗が十分低く抑えられるように、なるべく大きい値に設定されることが好ましい。
そして、接続孔5aの開口上部の長手方向の寸法Wyは、このようにして設定されている寸法Wy’と、第2層間絶縁膜5の膜厚tと、エッチングプロセスにおいて実現可能な接続孔5aの傾斜角度θの範囲とに基づいて、接続孔5aが上層配線9に達する位置において接続孔5aが分離される値に設定されている。ただし、接続孔5aの上層部分は、確実に分離されている必要はなく、図2A部に示すように、同一の上層配線9に接続されている複数の接続孔の上層部分が互いに連通していても良い。
尚、接続孔5aの開口下部の短手方向の寸法Wx’は、接続孔5aの開口上部の長手方向の寸法Wyに対する開口下部の長手方向の寸法Wy’の割合と、接続孔5aの開口上部の短手方向の寸法Wxとから決められた値になる。
尚、この接続孔5a内に導電性材料を埋め込んでなるビア7の形状は、接続孔5aと同一形状となる。したがって、接続孔5aの上層部分は、確実に分離されている必要はなく、図2A部に示したように、同一の上層配線9に接続されている複数の接続孔5aの上層部分が互いに連通している場合には、これらの接続孔5a内に埋め込まれたビア7同士が接続された状態となる。
<製造方法>
以上のような構成の半導体装置の製造方法を、図3の断面工程図に基づいて説明する。
先ず、図3(1)に示すように、素子が形成された基板を覆う第1層間絶縁膜1の表面側に、通常の埋め込み配線プロセスに従って下層配線3を埋め込み形成する。次に、この下層配線3を覆う状態で第1層間絶縁膜1上に第2層間絶縁膜5を形成する。この第2層間絶縁膜5は、複数層の異なる膜からなる積層構造であっても良い。
次に、リソグラフィ法により、この第2層間絶縁膜5上に、接続孔を形成するためのレジストパターン11を形成する。このレジストパターン11は、上述した接続孔の開口上部における開口形状と対応する平面形状の開口部11aを備えていることとする。つまり、レジスストパターン11に設けられた開口部11aは、以降の工程で形成する上層配線の延設方向(図面においては左右方向)に沿って長いこととする。
また、レジストパターン11の開口部11aは、リソグラフィにおけるパターン露光で用いられる開口部11aのパターンデータによって、その開口形状が楕円形、矩形または矩形の4角を丸めた略矩形となる。例えば、パターンデータが矩形であれば、パターン露光を含むリソグラフィによって形成されるレジストパターン11の開口部11aは、楕円または矩形の4角を丸めた略矩形となる。一方、パターンデータが、矩形に対してOPC(Optical & Process Correction)による修飾パターンを設けたり、他の補正処理がなされたものであれば、パターン露光を含むリソグラフィによって形成されるレジストパターン11の開口部11aは、より矩形に近い形状となる。
次に、図3(2)に示すように、レジストパターン11をマスクに用いたエッチングにより、第2層間絶縁膜5をエッチングすることにより、下層配線3に達する接続孔5aを形成する。この際、接続孔5aの側壁の傾斜角度θが予め設定された角度となるように、プロセスを調整したエッチングを行うこととする。このようにして得られた接続孔5aの開口形状、すなわち開口上部の平面形状は、レジストパターン11の開口部11aの開口形状と同様に、一方向に長い楕円、矩形、さらにはこの矩形の4角を丸めた略矩形となる。
尚、接続孔5aの形成においては、レジストパターン11をマスクに用いたエッチングによって無機マスクを形成し、この無機マスク上から第2層間絶縁膜5をエッチングするようにしても良い。そして、この無機マスクを第2層間絶縁膜5の一部としても良い。
次いで、図3(3)に示すように、接続孔5aを導電性材料で埋め込んでなるビア7を形成する。ここでは、接続孔5aを埋め込む状態で第2層間絶縁膜5上に、バリアメタルを介してCu膜のような導電性材料層(図示省略)を形成し、この導電性材料層をCMP研磨することにより、接続孔5a内にのみ導電性材料層を残すことにより、ビア7の形成を行う。
以上の後、図2に示したように、ビア7上を含む第2層間絶縁膜5上に上層配線9をパターン形成する。この際、ビア7の長手方向に沿って上層配線9が延設されるように、上層配線9がパターン形成される。
尚、この上層配線9が第2層間絶縁膜5の表面層に埋め込み形成されている場合には、接続孔5aの形成に前後して、第2層間絶縁膜5の上層に配線溝を形成する工程を行うことにより、配線溝の底部から下層配線3に向かって接続孔5aが掘り下げられた状態とする。ただし配線溝の形成は、上記レジストパターン11とは異なるレジストパターンに基づくエッチングが行われることになる。そして、このような配線溝と接続孔5aとを埋め込む状態で、導電性材料層を形成してこれをCMP研磨することにより、接続孔5a内に埋め込まれたビア7と一体に上層配線9を形成する。
以上により、図1および図2を用いて説明した構成の半導体装置を得ることができる。
上述した構成の半導体装置およびその製造方法によれば、接続孔5aが一方向に長い開口形状である。このため、図3(1)を用いて説明したように、この接続孔5aを形成する際のマスクとなるレジストパターン11も、一方向に長い開口形状で形成されることになる。これにより、レジストパターン11を形成する際のリソグラフィにおける露光マージンが広げられる。すなわち、正方形や正方形の角部を丸めた形状または正円形の開口形状を有するのレジストパターンを形成する場合と比較して、これらの開口形状を一方向に長くした開口形状であれば、パターン露光の際の焦点深度が広がるため、露光マージンが広がるのである。この場合、以降に説明するように、開口形状の短手方向の長さに対して長手方向の長さを、たかだか10%以上、好ましくは20%以上長くするだけで、焦点深度を広げることができる。
そして、このような開口形状を有する接続孔5aは、その長手方向が上層配線9の延設方向に一致するように設けられている。これにより、この接続孔5aの側壁形状を、下層配線3に向かって開口径が小さくなるテーパ形状とすることで、以降に詳細に説明するように、隣接する接続孔5a同士が上層配線9に達する上層側において、その長手方向で接触したとしても(図2A部参照)、これらの接続孔5aは同一の上層配線9に接続されているため、駆動に際しての問題はない。尚、接続孔5aの開口上部における短手方向の寸法Wxは、従来と同様で良いため、隣接する上層配線9間のショートマージンに変わりはない。
しかも、この接続孔5aの側壁形状を、下層配線3に向かって開口径が小さくなるテーパ形状とすることで、接続孔5aの下層側の分離状態は保たれるため、各下層配線3間をショートさせることもない。このため、例えば、上層配線9と下層配線3とが、それぞれデザインルールぎりぎりのマージンがクリティカルとなる線幅であり、かつ線幅とスペースとが1:1程度に狭ピッチ化されていて、かつ交差した配置となっていて下層配線3と直角方向に接続孔5a(ビア7)の長手方向が一致してしまう場合であっても、接続孔5aの側壁形状が下層配線3に向かって開口径が小さくなるテーパ形状となっているため、接続孔5aの下層側の分離状態が保たれるのである。
さらに、このような製造方法では、図3(1)および図3(2)を用いて説明したように、1回のリソグラフィで形成されたレジストパターン11に基づくエッチングによって接続孔5aが形成されるため、工程数の増加はない。
この結果、上述した半導体装置およびその製造方法によれば、リソグラフィの工程数を増加させることが無いため生産性の低下を招くことなく、接続孔5aを形成する際のリソグラフィにおける露光マージンを広げることが可能であり、これにより半導体装置の歩留まり向上を図ると共に、露光装置の性能をフルに発揮して最先端の超微細デバイスを作製することが可能となる。
次に、図3(1)に示した工程において、接続孔5aを形成するためのマスクとなるレジストパターン11の開口部11aの開口形状を、一方向に長い形状とすることにより、当該レジストパターン11を形成する際のリソグラフィにおける露光マージンが広がる効果について説明する。
ここでは、このような効果を示すために、図4に示すように、各値を因子としたリソグラフィ処理によりレジストパターン11を形成するシミュレーションを行った。すなわち、レジストパターン11に形成する開口部11aのx方向のサイズWxを100nmに固定する。そして、y方向(すなわち、上層配線と平行な方向)のサイズWyを、100nm、110nm、120nmの各値とした場合において、パターンピッチ(PxおよびPy)を因子とし、リソグラフィマージンとしてパターン露光における焦点深度DOF(Depth of Focus)をシミュレーションによって求めた。
尚、レジストパターン11に形成する開口部11aのx方向のサイズWxおよびy方向のサイズWyは、このレジストパターン11をマスクにしたエッチングによって得られる接続孔(5a)における開口上部の寸法Wx×Wyとほぼ一致するため、同一の符号とする。また、パターンピッチPxは、上層配線(9)のピッチP1に対応し、パターンピッチPyは、下層配線(3)のピッチP2に対応する。
下記の表1〜表3に、その結果を示す。表1はWy=100nm、表2はWy=110nm、表3はWy=120nmの結果であり、表1〜表3中におけるDOFの単位はnmである。
Figure 2006024831
Figure 2006024831
Figure 2006024831
上記表1に示すように、Wy=100nm(Wx=100nm)の開口部11aを有する従来のレジストパターン11の形成においては、開口部11aのピッチPxが小さく、ピッチPyが大きい範囲で、DOFが狭くなることが判る。特に、開口部11aの短手方向のピッチPxが150nmと密で、かつ開口部11aの長手方向のピッチPyが300nm以上と比較的疎な配置においては、DOFが125を下回り、リソグラフィマージンがほとんどないということが分かる。
これに対して、表2に示すように、Wy=110nm(Wx=100nm)の、一方向に長い開口部11aを有するレジストパターン11を形成する場合には、表1と比較してDOFが広くなっていることが判る。そして、シミュレーションを行った範囲においては、DOFが150以上に拡大されていることが判る。
また、表3に示すように、Wy=120nm(Wx=100nm)の、さらに一方向に長い開口部11aを有するレジストパターン11を形成する場合には、表1さらには表2と比較してDOFがより広くなっていることが判る。そして、シミュレーションを行った範囲においては、DOFが175以上に拡大されていることが判る。
以上から、レジストパターン11の開口部11aにおける開口形状を、短手方向の長さに対して長手方向の長さをたかだか10%以上、好ましくは20%以上長くするだけで、DOFが広げられ、露光マージンが効果的に拡大されることが確認された。
そして、表1〜表3によれば、上記シミュレーションに用いた光学条件では、Pyが300nm以上の開口部11aに対して本発明を用いれば、DOFを150以上に拡大できるという結論になる。このため、開口部11aにおける長手方向の寸法Wyを120nmにしても開口部11aの間隔、すなわち接続孔およびビアの間隔を180nmに保つことができ、隣接する接続孔(ビア)同士がショートすることはない。
尚、例えPyが、140nmの場合であっても、リソグラフィマージンが取れない光学条件を使う必要があれば、本発明を適用することで、効果を得ることができる。この場合、開口部11aにおける長手方向の寸法Wyを120nmにすることで、開口部11aの間隔が20nmと狭くなる。しかしながら、このレジストパターン11をマスクに用いたエッチングにより、側壁テーパ形状の接続孔を形成することにより、下層配線部分においては接続孔が確実に分離されることから、何ら問題はない。
尚、光学系の条件の説明やシミュレーション条件の説明はなくとも、本発明の実施形態を説明するに十分、即ち、当業者が実行可能であることは明らかであるためここでは記載しない。さらに、今回説明に用いた値や想定条件も本発明の請求範囲に対してなんら制限を与えるものではない。
次に、接続孔5aの側壁形状を、下層配線3に向かって開口径が小さくなるテーパ形状としたことによる効果を説明する。
例えば、図1に示したように、下層配線3のピッチP1が140nm、線幅が70nmであり、上層配線9のピッチP2が150nm、線幅が75nmであり、これらの下層配線3と上層配線9とが略90°の角度をなして交差している場合を考える。この場合、上層配線9に接する接続孔5aの開口形状は、上述したように一方向が長い形状としたことにより、リソグラフィ工程のマージンとショートマージンの問題は解決されている。
しかし、接続孔5aにテーパを付けない場合には、下層配線3のピッチP1が140nmであるに対し、接続孔5aの下層配線3に達する部分の長手方向の寸法Wy’が120nmにもなるため、スペースが20nmしかなく非常にショートマージンが小さい構造になってしまう。
しかしここで、接続孔5aにテーパ形状とすることにより、ビアの下層配線に接する面におけるショートマージンを改善することができる。
たとえば、図2を参照し、下層配線3と上層配線9との絶縁に必要な第2層間絶縁膜5の膜厚tが300nmであるとし、テーパ形状の傾斜角度をθ=87°にした場合、Wy’が約88.6nm、スペースは51.4nmとなりショートマージンが改善されることは明らかである。
図2は、レジストプロセスにおけるシュリンクを考慮していない例であるが、リソグラフィ段階での、すなわち、図3(1)に示したレジストパターン11における開口部11aの開口寸法に対して、プロセスにおいてのレジスト段階でのテーパエッチングやレジストシュリンク技術を用いて、実パターン(接続孔)での開口寸法WxやWyを小さくしておいた後に本発明を適用しても問題はない。そして、上記の場合も本発明に含まれることは言うまでもない。
次に、図1で示した例のような、上層配線9と下層配線3がともに密であり、且つ、略90度の角度をなして交差している場合における下層配線3におけるショートマージンと接触抵抗の関係について、図5を用いて考察する。図5の各図には、下層配線3と、この下層配線3の高さに達する接続孔5aの底部(開口下部)の平面図である。
中央の図5(b)は、本発明を用いない場合であり、接続孔5aの開口下部の寸法は略Wx’=Wy’となっている。これに対して、図5(a)および図5(c)では、Wx’<Wy’となっている。Wx’の大小関係は図5(a)=図5(b)>図5(c)であり、Wy’の大小関係は図5(a)>図5(b)=図5(c)となっている。
この場合、下層配線3におけるショートマージンは略図5(a)<図5(b)<図5(c)となり、接触抵抗は略図5(a)=図5(b)<図5(c)となる。これにより、接続孔5aのテーパ形状の傾斜角度θは、Wx’とWy’の比によって生じるショートマージンと接触抵抗の兼ね合いを考慮して決定されるものである。
Wx’とWy’の比はWxとWyに略準ずるが、一般的には表1〜表3を用いて説明したように、Wxに対して、Wyを高々10%〜20%程度(10nm〜20nm程度)大きくなるような楕円(デザイン上は矩形等)とすることで、リソグラフィマージンが劇的に向上するため、上記のショートマージンと接触抵抗の兼ね合いを満たす解を出す(すなわちWx’とWy’の現実的な目標値を設定する)ことは、本発明を用いない場合と比して当業者にとっては困難なものにはならないことは明白である。
また、接続孔5aのテーパ形状の傾斜角度θは、下層配線3と上層配線9との絶縁に必要な第2層間絶縁膜5の膜厚tに依存し、WyとWy’との比を一定とした場合には、第2層間絶縁膜5の膜厚tが薄いほど小さくする必要がある。しかしながら、t=300nm程度であれば、傾斜角度θは高々85度程度で良く、プロセスを困難にする要因とはならない。
実施形態の半導体装置の要部平面図である。 図1におけるA−A’断面図である。 実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面工程図である。 レジストパターン形成のシミュレーションを説明する平面図である。 下層配線におけるショートマージンと接触抵抗の関係について説明する平面図である。
符号の説明
3…下層配線、5…第2層間絶縁膜、5a…接続孔、7…ビア、9…上層配線、11…レジストパターン、θ…傾斜角度

Claims (8)

  1. 基板上に設けられた下層配線と、当該下層配線を覆う層間絶縁膜と、前記下層配線に達する状態で当該層間絶縁膜に設けられた接続孔内を導電性材料で埋め込んでなるビアと、当該ビアに接続された状態で前記層間絶縁膜上にパターン形成された上層配線とを備えた半導体装置において、
    前記接続孔は、前記上層配線の延設方向に長い開口形状を有している
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記接続孔は、前記上層配線側から前記下層配線側にかけて連続した傾斜角度を有して開口径が狭くなるテーパ形状に整形されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記下層配線と前記上層配線とは、直交する状態で配置されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記上層配線のうち同一の上層配線に接続されている複数の接続孔の上層部分が、互いに連通している
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 下層配線を覆う層間絶縁膜に当該下層配線に達する接続孔を形成した後、当該接続孔内を導電性材料膜で埋め込んで当該下層配線に達するビアを形成すると共に、当該ビアに接続された上層配線を前記層間絶縁膜上に形成する半導体装置の製造方法において、
    前記接続孔を形成する際には、
    リソグラフィ法によって、前記上層配線の延設方向に長い開口形状のレジストパターンを前記層間絶縁膜上に形成し、当該レジストパターンに基づいて前記層間絶縁膜をエッチングすることにより当該層間絶縁膜に前記上層配線に達する接続孔を形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項5記載の半導体装置の製造方法において、
    前記層間絶縁膜のエッチングは、前記下層配線側にかけて連続した傾斜角度を有して開口径が狭くなるテーパ形状となるように行われる
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6記載の半導体装置の製造方法において、
    前記上層配線は、前記下層配線と直交するように形成される
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項6記載の半導体装置の製造方法において、
    前記接続孔の開口形状の長手方向に隣接して配置される接続孔の上層部分が互いに連通するように形成される
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。


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