JP2006019201A - 電線端子用絶縁キャップとその製造方法 - Google Patents

電線端子用絶縁キャップとその製造方法 Download PDF

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勝久 森
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Abstract

【課題】 電線と端子部分への密着性を保持しつつ、電線の仕上がり寸法のばらつきに影響されずに電線と端子の接続部分へ容易に被覆することができる電線端子用絶縁キャップ及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】 合成樹脂素材の加熱溶融ゾル中に浸漬して金属棒の外周面に付着させた樹脂膜を金属棒から引き剥がして形成した柔軟質の絶縁キャップ1であって、この絶縁キャップ1を構成する筒壁部1の内壁2Aに、周方向に凹凸形状としたヒダ状の複数の突出部3を一体的に備えている構成とすること。また、周方向に凹凸形状とした凹入部4Bを長手方向に沿って形成してある所定径の金属棒5を用いたその製造方法に関するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電線の先端に連結して使用する電線端子における電線と端子金具との接続部の外周部に取り付けて絶縁被覆する絶縁キャップと該絶縁キャップの製造方法とに関するものである。
この種の現在の電線端子用絶縁キャップには、合成樹脂素材を射出成形手段によって形成する単純筒状の硬質キャップと、合成樹脂素材を加熱溶融したゾルに金属棒を差し込んで引き上げ、付着した樹脂を金属棒から剥がして形成するディッピング手段による軟質キャップとがある。本発明は、後者のディッピング手段によって形成する軟質キャップに関するものである。
この後者のディッピング手段をより詳しく説明すると、図13及び図14に示した平滑な金属棒15を合成樹脂素材を加熱溶融したゾル中に差し込んで引き上げ、図15のように該金属棒15の周囲に溶融樹脂を付着させ、冷却後、金属棒15に付着した樹脂を金属棒15から引き剥がして図16の有底の樹脂筒12を得る。このようにして得た有底の樹脂筒12を同図に記載したように、底部分から所要の長さを残して切断カッター13によって環状に切断する。この切断操作によって、図17及び図18に示したように、内壁面14が平滑な円筒状の柔軟質の樹脂キャップ11を得る。
このようなディッピング製法によって得た従来の電線端子用絶縁キャップ11は、実公平6−37575号公報や実公平6−15433号公報、及び図19、図20にみられるように、内壁面14が平滑な薄膜状の筒状体で、圧接接続した電線と端子部分に密着するように形成されたものである。
実公平6−37575号公報 実公平6−15433号公報
しかしながら、この電線端子用絶縁キャップ11を電線Cの端部に取り付けた端子Tの圧着接続筒Sの外周面とこれに続く電線端部の外周面とに亘って外嵌させて絶縁被覆する作業において、製造される電線の外径にばらつきがあり、大径側にばらついた場合、電線端子用絶縁キャップ11を電線と端子の接続部分に被覆するのに大きな抵抗がかかって被覆作業が困難となり、作業効率も悪く、またそのような状況下の作業で手荒れを生じ易いという解決すべき課題を有していた。
そこで、本発明は、電線と端子部分への密着性を保持しつつ、電線の仕上がり寸法のばらつきに影響されずに電線と端子の接続部分へ容易に被覆することができる電線端子用絶縁キャップ及びその製造方法を提供することを目的とする。
該目的を達成するために開発した本発明の電線端子用絶縁キャップの構成を、実施例を示す図面に使用した符号を用いて説明すると、合成樹脂素材の加熱溶融ゾル中に浸漬して金属棒の外周面に付着させた樹脂膜を金属棒から引き剥がして形成した柔軟質の絶縁キャップ1であって、この絶縁キャップ1を構成する筒壁部2の内壁2Aに、周方向に凹凸形状としたヒダ状の複数の突出部3を一体的に備えている構造としたものである。
また、このような構造とした電線端子用絶縁キャップを製造する方法の構成は、周方向に凹凸形状とした凹入部4Bを長手方向に沿って形成してある所定径の金属棒5を、合成樹脂素材を加熱溶融したゾル中に、所定の深さまで浸漬させて引き上げ、浸漬させた部分の外周面に樹脂膜1Aを付着させ、冷却後、この付着樹脂膜1Aを金属棒5から引き剥がして、所要の長さを残して底部分から環状に切断し、下端側に開口部を形成する電線端子用絶縁キャップを製造する方法としたものである。
本発明にいう電線端子用絶縁キャップは、絶縁キャップを構成する筒壁部の内壁に、周方向に凹凸形状としたヒダ状の複数の突出部を一体的に備えている構造としたものであり、このヒダ状の複数の突出部は、絶縁キャップを電線と端子の接続部分に被覆する作業で受ける被覆部からの押圧に伴って、一体的に成形された筒壁部とともに伸縮変形する作用を奏するので、電線の仕上がり寸法のばらつきを吸収することができる伸縮性を絶縁キャップに持たせることができ、電線と端子の接続部分への装着作業が手荒れを起こすことなく容易に能率良く行い得て、しかも、被覆後はこのヒダ状の突出部で電線と端子の接続部分へずれることなく密着して被覆し、安定的に絶縁状態を維持することができるという効果が得られる。
また、このような構造を備えた絶縁キャップを製造する方法にあっては、デッピング操作用の金属棒の側壁を周方向に凹凸形状とした凹入部を長手方向に沿って形成してある構造とすることによって、溶融ゾル中へのディッピング操作で筒壁部の内壁に凹入部の形状に対応したヒダ状の突出部が筒壁部の内壁と一体的に形成されるので、前述の作用効果を奏する電線端子用絶縁キャップの複雑な内壁構造を、従来と変わらない製造工程で、能率良く量産できるという効果を有する。
このような絶縁キャップ1を製造するに当たっては、金属棒5の径、その側壁部に形成した凹入部4Bの構成、溶融ゾルの粘度等を調整することによって、電線端子用絶縁キャップ1の筒壁部2およびヒダ状の複数の突出部3のサイズ、形状、配置および伸縮性を微妙に調整して実施することができる。
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1乃至図9は本発明の第1実施例の絶縁キャップ1を説明する図であって、図1は本発明によって得た絶縁キャップの斜視図、図2はディッピング操作に用いる金属棒の正面図、図3は図2におけるA部分における横断平面図、図4はディッピング状態を示す中央縦断正面図、図5はディッピングによって得られた有底筒の中央縦断正面図、図6は絶縁キャップの中央縦断正面図、図7は使用状態を示した正面図、図8は使用状態を示した平面図、図9は図8におけるD−D線断面図である。
該第1実施例の絶縁キャップ1は、最大径約10mm、長さ約17mm、平均肉厚約1.0mmとした軟質塩ビ製の絶縁キャップ1であって、図1にみられるように、筒壁部2の内壁2Aにヒダ状の突出部3が筒壁部2と一体的に形成されている構造としたものである。筒壁部2は、上端からおよそ半ばに至るまでは、一定の径で形成され、半ばから下端に至るに従って、緩やかな下絞り状に形成されている。ヒダ状の突出部3は、断面視1mm平方で絶縁キャップ1の上部開口部から下部開口部に至る長さで形成された突条であって、周方向にみて等間隔に8箇所、筒壁部2の内壁2Aから中心部に向かって突出成形してある。
このような構造とした絶縁キャップ1を形成するには、先ず、図2および図3に示したように、側壁部に外方に向かってやや外広がりで、長手方向に連なる突条の形状とした突出部4Aを周方向に見て等間隔に8箇所形成し、言い換えると、断面視正方形状で、長手方向に連なる凹条の形状とした凹入部4Bを周方向に見て等間隔に8箇所、側壁部から内方に向かって凹入形成している銅製の棒材(金属棒)5であって、上半部を一定の径で、下半部を下端に至るに従って下絞り状に形成、具体的な数値を上げると、上半部の最大径を約8mmで、図3の断面視で、中心方向へ向かって約1mm平方の凹入部4Bを備えた銅製の棒材(金属棒)5を用意する。該金属棒5を軟質のポリ塩化ビニール樹脂素材を加熱溶融したゾル中に、所定の深さまで差し込んですぐに引き上げ、図4にみられるように、差し込んだ部分の外周面に樹脂膜1Aを一体的に付着させ、冷却後、この付着樹脂膜1Aを金属棒5から引き剥がして、図5に示したように、底面から一定の長さのところで(図5中B部分で)切断カッター6によって環状に切断し、図1及び図6に示すような上下両側に開口部を備えた樹脂キャップ1を得るのである。
このようにして得られた絶縁キャップ1は、端子側に幅広の開口部を向けて電線Cの外周に絶縁キャップ1を前以て嵌めておき、電線端に端子Tを圧着接続したのちに、絶縁キャップ1を端子T側に移動させ、図7乃至9に示すように、端子Tの圧着接続筒Sの外周面を覆うように押し上げて絶縁状態にする。
図10乃至図12は第2実施例の絶縁キャップ1を説明する図であって、この絶縁キャップ1は、前記第1実施例に示した絶縁キャップ1と比べて異なるのは、外観上、図10に示したように、筒壁部2の内壁2Aから突出成形される突出部3は、断面形状を半長円形とし、上端から下端に至る長さで形成された略かまぼこ型の突条の形状で、周方向にみて等間隔に8箇所、筒壁部2の内壁2Aから中心部に向かって一体的に突出成形してある。このキャップ1は、図11及び図12に示したように、側壁部を、前述の突出部3とは逆に、断面形状を円弧状とし、上端から下端に至る略かまぼこ型の凹条の形状で、周方向にみて等間隔に8箇所、金属棒5の側壁部から中心部に向かって凹入形成してある構造とした金属棒5を使用して製造する。
このように、絶縁キャップ1の筒壁部2の内壁2Aから一体的に突出成形される突出部3は、前記2つの実施例で示したように、断面視正方形状の突条構造や、断面視半長円形のかまぼこ型の突条構造であってもよいし、その他の形状の突条構造であってもよく、もちろん、実施例に示したような絶縁キャップ1の上部開口端から下部開口端にまで連なる突条構造に限られず、例えば、絶縁キャップ1の上部開口端から長手方向の中間程度まで連なる突条構造であってもよく、また、突条構造に限らず本発明の効果を奏するその他の構造であってもよい。
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例に示した構造のみに限定されるものではなく、外観形状をはじめとし、本発明にいう構成要件を備え、本発明にいう目的を達成し、上記の効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。
本発明にいうところの電線端子用絶縁キャップは、柔軟性を備えているので、電線と端子の接続部分への取り付けが容易で、市場において歓迎され大いに使用されるものと期待される。
第1実施例の絶縁キャップの斜視図。 同ディッピング操作に用いる金属棒の正面図。 同図2におけるA部分における横断平面図。 同ディッピング状態を示す中央縦断正面図。 同ディッピングによって得られた有底筒の中央縦断正面図。 同絶縁キャップの中央縦断正面図。 同使用状態を示した正面図。 同使用状態を示した平面図。 同図8におけるD−D線断面図。 第2実施例の絶縁キャップの斜視図。 同ディッピング操作に用いる金属棒の正面図。 同図11におけるE部分における横断平面図。 従来例の金属棒を示す正面図。 同図14におけるF部分における横断平面図。 同ディッピング状態を示す中央縦断正面図。 同ディッピングによって得られた有底筒の中央縦断正面図。 同絶縁キャップの中央縦断正面図。 同絶縁キャップを示す斜視図。 同使用状態を示した平面図。 同図19におけるH−H線断面図。
符号の説明
1 絶縁キャップ
1A 樹脂膜
2 筒壁部
2A 内壁
3 突出部
4A 突出部
4B 凹入部
5 金属棒
6 切断カッター
C 電線
S 圧着接続筒
T 端子

Claims (2)

  1. 合成樹脂素材の加熱溶融ゾル中に浸漬して金属棒の外周面に付着させた樹脂膜を金属棒から引き剥がして形成した柔軟質の絶縁キャップ(1)であって、この絶縁キャップ(1)を構成する筒壁部(2)の内壁(2A)に、周方向に凹凸形状としたヒダ状の複数の突出部(3)を一体的に備えている電線端子用絶縁キャップ。
  2. 周方向に凹凸形状とした凹入部(4B)を長手方向に沿って形成してある所定径の金属棒(5)を、合成樹脂素材を加熱溶融したゾル中に、所定の深さまで浸漬させて引き上げ、浸漬させた部分の外周面に樹脂膜(1A)を付着させ、冷却後、この付着樹脂膜(1A)を金属棒(5)から引き剥がして、所要の長さを残して底部分から環状に切断し、下端側に開口部を形成する電線端子用絶縁キャップの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010170975A (ja) * 2008-12-26 2010-08-05 Yazaki Corp 絶縁キャップの製造方法及び絶縁キャップの製造装置
KR200458125Y1 (ko) * 2009-12-15 2012-01-19 신재식 전선용 절연캡
JP2014207099A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 住友電装株式会社 コネクタカバーおよびその製造方法

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