JP2006011419A - 光学フィルム、偏光板、及び画像表示装置 - Google Patents
光学フィルム、偏光板、及び画像表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006011419A JP2006011419A JP2005152537A JP2005152537A JP2006011419A JP 2006011419 A JP2006011419 A JP 2006011419A JP 2005152537 A JP2005152537 A JP 2005152537A JP 2005152537 A JP2005152537 A JP 2005152537A JP 2006011419 A JP2006011419 A JP 2006011419A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- refractive index
- group
- fine particles
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
【解決手段】透光性樹脂中に透光性樹脂微粒子4を含む光学機能層3を有し、かつ該透光性樹脂微粒子4が少なくとも重合性架橋剤及び重合性マクロモノマーを含有する成分を重合して得られる重合体を含む樹脂の微粒子である光学フィルム1、このフィルムに低屈折率層を設けた反射防止フィルム、この反射防止フィルムを備えた偏光板、および上記反射防止フィルムあるいは上記偏光板を備えた画像表示装置。
【選択図】図1
Description
また、特許文献2には、透光性微粒子は内部光拡散性および表面凹凸(表面光拡散性)を付与することが開示されている。
従って、膨潤を抑制した高架橋であり、しかも凝集粒子および粗大粒子のない透光性樹脂微粒子を使用して、内部光拡散性および表面凸凹(表面光拡散性)を安定に制御し、且つ点欠陥の少ない光学フィルムおよび反射防止フィルムが望まれる。
を損なうことなく、黒表示における表面白化がない上、安定に光拡散機能が制御でき、更に粗大粒子による点欠陥がなく生産得率のよい光学フィルムを提供することである。
本発明の他の目的は、上記光学フィルム上に特定の低屈折率層を設けた反射防止フィルム、このフィルムを用いた上記性能を有する偏光板を提供することである。
本発明のさらなる他の目的は、これら光学フィルム、偏光板を備えた画像表示装置を提供することである。
1.透光性樹脂中に透光性樹脂微粒子を含む光学機能層を有する光学フィルムであって、該透光性樹脂微粒子が、少なくとも重合性架橋剤及び重合性マクロモノマーを含有する成分を重合して得られる重合体を含むことを特徴とする光学フィルム。
2.該重合性マクロモノマーが、カルボキシル基を含有することを特徴とする上記1に記載の光学フィルム。
3.該重合性マクロモノマー成分が、透光性樹脂微粒子に10質量%以上含まれていることを特徴とする上記1または2に記載の光学フィルム。
4.該重合性架橋剤成分が、透光性樹脂微粒子の20質量%以上含まれていることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載の光学フィルム。
5.該透光性樹脂微粒子が、アクリル系架橋樹脂微粒子であることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の光学フィルム。
6.該透光性樹脂微粒子の平均粒子径が、0.5μm以上8.0μm以下であることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の光学フィルム。
7.光学フィルムの光学機能層として、内部ヘイズが10%以上の光拡散層を含むことを特徴とする上記1〜6のいずれかに記載の光学フィルム。
8.光学フィルムの光学機能層上に、反射防止層として屈折率1.31〜1.45の低屈折率層が設けられていることを特徴とする上記1〜7のいずれかに記載の反射防止フィルム。
9.前記低屈折率層が、下記一般式(1)で表されるオルガノシランの加水分解物、その部分縮合物の何れか一つ以上の成分を含有する硬化性組成物を塗布し硬化して形成される硬化膜であることを特徴とする上記8に記載の反射防止フィルム。
一般式(1)
(R10)nSi(X)4-n
(式中、R10は置換もしくは無置換のアルキル基または置換もしくは無置換のアリール基を表す。Xは水酸基または加水分解可能な基を表す。nは0〜2の整数を表す。)
10.反射防止フィルムが、セルロースアシレートフィルムと、該セルロースアシレートフィルムより屈折率が低い低屈折率層との間に防眩層を有する多層構造を有しており、該低屈折率層を形成した後の偏光膜と接する面の反対側の表面ヘイズが2%〜7%、且つ、フィルム全体の内部ヘイズが0〜50%であることを特徴とする、上記8又は9に記載の反射防止フィルム。
11.反射防止フィルムが、セルロースアシレートフィルムと、該セルロースアシレートフィルムより屈折率が低い低屈折率層との間に、ハードコート層を有する多層構造を有しており、該ハードコート層が前記一般式(1)に記載のオルガノシランの加水分解物、その部分縮合物の何れか一つ以上の成分を含有することを特徴とする、上記8又は9に記載の反射防止フィルム。
12.反射防止フィルムが、セルロースアシレートフィルムと、該セルロースアシレートフィルムより屈折率が低い低屈折率層との間に、更に帯電防止層を有する多層構造を有していることを特徴とする、上記8〜11のいずれかに記載の反射防止フィルム。
13.上記1〜7のいずれかに記載の光学フィルムまたは上記8〜12いずれかに記載の反射防止フィルムが、偏光板の偏光子の2枚の保護フィルムのうちの一方に用いられて
いることを特徴とする偏光板。
14.上記13に記載の偏光板を備えた画像表示装置。
また、本発明の偏光板は、上記光学フィルム上に低屈折率層を設けた反射防止フィルムを用いた偏光板であって、上記の優れた性能を有する。
これら、光学フィルムや偏光板を備えた本発明の画像表示装置は、視野角(特に下方向視野角)が拡大し、視認性が向上している。
本発明の画像表示装置において、バックライトから出射された光が視認側の偏光板表面に設置された光学フィルムの光学機能層に含有される透光性樹脂微粒子の内部散乱の効果により拡散されればされるほど、視野角特性は良くなり、視覚が変化した時の色相変化を抑制することができる。しかし、あまり拡散されすぎると、後方散乱が大きくなり、正面輝度が減少したり、あるいは散乱が大きすぎて画像鮮明性が劣化(画像の呆け)が生じたりする等の問題が生じる。また視認性の観点から、透光性樹脂微粒子により光学機能層の表面に適度な凹凸を設け、外光を表面散乱させる効果により外光の写り込みを抑えることができる。しかし表面の凹凸を過度に大きくすると白味が強くなる。
一方、透光性樹脂微粒子の合成過程では平均粒子径よりはるかに大きい凝集粒子や粗大粒子が生成することがある。この凝集粒子または粗大粒子が光学フィルムに含まれると、光学フィルム表面の点欠陥として認識され、光学フィルムの生産得率を下げる問題を生じる。特に表面の凹凸が小さく、表面散乱の効果が小さければ小さいほど、粗大粒子による点欠陥は顕著に認識されやすくなる。
マクロモノマーの製造は、公知の種々の方法によって行なうことが可能であり、代表的な製造方法としては、たとえばアニオン重合開始剤を用いる溶液重合により一官能性リビングポリマーを形成させ、所望の分子量に到達した時点で、ビニル基等のラジカル重合性基を有する停止剤と反応させる方法(特開昭51―125186号公報)、あるいはカルボキシル基などを有するメルカプタン系ラジカル連鎖移動剤の存在下に、ラジカル重合性単量体を重合させて得られる分子末端にカルボキシル基等を有する重合体とグリシジル(メタ)アクリレート等を反応させる方法(特開昭43―11224号公報)などが挙げられ、その他にグループトランスファー重合法(特開昭62―62801号公報)およびイニファーター重合法等を用いることもできる。
透光性樹脂微粒子を重合により生成させる際、重合性架橋剤の量の増加は、粒子生成における重合安定性を悪化させ、粒子の凝集、変形、融着をより生じさせ易くするが、本発明では重合の際にマクロモノマーを含有することによって、単分散性の透光性樹脂微粒子を形成でき、且つ50質量%以上の架橋剤を微粒子内に含有させ、高架橋を付与できる。
本発明で使用可能な透光性樹脂微粒子は、市販のアクリル系架橋微粒子TM-X-1(東亜合成(株)製)なども使用することができる。
光学機能層に含有する透光性樹脂微粒子の屈折率は1.45以上1.65以下であることが好ましい。透光性粒子の含有による内部散乱性は、透光性微粒子の屈折率と、光学機能層の透光性樹脂微粒子以外のバインダー成分の屈折率差によって発現される。バインダー成分の屈折率は1.48以上2.00以下が好ましく、より好ましくは1.50以上1.80以下である。バインダー成分の屈折率を上記範囲に調整するために無機微粒子を含有させても良い。バインダーと透光性樹脂微粒子との屈折率差としては、0.02〜0.20であることが好ましい。上記範囲の屈折率の差は、適度な光拡散効果が生じると共に、過度な光拡散効果によりフィルム全体が白化する心配もない。なお、前記屈折率差は、0.03〜0.15がより好ましく、0.04〜0.13が最も好ましい。
高屈折率層の屈折率>保護フィルムの屈折率>低屈折率層の屈折率
低屈折率層の屈折率は、好ましくは1.31〜1.45である。低屈折率層の屈折率は、下記数式(I)を満すことが好ましい。
(mλ/4)×0.7<n1d1<(mλ/4)×1.3 ……数式(I)
式中、mは正の奇数(一般に1)であり、n1は低屈折率層の屈折率であり、そして、d1は低屈折率層の膜厚(nm)である。また、λは可視光線の波長であり、450〜650(nm)の範囲の値である。なお、上記数式(I)を満たすとは、上記波長の範囲において数式(I)を満たすm(正の奇数、通常1である)が存在することを意味している。
高屈折率層の屈折率>中屈折率層の屈折率>保護フィルムの屈折率>低屈折率層の屈折率
数式(3):(m2λ/4)×1.00<n2d2<(m2λ/4)×1.50
数式(4):(m3λ/4)×0.85<n3d3<(m3λ/4)×1.05
[式中、m1は1であり、n1は中屈折率層の屈折率であり、そして、d1は中屈折率層の
層厚(nm)であり;m2は2であり、n2は高屈折率層の屈折率であり、そして、d2は
高屈折率層の層厚(nm)であり;m3は1であり、n3は低屈折率層の屈折率であり、そして、d3は低屈折率層の層厚(nm)である]
図1に模式的に示される断面図は、本発明の反射防止フィルムの一例であり、反射防止フィルム1は、透明支持体2、光学機能層3、そして低屈折率層5の順序の層構成を有する。光学機能層3には、透光性微粒子4が分散しており、2種類以上の透光性微粒子が分散していてもよい。光学機能層3の透光性微粒子4以外の部分の素材の屈折率は1.48〜2.00の範囲にあることが好ましく、低屈折率層5の屈折率は1.31〜1.45の範囲にあることが好ましい。
透明支持体として好ましく用いられるトリアセチルセルロースの屈折率は1.48である。このように光学機能層の屈折率を高くすることで、低屈折率層の屈折率を1.31〜1.45の範囲でも反射防止効果に優れる。従って光学機能層の屈折率が小さすぎると反射防止性が低下し、大きすぎると、反射光の色味が強くなり、好ましくない。低屈折率層は最外層に塗設される。
光学機能層は、前述した防眩性や内部散乱性を付与するための透光性微粒子とハードコート性を付与するための透光性樹脂から形成され、高屈折率化、架橋収縮防止、高強度化のための無機フィラーを含有してもよい。ハードコート層と防眩層を兼ねた防眩性ハードコートとしても良い。また、帯電防止層とハードコート層を兼ねた帯電防止性ハードコート層でもよく、帯電防止層と防眩層を兼ねた帯電防止性防眩層でもよい。
透光性樹脂としては、飽和炭化水素鎖またはポリエーテル鎖を主鎖として有するポリマーであることが好ましく、飽和炭化水素鎖を主鎖として有するポリマーであることがさらに好ましい。また、透光性樹脂ポリマーは架橋構造を有することが好ましい。
クリレート、ポリエステルポリアクリレート)、ビニルベンゼンおよびその誘導体(例、1,4−ジビニルベンゼン、4−ビニル安息香酸−2−アクリロイルエチルエステル、1,4−ジビニルシクロヘキサノン)、ビニルスルホン(例、ジビニルスルホン)、アクリルアミド(例、メチレンビスアクリルアミド)およびメタクリルアミドが挙げられる。上記モノマーは2種以上併用してもよい。
991年発行)にも種々の例が記載されており本発明に有用である。市販の光開裂型の光ラジカル重合開始剤としては、日本チバガイギー(株)製のイルガキュア(651,184,907)等が好ましい例として挙げられる。
ドロぺルオキシド、無機過酸化物として、過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等、アゾ化合物として2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(プロピオニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)等、ジアゾ化合物としてジアゾアミノベンゼン、p−ニトロベンゼンジアゾニウム等を挙げることができる。
光学機能層には、層の屈折率を高めるために、上記の透光性微粒子に加えて、無機フィラーを含有することができる。光学機能層に用いられる無機フィラーの具体例としては、TiO2、ZrO2、Al2O3、In2O3、ZnO、SnO2、Sb2O3、ITO、ATO
とSiO2等が挙げられる。TiO2およびZrO2が高屈折率化の点で特に好ましい。平
均粒径が0.2μm以下、好ましくは0.1μm以下、より好ましくは0.06μm以下である無機フィラーが含有されることが好ましい。また逆に、透光性微粒子との屈折率差を大きくするために、高屈折率透光性微粒子を用いた防眩性光学機能層では層の屈折率を低目に保つためにケイ素の酸化物を用いることも好ましい。好ましい平均粒径は上記した通りである。
本発明の光学機能層は、特に塗布ムラ、乾燥ムラ、点欠陥等の面状均一性を確保するために、フッ素系、シリコーン系の何れかの界面活性剤、あるいはその両者を光学機能層形成用の塗布組成物中に含有する。特にフッ素系の界面活性剤は、より少ない添加量において、本発明の光拡散フィルムの塗布ムラ、乾燥ムラ、点欠陥等の面状故障を改良する効果が現れるため、好ましく用いられる。面状均一性を高めつつ、高速塗布適性を持たせることにより生産性を高めることが目的である。
置換基を有しても良い炭素数4以上20以下の直鎖、分岐または環状のアルキル基を表す。R14のアルキル基の置換基としては水酸基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、アルキルエーテル基、アリールエーテル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アミノ基等があげられるがこの限りではない。炭素数4以上20以下の直鎖、分岐または環状のアルキル基としては、直鎖及び分岐してもよいブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、オクタデシル基、エイコサニル基等、また、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等の単環シクロアルキル基及びビシクロヘプチル基、ビシクロデシル基、トリシクロウンデシル基、テトラシクロドデシル基、アダマンチル基、ノルボルニル基、テトラシクロデシル基、等の多環シクロアルキル基が好適に用いられる。
一般式5中のmは1〜6の整数を表し、1〜3がより好ましく、1であることが更に好ましい。
一般式5中のnは1〜18の整数を表し、4〜12がより好ましく、6〜8が更に好ましい。
またフッ素系ポリマー中に一般式5で表されるフルオロ脂肪族基含有モノマーが2種類以上構成成分として含まれていても良い。
R19は置換基を有しても良い炭素数1〜20の直鎖、分岐または環状のアルキル基、ポリ(アルキレンオキシ)基を含むアルキル基、置換基を有していても良い芳香族基(例えば、フェニル基またはナフチル基)を表す。炭素数1〜12の直鎖、分岐、または環状のアルキル基、または総炭素数6〜18の芳香族がより好ましく、炭素数1〜8の直鎖、分岐、または環状のアルキル基が更に好ましい。
一般式5で表されるフルオロ脂肪族基含有モノマーに相当する繰り返し単位を含むフルオロ脂肪族基含有ポリマーの好ましい質量平均分子量は、3,000〜100,000が好ましく、6,000〜80,000がより好ましく、8,000〜60,000が更に好ましい。
一般式5で表されるフルオロ脂肪族基含有モノマーに相当する繰り返し単位を含むフルオロ脂肪族基含有ポリマーの好ましい添加量は、塗布液に対して0.001〜5質量%の範囲であり、好ましくは0.005〜3質量%の範囲であり、更に好ましくは0.01〜1質量%の範囲である。該フッ素系ポリマーの添加量が0.001質量%未満では効果が不十分であり、また5質量%より多いと、塗膜の乾燥が不十分だったり、面状故障を発生することがある。
(低屈折率層)
本発明の反射防止フィルムは前記光学フィルムの光学機能層上に屈折率1.31〜1.45の低屈折率層を有する。低屈折率層には、低屈折率透光性樹脂として、含フッ素ポリマーを含む。フッ素ポリマーとしては動摩擦係数0.03〜0.15、水に対する接触角90〜120°の熱または電離放射線により架橋する含フッ素ポリマーが好ましい。本発明の低屈折率層には膜強度向上のための無機フィラーを用いることもできる。
)4−O−**,*−(CH2)6−O−**,*−(CH2)2−O−(CH2)2−O−*
*,*−CONH−(CH2)3−O−**,*−CH2CH(OH)CH2−O−**,*−CH2CH2OCONH(CH2)3−O−**(*はポリマー主鎖側の連結部位を表し、**は(メタ)アクリロイル基側の連結部位を表す。)等が挙げられる。mは0または1を表す。
で用いられる溶剤は、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノールのような種々の有機溶剤の単独あるいは2種以上の混合物でも良いし、水との混合溶媒としても良い。
該無機微粒子は、低屈折率層に含有させることから、低屈折率であることが望ましい。例えば、フッ化マグネシウムやシリカの微粒子が挙げられる。特に、屈折率、分散安定性、コストの点で、シリカ微粒子が好ましい。シリカ微粒子の平均粒径は、低屈折率層の厚みの30%以上100%以下が好ましく、より好ましくは35%以上80%以下、更に好ましくは40%以上60%以下である。即ち、低屈折率層の厚みが100nmであれば、シリカ微粒子の粒径は30nm以上100nm以下が好ましく、より好ましくは35nm以上80nm以下、更に好ましくは、40nm以上60nm以下である。シリカ微粒子は、結晶質でも、アモルファスのいずれでも良く、また単分散粒子でも、所定の粒径を満たすならば凝集粒子でも構わない。形状は、球径が最も好ましいが、板状、繊維状、棒状、不定形であっても問題無い。以上シリカ微粒子について述べたことは、他の無機粒子についても適用される。ここで、無機微粒子の平均粒径はコールターカウンターにより測定される。
x=(4πa3/3)/(4πb3/3)×100・・・数式II
中空のシリカ粒子をより低屈折率に、より空隙率を大きくしようとすると、外殻の厚みが薄くなり、粒子の強度としては弱くなるため、1.17未満の低屈折率の粒子は成り立
たない。なお、これら中空シリカ粒子の屈折率はアッベ屈折率計(アタゴ(株)製)にて測定をおこなった。
特に低屈折率層は、反射防止能と耐擦傷性を両立させるために、オルガノシラン化合物、その加水分解物およびその部分縮合物の少なくともいずれかを含有することが好ましく、光学機能層についても同様である。ゾル成分は、塗布液を塗布後、乾燥、加熱工程で縮合して硬化物を形成し上記層の透光性樹脂となる。また、該硬化物が重合性不飽和結合を有する場合、活性光線の照射により3次元構造を有する透光性樹脂が形成される。オルガノシラン化合物は、下記一般式Aで表されるものが好ましい。
一般式A (R10)m−Si(X)4-m
上記一般式Aにおいて、R10は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。アルキル基としてはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ヘキシル、デシル、ヘキサデシル等が挙げられる。アルキル基として好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは1〜6のものである。アリール基としてはフェニル、ナフチル等が挙げられ、好ましくはフェニル基である。Xは、水酸基または加水分解可能な基を表し、例えばアルコキシ基(炭素数1〜5のアルコキシ基が好
ましい。例えばメトキシ基、エトキシ基等が挙げられる)、ハロゲン原子(例えばCl、Br、I等)、及びR2COO(R2は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基が好ましい。例えばCH3COO、C2H5COO等が挙げられる)で表される基が挙げられ、好ま
しくはアルコキシ基であり、特に好ましくはメトキシ基またはエトキシ基である。mは1〜3の整数を表し、好ましくは1または2であり、特に好ましくは1である。
フッ素、塩素、臭素等)、水酸基、メルカプト基、カルボキシル基、エポキシ基、アルキル基(メチル、エチル、i−プロピル、プロピル、t−ブチル等)、アリール基(フェニル、ナフチル等)、芳香族ヘテロ環基(フリル、ピラゾリル、ピリジル等)、アルコキシ基(メトキシ、エトキシ、i−プロポキシ、ヘキシルオキシ等)、アリールオキシ(フェノキシ等)、アルキルチオ基(メチルチオ、エチルチオ等)、アリールチオ基(フェニルチオ等)、アルケニル基(ビニル、1−プロペニル等)、アシルオキシ基(アセトキシ、アクリロイルオキシ、メタクリロイルオキシ等)、アルコキシカルボニル基(メトキシカルボニル、エトキシカルボニル等)、アリールオキシカルボニル基(フェノキシカルボニル等)、カルバモイル基(カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N−メチル−N−オクチルカルバモイル等)、アシルアミノ基(アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ、アクリルアミノ、メタクリルアミノ等)等が挙げられ、これら置換基は更に置換されていても良い。
ル基、シアノ基、フッ素原子、または塩素原子を表す。アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基などが挙げられる。水素原子、メチル基、メトキシ基、メトキシカルボニル基、シアノ基、フッ素原子、および塩素原子が好ましく、水素原子、メチル基、メトキシカルボニル基、フッ素原子、および塩素原子が更に好ましく、水素原子およびメチル基が特に好ましい。Yは単結合もしくは*−COO−**、*−CONH−**又は*−O−**を表し、単結合、*−COO−**および*−CONH−**が好ましく、単結合および*−COO−**が更に好ましく、*−COO−**が特に好ましい。*は=C(R1)−に結合する位置を、**はLに結合する位置を表す。
本発明の反射防止フィルムは、すでに説明した光学機能層や低屈折率層を含めて、透明支持体上の各層に無機フィラーを添加することが好ましい。各層に添加する無機フィラーはそれぞれ同じでも異なっていても良く、各層の屈折率、膜強度、膜厚、塗布性などの必要性能に応じて、種類、添加量、は適宜調節されることが好ましい。既に述べたように、低屈折率層に用いる無機フィラーには、シリカ微粒子が含まれていることが好ましい。
くは0.001〜0.1μm、さらに好ましくは0.001〜0.06μmである。ここで、粒子の平均粒径はコールターカウンターにより測定される。本発明における無機フィラーの使用方法は特に制限されるものではないが、例えば、乾燥状態で使用することができるし、あるいは水もしくは有機溶媒に分散した状態で使用することもできる。
くは0.1〜5質量%の場合である。
く、複数個あることが好ましい。好ましい置換基の例としてはアクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、アリール基、シンナモイル基、エポキシ基、オキセタニル基、水酸基、フルオロアルキル基、ポリオキシアルキレン基、カルボキシル基、アミノ基などを含む基が挙げられる。分子量に特に制限はないが、10万以下であることが好ましく、5万以下であることが特に好ましく、3000〜30000であることが最も好ましい。シリコーン系化合物のシリコーン原子含有量には特に制限はないが18.0質量%以上であることが好ましく、25.0〜37.8質量%であることが特に好ましく、30.0〜37
.0質量%であることが最も好ましい。好ましいシリコーン系化合物の例としては信越化学(株)製、X-22-174DX、X-22-2426、X-22-164B、X22-164C、X-22-170DX、X-22-176D、X-22-1821(以上商品名)やチッソ(株)製、FM-0725、FM-7725、FM-4421、FM-5521、FM6621、FM-1121やGelest製DMS-U22、RMS-033、RMS-083、UMS-182、DMS-H21、DMS-H31、HMS-301、FMS121、FMS123、FMS131、FMS141、FMS221 (以上商品名)などが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
)8CF3,−CH2CH2(CF2)4H等)であっても、分岐構造(例えばCH(CF3)2,CH2CF(CF3)2,CH(CH3)CF2CF3,CH(CH3)(CF2)5CF2H等)であっても、脂環式構造(好ましくは5員環または6員環、例えばパーフルオロシクロへキシル基、パーフルオロシクロペンチル基またはこれらで置換されたアルキル基等)であっても良く、エーテル結合を有していても良い(例えばCH2OCH2CF2CF3,CH2CH2OCH2C4F8H,CH2CH2OCH2CH2C8F17,CH2CH2OCF2CF2OCF2CF2H等)。該フルオロアルキル基は同一分子中に複数含まれていてもよい。
下「℃」を省略する)、ヘプタン(98.4)、シクロヘキサン(80.7)、ベンゼン(80.1)などの炭化水素類、ジクロロメタン(39.8)、クロロホルム(61.2)、四塩化炭素(76.8)、1,2−ジクロロエタン(83.5)、トリクロロエチレン(87.2)などのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル(34.6)、ジイソプロピルエーテル(68.5)、ジプロピルエーテル(90.5)、テトラヒドロフラン(66)などのエーテル類、ギ酸エチル(54.2)、酢酸メチル(57.8)、酢酸エチル(77.1)、酢酸イソプロピル(89)などのエステル類、アセトン(56.1)、2−ブタノン(=メチルエチルケトン(MEK)、79.6)などのケトン類、メタノール(64.5)、エタノール(78.3)、2−プロパノール(82.4)、1−プロパノール(97.2)などのアルコール類、アセトニトリル(81.6)、プロピオニトリル(97.4)などのシアノ化合物類、二硫化炭素(46.2)、などがある。このうちケトン類、エステル類が好ましく、特に好ましくはケトン類である。ケトン類の中では2−ブタノンが特に好ましい。
本発明の反射防止フィルムの透明支持体としては、プラスチックフィルムを用いることが好ましい。プラスチックフィルムを形成するポリマーとしては、セルロースアシレート(例、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、代表的には富士写真フイルム(株)製TAC−TD80U,TD80UFなど)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル(例、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート)、ポリスチレン、ポリオレフィン、ノルボルネン系樹脂(アートン:商品名、JSR社製)、非晶質ポリオレフィン(ゼオネックス:商品名、日本ゼオン社製)、などが挙げられる。このうちセルロースアシレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、が好ましく、特にトリアセチルセルロースが好ましい。
ジクロロメタン等を実質的に含まない溶剤を用いてセルロースアシレートのドープを調製する場合には、後述するような特殊な溶解法が必須となる。
鹸化処理することにより、最外層を有する側とは反対側の透明支持体の表面が親水化される。
親水化された表面は、ポリビニルアルコールを主成分とする偏向膜との接着性を改良す
るのに特に有効である。また、親水化された表面は、空気中の塵埃が付着しにくくなるため、偏向膜と接着させる際に偏向膜と反射防止フィルムの間に塵埃が入りにくく、塵埃による点欠陥を防止するのに有効である。
鹸化処理は、最外層を有する側とは反対側の透明支持体の表面の水に対する接触角が40゜以下になるように実施することが好ましい。更に好ましくは30゜以下、特に好ましくは20゜以下である。
(1)透明支持体上に反射防止層を形成後に、アルカリ液中に少なくとも1回浸漬することで、該フィルムの裏面を鹸化処理する。
(2)透明支持体上に反射防止層を形成する前または後に、アルカリ液を該反射防止フィルムの反射防止フィルムを形成する面とは反対側の面に塗布し、加熱、水洗および/または中和することで、該フィルムの裏面だけを鹸化処理する。
本発明の反射防止フィルムは以下の方法で形成することができるが、この方法に制限されない。
まず、各層を形成するための成分を含有した塗布液が調製される。次に、光学機能層を形成するための塗布液を、ディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法やエクストルージョンコート法(米国特許2681294号明細書参照)により透明支持体上に塗布し、加熱・乾燥するが、マイクログラビアコート法が特に好ましい。その後、光照射あるいは加熱して、光学機能層を形成するためのモノマーを重合して硬化する。これにより光学機能層が形成される。
次に、同様にして低屈折率層を形成するための塗布液を光学機能層上に塗布し、光照射あるいは加熱し低屈折率層が形成される。このようにして、本発明の反射防止フィルムが得られる。
分であることが好ましく、1〜50m/分がより好ましい。
ることが好ましい。本発明の反射防止フィルムが保護フィルムを兼ねることで、偏光板の製造コストを低減できる。また、本発明の反射防止フィルムを最表層に使用することにより、外光の映り込み等が防止され、耐傷性、防汚性等も優れた偏光板とすることができる。
即ち、連続的に供給されるポリマーフィルムの両端を保持手段により保持しつつ張力を付与して延伸した偏光膜で、少なくともフィルム幅方向に1.1〜20.0倍に延伸し、フィルム両端の保持装置の長手方向進行速度差が3%以内であり、フィルム両端を保持する工程の出口におけるフィルムの進行方向と、フィルムの実質延伸方向のなす角が、20〜70゜傾斜するようにフィルム進行方向を、フィルム両端を保持させた状態で屈曲させてなる延伸方法によって製造することができる。特に45°傾斜させたものが生産性の観点から好ましく用いられる。
る。例えば「EL、PDP、LCDディスプレイ」東レリサーチセンター発行(2001)などに記載されている。
(透光性微粒子分散液Aの調製)
透光性微粒子として、分散安定剤にマクロモノマーを使用した分散重合で得られたアクリル系(PMMA系)架橋微粒子TM-X-1(東亜合成(株)、架橋剤量50質量%、2.36μm)を使用した。17.5kgのメチルイソブチルケトンに対してアクリル系架橋微粒子TM-X-1を7.5kg加え、回転数5000rpm、分散時間3時間の条件でポリトロン分散を行い、30質量%溶液の透光性微粒子分散液Aを得た。平均粒子径測定はMALVERN製マスターサイザーを用いて、測定溶剤にメチルイソブチルケトンを使用した。平均粒子径は2.5μmであった。透光性微粒子分散液中で経時による粒子径変化はなく、メチルイソブチルケトンによる浸漬によって膨潤することはなかった。
透光性微粒子として、分散安定剤にマクロモノマーを使用した分散重合で得られたアクリル系(PMMA系)架橋微粒子TM-X-5(東亜合成(株)、架橋剤量50質量%、5.38μm)を使用した。17.5kgのメチルイソブチルケトンに対してアクリル系架橋微粒子TM-X-5を7.5kg加え、回転数5000rpm、分散時間3時間の条件でポリトロン分散を行い、30質量%溶液の透光性微粒子分散液Bを得た。平均粒子径測定はMALVERN製マスターサイザーを用いて、測定溶剤にメチルイソブチルケトンを使用した。平均粒子径は5.5μmであった。透光性微粒子分散液中で経時による粒子径変化はなく、メチルイソブチルケトンによる浸漬によって膨潤することはなかった。
透光性微粒子として、分散安定剤にマクロモノマーを使用した分散重合で得られたアクリル系(PMMA系)架橋微粒子TM-X-1(東亜合成(株)、架橋剤量50質量%、2.36μm)を使用した。17.5kgのn-ブタノールに対してアクリル系架橋微粒子TM-X-1を7.5kg加え、回転数5000rpm、分散時間3時間の条件でポリトロン分散を行い、30質量%溶液の透光性微粒子分散液Cを得た。平均粒子径測定はMALVERN製マスターサイザーを用いて、測定溶剤にn-ブタノールを使用した。平均粒子径は2.5μmであった。透光性微粒子分散液中で経時による粒子径変化はなく、n-ブタノールによる浸漬によって膨潤することはなかった。
透光性微粒子として、分散安定剤にマクロモノマーを使用せずに分散重合で得られたアクリル系(PMMA系)架橋微粒子MXS300H3(綜研化学(株)、架橋剤量30質量%、2.96μm)を使用した。17.5kgのメチルイソブチルケトンに対してアクリル系架橋微粒子MXS300H3を7.5kg加え、回転数5000rpm、分散時間3時間の条件でポリトロン分散を行い、30質量%溶液の透光性微粒子分散液Dを得た。平均粒子径測定はMALVERN製マスターサイザーを用いて、測定溶剤にメチルイソブチルケトンを使用した。平均粒子径は3.1μmであった。透光性微粒子分散液中で経時による粒子径変化はなく、メチルイソブチルケトンによる浸漬によって膨潤することはなかった。
透光性微粒子として、分散安定剤にマクロモノマーを使用せずに分散重合で得られたアクリル系(PMMA系)架橋微粒子MXS300H2(綜研化学(株)、架橋剤量20質量%、2.95μm)を使用した。17.5kgのメチルイソブチルケトンに対してアクリル系架橋微粒子MXS300H2を7.5kg加え、回転数5000rpm, 分散時間3時間の条件でポリトロン分散を行い、30質量%溶液の透光性微粒子分散液Eを得た。平均粒子径測定はMALVERN製マスターサイザーを用いて、測定溶剤にメチルイソブチルケトンを使用した。平均粒子径は3.1μmであった。透光性微粒子分散液中で経時による粒子径変化はなく、メチルイソブチルケトンによる浸漬によって膨潤することはなかった。
透光性微粒子として、分散安定剤にマクロモノマーを使用せずに分散重合で得られたアクリル系(PMMA系)架橋微粒子MXS300(綜研化学(株)、架橋剤量5質量%、3.11μ
m)を使用した。17.5kgのメチルイソブチルケトンに対してアクリル系架橋微粒子MXS300を7.5kg加え、回転数5000rpm、分散時間3時間の条件でポリトロン分散を行い、30質量%
溶液の透光性微粒子分散液Fを得た。平均粒子径測定はMALVERN製マスターサイザーを用
いて、測定溶剤にメチルイソブチルケトンを使用した。平均粒子径は3.1μmであった。
透光性微粒子分散液中で経時による粒子径変化があり、分散液化後8日後の平均粒子径は3.4μmで膨潤していた。
透光性微粒子として、シリカ微粒子KEP150(日本触媒(株)、1.56μm)を使用した。17.5kgのメチルエチルケトンに対してシリカ微粒子KEP150を7.5kg加え、回転数5000rpm、分散時間3時間の条件でポリトロン分散を行い、30質量%溶液の透光性微粒子分散液Gを得た。平均粒子径測定はMALVERN製マスターサイザーを用いて、測定溶剤にメチルイソブチルケトンを使用した。平均粒子径は1.5μmであった。
分散安定剤にマクロモノマーを使用せずに分散重合で得られたアクリル系(PMMA系)架橋微粒子MXS150(綜研化学(株)、架橋剤量5質量%、1.55μm)を使用した。17.5kgのメチルイソブチルケトンに対してアクリル系架橋微粒子MXS150を7.5kg加え、回転数5000rpm、分散時間3時間の条件でポリトロン分散を行い、30質量%溶液の透光性微粒子分散液Hを得た。平均粒子径測定はMALVERN製マスターサイザーを用いて、測定溶剤にメチルイソブチルケトンを使用した。平均粒子径は1.5μmであった。透光性微粒子分散液中で経時による粒子径変化があり、分散液化後8日後の平均粒子径は1.8μmで膨潤していた。
透光性微粒子として、第12回高分子ミクロスフェア討論会(2002)の「高温重合により合成されるカルボキシル基含有マクロモノマーを用いた分散重合」に記載されている方法で重合性マクロモノマーを分散安定剤に使用して透光性微粒子を作製した。重合性マクロモノマーは、全モノマーに対して25質量%のアクリル酸、20質量%のメチルメタクリレート、55質量%のブチルアクリレートを用い、200℃で連続塊状重合を行い合成した。重合性マクロモノマーの分子量は10000で、マクロモノマーの高分子鎖に対する官能基化率は95.0%であった。この重合性マクロモノマーを分散安定剤に使用し、重合性単量体としてメチルメタクリレートと重合性架橋剤としてエチレングリコールジメタクリレートの分散重合を水/メタノール(30質量%/70質量%)媒体中、開始剤に2,2’−アゾビスイソブチロニトリルを、中和剤にアミンを用いてアクリル系架橋微粒子Aを作製した。仕込み量は透光性微粒子中にメチルメタクリレートが40質量%、エチレングリコールジメタクリレートが40質量%、重合性マクロモノマーが20質量%になるように調整した。SEM観察により粒子径を測定し平均粒子径は3.23μmであった。またSEM観察で透光性樹脂微粒子の凝集や融着がなく粗大粒子がないことを確認した。17.5kgのメチルイソブチルケトンに対してアクリル系架橋微粒子Aを7.5kg加え、回転数5000rpm、分散時間3時間の条件でポリトロン分散を行い、30質量%溶液の透光性微粒子分散液Iを得た。平均粒子径測定はMALVERN製マスターサイザーを用いて、測定溶剤にメチルイソブチルケトンを使用した。平均粒子径は3.2μmであった。透光性微粒子分散液中で経時による粒子径変化はなく、メチルイソブチルケトンによる浸漬によって膨潤することはなかった。
表1に透光性微粒子分散液の粒子径と膨潤結果を示す。架橋剤が透光性樹脂微粒子の2
0質量%以上含有していれば、分散液溶剤による浸漬で膨潤することはなく、分散液化後、粒子径が変化することはなかった。
MIBK: メチルイソブチルケトン、n-BuOH: n-ブタノール
粒子径1:分散液調製直後、粒子径2:分散液調製後8時間
下記組成物をミキシングタンクに投入し、攪拌してハードコート層塗布液とした。
<光学機能層用塗布液組成>
デソライトZ7404 100質量部
(ジルコニア微粒子含有ハードコート組成液:JSR(株)製、固形分:60質量%メ
チルイソブチルケトン/メチルエチルケトン混合溶液、メチルイソブチルケトン/メチル
エチルケトン溶液:90/10質量%、ジルコニア微粒子 含量(固形分中):70質量
%、ジルコニア微粒子径:20nm)
DPHA(UV硬化性樹脂:日本化薬(株)製) 31質量部
KBM−5103 10質量部
(シランカップリング剤:信越化学工業(株)製)
透光性微粒子分散液A(30質量%MIBK分散物) 11.3質量部
透光性微粒子分散液G(30質量%MEK分散物) 29.7質量部
MEK 8.2質量部
MIBK 5.1質量部
光学機能層用塗布液Aの塗布液組成において、透光性微粒子分散液AおよびGの代わりに透光性微粒子分散液Bを11.3質量部含む以外は光学機能層用塗布液Aと同様に調製された塗布液を光学機能層用塗布液Bとする。
光学機能層用塗布液Aの塗布液組成において、透光性微粒子分散液Aの代わりに同量の透光性微粒子分散液Cを含み、ジルコニア微粒子含有ハードコート組成液デソライトZ7404をジルコニア微粒子含有ハードコート組成液デソライトKZ7345A(JSR(株)製、固形分:60質量%n−ブタノール/メチルエチルケトン混合溶液、n−ブタノール/メチルエチルケトン溶液:90/10質量%、ジルコニア微粒子含量(固形分中):70質量%、ジルコニア微粒子径:20nm)に変更し、さらにMIBKの代わりに同量のn-ブタノールを含む以外は光学機能層用塗布液Aと同様に調製された塗布液を光学機能層用塗布液Cとする。
光学機能層用塗布液Aの塗布液組成において、透光性微粒子分散液Aの代わりに同量の透光性微粒子分散液Dを用いる以外は光学機能層用塗布液Aと同様に調製された塗布液を光学機能層用塗布液Dとする。
光学機能層用塗布液Aの塗布液組成において、透光性微粒子分散液Aの代わりに同量の透光性微粒子分散液Eを用いる以外は光学機能層用塗布液Aと同様に調製された塗布液を光学機能層用塗布液Eとする。
光学機能層用塗布液Aの塗布液組成において、透光性微粒子分散液Aの代わりに同量の透光性微粒子分散液Fを用いる以外は光学機能層用塗布液Aと同様に調製された塗布液を光学機能層用塗布液Fとする。
光学機能層用塗布液Aの塗布液組成において、透光性微粒子分散液Aの代わりに同量の透光性微粒子分散液Dを、また透光性微粒子分散液Gの代わりに同量の透光性微粒子分散液Hを含む以外は光学機能層用塗布液Aと同様に調製された塗布液を光学機能層用塗布液Gとする。
光学機能層用塗布液Aの塗布液組成において、透光性微粒子分散液Aの代わりに同量の透光性微粒子分散液Iを含む以外は光学機能層用塗布液Aと同様に調製された塗布液を光学機能層用塗布液Hとする。
ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ペジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混合物"DPHA"[日本火薬(株)製]50質量部、硬化開始剤「イルガキュア184」(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)2質量部、透光性微粒子分散液
B13.5質量部、シランカップリング剤"KBM−5103"[信越化学工業(株)製]10質量部、及び先に例示のフッ素系ポリマー(PF−2)0.03質量部をメチルイソブチルケトン30質量部、メチルエチルケトン10重量部、プロピレングリコール10重量部と混合して塗布液として調製した。
KAYARAD DPCA−20(日本化薬(株)製)100質量部、メチルエチルケトン57質量部、シクロヘキサノン15質量部、イルガキュアー184(チバスペシャリティーケミカルズ(株)製)8質量部、MEK−ST(屈折率1.47、平均粒径15nmのシリカ超微粒子、日産化学(株)製)103質量部、透光性微粒子分散液A10質量部、KBM−5103(アクリロイル基含有オルガノシラン、信越化学(株)製)15質量部の混合物を、攪拌した後、孔径10μmのポリプロピレン製フィルターで濾過した。
攪拌機、還流冷却器を備えた反応器、メチルエチルケトン120質量部、アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン(KBM−5103(商品名);信越化学工業(株)製)100質量部、ジイソプロポキシアルミニウムエチルアセトアセテート3質量部を加え混合したのち、イオン交換水30質量部を加え、60℃で4時間反応させたのち、室温まで冷却し、ゾル液aを得た。質量平均分子量は1800であり、オリゴマー成分以上の成分のうち、分子量が1000〜20000の成分は100%であった。また、ガスクロマトグラフィー分析から、原料のアクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランは全く残存していなかった。
下記組成物をミキシングタンクに投入し、攪拌して、その後、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターでろ過して、低屈折率層用塗布液を調製した。
<低屈折率層用塗布液組成>
オプスターJN7228A 100質量部
(熱架橋性含フッ素ポリマー組成液:JSR(株)製)
MEK−ST 4.3質量部
(シリカ分散物 平均粒径15nm:日産化学(株)製)
MEK−STの粒径違い品 5.1質量部
(シリカ分散物 平均粒径45nm:日産化学(株)製)
ゾル液a 2.2質量部
MEK 15.0質量部
シクロヘキサノン 3.6質量部
(a)中空シリカ微粒子ゾルの調製
中空シリカ微粒子ゾル(イソプロピルアルコールシリカゾル、平均粒子径60nm、シェル厚み10nm、シリカ濃度20質量%、シリカ粒子の屈折率1.31、特開2002−79616の調製例4に準じサイズを変更して作成)500gに、アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製)30g、およびジイソプロポキシアルミニウムエチルアセテート1.5g加え混合した後に、イオン交換水を9gを加えた。60℃で8時間反応させた後に室温まで冷却し、アセチルアセトン1.8gを添加した。この分散液500gにほぼシリカの含量一定となるようにシクロヘキサノンを添加しながら、圧力20kPaで減圧蒸留による溶媒置換を行った。分散液に異物の発生はなく、固形分濃度をシクロヘキサノンで調整し20質量%にしたときの粘度は25℃で5mPa・sであった。得られた分散液Aのイソプロピルアルコールの残存量をガスクロマトグラフィーで分析したところ、1.5%であった。
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン100g、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン1000g、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン400g、テトラエトキシシラン500g、イソブタノール200gをフラスコに仕込み、撹拌した。次に0.25Nの酢酸水419gを少量ずつ滴下した。滴下終了後、室温で3時間撹拌した。次にアルミニウムアセチルアセトナート6gを加え、更に撹拌を3時間行った。その後、イソプロピルアルコール600gを添加して、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターでろ過して得られた液100gに対して、更に、前記(a)で調製した中空シリカを97g添加し、攪拌の後、孔径30μm、10μm、1μmのポリプロピレン製フィルターで多段ろ過して、低屈折率層用塗布液Bを調製した。
支持体としてトリアセチルセルロースフィルム(TD80U、富士写真フイルム(株)製)をロール形態で巻き出して、光学機能層用塗布液Aを線数135本/インチ、深度60μmのグラビアパターンを有する直径50mmのマイクログラビアロールとドクターブレードを用いて、搬送速度10m/分の条件で塗布し、60℃で150秒乾燥の後、さらに窒素パージ下で160W/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて、照度400mW/cm2、照射量250mJ/cm2の紫外線を照射して塗布層を硬化させ、光学機能層を形成し、巻き取った。硬化後、光学機能層の厚さは2.4μmであった。
1.5モル/lの水酸化ナトリウム水溶液を調製し、55℃に保温した。0.005モル/lNの希硫酸水溶液を調製し、35℃に保温した。作製した反射防止フィルムを上記の水酸化ナトリウム水溶液に2分間浸漬した後、水に浸漬し水酸化ナトリウム水溶液を十分に洗い流した。次いで、上記の希硫酸水溶液に1分間浸漬した後、水に浸漬し希硫酸水溶液を十分に洗い流した。最後に試料を120℃で十分に乾燥させた。
このようにして、鹸化処理済み反射防止フィルムを作製した。
延伸したポリビニルアルコールフィルムにヨウ素を吸着させて偏光膜を作製した。鹸化処理済みの反射防止フィルムに、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、作製した反射防止フィルムの支持体側(トリアセチルセルロース)が偏光膜側となるように偏光膜の片側に貼り付けた。また、ディスコティック構造単位の円盤面が透明支持体面に対して傾いており、且つ該ディスコティック構造単位の円盤面と透明支持体面とのなす角度が、光学異方層の深さ方向において変化している光学補償層を有する視野角拡大フィルム(ワイドビューフィルムSA 12B、富士写真フイルム(株)製)を鹸化処理し、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、偏光膜のもう一方の側に貼り付けた。このようにして偏光板を作製した。
延伸したポリビニルアルコールフィルムにヨウ素を吸着させて偏光膜を作製した。市販のトリアセチルセルロースフィルム(富士写真フイルム製 フジタックTD80)に鹸化処理を行い、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、偏光膜の片側に貼り付けた。また、液晶性化合物からなる光学異方性層を有する光学補償フィルムWVSA 12B(富士写真フイルム(株)製)にケン化処理を行い、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、セルロースアセテートフィルムが偏光膜側となるように反対側に貼り付けた。このようにしてバックライト側偏光板を作製した。
実施例1において、光学機能層用塗布液Aの代わりに光学機能層用塗布液Bに変更した以外は全く同様にして、光拡散フィルム、反射防止フィルムおよび偏光板を作製した。光学機能層の膜厚は5.0μmであった。
実施例1において、光学機能層用塗布液Aの代わりに光学機能層用塗布液Cに変更した以外は全く同様にして、光学フィルム、反射防止フィルムおよび偏光板を作製した。光学機能層の膜厚は2.4μmであった。
実施例1において、光学機能層用塗布液Aの代わりに光学機能層用塗布液Hに変更した以外は全く同様にして、光学フィルム、反射防止フィルムおよび偏光板を作製した。光学機能層の膜厚は3.2μmであった。
実施例1において、光学機能層用塗布液Aの代わりに光学機能層用塗布液Dに変更した以外は全く同様にして、光学フィルム、反射防止フィルムおよび偏光板を作製した。光学機能層の膜厚は3.0μmであった。
実施例1において、光学機能層用塗布液Aの代わりに光学機能層用塗布液Eに変更した以外は全く同様にして、光学フィルム、反射防止フィルムおよび偏光板を作製した。光学機能層の膜厚は3.0μmであった。
実施例1において、光学機能層用塗布液Aの代わりに光学機能層用塗布液Fに変更した以外は全く同様にして、光学フィルム、反射防止フィルムおよび偏光板を作製した。光学機能層の膜厚は3.0μmであった。
実施例1において、光学機能層用塗布液Aの代わりに光学機能層用塗布液Gに変更した以外は全く同様にして、光学フィルム、反射防止フィルムおよび偏光板を作製した。光学機能層の膜厚は3.2μmであった。
前記した方法で、測定した。
(凝集粒子および粗大粒子による点欠陥の評価)
上記で作製した光学フィルムにつき、1.34m×5.00mの範囲を透過光で目視および光学顕微鏡により凝集粒子および粗大粒子による点欠陥を数えた。
(鏡面反射率の測定)
上記で作製した反射防止フィルムにつき、分光光度計V−550(日本分光(株)製)にアダプターARV−474を装着して、380〜780nmの波長領域において、入射角5度における出射角−5度の鏡面反射率を測定し、450〜650nmの平均反射率を算出し、反射防止性を評価した。
(表面白化の評価)
上記で作製した液晶表示装置につき、黒表示の状態で表面白化を評価した。
黒表示の表面の黒に締りがあり、白味を感じない。 :○
黒表示の表面にわずかに白味を感じる。 :△
黒表示の表面が白くぼやけ、強く白味を感じる。 :×
(呆けの評価)
また、液晶表示装置に画像を表示させ、画像の呆けを評価した。
画像の呆けが全く判らない :○
画像がわずかに呆ける :△
画像の呆けが認識できる :×
実施例1〜4はいずれも黒表示における表面白化がなく、黒のしまりに優れ、且つ文字などの画像を表示した際、呆けが感じられなかった。さらに凝集粒子や粗大粒子による点欠陥がなく、更に低屈折率層を設けることで、反射防止性が良好であった。
比較例1〜4は、透光性樹脂微粒子を構成する成分としてマクロモノマー成分を含まない。比較例3および4は表面凸凹を付与する、あるいは内部光拡散性を付与する透光性樹脂微粒子の耐溶剤性が劣り、塗布液溶剤で膨潤するため表面散乱性および内部散乱性が過度に大きくなる。その結果、画像表示品位において表面白化や画像の呆けが生じる。また比較例1および2は比較例3および4に対して透光性樹脂微粒子の架橋剤が多いため、画像表示品位は良くなるものの、重合性マクロモノマーを使用していないため、透光性樹脂微粒子の高架橋性と単分散性が両立せず、凝集粒子および粗大粒子による点欠陥が多い。
実施例1において、光学機能層用塗布液Aの代わりに光学機能層用塗布液Iに変更した以外は全く同様にして、光拡散フィルム、反射防止フィルムおよび偏光板を作製した。光学機能層の膜厚は5.0μmであった。
実施例1において、光学機能層用塗布液Aの代わりに光学機能層用塗布液Jに変更した以外は全く同様にして、光拡散フィルム、反射防止フィルムおよび偏光板を作製した。光学機能層の膜厚は2.4μmであった。
実施例6において、低屈折率層用塗布液Aの代わりに低屈折率層用塗布液Bに変更した以外は全く同様にして、反射防止フィルムおよび偏光板を作製した。
支持体としてトリアセチルセルロースフィルム(TD80U、富士写真フイルム(株)製)の内面側(ドラム側)表面上に、"ペルノックスC−4456−S7"[ATOを分散したハードコート剤(固形分45質量%):日本ペルノックス(株)製]を塗布、乾燥後、紫外線を照射して硬化し、厚み1μmの帯電防止層(ECL)を形成した。このフィルムの表面抵抗は108Ω/□オーダーの導電性であった。
なお表面抵抗率は、試料を、25℃、65%RHの条件下に1時間放置した後、同条件下で三菱化学(株)製 抵抗率計"MCP−HT260"を用いて測定した。
実施例1において、支持体としてトリアセチルセルロースフィルム(TD80U、富士写真フイルム(株)製)の代わりに上記ECL付きトリアセチルセルロースフィルムに変更し、かつ、光学機能層用塗布液Aの代わりに光学機能層用塗布液Iに変更した以外は全く同様にして、光拡散フィルム、反射防止フィルムおよび偏光板を作製した。光学機能層の膜厚は5.0μmであった。
実施例5で得られたフィルムの平均反射率は2.1%、内部ヘイズ18%、表面ヘイズ4%であった。このフィルムを用いた偏光板は、十分な防眩性と白濁防止効果を高い次元で両立していた。
実施例6で得られたフィルムの平均反射率は1.5%、内部ヘイズ0.3%であった。このフィルムを用いた偏光板は、充分な反射防止性と耐擦傷性に優れていた。また、クリアーハードコートに特有の虹色のムラが全く観察されず、高い表示品質を提供出来るもの
であった。
実施例8で得られたフィルムの平均反射率は2.1%、内部ヘイズ19%、表面ヘイズ4%であった。このフィルムを用いた偏光板は、実施例5で得られたフィルムを用いた偏光板と同等の防眩性と白濁防止効果を有していた。
2 透明基材フィルム
3 光学機能層
4 透光性樹脂微粒子
5 低屈折率層
Claims (14)
- 透光性樹脂中に透光性樹脂微粒子を含む光学機能層を有する光学フィルムであって、該透光性樹脂微粒子が、少なくとも重合性架橋剤及び重合性マクロモノマーを含有する成分を重合して得られる重合体を含むことを特徴とする光学フィルム。
- 該重合性マクロモノマーが、カルボキシル基を含有することを特徴とする請求項1に記載の光学フィルム。
- 該重合性マクロモノマー成分が、透光性樹脂微粒子に10質量%以上含まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の光学フィルム。
- 該重合性架橋剤成分が、透光性樹脂微粒子の20質量%以上含まれていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光学フィルム。
- 該透光性樹脂微粒子が、アクリル系架橋樹脂微粒子であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光学フィルム。
- 該透光性樹脂微粒子の平均粒子径が、0.5μm以上8.0μm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光学フィルム。
- 光学フィルムの光学機能層として、内部ヘイズが10%以上の光拡散層を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光学フィルム。
- 光学フィルムの光学機能層上に、反射防止層として屈折率1.31〜1.45の低屈折率層が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の反射防止フィルム。
- 前記低屈折率層が、下記一般式(1)で表されるオルガノシランの加水分解物、その部分縮合物の何れか一つ以上の成分を含有する硬化性組成物を塗布し硬化して形成される硬化膜であることを特徴とする請求項8に記載の反射防止フィルム。
一般式(1)
(R10)nSi(X)4-n
(式中、R10は置換もしくは無置換のアルキル基または置換もしくは無置換のアリール基を表す。Xは水酸基または加水分解可能な基を表す。nは0〜2の整数を表す。) - 反射防止フィルムが、セルロースアシレートフィルムと、該セルロースアシレートフィルムより屈折率が低い低屈折率層との間に防眩層を有する多層構造を有しており、該低屈折率層を形成した後の偏光膜と接する面の反対側の表面ヘイズが2%〜7%、且つ、フィルム全体の内部ヘイズが0〜50%であることを特徴とする、請求項8又は9に記載の反射防止フィルム。
- 反射防止フィルムが、セルロースアシレートフィルムと、該セルロースアシレートフィルムより屈折率が低い低屈折率層との間に、ハードコート層を有する多層構造を有しており、該ハードコート層が前記一般式(1)に記載のオルガノシランの加水分解物、その部分縮合物の何れか一つ以上の成分を含有することを特徴とする、請求項8又は9に記載の反射防止フィルム。
- 反射防止フィルムが、セルロースアシレートフィルムと、該セルロースアシレートフィルムより屈折率が低い低屈折率層との間に、更に帯電防止層を有する多層構造を有していることを特徴とする、請求項8〜11のいずれかに記載の反射防止フィル
ム。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の光学フィルムまたは請求項8〜12のいずれかに記載の反射防止フィルムが、偏光板の偏光子の2枚の保護フィルムのうちの一方に用いられていることを特徴とする偏光板。
- 請求項13に記載の偏光板を備えた画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005152537A JP4806541B2 (ja) | 2004-05-27 | 2005-05-25 | 光学フィルム、偏光板、及び画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004157992 | 2004-05-27 | ||
JP2004157992 | 2004-05-27 | ||
JP2005152537A JP4806541B2 (ja) | 2004-05-27 | 2005-05-25 | 光学フィルム、偏光板、及び画像表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006011419A true JP2006011419A (ja) | 2006-01-12 |
JP4806541B2 JP4806541B2 (ja) | 2011-11-02 |
Family
ID=35778704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005152537A Active JP4806541B2 (ja) | 2004-05-27 | 2005-05-25 | 光学フィルム、偏光板、及び画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4806541B2 (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007188035A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Samsung Corning Co Ltd | 酸化物を積層してなる光学層が形成されているバックライトユニット |
JP2007233185A (ja) * | 2006-03-02 | 2007-09-13 | Fujifilm Corp | 光学フィルム、反射防止フィルム、偏光板および画像表示装置 |
JP2007246714A (ja) * | 2006-03-16 | 2007-09-27 | Nippon Paint Co Ltd | 表面に微細凹凸を形成するコーティング組成物およびその応用 |
JP2007273254A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Hitachi Displays Ltd | 有機el表示装置及びその製造方法 |
WO2008020610A1 (fr) * | 2006-08-18 | 2008-02-21 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Stratifié optique, polariseur et unité d'affichage d'image |
JP2008129509A (ja) * | 2006-11-24 | 2008-06-05 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 防眩部材およびそれを備えた画像表示装置 |
JP2010150491A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Nippon Shokubai Co Ltd | 光拡散フィルム用樹脂組成物 |
US7802905B2 (en) | 2006-12-05 | 2010-09-28 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Light diffuser plate |
JP2011197330A (ja) * | 2010-03-18 | 2011-10-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 防眩性フィルム、防眩性フィルムの製造方法、偏光板及び画像表示装置 |
JP2013195811A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-09-30 | Nitto Denko Corp | 光拡散素子の製造方法および光拡散素子 |
KR101418946B1 (ko) | 2007-03-19 | 2014-07-15 | 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 | 방현성 광학 적층체 |
WO2014167663A1 (ja) * | 2013-04-10 | 2014-10-16 | 日東電工株式会社 | 光拡散素子の製造方法および光拡散素子 |
WO2018155784A1 (ko) * | 2017-02-24 | 2018-08-30 | 동우화인켐 주식회사 | 하드 코팅 필름 및 이를 포함하는 화상 표시 장치 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000284102A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-10-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | 反射防止膜および画像表示装置 |
JP2004093773A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-03-25 | Fuji Photo Film Co Ltd | 反射防止膜および画像表示装置 |
JP2004149569A (ja) * | 2002-10-28 | 2004-05-27 | Toagosei Co Ltd | 重合体微粒子の製造方法 |
JP2005091490A (ja) * | 2003-09-12 | 2005-04-07 | Sekisui Chem Co Ltd | 反射防止フィルム、樹脂微粒子及び反射防止用コーティング剤 |
-
2005
- 2005-05-25 JP JP2005152537A patent/JP4806541B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000284102A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-10-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | 反射防止膜および画像表示装置 |
JP2004093773A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-03-25 | Fuji Photo Film Co Ltd | 反射防止膜および画像表示装置 |
JP2004149569A (ja) * | 2002-10-28 | 2004-05-27 | Toagosei Co Ltd | 重合体微粒子の製造方法 |
JP2005091490A (ja) * | 2003-09-12 | 2005-04-07 | Sekisui Chem Co Ltd | 反射防止フィルム、樹脂微粒子及び反射防止用コーティング剤 |
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007188035A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Samsung Corning Co Ltd | 酸化物を積層してなる光学層が形成されているバックライトユニット |
JP2007233185A (ja) * | 2006-03-02 | 2007-09-13 | Fujifilm Corp | 光学フィルム、反射防止フィルム、偏光板および画像表示装置 |
JP2007246714A (ja) * | 2006-03-16 | 2007-09-27 | Nippon Paint Co Ltd | 表面に微細凹凸を形成するコーティング組成物およびその応用 |
JP2007273254A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Hitachi Displays Ltd | 有機el表示装置及びその製造方法 |
WO2008020610A1 (fr) * | 2006-08-18 | 2008-02-21 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Stratifié optique, polariseur et unité d'affichage d'image |
US8493660B2 (en) | 2006-08-18 | 2013-07-23 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Optical layered body comprising a light-transmitting substrate and antiglare layer, polarizer and image display device |
JP2008129509A (ja) * | 2006-11-24 | 2008-06-05 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 防眩部材およびそれを備えた画像表示装置 |
US7802905B2 (en) | 2006-12-05 | 2010-09-28 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Light diffuser plate |
KR101418946B1 (ko) | 2007-03-19 | 2014-07-15 | 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 | 방현성 광학 적층체 |
JP2010150491A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Nippon Shokubai Co Ltd | 光拡散フィルム用樹脂組成物 |
JP2011197330A (ja) * | 2010-03-18 | 2011-10-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 防眩性フィルム、防眩性フィルムの製造方法、偏光板及び画像表示装置 |
JP2013195811A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-09-30 | Nitto Denko Corp | 光拡散素子の製造方法および光拡散素子 |
WO2014167663A1 (ja) * | 2013-04-10 | 2014-10-16 | 日東電工株式会社 | 光拡散素子の製造方法および光拡散素子 |
KR20150143469A (ko) * | 2013-04-10 | 2015-12-23 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 광 확산 소자의 제조 방법 및 광 확산 소자 |
CN105190368A (zh) * | 2013-04-10 | 2015-12-23 | 日东电工株式会社 | 光扩散元件的制造方法及光扩散元件 |
US9891353B2 (en) | 2013-04-10 | 2018-02-13 | Nitto Denko Corporation | Light-diffusing-element manufacturing method and light-diffusing element |
KR102091901B1 (ko) * | 2013-04-10 | 2020-03-20 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 광 확산 소자의 제조 방법 및 광 확산 소자 |
WO2018155784A1 (ko) * | 2017-02-24 | 2018-08-30 | 동우화인켐 주식회사 | 하드 코팅 필름 및 이를 포함하는 화상 표시 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4806541B2 (ja) | 2011-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4806541B2 (ja) | 光学フィルム、偏光板、及び画像表示装置 | |
JP5331919B2 (ja) | 反射防止フィルムの製造方法、反射防止フィルム、偏光板、及び画像表示装置 | |
JP4666983B2 (ja) | 光学機能フィルムの製造方法 | |
JP4474114B2 (ja) | フルオロ脂肪族基含有ポリマーを含む組成物、フィルム、偏光板 | |
JP2005309399A (ja) | 光拡散フィルムの製造方法、反射防止フィルムおよびそれを用いた偏光板並びに液晶表示装置 | |
KR20070112140A (ko) | 필름, 그 제조방법, 상기 필름을 사용한 편광판, 및 상기편광판을 사용한 액정 표시 장치 및 표시장치 | |
JP2008268938A (ja) | 保護フィルム、偏光板、及び液晶表示装置 | |
JP2007045142A (ja) | 防眩性フィルム、反射防止フィルム、その製造方法、該フィルムを用いた偏光板および該偏光板を用いた液晶表示装置 | |
JP4139673B2 (ja) | 反射防止膜およびディスプレイ装置 | |
JP2006048025A (ja) | 反射防止フィルムおよびその製造方法 | |
JP2007108725A (ja) | 光学フィルム、反射防止フィルム、それを用いた偏光板およびディスプレイ装置 | |
JP4448681B2 (ja) | 反射防止フィルム、偏光板、及び液晶表示装置 | |
JP2007256844A (ja) | 光学フィルム、反射防止フィルム、光学フィルムの製造方法、それを用いた偏光板およびディスプレイ装置 | |
JP2008105191A (ja) | 光学フィルム、反射防止フィルム、偏光板、表示装置、及び光学フィルムの製造方法 | |
JP4792305B2 (ja) | 反射防止フィルム、偏光板、及び画像表示装置 | |
JP2005234476A (ja) | 反射防止膜、反射防止フィルムおよび画像表示装置 | |
JP2004191956A (ja) | 反射防止フィルム、偏光板、及び液晶表示装置 | |
JP2006154791A (ja) | 光散乱性フィルムの製造方法、光散乱性フィルムを用いた偏光板、偏光板を用いた液晶表示装置 | |
JP2007148398A (ja) | 光学フィルム、反射防止フィルム、偏光板、および画像表示装置 | |
JP2006268031A (ja) | 反射防止フィルム、偏光板、及び画像表示装置 | |
JP2007041495A (ja) | 防眩性反射防止フィルム、該防眩性反射防止フィルムを用いた偏光板、該偏光板を用いた液晶表示装置 | |
JP2005275391A (ja) | 反射防止フィルムおよび製造方法、並びに偏光板およびそれを用いた液晶表示装置 | |
JP2007164151A (ja) | 光学フィルム、反射防止フィルム、偏光板、および画像表示装置 | |
JP2006206775A (ja) | 光拡散層用塗布組成物、反射防止フィルム及びその製造方法、並びに反射防止フィルムを用いた偏光板及び画像表示装置 | |
JP2005215461A (ja) | 反射防止フィルム、偏光板、及びそれを用いた画像表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060328 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20061127 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071108 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071115 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071122 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100928 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101129 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110719 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110815 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4806541 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |