JP2006011278A - タンデム接続型多芯可変光減衰器 - Google Patents

タンデム接続型多芯可変光減衰器 Download PDF

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Abstract

【課題】 サイズが小型で加工が容易であり、安定した光減衰減衰制御ができる。
【解決手段】 入力導波路11と出力導波路12に一対の分岐導波路13,14を接続するマッハツェンダ型光導波路17を形成し、一対の分岐導波路13,14のうちいずれか一方分岐導波路13の上方に薄膜ヒータ18を設け、該薄膜ヒータ18の通電により信号光の減衰量を調整する可変光減衰器19において、マッハツェンダ型光導波路17,27を光路方向に2段にタンデム接続し、そのタンデム接続したマッハツェンダ型光導波路17,27,17b,27bを複数並列に同一基板51上に形成し、薄膜ヒータ18,28を、タンデム接続された2つのマッハツェンダ型光導波路17,27においては、互いに異なる側の分岐導波路13,24上方に設け、かつ、並列配置されたマッハツェンダ型光導波路17,17bでは同じ側の分岐導波路13,13b上方に設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、可変光減衰器に係り、特に、可変光減衰器をタンデム接続したタンデム接続型多芯光減衰器に関するものである。
図5(a)及び(b)に示すように、多芯可変光減衰器50は、複数の可変光減衰器60a,60bが並列に形成されてなる。
一つの可変光減衰器60a(60b)は、基板51上に形成された入力導波路52a(52b)と出力導波路53a(53b)との間に2本の分岐導波路54a,55a(54b,55b)を有するマッハツェンダ型光導波路を備えている。いずれか一方の分岐導波路54a(54b)上方のクラッド56表面には位相シフタとなる薄膜ヒータ59a(59b)が設けられ、薄膜ヒータ59a(59b)は通電用の電源(図示せず)に接続されている。各可変光減衰器60a,60bの入力導波路52a(52b)及び出力導波路53a(53b)には、それぞれ信号光を入出力するための光ファイバ(図示せず)が接続されている。
多芯可変光減衰器50は、薄膜ヒータ59a(59b)に電圧を印加することで一方の分岐導波路54a(54b)が加熱され、分岐導波路54a(54b)の屈折率を変化させる。これにより、Y分岐部57a(57b)で分岐され、両分岐導波路54a,55a(54b,55b)を伝搬する信号光は、位相差を有し、Y分岐部58a(58b)において光干渉により減衰される。多芯可変光減衰器50の設計段階において、分岐導波路54a,55a(54b,55b)の光路長差と、薄膜ヒータ59a(59b)による温度変化(印加電圧値)との関係から、薄膜ヒータ59a(59b)の温度を目的の値に設定して所望の光減衰量を得る。また、可変光減衰器を多段に接続することにより、最大光減衰量を大きくすることができる(特許文献1参照)。
特開2003−5139号公報
上述の多芯可変光減衰器50では、各可変光減衰器の信号光をそれぞれ減衰させる際に、並列に隣接する可変光減衰器のクロストークが大きくなってしまうという問題がある。
図6に示すように、各可変光減衰器60a,60bの減衰量を制御する一例として、並列配置された2つの可変光減衰器60a,60bによる信号光の光減衰量を互いに等しくする場合、薄膜ヒータ59a,59bの温度を等しくするので、減衰器内の温度は、温度分布線61のようになる。分岐導波路54a、55a間の温度差ΔT1aと、分岐導波路54b,55b間の温度差ΔT1bとは略等しく、可変光減衰器60a,60bでは信号光の光減衰量が等しくなる。
また、他の例として、一つの可変光減衰器60bの光減衰量を、他の可変光減衰器60aの減衰量より大きくする場合は、薄膜ヒータ59bの温度を上げ、分岐導波路54b,55b間の温度差を大きくする(ΔT2b)。そのとき、減衰器50の温度分布は、温度分布線62のようになり、可変光減衰器60bに隣接する可変減衰器60aの分岐導波路55aの温度が薄膜ヒータ59bの影響をうけて、所望の設定温度よりも上昇する。これにより、分岐導波路54a,55a間の温度差ΔT2aが小さくなり、信号光の減衰量は、設定した減衰量よりも小さくなってしまう(ΔT2a<ΔT1a)。すなわち、並列に配置された可変減衰器間の熱アイソレーションにより、信号光の減衰量にクロストークが発生してしまう問題がある。
熱アイソレーションを低減するために、隣接する可変光減衰器間の距離を大きくしたり、各減衰器の間に断熱溝を設ける等の対策を施しているが、導波路素子の増大や加工工程の複雑化、長期化が発生してしまう。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、光減衰量のクロストークを低減し、かつ素子サイズが小型で加工が容易である可変光減衰器を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、入力導波路と出力導波路間に一対の分岐導波路を接続してマッハツェンダ型光導波路を形成し、上記分岐導波路の上方に薄膜ヒータを設け、該薄膜ヒータに通電して信号光を減衰させる可変光減衰器において、
上記マッハツェンダ型光導波路を2段タンデム接続し、そのタンデム接続したマッハツェンダ型光導波路を複数並列に同一基板上に形成し、タンデム接続された2つのマッハツェンダ型光導波路では互いに異なる側の分岐導波路上方のみに設けた上記薄膜ヒータに通電し、かつ、並列配置されたマッハツェンダ型光導波路では同じ側の分岐導波路上方に設けた上記薄膜ヒータに通電するタンデム接続型多芯可変光減衰器である。
請求項2の発明は、入力導波路と出力導波路間に一対の分岐導波路を接続するマッハツェンダ型光導波路を形成し、上記分岐導波路の上方に薄膜ヒータを設け、該薄膜ヒータに通電して信号光を減衰させる可変光減衰器において、
上記マッハツェンダ型光導波路を2段タンデム接続し、そのタンデム接続したマッハツェンダ型光導波路を複数個並列に配置してマッハツェンダ型光導波路群を形成し、そのマッハツェンダ型光導波路群を複数段タンデム接続し、各マッハツェンダ型光導波路群における薄膜ヒータを、タンデム接続された2つのマッハツェンダ型光導波路では互いに異なる側の分岐導波路上方のみに設けて通電し、かつ、並列配置されたマッハツェンダ型光導波路では同じ側の分岐導波路上方に設けて通電するタンデム接続型多芯可変光減衰器である。
請求項3の発明は、上記マッハツェンダ型光導波路において、上記薄膜ヒータを設けた側の分岐導波路とは反対側の分岐導波路上方にも薄膜ヒータを設けた請求項1または2記載のタンデム接続型多芯可変光減衰器である。
本発明によれば、素子サイズが小型で加工が容易であり、安定した光減衰制御ができるといった優れた効果を発揮する。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本実施の形態に係るタンデム接続型多芯可変光減衰器の好適な実施の形態を示した上面図である。
図1に示すように、タンデム接続型多芯可変光減衰器10は、同一基板51上に、2つの可変光減衰器19,29をタンデム接続したタンデム接続型可変光減衰器30a,30b,…(以下、タンデム型減衰器)を複数(図では4つ)並列に配置して構成される。
各タンデム型減衰器30a,30b,…を構成する各可変光減衰器19(29)は、断面が矩形状のコア(光導波路)とコアを覆うクラッド56と、クラッド56上面に形成される薄膜ヒータ18(28)とを有し、前記光導波路は、入力導波路11(21)と、出力導波路12(22)と、それらの間に分岐部15,16(25,26)を介して接続された一対の分岐導波路13,14(23,24)とからなるマッハツェンダ型光導波路17(27)を備えている。本実施の形態では、分岐部15,16(25,26)はY字状に形成されたY分岐である。
マッハツェンダ型光導波路17(27)の分岐導波路13,14(23,24)のうち、いずれか一方の分岐導波路13(24)上方のクラッド56表面には、薄膜ヒータ18(28)が設けられる。薄膜ヒータ18(28)は、薄膜ヒータに通電するために、クラッド56表面に形成される電極膜(図示せず)を介して電源に接続される。
さらに、マッハツェンダ型光導波路17の出力導波路12とマッハツェンダ型光導波路27の入力導波路21とが接続されて、2つの可変光減衰器19,29がタンデム接続されたタンデム型減衰器30aが形成される。
各タンデム接続型可変光減衰器30a,30b,…の一方(図中左側)の可変光減衰器19,19bの入力導波路11,11bには、信号光入力用の光ファイバが連なる光ファイバアレイ(図示せず)が接続される。同様に、各タンデム型減衰器30a,30bの他方(図中右側)の可変減衰器29,29bの出力導波路22,22bには、信号光出力用の光ファイバアレイが接続される。
次に、本実施の形態のタンデム接続型多芯可変光減衰器10の特徴である薄膜ヒータの配置について説明する。
薄膜ヒータは18,28は、各タンデム型減衰器30a、30bでは、タンデム接続された2つのマッハツェンダ型光導波路17、27の互いに異なる側の分岐導波路上方に設けられる。即ち、一方のマッハツェンダ型光導波路17では、図中上側に位置する分岐導波路13上方のクラッド56表面に薄膜ヒータ18が設けられ、他方のマッハツェンダ型光導波路27では図中下側の分岐導波路24上方のクラッド56表面に薄膜ヒータ28が設けられる。
同様に、タンデム接続型可変光減衰器30bでは、薄膜ヒータ18b,28bが、分岐導波路13b,24b上方のクラッド46表面に形成されており、並列方向に隣接する可変光減衰器間19,19b(29,29b)でヒータが隣り合わないように配置される。即ち、薄膜ヒータは、並列配置されたマッハツェンダ型光導波路においては、すべて同じ側の分岐導波路上方に配置される。つまり、図から明かなように、タンデム接続型多芯可変光型減衰器の並列方向(図の上下方向)において、薄膜ヒータが設けられた分岐導波路と、薄膜ヒータが設けられていない分岐導波路とが交互に設けられる。
なお、本実施の形態のタンデム接続型多芯可変光減衰器10は、分岐部15,16をY分岐としたが、分岐部15,16にMMI(Multi Mode Interference )カプラ、或いは方向性結合器を形成して、信号光の分岐、合流をしてもよい。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
各可変減衰器19において、入力導波路11に入射された信号光はY分岐部15で3dB分岐し、それぞれ分岐導波路13,14を伝搬して、Y分岐部16で合流し、出力導波路12へ伝搬する。その際、薄膜ヒータ18は通電され、薄膜ヒータ18の熱による熱光学効果で、分岐導波路13の屈折率が変化し、分岐導波路13,14間の光路長差が異なる。すなわち、薄膜ヒータ18が分岐導波路13を伝搬する信号光の位相シフタの役割を果たし、それぞれ光路長差の異なる分岐導波路13,14を伝搬した信号光は分岐部16で合流する際に干渉して減衰する。
可変光減衰器19は、薄膜ヒータ18への印加電圧等を変化させることで薄膜ヒータ18の温度を変化させ、熱光学効果により分岐導波路13の屈折率(光路長)を変化させており、ヒータ温度、即ち、印加電圧を調整することにより信号光の光減衰量を制御することができる。
同様に、可変光減衰器19に接続された可変光減衰器29も同等の作用を有し、並列に配置された各可変光減衰器19b,29bも同等の作用を有する。
タンデム接続型可変光減衰器30aは、可変光減衰器19,29を2段にタンデム接続しているので、信号光の最大光減衰量を大きくとることができる。さらに、複数のタンデム接続型可変光減衰器30a、30bが並列に形成されているので、多チャンネルの信号光の減衰利得を制御することができる。
ここで、減衰器動作時の薄膜ヒータの作用について説明する。
背景技術の欄で説明したように、各タンデム型減衰器の信号光の減衰量を等しく制御する際には、各薄膜ヒータの温度が全て等しくなるよう調整する。このとき、タンデム接続型可変光減衰器10内の温度分布は、図6の温度分布線61と同様となり、所望の減衰量が得られる。
一方、あるタンデム型減衰器の光減衰量を、他のタンデム型減衰器の光減衰量より大きくする場合は、そのタンデム型減衰器の薄膜ヒータに対する印加電圧を大きくして、その温度を他の薄膜ヒータの温度より高くする。
ここで、図の上から2列目に位置するタンデム型減衰器30bの光減衰量を他のタンデム型減衰器の光減衰量より大きくする場合を例に、タンデム接続型多芯可変光減衰器10の温度分布を図1及び図2を用いて説明する。
図2(a)は、図1のタンデム接続型多芯可変光減衰器10の2A−2A線断面における温度分布41を示し、図2(b)は2B−2B線断面における温度分布42を示す図である。なお、図2(a)及び(b)の温度分布線43,44は、隣接する可変光減衰器の影響がないときの温度(設定温度)分布を示した図である。
図2(a)に示すように、タンデム型減衰器30aの一段目(図の左側)の可変光減衰器19における薄膜ヒータが設けられていない分岐導波路14が、タンデム型減衰器30bの一段目の可変光減衰器19bにおける薄膜ヒータ18bが設けられた分岐導波路13bと近接しているので、一段目の可変光減衰器19の分岐導波路14の温度が、可変光減衰器19bの薄膜ヒータの影響により、予め設定した温度よりも上昇する。よって、可変光減衰器19では、分岐導波路13,14間の温度差ΔT1が、設定した温度差ΔTsよりもΔT1s(ΔTs−ΔT1)だけ小さくなる。これにより、分岐導波路13,14間の位相差が分岐導波路間の温度差の変化分ΔT1sだけ小さくなり、可変光減衰器19で減衰される信号光の光減衰量は設定値よりもΔT1s分だけ減少する。
一方、2段目の可変減衰器29(図中右側)では、薄膜ヒータ28が設けられた分岐導波路24の方が、薄膜ヒータの設けられていない分岐導波路23よりも、2列目のタンデム型減衰器30bにおける薄膜ヒータの設けられた分岐導波路24bに近接しているので、分岐導波路24の温度が、可変光減衰器29bの薄膜ヒータ28bの影響により、薄膜ヒータ28による温度上昇分以上に上昇する。よって、可変光減衰器29では、分岐導波路23,24間の温度差ΔT2が、設定した温度差ΔTsよりもΔT2s(ΔT2−ΔTs)だけ大きくなる。これにより、分岐導波路23,24間の位相差が分岐導波路間の温度差の変化分ΔT2sだけ大きくなり、可変光減衰器29で減衰される信号光の光減衰量が設定値よりもΔT2s分だけ増加する。
各タンデム型減衰器30a(30b)で、タンデム接続された可変光減衰器間19、29(19b,29b)の薄膜ヒータ18,28(18b,28b)の温度をそれぞれ等しくすれば、タンデム型減衰器30aにおいて、上記の温度差の変化分ΔT1sとΔT2sが略等しくなる。よって、タンデム型減衰器30aの信号光の減衰量は、一段目の可変光減衰器19による減少分(ΔT1sに対応)と二段目の可変光減衰器29による増加分(ΔT2sに対応)が略相殺される。これにより、タンデム型減衰器30aでは、所望の設定された光減衰量を得ることができる。
また、タンデム型減衰器30bの光減衰量を他のタンデム型減衰器30aの光減衰量よりも小さくする場合も、上述の場合と同様に、並列に隣接するタンデム型減衰器30aの光減衰量の変化を小さくすることができる。
以上、本実施の形態のタンデム接続型多芯可変光減衰器10では、並列に隣接するタンデム型減衰器30bの熱アイソレーションによる光減衰量の変化を低減することができるので、安定した所望の光減衰量を得ることができる。
また、タンデム接続型多芯可変光減衰器10は、薄膜ヒータの配置を工夫したものであるので、並列に隣接する可変光減衰器間の距離を大きくすることなく、素子サイズの小型化が可能である。また、光導波路の周囲に断熱溝等の加工を施す必要がなく、製造工程を短く、容易に製造することができる。
次に、他の実施の形態のタンデム接続型多芯可変光減衰器を図3を用いて説明する。
なお、この形態のタンデム接続型多芯可変光減衰器31の基本的な構成部分は、上述した図1のタンデム接続型多芯可変光減衰器10とほぼ同様であり、同一構成部分には、図1の場合と同一の符号を付してあるが、可変光減衰器を4段にタンデム接続した点において異なる。
図3に示すように、タンデム接続型多芯可変光減衰器31は、各可変光減衰器19,29を2段にタンデム接続したタンデム型減衰器30aを並列に配置し、各タンデム型減衰器30a,30bに、それぞれタンデム型減衰器32a,32bをタンデム接続したものである。
即ち、タンデム接続型多芯可変光減衰器31は、2段にタンデム接続されたマッハツェンダ型光導波路17,27(17b,27b)を複数個並列に配置したマッハツェンダ型光導波路群47を形成し、2つのマッハツェンダ型光導波路群47,48をタンデム接続したものである。各マッハツェンダ型光導波路群47に設けられる薄膜ヒータ18,18b,28,28bは、前実施の形態のタンデム接続型多芯可変光減衰器10と同じである。つまり、各マッハツェンダ型光導波路群に配置される薄膜ヒータは、タンデム接続された2つのマッハツェンダ型光導波路17,27においては、互いに異なる側の分岐導波路上方にそれぞれ設けられ、並列配置されたマッハツェンダ型光導波路17,17bにおいては、同じ側の分岐導波路上方に設けられている。
このタンデム接続型多芯可変光減衰器31においても、上述のタンデム接続型多芯可変光減衰器10と同等の作用効果を有し、さらに、タンデム接続型多芯可変光減衰器31は、タンデム接続型多芯可変光減衰器10より可変光減衰器の接続数が多いので、最大光減衰量をより大きくすることができる。
なお、タンデム接続型多芯可変光減衰器31における可変光減衰器のタンデム接続数は、2或いは4に限らず、偶数段であればいずれでもよく、接続数を多くすることで信号光の最大光減衰量をより大きくすることができる。
ここで、薄膜ヒータは、各タンデム型減衰器32a(32b)においてのみ、異なる側の分岐導波路上方に設けられればよい。つまり、互いにタンデム接続された可変光減衰器同士であっても、それぞれが異なるタンデム型減衰器30a,32aに属する場合、両可変光減衰器間で薄膜ヒータを同じ側の分岐導波路上方に設けても上記効果を得ることができる。なぜなら、各々のタンデム型減衰器内でヒータの配置を異ならせておけば、隣接する薄膜ヒータからの影響を打ち消すことができるからである。
例えば、図3のタンデム接続型多芯可変光減衰器31において、三段目の可変光減衰器34の薄膜ヒータ36を図中下側の分岐導波路上方に設け、四段目の可変光減衰器35の薄膜ヒータ37を図中上側の分岐導波路上方に設けてもよい。このとき、タンデム型減衰器32aに並列に配置されるタンデム型減衰器32bの各薄膜ヒータ36b,37bも、同様に、可変減衰器32aと同じ側の分岐導波路上方に配置される。
また、図4に示すように、タンデム接続型多芯可変光減衰器40は、図1に示したタンデム接続型多芯可変光減衰器10において、各可変光減衰器19,29のクラッド表面56に薄膜ヒータ18,28が形成されていない側の分岐導波路14,23の上方にも、薄膜ヒータ(金属膜)45を設けた変形例である。
この薄膜ヒータ45は、通常使用時には通電されない。金属膜45を分岐導波路14,23上方に形成する際、その金属膜45を、通電される薄膜ヒータ18,28と同一の材料及び形状に形成することが好ましい。金属膜45を通電される薄膜ヒータ18,28と同材質同形状にすることで、成膜による応力が分岐導波路へ及ぼす偏光依存性損失等の光学特性の劣化を抑制することができる。
また、もう一方の分岐導波路14,23上方に設けた薄膜ヒータ(金属膜)45は、分岐導波路13,24の温度を制御するための薄膜ヒータ18,28が不具合により機能しないときに、もう一方の分岐導波路14,23上方に設けた薄膜ヒータ45に通電して分岐導波路14,23の温度制御を行う予備ヒータとして用いることができる。
本実施の形態のタンデム接続型多芯可変光減衰器を示す上面図である。 (a)は、図1の2A−2A線断面における温度分布を示す図であり、(b)は、図1の2B−2B線断面における温度分布を示す図である。 他の実施の形態のタンデム接続型多芯可変光減衰器を示す上面図である。 図1のタンデム接続型多芯可変光減衰器の変形例を示す上面図である。 (a)は、従来の多芯可変光減衰器を示す上面図であり、(b)は、5B−5B線断面図である。 図5の多芯可変光減衰器の5B−5B線断面における温度分布を示す図である。
符号の説明
10 タンデム接続型多芯可変光減衰器
11,21 入力導波路
12,22 出力導波路
13,14,23,24 分岐導波路
17,27 マッハツェンダ型光導波路
18,28 薄膜ヒータ
19,29 可変光減衰器

Claims (3)

  1. 入力導波路と出力導波路間に一対の分岐導波路を接続してマッハツェンダ型光導波路を形成し、上記分岐導波路の上方に薄膜ヒータを設け、該薄膜ヒータに通電して信号光を減衰させる可変光減衰器において、
    上記マッハツェンダ型光導波路を2段タンデム接続し、そのタンデム接続したマッハツェンダ型光導波路を複数並列に同一基板上に形成し、タンデム接続された2つのマッハツェンダ型光導波路では互いに異なる側の分岐導波路上方のみに設けた上記薄膜ヒータに通電し、かつ、並列配置されたマッハツェンダ型光導波路では同じ側の分岐導波路上方に設けた上記薄膜ヒータに通電することを特徴をするタンデム接続型多芯可変光減衰器。
  2. 入力導波路と出力導波路間に一対の分岐導波路を接続するマッハツェンダ型光導波路を形成し、上記分岐導波路の上方に薄膜ヒータを設け、該薄膜ヒータに通電して信号光を減衰させる可変光減衰器において、
    上記マッハツェンダ型光導波路を2段タンデム接続し、そのタンデム接続したマッハツェンダ型光導波路を複数個並列に配置してマッハツェンダ型光導波路群を形成し、そのマッハツェンダ型光導波路群を複数段タンデム接続し、各マッハツェンダ型光導波路群における薄膜ヒータを、タンデム接続された2つのマッハツェンダ型光導波路では互いに異なる側の分岐導波路上方のみに設けて通電し、かつ、並列配置されたマッハツェンダ型光導波路では同じ側の分岐導波路上方に設けて通電することを特徴とするタンデム接続型多芯可変光減衰器。
  3. 上記マッハツェンダ型光導波路において、上記薄膜ヒータを設けた側の分岐導波路とは反対側の分岐導波路上方にも薄膜ヒータを設けた請求項1または2記載のタンデム接続型多芯可変光減衰器。
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