JP2008176145A - 平面光波回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】入射ポートにおいて高い反射減衰量が得られ、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる平面光波回路を提供する。
【解決手段】平面光波回路1は、出射ポート3に接続された出力導波路4と出射ポート側の導波路端面2aに接続されないアイドル導波路5の2つの出力導波路を含む光導波路がシリコン基板2上に形成されたものである。この平面光波回路1は、アイドル導波路5と90度未満の角度θ(θ<90°)で交差する溝10を備え、アイドル導波路5が溝10との交差部11で終端されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光導波路が基板上に形成された平面光波回路に関する。
図11は、PLC型可変光減衰器として構成された従来の平面光波回路を示している。この平面光波回路は、入射ポート100と、入射ポート100に接続された入力導波路101と、入射ポート100に接続されない入力導波路102と、入力導波路101,102と出力導波路103,104との間に接続された2×2のマッハツェンダ干渉計回路105と、出射ポート106とを備える。出力導波路103は出射ポート106に接続されているが、出力導波路104は出射ポート106に接続されていない。なお、以下の説明では、出力導波路104のように、端部が出射ポート106のある基板107の出射ポート側の導波路端面107aに接続されていない出力導波路を「アイドル導波路」と呼ぶ。
また、図13はPLC型可変光減衰器アレイとして構成された従来の平面光波回路を示している。この平面光波回路は、複数の入射ポート100〜100と、各入射ポートに接続された複数の入力導波路101〜101と、各入射ポートに接続されない複数の入力導波路102〜102と、出力導波路103〜103,104・・・との間に接続された2×2のマッハツェンダ干渉計回路105・・・と、出射ポート106〜106とを備える。出力導波路104・・・はアイドル導波路である。
また、特開平11-142667では,出力ポート近傍に処理を行い,干渉することを防ぐ技術が提案されている.
特開平11−142667号公報
ところで、図11に示すアイドル導波路104の処理をしていない従来のPLC型可変光減衰器では,アイドル導波路104を伝播する光が基板107のクラッド層へ放射して迷光となり、迷光が信号光とコヒーレント干渉を起こして信号光の特性を劣化させる問題がある。この場合、出射ポート106からの信号光は,波長依存性をもたないよう設計しているにもかかわらず,例えば図12のような波長特性を示す。つまり出射ポート106からの信号光は干渉の影響を受け特性劣化している。
また,図13に示す従来の平面光波回路では、出射ポート106〜106からなる出射ポート群の延長上にアイドル導波路104・・・が存在するので、特に迷光の影響を受けやすい。上記特許文献1には、出射ポート近傍に処理を行い、干渉することを防ぐ技術が提案されている。しかしながら、この構成では導波路の迂回部が必要であり回路サイズの増大を招くという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、入射ポートにおいて高い反射減衰量が得られ、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる平面光波回路を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る平面光波回路は、少なくとも、出射ポートに接続された出力導波路と出射ポート側の導波路端面に接続されないアイドル導波路の2つの出力導波路を含む光導波路が基板上に形成された平面光波回路において、前記アイドル導波路と90度未満の角度で交差する溝を備え、前記アイドル導波路が前記溝との交差部で終端されていることを要旨とする。
この態様によれば、2つの出力導波路のうち、基板の出射ポート側の導波路端面に接続されないアイドル導波路を90度未満の角度で交差する溝との交差部で終端させるので、アイドル導波路を伝播した光は、出力導波路が接続された出射ポートには到達しない。これにより、出射ポートにおける信号光とアイドル導波路を伝播した光とのコヒーレント干渉は起きず、信号光の特性劣化を回避できる。
また、アイドル導波路と溝は90度未満の角度で交差しているので、交差部での反射戻り光の発生を抑制でき、入射ポートにおいて高い反射減衰量が得られる。また、溝は通常数100μm四方の小さい領域で形成できるため,回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。これにより、アレイ配置されたような、光導波路が近接している平面光波回路においても信号光の特性劣化を回避できる。
なお、溝の形は、例えば平行四辺形、非平行四辺形などであり、その形は問わない。また、ここにいう「平面光波回路」は、シリコン基板などの基板上に光ファイバ製造技術と半導体微細加工技術を組み合わせて光導波路が作られたPLC (Planer Lightwave Circuit)をいう。
本発明の他の態様に係る平面光波回路は、前記アイドル導波路と前記溝との交差角を小さくかつ前記交差部の断面積を大きくするように、前記交差部におけるアイドル導波路を曲線導波路としたことを要旨とする。この態様によれば、交差部におけるアイドル導波路を曲線導波路としたことにより、交差部での反射戻り光の発生をさらに抑制でき、入射ポートにおいてより高い反射減衰量が得られる。
本発明の他の態様に係る平面光波回路は、前記アイドル導波路は、前記溝との交差部直前に伝播光放射用曲線導波路を有することを要旨とする。この態様によれば、アイドル導波路を伝播する光は、その一部が伝播光放射用曲線導波路で放射され減衰されて溝との交差部に達するので、交差部での反射戻り光の発生をさらに抑制でき、入射ポートにおいてより高い反射減衰量が得られる。
本発明の他の態様に係る平面光波回路は、前記溝に、伝播光を吸収する材料が注入されていることを要旨とする。この態様によれば、アイドル導波路を伝播して交差部に達した光は溝に注入された伝播光を吸収する材料で吸収されて減衰するので、交差部での反射戻り光の発生をさらに抑制でき、入射ポートにおいてより高い反射減衰量が得られる。なお、伝播光を吸収する材料は例えば樹脂などである。
本発明の他の態様に係る平面光波回路は、前記光導波路は、2つの入射ポートと、前記2つの入射ポートにそれぞれ接続された2つの入力導波路と、前記2つの入力導波路と前記2つの出力導波路との間に接続された2×2のマッハツェンダ干渉計回路とを備え、前記マッハツェンダ干渉計回路から分岐された一方の導波路が前記出射ポートに接続された出力導波路であり、その他方の導波路が前記アイドル導波路であり、PLC型光分岐結合器として構成されていることを要旨とする。この態様によれば、PLC型光分岐結合器として構成された平面光波回路において、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
本発明の他の態様に係る平面光波回路は、2つの入射ポートを1組とする複数組の入射ポートからなる入射ポート群と、前記入射ポート群の各組の前記2つの入射ポートにそれぞれ接続された2つの入力導波路を1組とする複数組の入力導波路からなる入力導波路群と、前記2つの出力導波路を1組とする複数組の出力導波路からなる出力導波路群と、前記入力導波路群と前記出力導波路群との間にそれぞれ接続された複数の2×2のマッハツェンダ干渉計回路からなるマッハツェンダ干渉計回路群と、前記出力導波路群の各組の出力導波路の一方の出力導波路にそれぞれ接続された複数の出射ポートからなる出射ポート群と、を備え、PLC型光分岐結合器アレイとして構成されていることを要旨とする。
PLC型光分岐結合器アレイとして構成された平面光波回路では、出射ポート群の延長上に出射ポート群の各組のアイドル導波路が存在するので、各アイドル導波路を伝播する光が基板のクラッド層へ放射して迷光となり、迷光が信号光とコヒーレント干渉を起こして信号光の特性を劣化させるという問題がある。これに対して、この態様によれば、各アイドル導波路と溝は90度未満の角度で交差しているので、PLC型光分岐結合器アレイとして構成された平面光波回路において、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
本発明の他の態様に係る平面光波回路は、前記光導波路は、1つの入射ポートと、前記入射ポートに接続された入力導波路と前記入射ポートに接続されない入力導波路の2つの入力導波路と、前記2つの入力導波路と前記2つの出力導波路との間に接続された2×2のマッハツェンダ干渉計回路とを備え、前記マッハツェンダー干渉計回路の2つの導波路の少なくとも一方に位相調整器が設けられており、PLC型可変光減衰器として構成されていることを要旨とする。この態様によれば、PLC型可変光減衰器として構成された平面光波回路において、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
本発明の他の態様に係る平面光波回路は、前記光導波路は、1つの入射ポートと、前記入射ポートに接続された入力導波路と、前記の入力導波路と前記2つの出力導波路との間に接続された1×2のマッハツェンダ干渉計回路とを備え、前記マッハツェンダー干渉計回路の2つの導波路の少なくとも一方に位相調整器が設けられており、PLC型可変光減衰器として構成されていることを要旨とする。この態様によれば、PLC型可変光減衰器として構成された平面光波回路において、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
本発明の他の態様に係る平面光波回路は、複数の入射ポートからなる入射ポート群と、前記入射ポート群の各入射ポートにそれぞれ接続された入力導波路と前記入射ポートに接続されない入力導波路の2つの入力導波路を1組とする複数組の入力導波路からなる入力導波路群と、前記2つの出力導波路を1組とする複数組の出力導波路からなる出力導波路群と、前記入力導波路群と前記出力導波路群との間にそれぞれ接続された複数の2×2のマッハツェンダ干渉計回路からなるマッハツェンダ干渉計回路群と、前記出力導波路群の各組の出力導波路の一方の出力導波路にそれぞれ接続された複数の出射ポートからなる出射ポート群と、備え、前記複数のマッハツェンダー干渉計回路の2つの導波路の少なくとも一方に位相調整器がそれぞれ設けられており、PLC型可変光減衰器アレイとして構成されていることを要旨とする。この態様によれば、PLC型可変光減衰器アレイとして構成された平面光波回路において、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
本発明の他の態様に係る平面光波回路は、複数の入射ポートからなる入射ポート群と、前記入射ポート群の各入射ポートにそれぞれ接続された入力導波路からなる入力導波路群と、前記2つの出力導波路を1組とする複数組の出力導波路からなる出力導波路群と、前記入力導波路群と前記出力導波路群との間にそれぞれ接続された複数の1×2のマッハツェンダ干渉計回路からなるマッハツェンダ干渉計回路群と、前記出力導波路群の各組の出力導波路の一方の出力導波路にそれぞれ接続された複数の出射ポートからなる出射ポート群と、備え、前記複数のマッハツェンダー干渉計回路の2つの導波路の少なくとも一方に位相調整器がそれぞれ設けられており、PLC型可変光減衰器アレイとして構成されていることを要旨とする。この態様によれば、PLC型可変光減衰器アレイとして構成された平面光波回路において、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
本発明の他の態様に係る平面光波回路は、前記マッハツェンダ干渉計回路群は、2段に縦接続された2つの2×2のマッハツェンダー干渉計回路をそれぞれ有し、前記マッハツェンダ干渉計回路群の各2つのマッハツェンダー干渉計回路のうちの前段のマッハツェンダー干渉計回路から分岐された前記アイドル導波路と、後段の2×2のマッハツェンダー干渉計回路から分岐された前記アイドル導波路とは同じ前記溝との交差部で終端されており、PLC型2段可変光減衰器アレイとして構成されていることを要旨とする。この態様によれば、PLC型2段光分岐結合器アレイとして構成された平面光波回路において、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
本発明の他の態様に係る平面光波回路は、前記光導波路は、2つの入射ポートと、前記2つの入射ポートにそれぞれ接続された2つの入力導波路と、前記2つの入力導波路と前記2つの出力導波路との間に接続された2×2のマッハツェンダ干渉計回路とを備え、前記マッハツェンダ干渉計回路から分岐された一方の導波路が前記出射ポートに接続された出力導波路であり、その他方の導波路が前記アイドル導波路であり、PLC型2×1光スイッチとして構成されていることを要旨とする。この態様によれば、PLC型2×1光スイッチとして構成された平面光波回路において、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
本発明の他の態様に係る平面光波回路は、2つの入射ポートを1組とする複数組の入射ポートからなる入射ポート群と、前記入射ポート群の各組の前記2つの入射ポートにそれぞれ接続された2つの入力導波路を1組とする複数組の入力導波路からなる入力導波路群と、前記2つの出力導波路を1組とする複数組の出力導波路からなる出力導波路群と、前記入力導波路群と前記出力導波路群との間にそれぞれ接続された複数の2×2のマッハツェンダ干渉計回路からなるマッハツェンダ干渉計回路群と、前記出力導波路群の各組の出力導波路の一方の出力導波路にそれぞれ接続された複数の出射ポートからなる出射ポート群と、を備え、PLC型光スイッチアレイとして構成されていることを要旨とする。この態様によれば、PLC型光スイッチアレイとして構成された平面光波回路において、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
本発明によれば、基板の出射ポート側の導波路端面に接続されないアイドル導波路を90度未満の角度で交差する溝との交差部で終端させるので、アイドル導波路5を伝播した光は、出力導波路が接続された出射ポートには到達しない。これにより、出射ポートにおける信号光とアイドル導波路を伝播した光とのコヒーレント干渉は起きず、信号光の特性劣化を回避できる。また、アイドル導波路と溝は90度未満の角度で交差しているので、交差部での反射戻り光の発生を抑制でき、入射ポートにおいて高い反射減衰量が得られる。また、溝は通常数100μm四方の小さい領域で形成できるため,回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
このように、アイドル導波路を伝播する光がクラッドへ放射し迷光となり,迷光が信号光とコヒーレント干渉を起こして信号光の特性を劣化させる従来の問題を,回路サイズの増大を招く事無く、解決することができる。
本発明を具体化した平面光波回路の各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態の説明において同様の部位には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る平面光波回路を、図1〜図3に基づいて説明する。
図1は第1実施形態に係る平面光波回路の概略構成を示している。図2は同平面光波回路の主要部を示す説明図、図3は出射ポートからの信号光の波長特性を示すグラフである。
図1に示す平面光波回路1は、出射ポート3に接続された出力導波路4と出射ポート側の導波路端面2aに接続されないアイドル導波路5の2つの出力導波路を含む光導波路がシリコン基板(基板)2上に形成されたものである。この平面光波回路1の特徴は、図1および図2に示すように、アイドル導波路5と90度未満の角度θ(θ<90°)で交差する溝10を備え、アイドル導波路5が溝10との交差部11で終端されている点にある。溝10の形状(平面形状)は、平行四辺形である。
具体的には、平面光波回路1はPLC型光分岐結合器として構成されている。この平面光波回路1では、シリコン基板2上に形成された光導波路は、2つの入射ポート6,7と、2つの入射ポート6,7にそれぞれ接続された2つの入力導波路8,9と、2つの入力導波路8,9と2つの出力導波路4,5との間に接続された2×2のマッハツェンダ干渉計回路20とを備えている。
マッハツェンダ干渉計回路20は、2つの方向性結合器15,16と、2つの方向性結合器15,16の間に接続された2本の導波路17,18とを有する。マッハツェンダ干渉計回路20から分岐された一方の導波路が出力導波路4であり、その他方の導波路がアイドル導波路5である。
このような構成を有する平面光波回路( Planer Lightwave Circuit, PLC)1に形成された各光導波路は、シリコン基板2上に光ファイバ製造技術と半導体微細加工技術を組み合わせて作られた石英ガラス光導波路である。なお、各光導波路は、Si導波路等他のものであっても良い。
例えば、平面光波回路は、次のような方法で作られる。光ファイバ製造技術の応用である火炎直接堆積(Flame Hydrolysis Deposition, FHD)法により、シリコン基板2に下部クラッド層およびコア層となるガラス粒子を堆積し、
加熱してガラス膜を溶融透明化する。この後、半導体集積回路製造技術であるフォトリソグラフィと反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching, RIE)で所望の導波路パターンを形成し、再びFHD法により上部クラッドを形成する。
以上の構成を有する第1実施形態によれば、以下のような作用効果を奏する。
○2つの出力導波路4,5のうち、基板2の出射ポート側の導波路端面2aに接続されないアイドル導波路5を90度未満の角度で交差する溝10との交差部11で終端させるので、アイドル導波路5を伝播した光は、出力導波路4が接続された出射ポート3には到達しない。これにより、出射ポート3における信号光とアイドル導波路5を伝播した光とのコヒーレント干渉は起きず、信号光の特性劣化を回避できる。
○アイドル導波路5と溝10は90度未満の角度で交差しているので、交差部11での反射戻り光の発生を抑制でき、入射ポートにおいて高い反射減衰量が得られる。
○溝10は通常数100μm四方の小さい領域で形成できるため、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
○このように、本実施形態によれば、出射ポート3からの信号光は図3に示す通り干渉起因の波長特性が無い。この特性と比較するために、終端処理を設けていない上記従来例で作製した場合の特性を図12に示す。この図12と図13の両者を比較すれば、本実施形態によれば、明らかに干渉起因の波長特性が改善されていることがわかる。なお、入射ポート6,7での反射減衰量は40dB以上であった.つまり、本実施形態により上述した信号光の特性劣化を回避でき,かつ反射戻り光の発生を抑制できた。
○PLC型光分岐結合器として構成された平面光波回路1において、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
(第2実施形態)
図4は第2実施形態に係る平面光波回路の主要部を示している。
図4に示す平面光波回路1の特徴は、PLC型光分岐結合器として構成された上記第1実施形態に係る平面光波回路1において、アイドル導波路5と溝10との交差角(上記角度θ)を小さくかつ交差部11の断面積を大きくするように、交差部11におけるアイドル導波路5を曲線導波路5aとした点にある。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
なお、本実施形態では、アイドル導波路5の直線導波路を延長した線と溝10の端面との交差角は15°とし、曲線導波路5aによる曲がり角度は例えば3°(3°に限定されない)とし、溝10の形は平行四辺形とした。なお、曲線導波路5aによる曲がり角度は3°に限らない。
以上の構成を有する第2実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて以下のような作用効果を奏する。
○交差部11におけるアイドル導波路5を曲線導波路5aとしたことにより、交差部11での反射戻り光の発生をさらに抑制でき、入射ポート6,7においてより高い反射減衰量が得られる。
(第3実施形態)
図5は第3実施形態に係る平面光波回路の主要部を示している。
図5に示す平面光波回路1の特徴は、PLC型光分岐結合器として構成された上記第1実施形態に係る平面光波回路1において、溝10との交差部11直前に伝播光放射用曲線導波路5bを有する点にある。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
以上の構成を有する第3実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて以下のような作用効果を奏する。
○アイドル導波路5を伝播する光は、その一部が伝播光放射用曲線導波路5bで放射され減衰されて溝10との交差部11に達するので、交差部11での反射戻り光の発生をさらに抑制でき、入射ポートにおいてより高い反射減衰量が得られる。
(第4実施形態)
図6は第4実施形態に係る平面光波回路の主要部を示している。
図6に示す平面光波回路1の特徴は、PLC型光分岐結合器として構成された上記第1実施形態に係る平面光波回路1において、溝10に、伝播光を吸収する材料12が注入されている点にある。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。なお、伝播光を吸収する材料12は例えば樹脂などである。
以上の構成を有する第4実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて以下のような作用効果を奏する。
○この態様によれば、アイドル導波路5を伝播して交差部11に達した光は溝10に注入された伝播光を吸収する材料12で吸収されて減衰するので、交差部11での反射戻り光の発生をさらに抑制でき、入射ポート6,7においてより高い反射減衰量が得られる。
(第5実施形態)
図7は本発明の第5実施形態に係る平面光波回路の概略構成を示している。
図7に示す平面光波回路1は、PLC型光分岐結合器として構成された上記第1実施形態において、平行四辺形の溝10に代えて、アイドル導波路5との交差部11側の端面と対向する端面が非平行となる四角形の形状を有する溝10Aを用いたものである。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。ここでは,アイドル導波路5と溝10の端面との交差角(角度θ)は15°とした。ただし、その角度θは15°に限らず、90度未満であれば良い。
以上の構成を有する第5実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて以下のような作用効果を奏する。
○溝10Aの形を、アイドル導波路5との交差部11側の端面と対向する端面が非平行となる四角形の形状としてので、溝10A内部での反射による反射戻りがさらに起こりにくくなり、交差部11での反射戻り光の発生をさらに抑制でき、入射ポート6,7においてより高い反射減衰量が得られる。なお、入射ポート6,7での反射減衰量は40dB以上であった。つまり、本実施形態により上述した信号光の特性劣化を回避でき,かつ反射戻り光の発生を抑制できた。
(第6実施形態)
図8は本発明の第6実施形態に係る平面光波回路の概略構成を示している。
図8に示す平面光波回路1は、PLC型可変光減衰器として構成されている。この平面光波回路1では、光導波路は、1つの入射ポート7と、入射ポート7に接続された入力導波路9と入射ポート7に接続されない入力導波路8Aの2つの入力導波路と、2つの入力導波路8A,9と2つの出力導波路4,5との間に接続された2×2のマッハツェンダ干渉計回路20とを備えている。マッハツェンダー干渉計回路20の2つの導波路17,18の一方(導波路17)に位相調整器30が設けられている。
以上の構成を有する第6実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて以下のような作用効果を奏する。
○PLC型可変光減衰器として構成された平面光波回路1において、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
(第7実施形態)
図9(A)は第7実施形態に係る平面光波回路の概略構成を示しており、同図(B)は同平面光波回路の主要部を示している。
図9(A)に示す平面光波回路1は、PLC型可変光減衰器アレイとして構成されている。この平面光波回路1は、複数の入射ポート7〜7からなる入射ポート群40と、入射ポート群40の各入射ポートにそれぞれ接続された入力導波路9〜9と入射ポートに接続されない入力導波路8A〜8Aの2つの入力導波路を1組とする複数組の入力導波路からなる入力導波路群と、を備える。
さらに、平面光波回路1は、2つの出力導波路4〜4,5〜5を1組とする複数組の出力導波路からなる出力導波路群と、入力導波路群と出力導波路群との間にそれぞれ接続された複数の2×2のマッハツェンダ干渉計回路20〜20からなるマッハツェンダ干渉計回路群と、出力導波路群の各組の出力導波路のうちの出力導波路4〜4にそれぞれ接続された複数の出射ポート3〜3からなる出射ポート群41と、備える。複数のマッハツェンダー干渉計回路の各2つの導波路17,18の一方に(導波路17)位相調整器30がそれぞれ設けられている。
また、この平面光波回路1では、図5に示す第3実施形態と同様に、各アイドル導波路5〜5には、溝10との交差部11直前に伝播光放射用曲線導波路5bが設けられている(図9(B)参照)。
以上の構成を有する第7実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて以下のような作用効果を奏する。
○PLC型可変光減衰器アレイとして構成された平面光波回路1において、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
(第8実施形態)
図10(A)は第8実施形態に係る平面光波回路の概略構成を示しており、同図(B)は同平面光波回路の主要部を示している。
図10(A)に示す平面光波回路1は、PLC型2段可変光減衰器アレイとして構成されている。この平面光波回路1は、図9(A)に示す上記第7実施形態において、マッハツェンダ干渉計回路群を、2段に縦接続された2つの2×2のマッハツェンダー干渉計回路21〜21,22〜22をそれぞれ有する構成としている。
マッハツェンダ干渉計回路群の各2つのマッハツェンダー干渉計回路のうちの前段のマッハツェンダー干渉計回路21〜21から分岐されたアイドル導波路51〜51と、後段の2×2のマッハツェンダー干渉計回路22〜22から分岐されたアイドル導波路52〜52とは同じ溝10との交差部でそれぞれ終端されている。
また、この平面光波回路1では、アイドル導波路51〜51と、アイドル導波路52〜52とには、図4に示す上記第2実施形態と同様に、交差部11におけるアイドル導波路を曲線導波路5aとした(図10(B)参照)。
また、各アイドル導波路51〜51および各アイドル導波路52〜52には、溝10との交差部11直前に伝播光放射用曲線導波路5bを設けてある。なお、各伝播光放射用曲線導波路5Bの曲がり半径は,5dB程度の光損失が発生するようあらかじめビーム伝播法で計算し得た値を用いた。各アイドル導波路51〜51と、アイドル導波路52〜52の直線導波路を延長した線と溝10の端面の交差角(角度θ9は例えば15°とし、各曲線導波路5aによる曲がり角度は例えば3°とし、溝10の形は平行四辺形とした。
以上の構成を有する第6実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて以下のような作用効果を奏する。
○各出射ポート3〜3からの信号光は干渉起因の波長特性が殆ど無かった。また、各入射ポート7〜7の反射減衰量は50dB以上であり、さらに高い反射減衰量を得た。つまり、本実施形態により上述した信号光の特性劣化を回避でき、反射戻り光の発生を抑制できた。
○PLC型2段可変光減衰器アレイとして構成された平面光波回路において、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・PLC型光分岐結合器として構成された図7に示す第5実施形態に係る平面光波回路1において、図4に示す構成、すなわち、アイドル導波路5と溝10との交差角(角度θ)を小さくかつ交差部11の断面積を大きくするように、交差部11におけるアイドル導波路5を曲線導波路5aとした構成にも本発明は適用可能である。
・図7に示す第5実施形態において、図5に示す構成、すなわち、アイドル導波路5に溝10との交差部11直前に伝播光放射用曲線導波路5bを設けた構成にも本発明は適用可能である。
・図7に示す第5実施形態において、図6に示す構成、すなわち、溝10に伝播光を吸収する材料12を注入した構成にも本発明は適用可能である。
・PLC型可変光減衰器として構成され図8に示す第6実施形態に係る平面光波回路1において、交差部11におけるアイドル導波路5を曲線導波路5aとした構成(図4参照)にも本発明は適用可能である。
・図8に示す第6実施形態において、アイドル導波路5に溝10との交差部11直前に伝播光放射用曲線導波路5bを設けた構成(図5参照)にも本発明は適用可能である。
・図8に示す第6実施形態において、溝10に伝播光を吸収する材料12を注入した構成(図6参照)にも本発明は適用可能である。
・PLC型可変光減衰器アレイとして構成された図9(A),(B)に示す第7実施形態に係る平面光波回路において、伝播光放射用曲線導波路5bの無い構成、或いは、溝10に伝播光を吸収する材料12が注入されていない構成にも本発明は適用可能である。
・PLC型2段可変光減衰器アレイとして構成された図10(A),(B)に示す第8実施形態に係る平面光波回路1において、各アイドル導波路51〜51、および各アイドル導波路52〜52に、曲線導波路5aの無い構成、或いは、伝播光放射用曲線導波路5bの無い構成にもそれぞれ本発明は適用可能である。
・図8に示す第6実施形態に係る平面光波回路1では、マッハツェンダー干渉計回路20の2つの導波路17,18の一方(導波路17)に位相調整器30を設けてあるが、位相調整器30を2つの導波路17,18の両方或いは他方(導波路18)に設けた構成にも本発明は適用可能である。これと同じことが、図9(A),(B)に示す第7実施形態および図10(A),(B)に示す第8実施形態についても言える。
・また、次のような構成のPLC型2×1光スイッチとして構成された平面光波回路にも本発明は適用可能である。この平面光波回路では、光導波路は、2つの入射ポートと、2つの入射ポートにそれぞれ接続された2つの入力導波路と、2つの入力導波路と2つの出力導波路との間に接続された2×2のマッハツェンダ干渉計回路とを備える。マッハツェンダ干渉計回路20から分岐された一方の導波路が出射ポートに接続された出力導波路であり、その他方の導波路がアイドル導波路5である。これによれば、PLC型2×1光スイッチとして構成された平面光波回路において、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
・また、次のような構成のPLC型光スイッチアレイとして構成された平面光波回路にも本発明は適用可能である。この平面光波回路は、2つの入射ポートを1組とする複数組の入射ポートからなる入射ポート群と、入射ポート群の各組の2つの入射ポートにそれぞれ接続された2つの入力導波路を1組とする複数組の入力導波路からなる入力導波路群と、2つの出力導波路を1組とする複数組の出力導波路からなる出力導波路群と、を備える。さらに、この平面光波回路は、入力導波路群と出力導波路群との間にそれぞれ接続された複数の2×2のマッハツェンダ干渉計回路からなるマッハツェンダ干渉計回路群と、出力導波路群の各組の出力導波路の一方の出力導波路にそれぞれ接続された複数の出射ポートからなる出射ポート群と、を備える。これによれば、PLC型光スイッチアレイとして構成された平面光波回路において、回路サイズの増大を招く事無く、信号光の特性劣化を回避できる。
第1実施形態に係る平面光波回路を示す概略構成図。 同平面光波回路の主要部を示す説明図。 同平面光波回路の出射ポートからの信号光の波長特性を示すグラフ。 第2実施形態に係る平面光波回路の主要部を示す説明図。 第3実施形態に係る平面光波回路の主要部を示す説明図。 第4実施形態に係る平面光波回路の主要部を示す説明図。 第5実施形態に係る平面光波回路を示す概略構成図。 第6実施形態に係る平面光波回路を示す概略構成図。 (A)は第7実施形態に係る平面光波回路を示す概略構成図、(B)は同平面光波回路の主要部を示す説明図。 (A)は第8実施形態に係る平面光波回路を示す概略構成図、(B)は同平面光波回路の主要部を示す説明図。 従来例を示す概略構成図。 同平面光波回路の出射ポートからの信号光の波長特性を示すグラフ。 別の従来例を示す概略構成図。
符号の説明
1…平面光波回路、2…シリコン基板、2a…導波路端面、3,3〜3…出射ポート、
4,4〜4…出力導波路、5,5〜5…アイドル導波路、5a…曲線導波路、
5b…伝播光放射用曲線導波路、6,7…入射ポート、7〜7…入射ポート、
8,8A,9…入力導波路、8A〜8A…入力導波路、9〜9…入力導波路、
10,10A…溝、11…交差部、12…伝播光を吸収する材料、
15,16…方向性結合器、17,18…導波路、
20,20〜20,22〜22…2×2のマッハツェンダ干渉計回路、
30…位相調整器、40…入射ポート群、41…出射ポート群、
51〜51,52〜52…アイドル導波路。

Claims (13)

  1. 少なくとも、出射ポートに接続された出力導波路と出射ポート側の導波路端面に接続されないアイドル導波路の2つの出力導波路を含む光導波路が基板上に形成された平面光波回路において、
    前記アイドル導波路と90度未満の角度で交差する溝を備え、
    前記アイドル導波路が前記溝との交差部で終端されていることを特徴とする平面光波回路。
  2. 前記アイドル導波路と前記溝との交差角を小さくかつ前記交差部の断面積を大きくするように、前記交差部におけるアイドル導波路を曲線導波路としたことを特徴とする請求項1に記載の平面光波回路。
  3. 前記アイドル導波路は、前記溝との交差部直前に伝播光放射用曲線導波路を有することを特徴とする請求項1叉は2に記載の平面光波回路。
  4. 前記溝に、伝播光を吸収する材料が注入されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の平面光波回路。
  5. 前記光導波路は、2つの入射ポートと、前記2つの入射ポートにそれぞれ接続された2つの入力導波路と、前記2つの入力導波路と前記2つの出力導波路との間に接続された2×2のマッハツェンダ干渉計回路とを備え、前記マッハツェンダ干渉計回路から分岐された一方の導波路が前記出射ポートに接続された出力導波路であり、その他方の導波路が前記アイドル導波路であり、PLC型光分岐結合器として構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の平面光波回路。
  6. 2つの入射ポートを1組とする複数組の入射ポートからなる入射ポート群と、前記入射ポート群の各組の前記2つの入射ポートにそれぞれ接続された2つの入力導波路を1組とする複数組の入力導波路からなる入力導波路群と、前記2つの出力導波路を1組とする複数組の出力導波路からなる出力導波路群と、前記入力導波路群と前記出力導波路群との間にそれぞれ接続された複数の2×2のマッハツェンダ干渉計回路からなるマッハツェンダ干渉計回路群と、前記出力導波路群の各組の出力導波路の一方の出力導波路にそれぞれ接続された複数の出射ポートからなる出射ポート群と、を備え、PLC型光分岐結合器アレイとして構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の平面光波回路。
  7. 前記光導波路は、1つの入射ポートと、前記入射ポートに接続された入力導波路と前記入射ポートに接続されない入力導波路の2つの入力導波路と、前記2つの入力導波路と前記2つの出力導波路との間に接続された2×2のマッハツェンダ干渉計回路とを備え、
    前記マッハツェンダー干渉計回路の2つの導波路の少なくとも一方に位相調整器が設けられており、PLC型可変光減衰器として構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の平面光波回路。
  8. 前記光導波路は、1つの入射ポートと、前記入射ポートに接続された入力導波路と、前記の入力導波路と前記2つの出力導波路との間に接続された1×2のマッハツェンダ干渉計回路とを備え、
    前記マッハツェンダー干渉計回路の2つの導波路の少なくとも一方に位相調整器が設けられており、PLC型可変光減衰器として構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の平面光波回路。
  9. 複数の入射ポートからなる入射ポート群と、前記入射ポート群の各入射ポートにそれぞれ接続された入力導波路と前記入射ポートに接続されない入力導波路の2つの入力導波路を1組とする複数組の入力導波路からなる入力導波路群と、前記2つの出力導波路を1組とする複数組の出力導波路からなる出力導波路群と、前記入力導波路群と前記出力導波路群との間にそれぞれ接続された複数の2×2のマッハツェンダ干渉計回路からなるマッハツェンダ干渉計回路群と、前記出力導波路群の各組の出力導波路の一方の出力導波路にそれぞれ接続された複数の出射ポートからなる出射ポート群と、備え、前記複数のマッハツェンダー干渉計回路の2つの導波路の少なくとも一方に位相調整器がそれぞれ設けられており、PLC型可変光減衰器アレイとして構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の平面光波回路。
  10. 複数の入射ポートからなる入射ポート群と、前記入射ポート群の各入射ポートにそれぞれ接続された入力導波路からなる入力導波路群と、前記2つの出力導波路を1組とする複数組の出力導波路からなる出力導波路群と、前記入力導波路群と前記出力導波路群との間にそれぞれ接続された複数の1×2のマッハツェンダ干渉計回路からなるマッハツェンダ干渉計回路群と、前記出力導波路群の各組の出力導波路の一方の出力導波路にそれぞれ接続された複数の出射ポートからなる出射ポート群と、を備え、前記複数のマッハツェンダー干渉計回路の2つの導波路の少なくとも一方に位相調整器がそれぞれ設けられており、PLC型可変光減衰器アレイとして構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の平面光波回路。
  11. 前記マッハツェンダ干渉計回路群は、2段に縦接続された2つの2×2のマッハツェンダー干渉計回路をそれぞれ有し、
    前記マッハツェンダ干渉計回路群の各2つのマッハツェンダー干渉計回路のうちの前段のマッハツェンダー干渉計回路から分岐された前記アイドル導波路と、後段の2×2のマッハツェンダー干渉計回路から分岐された前記アイドル導波路とは同じ前記溝との交差部で終端されており、PLC型2段可変光減衰器アレイとして構成されていることを特徴とする請求項9に記載の平面光波回路。
  12. 前記光導波路は、2つの入射ポートと、前記2つの入射ポートにそれぞれ接続された2つの入力導波路と、前記2つの入力導波路と前記2つの出力導波路との間に接続された2×2のマッハツェンダ干渉計回路とを備え、前記マッハツェンダ干渉計回路から分岐された一方の導波路が前記出射ポートに接続された出力導波路であり、その他方の導波路が前記アイドル導波路であり、PLC型2×1光スイッチとして構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の平面光波回路。
  13. 2つの入射ポートを1組とする複数組の入射ポートからなる入射ポート群と、前記入射ポート群の各組の前記2つの入射ポートにそれぞれ接続された2つの入力導波路を1組とする複数組の入力導波路からなる入力導波路群と、前記2つの出力導波路を1組とする複数組の出力導波路からなる出力導波路群と、前記入力導波路群と前記出力導波路群との間にそれぞれ接続された複数の2×2のマッハツェンダ干渉計回路からなるマッハツェンダ干渉計回路群と、前記出力導波路群の各組の出力導波路の一方の出力導波路にそれぞれ接続された複数の出射ポートからなる出射ポート群と、を備え、PLC型光スイッチアレイとして構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の平面光波回路。
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