JP2006005907A - 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び擬似中間調マトリクス作成方法 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び擬似中間調マトリクス作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 人間の視覚特性における粒状性といった違和感を与えることなく適切な階調再現処理を施せる画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、擬似中間調マトリクス作成方法を提供する。
【解決手段】 画像入力装置1を介して入力された画像データは、A/D変換、シェーディング補正、入力階調補正、色補正、黒生成、空間フィルタ処理などの各種の処理がなされた後に階調再現処理部18に入力される。階調再現処理部18では、人間の視覚特性(コントラスト感度関数)に基づいたビット配置により、人間の目に違和感がない擬似中間調を表す階調再現処理を実行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力画像データに階調再現処理を施して中間調の出力画像データを生成する画像処理方法及び画像処理装置、この画像処理装置を備えた画像形成装置、この画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラム、並びに、階調再現処理に使用される擬似中間調マトリクスを作成する擬似中間調マトリクス作成方法に関する。
デジタル画像に対する階調再現処理の手法として、誤差拡散法、ディザ法、ブルーノイズマスク法などが従来から知られている。誤差拡散法は、注目画素濃度に対し閾値を用いて量子化し、そのときに発生する量子化誤差を未量子化の周辺画素に拡散することにより、マクロ的に階調の再現性を保ちながらビット数を削減した擬似階調再現を行う方法である。また、ディザ法は、予め決められたマトリクスを用いて閾値処理またはテーブル変換処理を行うことにより、マクロ的な擬似階調の再現を行う。また、ブルーノイズマスク法は、広義的にはディザ法の一種に含まれ、入力画像濃度と閾値とを比較することにより、擬似階調の再現を行うものであり、閾値決定の際に低周波成分を持たず高周波成分のみで構成する(ブルーノイズ特性と呼ばれる)ようにする。このブルーノイズマスク法は、ドット配置をブルーノイズ特性とすることで、人間の視覚特性の一特性として公知である高周波成分は知覚し難いという特性を考慮してドット配置を最適化するものである。
このような各種の階調再現処理の手法には、画質及びシステム構成の上で、一長一短があり、各々のシステムに応じて最適な手法を使用している。誤差拡散法には、ワーム、テクスチャ、計算量などの問題がある。ディザ法では、解像度と階調性とのトレードオフの関係、モアレの発生などの問題がある。ブルーノイズマスク法では、ドットを分散して配置可能な濃度領域においては良好な特性を示すことが一般的に知られているが、中濃度付近からドットの重なりが生じ始めるため、全ての濃度範囲にわたってブルーノイズ特性を維持することは不可能であり、粒状性を如何にして軽減させるかが問題である。
このようなブルーノイズマスク法の欠点を解消するための画像処理方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、画像出力装置の画素再現特性に応じて人間の視覚特性を近似した関数の解像度パラメータの切り替えを行うことと、VTF(Visual Transfer Function)が解像度パラメータを持つこととを利用して、画像出力装置の画素径変動に合わせて解像度パラメータを調整して画像出力装置に合わせて最適化している。
特開2002−337401号公報
しかしながら、人間の視覚特性としてVTFを用いるだけでは、人間の視覚特性を完全に反映することができず、粒状性を完全に低減することができないという問題がある。また、色成分間でのドットの制御を行っていないため、特にハイライト領域において、各色成分のドットが繋がる現象である色成分間のドットチェーンが発生するという問題がある。
ディザ法、誤差拡散法、ブルーノイズマスク法に代表される欠点を解決するために、ドットの生成が均一かつ等方的になるように、複数のドットシードを配列し、その後ドットシードの周囲にクラスタを成長させる画像処理方法が提案されている(特表2004−531982号公報)。しかしながら、この方法では、人間の視覚特性を考慮していないため、粒状感の悪化を完全に低減することはできないという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、人間の視覚特性における粒状性といった違和感を与えることなく適切な階調再現処理を施すことができる画像処理方法及び画像処理装置、この画像処理装置を備えた画像形成装置、この画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラム、並びに、擬似中間調マトリクス作成方法を提供することを目的とする。
本発明の概要について説明する。本発明では、コントラスト感度関数(CSF:Contrast Sensitivity Function)を考慮したドット配置を実現できる階調再現処理を適用する。CSFは、人間の視覚的認識での空間的な細かさと輝度との関係を示すものであり、網膜から大脳に至る視覚系の特性を表している点で、VTFよりも人間の視覚特性をより如実に反映させることができる。粒状性はドットの濃さに影響され、同じドット位置であっても、ドットが濃い場合には粒状性が高いと感じ、ドットが薄い場合にはそれほど粒状性が高いとは感じない。そのため、CSF(コントラスト感度関数)を用いることにより、粒状性を低減したドット配置が可能となる。
図21は、あるサンプル画像から測定したCSF特性(空間周波数と輝度コントラスト感度との関係)を示すグラフである。本発明では、このCSF特性に基づき、再現する必要がある全ての濃度領域にわたってドット配置を制御して、人間の目に違和感がない階調再現処理を実現する。
本発明に係る画像処理方法は、入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成するための階調再現処理を実行する画像処理方法において、人間の視覚特性に基づいたドット配置により擬似中間調を表すことを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成するための階調再現処理を実行する画像処理方法において、出力画像データが入力画像データの濃度に応じて人間の視覚特性に基づいたドット配置となるように定められた変換データを格納する擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行することを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成するための階調再現処理を実行する画像処理方法において、出力画像データが入力画像データの濃度に応じて人間の視覚特性に基づいたドット配置となり、さらに色成分毎にドットの開始位置が異なるように定められた変換データを格納する擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行することを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成するための階調再現処理を実行する画像処理方法において、入力画像データの濃度領域を判定するステップと、人間の視覚特性に基づいたドット配置となるように定められた複数の擬似中間調マトリクスから、判定した濃度領域に応じて1つの擬似中間調マトリクスを選択するステップと、選択した擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行するステップとを有することを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成するための階調再現処理を実行する画像処理方法において、入力画像データの濃度領域を判定するステップと、人間の視覚特性に基づいたドット配置となり、さらに色成分毎にドットの開始位置が異なるように定められた複数の擬似中間調マトリクスから、判定した濃度領域に応じて1つの擬似中間調マトリクスを選択するステップと、選択した擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行するステップとを有することを特徴とする。
本発明の画像処理方法にあっては、入力画像データに階調再現処理を施す際に、人間の視覚特性を考慮したドット配置としている。よって、コントラストに対する人間の視覚特性に基づいたドット配置が可能となり、人間の目に違和感(アークファクツとしての認識)がない階調再現処理を行える。また、色成分毎にドットの開始位置が異なるようにドットを配置することにより、ハイライト部分でドットチェーンが発生することはない。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像データに階調再現処理を施して擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理部を備える画像処理装置において、前記階調再現処理部は、人間の視覚特性に基づいたドット配置により擬似中間調を表すようにしたことを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像データに階調再現処理を施して擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理部を備える画像処理装置において、前記階調再現処理部は、出力画像データが入力画像データの濃度に応じて人間の視覚特性に基づいたドット配置となるように定められた変換データを格納する擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行するようにしたことを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像データに階調再現処理を施して擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理部を備える画像処理装置において、前記階調再現処理部は、出力画像データが入力画像データの濃度に応じて人間の視覚特性に基づいたドット配置となり、さらに色成分毎にドットの開始位置が異なるように定められた変換データを格納する擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行するようにしたことを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像データに階調再現処理を施して擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理部を備える画像処理装置において、前記階調再現処理部は、入力画像データの濃度領域を判定する判定手段と、人間の視覚特性に基づいたドット配置となるように定められた複数の擬似中間調マトリクスから、判定した濃度領域に応じて1つの擬似中間調マトリクスを選択する手段と、選択した擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行する手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像データに階調再現処理を施して擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理部を備える画像処理装置において、前記階調再現処理部は、入力画像データの濃度領域を判定する判定手段と、人間の視覚特性に基づいたドット配置となり、さらに色成分毎にドットの開始位置が異なるように定められた複数の擬似中間調マトリクスから、判定した濃度領域に応じて1つの擬似中間調マトリクスを選択する手段と、選択した擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行する手段とを有することを特徴とする。
本発明の画像処理装置にあっては、入力画像データに階調再現処理を施す際に、人間の視覚特性を考慮したドット配置としている。よって、コントラストに対する人間の視覚特性に基づいたドット配置が可能となり、人間の目に違和感がない階調再現処理を行える。また、色成分毎にドットの開始位置が異なるようにドットを配置することにより、ハイライト部分でドットチェーンが発生することはない。
本発明に係る画像処理方法は、入力画像データの濃度が、第1の閾値より大きくて、該第1の閾値より大きい第2の閾値以下である場合に、複数のドットを所定方向に連ねてなるドットクラスタが略均等な間隔となるドット配置により擬似中間調を表すことを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像データの濃度が、第1の閾値より大きくて、該第1の閾値より大きい第2の閾値以下である場合、複数のドットを所定方向に連ねてなるドットクラスタが略均等な間隔となるドット配置により擬似中間調を表すようにしたことを特徴とする。
本発明の画像処理方法及び装置にあっては、入力画像データが第1の閾値より大きくて第2の閾値以下である中間濃度領域である場合、予め定められた方向に連なる複数のドットよりなるドットクラスタを略均等な間隔とする。よって、コントラストに対する人間の視覚特性に基づいたドット配置が可能となり、人間の目に違和感がない階調再現処理を行える。
本発明に係る画像処理方法は、入力画像データの濃度が、第1の閾値より大きくて、該第1の閾値より大きい第2の閾値以下である場合に、複数のドットを所定方向に連ねてなるドットクラスタとドットとがそれぞれで略均等な間隔となるドット配置により擬似中間調を表すことを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像データの濃度が、第1の閾値より大きくて、該第1の閾値より大きい第2の閾値以下である場合、複数のドットを所定方向に連ねてなるドットクラスタとドットとがそれぞれで略均等な間隔となるドット配置により擬似中間調を表すようにしたことを特徴とする。
本発明の画像処理方法及び装置にあっては、入力画像データが第1の閾値より大きくて第2の閾値以下である中間濃度領域である場合、予め定められた方向に連なる複数のドットよりなるドットクラスタとドットとをそれぞれ略均等な間隔とする。よって、コントラストに対する人間の視覚特性に基づいたドット配置が可能となり、人間の目に違和感がない階調再現処理を行える。
本発明に係る画像処理方法は、入力画像データが前記第2の閾値より大きい場合に、複数のドットよりなるドットクラスタを優先順位に基づいた方向に連ねたドット配置により擬似中間調を表すことを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像データが前記第2の閾値より大きい場合、複数のドットよりなるドットクラスタを優先順位に基づいた方向に連ねたドット配置により擬似中間調を表すようにしたことを特徴とする。
本発明の画像処理方法及び装置にあっては、入力画像データが第2の閾値より大きい高濃度領域である場合、予め定められる優先順位に基づいた方向に連なる複数のドットよりなるドットクラスタを略均等な間隔とする。よって、コントラストに対する人間の視覚特性に基づいたドット配置が可能となり、人間の目に違和感がない階調再現処理を行える。
本発明に係る画像処理方法は、前記ドットクラスタの形状は略楕円状をなすことを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、前記ドットクラスタの形状は略楕円状をなすことを特徴とする。
本発明の画像処理方法及び装置にあっては、ドットクラスタの形状を楕円状を基本とした構成とする。よって、コントラストに対する人間の視覚特性に基づいたドット配置が可能となり、人間の目に違和感がない階調再現処理を行える。
本発明に係る画像処理方法は、前記ドット配置を、コントラスト感度関数に基づいて決めることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、前記ドット配置は、コントラスト感度関数に基づいて決めるようにしたことを特徴とする。
本発明の画像処理方法及び装置にあっては、階調再現処理のドット配置を決定する関数として、人間の視覚特性を反映させることができるコントラスト感度関数(CSF)を用いる。よって、人間の目に違和感がない階調再現処理を行える。
本発明に係る画像形成装置は、上述した画像処理装置と、該画像処理装置により生成された出力画像データに応じた画像をシート上に形成する手段とを備えることを特徴とする。
本発明の画像形成装置にあっては、入力画像データに階調再現処理を施す際に、人間の視覚特性を考慮したドット配置とする画像処理装置を備えている。よって、コントラストに対する人間の視覚特性を考慮したドット配置が可能となり、人間の目に違和感がない階調再現処理を行え、この結果、高品質の出力画像データが得られる。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理を実行させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、人間の視覚特性に基づいたドット配置により擬似中間調を表すように階調再現処理を実行させるステップを有することを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理を実行させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、出力画像データが入力画像データの濃度に応じて人間の視覚特性に基づいたドット配置となるように定められた変換データを格納する擬似中間調マトリクスを用いて、階調再現処理を実行させるステップを有することを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理を実行させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、出力画像データが入力画像データの濃度に応じて人間の視覚特性に基づいたドット配置となり、さらに色成分毎にドットの開始位置が異なるように定められた変換データを格納する擬似中間調マトリクスを用いて、階調再現処理を実行させるステップを有することを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理を実行させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、入力画像データの濃度領域を判定させるステップと、コンピュータに、人間の視覚特性に基づいたドット配置となるように定められた複数の擬似中間調マトリクスから、判定された濃度領域に応じて擬似中間調マトリクスを選択させるステップと、コンピュータに、選択された擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行させるステップとを有することを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理を実行させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、入力画像データの濃度領域を判定させるステップと、コンピュータに、人間の視覚特性に基づいたドット配置となり、さらに色成分毎にドットの開始位置が異なるように定められた複数の擬似中間調マトリクスから、判定された濃度領域に応じて擬似中間調マトリクスを選択させるステップと、コンピュータに、選択された擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行させるステップとを有することを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムにあっては、コントラストに対する人間の視覚特性を考慮したドット配置を用いた階調再現処理を入力画像データに施す動作をコンピュータに実行させる。よって、このような画像処理方法が汎用的なものとなる。
本発明に係る擬似中間調マトリクス作成方法は、入力画像データに対して階調再現処理を実行する際に使用される擬似中間調マトリクスを作成する方法において、入力画像データの濃度に応じて必要なドットの数を計算するステップと、計算した数のドットを配置するステップと、ドット配置を周波数変換するステップと、周波数変換後の結果をコントラスト感度関数により演算するステップと、演算結果と閾値との比較により、前記ドット配置を評価するステップとを有することを特徴とする。
本発明の擬似中間調マトリクス作成方法にあっては、人間の目に違和感がない階調再現処理を行えるための擬似中間調マトリクスが得られる。
本発明の画像処理方法及び装置では、入力画像データに階調再現処理を施す際に、人間の視覚特性を考慮したドット配置とするようにしたので、コントラストに対する人間の視覚特性に基づいたドット配置が可能となり、人間の目に違和感がない階調再現処理を行うことができる。また、色成分毎にドットの開始位置が異なるようにドットの配置を考慮するようにしたので、ハイライト部分でのドットチェーンの発生を抑制することができ、良好な階調再現を実現できる。
本発明の画像処理方法及び装置では、入力画像データが第1の閾値より大きくて第2の閾値以下である中間濃度領域である場合、予め定められた方向に連なる複数のドットよりなるドットクラスタを略均等な間隔とするようにしたので、コントラストに対する人間の視覚特性に基づいたドット配置が可能となり、人間の目に違和感がない階調再現処理を行うことができる。
本発明の画像処理方法及び装置では、入力画像データが第1の閾値より大きくて第2の閾値以下である中間濃度領域である場合、予め定められた方向に連なる複数のドットよりなるドットクラスタとドットとをそれぞれ略均等な間隔とするようにしたので、コントラストに対する人間の視覚特性に基づいたドット配置が可能となり、人間の目に違和感がない階調再現処理を行うことができる。
本発明の画像処理方法及び装置では、入力画像データが第2の閾値より大きい高濃度領域である場合、予め定められる優先順位に基づいた方向に連なる複数のドットよりなるドットクラスタを略均等な間隔とするようにしたので、コントラストに対する人間の視覚特性に基づいたドット配置が可能となり、人間の目に違和感がない階調再現処理を行うことができる。
本発明の画像処理方法及び装置では、ドットクラスタの形状が略楕円状をなすようにしたので、コントラストに対する人間の視覚特性に基づいたドット配置が可能となり、人間の目に違和感がない階調再現処理を行うことができる。
本発明の画像処理方法及び装置では、CSFに基づいてドット配置を決めるようにしたので、人間の目に違和感がない階調再現処理を行うことができる。
本発明の画像形成装置では、入力画像データに階調再現処理を施す際に、人間の視覚特性を考慮したドット配置とする画像処理装置を備えるようにしたので、コントラストに対する人間の視覚特性を考慮したドット配置が可能となり、人間の目に違和感がない階調再現処理を行うことができ、この結果、高品質の出力画像データを得ることができる。
本発明のコンピュータプログラムでは、コントラストに対する人間の視覚特性を考慮したドット配置を用いた階調再現処理を入力画像データに施す動作をコンピュータに実行させるようにしたので、このような画像処理方法を汎用的なものとすることができる。
本発明の擬似中間調マトリクス作成方法では、入力画像データの濃度に応じて必要なドットの数を計算し、計算した数のドットを配置し、そのドット配置を周波数変換し、周波数変換後の結果をCSFにより演算し、その演算結果と閾値とを比較してドット配置を評価するようにしたので、人間の目に違和感がない階調再現処理を行えるための擬似中間調マトリクスを作成することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る画像形成装置は、画像入力装置1、画像処理装置2、及び画像出力装置3により構成される。
画像入力装置1は、例えばスキャナ装置により構成されており、原稿に対して読取用の光を照射する光源、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサ等を備えている。画像入力装置1は、原稿から反射されてきた光をR,G,B(R:赤,G:緑,B:青)に色分解した電気信号に変換し、カラー画像信号(RGB反射率信号)を取得し、取得したRGB反射率信号を画像処理装置2へ送出する。画像処理装置2は、アナログ/デジタル変換部11(以下、A/D変換部11と称する)、シェ−ディング補正部12、入力階調補正部13、領域分離処理部14、色補正部15、黒生成/下色除去部16、空間フィルタ処理部17、及び、階調再現処理部18を有する。
A/D変換部11は、画像入力装置1から与えられるアナログ形式のRGB反射率信号をデジタル形式の信号に変換する。シェ−ディング補正部12は、A/D変換されたRGB反射率信号に対してシェ−ディング補正処理を施す。シェ−ディング補正処理は、画像入力装置1の照明系、結像系、及び撮像系の構成に起因して画像信号に生じる各種の歪みを取り除くために行われる。入力階調補正部13は、シェ−ディング補正処理が施されたRGB反射率信号に対してカラーバランス処理を施すと共に、画像処理に適した濃度信号に変換する処理及びCMY(C:シアン,M:マゼンタ,Y:イエロ)信号への変換処理(RGBデータからなる入力画像データを補色反転してCMYデータを求める処理)を実行する。
領域分離処理部14は、入力階調補正部13から出力されたCMY信号に基づき、領域分離処理を行う。即ち、領域分離処理部14は、文字及び写真混在原稿における特に黒文字または色文字の再現性を高めるために、また写真領域では階調性を高めるために、入力画像の中の各画素を文字領域,写真領域,網点領域の何れかに分離する。そして、領域分離処理部14は、この分離結果に基づき、画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を、黒生成/下色除去部16、空間フィルタ処理部17、及び階調再現処理部18へ出力すると共に、入力階調補正部13からのCMYの濃度信号をそのまま色補正部15へ出力する。
色補正部15は、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むCMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理、及び、原稿と複写物(出力画像)との間のカラーマッチング処理を行い、補正後のデータを黒生成/下色除去部16へ出力する。
黒生成/下色除去部16は、領域分離処理部14にて黒文字として抽出された画像領域に対して黒生成量を高く調整し、写真領域として抽出された画像領域に対して黒生成量をその画像処理に応じて適量に調整して、CMYの3色信号をCMYK(K:ブラック)の4色信号に変換して、空間フィルタ処理部17へ出力する。黒生成処理の一例として、スケルトンブラックによる黒生成を行う方法がある。この方法では、スケルトンカーブの入出力特性をy=f(x)、入力されるデータをC,M,Y、出力されるデータをC′,M′,Y′、K′、UCR(Under Color Removal)率をα(0<α<1)とした場合、具体的な黒生成/下色除去処理は下記式(1)〜(4)のようになる。
K′=f{min(C,M,Y)} …(1)
C′=C−αK′ …(2)
M′=M−αK′ …(3)
Y′=Y−αK′ …(4)
空間フィルタ処理部17は、黒生成/下色除去部16で得られたCMYK画像データに対して、デジタルフィルタを用いた空間フィルタ処理を施し、画像の空間周波数特性を補正することにより、画像出力装置3での出力画像のボケまたは粒状性劣化を生じることを防止する。例えば、文字及び写真混在原稿における特に黒文字等の再現性を高めるために、領域分離処理部14にて黒文字として抽出された画像領域に対して、空間フィルタ処理における鮮鋭度強調処理で高域周波数の強調量を大きくする。一方、領域分離処理部14にて写真領域(網点を含む)として抽出された画像領域に対しては、空間フィルタ処理において、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理を施す。
階調再現処理部18は、例えば画像出力装置3の記録濃度特性を考慮したルックアップテーブル(LUT:Lookup Table)を用いて2値または多値のテーブル変換処理または閾値処理を行う。この際、領域分離処理部14からの領域識別信号に基づき、文字部では小さいマトリクスを用い、文字以外の領域では大きいマトリクスを用いてテーブルデータの切り替えを行い、最適な2値化処理または多値化処理を行うことも可能である。
このような各種の処理が施された画像データは、一旦記憶手段に記憶され、所定のタインミングで画像出力装置3へ読み出される。画像出力装置3は、電子写真方式の印字部、インクジェット方式の印字部等を備えており、用紙、OHPフィルム等のシート上に画像を形成する手段として機能する。なお、以上の動作は、図示しないCPU(Central Processing Unit)により制御される。
図2は、階調再現処理部18の構成の一例を示す概略図である。階調再現処理部18は、データ変換用のテーブル(変換テーブル、変換データ)として、文字データの変換に使用するC用濃度変換テーブル18a,M用濃度変換テーブル18b,Y用濃度変換テーブル18c,K用濃度変換テーブル18dと、文字以外のデータの変換に使用するC用濃度変換テーブル18e,M用濃度変換テーブル18f,Y用濃度変換テーブル18g,K用濃度変換テーブル18hとを有する。階調再現処理部18は、これらの各種の濃度変換テーブルを用いて、空間フィルタ処理部17から入力される信号(データC″,M″,Y″,K″)を出力用の信号(データCout,Mout,Yout,Kout)に変換して、変換後の信号を画像出力装置3へ出力する。なお、このような各種の濃度変換テーブルは、後述するような手順に従って予めコンピュータを用いて作成しておく。
以下、本発明による濃度変換テーブルの作成方法について説明する。まず、単色での濃度変換テーブルの作成方法について、その作成手順を示す図3のフローチャートに基づき説明する。図3に示す各動作は、図示しないCPUにより実行される。なお、以下の例では、テーブル変換用のデータを作成する方法について説明するが、同様の手法を用いることで閾値テーブルも作成可能であるため、閾値テーブルを用いて階調再現処理を実現することも可能である。
まず、入力濃度を0に設定し、変換テーブルのマトリクスサイズをシステムに応じて最適値に設定する(ステップS1)。以下の例では、128×128のサイズを用いて説明するが、システムに応じて、マトリクスサイズを大きくしたり小さくしたりすることは可能である。
入力濃度を1だけインクリメントした後(ステップS2)、入力濃度と変換テーブルのマトリクスサイズとに応じて、オンにする必要があるドット数を計算する(ステップS3)。必要なドット数は、入力濃度が0である場合に使用するドット数を0個、入力濃度が255である場合に使用するドット数を16384(=128×128)個として、この間を均等に分割して、入力濃度と必要なドット数との関係を求めることができるが、ドットゲインの影響を考慮してドット数の増減を調整することも可能である。なお、本例では、2値の場合について説明するが、多値の場合も容易に拡張可能であることは明らかである。
入力濃度に対応した変換テーブルを作成するために、入力濃度と所定の閾値TH1及びTH2とを比較する(ステップS4,S5)。TH1は、ドット総数の25〜50%程度までの値をシステムに応じて選択できるが、一般的な2値のシステムの場合、ドット配置が斜め45度の角度であってもドットが隣接するとドットゲインの影響でドットが繋がることを考慮して、TH1はドット総数の25%である4096とする。また、TH2は、ドット総数の35%である5735とする。
入力濃度と変換テーブルのマトリクスサイズとの関係において、入力濃度が閾値TH1(例えば、85)以下である場合(S4:YES)、つまり低濃度領域である場合、ドット同士が繋がらないドット配置が可能であり、ドット間の距離が略均等になるようにドットを配置する(ステップS6)。図4は、10×10のマトリクスでドットが隣接しないようにドットを配置した一例(低濃度領域でのドット配置の一例)を示している。
入力濃度と変換テーブルのマトリクスサイズとの関係において、入力濃度が閾値TH1より大きく(S4:NO)TH2(例えば、170)以下である場合(S5:YES)、つまり中濃度領域である場合、必要なドット数から均等に配置可能な最大のドット数を減算し、その余りの数分だけ2ドットクラスタを用い、その角度が45度または135度になって間隔が略均等になるようにクラスタを配置した後、残りのドットをドット間の距離が略均等になるように配置する(ステップS7)。図5は、10×10のマトリクスで3ドット以上が同一方向に隣接しないようにドットを配置した一例(中濃度領域でのドット配置の一例)を示している。図5において、5aは角度が45度の2ドットクラスタを表し、5bは角度が135度の2ドットクラスタを表している。
入力濃度と変換テーブルのマトリクスサイズとの関係において、入力濃度が閾値TH2より大きい場合(S5:NO)、つまり高濃度領域である場合、2ドットを隣接配置するだけでは全てのドットを均等に配置することができないため、クラスタを構成するドット数を3ドット,4ドットと順次増やしていくと共に、そのクラスタを45度または135度の角度になる配置を優先し、次第に0度または90度の角度になる配置も行っていくようにドットを配置する(ステップS8)。図6は、10×10のマトリクスで3ドットクラスタ,4ドットクラスタを用いてドットを配置した一例(高濃度領域でのドット配置の一例)を示している。図6において、6aは角度が135度の3ドットクラスタを表し、6bは角度が45度の4ドットクラスタを表し、6cは角度が0度及び90度の3ドットクラスタを表している。
次いで、ドット配置が完了した各入力濃度について、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)などを用いて、ドットの配置情報を周波数ドメイン情報に変換する(ステップS9)。そして、ドット配置による周波数ドメイン情報をCSF特性で評価して、その評価の良否を判断する(ステップS10)。図7は、この周波数ドメイン上でのドット配置のCSF評価の例を示す図である。周波数ドメイン情報と規格化したCSF特性とを周波数成分毎に乗算して、その乗算結果を得る。そして、この乗算結果の中で閾値よりも大きい成分があるか否かを判定し、ない場合には良好な評価と判断し、閾値よりも大きい成分がある場合には、不良な評価と判断する。乗算結果の各周波数成分について閾値評価を行う際、閾値よりも大きい周波数成分は、その周波数ドメイン情報がCSF特性よりも大きいことを意味する。即ち、人間の視覚特性として目に付き易く、粒状性が高いと感じ易いことを意味する。
良好な評価と判断したときには(S10:YES)、動作がステップS11に進み、不良な評価と判断したときには(S10:NO)、動作がS3に戻って、ドットの再配置を行う。図8は、このような評価例とドットの再配置とを示す図である。図8(a)は低濃度領域(入力濃度I≦TH1)の場合を表しており、良好な評価であって、ドットの再配置は行われない。図8(b)は中濃度領域(TH1<入力濃度I≦TH2)の場合を表しており、良好な評価であって、ドットの再配置は行われない。図8(c)は高濃度領域(TH2<入力濃度I)の場合を表しており、乗算結果の中で閾値よりも大きい成分(図中Aの部分)があるため、不良なCSF評価となり、ドットの再配置(ドットパターンの変更)を行っている。
入力濃度が255であるか否かを判断する(ステップS11)。255でない場合には(S11:NO)、動作がS2に戻って、S2〜S10の動作を繰り返して、次の入力濃度におけるドットの配置を設定する。入力濃度が255に達した場合には(S11:YES)、全ての入力濃度に対してドット配置を設定したので、動作が終了する。
以上のような処理を実施することにより、単色でのドット配置の最適化を行うことができる。ところで、ハイライト領域において、図9に示すように各色成分(C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロ),K(ブラック))のドットが近接して配置されている場合には、ドットチェーンが発生することが考えられる。そこで、このようなドットチェーンが発生しないように、各色成分のドットの開始位置を異ならせるようにした濃度変換テーブルの作成例について、以下に説明する。
図10及び図11は.ハイライト部分を含めた濃度変換テーブルの作成手順を示すフローチャートである。なお、図10及び図11において、図3と同一の動作を行うステップには、図3と同一のステップ番号を付して、それらの説明は省略する。
まず、入力濃度を0に設定し、変換テーブルのマトリクスサイズをシステムに応じて最適値に設定する(S1)。マトリクスを4分割して、分割された各マトリクスに対応する色を決定する(ステップS21)。マトリクスサイズが128×128サイズである場合、256段階の濃度(0〜255)における濃度1に対して64(=128×128÷256)個のドットを配置することになる。均等にドットを配置することにした場合、図12に示すように、16×16画素に付き1個のドットが配置される。
入力濃度を1だけインクリメントした後(S2)、入力濃度が1であるか否かを判定する(ステップS22)。入力濃度が1である場合(S22:YES)、図13に示すように、分割されたマトリクスの中央に入力濃度1のドット(ドットNo.1)を配置する(ステップS23)。
入力濃度が1でない場合には(S22:NO)、入力濃度が2であるか否かを判定する(ステップS24)。入力濃度が2である場合(S24:YES)、入力濃度2についてドットを配置する方向を決めて、各色成分の入力濃度2のドット(ドットNo.2)を配置する(ステップS25)。一例として、図13に示すように、シアン,マゼンタ,イエロ,ブラックの各色成分につき隣り合うドットNo.1間の最短距離を1とした場合に、ドットNo.1に対して略−45度、略1/3の距離にドットNo.2を配置する。なお、角度は、ドットNo.1に対して水平方向右側を0度とする。
入力濃度が2でない場合には(S24:NO)、入力濃度が3であるか否かを判定する(ステップS26)。入力濃度が3である場合(S26:YES)、入力濃度3についてドットを配置する方向を決めて、各色成分の入力濃度3のドット(ドットNo.3)を配置する(ステップS27)。一例として、図13に示すように、シアン,マゼンタ,イエロ,ブラックの各色成分について、ドットNo.1に対して略−45度、略2/3の距離にドットNo.3を配置する。
図13の例では、128×128のマトリクスにおいては、256段階の濃度(0〜255)における濃度1に対してドットが1個配置される最小のマトリクスと考えることができる16×16サイズのマトリクスを、色成分を考慮した上で4分割された小領域にそれぞれシアン−ブラック、マゼンタ−イエロのドットが配置されている例を示している。この色成分の組み合わせは、特にこの例に限るものではなく、色成分に無関係にドット間の概略距離が保てていれば、その他の組み合わせであっても良い。
図14は、各色成分のドットの他の配置例を示す図である。入力濃度2のドット(ドットNo.2)については、シアン,マゼンタ,イエロ,ブラックの各色成分につき、ドットNo.1に対して略135度、略1/3の距離に配置する。次いで、入力濃度3のドット(ドットNo.3)については、シアン,マゼンタ,イエロ,ブラックの各色成分につき、ドットNo.1に対して略45度、略1/3の距離に配置する。図14は、ドットを配置する角度を分かり易くするために、図13に示すドットNo.1の位置をX,Y方向に適宜シフトさせたものであるが、特に、開始位置の指定場所、色成分の配置位置の組み合わせは図14の例に限定される必要はなく、上述したように各色間のドットNo.1の概略距離を保てる場合には、適宜変更することが可能である。
色成分毎にドットの開始位置が異なるようにドットの配置を考慮するようにしており、ハイライト部分でドットチェーンが発生することを抑制できる。
以上のように、一旦ドットクラスタを形成ずるドットの開始位置を決定した後は、図3と同様な図11でのフローチャートに従って、ドットの配置特性をCSF特性で評価しながら濃度変換テーブルを作成することにより、視覚的に良好な階調再現を実現することができる。
図15は、濃度変換テーブルを用いた階調再現処理部18における階調再現処理の第1の動作手順を示すフローチャートである。領域分離処理部14からの領域識別信号に応じて、文字用テーブルまたは文字以外用テーブルを選択する(ステップS31)。次いで、入力濃度に基づいて使用するテーブルデータを選択する(ステップS32)。選択したテーブルデータを用いて、データC″,M″,Y″,K″をデータCout,Mout,Yout,Kout に変換する(ステップS33)。
入力画像データを文字・網点・写真(連続階調領域)に分離する方法としては、例えば「画像電子学会研究会予稿90−06−04」に記載されている方法を用いることができる。以下にその方法の詳細を説明する。注目画素を中心としたM×N(M,Nは自然数)画素のブロック内で以下のような判定を行い、その判定結果を注目画素の領域識別信号とする。
(i)ブロック内の中央の9画素に対して信号レベルの平均値(Dave )を求め、その平均値を用いてブロック内の各画素を2値化する。また、最大画素信号レベル(Dmax )及び最小画素信号レベル(Dmin )も同時に求める。
(ii)網点領域では、小領域における画像信号の変動が大きいこと、及び背景に比べて濃度が高いことを利用して、網点領域を識別する。2値化されたデータに対して主走査,副走査方向でそれぞれ0から1への変化点数、1から0への変化点数を求めて、それぞれKH ,KV とし、閾値TH ,TV と比較する。また、背景との誤判定を防ぐために、Dmax −Dave ,Dave −Dmin を、閾値B1 ,B2 と比較する。そして、具体的に以下のようにして、網点領域と非網点領域とを識別する。
H >TH かつKV >TV かつDmax −Dave >B1
かつDave −Dmin >B2 である場合…網点領域
上記条件以外の場合…非網点領域
(iii)文字領域では、最大画素信号レベルと最小画素信号レベルとの差が大きく、濃度も高いと考えられるため、文字領域の識別を次のように行う。非網点領域と識別された領域における最大画素信号レベル(Dmax ),最小画素信号レベル(Dmin )及びそれらの差分(Dsub )を閾値PA ,PB ,PC と比較する。具体的に以下のようにして、文字領域と写真領域とを識別する。
max >PA またはDmin <PB またはDsub >PC である場合…文字領域
上記条件以外の場合…写真領域
階調再現処理部18では、文字領域と判定された画像データに対しては文字用テーブルが選択され、網点領域または写真領域と判定された画像データに対しては文字以外用テーブルが選択される。
C,M,Y,K夫々に1つの擬似中間調マトリクスが定められ、各色成分毎に階調再現処理が行われる。以下の説明では、擬似中間調マトリクスの要素をテーブルデータとし、擬似中間調マトリクスのサイズを128×128とする。図16は、擬似中間調マトリクスの使用状態を示す図である。画像の各画素データをA1,A2,A3,…とし、擬似中間調マトリクスの各テーブルデータをa1,a2,a3,…とする。まず、画素データA1については、擬似中間調マトリクスのテーブルデータa1を用いて出力画像データ(ドットのオンまたはオフ)に変換する。次に、画素データA2についてテーブルデータa2を用いて出力画像データに変換する。擬似中間調マトリクスの行サイズが128であるので、画素データA129については、テーブルデータa1を再度利用して変換する。1行目の画像データの処理が終了した後、2行目の画素データB1については、テーブルデータb1を用いて変換する。このように、擬似中間調マトリクスを繰り返し用いて階調再現処理を行う。
実施の形態1の変形例.
この変形例は、入力画像データの濃度領域を判定し、その判定結果に応じて、3種類の擬似中間調マトリクス(変換テーブル)から1つの擬似中間調マトリクス(変換テーブル)を選択し、選択した擬似中間調マトリクス(変換テーブル)を用いて階調再現処理を行う。
図17は、階調再現処理部18の構成の他の例を示す概略図である。階調再現処理部18は、入力画像データの濃度領域を判定する濃度領域判定部(濃度領域を判定する判定手段)41と、データ変換用のテーブル(変換テーブル)として、文字データの変換に使用する高濃度領域変換テーブル42a,中濃度領域変換テーブル42b,低濃度領域変換テーブル42c、及び、文字以外のデータの変換に使用する高濃度領域変換テーブル42d,中濃度領域変換テーブル42e,低濃度領域変換テーブル42fとを有する。なお、これらの高濃度領域変換テーブル42a,42d、中濃度領域変換テーブル42b,42e、低濃度領域変換テーブル42c,42fには何れも、C用濃度変換テーブル,M用濃度変換テーブル,Y用濃度変換テーブル,K用濃度変換テーブルが格納されている。階調再現処理部18は、これらの各種の変換テーブルを用いて、空間フィルタ処理部17から入力される信号(データC″,M″,Y″,K″)を出力用の信号(データCout,Mout,Yout,Kout)に変換して、変換後の信号を画像出力装置3へ出力する。
図18は、濃度変換テーブルを用いた階調再現処理部18における階調再現処理の第2の動作手順を示すフローチャートである。領域分離処理部14からの領域識別信号に応じて、文字用テーブルまたは文字以外用テーブルを選択する(ステップS41)。次に、濃度領域判定部41にて入力画像データの濃度領域を判定し、濃度判定信号(高濃度領域,中濃度領域,低濃度領域の何れかを示す信号)を出力する(ステップS42)。なお、このS41,S42の動作は、並列的に行ってもよい。濃度判定信号に基づき、濃度領域に対応する擬似中間調マトリクスを選択する(ステップS43)。この処理は、濃度領域に応じて1つの擬似中間調マトリクスを選択する手段であるCPUにより行われる。次いで、入力濃度に基づいて使用するテーブルデータを選択する(ステップS44)。選択したテーブルデータを用いて、データC″,M″,Y″,K″をデータCout,Mout,Yout,Kout に変換する(ステップS45)。
実施の形態2.
実施の形態1では、画像形成装置に本発明の画像処理装置を適用した形態について説明したが、プリンタ・ドライバをコンピュータに備えるようにしても良い。図19は、このような画像処理システムの構成を示すブロック図である。プリンタ・ドライバ20は、上述したような階調再現処理などの各種の処理を実行する処理実行部21と、画像データをプリンタ言語(PJL:Printer Job Language)に翻訳するプリンタ言語翻訳部22とを有する。
スキャナ等の画像入力装置1から取り込んだ画像データに対して、処理実行部21にて、領域分離処理、色補正処理、黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理、階調再現処理をアプリケーションソフトウェアとして実施し、処理後の画像データをプリンタ等の画像出力装置3へ入力するように構成している。処理実行部21から出力された処理後の画像データは、プリンタ言語翻訳部22でプリンタ言語に変換され、通信ポートドライバ23,通信ポート24を介して画像出力装置3へ出力され、画像データに応じた画像が記録される。
実施の形態3.
また、上述した本発明の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムを、コンピュータ読み取りが可能な記録媒体に記録するようにしておいても良い。この場合には、本発明の画像処理方法を行うコンピュータプログラムを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
図20は、本発明に係るコンピュータプログラムをインストールすることにより構築される画像処理システムの構成を示す図である。図中32は、パーソナルコンピュータ,ワークステーション等の情報処理装置であり、情報処理装置32には、フラットヘッドスキャナ,フィルムスキャナ,デジタルカメラ等の画像入力装置31、用紙,OHPフィルム等のシート上に画像を形成する手段を備えたインクジェットプリンタ,レーザプリンタ等の画像形成装置33、CRTディスプレイ,液晶ディスプレイ等の画像表示装置34等の周辺機器が接続されている。
情報処理装置32は、本発明に係るコンピュータプログラムを記録したFD,CD−ROM等の記録媒体35からコンピュータプログラムを読み取るためのFDドライブ,CD−ROMドライブのような読取装置を備えている。この読取装置によって読み取られたコンピュータプログラムは情報処理装置32内の所定の記憶領域に格納される。情報処理装置32の図示しないCPUは、この記憶領域からコンピュータプログラムをロードして実行することにより、上述したような画像処理方法(階調再現処理)を実現する。
このような構成とすることにより、本発明の画像処理方法をユーザの好みに応じて用いることが可能となる。例えば、本発明の画像処理方法をこの画像処理システムで実行する場合、閾値の設定を任意に変更することが容易になり、また、画像表示装置34に表示される結果に応じて設定し直すなど、ユーザの好みに応じた処理が可能となる。閾値を変更する際には、キーボード36を用いて直接数値を入力したり、マウス37にて閾値を表すシンボルをドラッグしたりする。
コンピュータプログラムを記録する記録媒体35としては、上述したFD,CD−ROMの他に、MO,MD,DVD等の光ディスク、ハードディスクのような磁気記録媒体、ICカード,メモリカード,光カード等のカード型記録媒体、マスクROM,EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory),EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory ),フラッシュROM等による半導体メモリの利用も可能である。
また、情報処理装置32が、通信ネットワークを介してサーバ装置等に接続するための通信手段としてモデム等を備えている場合には、サーバ装置に予め本発明のコンピュータプログラムを格納させておき、このサーバ装置からコンピュータプログラムをダウンロードし、情報処理装置32内にインストールする構成であっても良い。
本実施の形態に係る画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。 階調再現処理部の構成の一例を示す概略図である。 濃度変換テーブルの作成手順を示すフローチャートである。 低濃度領域でのドット配置の一例を示す図である。 中濃度領域でのドット配置の一例を示す図である。 高濃度領域でのドット配置の一例を示す図である。 周波数ドメイン上でのドット配置のCSF評価の例を示す図である。 CSF評価例とドットの再配置とを示す図である。 カラーの中間調パターンの一例を示す図である。 ハイライト部分を含めた濃度変換テーブルの作成手順を示すフローチャートである。 ハイライト部分を含めた濃度変換テーブルの作成手順を示すフローチャートである。 各色成分のドットの開始位置の一例を示す図である。 ハイライト部分での各色成分のドットの配置の一例を示す図である。 ハイライト部分での各色成分のドットの配置の他の例を示す図である。 階調再現処理の第1の動作手順を示すフローチャートである。 擬似中間調マトリクスの使用状態を示す図である。 階調再現処理部の構成の他の例を示す概略図である。 階調再現処理の第2の動作手順を示すフローチャートである。 実施の形態2における画像処理システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態3における画像処理システムの構成を示す図である。 CSF特性(空間周波数と輝度コントラスト感度との関係)を示すグラフである。
符号の説明
1 画像入力装置
2 画像処理装置
3 画像出力装置
11 アナログ/デジタル変換部(A/D変換部)
12 シェ−ディング補正部
13 入力階調補正部
14 領域分離処理部
15 色補正部
16 黒生成/下色除去部
17 空間フィルタ処理部
18 階調再現処理部
35 記録媒体
41 濃度領域判定部

Claims (27)

  1. 入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成するための階調再現処理を実行する画像処理方法において、
    人間の視覚特性に基づいたドット配置により擬似中間調を表すことを特徴とする画像処理方法。
  2. 入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成するための階調再現処理を実行する画像処理方法において、
    出力画像データが入力画像データの濃度に応じて人間の視覚特性に基づいたドット配置となるように定められた変換データを格納する擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行することを特徴とする画像処理方法。
  3. 入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成するための階調再現処理を実行する画像処理方法において、
    出力画像データが入力画像データの濃度に応じて人間の視覚特性に基づいたドット配置となり、さらに色成分毎にドットの開始位置が異なるように定められた変換データを格納する擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行することを特徴とする画像処理方法。
  4. 入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成するための階調再現処理を実行する画像処理方法において、
    入力画像データの濃度領域を判定するステップと、人間の視覚特性に基づいたドット配置となるように定められた複数の擬似中間調マトリクスから、判定した濃度領域に応じて1つの擬似中間調マトリクスを選択するステップと、選択した擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行するステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  5. 入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成するための階調再現処理を実行する画像処理方法において、
    入力画像データの濃度領域を判定するステップと、人間の視覚特性に基づいたドット配置となり、さらに色成分毎にドットの開始位置が異なるように定められた複数の擬似中間調マトリクスから、判定した濃度領域に応じて1つの擬似中間調マトリクスを選択するステップと、選択した擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行するステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  6. 入力画像データの濃度が、第1の閾値より大きくて、該第1の閾値より大きい第2の閾値以下である場合に、複数のドットを所定方向に連ねてなるドットクラスタが略均等な間隔となるドット配置により擬似中間調を表すことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1つに記載の画像処理方法。
  7. 入力画像データの濃度が、第1の閾値より大きくて、該第1の閾値より大きい第2の閾値以下である場合に、複数のドットを所定方向に連ねてなるドットクラスタとドットとがそれぞれで略均等な間隔となるドット配置により擬似中間調を表すことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1つに記載の画像処理方法。
  8. 入力画像データが前記第2の閾値より大きい場合に、複数のドットよりなるドットクラスタを優先順位に基づいた方向に連ねたドット配置により擬似中間調を表すことを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理方法。
  9. 前記ドットクラスタの形状は略楕円状をなすことを特徴とする請求項6乃至8の何れか1つに記載の画像処理方法。
  10. 前記ドット配置を、コントラスト感度関数に基づいて決めることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1つに記載の画像処理方法。
  11. 入力画像データに階調再現処理を施して擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理部を備える画像処理装置において、
    前記階調再現処理部は、人間の視覚特性に基づいたドット配置により擬似中間調を表すようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  12. 入力画像データに階調再現処理を施して擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理部を備える画像処理装置において、
    前記階調再現処理部は、出力画像データが入力画像データの濃度に応じて人間の視覚特性に基づいたドット配置となるように定められた変換データを格納する擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行するようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  13. 入力画像データに階調再現処理を施して擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理部を備える画像処理装置において、
    前記階調再現処理部は、出力画像データが入力画像データの濃度に応じて人間の視覚特性に基づいたドット配置となり、さらに色成分毎にドットの開始位置が異なるように定められた変換データを格納する擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行するようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  14. 入力画像データに階調再現処理を施して擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理部を備える画像処理装置において、
    前記階調再現処理部は、入力画像データの濃度領域を判定する判定手段と、人間の視覚特性に基づいたドット配置となるように定められた複数の擬似中間調マトリクスから、判定した濃度領域に応じて1つの擬似中間調マトリクスを選択する手段と、選択した擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行する手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  15. 入力画像データに階調再現処理を施して擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理部を備える画像処理装置において、
    前記階調再現処理部は、入力画像データの濃度領域を判定する判定手段と、人間の視覚特性に基づいたドット配置となり、さらに色成分毎にドットの開始位置が異なるように定められた複数の擬似中間調マトリクスから、判定した濃度領域に応じて1つの擬似中間調マトリクスを選択する手段と、選択した擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行する手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  16. 入力画像データの濃度が、第1の閾値より大きくて、該第1の閾値より大きい第2の閾値以下である場合、複数のドットを所定方向に連ねてなるドットクラスタが略均等な間隔となるドット配置により擬似中間調を表すようにしたことを特徴とする請求項11乃至15の何れか1つに記載の画像処理装置。
  17. 入力画像データの濃度が、第1の閾値より大きくて、該第1の閾値より大きい第2の閾値以下である場合、複数のドットを所定方向に連ねてなるドットクラスタとドットとがそれぞれで略均等な間隔となるドット配置により擬似中間調を表すようにしたことを特徴とする請求項11乃至15の何れか1つに記載の画像処理装置。
  18. 入力画像データが前記第2の閾値より大きい場合、複数のドットよりなるドットクラスタを優先順位に基づいた方向に連ねたドット配置により擬似中間調を表すようにしたことを特徴とする請求項16または17に記載の画像処理装置。
  19. 前記ドットクラスタの形状は略楕円状をなすことを特徴とする請求項11乃至18の何れか1つに記載の画像処理装置。
  20. 前記ドット配置は、コントラスト感度関数に基づいて決めるようにしたことを特徴とする請求項11乃至19の何れか1つに記載の画像処理装置。
  21. 請求項11乃至20の何れか1つに記載の画像処理装置と、該画像処理装置により生成された出力画像データに応じた画像をシート上に形成する手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  22. コンピュータに、入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理を実行させるコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、人間の視覚特性に基づいたドット配置により擬似中間調を表すように階調再現処理を実行させるステップを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
  23. コンピュータに、入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理を実行させるコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、出力画像データが入力画像データの濃度に応じて人間の視覚特性に基づいたドット配置となるように定められた変換データを格納する擬似中間調マトリクスを用いて、階調再現処理を実行させるステップを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
  24. コンピュータに、入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理を実行させるコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、出力画像データが入力画像データの濃度に応じて人間の視覚特性に基づいたドット配置となり、さらに色成分毎にドットの開始位置が異なるように定められた変換データを格納する擬似中間調マトリクスを用いて、階調再現処理を実行させるステップを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
  25. コンピュータに、入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理を実行させるコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、入力画像データの濃度領域を判定させるステップと、
    コンピュータに、人間の視覚特性に基づいたドット配置となるように定められた複数の擬似中間調マトリクスから、判定された濃度領域に応じて擬似中間調マトリクスを選択させるステップと、
    コンピュータに、選択された擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行させるステップとを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
  26. コンピュータに、入力画像データから擬似中間調の出力画像データを生成する階調再現処理を実行させるコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、入力画像データの濃度領域を判定させるステップと、
    コンピュータに、人間の視覚特性に基づいたドット配置となり、さらに色成分毎にドットの開始位置が異なるように定められた複数の擬似中間調マトリクスから、判定された濃度領域に応じて擬似中間調マトリクスを選択させるステップと、
    コンピュータに、選択された擬似中間調マトリクスを用いて階調再現処理を実行させるステップとを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
  27. 入力画像データに対して階調再現処理を実行する際に使用される擬似中間調マトリクスを作成する方法において、
    入力画像データの濃度に応じて必要なドットの数を計算するステップと、計算した数のドットを配置するステップと、ドット配置を周波数変換するステップと、周波数変換後の結果をコントラスト感度関数により演算するステップと、演算結果と閾値との比較により、前記ドット配置を評価するステップとを有することを特徴とする擬似中間調マトリクス作成方法。
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