JP2006004152A - 検索装置、検索方法、情報処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ユーザの誕生年を入力すると共に、検索を行いたいとする年代に代えて、そのときのユーザの年齢又は学年を入力するようにされる。そして、このような年齢又は学年を入力するのにあたっては、検索対象となる年代に対応する年齢若しくは学年を入力するのにあたり、例えば「高校時代」、「10代前半」などのように、所定の意味付けにより区切られる時期範囲を指定可能とする。これにより、年代検索として、1年単位のみ以外の期間を指定して検索をかけることができる。
【選択図】図12
Description
このために、ミュージックホームサーバ音楽配信システムでは、ユーザが必要とする楽曲データを効率よく探し出すための検索機能が与えられるのが一般的である。
年代に関すれば、例えば楽曲の発表された年について「1992年」のようにして、或る特定の年を入力するようにされる。あるいは、特許文献1に開示されるようにして、ユーザの現在の年齢(或いは誕生年)を設定したうえで、目的の楽曲に対応するとされるユーザの年齢、又は特定の1年単位の学年を入力することにより、検索条件としての特定年を指定するようにされる。この年代を検索条件に含む検索は、過去の楽曲を検索するうえでは有効なものであるといえる。
このようにして、目的とする楽曲データに対応する年が曖昧であるような場合に、上記したように、特定の1つの年を指定入力する年代検索の仕方であると、ユーザは、およその見当で1つの年代を選んで入力して検索をかけるということになる。このために、所望の楽曲データが検索結果に現れてこなかったとすると、また別の年代を1つ選んで検索してみるというように、年代入力を何度か繰り返さないといけないことになって、あまり効率がよいとはいえない。
つまり、年代を検索条件とするのにあたっては、より効率良く検索が行えるようにすべき余地が残されている、ということがいえる。
つまり、検索条件を得るための基準情報となるユーザの誕生年又は現在年齢を入力する操作が行われる基準情報入力操作手段と、この基準情報入力操作手段により入力された誕生年又は現在年齢を示す情報を基準情報として設定する基準情報設定手段と、検索条件を得るための指定情報となるユーザの年齢又は学年を指定して入力する操作が行われるもので、年齢又は学年を入力する何れの場合においても、所定の意味付けにより区切られる時期範囲を指定した入力操作が可能とされる指定情報入力操作手段と、この指定情報入力操作手段により入力された年齢又は学年を示す情報を指定情報として設定する指定情報設定手段と、基準情報設定手段により設定された基準情報と、指定情報設定手段により設定された指定情報とに基づいて年代を算出する年代算出手段と、この年代算出手段により算出された年代を検索条件として出力する検索条件出力手段とを備える。
本発明による情報処理システムは、ネットワーク経由で接続されるサーバ装置と端末装置とから成るものとされる。
そして、検索条件を得るための基準情報となるユーザの誕生年又は現在年齢を入力する操作が、端末装置において行われるようにするための基準情報入力操作手段と、この基準情報入力操作手段により入力された誕生年又は現在年齢を示す情報を基準情報として設定する基準情報設定手段と、検索条件を得るための指定情報となるユーザの年齢又は学年を指定して入力する操作が、端末装置において行われるようにするためのもので、年齢又は学年を入力する何れの場合においても、所定の意味付けにより区切られる時期範囲を指定した入力操作が可能となるようにされ、学年を入力する場合には所定の学年範囲を指定した入力操作が可能となるようにされる指定情報入力操作手段と、この指定情報入力操作手段により入力された年齢又は学年を示す情報を指定情報として設定する指定情報設定手段と、基準情報設定手段により設定された基準情報と指定情報設定手段により設定された指定情報とに基づいて年代を算出する年代算出手段とこの年代算出手段により算出された年代を検索条件として出力する検索条件出力手段と、この検索条件出力手段により出力された検索条件に従って、サーバ装置において検索対象に対する検索が実行されるようにする検索実行手段と、この検索実行手段により得られた検索結果を上記ネットワーク経由でサーバ装置から端末装置に送信する検索結果送信手段とを備えることとした。
このような構成であれば、先ずは、検索対象としているものについての年代を正確に知っていなくとも、自身の年齢や学年のように、より記憶に残っていやすいとされる年代特定要素を入力しさえすれば、実質的に年代を検索条件とした検索が行えることになる。つまり、単純に、年代検索として西暦や年号の年などを特定して入力する場合よりも、効率的で使いやすい検索となっているものである。
その上で、本発明としてはさらに、検索対象となる年代に対応する年齢若しくは学年を入力するのにあたり、ある意味付けにより区切られる時期範囲を指定することができる。つまり、単純に、1年単位のみにより年齢、学年を指定するのではなく、例えば1年より長い、あるいは1年未満の年齢期間、学年期間を指定できるものである。
また、本発明の概念のもとでは、時期範囲としては1年未満とされてもよいので、逆に、目的の対象に対応するユーザ自身の年齢、学年に関して、或る1年間におけるより正確な時期も覚えているような場合には、このことを検索の指定情報として、より絞り込んだ検索を実行させることも可能となる。
このようにして本発明は、ユーザにとって、これまでよりも利便性が高く、また効率の良い年代検索機能を提供できるものである。
以降の説明は次の順序で行う。
1.ミュージックホームサーバの構成
2.年代検索の手順
3.年代検索のための処理
4.コンテンツ配信システム
1.ミュージックホームサーバの構成
先ず、第1の実施の形態として、本発明としての検索装置、検索方法がミュージックホームサーバにおいて完結して実行されるようにした構成について説明する。
図1は、本実施の形態としてのミュージックホームサーバ1の内部構成例を示す。ミュージックホームサーバ1は、一般的には、個人のエンドユーザが所有して使用するもので、以降の説明から理解されるように、膨大な数の楽曲単位のオーディオデータ(楽曲データ)を記憶管理可能とされている。そして、ユーザは、このようにして記憶管理される楽曲データのうちから所望の楽曲データを選択して再生出力して聴くようにされる。
この図に示すようにして、楽曲データベースは、大別して、インデックス情報群と、楽曲データ群とからなる。楽曲データ群を成すとされる楽曲データの1つ1つが、楽曲単位ごとの暗号化圧縮オーディオデータであり、1つのデータファイルとしてHDDに記録されている。
インデックス情報の各々は、それぞれ異なる1つの楽曲データと対応付けられるもので、例えば図示するようにして、情報項目として、少なくとも、対応付けられた楽曲データが記録されるHDD14上のアドレス([adr_n])と、楽曲ごとに固有となるようにして割り当てられる楽曲ID、及び各種所要の付加情報から成る。ここでは、付加情報として、例えば曲名、アーティスト名、演奏時間、年代情報等が示されている。ここで、年代情報としては、例えばその楽曲の発売・発表された年、録音された年、ヒットチャートの所定順位以上に入っていた年などを格納するようにされる。
なお、付加情報としては、これ以外にも、例えばジャンルや、その楽曲を含むアルバムに関する情報(アルバムタイトル、アルバムにおける再生順など)が規定されているものとされる。付加情報における情報項目については特に限定されるべきものではない。
HDD14に記憶されている楽曲データを再生するのにあたっては、先ず、操作部23に対する操作として、楽曲データの指定と再生開始のための操作が行われることになる。このときには、制御部24は、楽曲データの指定のために、選曲リストなどを表示部22に表示させる。そしてユーザは、操作部23に対して操作を行うことによって、選曲リストから所望の楽曲を指定するようにされる。そして、再生開始のための捜査を行ったとすると、この操作に応じて制御部24は、楽曲データベースを参照して、楽曲IDなどを利用して、指定された楽曲に対応するインデックス情報を検索して参照し、アドレスを認識する。そして、このアドレスにアクセスして、HDD14からの読み出しを実行させる。これにより、指定された楽曲の楽曲データ(暗号化圧縮オーディオデータ)がHDD14から読み出されることになる。このようにして読み出された楽曲データは復号化処理部15に対して転送される。
伸長処理部16では、入力された圧縮オーディオデータについて、その圧縮符号化形式に応じた伸長(復号)処理を実行して、例えば所定形式のPCMデータ(デジタルオーディオデータ)を得て、再生処理部17に対して出力する。
あるいは、アナログオーディオ信号として出力させるのであれば、最終的にはD/A変換を行って必要に応じて増幅を行って出力するようにされる。
さらに、スピーカを駆動する駆動電流として出力するのであれば、そのための増幅回路によってオーディオ信号を増幅して駆動電流を生成して出力するようにされる。
ミュージックホームサーバ1からネットワーク経由でデータを送信するときには、制御部24の制御によって、送信データがネットワークインターフェイス19に転送されてくる。ネットワークインターフェイス19では、送信データについて、例えばパケット化などをはじめとしたネットワーク経由でのデータ伝送に適合したデータ形式へのエンコードを行い、ネットワークと接続されたデバイスに対して送信出力する。
また、インターフェイス19は、ネットワーク経由で送信されてきたデータを受信すると、例えばアンパケット化などの所要のデコード処理を実行する。そして、制御部24の制御に応じて、デコードして得られたデータを、所定の内部機能部位に転送するようにされる。
例えば、ネットワーク経由でのデータ通信により、他の端末、あるいは楽曲データを提供するサーバなどからの楽曲データのダウンロードを受けたとする。この楽曲データは、ネットワークインターフェイス19にて受信取得されることになる。制御部24は、例えばこの場合には、自身を介するようにして、ネットワークインターフェイス19にて取得した楽曲データをHDD14に転送して1つのデータファイルとして書き込んで記憶するようにされる。また、この楽曲データとともに送信されてきた付加情報についても受信取得し、この付加情報を用いて、今回新たにHDD14に記憶させた楽曲データについてのインデックス情報を作成するようにして、楽曲データベースについても再構築するようにされる。
操作部23は、例えば各種所要の操作子と、この操作子に対して行われた操作を検出して操作コマンドを生成する検出器などを一括して示している。制御部24は、この操作部23から出力された操作コマンドに応じて所要の制御処理を実行する。
なお、操作部23としては、ミュージックホームサーバ1に付属するリモートコントローラと、このリモートコントローラから送信される操作コマンドを受信復調して制御部24に転送する受信部とを含むようにされてもよい。
なお、ここでは、検索処理部21を1つの独立した機能回路部として示しているが、実際としては、例えば、制御部24内部のCPUが、ROM(あるいはHDD14でもよい)に記憶されたプログラムを実行することで実現される機能とされる。
また、検索処理部21としては、例えばこれまでにおいてもよく知られている、曲名、アーティスト名、ジャンルなどを検索条件として入力して検索することが可能とされている。また、検索条件として年代を設定して検索することも可能とされている。つまり、いわゆる年代検索である。本実施の形態としては、以降するようにして、この年代検索を行う際の年代の入力設定について、これまでよりも使い勝手が良く、また、効率のよいものとなるように配慮されている。
2.年代検索の手順
続いては、上記構成によるミュージックホームサーバ1により楽曲データの検索を実行させるのにあたり、年代検索を実行させるためにユーザが行うべき操作手順について、図3〜図9を参照して説明する。
この年代検索初期画面には、「初期設定>」と記された初期設定項目AR1と、「年代検索>」と記された年代検索項目AR2が表示されている。ユーザは、操作部23に対する所定操作によって、これら2つの項目の間でカーソル100を移動させることで項目選択を行うようにされる。
初期設定項目AR1を選択して決定操作を行ったとすると、年代検索モード下での初期設定のための操作画面に移行することになる。年代検索項目AR2の項目を選択して決定操作を行ったとすると、実際に年代検索を行うための入力設定用の操作画面に移行するようにされる。
この場合の初期設定は、ユーザの誕生年を入力設定するものとなる。以降の説明から理解されることであるが、このユーザの誕生年の情報が、年代特定にあたって基準となる。
これに応じて、図4に示す初期設定画面においては、誕生年としての入力数値が示される入力ボックス101と、アップキー表示102、ダウンキー表示103が表示される。
操作部23に対する操作により、アップキー表示102を押圧するのと同等の操作を行うと、入力ボックス101内に示される数値は増加していく。これに対して、ダウンキー表示103を押圧するのと同等の操作を行うと、入力ボックス101内に示される数値は小さくなっていく。ユーザは、入力ボックス101内に示される数値が自身の誕生年となるように操作を行うようにされる。そして、入力ボックス101内の数値が自身の誕生年であることを確認したうえで決定操作を行えば、初期設定内容が確定された状態で、例えば図3の年代検索初期画面に戻るようにされる。
なお、アップキー表示102、ダウンキー表示103に対する操作に応じた入力ボックス101内の項目の変更としては、先頭(最小)と最後(最大)の項目とが連結しているものとして循環的な変更が行われるようにすればよい。つまり、図4の場合であれば、最大値の誕生年が選択されている状態で、さらにアップキー表示102が操作されたときには、最小値の誕生年を選択するようにされる。逆に、最小値の誕生年が選択されている状態で、さらにダウンキー表示103が操作されたときには、最大値の誕生年を選択するようにされる。この点は、以降説明する操作画面において、入力ボックス101、アップキー表示102、ダウンキー表示103が表示される場合にも同様である。
この年代検索実行画面では、項目として、例えば「検索方法:学年で検索>」と記された検索方法項目AR11、「年代指定:高校1年>」と記された年代指定項目AR12、及び「検索実行>」と記された検索実行項目の3つの項目が表示されている。年代検索実行画面においては、これら3つの項目の間でカーソル100を移動させる操作を行って項目選択を行って、それぞれについて決定操作を行うことができる。
また、年代指定項目AR12は、上記した検索方法として、「学年」が指定されている下で、指定が行われた年代が「高校1年」であることが示されている。
つまり、この図5の年代検索初期画面においては、現在の設定状態として、ユーザの学年が高校1年のときの年(年代)を検索条件としていることが示されているものである。
そして、検索実行項目AR13を選択決定すると、現在設定されている、上記検索方法項目AR11に示される指定情報種別の設定内容と、年代指定項目AR12に示される指定情報(年代指定)の設定内容により求められる年代を検索条件として、検索が開始されることになる。
なお、図5の年代検索実行画面が最初に表示されたときに、検索方法項目AR11、及び年代指定項目AR12のそれぞれにおいて示される、指定情報種別、及び年代指定の設定内容について、どのような表示を行うのかについては、例えば、所定の初期値とされる内容が表示されるようにしてもよいし、前回までの入力履歴などに基づいて選択した内容が表示されるようにしてもよい。
この検索方法選択画面は、ユーザが検索方法を、候補の中から任意に選択設定するための操作画面である。この場合には、上記したように指定情報について「学年」と「年齢」とがあることに対応して、「学年で検索」と記される学年項目AR21と、「年齢で検索」と記される年齢項目22の2つの項目が表示されており、これらの項目の間でカーソル100を移動させるようにして項目選択を行うことが可能となっている。
ここで、ユーザが、やはり「学年」を指定情報にしたいと思い、学年項目AR21を選択して決定操作を行ったとする。これに応じて、画面は図5の年代検索初期画面に戻るが、このときには、検索方法項目AR11の項目は、図5に示しているのと同様に、「検索方法:学年で検索>」の表示となり、指定情報種別について「学年」が設定されていることを示す。
これに対して、ユーザが指定情報種別を「年齢」にしたいと思い、図6において年齢項目AR22を選択して決定操作を行ったとすると、図5の年代検索初期画面に戻ったときには、検索方法項目AR11は、「検索方法:年齢で検索>」の表示となり、指定情報種別が「年齢」であることを示す。なお、このときには、その下の年代指定項目AR12において指定される年代は、例えば初期設定とされている所定の年齢、あるいは前回までの履歴に基づいて選択された年齢が示されるようにすればよい。
この学年入力設定画面においては、入力ボックス101と、アップキー表示102、ダウンキー表示103が表示される。そして、この場合の入力ボックス101には、年代として学年内容を示す文字が表示されることとなっており、この学年内容を、アップキー表示102、ダウンキー表示103に対して行ったものとする操作により変更するようにされている。
この図に示すようにして、学年内容のリストとしては、先ず、「小学校1年」を最年少として、1年単位の学年区分により「大学4年」までがリストとして並べられている。
そして、さらに本実施の形態では、「大学4年」の後に続くリストとして、例えば、「小学校低学年」「小学校高学年」「中学時代」「高校時代」「大学時代」のようにして、さらに5つの学年のリストが追加されている。これらの5つのリストは、例えば「小学校低学年」であれば、小学校1年、小学校2年、小学校3年の連続する3年間を指し、「大学時代」であれば、大学1年、大学2年、大学3年の連続する3年間を指している。つまり、これらの追加されたリストは、学年単位として、「小学校1年」〜「大学4年」までのリストが1年単位であるのに対して、教育を受けている期間における学校時代の区切りなどに応じて、1年よりも多い所定の時期範囲を有している。
これを図7(a)の表示内容と照らし合わせれば、図7(a)においては、図7(b)に示すリストにおいて、「高校1年」の項目が選択されて入力ボックス101にて表示されている状態であることになる。この状態から、アップキー表示102に対する操作を行うことにより、順次「中学3年」「中学2年」・・・のようにして遡る方向で年代選択を変更していくことができる。また、ダウンキー表示102に対する操作を行うことにより、順次「高校2年」「高校3年」・・・の方向に年代選択を変更していくことができる。そして、本実施の形態では、このような操作により、「小学校低学年」「小学校高学年」「中学時代」「高校時代」「大学時代」などのような、1年単位以外の時期範囲を持つ年代の項目も選択可能であることになる。
このようにして、ユーザが所望の年代を選択して入力ボックス101に表示させた状態で、決定操作を行ったとされると、図5の年代検索実行画面に戻ることになる。このとき、年代指定項目AR12においては、図7の学年入力設定画面に対する操作により決定した年代が表示されている。具体例として、図7の学年入力設定画面に対する操作により、「小学校低学年」を選択決定したのであれば、図5の年代検索実行画面の年代指定項目AR12においては、「年代指定:小学校時代>」というようにして表示される。
この年齢入力設定画面においても、入力ボックス101と、アップキー表示102、ダウンキー表示103が表示される。この場合の入力ボックス101には、年代として年齢内容を示す文字が表示される。そして、この年齢の値を、アップキー表示102、ダウンキー表示103に対して行ったものとする操作により変更するようにされている。
この図に示すようにして、年齢のリストにおいては、先ず、1年単位の年齢としては、「0歳」から「32歳」までが示されている。この場合において、最大の年齢が「32歳」となっているが、これは、ユーザの現在の年齢に対応している。このユーザの現在の年齢は、初期設定として入力設定されたユーザの誕生年の情報と、例えば現在の年の情報とを利用することで得られる。
つまり、指定情報種別が年齢とされる場合においても、指定情報内容(年齢)として、この場合には年齢世代的な区切りに応じて、1年よりも多い所定の時期範囲を有するものを用意している。
なお、この場合、ユーザの現在の年齢は32歳なので、このことに基づいて、年齢世代的区切りによるリストとして、「30代後半」以上の年齢に対応するリストは作成していない。このようにして、ユーザの現在の年齢よりも大きな年齢については、リストに含めないようにすることで、例えばユーザが年代指定を行っているときに、そのユーザにとって不要な選択肢が存在しないように配慮している。
そして、ユーザが所望の年齢を選択して決定操作を行えば図5の年代検索実行画面に戻る。このとき、年代指定項目AR12においては、図8の学年入力設定画面に対する操作により決定した年齢が表示されていることになる。例えば、図8の年齢入力設定画面に対する操作により、「10代後半(15〜19歳)」を選択決定したのであれば、図5の年代検索実行画面の年代指定項目AR12においては、「年代指定:10代後半>」というようにして表示される。
そして、このようにして設定を行った後において、図5の年代検索実行画面に示される設定内容を見て、これでよいと判断したのであれば、ユーザは、検索実行項目AR13に対する選択決定操作を行うようにされる。
例えば、ユーザの誕生年が1967年で、指定情報が中学2年であったとすれば、中学2年は14歳として、検索条件となる年代は、1981年(=1967+14)として求められる。検索処理としては、年代情報に示される値が1981年と一致するインデックス情報を認識するようにされる。インデックス情報は、HDD14に記憶される楽曲データごとに対応して生成されているから、インデックス情報を検索したことを以て、楽曲データを検索したものとみることができる。
また、本実施の形態では、1年よりも時期範囲が拡大された学年、年齢の指定情報を設定可能とされているが、このような指定情報を設定した場合には、次のようになる。
例として、上記と同様にして、ユーザの誕生年は1967年であるとして、指定情報は高校時代であったとする。高校時代は、高校1年から高校3年までの16歳から18歳であると予め対応付けておくことで、検索条件となる年代は、1983年(=1967+16)、1984年(=1967+17)、1985年(=1967+18)の3つの年代の論理和ということになる。そこで、検索処理としては、年代情報に示される値が1983年、1984年、1985年の何れかと一致するインデックス情報(楽曲データ)を認識するようにされる。
この図に示す検索結果画面では、楽曲リストが表示される。つまり、検索条件に一致したとされる楽曲データの曲名が、所定規則に従った順序によりリストとして示されている。この曲名は、検索結果として認識したインデックス情報において付加情報として記述される曲名の情報を利用することで表示可能とされる。例えば、上記のようにして、ユーザの誕生年は1967年であるとして、指定情報は高校時代であったとすると、検索結果画面においては、年代情報に基づき、HDD14に記憶されている楽曲データのうちで、1983年、1984年、1985年に発売、録音、あるいはヒットチャートの所定順位以上になった楽曲データの曲名が、リストとして表示されていることになる。
これにより、例えば、ユーザが或る楽曲を検索したいが、その楽曲の思い出のある時期が、おおよそは分かるが、正確にどの学年のときであるのか、或いはどの年齢のときであるのかの記憶が不確かであるような場合にも、だいたいのあたりをつけて、比較的広い年数範囲で検索をかけることができる。
例えば、このような状況で、1年単位の学年、年齢を指定して検索をかけることができないとすれば、所望の検索結果が得られるまで、学年、年齢を入力し直して検索を繰り返さなければならず、ユーザにとっては面倒な作業を強いることになる。
本実施の形態では、1年単位以上の時期範囲により学年又は年齢を指定して検索をかけることで、このようなことが回避される可能性が高い。従って、年代検索としてより効率的であり、また、使い勝手も良くなっているということがいえる。
なお、特許文献2においても、例えば20代であるとかの1年単位以上の年代幅を指定しての検索を行うことが開示されてはいる。しかしながら、特許文献2では、例えば世間における20歳代の人たちが嗜好しているコンテンツを検索する、というものであり、本実施の形態のようにして、ユーザ個人の年代をもとに検索をかけるという技術を用いるものではない。このために、例えば特許文献2では、個人の過去の学年、年齢入力に応じて、検索条件である年代を算出するという処理手順を行ってはいない。
3.年代検索のための処理
上記図3〜図9に示したユーザインターフェイスを含む年代検索の動作を実現するための処理動作について、図10〜図13を参照して説明する。
図10のフローチャートには、年代検索のための処理動作全体が示される。この図に示す処理は、検索処理部21が実行するものとされるが、実際としては、前述もしたように、例えば、制御部24において、CPUがRAM(或いはHDD14)に記憶されるプログラムを実行することで得られるものとされる。
そして、ステップS103においては、上記のようにして表示される年代検索初期画面に対する操作として、項目選択を決定する操作が行われるのを待機すると共に、決定操作が行われたときには、その決定された選択項目が初期設定項目AR1であるか否かについて判別するようにされる。
ステップS105は、初期設定画面を表示させている状態での操作入力に応じた処理となる。つまり、誕生年の入力操作(アップキー表示102,ダウンキー表示103に対する操作)に応じて、入力ボックス101において表示される誕生年を変更するための表示制御を実行するようにされる。そして、決定操作に応じて、そのときに入力されていた誕生年を、年代検索に使用する情報値の1つ(基準情報値)として設定する。つまり、例えば決定操作時において入力ボックス101に表示されていた誕生年を示すデータを内部RAMにセットするようにして保持する。
ステップS105の処理が終了したらステップS102に戻り、再度、年代検索初期画面を表示させる。
ステップS107の判別結果として、決定された選択項目が検索方法項目AR11である場合には、ステップS108に進んで図6に示した検索方法選択画面を表示させる。次のステップS109においては、カーソル移動操作に応じて学年項目AR21と年齢項目AR22との間でカーソル100が移動されるように表示制御を実行する。そして、選択項目に対する決定操作が行われるのに応じて、検索方法(指定情報種別)を設定する。つまり、学年項目AR21を選択決定する操作に対応しては、年代検索における指定情報種別を「学年」に設定し、年齢項目AR22を選択決定する操作に対応しては、指定情報種別を「年齢」に設定する。ステップS109の処理を終了すると、ステップS106に戻ることで、再度、年代検索実行画面を表示させる。
ステップS110においては、現在設定されている検索方法(指定情報種別)を判別し、この指定情報種別が「学年」であると判別した場合は、ステップS111に進む。
ステップS111においては、図7により説明した学年入力設定画面を表示するための制御処理を実行する。そして、次のステップS112においては、アップキー表示102、ダウンキー表示103に対して行ったとされる操作に応じて、入力ボックス101に入力(表示)される学年を変更する。そして、決定操作に応じては、そのときに入力されていた学年を、年代検索に使用する指定情報値として設定するようにされる。ステップS112の処理が終了すると、ステップS106に戻り、年代検索実行画面を再表示させる。
ステップS113の処理は、図8により説明した年齢入力設定画面を表示するにあたっての準備処理となるもので、年齢選択リストを作成する。ここでいう年齢選択リストとは、図8(b)により説明した、選択候補(入力ボックス101に対する入力候補)となる年齢のリストを指す。年齢選択リストを作成するためには、先ず、ステップS105において設定されたユーザの誕生年の情報を読み込んで取得する。また、例えば制御部24が機能として備える時計が示す値により、現在の年(例えば西暦年)を認識する。この誕生年の情報と、現在の西暦年との情報により、ユーザの現在の年齢を算出するようにされる。そして、算出された年齢に応じて、図8(b)に示す年齢選択リストとして、先ず、1歳単位の年齢リスト項目についての上限を決める。また、年齢世代により区分された年齢リスト項目についても上限を決めるようにされる。例えば、算出されたユーザの現在の年齢が24歳であるとすれば、1歳単位の年齢リスト項目については「0歳」〜「24歳」までとし、年齢世代により区分された年齢リスト項目については、例えば「10代より前(0〜9歳)」〜「20代前半」までとする。
そして、次のステップS114においては、図8(b)に示した年齢入力設定画面を表示させるための制御処理を実行する。また、続くステップS114の処理として、アップキー表示102、ダウンキー表示103に対して行ったとされる操作に応じて、入力ボックス101に入力(表示)される年齢を変更するようにされる。この年齢の変更を行うのにあたっては、先のステップS113にて生成された年齢選択リストに従うことになる。そして、決定操作に応じては、そのときに入力されていた年齢を、年代検索に使用する指定情報値として設定するようにされる。ステップS115の処理を終了すると、ステップS106に戻り、年代検索実行画面を再表示させる。
このステップS116としての検索処理は、図11に示すようにして実行される。
ステップS202において検索方法(指定情報種別)が学年であるとの判別結果を得た場合には、ステップS203に進み、検索方法フラグとして[school_mode]を設定してステップS205に進むようにされる。
これに対して、ステップS202において検索方法(指定情報種別)が年齢であるとの判別結果を得た場合には、ステップS204の処理により、検索方法フラグとして[age_mode]を設定してステップS205に進むようにされる。
ステップS206においては、先のステップS112にて設定された学年の情報値を取り込み、これを学年:schoolyearのパラメータ値として設定するようにされる。
このステップS207の処理は、学年の情報を、年齢の情報に変換する処理となる。ステップS207の処理を終了すると、ステップS209の処理に進む。
ステップS208においては、先の図10のステップS115において指定情報値として設定された年齢に基づいて、年齢値:ageのパラメータを設定する。この場合において、ステップS115において設定された年齢が、1歳単位のものである場合には、その設定された年齢の値をそのまま年齢値:ageとして設定する。つまり、例えばステップS115において設定された年齢が「18歳」であるとすれば、年齢値:age=18を設定する。
また、ステップS115において設定された年齢が、年齢世代的な区切りに応じた時期範囲を持つものである場合には、複数の年齢値:ageが設定されることになる。例えば、ステップS115において設定された年齢が「20代前半」であれば、age=20、age=21、age=22、age=23、age=24の4つの年齢値:ageを設定する。
ステップS209においては、この年齢値:ageを使用して、検索年代:searchyearを算出する。この検索年代:searchyearが、年代検索のための検索条件となる。
この場合、検索年代:searchyearを算出するのにあたっては、先のステップS201にて設定した誕生年:birthyearと、現在取得されている年齢値:ageとを利用して、単純には、
searchyear=birthyear+age
で表される式により求めることができる。
なお、ステップS207,S208として説明したように、本実施の形態では、複数の年齢値:ageが設定される場合があるが、ステップS209では、この場合に対応しては、各年齢値:ageに対応した複数のsearchyearを求めるようにされる。
図13に示す処理としては、先ず、ステップS301においてクエリが受信されるのを待機している。そして、図11のステップS210の処理によりクエリが送信されるのに応じて、ステップS301においてクエリを受信したことが判別されてステップS302以降の処理に移行する。
次のステップS303においては、楽曲データベースのインデックス情報のなかから、上記ステップS302により取得した検索年代:searchyearが示す値と一致する年代情報が記述されたインデックス情報を特定する。この処理より、実質的には、検索年代:searchyearと合致した楽曲が検索されたことになる。
また、本実施の形態としては、指定された学年、年齢が1年より多い時期範囲となる場合があり、これに応じて、クエリとしても検索年代:searchyearが複数存在する場合がある。この場合には、複数の検索年代:searchyearごとに、インデックス情報の特定を行っていくようにされる。
上記のようにして送信されたレスポンスは、図11のステップS211に示す処理として受信される。そして、次のステップS212において、受信したレスポンスについての所要の情報処理を実行するようにされる。この処理によって、レスポンスに格納された検索結果リストの情報が取り出される。以上、図11に示す処理が、図10におけるステップS116の検索処理となる。
また、図10には対応する処理動作を示していないが、ステップS117により検索結果を表示出力させている状態においては、先に図9により説明したように、カーソル移動操作に応じて楽曲のリスト項目間でカーソル100を移動させるようにして表示変更を実行する。また、決定のための操作が行われたのに応じては、そのときに選択されていたリスト項目に対応する楽曲データをHDD14から読み出して再生出力するための制御を実行するようにされる。
4.コンテンツ配信システム
これまでの説明は、第1の実施の形態に対応するものであり、ミュージックホームサーバ1において年代検索を完結的に実行する場合のものとされていた。
本実施の形態のミュージックホームサーバ1は、ネットワークインターフェイス19を備えることで、ネットワークと接続された他のデバイスと接続することが可能とされている。
そこで、このことに基づいて、例えばネットワーク上にコンテンツとして楽曲データを配信するコンテンツサーバを設置して、このコンテンツサーバから配信される楽曲データを本実施の形態のミュージックホームサーバ1がダウンロードするという形態のシステムを構築することが考えられる。
このようなシステムを構築した場合、コンテンツサーバが配信可能な楽曲データのうちから、ダウンロードすべき楽曲データを効率よく検索できることが求められる。そこで、第2の実施の形態としては、コンテンツサーバが提供する楽曲データを検索する場合の検索システムに、本願発明に基づいた年代検索を適用する。
手順1として示すように、ミュージックホームサーバ1においては、先ず、ユーザが操作部23に対して行った操作に応じて検索条件を設定する。そして、手順2として示すように、ミュージックホームサーバ1は、設定された検索条件をクエリとして発行するようにして、ネットワーク3を経由して、コンテンツサーバに対して検索要求を送信する。
この検索要求を受信したコンテンツサーバでは、手順3として示すようにして、受信した検索要求に応じて、自身が備える楽曲データのデータベースに対する検索を実行する。この検索にあたっては、検索要求と共に受信されたクエリ(検索条件)を用いる。
そして、検索結果が得られたとされると、次の手順4により、検索結果の情報を送信する。
そして、上記手順5において選択楽曲の決定操作が行われたとされると、ミュージックホームサーバ1は、手順6により、この決定された楽曲データを要求するための楽曲データ要求をコンテンツサーバ2に送信する。
楽曲データ要求を受信したコンテンツサーバ2は、この場合には、手順7として示すようにして、この楽曲データを要求してきたミュージックホームサーバ1が正規に登録されたものであるか否かについての認証処理を実行する。この認証処理としては、例えば、ミュージックホームサーバ1が楽曲データ要求と共に送信してきた端末IDと、コンテンツサーバ2側で保持している正規のミュージックホームサーバ1との登録情報とを照らし合わせることで行うようにされる。
そして、認証が成立したのであれば、手順8として示すようにして、要求された楽曲データを、要求元のミュージックホームサーバ1に送信する。
楽曲データを受信したミュージックホームサーバ1では、手順9として示すように、受信した楽曲データをHDD14に転送して記憶(保存)するようにされる。
この図に示されるコンテンツサーバ2は、例えば制御部31、記憶部32、検索処理部33、暗号化処理部34、及びネットワークインターフェイス35を備えて構成されており、これらの各機能回路部はバスラインを介しての情報送受信が可能なように接続されている。
また、コンテンツサーバ2の楽曲データベースとしても、図2にて説明したのと同様の管理形態、構造とされればよい。
また、この他にも、課金設定情報などのユーザ関連データをはじめとする、配信サービスに関連する所要の情報を格納してもよいものとされる。
ここで、記憶部32としての媒体については、現状であればHDDなどを採用することが考えられる。
つまり、先ず、ネットワークインターフェイス35により検索要求を受信した場合には、この検索要求に含まれたクエリ(検索条件)に従って、検索処理部33が検索処理を実行し、検索結果の情報を、検索要求の送信元のミュージックホームサーバ1に送信するようにされる。このときの検索処理部33が実行すべき処理としては、図13に示した楽曲データベース管理プログラムに準ずればよい。
また、ミュージックホームサーバ1からの楽曲データの要求を受信したのであれば、先ず、このリクエストの送信元のミュージックホームサーバ1について、認証処理部36により認証処理を行う。そして、認証が成立したら、検索処理部33により、楽曲データベースを利用して指定された楽曲データを検索して、記憶部32から読み出しを行う。
そして、この読み出した楽曲データについて暗号化処理を施してダウンロード用データを作成する。また、このダウンロードデータには、楽曲データとしての実体である暗号化圧縮オーディオデータだけではなく、この楽曲データについての曲名、アーティスト名などをはじめとした各種所要の付加情報を付加するようにされる。これらの付加情報は、楽曲データベースのインデックス情報に格納される付加情報としての各種情報を利用すればよい。そして、このようにして作成したダウンロード用データをネットワークインターフェイス35に転送する。
ネットワークインターフェイス35では、転送されたダウンロードデータについて、例えばパケット化などのネットワーク3の伝送プロトコルに適合したデータ形式に変換する。そして、インターネット4を介して、楽曲データを行ったミュージックホームサーバ1を送信先として指定して送信を行うようにされる。つまり、コンテンツデータをアップロードさせる。
このような動作は、制御部31が適宜、所要の各機能回路部に対して所要の制御処理を実行することで実現される。
つまり、ミュージックホームサーバ1のユーザは、コンテンツサーバ2で配信可能な楽曲データを検索するときにも、年代検索を行うことができる。そして、その年代検索としては、ミュージックホームサーバ1において、先に図10、図11により説明した処理動作を実行するようにされる。これにより、先の第1の実施の形態と同様に、ミュージックホームサーバ1のユーザは、コンテンツサーバ2で配信可能な楽曲データを検索のにあたって、図3〜図8により説明した操作手順を踏めばよいこととなる。つまり、自身の誕生年を入力すると共に、具体的年代を入力する代わりに、検索条件となる年代に対応するであろうとされる、そのときの自身の学年、もしくは年齢を入力することで、具体的な年代が自動的に特定されることになる。確認のために述べておくと、この場合にも、学年、年齢の指定にあたっては、1年単位よりも長い所定の時期範囲により区分された項目も選択指定可能である。そして、図14の手順2により、この特定された年代を検索条件(クエリ)として、コンテンツサーバ2に送信出力するものである。
コンテンツサーバ2では、前述もしたように、図13に準じた処理を実行することで、クエリに合致する検索結果を作成して、ミュージックホームサーバ1に送信するようにされる。そして、ミュージックホームサーバ1としては、図11のステップS211,S212、及び図10のステップS117の処理を実行することで、図9のようにして、受信した検索結果の情報に基づいて、表示部22に対して検索結果画面の表示を行うようにされる。
この楽曲データ要求に応じたコンテンツサーバ2の動作としては、前述したとおりであり、これにより、図14の手順8によりコンテンツサーバ2から送信される楽曲データとしては、要求元のミュージックホームサーバ1に対応した暗号化が施された暗号化圧縮オーディオデータの形式となっている。また、各種所要の付加情報も付加された構造とされている。
このとき、ダウンロードした楽曲データは、楽曲データベースにより管理されるようにしてデータベース化される。つまり、受信した楽曲データにおいて実データとなる暗号化圧縮オーディオデータについては、ファイル単位で管理される楽曲データとしてHDD14に記憶する。また、送信されてきた楽曲データに含まれる各種付加情報を利用して、今回新たに記憶した楽曲データに対応するインデックス情報を生成して、これを楽曲データベースに組み込むようにしてHDD14に記憶する。
つまり、コンテンツサーバ2では、図3〜図8に示した各種の画面を表示させるためのデータ(表示制御データ)を記憶部32に記憶させておくなどして用意する。この各種の画面を表示させるための表示制御データとしては、ミュージックホームサーバ1の制御部24が解釈して適正に画面表示を実行可能とされていさえすれば、その形式、構造などについては特に限定されるべきものではない。一例としては、画面表示のためのデータとしては、HTML(Hyper Text Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)などに代表されるマークアップ記述言語によるファイルとして構成し、制御部24が、これらの記述言語を解釈して再生出力するエンジン機能を備えるようにすればよい。
この情報を送信したコンテンツサーバ2では、例えば、通知された内容を、年代検索に使用する情報として設定して保持するようにされる。
例えば図4の初期設定画面において、誕生年の決定操作が行われたとすれば、この決定された誕生年を示す情報がミュージックホームサーバ1から送信されるので、コンテンツサーバ2では、この誕生年を示す情報を保持するようにされる。
また、図5の年代検索実行画面において、検索方法項目AR11についての選択決定操作、又は年代指定項目AR12のための選択決定操作が行われたとすれば、ミュージックホームサーバ1からは、検索方法選択画面を要求するコマンド、又は、年代指定のための入力設定画面(学年入力設定画面、或いは年齢入力設定画面)を要求するコマンドを送信する。
この要求コマンドの受信に応じて、コンテンツサーバ2では、要求された画面の表示制御データを送信する。また、例えば年齢入力設定画面については、ユーザの現在の年齢に応じた選択リスト内容となるように、表示制御データを再構築してから送信するようにされる。このためには、現在保持しているとされる誕生年の情報を利用する。
例えば、実施の形態では、年代検索のための操作が行われる対象機器として、ミュージックホームサーバ1とされているが、これ以外の種類の各種オーディオ機器などとされて構わないものである。また、検索対象となるコンテンツとして、実施の形態では楽曲データ、即ちオーディオデータとされているが、例えば映像/音声が同期して再生出力されるべき映像/音声ソースのデータ、静止画データ、さらには、小説などのテキストベースのデータなど、特に限定されるべきものではない。
また、実施の形態では、「学年」又は「年齢」の指定情報において用意した所定の意味付けにより区切られる時期範囲としては、例えば、学年であれば「高校時代」、年齢であれば、「10代前半」などのようにして、1年より長い時期としているが、本発明の概念では、1年よりも短い時期範囲を規定して用意してもよい。例えば、「中学校1年の春(4月〜6月)」などのようにして、1年内における季節により区分するようなことが考えられる。これによる効果は、発明の効果の見出しのもとで記述したとおりである。
また、実施の形態では、基準情報として誕生年を入力することとしているが、これに代えて現在の年齢を入力することとしても、現在の年(例えば西暦年)と現在の年齢とにより誕生年を算出できるから、検索条件の年代を特定するのに何ら問題はない。
Claims (3)
- 検索条件を得るための基準情報となるユーザの誕生年又は現在年齢を入力する操作が行われる基準情報入力操作手段と、
上記基準情報入力操作手段により入力された誕生年又は現在年齢を示す情報を基準情報として設定する基準情報設定手段と、
検索条件を得るための指定情報となるユーザの年齢又は学年を指定して入力する操作が行われるもので、上記年齢又は学年を入力する何れの場合においても、所定の意味付けにより区切られる時期範囲を指定した入力操作が可能とされる指定情報入力操作手段と、
上記指定情報入力操作手段により入力された年齢又は学年を示す情報を指定情報として設定する指定情報設定手段と、
上記基準情報設定手段により設定された基準情報と、上記指定情報設定手段により設定された指定情報とに基づいて、年代を算出する年代算出手段と、
上記年代算出手段により算出された年代を検索条件として出力する検索条件出力手段と、
を備えることを特徴とする検索装置。 - 所定操作に応じて、検索条件を得るための基準情報となるユーザの誕生年又は現在年齢の入力が行われるようにする基準情報入力手順と、
上記基準情報入力手順により入力された誕生年又は現在年齢を示す情報を基準情報として設定する基準情報設定手順と、
所定操作に応じて、検索条件を得るための指定情報となるユーザの年齢又は学年を指定した入力が行われるようにするもので、上記年齢又は学年を入力する何れの場合においても、所定の意味付けにより区切られる時期範囲を指定した入力が可能とされる指定情報入力手順と、
上記指定情報入力手順により入力された年齢又は学年を示す情報を指定情報として設定する指定情報設定手順と、
上記基準情報設定手順により設定された基準情報と、上記指定情報設定手順により設定された指定情報とに基づいて、年代を算出する年代算出手順と、
上記年代算出手順により算出された年代を検索条件として出力する検索条件出力手順と、
を実行することを特徴とする検索方法。 - ネットワーク経由で接続されるサーバ装置と端末装置とから成り、
検索条件を得るための基準情報となるユーザの誕生年又は現在年齢を入力する操作が、上記端末装置において行われるようにするための基準情報入力操作手段と、
上記基準情報入力操作手段により入力された誕生年又は現在年齢を示す情報を基準情報として設定する基準情報設定手段と、
検索条件を得るための指定情報となるユーザの年齢又は学年を指定して入力する操作が、上記端末装置において行われるようにするためのもので、上記年齢又は学年を入力する何れの場合においても、所定の意味付けにより区切られる時期範囲を指定した入力操作が可能となるようにされ、学年を入力する場合には所定の学年範囲を指定した入力操作が可能となるようにされる指定情報入力操作手段と、
上記指定情報入力操作手段により入力された年齢又は学年を示す情報を指定情報として設定する指定情報設定手段と、
上記基準情報設定手段により設定された基準情報と、上記指定情報設定手段により設定された指定情報とに基づいて、年代を算出する年代算出手段と、
上記年代算出手段により算出された年代を検索条件として出力する検索条件出力手段と、
上記検索条件出力手段により出力された検索条件に従って、上記サーバ装置において、検索対象に対する検索が実行されるようにする検索実行手段と、
上記検索実行手段により得られた検索結果を、上記ネットワーク経由で上記サーバ装置から上記端末装置に送信する検索結果送信手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
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