JP2006003542A - 所望の観察部位への合焦精度を高めたアクティブオートフォーカス方法、システムおよびこれらを用いた顕微鏡装置 - Google Patents

所望の観察部位への合焦精度を高めたアクティブオートフォーカス方法、システムおよびこれらを用いた顕微鏡装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006003542A
JP2006003542A JP2004178564A JP2004178564A JP2006003542A JP 2006003542 A JP2006003542 A JP 2006003542A JP 2004178564 A JP2004178564 A JP 2004178564A JP 2004178564 A JP2004178564 A JP 2004178564A JP 2006003542 A JP2006003542 A JP 2006003542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focusing
offset
objective lens
output signal
focus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004178564A
Other languages
English (en)
Inventor
Kotaro Shimizu
光太朗 清水
Hideaki Endo
英明 遠藤
Takashi Yoneyama
貴 米山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2004178564A priority Critical patent/JP2006003542A/ja
Publication of JP2006003542A publication Critical patent/JP2006003542A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

【課題】 顕微鏡装置において偽合焦することなく観察者が希望する観察位置に合焦することを可能とする。
【解決手段】 本発明の顕微鏡装置は、観察対象である試料を載せるステージ1と、対物レンズ3を備え試料Sの観察像を得る観察光学系(27,28,2,3、29,11など)と、ステージと対物レンズとの距離を光軸方向に変化させる焦準駆動手段21と、対物レンズ3の焦点位置に対するステージの位置を検出する手段4〜14と、検出手段の出力信号に基づき合焦状態を判断し、焦準駆動手段を介して前記距離を合焦状態に制御する制御手段15とを備える。検出手段の出力信号に基づき第1の合焦制御を行う(S11)。合焦位置近傍の観察者が希望する観察位置における出力信号の値をオフセットとし、出力信号にオフセットを加味した信号値に基づき第2の合焦制御を行う(S12)。
【選択図】 図6

Description

本発明は、概してオートフォーカス機能を備えた顕微鏡システムに関し、さらに詳細には、そのような顕微鏡システムにおいて観察対象(観察体または標本とも言う)に自動的に焦点を合わせる技術に関する。
近年、顕微鏡を用いて検査や記録などを行う装置は、各種機能面の自動化が進んでおり、標本にピント合わせを行うオートフォーカス(以下、AFと略す)機能も自動化の必須項目となっている。これに伴い、オートフォーカスに関する種々の提案がなされている。
顕微鏡のオートフォーカス機能においてよく問題となるのは、ピントを合わせたい位置にピントが合わないこと(いわゆる「ピンぼけ」)があるということである。
例えば、不可視光を用いたアクティブAFの場合、この原因の1つとして、対物レンズの色収差によるピント位置のずれがある。対物レンズには、光の波長によって焦点位置がずれるという特性がある。すなわち、不可視光を用いたアクティブAFで検出される合焦位置と、可視光による観察者の目で判断される合焦位置には、ずれが生じる。
上記の対物レンズの色収差によるピント位置のずれを補正する技術が焦点調節装置として開示されている。この焦点調節装置では、第14図に示すように、焦点検出光学系の前ピン位置と後ピン位置に置かれた2つの検出手段の出力信号の正規化された差信号からS字状のフォーカスエラー信号を求め(第14図(A)参照)、このフォーカスエラー信号に、対物レンズの色収差分のピント位置ずれに相当する信号強度のオフセットV0を履かせて(第14図(B)参照)合焦動作させることにより、対物レンズの色収差によるピント位置のずれを補正している。
ただし、フォーカスエラー信号に単にオフセットを履かせただけでは、ゼロクロス点が2点(第14図(B)に示す第1の点Z1と第2の点Z2)となり、AFをかけられる範囲が狭くなってしまう(区間L6)。このため、この焦点調節装置では、上記2つの検出手段の出力信号の和信号に閾値T3、T4を設けることによりAF駆動領域を区間L3、L5、L4に区分し(第14図(C)参照)、第1のゼロクロス点が含まれる区間L5でのみフォーカスエラー信号にオフセットを履かせて合焦動作させるようにしている。
特開2001−242375
しかしながら、上述の従来技術の焦点調節装置では、ゼロクロス点が2点となるのを避けるために、AF駆動領域を、フォーカスエラー信号にオフセットを履かせて合焦動作させる領域(区間L5)と、オフセットを履かせずに合焦動作させる領域(区間L3、L4)に分けている。そして、この区間を設定するために、検出手段の出力信号の和信号に閾値T3、T4を設けている。しかし、検出手段の出力信号の和信号は標本の反射率の影響を受けるため、閾値T3、T4は一意に決まるものではない。特に、閾値T4は、区間L4と区間L5の境界を決定する閾値である。標本によっては閾値T4の値が不適切となり、区間L5の中に第2のゼロクロス点が含まれてしまい、この第2のゼロクロス点に偽合焦する可能性がある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、標本の反射率や対物レンズの個体差の影響を受けることなく、確実に、標本の任意の高さ位置に合焦することができる顕微鏡オートフォーカス装置を提供することを目的とする。
本発明は、一面において、顕微鏡観察対象である試料を載せるステージと、対物レンズを備え試料の観察像を得る観察光学系と、ステージと対物レンズとの距離を光軸方向に変化させる焦準駆動手段と、対物レンズの焦点位置に対するステージの位置を検出する検出手段と、検出手段の出力信号に基づき合焦状態を判断し、焦準駆動手段を介して前記距離を合焦状態に制御する制御手段とを備えた顕微鏡装置におけるアクティブオートフォーカス方法を与える。本発明のアクティブオートフォーカス方法は、検出手段の出力信号に基づき第1の合焦制御を行う予備合焦ステップと、合焦位置近傍の観察者が希望する観察位置における出力信号の値をオフセットとするオフセット設定ステップと、出力信号にオフセットを加味した信号値に基づき第2の合焦制御をする本合焦ステップを含む。このような構成により、偽合焦することなく、観察者が希望する観察位置に合焦することが可能となる。
顕微鏡装置が、焦準駆動手段による前記変化の微調整を利用者の操作により可能とする半手動手段をさらに備え、オフセット設定ステップが、半手動手段を用いて希望する観察位置に焦点を合わせ、この時の出力信号の値をオフセットとして保存するステップからなり、本合焦ステップは、前記の保存したオフセットを用いる。
一実施形態では、顕微鏡装置が、複数の対物レンズを保持するレボルバを備え、対物レンズは、複数の対物レンズから選択された対物レンズである。複数の対物レンズの各々に対応するオフセットを予め求め、当該対物レンズに関係付けて保存するステップと、本合焦ステップに先立ち、利用者が複数の対物レンズから所望の対物レンズを選択するステップとをさらに備え、かつ本合焦ステップは、現在選択されている対物レンズに関係付けて保存されているオフセットを用いる。これにより、複数の対物レンズを切り換えた試料観察においても、偽合焦することなく、観察者が希望する観察位置に合焦することが可能となる。
複数の対物レンズの各々に対応するオフセットを予め求めて保存するステップが、(1)複数の対物レンズの1つを用いて検出手段の出力信号に基づき合焦制御を行うステップと、(2)半手動手段を用いて希望する観察位置に焦点を合わせる合焦ステップと、
(3)希望する観察位置に焦点を合わせた時の出力信号の値を前記1つの対物レンズのオフセットとして保存するステップと、複数の対物レンズの全てに(1)乃至(3)のステップを実行するステップとから構成されてもよい。
出力信号にオフセットを加味した信号値に基づき合焦しているか否かを周期的に判断するステップと、合焦していないと判断した場合、出力信号にオフセットを加味した信号値に基づき合焦制御を行うステップとをさらに備えてもよい。
本発明は、別の面において、観察部位への合焦精度を高めた顕微鏡装置を与える。本発明の顕微鏡装置は、顕微鏡観察対象である試料を載せるステージと、対物レンズを備え試料の観察像を得る観察光学系と、ステージと対物レンズとの距離を光軸方向に変化させる焦準駆動手段と、対物レンズの焦点位置に対するステージの位置を検出する検出手段と、検出手段の出力信号に基づき合焦状態を判断し、焦準駆動手段を介して前記距離を合焦状態に制御する制御手段とを備え、制御手段は、検出手段の出力信号に基づき第1の合焦制御を行う手段と、合焦位置近傍の観察者が希望する観察位置における出力信号の値をオフセットとする手段と、出力信号にオフセットを加味した信号値に基づき第2の合焦制御をする手段を含む。
本発明は、さらに別の面において、顕微鏡観察対象である試料を載せるステージと、対物レンズを有する試料の観察像を得る観察光学系と、ステージと対物レンズとの距離を光軸方向に変化させる焦準駆動手段と、対物レンズの焦点位置に対するステージの位置を検出する検出手段とを備えた顕微鏡装置において、検出手段の出力信号に基づき合焦状態を判断し、焦準駆動手段を介して前記距離を合焦状態に制御するアクティブオートフォーカスシステムを与える。本発明のアクティブオートフォーカスシステムは、検出手段の出力信号に基づき第1の合焦制御を行う予備合焦手段と、合焦位置近傍の観察者が希望する観察位置における出力信号の値をオフセットとするオフセット設定手段と、出力信号に前記オフセットを加味した信号値に基づき第2の合焦制御をする本合焦手段とを備える。これにより、偽合焦することなく、観察者が希望する観察位置に合焦することが可能となる。
請求項1、6および11の発明によれば、偽合焦することなく、観察者が希望する観察位置に合焦することが可能となるため、フォーカシングの操作性が向上し、ひいては、試料観察のスループットを向上できる。
請求項3および8の発明によれば、複数の対物レンズを切り換えた試料観察においても、偽合焦することなく、観察者が希望する観察位置に合焦することが可能となる。
よって、複数の対物レンズを切り換えた試料観察においても、フォーカシングの操作性が向上し、ひいては、試料観察のスループットを向上できる。
以下、本発明の実施形態と添付図面とにより本発明を詳細に説明する。なお、複数の図面に同じ要素を示す場合には同一の参照符号を付ける。
〔第1の実施形態〕
第1図は、本発明の第1の実施形態による顕微鏡システムの全体構成を示す。図1において、顕微鏡システム100は、観察対象S(これは、上記のガラスSg、培養液Scおよび細胞Ssなどをまとめて示したものである)を載せる固定ステージ1、照明用光源27、平行光生成レンズ28,ミラー29、集光レンズ30、複数の対物レンズ3、これらの対物レンズ3を取り付け回転可能な電動レボルバ2、任意の対物レンズ3を光路中に挿入できるようにレボルバ2を回転させるレボルバ用モータ17、レボルバ2のどの対物レンズ取り付け位置が現在光路中に挿入されているかを検出する為のレボ穴位置検出部18、およびレボルバ2を光軸方向に移動させる焦準用モータ21を備えている。さらに、顕微鏡システム100は、使用者が入力するための操作部23、操作部23からの入力情報とレボ穴位置検出部18からの使用中の対物レンズ3の情報に基づきシステム全体を制御するコントロール部15、コントロール部15からの制御信号に基づいてレボルバ用モータ17を駆動するレボルバ用モータ駆動部16および焦準用モータ21を駆動する焦準用モータ駆動部20を備える。
観察対象Sは、固定ステージ1の上に載せられ、対物レンズ3で下側から観察できるようになっている。
コントロール部15は周知のCPU回路であり、第2図に示す如く、CPU本体30と、システムを制御するためのプログラムを格納するROM31と、制御に必要なデータを格納するRAM32と、制御信号の入出力を行うI/Oポート33、及びCPUを制御する為に必要な図示しない発振器、アドレスデコーダー等の周知の周辺回路から構成される。このI/Oポート33やデータバス34から、各々の周辺装置の制御を行うことになる。また、コンロトール部15は、システム導入後に発生する種々の設定データが保存できるように、不揮発性メモリ(図示せず)を備えてもよい。
また、操作部23は、各種操作スイッチを備え、AF開始/停止や対物レンズの切り替え等の操作やガラス厚などのAFに関する必要情報の入力を、観察者が行えるようになっている。さらに、操作部23は、JOGダイアル24を備え、これにより周知の要領でレボルバ2の上下移動の微調整が半手動で容易にできるようにすることが好ましい。
顕微鏡システム100は、オートフォーカス手段として、レーザ駆動部19、基準光源4、コリメートレンズ5、投光側ストッパ6、偏光ビームスプリッタ偏光ビームスプリッタ(PBS)7,集光レンズ群8,色収差補正レンズ群9、λ/4版10、ダイクロックミラー11、PBS7を通過した戻り光を集光する集光レンズ群12、集光レンズ群12からの光を受光する受光センサ13、受光センサ13の出力を後述のように処理してコントロール部15に渡す信号処理部14、色収差補正レンズ群9を光軸方法に動かす色収差補正レンズ駆動モータ26、および色収差補正レンズ駆動部25を備える。
オートフォーカスに使用される基準光源4としては、赤外線レーザ等の可視外光波長領域の光源が使用される。レーザ駆動部19は、基準光源4の強弱を制御しながら、光源4をパルス点灯させる。基準光源4からのレーザ光は、平行光を保つ為のコリメートレンズ5を通り、光束径の半分を投光側ストッパ6によりカットされる。その後、PBS7でP偏光成分のみが反射され、標本側に導かれる。
集光レンズ群8により一旦集光された光束は、色収差補正レンズ群9を通過する。この色収差補正レンズ群9は、色収差補正レンズ群駆動用モータ26により光軸方向に移動することにより、観察光と赤外線レーザの色収差補正を可能とし、AFを行うとピントのあった目視観察が可能となる。
色収差補正レンズ群9を通過した光は、λ/4板10を通過する時に45°偏光され、ダイクロイックミラー11に入射する。ダイクロイックミラー11では、赤外域のみ反射されるため、レーザ光束は反射される。
反射された光束は、対物レンズ3により観察対象Sにスポット形状の像を形成する。そして、観察対象Sにより反射された光束は、逆に対物レンズ3、ダイクロイックミラー11を通り、λ/4板10を再び通過する時に更に45°偏光され、S偏光成分に切り換わる。さらに、色収差補正レンズ群9、集光レンズ群8を経て、PBS7に入射される。この時、光束は、S偏光成分になっているので、そのままPBS7を透過し、集光レンズ群12を通過した後に受光センサ13に結像する。
受光センサ13は、光軸を中心に設置された2分割フォトダイオードからなる。受光センサ13に結像されたスポットは、観察対象Sが対物レンズ3のピント位置にある場合は、図3Bに示すように、範囲が狭く高い信号強度となり、ピント位置より上側(後ピン位置)にある場合は図3Aのように、Bの範囲に偏った強度分布となり、下側(前 ピン位置)にある場合は図3Cのように、Aの範囲に偏った強度分布となり、それぞれ図4(a)に示したセンサ信号に変換される。変換された検出信号は、信号処理部14で、AとBの範囲に分割され、それぞれの範囲における強度の総和が算出される。従って図4(a)に示すように、横軸を対物レンズ3のピント位置に対する観察対象Sの相対位置、縦軸をそれぞれの受光センサに入射する光強度とすると、ピント位置を挟んで左右対称なA,B2つのカーブが検出できる。
この信号はコントロール部15に入力される。コントロール部15は、入力されたA,B信号から、図4(b)に示すような
A+B ・・・・・(1)
及び、(c)に示すような
K・(A−B)/(A+B) ・・・・(2)
を算出する。ただし、Kは、式(2)の値が適当な範囲に収まるような定数である。特に図4(c)の信号は、S字カーブのような特性を示し、その値を評価関数値(以下、Ef値と略す)と称する。図4(b)および(c)は、対物レンズ3の焦点に対する観察対象Sの相対位置により式(1)および(2)の値が変化するようすを示すグラフ(b)および(c)である。コントロール部15は、Ef値の符号により合焦位置方向を判定する。例えば、図4のP1の位置からAF動作を開始した場合には、Ef値の符号が正であるから、対物レンズ3を下降させる制御を行い、P2の位置からAF動作を開始した場合には、Ef値の符号が負であるから、対物レンズ3を上昇させる制御を行い、最終的にEf値が0となるように合焦制御を行い、観察対象Sを合焦へと導く。
このように、レーザ光が点灯制御され、標本に投影したレーザ光束の反射光を検出する事で、アクティブ型のAF光学系が実現する。
また、観察のための照明光は照明用光源27からレンズ28を通り、ミラー29で反射され、レンズ30で集光された後、観察対象Sを上側から照射する。標本を透過した光は、対物レンズ3を通り、ダイクロイックミラー11を通過して観察光となる。
以上の様な装置構成に基づき、本実施形態では、例えば、第5図に示すような細胞等の生物標本の任意の高さ位置にピントを合わせる場合について、本発明のAF動作を図6乃至8のフローチャートを参照して説明する。
図6は、本実施形態のAF動作の概略を示すフローチャートである。
大きく2つの動作に分れており、操作部23を介して観察者がAF開始の指示をコントロール部15に出すと、まず、ステップS11にて、通常のフォーカスエラー信号F1=(A−B)/(A+B)(図5の例では、実線のフォーカスエラー信号)に基づきAFをかけ、観察試料Sのガラス表面に合焦させる。
次に、ステップS12にて、ガラス表面から観察者が希望する合焦位置までの距離に相当するフォーカスエラー信号強度分のオフセットO(第5図参照)を、(A−B)/(A+B)信号から差し引き、この信号(図5の例では、点線のフォーカスエラー信号F2=(A−B)/(A+B)−O)に基づいてAFをかけ、観察者が希望する合焦位置に合焦させる。
オフセットOは、上記合焦動作を行う前に予め設定しておくパラメータである。ここで、オフセットOの設定動作について、図9Aのフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS101にて、通常のフォーカスエラー信号F1に基づきAFをかけ、観察試料Sのガラス表面に合焦させる。この動作は、前記ステップS11と同様の動作であり、その詳細は後述する。
次に、ステップS102にて、観察者がJOGダイヤル24を操作して、希望する位置にピントが合うように、対物レンズ3を移動させる。
ただし、ステップS102において、観察者が、希望する位置にピントが合うように対物レンズを移動させる際、フォーカスエラー信号Fがオフセット上限値Omaxを越えないように対物レンズの移動を制御する。このオフセット上限値Omaxは、前記ステップS12にてフォーカスエラー信号F2に基づいてAFをかける際に、合焦判定に支障をきたさないオフセットOの最大値であり、使用する対物レンズに応じて予め測定しておき、例えば図9Bに示すようにコントロール部15のROM31、RAM32または上述の図示しない不揮発メモリに記憶しておく。図9Bは、各対物レンズのIDとオフセット上限値Omaxとを関係付けて格納する表を示す。
そして、ステップS103にて、観察者が希望する合焦位置にあるときのフォーカスエラー信号強度をオフセットOとして、RAM32または不揮発性メモリに記憶する。
このようにしてオフセットOが設定される。
ここで、再び、本実施形態のAF動作の説明に戻り、ステップS11とステップS12の動作の詳細を説明する。
第7図は、図6のステップS11の動作の詳細を示すフローチャートである。図7において、まず、ステップS110にて、フォーカスエラー信号F1に基づきAF動作を開始し、ステップS111にて、合焦したかどうかを判定する。合焦したかどうかの判定は、例えば、第10図に示すように、フォーカスエラー信号の+側と−側に対し閾値Jおよび−Jを予め設けておき、フォーカスエラー信号強度が、閾値−J〜Jの範囲(合焦判定範囲)に入り、かつ、フォーカスエラー信号強度の符号が反転した場合、すなわち、図中dの領域では、合焦したと判定する。図中dの領域でない場合は、合焦していないと判定する。閾値Jは、使用する対物レンズに応じて最適な値を予め測定しておき、コントロール部15のROM31、RAM32または不揮発性メモリに記憶しておく。
ステップS111の合焦判定において合焦していないと判定された場合、ステップS112にて、焦準用モータ駆動部20を介して焦準用モータ21を駆動し、レボルバ2および対物レンズ3を光軸方向に動かす。駆動方向は、フォーカスエラー信号が負の場合、対物レンズ3が観察試料Ssに近づく方向(上方向)に駆動し、フォーカスエラー信号が正の場合、対物レンズ3が観察試料Ssから遠ざかる方向(下方向)に駆動する。
そして、再び、ステップS111にて合焦判定を行う。
上記ステップS111とステップS112の動作を繰り返し、観察資料Ssのガラス表面が対物レンズの焦点位置に来ると、ステップS111の合焦判定で合焦したと判定され、ステップS113にて焦準用モータ駆動部20を介して駆動していた焦準用モータ21を停止する。
以上のようにして、通常のフォーカスエラー信号Fに基づきAFをかけ、観察資料Ssのガラス表面に合焦させる。
図8は、図6のステップS12の動作の詳細を示すフローチャートである。図8において、まず、ステップS120にて、今度は、オフセットを加味したフォーカスエラー信号F2に基づきAF動作を開始し、ステップS111にて、合焦したかどうかを判定する。合焦判定方法については、ステップS111の合焦判定で説明した方法と同様であるので説明を省略する。
ステップS121の合焦判定において合焦していないと判定された場合、ステップS122にて、焦準用モータ駆動部20を介して焦準用モータ21を駆動し、レボルバ2および対物レンズ3を光軸方向に動かす。駆動方向の決定方法については、ステップS112で説明した駆動方向の決定方法と同様である。本実施形態では、観察者が希望する合焦位置はガラス表面よりも上方に位置するため、フォーカスエラー信号F2は負となる。よって、対物レンズ3が観察標本Ssに近づく方向(上方向)に駆動する。
そして、再び、ステップS121にて合焦判定を行う。
上記ステップS121とステップS122の動作を繰り返し、観察資料Ssの観察者が希望する合焦位置が対物レンズの焦点位置に来ると、ステップS121の合焦判定で合焦したと判定され、ステップS123にて焦準用モータ駆動部20を介して駆動していた焦準用モータ21を停止する。
以上のようにして、ガラス表面から観察者が希望する合焦位置までの距離に相当するフォーカスエラー信号強度分のオフセットOを加味したフォーカスエラー信号F2に基づきAFをかけ、観察者が希望する合焦位置に合焦させる。
[作用]
従来技術の焦点調節装置では、オフセットを加味したフォーカスエラー信号の複数のゼロクロス点による偽合焦を回避するために、検出器の和信号に閾値を設け、通常のフォーカスエラー信号に基づきAFをかける区間と、オフセットを加味したフォーカスエラー信号に基づきAFをかける区間とにAF駆動領域を分割していた。しかし、検出器の和信号は観察試料の反射率の影響を受けるため、閾値が不適切であった場合にはAF駆動領域の分割が不適切となり偽合焦する可能性があった。
ところが、本実施形態の顕微鏡オートフォーカス装置によれば、ゼロクロス点が2点とならない通常のフォーカスエラー信号F1に基づき一旦ガラス表面上に合焦させる。その後で、ガラス表面から観察者が希望する任意の高さ位置に相当するフォーカスエラー信号強度分のオフセットOを加味したフォーカスエラー信号F2に基づき、観察者が希望する任意の高さ位置に合焦させる。すなわち、観察試料の反射率の影響を受ける検出器の和信号に閾値を設ける必要がない。よって、標本の反射率の影響を受けることなく、観察者が希望する任意の高さ位置に確実に合焦させることが可能となる。
[効果]
第1の実施形態の顕微鏡オートフォーカス装置によれば、標本の反射率の影響を受けることなく、観察者が希望する任意の高さ位置に確実に合焦させることが可能であるため、偽合焦によりAFをかけなおすといった手間がなくなり、フォーカシングの操作性が向上し、ひいては、試料観察の効率を向上させることができる。
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態で示したような細胞等の生物標本の任意の高さ位置にピントを合わせた後、そのピント位置を維持し続ける場合のものである。
本実施形態の顕微鏡オートフォーカス装置の構成は、第1の実施形態に示した装置構成と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態のAF動作を図11および12のフローチャートを参照して説明する。
図11は、本実施形態のAF動作の概略を示すフローチャートである。図11において、操作部23を介して観察者がAF開始の指示をコントロール部15に出すと、まず、ステップS21の動作にて、一旦、フォーカスエラー信号F1に基づき観察試料Ssのガラス表面に合焦させた後、ステップS22の動作で、フォーカスエラー信号F2に基づき、観察者が希望する合焦位置に合焦させる。
ステップS21およびステップS22の動作は、第1の実施形態で示したステップS11およびステップS12の動作と同じであるから、詳細な説明は省略する。
次に、ステップS23にて、観察者がAF動作を停止するまで、フォーカスエラー信号F2に基づきAFをかけ続ける制御を行うことにより、観察者が希望する合焦位置に対物レンズ3のピント位置を維持する。
この動作の詳細を、図12のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS231にて、AF停止指示が出されているかどうか確認する。
AF停止指示が出されている場合、ステップS235にて焦準用モータを停止し、AF動作を終了する。
AF停止指示が出されていない場合は、ステップS232にて、フォーカスエラー信号F2に基づいた合焦判定を行う。合焦判定方法については、第1の実施形態に示した合焦判定方法と同じであるので、説明を省略する。
ステップS232にて合焦していると判定した場合、ステップS233にて焦準用モータを停止し、AF停止指示が出るまで、ステップS231、S232およびS233の動作を繰り返す。
しかし、機械的なドリフト等により、観察試料Ssと対物レンズ3との距離が合焦判定範囲を越えるくらい変化した場合には、ステップS232にて合焦していないと判定し、ステップS234にて焦準用モータを駆動して対物レンズ3を光軸方向に動かす。駆動方向の決定方法は、第1の実施形態に示した方法と同じであるため、説明を省略する。
そして、再び、ステップS232にて合焦判定を行い、観察者が希望する合焦位置にピントが合うまで、ステップS232とステップS234の動作を繰り返す。
このようにして、観察者がAF動作を停止するまで、観察者が希望する合焦位置に対物レンズ3のピント位置を維持し続ける。
[作用]
以上述べた本実施形態の顕微鏡オートフォーカス装置によれば、第1の実施形態に示した顕微鏡オートフォーカス装置と同様に、標本の反射率の影響を受けることなく、観察者が希望する任意の高さ位置に確実に合焦させることが可能である。加えて、観察者がAF動作を停止するまで、観察者が希望する任意の高さ位置にピントを維持することが可能である。
[効果]
第2の実施形態の顕微鏡オートフォーカス装置によれば、第1の実施形態で示した効果に加え、温度変化等に起因する観察試料と対物レンズ間の距離の変化にもAF動作が追従するため、長時間観察しても観察像のピントがぼけない安定した試料観察が可能となる。
〔第3の実施形態〕
本発明の第3実施形態は、複数の対物レンズを切り換えながら、第1の実施形態で示したような細胞等の生物標本の任意の高さ位置にピントを合わせ、試料観察する場合のものである。
本実施形態の顕微鏡オートフォーカス装置の構成は、これまで説明してきた実施例に示した装置構成と同様であるため、説明を省略する。
また、AF動作に関しても、これまで説明してきた実施例と同様に、観察者が希望する任意の高さ位置に単発的あるいは継続的に合焦が可能なAF動作となっている。
本実施形態の顕微鏡オートフォーカス装置では、AF動作に入る前に、レボルバ本体2に取り付けられた全ての対物レンズに対し、フォーカスエラー信号のオフセットを設定しておく点が、これまでの実施形態と異なる点である。
本実施形態のオフセット設定動作を、第13図のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS300にて、レボルバ本体2を回転動作させ、複数の対物レンズ3の1つ(仮に、対物レンズ3aとする)を光路に挿入する。このとき、対物レンズと観察試料Ssもしくはステージ1との衝突を避けるために、対物レンズを一旦光軸下方に移動させたうえで、レボルバ本体2を回転動作させてもよい。
次に、ステップS301にて、通常のフォーカスエラー信号F1に基づきAFをかけ、観察試料Ssのガラス表面に合焦させる。この動作は、第1の実施形態に示したステップS101と同じ動作であり、詳細な説明は省略する。
次に、ステップS302にて、観察者がJOGダイヤル24を操作して、希望する位置にピントが合うように、対物レンズ3を移動させる。この動作は、第1の実施形態に示したステップS102と同じ動作である。
次に、ステップS303にて、観察者が希望する合焦位置にあるときのフォーカスエラー信号強度を、対物レンズ3a使用時のオフセットとして、RAM32に記憶する。RAM32には、レボルバ本体2に取り付けられた全ての対物レンズ3に対するオフセットを格納するための記憶領域が確保されており、使用する対物レンズごとにオフセットを記憶することが可能となっている。
そして、ステップS304にて、レボルバ本体2に取り付けられた全ての対物レンズに対してオフセットが設定されたかを確認し、全て設定されていない場合には、再び、ステップS300にて対物レンズを切り換え(例えば、対物レンズ3bに切り換え)、ステップS301乃至ステップS303の動作にて、今度は、対物レンズ3b使用時のオフセットをRAM32に記憶する。
以上の動作を、レボルバ本体2に取り付けられた全ての対物レンズに対し実行することにより、レボルバ本体に取り付けられた各対物レンズ使用時のオフセットが設定される。
[作用]
このような本実施形態の顕微鏡オートフォーカス装置によれば、レボルバに取り付けられた全ての対物レンズに対し、フォーカスエラー信号のオフセットを保持しているため、レボルバを回転させ対物レンズを切り換えたとしても、観察者が希望する任意の高さ位置に単発あるいは継続的に合焦させることが可能である。すなわち、対物レンズごとに最適な合焦動作が可能である。
[効果]
第3実施形態の顕微鏡オートフォーカス装置によれば、対物レンズの切り換えを伴う試料観察においても、第1の実施形態および第2の実施形態に示した効果を得ることができる。
以上は、本発明の説明のために実施形態を掲げたに過ぎない。したがって、本発明の技術思想または原理に沿って上述の実施形態に種々の変更、修正または追加を行うことは、当業者には容易である。
例えば、以上の説明において、対物レンズまたはレボルバを光軸方向に移動させることにより照合動作を行う例を示したが、本発明は、ステージを光軸方向に移動させて照合を行う顕微鏡システムにも同様に適用できることは勿論である。
本発明の第1の実施形態に係る顕微鏡オートフォーカス装置の全体構成を示す図。 コントロール部の回路構成を示す図。 後ピン位置の場合の受光センサ上でのレーザスポットを示す図。 合焦位置の場合の受光センサ上でのレーザスポットを示す図。 前ピン位置の場合の受光センサ上でのレーザスポットを示す図。 受光センサの出力信号から算出する和信号とフォーカスエラー信号を示す図。 通常のフォーカスエラー信号およびオフセットを加味したフォーカスエラー信号と、対物レンズの焦点位置との関係を示す図。 本発明の第1の実施形態に係る顕微鏡オートフォーカス装置のAF動作の概略を示すフローチャート。 図6のフローチャートにおけるステップS11の動作の詳細を示すフローチャート。 図6のフローチャートにおけるステップS12の動作の詳細を示すフローチャート。 オフセット設定動作を示すフローチャート。 各対物レンズのIDとオフセット上限値Omaxとを関係付けて格納する表を示す。 フォーカスエラー信号における合焦判定範囲を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る顕微鏡オートフォーカス装置のAF動作の概略を示すフローチャート。 図11のフローチャートにおけるステップS23の動作の詳細を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態に係る顕微鏡オートフォーカス装置のオフセット設定動作を示すフローチャート。 従来技術の焦点調節装置の特徴を説明する図。
符号の説明
1 ステージ
2 レボルバ
3、3a、3b 対物レンズ
4 基準光源
5 コリメートレンズ
6 投光側ストッパ
7 偏光ビームスプリッタ(PBS)
8 集光レンズ群
9 色収差補正レンズ群
10 λ/4板
11 ダイクロイックミラー
12 集光レンズ群
13 受光センサ
14 信号処理部
15 コントロール部
16 レボルバ用モータ駆動部
17 レボルバ用モータ
18 レボ穴位置検出部
19 レーザ駆動部
20 焦準用モータ駆動部
21 焦準用モータ
23 操作部
24 JOGダイヤル
25 色収差補正レンズ駆動部
26 色収差補正レンズ群駆動用モータ
27 照明用光源
28、40 レンズ
29 ミラー
30 CPU本体
31 ROM
32 RAM
33 I/Oポート
34 データバス
S 観察試料

Claims (11)

  1. 顕微鏡観察対象である試料を載せるステージと、対物レンズを備え前記試料の観察像を得る観察光学系と、前記ステージと前記対物レンズとの距離を光軸方向に変化させる焦準駆動手段と、前記対物レンズの焦点位置に対する前記ステージの位置を検出する検出手段と、前記検出手段の出力信号に基づき合焦状態を判断し、前記焦準駆動手段を介して前記距離を合焦状態に制御する制御手段とを備えた顕微鏡装置におけるアクティブオートフォーカス方法であり、
    前記検出手段の出力信号に基づき第1の合焦制御を行う予備合焦ステップと、
    前記合焦位置近傍の観察者が希望する観察位置における前記出力信号の値をオフセットとするオフセット設定ステップと、
    前記出力信号に前記オフセットを加味した信号値に基づき第2の合焦制御をする本合焦ステップを含む
    ことを特徴とする観察部位への合焦精度を高めたアクティブオートフォーカス方法。
  2. 前記顕微鏡装置が、前記焦準駆動手段による前記変化の微調整を利用者の操作により可能とする半手動手段をさらに備え、
    前記オフセット設定ステップが、前記半手動手段を用いて前記希望する観察位置に焦点を合わせ、この時の前記出力信号の値を前記オフセットとして保存するステップからなり、
    前記本合焦ステップは、前記の保存したオフセットを用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の観察部位への合焦精度を高めたアクティブオートフォーカス方法。
  3. 前記顕微鏡装置が、複数の対物レンズを保持するレボルバを備え、前記対物レンズは、前記複数の対物レンズから選択された対物レンズであり、
    前記複数の対物レンズの各々に対応するオフセットを予め求め、当該対物レンズに関係付けて保存するステップと、
    前記本合焦ステップに先立ち、利用者が前記複数の対物レンズから所望の対物レンズを選択するステップとをさらに備え、かつ
    前記本合焦ステップは、現在選択されている前記対物レンズに関係付けて保存されているオフセットを用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の観察部位への合焦精度を高めたアクティブオートフォーカス方法。
  4. 前記複数の対物レンズの各々に対応するオフセットを予め求めて保存するステップが、
    (1)前記複数の対物レンズの1つを用いて前記検出手段の出力信号に基づき合焦制御を行うステップと、
    (2)前記半手動手段を用いて前記希望する観察位置に焦点を合わせる合焦ステップと、
    (3)前記希望する観察位置に焦点を合わせた時の前記出力信号の値を前記1つの対物レンズのオフセットとして保存するステップと、
    前記複数の対物レンズの全てに前記(1)乃至(3)のステップを実行するステップとからなる
    ことを特徴とする請求項3記載の観察部位への合焦精度を高めたアクティブオートフォーカス方法。
  5. 前記出力信号に前記オフセットを加味した信号値に基づき合焦しているか否かを周期的に判断するステップと、
    合焦していないと判断した場合、前記出力信号に前記オフセットを加味した信号値に基づき合焦制御を行うステップとをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1または3記載の観察部位への合焦精度を高めたアクティブオートフォーカス方法。
  6. 顕微鏡観察対象である試料を載せるステージと、
    対物レンズを備え前記試料の観察像を得る観察光学系と、
    前記ステージと前記対物レンズとの距離を光軸方向に変化させる焦準駆動手段と、
    前記対物レンズの焦点位置に対する前記ステージの位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段の出力信号に基づき合焦状態を判断し、前記焦準駆動手段を介して前記距離を合焦状態に制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段が、
    前記検出手段の出力信号に基づき第1の合焦制御を行う予備合焦手段と、
    前記合焦位置近傍の観察者が希望する観察位置における前記出力信号の値をオフセットとするオフセット設定手段と、
    前記出力信号に前記オフセットを加味した信号値に基づき第2の合焦制御をする本合焦手段を含む
    ことを特徴とする観察部位への合焦精度を高めた顕微鏡装置。
  7. 前記焦準駆動手段による前記変化の微調整を利用者の操作により可能とする半手動手段をさらに備え、
    前記オフセット設定手段が、前記半手動手段を用いて前記希望する観察位置に焦点を合わせ、この時の前記出力信号の値を前記オフセットとして保存する手段からなり、
    前記本合焦手段は、前記の保存したオフセットを用いる
    ことを特徴とする請求項6記載の観察部位への合焦精度を高めた顕微鏡装置。
  8. 前記顕微鏡装置が、複数の対物レンズを保持するレボルバを備え、前記対物レンズは、前記複数の対物レンズから選択された対物レンズであり、
    前記制御手段が、
    前記複数の対物レンズの各々に対応するオフセットを予め求め、当該対物レンズに関係付けて保存する手段とをさらに備え、かつ
    前記本合焦ステップは、現在選択されている前記対物レンズに関係付けて保存されているオフセットを用いる
    ことを特徴とする請求項6記載の観察部位への合焦精度を高めた顕微鏡装置。
  9. 前記複数の対物レンズの各々に対応するオフセットを予め求めて保存する手段が、
    (1)前記複数の対物レンズの1つを用いて前記検出手段の出力信号に基づき合焦制御を行う手段と、
    (2)前記半手動手段を用いて前記希望する観察位置に焦点を合わせる合焦手段と、
    (3)前記希望する観察位置に焦点を合わせた時の前記出力信号の値を前記1つの対物レンズのオフセットとして保存する手段と、
    前記複数の対物レンズの全てに前記(1)乃至(3)のステップを実行する手段とからなる
    ことを特徴とする請求項8記載の観察部位への合焦精度を高めた顕微鏡装置。
  10. 前記出力信号に前記オフセットを加味した信号値に基づき合焦しているか否かを周期的に判断する手段と、
    合焦していないと判断した場合、前記出力信号に前記オフセットを加味した信号値に基づき合焦制御を行う手段とをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項6または8記載の観察部位への合焦精度を高めた顕微鏡装置。
  11. 顕微鏡観察対象である試料を載せるステージと、対物レンズを有する前記試料の観察像を得る観察光学系と、前記ステージと前記対物レンズとの距離を光軸方向に変化させる焦準駆動手段と、前記対物レンズの焦点位置に対する前記ステージの位置を検出する検出手段とを備えた顕微鏡装置において、前記検出手段の出力信号に基づき合焦状態を判断し、前記焦準駆動手段を介して前記距離を合焦状態に制御するアクティブオートフォーカスシステムであり、
    前記検出手段の出力信号に基づき第1の合焦制御を行う予備合焦手段と、
    前記合焦位置近傍の観察者が希望する観察位置における前記出力信号の値をオフセットとするオフセット設定手段と、
    前記出力信号に前記オフセットを加味した信号値に基づき第2の合焦制御をする本合焦手段とを含む
    ことを特徴とする顕微鏡アクティブオートフォーカスシステム。

JP2004178564A 2004-06-16 2004-06-16 所望の観察部位への合焦精度を高めたアクティブオートフォーカス方法、システムおよびこれらを用いた顕微鏡装置 Withdrawn JP2006003542A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004178564A JP2006003542A (ja) 2004-06-16 2004-06-16 所望の観察部位への合焦精度を高めたアクティブオートフォーカス方法、システムおよびこれらを用いた顕微鏡装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004178564A JP2006003542A (ja) 2004-06-16 2004-06-16 所望の観察部位への合焦精度を高めたアクティブオートフォーカス方法、システムおよびこれらを用いた顕微鏡装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006003542A true JP2006003542A (ja) 2006-01-05

Family

ID=35771991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004178564A Withdrawn JP2006003542A (ja) 2004-06-16 2004-06-16 所望の観察部位への合焦精度を高めたアクティブオートフォーカス方法、システムおよびこれらを用いた顕微鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006003542A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012083487A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Olympus Corp フォーカス検出装置および該フォーカス検出装置によるフォーカス検出方法
CN114459736A (zh) * 2021-12-21 2022-05-10 浙江大学 一种激光对焦成像***及***的偏移量的自动化检测方法
CN115380203A (zh) * 2020-02-12 2022-11-22 深圳华大智造科技股份有限公司 光学成像***及应用所述光学成像***的生化物质检测***
JP7511013B2 (ja) 2020-02-12 2024-07-04 深▲セン▼華大智造科技股▲ふん▼有限公司 光学結像系及びそれを適用した生化物質検出系

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012083487A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Olympus Corp フォーカス検出装置および該フォーカス検出装置によるフォーカス検出方法
CN115380203A (zh) * 2020-02-12 2022-11-22 深圳华大智造科技股份有限公司 光学成像***及应用所述光学成像***的生化物质检测***
JP2023513729A (ja) * 2020-02-12 2023-04-03 深▲セン▼華大智造科技股▲ふん▼有限公司 光学結像系及びそれを適用した生化物質検出系
JP7511013B2 (ja) 2020-02-12 2024-07-04 深▲セン▼華大智造科技股▲ふん▼有限公司 光学結像系及びそれを適用した生化物質検出系
CN114459736A (zh) * 2021-12-21 2022-05-10 浙江大学 一种激光对焦成像***及***的偏移量的自动化检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7333255B2 (en) Laser processing device
JP5064764B2 (ja) 自動焦点検出装置、その制御方法、及び顕微鏡システム
US7692856B2 (en) Focus error detecting optical system for a microscope
JP4021183B2 (ja) 合焦状態信号出力装置
US9025243B2 (en) Microscope apparatus
JP4097761B2 (ja) 自動焦点顕微鏡及び自動合焦検出装置
JP4782391B2 (ja) 顕微鏡システム
JP2005241607A (ja) 角度測定装置
US10061109B2 (en) Microscope system, method for controlling microscope system, and computer-readable recording medium
US10634895B2 (en) Microscope apparatus, automatic focusing device, and automatic focusing method
JP2001091821A (ja) 顕微鏡用オートフォーカスシステム
JP2006003542A (ja) 所望の観察部位への合焦精度を高めたアクティブオートフォーカス方法、システムおよびこれらを用いた顕微鏡装置
JP2007271979A (ja) 生物顕微鏡
JP4925934B2 (ja) 合焦装置及びこれを備えた加工装置
JP2017003827A (ja) 顕微鏡装置、制御方法および制御プログラム
JPH09325277A (ja) 焦点検出装置
JP4681821B2 (ja) レーザ集光光学系及びレーザ加工装置
JP4614907B2 (ja) 顕微鏡
JP2006293222A (ja) 焦点検出装置
JP2002341234A (ja) 顕微鏡用オートフォーカス装置
JP2006053197A (ja) 探査に先立ちオートフォーカス(af)範囲の縮小および探査方向の最適化を行う顕微鏡afシステム、af方法および同システムを備えた顕微鏡装置
JP4877588B2 (ja) 合焦補正方法
JP2008250238A (ja) 自動合焦装置
JP2012083487A (ja) フォーカス検出装置および該フォーカス検出装置によるフォーカス検出方法
JP2006243273A (ja) 自動焦点顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070904