JP2005506989A - アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びカチオン性ポリマーを有するシャンプー組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明はヘアコンディショニング構成成分を含有するシャンプー組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒトの毛髪は周囲環境との接触によって、及びよりひどい程度まで、頭に隠れた皮脂によって汚れる。皮脂が蓄積されると、毛髪は汚い感触となり、魅力のない外観を有するようになる。毛髪の汚れは、よく定期的にシャンプーをする必要がある。
【0003】
シャンプーをすると、過剰な汚れや皮脂を除去することにより、毛髪を洗浄する。しかしながら、シャンプーの工程は毛髪を湿らせ、絡ませ及び一般的に扱いにくい状態にするという不利益を有する。シャンプーをすると、天然油又は毛髪に潤いを与える他物質が除去されるため、毛髪は乾燥又は「縮れ」、及び光沢の欠失という結果を招き得る。シャンプーをした後、毛髪は乾燥の際ユーザーによって認知される「柔軟性」の欠失という状態になり得る。毛髪はシャンプーをした後の乾燥において静電気のレベルも増加され得る。これは櫛通りを妨げ、「はねた」毛髪という結果になり得る。シャンプー後の問題を緩和するために多様なアプローチが展開されてきた。これらはシャンプーにおけるコンディショニング助剤の包含からシャンプー後のヘアコンディショナー、すなわちヘアリンスの適用の範囲である。ヘアリンスは一般的には本来液体であり及びシャンプーに続く別の段階として適用し、ある時間にわたって放置し、及び新しい水ですすがなければならない。これは、もちろん時間を消費し、洗浄性及びヘアコンディショニング構成成分の両方を含有するシャンプーほど簡便ではない。
【0004】
コンディショニング助剤を含有する多種多様なシャンプーが開示されてきたが、それらは多様な理由で完全に満足するものではなかった。カチオン性コンディショニング剤は、静電気を制御する性能、濡れた状態時のもつれを改善する性能、及び絹のような濡れた状態の毛髪感触をユーザーに提供する性能のためヘアコンディショニングに使用するのに極めて望ましい。シャンプーの際に直面してきた1つの問題は優れた洗浄性アニオン性界面活性剤とコンディショニング剤として歴史的に使用されてきた多くの簡便なカチオン性薬剤間の適合性の問題に関する。代替の界面活性剤及び改善されたカチオン性コンディショニング剤の使用による有害な相互作用を最小限にする努力がされてきた。ヘアリンス製品中の優れた全体的なコンディショニングを提供するカチオン性界面活性剤は、一般的にはアニオン性洗浄性界面活性剤と錯体を形成しやすく、シャンプーの内容物に提供するコンディショニングは乏しい。特に、可溶性イオン系錯体を形成する可溶性カチオン性界面活性剤を使用すると毛髪に十分に沈着しない。不溶性イオン系錯体を形成する可溶性カチオン性界面活性剤は毛髪に沈着するが優れた毛髪コンディショニング利益は提供せず、及び毛髪の汚れた、コーティングされた感触を引き起こす傾向がある。不溶性カチオン性界面活性剤、例えばトリセチルメチル塩化アンモニウムの使用はすばらしい静電気防止利益を提供できるが他に優れた全体的なコンディショニングは提供しない。カチオン性ポリマーは、シャンプーからウェットコンディショニング利益を放出することができることが示された。低い電荷密度のポリマーは、より大きな量のコアセルベート及びよりよいウェット感利益を生じることもまた示された。より高い電荷密度のポリマーが小粒子分散剤において沈着補助剤として優れていることは当業界において、例えばバートウィッスル(Birtwistle)に対して1993年2月16日に発行された米国特許第5,186,928号において更に見出されている。
【0005】
カチオン性コンディショニング剤は、特に「柔軟性」の分野において、特にシャンプー組成物の構成成分として分配される時、一般的には最適な全体におよぶコンディショニング利益を提供しない。柔軟性を増大させることのできる物質は非イオン系シリコーン類である。シャンプー組成物中のシリコーン類が多くの異なる出版物に開示されてきた。かかる出版物には、ジーン(Geen)に対して1958年3月11日に発行された米国特許第2,826,551号;ドラコフ(Drakoff)に対して1976年6月22日に発行された米国特許第3,964,500号;ペーダー(Pader)に対して1982年12月21日に発行された米国特許第4,364,837号;及びウールストン(Woolston)に対して1960年9月28日に発行された英国特許第849,433号が挙げられる。これらの特許は、シリコーンを含有する組成物について開示しているが、シリコーンを製品にうまく分散させ及び縣濁させたまま維持することが困難であるという点において全体的に満足のいく製品を提供していない。安定した、不溶性のシリコーン含有ヘアコンディショニングシャンプー組成物が、グロート(Grote)及びラッセル(Russell)に対して1988年5月3日に発行された米国特許第4,741,855号及びボリッチ(Bolich)及びウィリアムズ(Williams)に対して1988年11月29日に発行された米国特許第4,788,066号に記載されている。
【0006】
改善されたコンディショニングシャンプーが1996年11月12日に発行された米国特許第5,573,709号の中に提供されている。ヒロタら(花王石鹸)の日本特許出願公開昭56−72095(1981年6月16日発行)にもカチオン性ポリマー及びシリコーンコンディショニング剤を含有するシャンプーについて開示されている。カチオン性薬剤及びシリコーンを伴うシャンプーに関連する更に他の特許出版物として、ハートネット(Hartnett)らのEP−A0413417(1991年2月20日発行)が挙げられる。
【0007】
アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び/又はカチオン性ポリマー、シリコーンコンディショニング剤を含有するコンディショニングシャンプー及びクレンジング組成物に関するさらなる特許出願は、米国特許第4,542,125号(1984年3月24日発行)、米国特許第5,409,640号(1994年1月31日発行)、米国特許第5,756,080号(1998年5月26日発行)、及びPCT国際公開特許WO92/06669(1992年4月30日発行)中に提供される。
【0008】
シャンプー組成物にヘアコンディショニング利益を提供するためのその他のアプローチは手触りを油っぽくする物質の使用であった。これらの物質は毛髪の光沢及び輝きを改善する。油性物質はN.ウチノ(ライオン油脂社(Lion Yushi Co.))の日本特許出願昭和53−35902(1979年10月6日公開(昭和54−129135))、及びホリエらの日本特許出願62[1987]−327266(1987年12月25日出願、1989年7月4日公開(公開番号平1[1987]−168612号))において開示されているようにシャンプー処方においてカチオン性物質と組み合わせられる。
【0009】
洗浄性能及びヘアコンディショニングの最適な組み合わせを提供するというこれらの試みにもかかわらず、更に改善されたヘアコンディショニングシャンプー組成物を提供するという要望が存在する。例えば、ウェットコンディショニングのための高い量のコアセルベートを放出するカチオン性ポリマーは、他の分散したコンディショニング剤に関して、付着助剤として作用するのに効果的ではなかった。
【0010】
シャンプー組成物及び多様なコンディショニング剤を開示する他の特許書類は、1991年2月20日発行のEP特許出願公開0413417、1976年6月22日に発行された米国特許第3,964,500号(ドラコフ(Drakoff))、及び米国特許第5,085,857号(リード(Reid)ら)である。
【0011】
シャンプー及びヘアコンディショナーの最適な組み合わせを提供するという全てのこれらのアプローチ及び試みにもかかわらず、更に改善されたヘアコンディショニングシャンプーを提供するという要望が存在する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、
(a)約5.0%〜約50%のアニオン性界面活性剤;
(b)約0.1%〜約15%の両性界面活性剤(該両性界面活性剤は、アルキルアミノアルカン酸、アルキルイミノジアルカン酸、アルキルアミノアルカノエート、及びアルキルイミノジアルカノエートから成る群から選択され、これらは式:
RR’N(CH2)nCOOX
を有し、式中Rは、8〜18炭素の直鎖若しくは分枝のアルキル又はアルケニル鎖であり、R’は、水素、−(CH2)nCOOX、又は−(CH2)mCH3及びこれらの混合物であり、ここでmは0〜2であり、nは1〜4であり、Xは、水素、水溶性カチオン、一価の金属、多価金属カチオン及びこれらの混合物から成る群から選択される);
(c)約0.01重量%〜約5重量%の、水溶性の、カチオン性ポリマーヘアコンディショニング剤;及び
(d)水性キャリアを含むことを特徴とする、ヘアコンディショニングシャンプー組成物。
【0013】
これらの好ましい実施様態を包含する本発明は以下の発明の詳細な説明に更に詳細に記載する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明を特に指摘し、そして明確に特許請求している特許請求の範囲をもって本明細書は結論づけられるが、本発明は以下の説明からよりよく理解されると考えられる。
【0015】
本発明は、約5.0%〜約50%のアニオン性界面活性剤、約0.1%〜約15%の両性界面活性剤、約0.01重量%〜約5重量%の水溶性の、カチオン性ポリマーヘアコンディショニング剤及び水性キャリアを含むヘアコンディショニングシャンプー組成物を提供することによって、改良されたコンディショニングシャンプーの必要性に対処するものであり、ここで該両性界面活性剤は、アルキルアミノアルカン酸、アルキルイミノジアルカン酸、アルキルアミノアルカノエート、及びアルキルイミノジアルカノエートから成る群から選択され、これらは式:
RR’N(CH2)nCOOX
を有し、式中Rは、8〜18炭素の直鎖若しくは分枝のアルキル又はアルケニル鎖であり、R’は、水素、−(CH2)nCOOX、又は−(CH2)mCH3及びこれらの混合物であり、ここでmは0〜2であり、nは1〜4であり、Xは、水素、水溶性カチオン、一価の金属、多価金属カチオン及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0016】
上記したように、より高い電荷密度のポリマーは小粒子分散剤の沈着助剤として優れていることは既に知られていた。また、低電荷密度カチオン性ポリマーは沈着補助剤としてはあまり有効ではないが、実際はウェットコンディショニング利益を提供することにおいて、より高い電荷密度のカチオン性ポリマーより優れていると考えられている。
【0017】
理論に制限されるものではないが、ウェットコンディショニング利益は完全な処方における、又はシャンプー使用の際の洗浄あるいはすすぎの段階における複合コアセルベートの形成の結果であると考えられている。濡れた状態のコアセルベートは毛髪上へ沈着し及びウェットコンディショニング利益を付与する。コアセルベートの形成はアニオン性ミセル及びカチオン性ポリマーの引力によるものであるが、実際はカチオン性ポリマーの電荷密度が減少するとこのコアセルベートの量は増加することが観測された。このように、低電荷密度カチオン性ポリマーはより高い濃度のコアセルベートを生成し、それゆえにより高いウェットコンディショニングを産出する。コアセルベートの量は、使用される界面活性剤の型にも依存すると一般的には考えられている。例えば、ラウリルサルフェートのみを用いると、ラウリルサルフェート及びラウレスサルフェートの混合物よりも生成するコアセルベートの量が少なく、ラウリルサルフェート及びラウレスサルフェートの混合物を用いると、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤の混合物よりも、生成するコアセルベートの量が少ない。しかし、アニオン性界面活性剤と混合される場合、ある特定の型の両性界面活性剤は、以前に知られている界面活性剤のいかなる組み合わせよりも生成するコアセルベートの量が非常に多くなることがわかった。
【0018】
毛髪のボリューム及びボディを提供し、且つ十分なコンディショニングを提供する、製品の未だ解決されていない必要性がなお存在する。驚くべきことに、これが、本発明の界面活性剤と比較的低い電荷密度のポリマーの相乗作用的混合を満たすことができることを発見した。理論に束縛されないが、この組み合わせは、生成物中で十分なコアセルベートを生じ、すべり及び優れた濡れた状態でのほどきやすさを提供し、更に、良好なリンス性を有し、リンスを最小化して、良好なボリューム及びボディを有する毛髪を提供する。
【0019】
コアセルベートの別の利点は、シリコーン、抗ふけ活性物質、皮膚軟化剤及びオイルのようなシャンプー中で他の分散した活性物質に関して、放出助剤として作用可能であることである。以前、改良されたコンディショニング及び泡立ちを与えながら、高いレベルのコアセルベートを形成するコアセルベート系は、放出助剤としてはよくなく、すなわち、他の活性物質を付着させるためにはほとんど役立たないと考えられていた。驚くべきことに、特定の界面活性剤の組み合わせと高い電荷密度のカチオン性ポリマーとを混合することによって、低いコアセルベート系の高い付着補助性能を維持することに加えて、高いレベルのコアセルベート形成及び得られたウェットコンディショニング利益の両方が達成されることが今見い出された。
【0020】
その結果、改良された全体的なコンディショニングは、シャンプー中のアニオン性界面活性剤と溶解性のカチオン性有機ポリマーヘアコンディショニング剤とを組み合わせたものと、特定の両性界面活性剤とを混合することによって得ることができることが今見い出された。これらの組成物は、付着性を維持しながら、改良されたウェット性を提供することができる。本発明の構成成分は、付着性を維持しながら、改良された最終的なコンディショニングを提供可能であることが今見い出された。
【0021】
添付の特許請求の範囲と共に本明細書の開示内容を読むことによって、本発明における上記及びその他の特徴、態様、及び利点が当業者に明らかになる。
【0022】
本発明の組成物の必須成分及び特性は以下で詳細に記載する。本発明の実施形態において有用な、種々の任意成分及び好ましい成分の非排他的な説明も以下に記載する。
【0023】
本発明のシャンプー組成物は、本明細書に記載される本発明の必須成分及び限定、並びに、本明細書に記載されるいずれかの追加成分又は任意成分、構成成分を含み、それから構成され、又は実質的にそれらから構成され得る。
【0024】
全てのパーセンテージ、部及び比は、特に指定しない限り、本発明のシャンプー組成物の総重量に基づく。列挙する成分に関連するこのようなすべての重量は、活性レベルに基づくので、特に指定しない限り、市販の材料に含有されている可能性があるキャリアや副生成物を含まない。
【0025】
本明細書中、「可溶性」とは、特に指定しない限り、25℃の水中で物質の使用濃度で、水に十分に溶解性であり、実質的に肉眼で透明な溶液を形成するいずれかの物質をいう。反対に、用語「不溶性」とは、それゆえに、特に指定しない限り、25℃の使用濃度で、肉眼で実質的に透明な溶液を形成するほど十分に水溶性ではない全ての他物質をいう。
【0026】
本明細書において、「液体」は、周囲条件(約25℃、約1気圧)において視覚的に(肉眼で)流動性を有するいずれかの流体をいう。
【0027】
引用した参照文献はすべて、それらの全体を本明細書に引用して援用する。いかなる引例の引用も、特許請求した発明の従来技術としての有用性についての限定に関する容認ではない。
【0028】
(洗浄性界面活性剤)
本発明の組成物は洗浄性界面活性剤を含む。洗浄界面活性剤構成成分は、組成物に洗浄性能を提供するために包含される。洗浄性界面活性剤構成成分は次には、アニオン性洗浄性界面活性剤、双性イオン性若しくは両性洗浄性界面活性剤、又はそれらの組み合わせを含む。このような界面活性剤は、本明細書に記載される必須構成成分と物理的及び化学的に適合すべきであるか、又はさもなければ過度に製品の安定性、審美性、又は性能を損なうべきではない。
【0029】
本明細書の組成物に用いられる好適なアニオン性洗浄性界面活性剤構成成分には、毛髪ケア又は他のパーソナルケア洗浄組成物に用いられる既知のものが挙げられる。該組成物におけるアニオン性界面活性剤成分の濃度は、要望された洗浄性及び泡立ち性能を提供するのに十分であるべきであり、通常、組成物の約5重量%〜約50重量%、望ましくは約8重量%〜約30重量%、更に望ましくは約1.0重量%〜約25重量%、なお更に望ましくは約12重量%〜約22重量%の範囲である。
【0030】
この組成物に用いるのに好適な好ましいアニオン性界面活性剤はアルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェートである。これらの材料は、それぞれの式、ROSO3M及びRO(C2H4O)xSO3Mを有し、式中Rは、約8〜約18個の炭素原子のアルキル又はアルケニルであり、xは1〜10の値を有する整数である、Mはアンモニウムのようなカチオン、トリエタノールアミンのようなアルカノールアミン、ナトリウム及びカリウムのような一価金属及びマグネシウム及びカルシウムのような多価金属である。
【0031】
Rは、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェートの両方において、好ましくは約8〜約18個の炭素原子、より好ましくは約10〜約16個の炭素原子、更により好ましくは約12〜約14個の炭素原子を有する。アルキルエーテルサルフェートは、典型的にはエチレンオキシドと約8〜約24個の炭素原子を有する一価アルコールとの縮合物として作られる。アルコールは合成品であるか、又は脂肪(例えばココヤシ油、パーム核油、タロー)から誘導することができる。ココヤシ油又はパーム核油から誘導されたラウリルアルコール及び直鎖アルコールが好ましい。そのようなアルコールを、約0〜約10モルの、好ましくは約2〜約5モルの、より好ましくは約3モルのエチレンオキシドと反応させ、得られたアルコール1モルにつき平均3モルのエチレンオキシドを有する分子種の混合物を硫酸化し、中和する。
【0032】
他の好適なアニオン性洗浄性界面活性剤は、式[R1−SO3−M]に従う有機の硫酸反応生成物の水溶性塩であり、式中、R1は約8〜約24、好ましくは約10〜約18個の炭素原子を有する、直鎖又は分枝鎖の飽和脂肪族炭化水素基であり、及びMは先に記載されたカチオンである。
【0033】
更に他の好適なアニオン性洗浄性界面活性剤は、イセチオン酸でエステル化し、水酸化ナトリウムで中和した脂肪酸の反応生成物(ここで、例えば、脂肪酸はココヤシ油又はパーム核油から誘導される)、脂肪酸が例えばココヤシ油又はパーム核油から誘導されるメチルタウリドの脂肪酸アミドのナトリウム又はカリウム塩である。他の類似のアニオン性界面活性剤は、米国特許第2,486,921号、第2,486,922号、及び第2,396,278号に記載されており、これらの記載は本明細書に引用して援用する。
【0034】
組成物に用いるのに好適な他のアニオン性洗浄性界面活性剤はスクシネート類であり、その例には、N−オクタデシルスルホコハク酸ニナトリウム;ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム;ラウリルスルホコハク酸ジアンモニウム;N−(1,2−ジカルボキシエチル)−N−オクタデシルスルホコハク酸四ナトリウム;スルホコハク酸ナトリウムのジアミルエステル;スルホコハク酸ナトリウムのジヘキシルエステル;及びスルホコハク酸ナトリウムのジオクチルエステルが挙げられる。
【0035】
他の適切なアニオン性洗浄性界面活性剤には、約10〜約24個の炭素原子を有するオレフィンスルホネートが挙げられる。純粋のアルケンスルホネートとある割合のヒドロキシアルカンスルホネートに加えて、オレフィンスルホネートには他の物質、例えばアルケンジスルホネートのようなものが少量含まれているが、それは、反応条件、反応物質の割合、出発物質のオレフィンの性状、オレフィン中の不純物及びスルホン化における副反応によって決まる。このようなα−オレフィンスルホネート混合物の非限定的例は、米国特許第3,332,880号に記載されており、その記載は、本明細書に引用して援用する。
【0036】
組成物に用いるのに好適なアニオン性洗浄性界面活性剤のもう1つの種類は、β−アルキルオキシアルカンスルホネート類である。これらの界面活性剤は、式:
【0037】
【化1】
を有し、それに合致する。ここで、R1は約6〜約20炭素原子を有する直鎖アルキル基であり、R2は約1〜約3炭素原子、好ましくは1炭素原子を有する低級アルキル基であり、Mは先に記載したような水溶性のカチオンである。
【0038】
本組成物に用いられる好ましいアニオン性洗浄性界面活性剤にはラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエチルアミン、ラウレス硫酸トリエチルアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウレス硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウリン酸モノグリセリド硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン、ココイルサルコシン、ココイル硫酸アンモニウム、ラウロイル硫酸アンモニウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラウロイル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ココイル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、トリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム及びそれらの組み合わせが挙げられる。
【0039】
本明細書の組成物において用いられる適切な両性又は双性洗浄性界面活性剤には、毛髪のケア又は他のパーソナルケアのクレンジングにおける使用に関して知られている界面活性剤が含まれる。好適な双極イオン性界面活性剤又は両性界面活性剤の限定されない例は、米国特許第5,104,646号(ボリッヒ(Bolich Jr.)ら)、米国特許第5,106,609号(ボリッヒ(Bolich Jr.)ら)(これらの記載は、参考として本明細書に組み込まれる)中に記載される。
【0040】
(アルキルアミノアルカノエート)
本明細書中のシャンプー組成物中で使用するための好適な両性界面活性剤の構成成分としては、アルキルアミノアルカン酸、アルキルイミノジアルカン酸、アルキルアミノアルカノエート、及びアルキルイミノジアルカノエートを含み、式:
RR’N(CH2)nCOOX
を有し、式中Rは、8〜18炭素の直鎖若しくは分枝のアルキル又はアルケニル鎖であり、好ましくは、Rが、約40%〜60%のC12、約10%〜30%のC14、及び約2%〜約20%のC16のココナッツ分布であり、より好ましくは、RがC12〜C14であり;R’が水素
−(CH2)nCOOX、又は−(CH2)mCH3、及びこれらの混合物であり、ここでmは0〜2であり、好ましくはmは2であり;好ましくは、R’は水素であり;nは1〜4であり、好ましくはn=2;xは、水素、アンモニウムのような水溶性カチオン、トリエタノールアミンのようなアルカノールアミン類、ナトリウム及びカリウムのような一価の金属、マグネシウム及びカルシウムのような多価金属カチオンから成る群から選択される。好ましくは、xは水素である。
【0041】
本シャンプー組成物中で使用するための両性界面活性剤の例としては、商標名マッカム(Mackam)151Cの下で市販のコカミノプロピオン酸、ココイミノジプロピオン酸、ココイミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、商標名マッカム(Mackam)151Lの下で市販のラウールアミノプロピオン酸、商標名マッカム(Mackam)160C−30及びマッカム(Mackam)DP−122の下で市販のラウロイミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノブタン酸、コカミノプロピオン酸ナトリウム、コカミノブタン酸ナトリウム、オクタデシルアミノプロピオン酸、商標名マッカム(Mackam)ODPの下で市販のオクチルイミノジプロピオン酸、オクチルアミノ酢酸ナトリウム、及びヘキサデシルアミノ酢酸カリウム及びこれらの混合物が挙げられる。好ましい両性界面活性剤は、コカミノプロピオン酸である。両性界面活性剤はまた、顕著な量又はある量の未反応アルキルアミンを含むことがある。
【0042】
これらの特定の両性界面活性剤の配合物は、針状、血小板状の結晶又は湾曲した形状の固有の結晶を形成可能である。これらの結晶は、室温(25℃)付近又はわずかに室温より高い温度で固体結晶から液晶へと遷移し、アルキルサルフェート及びアルキルアミノアルカノエートの混合物で構成される。
【0043】
両性界面活性剤の構成成分は、一般的に、約0.1%〜約15%、好ましくは約1%〜約7%、より好ましくは約2%〜約5%の濃度で存在する。
【0044】
組成物に用いるのに好適な双性イオン性洗浄性界面活性剤は当該技術分野において周知であり、脂肪族第四級アンモニウム、ホスホニウム、及びスルホニウム化合物の誘導体として広く記載されているそれらの界面活性剤を含み、その際脂肪族ラジカルは直鎖又は分枝鎖であることができ、ここで脂肪族置換基の内の1つは約8〜約18個の炭素原子を含有し、及びその1つはカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート又はホスホネートのようなアニオン性基を含有する。ベタインのような双性イオン性が好ましいそのような双性洗浄性界面活性剤の濃度は、組成物の、好ましくは約0.5重量%〜約20重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%の範囲にある。
【0045】
本発明の組成物は更に、先に記載されたアニオン性洗浄性界面活性剤構成成分と組み合わせて用いる追加の界面活性剤を含んでもよい。好適な任意の界面活性剤には非イオン系及びカチオン性界面活性剤が挙げられる。毛髪ケア製品又はパーソナルケア製品において用いられる当該技術分野において既知のこのようないかなる界面活性剤も、任意の追加の界面活性剤がまた組成物の必須構成成分に化学的及び物理的に適合性があるか、又はさもなければ、製品性能、美観、又は安定性を過度に損なわないならば、用いてもよい。組成物における任意の追加の界面活性剤の濃度は、所望の洗浄性能又は起泡性能、選択された任意の界面活性剤、所望の製品濃度、組成物中の他の構成成分の存在、及び当該技術分野において周知の他の因子によって異なってもよい。
【0046】
組成物中で使用するのに好適な他のアニオン性、双極イオン性、両性、又は任意の追加の界面活性剤の非限定的な例は、マカッチャン(McCutcheon)の乳化剤及び洗剤(Emulsifiers and Detergents)、1989年版、M.C.パブリッシング社(M.C.Publishing Co.)によって発行、及び米国特許第3,929,678号、米国特許第2,658,072号;米国特許第2,438,091号;米国特許第2,528,378号(これらの記載は、参考として本明細書に組み込まれる)中に記載される。
【0047】
(分散した粒子)
本発明の組成物は、分散した粒子を含有してもよい。本発明の組成物中に、少なくとも0.025重量%の分散した粒子、より好ましくは少なくとも0.05重量%、なおより好ましくは少なくとも0.1重量%、更により好ましくは少なくとも0.25重量%、及びなおより好ましくは少なくとも0.5重量%の分散した粒子を組み込むことが好ましい。本発明の組成物中に、約20重量%を超えない分散した粒子、より好ましくは約10%を超えない、なおより好ましくは5%を超えない、さらにより好ましくは3%を超えない、なおより好ましくは2%を超えない分散した粒子を組み込むことが好ましい。
【0048】
(水性キャリア)
本発明の組成物は典型的には注入可能な液体の形態(周囲条件のもとで)である。組成物はそのため、典型的には水性キャリアを含むが、これは組成物の約20重量%〜約95重量%、好ましくは約60重量%〜約85重量%の濃度で存在する。水性キャリアは、水又は水及び有機溶媒の混和性混合物を含んでもよいが、他の必須構成成分又は任意構成成分の微量成分として組成物中に付随的に組み込まれる場合を除いて、好ましくは最小限の有機溶媒を含むか又は有意の濃度の有機溶媒を含まない水を含む。
【0049】
(追加の成分)
任意成分が、物理的及び化学的に本明細書に記載された必須成分と適合し、又はそうでなければ製品の安定性、美観又は性能を過度に損なわなければ、本発明の組成物は更に、ヘアケア製品又はパーソナルケア製品における使用に既知の1つ以上の任意構成成分を含んでもよい。このような任意構成成分の個々の濃度は、組成物の約0.001重量%〜約10重量%の範囲であってよい。
【0050】
シャンプー組成物に用いられる任意構成成分の非限定例には、カチオン性ポリマー、コンディショニング剤(炭化水素油、脂肪酸エステル、シリコーン)、抗ふけ剤、懸濁剤、粘度変性剤、染料、不揮発性溶媒又は希釈剤(水溶性及び非水溶性)、真珠光沢助剤、起泡増進剤、追加の界面活性剤又は非イオン性補助界面活性剤、殺シラミ剤、pH調整剤、香料、防腐剤、キレート剤、タンパク質、皮膚活性剤、日焼け止め剤、UV吸収剤、及びビタミンが挙げられる。
【0051】
(カチオン性ポリマー)
本発明の組成物は、カチオン性ポリマーを含有してもよい。組成物中のカチオン性ポリマーの濃度は典型的に、組成物の約0.01重量%〜約5重量%、好ましくは約0.075重量%〜約2.0重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約1.0重量%の範囲である。好ましいカチオン性ポリマーは、組成物の意図した使用pHで、少なくとも約0.2meq/グラム、好ましくは少なくとも約0.6meq/グラム、より好ましくは少なくとも約1.5meq/グラム、好ましくは約7meq/グラム未満、より好ましくは約5meq/グラム未満、なおより好ましくは3meq/グラム未満のカチオン電荷密度を有し、そのpHは、一般的に、約pH3〜約pH9の範囲、好ましくは、約pH4〜約pH8の範囲である。ポリマーの「カチオン電荷密度」は、この用語が本明細書中で使用される場合、ポリマーの分子量に対する、ポリマー上の陽電荷の数の比率をいう。このような好適なカチオン性ポリマーの平均分子量は、一般に約10,000〜10,000,000、好ましくは約50、000〜約5,000,000、より好ましくは約100,000〜約3、000,000である。
【0052】
本発明の組成物に用いるのに好適なカチオン性ポリマーは、第四級アンモニウムのようなカチオン性窒素含有部分又はカチオン性プロトン化アミノ部分を含有する。カチオン性プロトン化アミンは、組成物の特定の化学種及び選択されたpHに依存して、第一級、第二級又は第三級アミン(望ましくは第二級又は第三級)であることができる。ポリマーが水に、組成物に、あるいは、組成物のコアセルベート相に可溶なままである限り、そして対イオンが組成物の必須成分に物理的及び化学的に適合しているか、さもなければ過度に製品性能、安定性又は美観を損なわない限り、任意のアニオン性対イオンは、カチオン性ポリマーと組み合わせて使用することができる。そのような対イオンの非限定的例には、ハロゲン化物(例、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、サルフェート及びメチルサルフェートが含まれる。
【0053】
そのようなポリマーの非限定的例は、エストリン(Estrin)、クロスリー(Crosley)及びヘインズ(Haynes)編「CTFA化粧品原料辞典(the CTFA Cosmetic Ingredient Dictionary)(第3版)」(米国化粧品工業会(The Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association, Inc.)(ワシントンD.C)(1982))に記載されてあり、その記載は、本明細書に引用して援用する。
【0054】
適切なカチオン性ポリマーの非限定的例には、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル及びジアルキルアクリルアミド、アルキル及びジアルキルメタクリルアミド、アクリル酸アルキル、アルキルメタクリレート、ビニルカプロラクトン又はビニルピロリドンのような、水溶性スペーサーモノマーと、カチオン性プロトン化アミン又は第四級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーとのコポリマーが挙げられる。
【0055】
本明細書の組成物のカチオン性ポリマーに含まれる好適なカチオン性プロトン化アミノ及び第四級アンモニウムモノマーとしては、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、モノアルキルアミノアルキルアクリレート、モノアルキルアミノアルキルメタクリレート、トリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム塩、トリアルキルアクリルオキシアルキルアンモニウム塩、ジアリル第四級アンモニウム塩で置換されたビニル化合物;及びピリジニウム、イミダゾリウム、及び例えばアルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム、アルキルビニルピロリドン塩のような第四級ピロリドンのような環状カチオン性窒素含有環を有するビニル第四級アンモニウムモノマーが挙げられる。
【0056】
組成物に用いられる他の好適なカチオン性ポリマーには、1−ビニル−2−ピロリドン及び1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩のコポリマー(例えば、塩化物塩)(化粧品、トイレタリー及び香料協会(Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association,)、「CTFA」によって、産業界で、ポリクアテルニウム−16と称される);1−ビニル−2−ピロリドン及びジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー(産業界で、CTFAによってポリクアテルニウム−11と称される);例えば、ジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー、アクリルアミド及びジメチルジアリルアンモニウムクロライドのコポリマーを含む、カチオン性ジアリル第四級アンモニウムを含有するポリマー(産業界で、CTFAによって、それぞれポリクアテルニウム6及びポリクアテルニウム7と称される);アクリル酸及びジメチルジアリルアンモニウムクロライドのコポリマーを含むアクリル酸の両性コポリマー(産業界で、CTFAによって、ポリクアテルニウム22と称される)、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロライド及びアクリルアミドとのターポリマー(産業界で、CTFAによってポリクアテルニウム39と称される)、並びにアクリル酸とメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド及びアクリル酸メチルとのターポリマー(産業界で、CTFAによってポリクアテルニウム47と称される)が挙げられる。好ましいカチオン性置換モノマーは、カチオン性置換ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、及びこれらの組み合わせである。これらの好ましいモノマーは、式:
【0057】
【化2】
に従い、式中R1は、水素、メチル又はエチルであり;R2、R3及びR4はそれぞれ独立して、水素又は約1〜約8個の炭素原子、好ましくは約1〜約5個の炭素原子、より好ましくは約1〜約2個の炭素原子を有する短鎖アルキルであり;nは約1〜約8、好ましくは約1〜約4の値を有する整数であり;Xは対イオンである。R2、R3及びR4に結合する窒素はプロトン化したアミン(第一級、第二級又は第三級)であってもよいが、好ましくは第四級アンモニウムであり、ここで各R2、R3及びR4はアルキル基であり、その非限定例はポリメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロライドであり、米国、ニュージャージー州クランベリーのローヌ・プーラン(Rhone-Poulenc)より、ポリケア(Polycare)133の商品名で入手可能である。また、好ましいのは、コポリマー全体の電荷密度が、約2.0〜約4.5meq/グラムであるような、上記のカチオン性モノマーと非イオン性モノマーとのコポリマーである。
【0058】
組成物に用いられるその他の好適なカチオン性ポリマーには、カチオン性セルロース誘導体及びカチオン性のデンプン誘導体のような多糖類ポリマーが挙げられる。好適なカチオン系多糖類ポリマーは、式:
【0059】
【化3】
に合致するポリマーを含み、式中Aは、デンプン又はセルロースアンヒドログルコース残基のような無水グルコース残基であり、Rはアルキレンオキシアルキレン、ポリオキシアルキレン又はヒドロキシアルキレン基、又はそれらの組み合わせであり、R1、R2及びR3は、個別に、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキル又はアルコキシアリール基であり、各基は約18炭素原子までを含有し、各カチオン系部分の炭素原子の総数(すなわち、R1、R2及びR3にある炭素原子の合計)は、望ましくは約20か、それ未満である、そして、先に記載したように、Xはアニオン系対イオンである。
【0060】
好ましいカチオン性セルロースポリマーは、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの塩であり、当業界(CTFA)ではポリクアテルニウム(Polyquaternium)10と呼ばれ、アマコール社(Amerchol Corp.)(米国、ニュージャージー州エジソン)よりポリマーの、ポリマー(Polymer)LR、JR及びKGシリーズとして入手可能である。カチオン性セルロースのその他の好適な種類には、当業界(CTFA)ではポリクアテルニウム(Polyquaternium)24と呼ばれる、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースのポリマーの第四級アンモニウム塩が挙げられる。これらの物質は、アマコール社(Amerchol Corp.)より、ポリマー(Polymer)LM−200の商品名で入手可能である。
【0061】
その他の好適なカチオン性ポリマーには、例えばグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロライドのようなカチオン性グアーガム誘導体が挙げられ、その具体例には、ローヌ・プーラン社(Rhone-Poulenc Incorporated)より市販されているジャガー(Jaguar)シリーズ、及びハーキュレス社(Hercules, Inc.)のアクアロン部門(Aqualon Division)より市販されているN−ハンス(N-Hance)シリーズが挙げられる。その他の好適なカチオン性ポリマーには、第四級窒素含有セルロースエーテルが挙げられ、そのいくつかの例は米国特許第3,963,418号に記載されており、その記載は本明細書に引用して援用する。他の好適なカチオン性ポリマーには、エーテル化セルロース、グアー及びデンプンのコポリマーが挙げられ、そのいくかの例は、米国特許第3,958,581号に記載されてあり、その記載は、本明細書に引用して援用する。用いられる場合、本明細書のカチオン性ポリマーは、組成物に可溶性であるか、又はカチオン性ポリマーと先に記載したアニオン性、両性及び/又は双性イオン性洗浄性界面活性剤構成成分とによって形成された組成物中の複合コアセルベート相に可溶性であるかのいずれかである。カチオン性ポリマーの複合コアセルベートはまた、組成物中の他の荷電物質により形成されることもできる。
【0062】
上記したように、本発明におけるカチオン性ポリマーは水溶性である。しかしながら、このことはシャンプー組成物において可溶性でなければならないことを意味するものではない。しかし、好ましくは、カチオン性ポリマーはシャンプー組成物において可溶性であるか、又はカチオン性ポリマー及びアニオン性物質によって形成されるシャンプー組成物の錯体コアセルベート相において可溶性である。カチオン性ポリマーの錯体コアセルベートは、任意選択的に本発明における組成物に添加することができるアニオン性界面活性剤又はアニオン性ポリマー(例えば、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)によって形成することができる。
【0063】
コアセルベートの形成は、分子量、濃度、及び相互作用するイオン物質の比率、イオン強度(例えば、塩の添加によるイオン強度の変化を含む)、カチオン及びアニオン種の電荷密度、pH、並びに温度のようなさまざまな基準により左右される。コアセルベート系及びこれらのパラメータの効果は以前から研究されてきた。例えば、J.カエレス(J.Caelles)ら、「混合系におけるアニオン性化合物及びカチオン系化合物(Anionic and Cationic Compounds in Mixed Systems)」、コスメティックス&トイレタリー(Cosmetics & Toiletries)、第106巻、1991年4月、pp49〜54、C.J.バンオッス(C.J.van Oss)、「コアセルベーション錯体−コアセルベーション及び凝集(Coacervation, Complex-Coacervation and Flocculation)」、ジャーナルオブディスパーションサイエンスアンドテクノロジー(J.Dispersion Science and Technology)、第9巻(5,6)、1988〜89、pp561〜573、及びD.J.バーゲス(D.J.Burgess)、「錯体コアセルベート系の実際的な分析(Practical Analysis of Complex Coacervate Systems)」、ジャーナルオブコロイドアンドインターフェースサイエンス(J.of Colloid and Interface Science)、第140巻、第1号、1990年11月、pp227〜238を参照のこと。
【0064】
錯体コアセルベートは毛髪に容易に沈着すると考えられる。したがって、一般的には、カチオン性ポリマーがシャンプー中にコアセルベート相として存在するか、又は希釈の際にカチオン性ポリマーがコアセルベート相を形成することが好ましい。もしシャンプーにおいてコアセルベートがまだ存在していなければ、カチオン性ポリマーは水:シャンプー組成物重量比20:1、より好ましくは約10:1、いっそう好ましくは約5:1における水での希釈において、シャンプー中で好ましくは錯体コアセルベート形態で存在する。
【0065】
複合コアセルベートの形成の分析方法は、当業者に既知である。例えば、希釈のいかなる段階においても、シャンプー組成物の顕微鏡分析は、コアセルベート相が形成されたか否かを確認するために使用し得るものである。このようなコアセルベート相は、組成物中に追加された乳化相として確認される。染料の使用は、コアセルベート相を組成物中に分散するその他の不溶性の相と区別する補助となり得る。
【0066】
本発明において、ヘアコンディショニングシャンプー組成物は、約1%〜30%のアニオン性界面活性剤、約0.5%〜約20%の両性界面活性剤、約0.01%〜約5%のカチオン性ポリマーを含み、ここで該カチオン性ポリマー及び該界面活性剤系は、シャンプー中において、又はシャンプー組成物の希釈時にコアセルベート相を形成し、コアセルベート遠心分離レベルは、カーボポール様ポリマーが存在しない状態で、コアセルベート遠心分離試験によって測定される場合40%であり、好ましくはコアセルベート遠心分離レベルは50%である。本発明において形成されるコアセルベートは、標準的な毛髪付着試験において測定される場合、2μの粒径を有する分散された活性物質について、シャンプー中で少なくとも200PPM/%活性物質濃度、好ましくは、2μの粒径を有する分散された活性物質について、シャンプー中で少なくとも300PPM/%活性物質濃度の活性物質付着効率を与えることができる。
【0067】
分散した活性物質は、シャンプー組成物中で不溶性であり、シャンプー組成物中で粒子又は液滴として存在する有益剤物質である。
【0068】
コアセルベート遠心分離レベルは、コアセルベート遠心分離試験を用いて測定される。この試験は、カーボポールを含まない製品に対してのみ適用する。カーボポールを有する製品は、この試験において過度に高い結果を与えるが、本明細書中で示されるコンディショニング又は付着補助利益を与えない。本試験において、シャンプーは、水道水で1:9に希釈される。希釈したシャンプーは、少なくとも2時間ゆっくりと混合され、次いで、9000重力で20分間遠心分離される。次いで、上澄み相(上相)を除去し、コアセルベート相(底相)の重量を測定する。本コアセルベートは、以下の式から計算される:
【0069】
【数1】
本コアセルベートの計算は、試験において使用されるシャンプーの量の関数として、コアセルベートの量に基づく。
【0070】
標準的な付着試験は、ヘアピースを取り、6回の泡立て/リンスサイクルでヘアピースをシャンプーする(各サイクルにおいて、毛髪1グラムあたり、シャンプー0.1グラムを適用する)。ヘアピースを乾燥し、次いで、毛髪に付着した、シリコーンのような特定の活性物質の量を、評価される特定の活性物質のために適切な分析方法によって測定する。
【0071】
代表的な錯体コアセルベートシャンプー組成物を例に示した。多くの他のカチオン性ポリマーは、シャンプー組成物の他のパラメータに依存して、当業者によって理解されるようにコアセルベートも形成できる。
【0072】
上記範囲内のカチオン電荷密度及び分子量を有するカチオン性ポリマーコンディショニング剤を含有する組成物はコンディショニング性能及びコアセルベート形成を増大させることができることが見出された。
【0073】
(非イオン性ポリマー)
本発明においては約1000を超える分子量を有するポリアルキレングリコールが有用である。以下の一般式を有するものが有用である。
【0074】
【化4】
式中R95は、H、メチル及びそれらの混合物から成る群から選択される。本明細書中で有用なポリエチレングリコールポリマーは、PEG−2M(ポリオックスWSR(Polyox WSR)(登録商標)N−10としても知られ、ユニオンカーバイド(Union Carbide)から入手可能であり、及びPEG−2,000としても知られる);PEG−5M(ポリオックスWSR(Polyox WSR)(登録商標)N−35及びポリオックスWSR(Polyox WSR)(登録商標)N−80としても知られ、ユニオンカーバイド(Union Carbide)から入手可能であり、PEG−5,000及びポリエチレングリコール300,000としても知られる);PEG−7M(ポリオックスWSR(Polyox WSR)(登録商標)N−750としても知られ、ユニオンカーバイド(Union Carbide)から入手可能である);PEG−9M(ポリオックスWSR(Polyox WSR)(登録商標)N−3333としても知られ、ユニオンカーバイド(Union Carbide)から入手可能である);及び、PEG−14M(ポリオックスWSR(Polyox WSR)(登録商標)N−3000としても知られ、ユニオンカーバイド(Union Carbide)から入手可能である)である。
【0075】
(コンディショニング剤)
コンディショニング剤は、特別なコンディショニングの効果を毛髪及び/又は皮膚に与えるために用いられるいかなる物質を包含する。毛髪トリートメント組成物において、好適なコンディショニング剤は、光沢、柔軟性、櫛通りの良さ、静電気防止特性、濡れた状態の際の扱い、損傷、扱いやすさ、腰、及び脂っぽさに関連した一以上の効果を提供するものである。本発明の組成物に有用なコンディショニング剤は、典型的には、アニオン性洗浄性界面活性剤構成成分(上述)中に、乳化された液体粒子を形成する又は界面活性剤ミセルにより可溶化される、非水溶性、水分散性、不揮発性の液体を含む。本組成物に用いるのに好適なコンディショニング剤は、通常シリコーン(例えばシリコーン油、カチオン系シリコーン、シリコーンガム、屈折率の高いシリコーン、及びシリコーン樹脂)、有機コンディショニング油(例えば炭化水素油、ポリオレフィン及び脂肪酸エステル)又はこれらの組み合わせとして特徴付けられるこのようなコンディショニング剤、又はさもなければ本明細書の水性界面活性剤基剤中に液状の分散した粒子を形成するこのようなコンディショニング剤である。このようなコンディショニング剤は、物理的及び化学的に組成物の必須構成成分と適合すべきであり、さもなければ過度に製品の安定性、審美性、又は性能を損なうべきではない。
【0076】
本組成物のコンディショニング剤の濃度は、所望のコンディショニングの利点を提供するのに十分でなくてはならず、また当業者には明白である。そのような濃度はコンディショニング剤、所望されるコンディショニング性能、コンディショニング剤粒子の平均の大きさ、その他の構成成分の種類及び濃度、及びその他の要因により変化し得る。
【0077】
(1.シリコーン)
本発明の組成物のコンディショニング剤は、好ましくは、不溶性シリコーンコンディショニング剤である。シリコーンコンディショニング剤粒子は揮発性シリコーン、非揮発性シリコーン又はそれらの組み合わせを含んでもよい。非揮発性シリコーンコンディショニング剤が好ましい。揮発性シリコーンが存在する場合、典型的にはシリコーンガムや樹脂のような、市販の形態の不揮発性シリコーン物質成分のための溶媒又はキャリアとしてのそれらの使用に付随するものである。シリコーンコンディショニング剤粒子はシリコーン流体コンディショニング剤を含んでもよく、シリコーン流体の付着効果を改善し又は毛髪のつやを増大させるためのシリコーン樹脂のような他の構成成分も含んでもよい。
【0078】
シリコーンコンディショニング剤の濃度は、典型的には組成物の重量の約0.01%〜約10%、好ましくは約0.1%〜約8%、より好ましくは約0.1%〜約5%、最も好ましくは約0.2%〜約3%の範囲である。好適なシリコーンコンディショニング剤及びシリコーンのための任意の懸濁剤の例は、米国再発行特許第34,584号、米国特許第5,104,646号、及び米国特許第5,106,609号に記載されており、これらの記載は参考として本明細書に組み入れるがこれに限定されるものではない。本発明の組成物に用いるためのシリコーンコンディショニング剤は、25℃で測定される場合、約20から約2,000,000センチストークス(「csk」)の粘度を有するのが好ましく、より好ましくは約1,000から約1,800,000csk、さらにより好ましくは約50,000から約1,500,000csk、最も好ましくは約100,000から約1,500,000cskである。
【0079】
分散したシリコーンコンディショニング剤粒子は、典型的には約0.01μm〜約50μmの範囲の数平均粒子直径を有する。小さい粒子を毛髪に適用するには、数平均粒子直径は典型的には約0.01μm〜約4μm、好ましくは約0.01μm〜約2μm、より好ましくは約0.01μm〜約0.5μmの範囲である。毛髪に対するこのような小さな粒子の適用は、付着補助剤の使用を含んでもよい。より大きい粒子を毛髪に適用するためには、数平均粒子直径は典型的には約4μm〜約50μm、好ましくは約6μm〜約30μm、より好ましくは約9μm〜約20μm、最も好ましくは約12μm〜約18μmの範囲である。本発明に有用な不溶性ヘアコンディショニング粒子は35ミクロン以下、好ましくは10ミクロン以下、最も好ましくは2ミクロン以下の範囲の粒度を有してもよい。
【0080】
シリコーン流体、ガム、及び樹脂、並びにシリコーンの製造に関する項を包含するシリコーンの背景となる物質については、1989年にジョン・ウイリー・アンド・サン社(John Wiley & Sons,Inc.)から出版された「ポリマーの科学と技術の百科事典(Encyclopedia of Polymer Science and Engineering)」15巻、第2版、204〜308ページに見出すことができ、ここでは引用して援用する。
【0081】
a.(シリコーンオイル)
シリコーン流体としてはシリコーン油が挙げられ、これは粘度が25℃で測定して1,000,000csk未満、好ましくは約5csk〜約1,000,000csk、より好ましくは約100csk〜約600,000cskである流動性のあるシリコーン物質である。本発明の組成物に用いるのに好適なシリコーン油としては、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、ポリエーテルシロキサンコポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。ヘアコンディショニング特性を有する、その他の不溶性不揮発性シリコーン流体もまた用いられてもよい。
【0082】
シリコーンオイルは、式:
【0083】
【化5】
に従うポリアルキル又はポリアリールシロキサンを含み、式中Rは、脂肪族、好ましくはアルキル若しくはアルケニル、又はアリールであり、Rは置換又は非置換であってよく、そしてxは1〜約8,000の整数である。本発明の組成物に用いるのに好適なR基としては、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルカリール基、アリールアルキル基、アリールアルケニル基、アルカミノ基、及びエーテル−置換、ヒドロキシル−置換、及びハロゲン−置換脂肪族及びアリール基が挙げられるがこれに限定されるものではない。好適なR基にはまた、カチオン性アミン及び第四級アンモニウム基も挙げられる。
【0084】
好ましいアルキル及びアルケニル置換基は、C1〜C5、より好ましくはC1〜C4、最も好ましくはC1〜C2のアルキル及びアルケニル基である。その他のアルキル−、アルケニル−、又はアルキニル−を含有する(アルコキシ基、アルカリール基及びアルカミノ基のような)基の脂肪族部分は、直鎖又は分枝鎖であり得るが、好ましくはC1〜C5、より好ましくはC1〜C4、更により好ましくはC1〜C3、最も好ましくはC1〜C2である。上述のように、R置換基もまたアミノ官能性(例えばアルカミノ基のような)を含有することができ、これは第一級、第二級、若しくは第三級アミン又は第四級アンモニウムであり得る。これらには、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びトリアルキルアミノ並びにアルコキシアミノ基が挙げられ、ここで脂肪族部分鎖長は、好ましくは本明細書中で記述するものである。
【0085】
b.(アミノ及びカチオン性シリコーン類)
本発明の組成物中で使用するのに適切なカチオン性シリコーン流体としては、限定されないが、一般式(V)に従うものが含まれる:
(R1)aG3-a−Si−(−OSiG2)n−(−OSiGb(R1)2-b)m−O−SiG3-a(R1)a
式中Gは、水素、フェニル、ヒドロキシ、又はC1〜C8アルキル、好ましくはメチルであり;aは、0又は1〜3の整数で、好ましくは0であり;bは、0又は1であり、好ましくは1であり;nは、0〜1,999の数であり、好ましくは49〜499の数であり;mは、1〜2,000の整数であり、好ましくは、1〜10の整数であり;n+mの合計は1〜2,000の数であり、好ましくは、50〜500の数であり;R1は、一般式CqH2qLに従う一価の基であり、ここでqは、2〜8の値を有する整数であり、Lは以下の基から選択される:
−N(R2)CH2−CH2−N(R2)2
−N(R2)2
−N(R2)3A-
−N(R2)CH2−CH2−NR2H2A-
ここでR2は、水素、フェニル、ベンジル、又は飽和炭化水素ラジカル、好ましくは約C1〜約C20のアルキルラジカルであり、A-はハロゲン化物イオンである。
【0086】
式(V)に対応する特に好ましいカチオン性シリコーンは、「トリメチルシリルアモジメチコーン」として既知のポリマーであり、以下の式(VI)に示される:
【0087】
【化6】
本発明の組成物中で使用されてもよい他のシリコーンカチオン性ポリマーは、一般式(VII)によって表される:
【0088】
【化7】
式中R3は、C1〜C18の一価の炭化水素ラジカル、好ましくは、メチルのようなアルキル又はアルケニルであり;R4は、炭化水素ラジカルであり、好ましくはC1〜C18アルキレンラジカル又はC10〜C18アルキレンオキシラジカル、より好ましくはC1〜C8アルキレンオキシラジカルであり;Q-はハロゲン化物イオン、好ましくは塩化物であり;rは、2〜20、好ましくは2〜8の平均統計値であり;sは、20〜200、好ましくは20〜50の平均統計値である。この種類の好ましいポリマーは、ユーケアシリコーンALE56(UCARE SILICONE ALE 56)(商標)として既知であり、ユニオンカーバイド(Union Carbide)より入手可能である。
【0089】
c.(シリコーンガム)
本発明の組成物に用いるのに好適なシリコーン流体は、不溶性シリコーンガムである。これらのガムは25℃で測定した粘度が1,000,000csk以上であるポリオルガノシロキサン物質である。シリコーンガムについては米国特許第4,152,416号;ノルとワルター(Noll and Walter)の「シリコーンの化学と技術(Chemistry and Technology of Silicones)」、ニューヨーク、アカデミック・プレス(New York: Academic Press)(1968年);ゼネラル・エレクトリック(General Electric)社シリコーンガム製品データシートSE30、SE33、SE54及びSE76に記載されており、これらはすべてここで引用して援用する。本発明の組成物に用いられるシリコーンガムの具体的な非限定例としては、ポリジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0090】
d.(高屈折率シリコーン)
本発明の組成物に用いるのに好適なその他の不揮発性の不溶性シリコーン流体コンディショニング剤は、少なくとも約1.46、好ましくは少なくとも約1.48、より好ましくは少なくとも約1.52、最も好ましくは少なくとも約1.55の屈折率を有する「高屈折率シリコーン」として既知のものである。ポリシロキサン流体の屈折率は、一般に約1.70未満、典型的には約1.60未満である。この文脈において、ポリシロキサン「流体」は油並びにガムを包含する。
【0091】
高屈折率ポリシロキサン流体には、上の一般式(III)によって表されるもの並びに、下の化学式(VIII)によって表される環状ポリシロキサンがあり:
【0092】
【化8】
式中Rは上述のものであり、nは約3〜約7の数であり、好ましくは、約3〜約5の数である。
【0093】
屈折率の高いポリシロキサン流体は、屈折率を本明細書に記載される所望の高さに増大するのに十分な量のアリール含有R置換基を含有する。更に、R及びnは物質が不揮発性であるように選択されなければならない。
【0094】
アリール含有置換基は、脂環式及び複素環式の5員及び6員のアリール環を含有するもの、及び5員又は6員の縮合環を含有するものを包含する。アリール環そのものは置換又は非置換であり得る。
【0095】
通常、高屈折率ポリシロキサン流体は、相当量のアリール含有置換基、少なくとも約15%、好ましくは少なくとも20%、より好ましくは少なくとも25%、更によりに好ましくは少なくとも約35%、最も好ましくは少なくとも約50%有する。典型的には、アリール置換の程度は、約90%未満、より一般的には約85%未満、好ましくは約55%〜約80%である。
【0096】
好ましい高屈折率ポリシロキサン流体は、フェニル置換基又はフェニル誘導体置換基(最も好ましくはフェニル)のアルキル置換基との組み合わせであり、好ましくはC1〜C4アルキル(最も好ましくはメチル)、ヒドロキシ、又はC1〜C4アルキルアミノ(特に−R1NHR2NH2であり、ここでそれぞれR1及びR2は個々にC1〜C3のアルキル、アルケニル及び/又はアルコキシル)である。
【0097】
高屈折率シリコーンが本発明の組成物に用いられる場合は、それらは好ましくは表面張力を減少するためにシリコーン樹脂又は界面活性剤のような展着剤と共に溶液中で用いられ、展着を高め、それにより本組成物で処理される毛髪の光沢(乾燥後の)を高めるのに十分な量により用いられる。
【0098】
本発明の組成物に用いるのに好適なシリコーン流体は、米国特許第2,826,551号、米国特許第3,964,500号、米国特許第4,364,837号、英国特許第849,433号、及び「シリコン化合物(Silicon Compounds)」(ペトラーチ・システムズ社(Petrarch Systems,Inc.)、1984年)に開示されており、これらはすべて参考として本明細書に組み入れられる。
【0099】
e.(シリコーン樹脂)
シリコーン樹脂は、本発明の組成物のシリコーンコンディショニング剤に包含されてもよい。これらの樹脂は高度に架橋したポリマーシロキサン系である。架橋は、シリコーン樹脂の製造中に三官能性及び四官能性のシランを一官能性若しくは二官能性、又はその両方のシランと共に取り込むことによって導入される。
【0100】
特にシリコーン物質やシリコーン樹脂は、「MDTQ」命名法として当業者に既知の省略命名法のシステムによって便利に同定することができる。このシステム下で、シリコーンは、シリコーンを構成する種々のシロキサンモノマー単位の存在によって記載される。簡潔に述べると、記号Mは一官能性単位(CH3)3SiO0.5を示し、Dは二官能性単位(CH3)2SiOを示し、Tは三官能性単位(CH3)SiO1.5を示し、及びQは四官能性単位−SiO2を示す。ユニット記号のダッシュ(例えば、M’、D’、T’及びQ’)はメチル以外の置換基を表し、また出現の度に具体的に定義されなければならない。
【0101】
本発明の組成物に用いるのに好ましいシリコーン樹脂としては、MQ、MT、MTQ、MDT及びMDTQ樹脂が挙げられるがこれに限定されない。メチル基は好ましいシリコーン置換基である。特に好ましいシリコーン樹脂はMQ樹脂であり、ここでM:Q比は約0.5:1.0〜約1.5:1.0で、シリコーン樹脂の平均分子量は約1,000〜約10,000である。
【0102】
特に、上述のようにシリコーン流体構成成分がポリジメチルシロキサン流体又はポリジメチルシロキサン流体とポリジメチルシロキサンガムの混合物である場合は、屈折率が1.46未満の不揮発性シリコーン流体を使用する場合、そのシリコーン樹脂構成成分に対する重量比は、好ましくは約4:1〜約400:1、より好ましくは約9:1〜約200:1、最も好ましくは約19:1〜約100:1である。シリコーン樹脂がシリコーン流体として本発明の組成物中の同一相の一部を構成する限り、すなわちコンディショニング機能が活性である場合、シリコーン流体及びシリコーン樹脂の総計は、本発明の組成物のシリコーンコンディショニング剤の濃度を決定する際に含まれなければならない。
【0103】
(2.有機コンディショニング油)
本発明の組成物のコンディショニング構成成分はまた、コンディショニング剤として、組成物の約0.05重量%〜約3重量%、好ましくは約0.08重量%〜約1.5重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約1重量%の少なくとも1つの有機コンディショニングオイルを、単独又は、シリコーンのような他のコンディショニング剤(本明細書中に記載される)と組み合わせて含んでもよい。
【0104】
a.(炭化水素油)
本発明の組成物においてコンディショニング剤として使用するために適切な有機コンディショニングオイルとしては、限定されないが、少なくとも約10個の炭素原子を有する炭化水素油、例えば、環状炭化水素、直鎖脂肪族炭化水素(飽和又は不飽和)、及び分枝鎖脂肪族炭化水素(飽和又は不飽和)、ポリマー及びそれらの混合物が挙げられる。直鎖炭化水素油は好ましくは約C12〜約C19である。分枝鎖炭化水素油(炭化水素ポリマーを包含する)は典型的には19個より多い炭素原子を含有する。
【0105】
このような炭化水素油の具体例には、パラフィン油、鉱物油、飽和及び不飽和ドデカン、飽和及び不飽和トリデカン、飽和及び不飽和テトラデカン、飽和及び不飽和ペンタデカン、飽和及び不飽和ヘキサデカン、ポリブテン、ポリデセン及びこれらの混合物が挙げられるがこれに限定されない。このような化合物の分枝鎖異性体並びに長鎖炭化水素もまた用いることができ、例には、ペルメチル置換型異性体のような高度に分枝状、飽和又は不飽和化されたアルカン、例えば2,2,4,4,6,6,8,8−ジメチル−10−メチルウンデカン及び2,2,4,4,6,6−ジメチル−8−メチルノナン(ペルメチル社(Permethyl Corporation)から入手可能)のようなヘキサデカン及びエイコサンのペルメチル置換型異性体が挙げられる。ポリブテン及びポリデセンのような炭化水素ポリマー。好ましい炭化水素ポリマーは、イソブチレン及びブテンのコポリマーのようなポリブテンである。この種類の市販されている物質は、アモコケミカル社(Amoco Chemical Corporation)のL−14ポリブテンである。組成物中のこのような炭化水素油の濃度は、好ましくは組成物の約0.05重量%〜約20重量%の範囲、より好ましくは約0.08重量%〜約1.5重量%の範囲、更により好ましくは約0.1重量%〜約1重量%の範囲である。
【0106】
b.(ポリオレフィン類)
本発明の組成物中で使用する有機コンディショニングオイルはまた、液体ポリオレフィン類、より好ましくは液体ポリ−α−オレフィン類、最も好ましくは、水素化液体ポリ−α−オレフィン類を含有することができる。本明細書に用いるポリオレフィンは、C4〜約C14オレフィンモノマー、好ましくは約C6〜約C12の重合によって調製される。
【0107】
本明細書のポリオレフィン液を製造するためのオレフィンモノマーの例には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、4−メチル−1−ペンテンのような分枝鎖異性体、及びこれらの混合物が挙げられるがこれに限定されない。また、ポリオレフィン液を製造するのに好適なものはオレフィン含有精製供給材料又は廃液である。好ましい水素添加α−オレフィンモノマーには、1−ヘキセンから1−ヘキサデセン、1−オクテンからテトラデセン、及びこれらの混合物が挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0108】
c.(脂肪酸エステル)
本発明の組成物においてコンディショニング剤として使用するための他の好適な有機コンディショニングオイルには、これらに限定されないが、少なくとも10炭素原子を含む脂肪酸エステルが含まれる。このような脂肪酸エステルには、脂肪酸又はアルコールに由来するヒドロカルビル鎖とのエステル(例えばモノエステル、多価アルコールエステル、及びジ−及びトリ−カルボン酸エステル)が挙げられる。この脂肪酸エステルのヒドロカルビルラジカルは、アミド及びアルコキシ部分(例えばエトキシ又はエーテル結合等)のようなその他の適合性のある官能基とそこへ共有結合をするか、又は包含してよい。
【0109】
好ましい脂肪酸エステルの具体例には、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、アジピン酸ジヘキシルデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オレイル、酢酸ラウリル、プロピオン酸セチル、及びアジピン酸オレイルが挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0110】
本発明の組成物に用いるのに好適なその他の脂肪酸エステルは、一般式R’COORのモノカルボン酸エステルであり、ここでR’及びRはアルキル又はアルケニルラジカルであり、R’及びRの炭素原子の合計は少なくとも10であり、好ましくは少なくとも22である。
【0111】
本発明の組成物に用いるのに好適な更にその他の脂肪酸エステルは、カルボン酸のジ及びトリアルキル並びにアルケニルエステル、例えばC4〜C8ジカルボン酸のエステル(例えば、コハク酸、グルタル酸、及びアジピン酸のC1〜C22エステル、好ましくはC1〜C6エステル)である。カルボン酸のジ−及びトリ−アルキル並びにアルケニルエステルの具体例には、ステアリン酸イソセチルステアリオール(stearyol)、アジピン酸ジイソプロピル及びクエン酸トリステアリルが挙げられるがこれに限定されない。
【0112】
本発明の組成物に用いるのに好適なその他の脂肪酸エステルは、多価アルコールエステルとして既知のものである。そのような多価アルコールエステルには、エチレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコールモノオレエート、ポリプロピレングリコール2000モノステアレート、エトキシル化プロピレングリコールモノステアレート、グリセリルモノ及びジ脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリ脂肪酸エステル、エトキシル化モノステアリン酸グリセリル、1,3−ブチレングリコールモノステアレート、1,3−ブチレングリコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルのようなアルキレングリコールエステルが挙げられる。
【0113】
本発明の組成物に用いるのに好適な更にその他の脂肪酸エステルはグリセリドであり、モノ、ジ及びトリグリセリド、好ましくはジ及びトリグリセリド、最も好ましくはトリグリセリドが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に記載の組成物に用いるには、グリセリドは好ましくはC10〜C22のカルボン酸のような長鎖カルボン酸とグリセロールのモノ−、ジ−及びトリ−エステルである。種々のこれらの型の物質は、植物及び動物の油脂、例えばヒマシ油、ベニバナ油、綿実油、とうもろこし油、オリーブ油、タラ肝油、アーモンド油、アボカドオイル、パーム油、胡麻油、ラノリン及び大豆油から得ることができる。合成油には、トリオレイン及びトリステアリングリセリルジラウレートが挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0114】
本発明の組成物に用いるのに好適なその他の脂肪酸エステルは、非水溶性の合成脂肪酸エステルである。若干の好ましい合成エステルは、下の一般式(IX)に一致する:
【0115】
【化9】
式中R1は、C7〜C9アルキル、アルケニル、ヒドロキシアルキル又はヒドロキシアルケニル基、望ましくは飽和アルキル基、更に望ましくは飽和線状アルキル基である、nは2〜4、望ましくは3の値を有するプラスの整数である、そして、Yは、約2〜約20個の炭素原子を有する、望ましくは約3〜約14個の炭素原子を有するアルキル、アルケニル、ヒドロキシ又はカルボキシ置換アルキル又はアルケニルである。他の好ましい合成エステルは、下の一般式(X)に一致する:
【0116】
【化10】
式中R2は、C8〜C10アルキル、アルケニル、ヒドロキシアルキル又はヒドロキシアルケニル基、望ましくは飽和アルキル基、更に望ましくは飽和線状アルキル基である、n及びYは、上の化学式(X)において定義したとおりである。
【0117】
本発明の組成物に用いるのに好適な合成脂肪酸エステルの具体的な非限定例としては:P−43(トリメチロールプロパンのC8〜C10トリエステル)、MCP−684(3,3ジエタノール−1,5ペンタジオールのテトラエステル)、MCP121(アジピン酸のC8〜C10ジエステル)が挙げられ、これらのすべてはモービル化学社(Mobil Chemical Company)より入手可能である。
【0118】
(3.その他のコンディショニング剤)
また、本明細書の組成物に用いられるのに好適なものは、プロクター・アンド・ギャンブル社(Procter & Gamble Company)の米国特許第5,674,478号及び第5,750,122号に記載されたコンディショニング剤であり、両特許ともすべてこのまま本明細書に引用して援用する。また本明細書に用いるのに好適なものは、米国特許第4,529,586号(クレロール(Clairol))、第4,507,280号(クレロール)、第4,663,158号(クレロール)、第4,197,865号(ロレアル(L'Oreal))、第4,217,914号(ロレアル)、第4,381,919号(ロレアル)、及び第4,422,853号(ロレアル)に記載されたそれらのコンディショニング剤であり、これらの記載はすべて本明細書に引用して援用する。
【0119】
(抗ふけ活性物質)
本発明の組成物はまた抗ふけ剤を含有してもよい。ふけ防止粒子の好適な例としては、ピリジンチオン塩類、アゾール類、硫化セレン、粒子状イオウ及びこれらの混合物が挙げられるがこれに限定されない。ピリジンチオン塩が好ましい。このような抗ふけ粒子は、物理的及び化学的に組成物の必須構成成分と適合すべきであり、さもなければ過度に製品の安定性、審美性、又は性能を損なうべきではない。
【0120】
(ピリジンチオン塩類)
ピリジンチオン抗ふけ粒子、特に1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン塩は、本発明の組成物に用いるのに極めて好ましい粒子状抗ふけ剤である。ピリジンチオン抗ふけ粒子の濃度は、典型的には組成物の約0.1重量%〜約4重量%、好ましくは約0.1重量%〜約3重量%、最も好ましくは約0.3重量%〜約2重量%の範囲である。好ましいピリジンチオン塩には、亜鉛、スズ、カドミウム、マグネシウム、アルミニウム及びジルコニウムのような重金属から形成されたものが挙げられ、好ましくは亜鉛、より好ましくは1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオンの亜鉛塩(「ジンクピリジンチオン」又は「ZPT」として既知である)、最も好ましくは小板状型粒子の形態の1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン塩であり、ここで粒子の平均サイズは約20μまで、好ましくは約5μまで、最も好ましくは約2.5μまでである。ナトリウムのようなその他のカチオンから形成された塩もまた好適であってよい。ピリジンチオン抗ふけ剤は、例えば米国特許第2,809,971号、米国特許第3,236,733号、米国特許第3,753,196号、米国特許第3,761,418号、米国特許4,345,080号、米国特許第4,323,683号、米国特許第4,379,753号、及び米国特許第4,470,982号に記載されており、これらはすべて本明細書に引用して援用する。ZPTが抗ふけ粒子として本明細書の組成物に用いられる時は、毛髪の成長又は再生が刺激又は調節されるか、又はその両方か、又は脱毛が軽減又は阻害されるか、又は毛髪がより太く豊かになることが意図される。
【0121】
(他の抗菌活性物質)
ピリチオンの多価の金属塩から選択される抗ふけ活性物質に加えて、本発明は、金属ピリチオン塩活性物質に加えて、1つ以上の抗真菌又は抗菌活性物質を更に含んでもよい。好適な抗菌活性物質には、コールタール、イオウ、ウィットフィールド(whitfield)の軟膏、カステラーニ(castellani)塗布剤、塩化アルミニウム、ゲンチアナバイオレット、オクトピロックス(ピトクヨンオラミン)、シクロピロックスオラミン、ウンデシレン酸及びその金属塩、過マンガン酸カリウム、硫化セレン、チオ硫酸ナトリウム、プロピレングリコール、ビターオレンジオイル、尿素調製物、グリセオフルビン、8−ヒドロキシキノリンシロキノール、チオベンダゾール、チオカルバメート、ハロプロジン、ポリエン類、ヒドロキシピリドン、モルホリン、ベンジルアミン、アリルアミン類(例えば、テルビナフィン)、ティーツリー油、クローブリーフ油、コリアンダー、パルマロッサ、ベルベリン、タイムレッド、シナモン油、シンナミックアルデヒド、シトロネル酸、ヒノキトール(hinokitol)、イヒチオールペール、センシバ(Sensiva)SC−50、エレスタブ(Elestab)HP−100、アゼライン酸、リチカーゼ(lyticase)、ヨードプロピニルブチルカルバメート(IPBC)、オクチルイソチアザリノンのようなイソチアザリノン類及びアゾール類、及びそれらの組み合わせが挙げられる。好ましい抗菌剤には、イトラコナゾール、ケトコナゾール、セレン硫化物及びコールタールが含まれる。
【0122】
アゾール類
アゾール抗菌剤には、ベンズイミダゾールのようなイミダゾール類、ベンゾチアゾール、ビフォナゾール、硝酸ブタコナゾール、クリムバゾール(climbazole)、クロトリマゾール、クロコナゾール、エベルコナゾール、エコナゾール、エルビオール、フェンチコナゾール、フルコナゾール、フルチマゾール、イソコナゾール、ケトコナゾール、ラノコナゾール、メトロニダゾール、ミコナゾール、ネチコナゾール、オモコナゾール、硝酸オキシコナゾール、セルタコナゾール、硝酸サルコナゾール、チオコナゾール、チアゾール、及びテルコナゾール及びイトラコナゾールのようなトリアゾール、並びにそれらの組み合わせが挙げられる。該組成物中に存在する時、アゾール抗菌活性物質は、組成物の約0.01重量%〜約5重量%まで、望ましくは約0.1重量%〜約3重量%まで、更に望ましくは約0.3重量%〜約2重量%の量が含まれる。本明細書においては、ケトコナゾールが特に好ましい。
【0123】
硫化セレン
硫化セレンは本発明の抗菌組成物に用いるのに好適な粒子状抗ふけ剤であり、その有効濃度は組成物の約0.1重量%〜約4重量%、好ましくは約0.3重量%〜約2.5重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約1.5重量%の範囲である。硫化セレンは一般にセレン1モル及びイオウ2モルを有する化合物とみなされるが、一般式SexSy(式中x+y=8)に従う非環式構造であってよい。硫化セレンの平均粒子直径は、典型的には前方レーザー光散乱装置(forward laser light scattering device)(例えばマルバーン(Malvern)3600装置)で測定して15μm未満、好ましくは10μm未満である。硫化セレン化合物は、例えば、米国特許第2,694,668号、米国特許第3,152,046号、米国特許第4,089,945号、及び米国特許第4,885,107号に記載されており、これらの記載のすべてを本明細書に引用して援用する。
【0124】
イオウ
イオウもまた、本発明の抗菌性組成物において微粒子抗菌性/ふけ止め剤として使用することができる。粒子上イオウの有効濃度は、典型的には当該組成物の約1重量%〜約4重量%、好ましくは約2重量%〜約4重量%である。
【0125】
角質溶解剤
本発明は、サリチル酸のような1つ以上の角質溶解剤を更に含んでもよい。
本発明の追加の抗菌活性物質は、ティーツリー(melaleuca(tea tree))及び炭の抽出物を含んでもよい。また、本発明は、抗菌活性物質の組み合わせを含んでもよい。このような組み合わせは、オクトピロックス及びジンクピリチオンの組み合わせ、パインタール及びイオウの組み合わせ、サリチル酸及びジンクピリチオンの組み合わせ、オクトピロックス及びクリムバゾールの組み合わせ、及びサリチル酸及びオクトピロックスの組み合わせ、並びにこれらの混合物を含んでもよい。
【0126】
(保湿剤)
本発明の組成物は更に保湿剤を含有してもよい。本明細書における保湿剤は、多価アルコール、水溶性アルコキシル化非イオンポリマー、及びこれらの混合物から成る群より選択される。本明細書で用いられる場合、保湿剤は上記組成物の、好ましくは約0.1重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約5重量%で使用される。
【0127】
本明細書において有用な多価アルコールには、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、エトキシル化グルコース、1,2−ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、ジプロピレングリコール、エリスリトール、トレハロース、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、グルコース、フルクトース、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アデノシンリン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカーボネート、グルコサミン、シクロデキストリン、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0128】
本明細書において有用な水溶性アルコキシル化非イオンポリマーには、約1000までの分子量を有するポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール、例えば、CTFA名称ポリエチレングリコール−200、ポリエチレングリコール−400、ポリエチレングリコール−600、ポリエチレングリコール−1000を有するもの、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0129】
(懸濁剤)
本発明の組成物は更に、非水溶性物質を組成物中に分散された形態において懸濁するために、又は組成物の粘度を変性するために有効な濃度で懸濁剤を含んでもよい。このような濃度は、組成物の、約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.3重量%〜約5.0重量%の範囲にある。
【0130】
本明細書で有用な懸濁剤には、アニオン性ポリマー及び非イオン性ポリマーが挙げられる。本明細書においては、ビニルポリマー、例えばCTFA名カルボマー(Carbomer)を有する架橋アクリル酸ポリマー、セルロース誘導体及び修飾セルロースポリマー、例えばメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ニトロセルロース、硫酸セルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶性セルロース、セルロース粉末、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアーガム、キサンタンガム、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、カロブゴム、グアーガム、カラヤゴム、カラゲーナン、ペクチン、寒天、マルメロ種子(Cydonia oblonga Mill)、デンプン(コメ、トウモロコシ、ジャガイモ、小麦)、藻類コロイド(藻類抽出物)、微生物学的ポリマー、例えばデキストラン、サクシノグルカン、プレラン、デンプン系ポリマー、例えばカルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、アルギン酸系ポリマー、例えばアルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アクリレートポリマー、例えばポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、並びに無機水溶性物質、例えばベントナイト、アルミニウムマグネシウムシリケート、ラポナイト、ヘクトナイト、及び無水ケイ酸が有用である。
【0131】
本明細書において極めて有用な市販の追加的な粘度調節剤としては、B.F.グッドリッチ社(B.F.Goodrich Company)より商品名カルボポール(Carbopol)934、カルボポール(Carbopol)940、カルボポール(Carbopol)950、カルボポール(Carbopol)980、及びカルボポール(Carbopol)981として入手可能なカルボマー、ローム・アンド・ハース(Rohm and Hass)より商品名アクリソル(ACRYSOLL)22として入手可能なアクリレート/メタクリル酸ステアレス−20コポリマー、アマコール(Amerchol)より商品名アマーセル(AMERCELL)ポリマーHM−1500として入手可能なノンオキシニルヒドロキシエチルセルロース、すべてヘルクルス(Herculus)より供給される商品名ベネセル(BENECEL)のメチルセルロース、商品名ナトロゾル(NATROSOL)のヒドロキシエチルセルロース、商品名クルセル(KLUCEL)のヒドロキシプロピルセルロース、商品名ポリサーフ(POLYSURF)67のセチルヒドロキシエチルセルロース、並びにすべてアマコール(Amerchol)より供給される商品名カーボワックス(CARBOWAX)PEG、ポリオックス(POLYOX)WASR、及びウコン流体(UCON FLUIDS)の、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドベースのポリマーが挙げられる。
【0132】
その他の任意の懸濁剤には、アシル誘導体、長鎖アミンオキシド、及びこれらの混合物として分類され得る結晶性懸濁剤が挙げられる。これらの懸濁剤は、米国特許第4,741,855号に記載されており、この記載は本明細書に引用して援用する。これらの好ましい懸濁剤には、好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有する脂肪酸のエチレングリコールエステルが挙げられる。より好ましいのは、モノステアレート及びジステアレート両方のエチレングリコールステアレートであるが、特に約7%未満のモノステアレートを含有するジステアレートが好ましい。他の好適な懸濁剤には、好ましくは約16〜約22個の炭素原子、より好ましくは約16〜18個の炭素原子を有する脂肪酸のアルカノールアミドが挙げられ、その好ましい例には、ステアリンモノエタノールアミド、ステアリンジエタノールアミド、ステアリンモノイソプロパノールアミド、及びステアリンモノエタノールアミドステアレートが挙げられる。その他の長鎖アシル誘導体には、長鎖脂肪酸の長鎖エステル(例えば、ステアリルステアレート、セチルパルミテートなど);長鎖アルカノールアミドの長鎖エステル(例えば、ステアラミドジエタノールアミドジステアレート、ステアラミドモノエタノールアミドステアレート);及びグリセリルエステル(例えば、グリセリルジステアレート、トリヒドロキシステアリン、トリベヘニン)であって、その市販例はレオックス社(Rheox, Inc.)より入手可能なジキシン(Thixin)Rであるものが挙げられる。長鎖アシル誘導体、長鎖カルボン酸のエチレングリコールエステル、長鎖アミンオキシド、及び長鎖カルボン酸のアルカノールアミドは上記に列挙した好ましい物質に加えて、懸濁化剤として用いられ得る。
【0133】
懸濁剤として用いるのに好適な他の長鎖アシル誘導体としては、N,N−ジヒドロカルビルアミド安息香酸及びそれらの可溶性の塩(例えば、Na、K)、この系統の特にN,N−ジ(水素化)C16、C18、及びタローアミド安息香酸の種類が挙げられ、ステパン社(Stepan Company、米国イリノイ州ノースフィールド)より市販されている。
【0134】
懸濁剤として用いるのに好適な長鎖アミンオキシドの例としては、アルキルジメチルアミンオキシド、例えばステアリルジメチルアミンオキシドが挙げられる。
【0135】
他の好適な懸濁剤には、少なくとも約16個の炭素原子を有する脂肪酸アルキル部分を有する第一級アミンが挙げられ、その例にはパルミタミン(palmitamine)又はステアラミンが挙げられ、それぞれ少なくとも約12個の炭素原子を有する2つの脂肪酸アルキル部分を有する第二級アミンが挙げられ、その例には、ジパルミトイルアミン又はジ−(水素添加タロー)−アミンが挙げられる。更には、他の好適な懸濁剤には、ジ(水素添加タロー)フタル酸アミド、及び架橋無水マレイン酸−メチルビニルエーテルコポリマーが挙げられる。
【0136】
懸濁剤成分はある程度まで本組成物を増粘させるように作用する可能性もあるが、本組成物は任意選択的に長鎖脂肪酸のエタノールアミド(例えば、ポリエチレン(3)グリコールラウロアミド及びココナッツモノエタノールアミド)、クロダ(Croda)から入手可能なPEG150ペンタエリスリチルテトラステアレート(クロシックス(Crothix))及びキシレンスルホン酸アンモニウムなどの他の増粘剤及び粘度変性剤を含有してもよい。
【0137】
(その他の任意構成成分)
本発明の組成物は:水溶性ビタミン、例えば、ビタミンB1、B2、B6、B12、C、パントテン酸、パントテニルエチルエーテル、パンテノール、ビオチン、及びこれらの誘導体、水溶性アミノ酸、例えば、アスパラギン、アラニン、インドール、グルタミン酸及びこれらの塩、非水溶性ビタミン、例えば、ビタミンA、D、E、及びこれらの誘導体、非水溶性アミノ酸、例えば、チロシン、トリプタミン、及びこれらの塩のようなビタミン及びアミノ酸も包含してよい。
【0138】
本発明の組成物はまた、無機、ニトロソ、モノアゾ、ジサゾ(disazo)、カロチノイド、トリフェニルメタン、トリアリールメタン、キサンテン、キノリン、オキサジン、アジン、アントラキノン、インジゴ、チオンインジゴ、キナクリドン、フタロシアミン、植物の色、天然の色、C.I.名を有するような水溶性の構成成分のような染料物質を含んでもよい。
【0139】
本発明の組成物はまた、化粧品用殺生物剤及び抗ふけ剤として有用な抗菌剤を含有してもよく、これには:ピロクトンオラミンなどの水溶性構成成分、3,4,4’−トリクロロカルバニリド(トリクロサン)、トリクロカルバン及びピリチオン亜鉛などの非水溶性構成成分が挙げられる。
本発明の組成物はまた、キレート剤を含んでもよい。
【0140】
VII.製造方法
本発明のシャンプー組成物は界面活性剤又はコンディショニング組成物、あるいは他の同様の組成物を調製するための当業界において既知の多様な処方及び混合技術又は方法で調製することができる。
【0141】
VIII.使用方法
本発明のシャンプー組成物は従来通りに利用でき、すなわち頭皮に有効な量のシャンプー組成物を適用し、及びその後水ですすぐことによってシャンプーをする。一般的に頭皮へのシャンプーの適用は、頭皮の毛髪の全て又はほとんどが接触するような毛髪におけるシャンプーのマッサージあるいは作用を包含する。本明細書において、「有効な量」は毛髪を洗浄及びコンディショニングするのに有効な量を意味する。一般的に、約1g〜約50g、好ましくは約1g〜約20gの組成物が毛髪の洗浄及びコンディショニングに適用される。好ましくは、シャンプーは濡れた状態又は湿った状態において適用される。
【0142】
毛髪の洗浄及びコンディショニング方法は、
(a)毛髪を水で濡らすことと、(b)シャンプー組成物の有効量を髪に適用することと、(c)水を用いて毛髪からシャンプー組成物をすすぎ落とすこととを含む。望ましい洗浄及びコンディショニング利益を達成するために、望ましいだけ何回もこれらの工程を繰り返すことができる。
【0143】
この組成物は皮膚の洗浄及びコンディショニングにも有用であることができる。かかる適用について、当該組成物は皮膚を組成物で、任意選択的に水の存在において、こするか又はマッサージし、及びその後水ですすぐなどの従来の手段で皮膚に適用される。
【実施例】
【0144】
次の例は、本発明のシャンプー組成物の具体的な実施形態を説明するものであるが、これらに限定することを意図するものではない。本発明の主旨及び範囲を逸脱しない程度に当業者が本発明の他の修正を行うことができることが認められる。本発明のシャンプー組成物のこれら例示した実施様態は毛髪の清浄及び改善されたヘアコンディショニング性能を提供する。
【0145】
本明細書でのすべての部分、割合、及び比率はすべて特に指定しない限り重量による。ある成分は供給元から希釈溶液として来ることがある。与えられる濃度は、特に指定しない限り、活性物質の重量%を反映する。除外された希釈剤及び他の物質は「微量成分」として含まれる。
【0146】
(実施例1〜8)
以下は本発明のシャンプー組成物である:
【0147】
【表1】
【0148】
(実施例9〜16)
以下に示すのは、本発明のシャンプー組成物である(全てのパーセントは、他に特定されない限り、重量に基づく)。
【0149】
【表2】
(1)約400,000の分子量を有し、約2.10meq/gの電荷密度を有し、アクアロン(Aqualon)から入手可能なグアー
(2)約1,100,000の分子量を有し、約2.10meq/gの電荷密度を有し、アクアロン(Aqualon)から入手可能なグアー
(3)約400,000の分子量を有し、約1.57meq/gの電荷密度を有し、アクアロン(Aqualon)から入手可能なグアー
(4)マッカム(Mackam)151C(活性物質40%)、マッキンタイヤーグループ社(McIntyre Group Ltd.)
(5)マッカム(Mackam)151L(活性物質40%)、マッキンタイヤーグループ社(McIntyre Group Ltd.)
(6)マッカム(Mackam)160C−30(活性物質30%)、マッキンタイヤーグループ社(McIntyre Group Ltd.)
【0150】
16の実施例において説明した組成物は次の手法において調製された(全ての割合は特に指定しない限り重量に基づく)。
【0151】
組成物のそれぞれにおいて、ラウレス硫酸アンモニウム36%(溶液に基づく、活性物質25%)及び水9.75%を被覆された混合タンクに加え及びゆっくり攪拌しながら約74℃に加熱し界面活性剤溶液を形成した。その後、存在する場合、クエン酸、クエン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、EDTA二ナトリウム、ココアミドMEA、ポリクオタニウム−10(Polyquaternium)、ピュアシン6、ラウリルアルコール、及びセチルアルコールをタンクに加え、分散させた。実施例5を除いて、その後エチレングリコールジステアレート(EGDS)を混合容器に加え、溶融した。EGDSをよく分散させた後(約10分後)カトンを加え、界面活性剤溶液中に混合した。この混合物を約35℃に冷却されている熱交換器に通し及び最終タンクに集めた。この冷却段階の結果として、エチレングリコールジアステレートは、存在する場合、結晶化し製品に結晶性網状組織を形成する。残りの成分及び残りの水を十分に攪拌しつつ、仕上げタンクに添加して、確実に均一混合物にした。必要な場合、塩化ナトリウム又はキシレンスルホン酸アンモニウムを添加して、所望の範囲の粘度に調整した。
【0152】
実施例2は、コアセルベート遠心分離試験方を用いて測定した場合、73%コアセルベート形成を与え、標準的な付着試験によって測定した場合、716PPMのシリコーン及び568PPMのエチレングリコールジステアレートが付着していた。
【0153】
本明細書に記載する実施例及び実施形態は、例示することのみが目的であり、これらを考慮すればその変更又は変形が、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者には示唆されると理解される。
Claims (20)
- (a)5.0%〜50%のアニオン性界面活性剤;
(b)0.1%〜15%の両性界面活性剤(該両性界面活性剤は、アルキルアミノアルカン酸、アルキルイミノジアルカン酸、アルキルアミノアルカノエート、及びアルキルイミノジアルカノエートから成る群から選択され、これらは式:
RR’N(CH2)nCOOX
を有し、式中、Rは、8〜18炭素の直鎖若しくは分枝のアルキル又はアルケニル鎖であり、R’は、水素、−(CH2)nCOOX、又は−(CH2)mCH3及びこれらの混合物であり、ここでmは0〜2であり、nは1〜4であり、Xは、水素、水溶性カチオン、一価の金属、多価金属カチオン及びこれらの混合物から成る群から選択される);
(c)0.01重量%〜5重量%の、水溶性のカチオン性ポリマーヘアコンディショニング剤;及び
(d)水性キャリアを含むことを特徴とする、ヘアコンディショニングシャンプー組成物。 - 前記両性界面活性剤は、コカミノプロピオン酸、コカイミノジプロピオン酸、オクチルイミノジプロピオン酸、ラウロイミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、ラウリルアミノブチル酸、コカミノプロピオン酸ナトリウム、コカミノブタン酸ナトリウム、コカイミノジプロピオン酸ナトリウム、オクタデシルアミノプロピオン酸、オクチルアミノ酢酸ナトリウム、ヘキサデシルアミノ酢酸カリウム及びこれらの混合物から成る群から選択され、好ましくは、ここで該両性界面活性剤は、コカミノプロピオン酸であることを特徴とする、請求項1に記載のシャンプー組成物。
- 前記両性界面活性剤はまた、いくらかの部分の未反応のアルキルアミン類を含んでもよいことを特徴とする、請求項1又は2に記載のシャンプー組成物。
- RがC12〜C16、好ましくは、ここでRが、40%〜60%のC12、10%〜30%のC14、及び2%〜20%のC16であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシャンプー。
- nが2であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
- R’が水素であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
- 前記アニオン性界面活性剤は、アルキルサルフェート類、アルキルエーテルサルフェート類、及びこれらの混合物から成る群から選択され、好ましくは、ここで該アニオン性界面活性剤は、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエチルアミン、ラウレス硫酸トリエチルアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウレス硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウリン酸モノグリセリド硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン、ココイルサルコシン、ココイル硫酸アンモニウム、ラウロイル硫酸アンモニウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラウロイル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ココイル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、トリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム及びこれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
- 前記アニオン性界面活性剤は、8%〜30%、好ましくは12%〜22%存在することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
- 前記両性界面活性剤は、1%〜7%、好ましくは2%〜5%存在することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
- 前記水溶性の有機カチオン性ポリマーは、0.2meq/グラム〜7meq/グラム、好ましくは0.6meq/グラム〜5meq/グラムのカチオン電荷密度を有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
- 前記水溶性の有機カチオン性ポリマーヘアコンディショニング剤は、カチオン性セルロースポリマーヘアコンディショニング剤であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
- 前記水溶性の有機カチオン性ポリマーヘアコンディショニング剤は、10,000〜1000万、好ましくは50,000〜500万、より好ましくは約100,000〜300万の分子量を有することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
- 前記シャンプー組成物は、不溶性ヘアコンディショニング剤を更に含み、好ましくはここで該不溶性ヘアコンディショニング剤は、炭化水素油類、エーテル類、脂肪酸エステル類、合成エステル類及びこれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
- 0.01%〜10%の前記不溶性ヘアコンディショニング剤を更に含み、好ましくは、ここで該不溶性ヘアコンディショニング剤は、分散した、不溶性の、不揮発性の、非イオン性シリコーンヘアコンディショニング剤であることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のシャンプー。
- 懸濁剤を更に含み、好ましくは、ここで該懸濁剤は、エチレングリコールジステアレート又はカルボマーであることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
- 前記シリコーンヘアコンディショニング剤は、35ミクロン以下、好ましくは2ミクロン以下の粒径を有するポリジメチルシロキサン流体を含むことを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
- 脂肪族エステル類が、脂肪酸のアルキルエステル類及びアルケニルエステル類、脂肪族アルコールのアルキルエステル類及びアルケニルエステル類、多価アルコールエステル類、ジカルボン酸エステル類、トリカルボン酸エステル類、モノグリセリド類、ジグリセリド類、トリグリセリド類、並びにこれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
- 前記カチオン性ポリマーヘアコンディショニング剤は、カチオン性セルロース、カチオン性デンプン、カチオン性グアー、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、モノアルキルアミノアルキルアクリレート、モノアルキルアミノアルキルメタクリレート、トリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム塩、トリアルキルアクリロキシアルキルアンモニウム塩、ジアリル四級アンモニウム塩、ピリジニウム、イミダゾリウム、四級化ピロリドン、及び塩化ポリメタクリルアミドプロピル−トリモニウム及びこれらの混合物から成る群から選択され、好ましくは、ここで該カチオン性ポリマーコンディショニング剤は、カチオン性多糖類ポリマーであることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載のシャンプー組成物。
- a)5%〜50%のアニオン性界面活性剤;
b)0.1%〜15%の両性界面活性剤;
c)0.05%〜5.0%の分散した活性物質;及び
d)0.01%〜5%のカチオン性ポリマーを含み、
ここで該カチオン性ポリマー及び該アニオン性界面活性剤及び該両性界面活性剤は、前記シャンプー組成物中で、又は該シャンプー組成物の希釈時にコアセルベート相を形成し、ここで該コアセルベート遠心分離レベルは、カーボポール様ポリマーが存在しない状態で、コアセルベート遠心分離試験によって測定される場合40%であり、更に、ここで該コアセルベートは、該シャンプー中で少なくとも200PPM/活性物質濃度%の活性物質付着効率を与えることを特徴とするヘアコンディショニングシャンプー組成物。 - 毛髪をシャンプーするための方法であって、該方法は、毛髪を洗浄しかつコンディショニングするために、毛髪に請求項1〜19のいずれか一項に記載のシャンプー組成物の有効量を適用することと、次いで該シャンプー組成物を該毛髪からすすぐこととを含むことを特徴とする方法。
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