JP2005501687A - シールを備える義足シャフト - Google Patents
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Abstract
【課題】シールを備える義足シャフト
【解決手段】義足シャフト(2)は、末端側の端部からある距離を隔てて位置している環状チャンバ(15)を備えている。環状チャンバは、適応可能な壁(18)によって義足シャフトの内部に形成され、切断基部(25)の外部に対して接触するように設計されている。前記適応可能な壁と硬質義足シャフトとの間にある領域は、大気により通気され、それによって、前記壁と前記義足シャフトの末端側領域にある前記末端側の端部との間に負圧が生じたとき、自己強化型のシール接触力により前記適応可能な壁が前記基部に対して押し付けられる。
【選択図】図1
【解決手段】義足シャフト(2)は、末端側の端部からある距離を隔てて位置している環状チャンバ(15)を備えている。環状チャンバは、適応可能な壁(18)によって義足シャフトの内部に形成され、切断基部(25)の外部に対して接触するように設計されている。前記適応可能な壁と硬質義足シャフトとの間にある領域は、大気により通気され、それによって、前記壁と前記義足シャフトの末端側領域にある前記末端側の端部との間に負圧が生じたとき、自己強化型のシール接触力により前記適応可能な壁が前記基部に対して押し付けられる。
【選択図】図1
Description
【技術分野】
【0001】
残存下肢は、カップ形状の義足ソケットの中にピストンのように挿入される。このように、残存下肢の上に義足ソケットを保持するために周囲圧力を利用することは公知である。この効果のために、残存下肢を内側の義足ソケット・ウォールに対して、または残存下肢に着けられたライナーに対して、気密にシールしたままにする必要がある。
【0002】
シールが十分である場合には、残存下肢から義足ソケットを取り外すように加えられる力は、残存下肢に対して作用する負圧を発生させることになる。一方、保持しようとする力は、残存下肢と義足ソケットとの間にあるギャップに空気が入ると即座に弱まる。
【背景技術】
【0003】
欧州特許文書第EP0632765号は、残存下肢と義足ソケットとの間の密封状態を維持するシールが取り付けられた義足ソケットを開示している。
【0004】
こうした目的で、義足ソケットは周囲溝に取り付けられ、当該周囲溝は末端側の端部からある距離隔てられた位置に設けられ、且つシール・リングを受け入れる。シール・リングは、エラストマー層で覆われた環状コアから成る。シール・リップは、リング上に形成され、義足ソケットの内部ボリュームに向かって伸びている。
【0005】
残存下肢の皮膚を抱きかかえるように取り囲むシール・リップの目的は、残存下肢の径の変動を補償することである。義足ソケットは、硬質な材料で作られているため、その内側の幅は一定である。一方、残存下肢の体積は、長期間にも短期間にも変化する。長期間の変動は組織体積における変化により起こるが、一方、短期間の変動は、例えば残存下肢の血圧及び残存下肢内の血行循環による。より高い温度で四肢は膨張する傾向があり、一方、低温では四肢の直径は収縮することが知られている。この現象は、健常者であっても、例えば、腕時計バンドで観察することが可能である。
【0006】
リップシールは、患者が義足ソケットの中に残存下肢を挿入するとき、密閉された義足ソケット・エンドに向かって折り曲げられる。リップシールは、その後、プレストレスされるだけで残存下肢に接触する。
【0007】
残存下肢から義足ソケットを取り外すように力が加えられる瞬間、わずかな負圧が、残存下肢と、末端側の端部とリップシールの間にある義足ソケット容積との間に発生する。前記負圧の大きさは、残存下肢と義足ソケットとの間の環状ギャップの程度におおよそ比例する。
【0008】
公知のデザインでは、リップシールにおける圧力勾配は、残存下肢からリップシールを持ち上げる方向にあり、それによって、環状ギャップに空気が入り、また、その結果として起こる吸引力の喪失のため保持が失われる。
【0009】
シール・リップを引き離すのに必要となる負圧の大きさは、残存下肢に対してシール・リップを押し付ける半径方向のプレストレス力に依存する。比較的大きなプレストレス力が必要となり、それが今度は、シール・リップと残存下肢の末端側の端部との間の領域における血行循環を妨げることを必然的に伴う可能性があることが観察されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記のような従来技術に鑑み、本発明の目的は、小さなプレストレス力以上の大きな力を必要とすることなく、残存下肢あるいは義足ソケットに対して良好な気密シールを確保する義足ソケットあるいはライナーを作り出すことである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この問題は、本発明において、請求項1に記載の義足ソケットまたは請求項14に記載のライナーによって解決される。
【0012】
本発明の義足ソケットは、義足ソケットのカップ状の内部ボリュームの内側周辺全体((好ましくは)に沿って伸びている環状チャンバに、末端側の閉鎖端部から離れた基部側の開口部の近くで取り付けられる。前記チャンバは、義足ソケットのほぼ内側表面に沿ってリング状に延びており、義足ソケットの輪郭に適合する。
【0013】
従来の方法では、義足ソケットの内部ボリュームの形状及び容積をソケットの種類及び使用される義足の種類に適応させていた。
【0014】
チャンバは、義足ソケットの内部ボリュームに向かって面している壁を有し、輪郭適応材料で作られている。この壁は、残存下肢の皮膚に対して、あるいはライナーが使用される場合にはライナーの外側表面に対して、気密に接触するように構成されている。圧力平衡ダクトにより、少なくとも大気圧が常にチャンバの中に存在している状態が確保される。
【0015】
本発明のデバイスによれば、残存下肢から義足ソケットを引き離すように力が作用するとき、チャンバとソケット末端側の端部との間の領域における残存下肢と義足ソケットとの間のギャップに負圧が生じる。チャンバが大気圧で通気されているので、壁における圧力勾配は、残存下肢の皮膚あるいはライナーに対して更に気密にかつ強く、可撓性の輪郭適応壁を圧縮する傾向を有する。
【0016】
従って、また先行技術とは反対に、本発明の製品における前記負圧は圧縮力を増大させ、そのため、気密シールを改善する。
【0017】
本発明の解決策によれば、負圧の存在下では、気密シール効果は最早シールのプレストレス力に依存しないものとなる。その代わりに、本発明のデバイスによれば、シール力は負圧の関数として自動的に作用し、負圧が増加するとより大きくなる。
【0018】
可撓性を備えた適応壁は、初期力が非常に低いレベルで残存下肢に対して維持され得るものである。
【0019】
必要とされる基本的なプレストレス力を発生させるために、いくつかの技術を使用することができる。
【0020】
一つの技術は、弾性材料で作られた可撓性のある輪郭適応壁を設けることにあり、即ち、チャンバの要求される位置で義足ソケットの内側幅よりも小さい直径を有するカフ形状構造とすることにある。ここで、このカフの縁が義足ソケットの内側に接続される場合、弾性材料は伸長され、一方、中間ゾーンは実質的には伸長されないままである。このようにして、必要とされる内側に向かうプレストレス力が得られる。
【0021】
もう一つの技術は、チャンバの中にリングを挿入し、リングが輪郭適応壁に対応して内側に曲がるようにすることである。
【0022】
最後に、チャンバ内部ボリュームの主要なゾーンは、義足ソケットの正に壁の中に構成することが可能である。即ち、義足ソケットの内壁の周囲の溝の形態で構成する。この溝は、ソケット内側壁の円滑な輪郭と連続して延びている可撓性のある気密な壁によって、ソケットの内部ボリュームに面している側の面に渡って延びている。
【0023】
最もシンプルなモードでは、圧力平衡ダクトはチャンバ内部ボリュームを外部大気と接続する、ソケット・ウォールの中を通っている通常のボアホールであってもよい。
【0024】
同じ基本的な設計の原則はまた、ライナーに適用することも可能である。この場合、ライナーは周辺チャンバに取り付けられ、その周辺チャンバは、末端側のライナー端部の外側、且つ、末端側のライナー端部からある距離だけ隔てられた位置に配置される。また、このチャンバは輪郭適応壁に取り付けられることになる。この輪郭適応壁は、しかしながら、ライナーの外側に存在しており、外側に伸びている。義足ソケットが着用されるとき、前記チャンバは義足ソケットの内側壁をシールする。また、チャンバは、圧力平衡ダクトを介して外部大気に通気される。圧力平衡ダクトは、ライナーの基部側の縁に向かってライナー壁の中で伸びており、それによって、ライナーと義足ソケットが着用されたときであっても、完全に閉じられることがない。
【0025】
上述されている新しいシール技術はまた、機械的固定手段を用いて付加的に取り付けられるソケットにも適用することができることが理解される。例示的には、チャンバが取り付けられた義足ソケットは、機械的スナップイン手段が十分な気密性を備えているとすれば、末端側の端部で機械的スナップイン手段を有するライナーと一緒に使用することが可能であり、義足ソケットに対してインターロックする方法で接続される。また、チャンバを含む本発明のソケットは、下腿義足または上腕義手用に使用することが可能であり、それらにおいては、義足ソケットの一部がそれぞれの関節丘を越えて突出し、トングに似た方法で保持される、
最後に、前記チャンバは、義足ソケット内で、あるいはライナー外側上で、一定の高さに伸びている必要は必ずしもない。実際には、前記チャンバは、波状に伸びうるものであっても良く、従って、最適な気密性シールが実現される位置に取り付けることができる。
【0026】
特定の解剖学的な条件により、所与の残存下肢ゾーンがソケット・ウォールに対して気密に押し付けることが確保される場合には、前記シールチャンバは、内側ソケット周辺全体または外側ライナー周辺全体に渡って伸びている必要はない。
【0027】
本発明の更なる展開が従属請求項の中でクレイムされている。明示的に例示された実施形態の対象とはなっていない組み合わせであっても、クレイムされていると解釈されるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
添付されている図面は、本発明の実施形態を例示している。
【0029】
大幅に概略化された方法で、図1は、本発明の例示的な大腿義足1を示している。義足1は、アダプタ3により人工膝関節4に接続されている義足ソケット2を備えている。足部6を有する人工下腿は、人工膝関節4に接続される。
【0030】
義足ソケット2は、内側壁8を有するソケット・ウォール7、外側壁9、及びソケット・エンド11から構成される。ソケット・エンド11は、壁の下端部にあるソケット・ウォール7の中に統合される。ソケット・ウォール8と一緒に、ソケット・エンド11は、実質的にカップ形状内部ボリューム12の範囲を定め、この内部ボリューム12は、基部側の端部にある挿入開口部を介してアクセス可能である。内部ボリューム12の長さ及び形状は、残存下肢の種類及び関与している義足処理の種類に依存する。内部ボリューム12の特定の性質に関してその他で顕著なものはない。
【0031】
義足ソケット2は、いわゆる吸引ソケットであり、負圧により残存下肢に対して固定される。
【0032】
残存下肢が義足ソケット2に入るときに、残存下肢より先に空気が逃げることができるようにするために、選択的作動バルブ14がソケット・ウォール7と端部11との間にある遷移領域に取り付けられている。
【0033】
吸引ソケットは、負圧により残存下肢に対して定位置に基本的には保持される。この負圧を維持するため、チャンバ15が基部側の挿入開口部13の近くに、従って、ソケット・エンド11からは離れた位置に設けられている。このチャンバ15は、ソケット・ウォール7に沿って、その内側表面8に沿って、閉鎖リングとして周方向に伸びている。従って、チャンバ15は内側空間12のまわりに環状に伸びている。
【0034】
チャンバ壁の一つは、ソケット・ウォール7の対応している環状ゾーン16であり、内側に面している壁の境界を定めている弾性環状バンド18を備えている。このバンド18は、ソケット・ウォール7の内側表面8上の周囲に位置している。
【0035】
バンド18の材料は、可撓性のある弾性的に伸長可能で、局所輪郭に適応することができるものが選択される。
【0036】
縁において、バンド18は、2つの狭いストリップ19及び21に沿って、適切な領域に沿って、内側表面8上に接着される。これら2つの狭いストリップ19及び21は、互いに距離を隔てて配置されている。バンド状セグメント22は、狭いストリップ19及び21の間に延びており、バンド18に予め与えられている張力によって内側に曲がっている。
【0037】
こうした構成は、バンド18がカフの形に形成される場合に得られ、カフの内径は、弛緩状態においてチャンバ15のレベルでのソケット2の周囲の断面よりも小さい。このストリップの形状の中間ゾーン22は、リムストリップ19及び21が伸びてソケットの中で所定の位置に固定されるときに、内側に伸びている状態で保持される。
【0038】
このように、チャンバ15の内部ボリュームはリングの形状を呈し、そのリングはソケット内部ボリューム12の周りで周囲から閉じられている。
【0039】
チャンバ15のレベルで、且つ、2つのリムストリップ19と21の間で、ソケット・ウォール7は、圧力平衡ダクトとして働くボア・ホール23を含んでいる。チャンバ15の内部ボリュームは、ボア・ホール23を介して外部大気と連通している。
【0040】
内側表面8に対する中間ゾーン22の高さ“b”は、0.5〜3cmの間であり、即ち、このゾーンにある内部ボリューム12の断面は、中間ゾーン22で1cm〜6cmだけ小さい。
【0041】
内側に凹んでいるバンドセグメント22の幅“a”は、2cm〜10cmの間である。
【0042】
次に、図2を用いて、新しい義足ソケット2の操作について説明する。
【0043】
義足を着けるとき、患者は、切断された残存下肢25を挿入開口部13を介して義足ソケット2の内部ボリューム12の中に挿入する。このプロセスの際、空気はバルブ14を介して出て行くことができる。残存下肢25が最早義足ソケット2の中に侵入することができなくなった時、即刻、挿入が終了となる。
【0044】
義足ソケット2が挿入された後、義足ソケット25の円錐形状によって、湾曲バンド18の形状の内側湾曲適応壁が早かれ遅かれ残存下肢25の外側と接触することになり、チャンバ15の内部ボリュームが減少する。バンドセグメント22の材料は、弾性的に伸長可能であり、残存下肢25の外側に円滑に適応し、それにより、図示されているように皺がなくなる。
【0045】
上記において、残存下肢25の「外側」について言及する場合、例示的には、スキンケア製品により処理された素肌、あるいは、予め取り付けられたライナーの外側を言う。
【0046】
ギャップ空間は、一方では残存下肢25によって境界が定められており、もう一方では内側表面8により境界が定められている。ギャップ空間は、挿入開口部13に向かって残存下肢25及びバンドセグメント22によってシールされ、バンドセグメント22は、残存下肢に対して気密性シールとして接触する。
【0047】
使用の際、例えば、歩行に際して地面から義足を持ち上げる間、得られたモーメントは、残存下肢25と義足ソケット2の間に残存下肢25から前記ソケット2を引き離そうとする力を発生させ、それによって、ギャップ空間の領域に負圧が発生することになる。この負圧は、残存下肢に隣接している湾曲したシールゾーン22の側に作用し、これに対して、大気圧は、その反対側の、チャンバ15の内部ボリュームの領域中に存在する。従って、狭いバンドセグメント22は、負圧の大きさに比例して、残存下肢25の外側に対して直接押し付けられる。このようにして、シール効果が確実に維持される。
【0048】
繊維弾性のため、例え、充填ギャップ空間よりも小さいものであるか、あるいは、非常に強い引張り力がある場合であっても、気密性シールがそのまま維持されることになる。圧縮力は、負圧とともに、弾性バンドセグメント22が残存下肢25の外側に対して押し付けられる初期プレストレス力とは無関係に、増加する。
【0049】
バンドセグメント22がその弛緩状態において使用する圧縮力は、初期気密性シールを実現するのに丁度十分なものでなければならない。
【0050】
実際に、半径方向の力がチャンバ15の領域にある残存下肢25の上に加えられず、一方では気密性シールを確実にするので、低いプレストレス/テンション力は、本発明の義足ソケットの着用快適度を増大させる。突出バンドセグメント22によって何もされずに残されている内側幅は、残存下肢の全ての自然発生的な体積変動が存在する場合に、十分大きいものであることのみが要求され、気密性シールは、チャンバ15の領域において残存下肢に対して維持される。
【0051】
義足ソケット2を引き抜くために、ユーザは、バルブ14を開けて内部ボリューム12の下から空気が入ることができるようにする。
【0052】
示されている実施形態は、実質組織を比較的多く含む残存下肢(例えば大腿義足)、及び、皮膚の下に比較的高い割合で骨を含んでいる残存下肢(例えば膝下残存下肢)の双方方に対して適用可能である。
【0053】
上記特定の残存下肢及び特定条件に応じて、チャンバ15は、上述されているように、閉じられたリングとして、あるいは、漏洩が予想される内側壁8に沿っているゾーンにおいてのみデザインすることが可能である。
【0054】
好ましくは、チャンバ15は、即ちシールは、可能な限り基部側の端部の近くに移動させることができる。この位置における体積の相対的な変化、従って、圧力の相対的な変化は、チャンバ15の端部側に対するものと比べて小さいが、そのようにして得られた冗長さは、小さな漏洩が起こる場合により有利なものとなる。その理由は、著しい圧力上昇が生ずる前に、端部側の場合と比べてかなりの量の空気が入らなければならないからである。
【0055】
図1の実施形態では、チャンバ15は、実質的にカフによって内部ボリューム12に向かって境界が定められ、そのカフの縁は、プレストレスされ、外側に引張られる。
【0056】
バンド18の一部を挿入開口部13の縁の上に折り重ねることにより、チャンバを作成するという可能性もある。
【0057】
図3は、代替的実施形態を示していて、これは、全側面にかなり柔らかい組織を有する残存下肢に取り付けられる義足のために、特に適当である。
【0058】
図1及び2のデザインとは異なり、図3の実施形態におけるチャンバ15は、環状の溝またはチャネルによって外側での境界が定められている。当該環状の溝またはチャネルは、ソケット・ウォール7の環状またはチャネル状の外側に向かう突出部26により規定されている。環状の溝27は、内側壁8に形成され、壁の中で周方向に伸びており、弾性バンド18により覆われている。バンド18は、実質的には応力が発生しないように環状の溝27を覆い、環状の溝27があたかも存在しないように、末端側の端部から基部側の端部への方向に内側表面8の輪郭を補完する。
【0059】
再び、本デザインのチャンバ15は、ボアホール23により外部大気で通気される。上述されている大腿義足は以下のように作動する:
残存下肢が義足ソケット2に入るときに、残存下肢の組織は、それ自体の弾性のため、バンド18を半径方向外側にある距離押して環状空間の中に入る。このようにして、バンド18は、前と同様に、存下肢に対して周囲から確実に接触することになり、また一方で、環状の溝27とバンド18との間で境界が定められているチャンバの内部ボリュームのそれぞれの領域は、ボアホール23を介して確実に通気されることになる。
【0060】
残存下肢から義足ソケット2を引き抜く方向に力が作用する場合、上記で論じられているように、負圧が効果を示すことになり、バンド18のゾーンを残存下肢に対して押し付け、気密性シールを実現することになる。
【0061】
図3の実施形態は、いくらかシンプルな製造手順の長所を与えているが、一方で、この形態はまた、全側面でかなり弾力的な組織を有する残存下肢に関係する処理に限定されている。このような条件が適合しない場合、この実施形態は、ゲル型エラストマーを用いることによって依然として適用可能である。
【0062】
負圧依存性、自己強化性シール圧縮力の基本的な考え方は、図1〜3の中で示されているような義足ソケットに限定されるものではない。この基本的な原理はまた、ライナーに対して適用可能であり、従って、既存の義足を改良することに対して適用可能である。
【0063】
図4は、本発明によるライナー30を示し、このライナー30は、底で開放されているカフとしてデザインされている。ライナー30は、通常の義足材料で作成されていて、当該材料は、一方では皮膚適応性があり、もう一方では半径方向に伸長可能である。
【0064】
ライナー30は、内側31と外側32とを有するカフの範囲を定める。上記で論じられているチャンバ15は、ライナーの基部側の端部近くで外側32上に位置しており、一方ではライナー30の外側32により境界が定められており、もう一方では弾性的に伸長可能なバンド18により境界が定められている。再び、バンド18は、2つのリム・ストリップ19及び21に沿って、外側壁32に対して接着により実質的に気密に固定される。
【0065】
チャンバ15の内側を通気する圧力平衡ダクトは、ライナー30の壁の中でダクト33の形状であり、空間15の内側を接続して、ライナー30の基部側の縁に空気が流れることを可能にする。圧力平衡ダクト33は、ライナー30の負荷とは無関係に閉鎖されることができないような方法で、付加的な強化要素を備えるようにデザインすることが可能である。初期シール力を生成するために、弾性リング34がチャンバ15内に形成され、バンド18の中間ゾーンに向かって外側に、半径方向にプレストレスされる。
【0066】
本発明の原理をより明確に示すために、図4は縮尺通りに描かれていない。
【0067】
本発明のライナー30は、以下のように使用される:
患者は、スリーブ状のライナー30を残存下肢の上に必要な高さまで引き上げる。この状態で、ライナー30の内側31は、ぴったりと且つ気密状態を保って皮膚の上に接触する。次に、患者は、残存下肢を図1に示されているような義足ソケットの中に挿入するが、図1に示されているようなチャンバ15はない。残存下肢が義足ソケットの中に十分に深く入ると、即座に、バンド18の外側に湾曲しているゾーンが義足ソケットの内側に接触するようになる。このようにして、義足ソケットの内側と弾性的に柔軟なバンド18との間のシールが形成される。
【0068】
負圧によるシール効果及びチャンバ15の内側空間の通気については、既に説明されている。
【0069】
末端側の閉鎖端部を有するソックス状ライナーはまた、カフ状ライナーの代わりに使用することができる。
【0070】
義足ソケットは、末端側の端部から離れた一定の距離に位置している環状チャンバを含んでいる。この環状チャンバは、義足ソケットの内側に、残存下肢の外側に対して気密に接触するようにデザインされている輪郭適応壁によって形成される。この輪郭適応壁と硬質義足ソケットとの間にある空間は、大気により通気され、その結果、壁と、義足ソケットの領域内の末端側の端部との間に負圧が形成されるときに、残存下肢の上に輪郭を抱きかかえるように取り囲む壁の自己強化性圧縮力を生じさせる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の義足ソケットを含む大腿義足の縦断面図である。
【図2】本発明の義足ソケットと膝上残存下肢の相互作用を示す図である。
【図3】環状の溝に取り付けられた本発明の義足ソケットの縦断面図である。
【図4】膝上残存下肢に適用される本発明によるライナーの縦断面図である。
【符号の説明】
【0072】
1・・・大腿義足、2・・・義足ソケット、3・・・アダプタ、4・・・人工膝関節、6・・・足部、7・・・ソケット・ウォール、8・・・内側壁/内側表面、9・・・外側壁、11・・・ソケット・エンド、12・・・内部ボリューム、13・・・挿入開口部、14・・・バルブ、15・・・チャンバ、16・・・環状ゾーン、18・・・弾性環状バンド(輪郭適応壁)、19、21・・・ストリップ、22・・・中間ゾーン/バンドセグメント、23・・・ボア・ホール(圧力平衡ダクト)、25・・・残存下肢、26・・・リセス部、27・・・環状の溝、30・・・ライナー、31・・・内側、32・・・外側、33・・・圧力平衡ダクト、34・・・弾性リング。
【0001】
残存下肢は、カップ形状の義足ソケットの中にピストンのように挿入される。このように、残存下肢の上に義足ソケットを保持するために周囲圧力を利用することは公知である。この効果のために、残存下肢を内側の義足ソケット・ウォールに対して、または残存下肢に着けられたライナーに対して、気密にシールしたままにする必要がある。
【0002】
シールが十分である場合には、残存下肢から義足ソケットを取り外すように加えられる力は、残存下肢に対して作用する負圧を発生させることになる。一方、保持しようとする力は、残存下肢と義足ソケットとの間にあるギャップに空気が入ると即座に弱まる。
【背景技術】
【0003】
欧州特許文書第EP0632765号は、残存下肢と義足ソケットとの間の密封状態を維持するシールが取り付けられた義足ソケットを開示している。
【0004】
こうした目的で、義足ソケットは周囲溝に取り付けられ、当該周囲溝は末端側の端部からある距離隔てられた位置に設けられ、且つシール・リングを受け入れる。シール・リングは、エラストマー層で覆われた環状コアから成る。シール・リップは、リング上に形成され、義足ソケットの内部ボリュームに向かって伸びている。
【0005】
残存下肢の皮膚を抱きかかえるように取り囲むシール・リップの目的は、残存下肢の径の変動を補償することである。義足ソケットは、硬質な材料で作られているため、その内側の幅は一定である。一方、残存下肢の体積は、長期間にも短期間にも変化する。長期間の変動は組織体積における変化により起こるが、一方、短期間の変動は、例えば残存下肢の血圧及び残存下肢内の血行循環による。より高い温度で四肢は膨張する傾向があり、一方、低温では四肢の直径は収縮することが知られている。この現象は、健常者であっても、例えば、腕時計バンドで観察することが可能である。
【0006】
リップシールは、患者が義足ソケットの中に残存下肢を挿入するとき、密閉された義足ソケット・エンドに向かって折り曲げられる。リップシールは、その後、プレストレスされるだけで残存下肢に接触する。
【0007】
残存下肢から義足ソケットを取り外すように力が加えられる瞬間、わずかな負圧が、残存下肢と、末端側の端部とリップシールの間にある義足ソケット容積との間に発生する。前記負圧の大きさは、残存下肢と義足ソケットとの間の環状ギャップの程度におおよそ比例する。
【0008】
公知のデザインでは、リップシールにおける圧力勾配は、残存下肢からリップシールを持ち上げる方向にあり、それによって、環状ギャップに空気が入り、また、その結果として起こる吸引力の喪失のため保持が失われる。
【0009】
シール・リップを引き離すのに必要となる負圧の大きさは、残存下肢に対してシール・リップを押し付ける半径方向のプレストレス力に依存する。比較的大きなプレストレス力が必要となり、それが今度は、シール・リップと残存下肢の末端側の端部との間の領域における血行循環を妨げることを必然的に伴う可能性があることが観察されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記のような従来技術に鑑み、本発明の目的は、小さなプレストレス力以上の大きな力を必要とすることなく、残存下肢あるいは義足ソケットに対して良好な気密シールを確保する義足ソケットあるいはライナーを作り出すことである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この問題は、本発明において、請求項1に記載の義足ソケットまたは請求項14に記載のライナーによって解決される。
【0012】
本発明の義足ソケットは、義足ソケットのカップ状の内部ボリュームの内側周辺全体((好ましくは)に沿って伸びている環状チャンバに、末端側の閉鎖端部から離れた基部側の開口部の近くで取り付けられる。前記チャンバは、義足ソケットのほぼ内側表面に沿ってリング状に延びており、義足ソケットの輪郭に適合する。
【0013】
従来の方法では、義足ソケットの内部ボリュームの形状及び容積をソケットの種類及び使用される義足の種類に適応させていた。
【0014】
チャンバは、義足ソケットの内部ボリュームに向かって面している壁を有し、輪郭適応材料で作られている。この壁は、残存下肢の皮膚に対して、あるいはライナーが使用される場合にはライナーの外側表面に対して、気密に接触するように構成されている。圧力平衡ダクトにより、少なくとも大気圧が常にチャンバの中に存在している状態が確保される。
【0015】
本発明のデバイスによれば、残存下肢から義足ソケットを引き離すように力が作用するとき、チャンバとソケット末端側の端部との間の領域における残存下肢と義足ソケットとの間のギャップに負圧が生じる。チャンバが大気圧で通気されているので、壁における圧力勾配は、残存下肢の皮膚あるいはライナーに対して更に気密にかつ強く、可撓性の輪郭適応壁を圧縮する傾向を有する。
【0016】
従って、また先行技術とは反対に、本発明の製品における前記負圧は圧縮力を増大させ、そのため、気密シールを改善する。
【0017】
本発明の解決策によれば、負圧の存在下では、気密シール効果は最早シールのプレストレス力に依存しないものとなる。その代わりに、本発明のデバイスによれば、シール力は負圧の関数として自動的に作用し、負圧が増加するとより大きくなる。
【0018】
可撓性を備えた適応壁は、初期力が非常に低いレベルで残存下肢に対して維持され得るものである。
【0019】
必要とされる基本的なプレストレス力を発生させるために、いくつかの技術を使用することができる。
【0020】
一つの技術は、弾性材料で作られた可撓性のある輪郭適応壁を設けることにあり、即ち、チャンバの要求される位置で義足ソケットの内側幅よりも小さい直径を有するカフ形状構造とすることにある。ここで、このカフの縁が義足ソケットの内側に接続される場合、弾性材料は伸長され、一方、中間ゾーンは実質的には伸長されないままである。このようにして、必要とされる内側に向かうプレストレス力が得られる。
【0021】
もう一つの技術は、チャンバの中にリングを挿入し、リングが輪郭適応壁に対応して内側に曲がるようにすることである。
【0022】
最後に、チャンバ内部ボリュームの主要なゾーンは、義足ソケットの正に壁の中に構成することが可能である。即ち、義足ソケットの内壁の周囲の溝の形態で構成する。この溝は、ソケット内側壁の円滑な輪郭と連続して延びている可撓性のある気密な壁によって、ソケットの内部ボリュームに面している側の面に渡って延びている。
【0023】
最もシンプルなモードでは、圧力平衡ダクトはチャンバ内部ボリュームを外部大気と接続する、ソケット・ウォールの中を通っている通常のボアホールであってもよい。
【0024】
同じ基本的な設計の原則はまた、ライナーに適用することも可能である。この場合、ライナーは周辺チャンバに取り付けられ、その周辺チャンバは、末端側のライナー端部の外側、且つ、末端側のライナー端部からある距離だけ隔てられた位置に配置される。また、このチャンバは輪郭適応壁に取り付けられることになる。この輪郭適応壁は、しかしながら、ライナーの外側に存在しており、外側に伸びている。義足ソケットが着用されるとき、前記チャンバは義足ソケットの内側壁をシールする。また、チャンバは、圧力平衡ダクトを介して外部大気に通気される。圧力平衡ダクトは、ライナーの基部側の縁に向かってライナー壁の中で伸びており、それによって、ライナーと義足ソケットが着用されたときであっても、完全に閉じられることがない。
【0025】
上述されている新しいシール技術はまた、機械的固定手段を用いて付加的に取り付けられるソケットにも適用することができることが理解される。例示的には、チャンバが取り付けられた義足ソケットは、機械的スナップイン手段が十分な気密性を備えているとすれば、末端側の端部で機械的スナップイン手段を有するライナーと一緒に使用することが可能であり、義足ソケットに対してインターロックする方法で接続される。また、チャンバを含む本発明のソケットは、下腿義足または上腕義手用に使用することが可能であり、それらにおいては、義足ソケットの一部がそれぞれの関節丘を越えて突出し、トングに似た方法で保持される、
最後に、前記チャンバは、義足ソケット内で、あるいはライナー外側上で、一定の高さに伸びている必要は必ずしもない。実際には、前記チャンバは、波状に伸びうるものであっても良く、従って、最適な気密性シールが実現される位置に取り付けることができる。
【0026】
特定の解剖学的な条件により、所与の残存下肢ゾーンがソケット・ウォールに対して気密に押し付けることが確保される場合には、前記シールチャンバは、内側ソケット周辺全体または外側ライナー周辺全体に渡って伸びている必要はない。
【0027】
本発明の更なる展開が従属請求項の中でクレイムされている。明示的に例示された実施形態の対象とはなっていない組み合わせであっても、クレイムされていると解釈されるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
添付されている図面は、本発明の実施形態を例示している。
【0029】
大幅に概略化された方法で、図1は、本発明の例示的な大腿義足1を示している。義足1は、アダプタ3により人工膝関節4に接続されている義足ソケット2を備えている。足部6を有する人工下腿は、人工膝関節4に接続される。
【0030】
義足ソケット2は、内側壁8を有するソケット・ウォール7、外側壁9、及びソケット・エンド11から構成される。ソケット・エンド11は、壁の下端部にあるソケット・ウォール7の中に統合される。ソケット・ウォール8と一緒に、ソケット・エンド11は、実質的にカップ形状内部ボリューム12の範囲を定め、この内部ボリューム12は、基部側の端部にある挿入開口部を介してアクセス可能である。内部ボリューム12の長さ及び形状は、残存下肢の種類及び関与している義足処理の種類に依存する。内部ボリューム12の特定の性質に関してその他で顕著なものはない。
【0031】
義足ソケット2は、いわゆる吸引ソケットであり、負圧により残存下肢に対して固定される。
【0032】
残存下肢が義足ソケット2に入るときに、残存下肢より先に空気が逃げることができるようにするために、選択的作動バルブ14がソケット・ウォール7と端部11との間にある遷移領域に取り付けられている。
【0033】
吸引ソケットは、負圧により残存下肢に対して定位置に基本的には保持される。この負圧を維持するため、チャンバ15が基部側の挿入開口部13の近くに、従って、ソケット・エンド11からは離れた位置に設けられている。このチャンバ15は、ソケット・ウォール7に沿って、その内側表面8に沿って、閉鎖リングとして周方向に伸びている。従って、チャンバ15は内側空間12のまわりに環状に伸びている。
【0034】
チャンバ壁の一つは、ソケット・ウォール7の対応している環状ゾーン16であり、内側に面している壁の境界を定めている弾性環状バンド18を備えている。このバンド18は、ソケット・ウォール7の内側表面8上の周囲に位置している。
【0035】
バンド18の材料は、可撓性のある弾性的に伸長可能で、局所輪郭に適応することができるものが選択される。
【0036】
縁において、バンド18は、2つの狭いストリップ19及び21に沿って、適切な領域に沿って、内側表面8上に接着される。これら2つの狭いストリップ19及び21は、互いに距離を隔てて配置されている。バンド状セグメント22は、狭いストリップ19及び21の間に延びており、バンド18に予め与えられている張力によって内側に曲がっている。
【0037】
こうした構成は、バンド18がカフの形に形成される場合に得られ、カフの内径は、弛緩状態においてチャンバ15のレベルでのソケット2の周囲の断面よりも小さい。このストリップの形状の中間ゾーン22は、リムストリップ19及び21が伸びてソケットの中で所定の位置に固定されるときに、内側に伸びている状態で保持される。
【0038】
このように、チャンバ15の内部ボリュームはリングの形状を呈し、そのリングはソケット内部ボリューム12の周りで周囲から閉じられている。
【0039】
チャンバ15のレベルで、且つ、2つのリムストリップ19と21の間で、ソケット・ウォール7は、圧力平衡ダクトとして働くボア・ホール23を含んでいる。チャンバ15の内部ボリュームは、ボア・ホール23を介して外部大気と連通している。
【0040】
内側表面8に対する中間ゾーン22の高さ“b”は、0.5〜3cmの間であり、即ち、このゾーンにある内部ボリューム12の断面は、中間ゾーン22で1cm〜6cmだけ小さい。
【0041】
内側に凹んでいるバンドセグメント22の幅“a”は、2cm〜10cmの間である。
【0042】
次に、図2を用いて、新しい義足ソケット2の操作について説明する。
【0043】
義足を着けるとき、患者は、切断された残存下肢25を挿入開口部13を介して義足ソケット2の内部ボリューム12の中に挿入する。このプロセスの際、空気はバルブ14を介して出て行くことができる。残存下肢25が最早義足ソケット2の中に侵入することができなくなった時、即刻、挿入が終了となる。
【0044】
義足ソケット2が挿入された後、義足ソケット25の円錐形状によって、湾曲バンド18の形状の内側湾曲適応壁が早かれ遅かれ残存下肢25の外側と接触することになり、チャンバ15の内部ボリュームが減少する。バンドセグメント22の材料は、弾性的に伸長可能であり、残存下肢25の外側に円滑に適応し、それにより、図示されているように皺がなくなる。
【0045】
上記において、残存下肢25の「外側」について言及する場合、例示的には、スキンケア製品により処理された素肌、あるいは、予め取り付けられたライナーの外側を言う。
【0046】
ギャップ空間は、一方では残存下肢25によって境界が定められており、もう一方では内側表面8により境界が定められている。ギャップ空間は、挿入開口部13に向かって残存下肢25及びバンドセグメント22によってシールされ、バンドセグメント22は、残存下肢に対して気密性シールとして接触する。
【0047】
使用の際、例えば、歩行に際して地面から義足を持ち上げる間、得られたモーメントは、残存下肢25と義足ソケット2の間に残存下肢25から前記ソケット2を引き離そうとする力を発生させ、それによって、ギャップ空間の領域に負圧が発生することになる。この負圧は、残存下肢に隣接している湾曲したシールゾーン22の側に作用し、これに対して、大気圧は、その反対側の、チャンバ15の内部ボリュームの領域中に存在する。従って、狭いバンドセグメント22は、負圧の大きさに比例して、残存下肢25の外側に対して直接押し付けられる。このようにして、シール効果が確実に維持される。
【0048】
繊維弾性のため、例え、充填ギャップ空間よりも小さいものであるか、あるいは、非常に強い引張り力がある場合であっても、気密性シールがそのまま維持されることになる。圧縮力は、負圧とともに、弾性バンドセグメント22が残存下肢25の外側に対して押し付けられる初期プレストレス力とは無関係に、増加する。
【0049】
バンドセグメント22がその弛緩状態において使用する圧縮力は、初期気密性シールを実現するのに丁度十分なものでなければならない。
【0050】
実際に、半径方向の力がチャンバ15の領域にある残存下肢25の上に加えられず、一方では気密性シールを確実にするので、低いプレストレス/テンション力は、本発明の義足ソケットの着用快適度を増大させる。突出バンドセグメント22によって何もされずに残されている内側幅は、残存下肢の全ての自然発生的な体積変動が存在する場合に、十分大きいものであることのみが要求され、気密性シールは、チャンバ15の領域において残存下肢に対して維持される。
【0051】
義足ソケット2を引き抜くために、ユーザは、バルブ14を開けて内部ボリューム12の下から空気が入ることができるようにする。
【0052】
示されている実施形態は、実質組織を比較的多く含む残存下肢(例えば大腿義足)、及び、皮膚の下に比較的高い割合で骨を含んでいる残存下肢(例えば膝下残存下肢)の双方方に対して適用可能である。
【0053】
上記特定の残存下肢及び特定条件に応じて、チャンバ15は、上述されているように、閉じられたリングとして、あるいは、漏洩が予想される内側壁8に沿っているゾーンにおいてのみデザインすることが可能である。
【0054】
好ましくは、チャンバ15は、即ちシールは、可能な限り基部側の端部の近くに移動させることができる。この位置における体積の相対的な変化、従って、圧力の相対的な変化は、チャンバ15の端部側に対するものと比べて小さいが、そのようにして得られた冗長さは、小さな漏洩が起こる場合により有利なものとなる。その理由は、著しい圧力上昇が生ずる前に、端部側の場合と比べてかなりの量の空気が入らなければならないからである。
【0055】
図1の実施形態では、チャンバ15は、実質的にカフによって内部ボリューム12に向かって境界が定められ、そのカフの縁は、プレストレスされ、外側に引張られる。
【0056】
バンド18の一部を挿入開口部13の縁の上に折り重ねることにより、チャンバを作成するという可能性もある。
【0057】
図3は、代替的実施形態を示していて、これは、全側面にかなり柔らかい組織を有する残存下肢に取り付けられる義足のために、特に適当である。
【0058】
図1及び2のデザインとは異なり、図3の実施形態におけるチャンバ15は、環状の溝またはチャネルによって外側での境界が定められている。当該環状の溝またはチャネルは、ソケット・ウォール7の環状またはチャネル状の外側に向かう突出部26により規定されている。環状の溝27は、内側壁8に形成され、壁の中で周方向に伸びており、弾性バンド18により覆われている。バンド18は、実質的には応力が発生しないように環状の溝27を覆い、環状の溝27があたかも存在しないように、末端側の端部から基部側の端部への方向に内側表面8の輪郭を補完する。
【0059】
再び、本デザインのチャンバ15は、ボアホール23により外部大気で通気される。上述されている大腿義足は以下のように作動する:
残存下肢が義足ソケット2に入るときに、残存下肢の組織は、それ自体の弾性のため、バンド18を半径方向外側にある距離押して環状空間の中に入る。このようにして、バンド18は、前と同様に、存下肢に対して周囲から確実に接触することになり、また一方で、環状の溝27とバンド18との間で境界が定められているチャンバの内部ボリュームのそれぞれの領域は、ボアホール23を介して確実に通気されることになる。
【0060】
残存下肢から義足ソケット2を引き抜く方向に力が作用する場合、上記で論じられているように、負圧が効果を示すことになり、バンド18のゾーンを残存下肢に対して押し付け、気密性シールを実現することになる。
【0061】
図3の実施形態は、いくらかシンプルな製造手順の長所を与えているが、一方で、この形態はまた、全側面でかなり弾力的な組織を有する残存下肢に関係する処理に限定されている。このような条件が適合しない場合、この実施形態は、ゲル型エラストマーを用いることによって依然として適用可能である。
【0062】
負圧依存性、自己強化性シール圧縮力の基本的な考え方は、図1〜3の中で示されているような義足ソケットに限定されるものではない。この基本的な原理はまた、ライナーに対して適用可能であり、従って、既存の義足を改良することに対して適用可能である。
【0063】
図4は、本発明によるライナー30を示し、このライナー30は、底で開放されているカフとしてデザインされている。ライナー30は、通常の義足材料で作成されていて、当該材料は、一方では皮膚適応性があり、もう一方では半径方向に伸長可能である。
【0064】
ライナー30は、内側31と外側32とを有するカフの範囲を定める。上記で論じられているチャンバ15は、ライナーの基部側の端部近くで外側32上に位置しており、一方ではライナー30の外側32により境界が定められており、もう一方では弾性的に伸長可能なバンド18により境界が定められている。再び、バンド18は、2つのリム・ストリップ19及び21に沿って、外側壁32に対して接着により実質的に気密に固定される。
【0065】
チャンバ15の内側を通気する圧力平衡ダクトは、ライナー30の壁の中でダクト33の形状であり、空間15の内側を接続して、ライナー30の基部側の縁に空気が流れることを可能にする。圧力平衡ダクト33は、ライナー30の負荷とは無関係に閉鎖されることができないような方法で、付加的な強化要素を備えるようにデザインすることが可能である。初期シール力を生成するために、弾性リング34がチャンバ15内に形成され、バンド18の中間ゾーンに向かって外側に、半径方向にプレストレスされる。
【0066】
本発明の原理をより明確に示すために、図4は縮尺通りに描かれていない。
【0067】
本発明のライナー30は、以下のように使用される:
患者は、スリーブ状のライナー30を残存下肢の上に必要な高さまで引き上げる。この状態で、ライナー30の内側31は、ぴったりと且つ気密状態を保って皮膚の上に接触する。次に、患者は、残存下肢を図1に示されているような義足ソケットの中に挿入するが、図1に示されているようなチャンバ15はない。残存下肢が義足ソケットの中に十分に深く入ると、即座に、バンド18の外側に湾曲しているゾーンが義足ソケットの内側に接触するようになる。このようにして、義足ソケットの内側と弾性的に柔軟なバンド18との間のシールが形成される。
【0068】
負圧によるシール効果及びチャンバ15の内側空間の通気については、既に説明されている。
【0069】
末端側の閉鎖端部を有するソックス状ライナーはまた、カフ状ライナーの代わりに使用することができる。
【0070】
義足ソケットは、末端側の端部から離れた一定の距離に位置している環状チャンバを含んでいる。この環状チャンバは、義足ソケットの内側に、残存下肢の外側に対して気密に接触するようにデザインされている輪郭適応壁によって形成される。この輪郭適応壁と硬質義足ソケットとの間にある空間は、大気により通気され、その結果、壁と、義足ソケットの領域内の末端側の端部との間に負圧が形成されるときに、残存下肢の上に輪郭を抱きかかえるように取り囲む壁の自己強化性圧縮力を生じさせる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の義足ソケットを含む大腿義足の縦断面図である。
【図2】本発明の義足ソケットと膝上残存下肢の相互作用を示す図である。
【図3】環状の溝に取り付けられた本発明の義足ソケットの縦断面図である。
【図4】膝上残存下肢に適用される本発明によるライナーの縦断面図である。
【符号の説明】
【0072】
1・・・大腿義足、2・・・義足ソケット、3・・・アダプタ、4・・・人工膝関節、6・・・足部、7・・・ソケット・ウォール、8・・・内側壁/内側表面、9・・・外側壁、11・・・ソケット・エンド、12・・・内部ボリューム、13・・・挿入開口部、14・・・バルブ、15・・・チャンバ、16・・・環状ゾーン、18・・・弾性環状バンド(輪郭適応壁)、19、21・・・ストリップ、22・・・中間ゾーン/バンドセグメント、23・・・ボア・ホール(圧力平衡ダクト)、25・・・残存下肢、26・・・リセス部、27・・・環状の溝、30・・・ライナー、31・・・内側、32・・・外側、33・・・圧力平衡ダクト、34・・・弾性リング。
Claims (21)
- 残存下肢を受け入れるためのカップ状義足ソケット(20)であって、下記特徴を備える:
実質的に寸法的に安定しているソケット・ウォール(7)、実質的に寸法的に安定しているソケット・エンド(11)、チャンバ(15)、及び少なくとも一つの圧力平衡ダクト(23)を備え、
前記ソケット・ウォール(7)は、外側に面している外側(9)、及び内側に面している内側(8)を有し、
前記ソケット・エンド(11)は、前記ソケット・ウォール(7)に接続され、前記壁と一緒に、カップ状の内部ボリューム(12)の境界を定め、
このカップ状の内部ボリューム(12)は、ソケットの縁によって境界を定められる挿入開口部(13)を介して、残存下肢(25)を受け入れるためにアクセス可能であり、
前記内部ボリューム(13)の形状は、前記残存下肢(25)の形状及び義足処理の性状の両者に対応しており、
前記チャンバ(15)は、前記内部ボリューム(12)に対して密封されており、前記ソケット・エンド(11)から間隔をあけた位置で、前記ソケット・ウォール(7)の前記内側(8)に取り付けられ、
前記チャンバ(15)は、義足ソケット(2)の周方向に少なくともある距離に渡って延び、且つ、前記義足ソケット(2)の前記内部ボリューム(12)に向かって面している壁(18)に取り付けられ、
前記壁(18)は、気密性を備えた輪郭適応材料で作られ、前記残存下肢(25)に対して前記内部ボリューム(12)を密封するためのシールとしての機能を備え、
前記圧力平衡ダクト(23)は、前記チャンバ(15)に入る一つの端部、及び少なくとも大気圧になっている加圧領域と連通するもう一つの端部を有する。 - 下記特徴を有する請求項1に記載の義足ソケット:
前記加圧領域は、外部大気により占められている。 - 下記特徴を有する請求項1に記載の義足ソケット:
前記チャンバ(15)は、前記ソケット・ウォール(7)の前記内側(8)において、周方向に一つの閉鎖リングとして形成された環帯である。 - 下記特徴を有する請求項1に記載の義足ソケット:
前記義足ソケット(2)の前記外側(9)に面している前記チャンバ(15)の壁は、前記ソケット・ウォール(7)により形成されている。 - 下記特徴を有する請求項1に記載の義足ソケット:
前記チャンバ(15)は、前記義足ソケット(2)の長手方向に3〜6cmの間の長さである。 - 下記特徴を有する請求項1に記載の義足ソケット:
前記輪郭適応壁(18)の材料は、弾性的に伸長可能である。 - 下記特徴を有する請求項1に記載の義足ソケット:
前記輪郭適応壁(18)と関連している手段を備え、
この手段は、前記輪郭適応壁(18)が、前記チャンバ(15)のレベルにある前記内部ボリューム(12)の周方向での前記輪郭適応壁(18)の長さに実質的に相当する距離に渡って、前記内部ボリューム(12)の中に湾曲して入るように配置されている。 - 下記特徴を有する請求項1に記載の義足ソケット:
前記手段は、半径方向にプレストレスされた輪郭適応壁(18)により構成されている。 - 下記特徴を有する請求項1に記載の義足ソケット:
前記チャンバ(15)の形状は、前記可撓性の壁(18)が開口部の境界を定めるように構成され、当該開口部は、前記チャンバ(15)の上または下の前記内部ボリューム(12)の断面よりも半径方向に1〜3cm小さい。 - 下記特徴を有する請求項1に記載の義足ソケット:
前記圧力平衡ダクトは、前記ソケット・ウォール(7)を貫通するボア(23)を備えている。 - 下記特徴を有する請求項1に記載の義足ソケット(2):
この義足ソケットは、前記チャンバ(15)のレベルにリセス部(26)を有し、
このリセス部は、周方向に見たとき、前記チャンバ(15)の長さに相当しており、
前記リセス部(26)は、前記可撓性の壁(18)によって覆われている。 - 下記特徴を有する請求項1に記載の義足ソケット:
前記リセス部(26)は、前記内側(8)に沿って伸びる環状の溝である。 - 下記特徴を有する請求項1に記載の義足ソケット:
その壁の厚さは、前記環状の溝(26)の位置を含む全ての位置で実質的に同一である。 - 使用時に、少なくともカフ状の残存下肢を取り囲むライナーであって、下記特徴を有する:
前記ライナーは、外側に面している外側(32)、及び前記残存下肢に面し内側に面していている内側を有し、
前記ライナーは、基部側の端部及び末端側の端部を有し、
前記ライナーは、チャンバ(15)を有し、このチャンバ(15)は、前記末端側の端部からある距離だけ離れた位置にある前記外側(32)上に構成され、且つ、前記ライナー(30)の周方向に少なくともある長さに渡って延び、
前記ライナーは、外側に湾曲している壁(18)を有し、この壁(18)は、気密性を備えた輪郭適応材料で作成され、義足ソケットの壁に対して前記ライナー(30)を密封するシールとして働き、且つ、
前記ライナーは、少なくとも一つの圧力平衡ダクト(33)を有し、この圧力平衡ダクトは、一端で前記チャンバ(15)に入り、もう一方の端部で外部大気と連通し、且つ、使用時にそれが空気透過性のまま残るように構成されている。 - 下記特徴を有する請求項14に記載の義足ソケット:
前記チャンバは、密閉リングの形状であり、且つ、前記ライナー(30)の前記外側(32)に沿って周方向に延びている。 - 下記特徴を有する請求項14に記載の義足ソケット:
前記ライナー(30)の前記外側(32)に面している前記チャンバ(15)の壁は、前記ライナー(30)により形成されている。 - 下記特徴を有する請求項14に記載の義足ソケット:
前記チャンバ(15)は、前記ライナー(30)の長手方向に3〜6cmの間に渡って延びている。 - 下記特徴を有する請求項14に記載の義足ソケット:
前記輪郭適応壁(18)の材料は、弾性的に伸長可能である。 - 下記特徴を有する請求項14に記載の義足ソケット:
前記輪郭適応壁(18)と関連している手段を備え、
この手段は、前記輪郭適応壁(18)が、前記チャンバ(15)のレベルにある前記ライナー(30)の周方向での前記輪郭適応壁(18)の長さに実質的に相当する経路に渡って、半径方向に外側に湾曲することができるように設計されている。 - 下記特徴を有する請求項14に記載の義足ソケット:
前記手段は、前記チャンバ(15)の中に接触しているテンションリング(34)を有している。 - 下記特徴を有する請求項14に記載の義足ソケット:
前記チャンバ(15)の形状は、使用状態において、前記可撓性の壁(18)がある断面を規定するように構成され、当該断面は、前記チャンバ(15)の上または下の前記ライナー(30)の断面よりも、半径方向に1〜3cm大きい。
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