JP2005348183A - パス選択装置及びパス選択方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 3GPPにて規定されるビームフォーミング適用時においても、従来からの一般的な回路構成である各フィンガにDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器とを具備するコンパクトな構成を維持して、CPICHのパスを確実に受信できるようにパス選択が行えるようにすること。
【解決手段】 CPICHを用いて遅延プロファイルを生成するCPICH遅延プロファイル生成部102と、DPCHを用いて遅延プロファイルを生成するDPCH遅延プロファイル生成部103と、CPICH遅延プロファイル及びDPCH遅延プロファイルに基づいてCPICHのパス選択を行ってフィンガ割り当てを行うフィンガ割り当て部104とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、CDMA(Code Division Multiple Access)方式を適用した移動通信システムの移動局における受信機にて用いられるパス選択装置及びパス選択方法に関する。
従来のパス選択装置では、基地局から送信される特定のチャネルの遅延プロファイルを作成し、その遅延プロファイルのみから上位パス検出を行い、上位パスの中からRake合成に用いる有効パスを選択し、Rake合成器のフィンガ部に割り当てるようにしている(例えば特許文献1)。
フィンガ部では、CPICH(Common Pilot Channel:共通パイロットチャネル)とDPCH(Dedicated Physical Channel:専用物理チャネル)のパスタイミングは一致していることを前提に、回路のコンパクト化のため各フィンガにCPICH逆拡散器とDPCH逆拡散器とを具備させ、フィンガ毎に同一タイミングでCPICHとDPCHの逆拡散を行うのが一般的である。
一方、3GPP(3rd Generation Partnership project)において標準化作業が進められているCDMA通信システムでは、基地局はDPCHにビームフォーミング(Beam Forming)送信を適用できることが規定されている。
このビームフォーミング送信の適用時では、CPICHとDPCHとが異なる特性のアンテナから送信される可能性がある。その場合には、それぞれ違ったパスを通り移動局に受信される。したがって、移動局では、ビームフォーミング非適用時のパス選択においては、CPICHを用いたCPICH遅延プロファイルによってパス選択を行うが、ビームフォーミング適用時においては、DPCHを用いたDPCH遅延プロファイルによるパス選択を行わなければならない。
特開平10−190522号公報 3GPP TS25.101
上記のように3GPPにて規定されるビームフォーミング送信に対応する移動局では、DPCHによるパス選択を行わなければならないが、DPCHの遅延プロファイルからのみパス選択を行った場合には、CPICHのパスを確実に受信することはできないという問題がある。
したがって、CPICHを用いて制御を行うように構成されたモジュールでは、測定精度劣化が生じ、最悪の場合には、通信が確立できない可能性もある。なお、前記モジュールとは例えば、AFC(Auto Frequency Control:自動周波数制御)やSpeed Detection(移動速度検出)などが該当する。
また、一方で、前記CPICHを用いて制御を行うように構成されたモジュールをDPCH に挿入されたパイロット部を用いて動作させることも考えられる。しかし、一般的に、CPICHに比べてDPCHのパイロット部の受信レベルは低いので、測定精度劣化が生じてしまう。
また、前記モジュール専用に、CPICH遅延プロファイルを作成し、CPICH専用フィンガを具備することも考えられるが、各フィンガにDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器を具備する従来の構成に比べて回路規模が増大してしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、3GPPにて規定されるビームフォーミング適用時においても、従来からの一般的な回路構成である各フィンガにDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器とを具備するコンパクトな構成を維持して、CPICHのパスを確実に受信できるようにパス選択が行えるパス選択装置及びパス選択方法を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、本発明のパス選択装置は、DPCHを用いて遅延プロファイルを生成するDPCH遅延プロファイル生成手段と、CPICHを用いて遅延プロファイルを生成するCPICH遅延プロファイル生成手段と、前記DPCH遅延プロファイル及びCPICH遅延プロファイルに基づいてフィンガ割り当てを行うフィンガ割り当て手段とを具備する構成を採る。
この構成によれば、遅延プロファイルをDPCHとCPICHの双方から作成し、その双方の遅延プロファイルそれぞれの上位パスを検出し、それに基づきCPICHのパスにフィンガ割り当てが行えるようにしたので、3GPPにて規定されるビームフォーミング適用時においても、従来からの一般的な回路構成である各フィンガにDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器とを具備するコンパクトな構成を維持して、CPICHのパスを確実に受信できるようになる。
本発明のパス選択装置は、上記の発明において、前記フィンガ割り当て手段は、前記DPCH遅延プロファイル及びCPICH遅延プロファイルのそれぞれにおいて受信レベルが大きい順に所定数の上位パスを検出する第1上位パス検出手段と、前記第1上位パス検出手段が検出したDPCH遅延プロファイルの上位パスの中から決められた数の上位パスを検出する第2上位パス検出手段と、前記第1上位パス検出手段が検出した上位パスの中で前記第2上位パス検出手段が検出した所定数の上位パスにおけるCPICHパス合成受信レベルを測定するCPICHパス合成受信レベル測定手段と、前記CPICHパス合成受信レベルと閾値とを比較する閾値比較手段と、前記比較の結果、前記測定したCPICHパス合成受信レベルが閾値以上で、かつ、DPCHパス合成受信レベルが最大となるようにパス選択を行う最大パス検出手段とを具備する構成を採る。
この構成によれば、前記フィンガ割り当て手段は、遅延プロファイルをDPCHとCPICHの双方から作成し、その双方の遅延プロファイルそれぞれの上位パスを検出し、決められた数のパス組み合わせにおいて、CPICHパス合成受信レベルが閾値以上で、かつ、DPCHパス合成受信レベルが最大になるようにパス選択を行うことができるので、3GPPにて規定されるビームフォーミング適用時においても、従来からの一般的な回路構成である各フィンガにDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器とを具備するコンパクトな構成を維持することができる。
本発明のパス選択装置は、上記の発明において、前記フィンガ割り当て手段は、前記DPCH遅延プロファイル及びCPICH遅延プロファイルのそれぞれにおいて受信レベルが大きい順に所定数の上位パスを検出する第1上位パス検出手段と、前記第1上位パス検出手段が検出したDPCH遅延プロファイルの上位パスの中から決められた数の上位パスを検出する第2上位パス検出手段と、前記第1上位パス検出手段が検出した上位パスの中で前記第2上位パス検出手段が検出した所定数の上位パスにおけるCPICHパス合成受信レベルを測定するCPICHパス合成受信レベル測定手段と、前記CPICHパス合成受信レベルと閾値とを比較する閾値比較手段と、前記比較の結果前記測定したCPICHパス合成受信レベルが前記閾値以下である場合に、DPCHパスレベルの一番小さいパスを削除し、CPICHパス合成受信レベルが閾値を越え、かつ、DPCHパス合成受信レベルが最大になるパスを追加するCPICH受信レベル考慮最大パス検出手段とを具備する構成を採る。
この構成によれば、前記フィンガ割り当て手段は、遅延プロファイルをDPCHとCPICHの双方から作成し、その双方の遅延プロファイルそれぞれの上位パスを検出し、決められた数のDPCH上位パスにおいて、CPICHパス合成受信レベルが閾値以上となるようにパス選択を行うことができるので、3GPPにて規定されるビームフォーミング適用時においても、従来からの一般的な回路構成である各フィンガにDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器とを具備するコンパクトな構成を維持することができる。
本発明のパス選択装置は、上記の発明において、前記閾値は、CPICHを用いて制御を行うモジュールの測定精度が満足できるレベル値であるという構成を採る。
この構成によれば、CPICHによって制御されるモジュールの測定精度を維持し、通信を確実に維持することができる。
本発明のパス選択方法は、DPCHを用いて遅延プロファイルを生成する工程と、CPICHを用いて遅延プロファイルを生成する工程と、前記DPCH遅延プロファイル及びCPICH遅延プロファイルに基づいてCPICHのパス選択を行ってフィンガ割り当てを行う工程とを具備するようにした。
この方法によれば、遅延プロファイルをDPCHとCPICHの双方から作成し、その双方の遅延プロファイルそれぞれの上位パスを検出し、それに基づきCPICHのパスにフィンガ割り当てが行えるようにしたので、3GPPにて規定されるビームフォーミング適用時においても、従来からの一般的な回路構成である各フィンガにDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器とを具備するコンパクトな構成を維持して、CPICHのパスを確実に受信できるようになる。
本発明のパス選択方法は、上記の発明において、前記フィンガ割り当てを行う工程では、前記DPCH遅延プロファイル及びCPICH遅延プロファイルのそれぞれにおいて受信レベルが大きい順に所定数のパスを検出する工程と、検出されたパスでのCPICHパス合成受信レベル及びDPCHパス合成受信レベルを測定する工程と、前記CPICHパス合成受信レベルと閾値とを比較する工程と、前記比較の結果、前記測定したCPICHパス合成受信レベルが閾値以上で、かつ、DPCHパス合成受信レベルが最大になるようにパス選択を行う工程とを具備するようにした。
この方法によれば、前記フィンガ割り当てを行う工程では、遅延プロファイルをDPCHとCPICHの双方から作成し、その双方の遅延プロファイルそれぞれの上位パスを検出し、決められた数のDPCH上位パスにおいて、CPICHパス合成受信レベルが閾値以上となるようにパス選択を行うことができるので、3GPPにて規定されるビームフォーミング適用時においても、従来からの一般的な回路構成である各フィンガにDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器とを具備するコンパクトな構成を維持することができる。
本発明のパス選択方法は、上記の発明において、前記フィンガ割り当てを行う工程では、前記DPCH遅延プロファイル及びCPICH遅延プロファイルのそれぞれにおいて受信レベルが大きい順に所定数のパスを検出する第1上位パス検出工程と、前記第1上位パス検出工程にて検出されたDPCH遅延プロファイルの上位パスの中で決められた数の上位パスを検出する第2上位パス検出工程と、前記第1上位パス検出工程にて検出された上位パスの中から前記第2上位パス検出工程にて検出された所定数の上位パスにおけるCPICHパス合成受信レベルを測定する工程と、前記CPICHパス合成受信レベルと閾値とを比較する工程と、前記比較の結果前記測定したCPICHパス合成受信レベルが前記閾値以下である場合に、DPCHパスレベルの一番小さいパスを削除し、CPICHパス合成受信レベルが閾値を越え、かつ、DPCHパス合成受信レベルが最大になるパスを追加する工程とを具備するようにした。
この方法によれば、前記フィンガ割り当てを行う工程では、遅延プロファイルをDPCHとCPICHの双方から作成し、その双方の遅延プロファイルそれぞれの上位パスを検出し、決められた数のパス組み合わせにおいて、CPICHパス合成受信レベルが閾値以上で、かつ、DPCHパス合成受信レベルが最大になるようにパス選択を行うことができるので、3GPPにて規定されるビームフォーミング適用時においても、従来からの一般的な回路構成である各フィンガにDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器とを具備するコンパクトな構成を維持することができる。
本発明の通信端末装置は、上記いずれかのパス選択装置を具備する構成を採る。
この構成によれば、遅延プロファイルをDPCHとCPICHの双方から作成し、その双方の遅延プロファイルそれぞれの上位パスを検出し、それに基づきCPICHのパスにフィンガ割り当てが行えるようにしたので、3GPPにて規定されるビームフォーミング適用時においても、従来からの一般的な回路構成である各フィンガにDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器とを具備するコンパクトな構成を維持して、CPICHのパスを確実に受信できるようになる。
本発明のプログラムは、DPCHを用いて遅延プロファイルを生成するDPCH遅延プロファイル生成手順と、CPICHを用いて遅延プロファイルを生成するCPICH遅延プロファイル生成手順と、前記DPCH遅延プロファイル及びCPICH遅延プロファイルに基づいてCPICHのパス選択を行ってフィンガ割り当てを行うフィンガ割り当て手順と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、遅延プロファイルをDPCHとCPICHの双方から作成し、その双方の遅延プロファイルそれぞれの上位パスを検出し、それに基づきCPICHのパスにフィンガ割り当てが行えるようにしたので、3GPPにて規定されるビームフォーミング適用時においても、従来からの一般的な回路構成である各フィンガにDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器とを具備するコンパクトな構成を維持して、CPICHのパスを確実に受信できるようになる。
本発明によれば、3GPPにて規定されるビームフォーミング適用時においても、従来からの一般的な回路構成である各フィンガにDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器とを具備するコンパクトな構成を維持して、CPICHのパスを確実に受信できるようにパス選択が行えるので、CPICHによって制御されるモジュールの測定精度を維持し、通信を確実に維持することができる。
本発明の骨子は、遅延プロファイルをDPCHとCPICHの双方から作成し、その双方の遅延プロファイルそれぞれの上位パスを検出し、それに基づきCPICHのパスにフィンガ割り当てが行えるようにすることによって、3GPPにて規定されるビームフォーミング適用時においても、従来からの一般的な回路構成である各フィンガにDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器とを具備するコンパクトな構成を維持して、CPICHのパスを確実に受信できるようにし、CPICHによって制御されるモジュールの測定精度を維持し、通信を確実に維持できるようにすることである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るパス選択装置を備える受信機の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すフィンガ割り当て部の構成例を示すブロック図である。図1では、パス選択装置101とそれに接続されるフィンガ部105と示されている。
図1において、パス選択装置101は、CPICHの遅延プロファイルを生成するCPICH遅延プロファイル生成部102と、DPCHの遅延プロファイルを生成するDPCH遅延プロファイル生成部103と、CPICH遅延プロファイル及びDPCH遅延プロファイルからCPICHのパスにフィンガ割り当てを行いフィンガ部105に対してパスタイミングを出力するフィンガ割り当て部104とを備えている。
フィンガ割り当て部104は、具体的には、例えば図2に示すように、CPICH遅延プロファイル及びDPCH遅延プロファイルにおいて受信レベルが大きい順に所定数のパスを検出する上位パス検出部201と、フィンガに割り当てることができるパス数に対するパス合成後の受信レベルを測定するCPICHパス合成受信レベル測定部202及びDPCHパス合成受信レベル測定部203と、CPICHパス合成受信レベル閾値を設定する閾値設定部204と、前記閾値とCPICHパス合成受信レベルとを比較する閾値比較部205と、閾値比較部205にて閾値以上と判定されたパスのうちDPCHパス合成受信レベルが最大となるパスの組み合わせを検出し、フィンガ部105に対してパスタイミングを出力する最大パス検出部206とを備えている。
フィンガ部105は、フィンガ割り当て部104の最大パス検出部206にて検出された各パスタイミングに従い、CPICHを逆拡散するCPICH逆拡散部106−1〜106−nと、DPCHを逆拡散するDPCH逆拡散部107−1〜107−nとを備えている。
次に、図1〜図4を参照して、上記のように構成されたパス選択装置101の動作について説明する。なお、図3は、図2に示す上位パス検出部における上位パスの検出例を示す図である。図4は、図2に示すCPICHパス合成受信レベル測定部202、DPCHパス合成受信レベル測定部203及び最大パス検出部204の動作を説明する図である。ここでは、本発明の理解を容易にするため、割り当てることのできるフィンガ数を3とし、またCPICHパス合成受信レベル閾値を10と仮定する。
CPICH遅延プロファイル生成部102およびDPCH遅延プロファイル103は、それぞれのチャネルの遅延プロファイルを作成する。上位パス検出部201は、CPICHとDPCHの各遅延プロファイルのそれぞれにおいて受信レベルが大きい順に所定数のパスを検出する。
例えば図3に示すように、検出されたパスタイミングt1〜t6において対応したパスの受信レベルであるDPCHパスレベルとCPICHパスレベルとがそれぞれ検出される。なお、図3では、DPCHのパスレベルを大きい順に並べてある。ビームフォーミング適用時には、CPICHとDPCHのパスに完全な相関があるとは限らないので、図3に示すように、CPICHパスレベルとDPCHパスレベルとは異なる場合がある。
上記のように、割り当てることのできるフィンガ数を3としているので、CPICHパス合成受信レベル測定部202及びDPCHパス合成受信レベル測定部203では、3パス合成受信レベルを図4に示すように測定する。ここで、図4では、検出されたパスタイミングt1〜t6においてフィンガ数3におけるパスの組み合わせとそのパスの合成受信レベルが示されている。
図4において、●印の付されたタイミングは選択されたパスタイミングを示している。例えば、No1のパス組み合わせでは、パスタイミングt1、t2、t3でのDPCHパス合成受信レベルは、図3を参照して、10+8+7=25となる。また、CPICHパス合成受信レベルは、6+0+2=8となる。
ここで、閾値設定部204に設定されているCPICHパス合成受信レベル閾値は、CPICHを用いて制御を行うモジュールの測定精度が満足できるレベル値に設定されている。つまり、例えば、DPCHの受信レベルが高いパスにフィンガ割り当てを行っても、CPICHの受信レベルが閾値以下であれば、AFCなどのCPICHを用いるモジュールで測定精度を満足できず、通信が確立しない可能性がある。したがって、CPICHパス合成受信レベル閾値を必ず満たすようにフィンガ割り当てを行わなければならない。
閾値比較部205では、閾値設定部204で設定されたCPICHパス合成受信レベル閾値と図4に示すCPICHパス合成受信レベルとを比較し、閾値以上のパスの組み合わせを最大パス検出部206に出力する。ここで、例に挙げて図4では、No4のパスの組み合わせにおけるCPICHパス合成受信レベル「11」と、No9のパスの組み合わせにおけるCPICHパス合成受信レベル「10」とが選択されることになる。
そして、最大パス検出部206では、図4におけるNo4のパスとNo9のパスとにおけるDPCHパス合成受信レベルを比較し、大きい方のパス(No4のパス)を最終的に割り当てるパスとして決定し、対応するパスタイミングをフィンガ部105に出力する。
斯くして、フィンガ部105では、CPICH逆拡散部106−1〜106−n及びDPCH逆拡散部107−1〜107−nにおいて、前記決定されたパスにおけるタイミングで逆拡散が行われ、基地局から送信されたCPICH及びビームフォーミング送信が適用されているDPCHが受信される。
ここで、前記受信レベルとは、受信SIR(Signal to Interference Ratio)を表すものであればどのようなものでもよい。また、近似として、受信電力を用いることも可能である。
また、閾値比較部205においては、保護段数を設け、ある値以上連続して閾値以下となる場合に、閾値以下と判定し、上記動作を行うようにすることも可能である。
さらに、なお、上位パス検出部201における上位パス検出方法については、受信SIRや受信電力の大きなパスを選択できればどのような方法でもよく、例えば、前記特許文献1に記載のような方法でも構わない。
このように、実施の形態1によれば、遅延プロファイルをDPCHとCPICHの双方から作成し、その双方の遅延プロファイルそれぞれの上位パスを検出し、決められた数のパス組み合わせにおいて、CPICHパス合成受信レベルが閾値以上で、かつ、DPCHパス合成受信レベルが最大になるようにパス選択を行うようにしたので、3GPPに規定されるビームフォーミング適用時においても、従来からの一般的な回路構成であるフィンガ部にDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器とを具備するコンパクトな構成をそのまま維持して、CPICHのパスを確実に受信できるようにパス選択を行うことができ、CPICHによって制御されるモジュールの測定精度を維持し、通信を確実に維持することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係るパス選択装置におけるフィンガ割り当て部の構成例を示すブロック図である。なお、図5では、図2に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には、同一の符号が付されている。ここでは、本実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。
図5に示すフィンガ割り当て部500では、図2(実施の形態1)に示したフィンガ割り当て部において、CPICHパス合成受信レベル測定部202に代えてCPICHパス合成受信レベル測定部501が設けられ、それに伴い最大パス検出部502が設けられている。
最大パス検出部502は、上位パス検出部201が検出したDPCH遅延プロファイルの中で決められた数の上位パスを検出し、CPICHパス合成受信レベル測定部501に与える。CPICHパス合成受信レベル測定部501は、最大パス検出部502にて検出された所定数の上位パスにおけるCPICHパス合成受信レベルを測定し、閾値比較部205に与える。
また、図5に示すフィンガ割り当て部500では、図2(実施の形態1)に示したフィンガ割り当て部においてDPCHパス合成受信レベル測定部203を削除し、最大パス検出部206に代えてCPICH受信レベル考慮最大パス検出部503が設けられている。
CPICH受信レベル考慮最大パス検出部503は、閾値比較部205での比較結果が閾値以下を示すとき、DPCHパスレベルの一番小さいパスを削除し、CPICHパス合成受信レベルが閾値を越え、かつDPCHパス合成受信レベルが最大になるパスを追加することを行い、フィンガ部105に対してパスタイミングを出力するようになっている。
次に、図5、図3、図4を参照して、上記のように構成されたパス選択装置101の動作について説明する。なお、ここでは、実施の形態1と同様に、割り当てることのできるフィンガ数を3とし、またCPICHパス合成受信レベル閾値を10と仮定する。
最大パス検出部502では、フィンガ数を3と仮定しているので、上位パス検出部201が検出したDPCH遅延プロファイルの中で決められた数3の上位パスを検出し、CPICHパス合成受信レベル測定部501に与える。
CPICHパス合成受信レベル測定部501では、最大パス検出部502にて検出された上位3パスのパス合成受信レベルを測定する。本例の場合、前記上位3パスは、図4におけるNo1のパス組み合わせであり、そのときのCPICHパス合成受信レベルは8となる。
閾値比較部205では、最大パス検出部502にて選択されたパスにおけるCPICHパス合成受信レベルと閾値設定部204からの前記閾値とを比較する。その結果、閾値以上にならない場合は、閾値以上になるパスを再選択しなければならない。そこで、CPICH受信レベル考慮最大パス検出部503では、まず、上位パス検出部201から受け取るDPCH受信レベルの中で一番小さいパスを削除する。
そして、CPICH受信レベル考慮最大パス検出部503では、CPICHパス合成受信レベルが閾値以上になるパスのうち、DPCHパス合成受信レベルが最大になるものを検索し、そのパスを第3のパスとして決定する。
図3の例で言えば、削除されるパスは、DPCHパスレベルの一番小さいタイミングt3のパスである。また、CPICHパス合成受信レベルが閾値10を超えなければいけないが、現在のパスであるタイミングt1とt2のCPICHパスレベルが6と0であるので、新たに追加されるパスでのCPICHパスレベルは4を超えるものでなければならない。つまり、図2においては、タイミングt6となる。
なお、閾値よりも大きかった場合、閾値比較部205は、CPICH受信レベル考慮最大パス検出部503では、前記選択された3パスがそのまま最終的に選択されるパスとなる。
このように、実施の形態2によれば、遅延プロファイルをDPCHとCPICHの双方から作成し、その双方の遅延プロファイルそれぞれの上位パスを検出し、決められた数のDPCH上位パスにおいて、CPICHパス合成受信レベルが閾値以上となるようにパス選択を行うようにしたので、3GPPに規定されるビームフォーミング適用時においても従来からの一般的な回路構成であるフィンガ部にDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器とを具備するコンパクトな構成をそのまま維持して、CPICHのパスを確実に受信できるようにパス選択を行うことができ、CPICHによって制御されるモジュールの測定精度を維持し、通信を確実に維持することができる。
加えて、本実施の形態2では、実施の形態1のように、全てのパス組み合わせのパス合成受信レベルを測定する必要がないので、簡易に実現することができるという効果も得られる。
本発明は、3GPPに規定されるビームフォーミングに対応する移動局受信機を、従来からの一般的な回路構成であるフィンガ部にDPCH逆拡散器とCPICH逆拡散器とを具備するコンパクトな構成をそのまま維持して構成するのに好適である。
本発明の実施の形態1に係るパス選択装置を備える受信機の構成を示すブロック図 図1に示すフィンガ割り当て部の構成例を示すブロック図 図2に示す上位パス検出部における上位パスの検出例を示す図 図2に示すCPICHパス合成受信レベル測定部、DPCHパス合成受信レベル測定部及び最大パス検出部の動作を説明する図 本発明の実施の形態2に係るパス選択装置におけるフィンガ割り当て部の構成例を示すブロック図
符号の説明
101 パス選択装置
102 CPICH遅延プロファイル生成部
103 DPCH遅延プロファイル生成部
104、500 フィンガ割り当て部
105 フィンガ部
106−1〜106−n CPICH逆拡散部
107−1〜107−n DPCH逆拡散部
201 上位パス検出部
202、501 CPICHパス合成受信レベル測定部
203 DPCHパス合成受信レベル測定部
204 閾値設定部
205 閾値比較部
206、502 最大パス検出部
503 CPICH受信レベル考慮最大パス検出部

Claims (9)

  1. DPCHを用いて遅延プロファイルを生成するDPCH遅延プロファイル生成手段と、CPICHを用いて遅延プロファイルを生成するCPICH遅延プロファイル生成手段と、前記DPCH遅延プロファイル及びCPICH遅延プロファイルに基づいてフィンガ割り当てを行うフィンガ割り当て手段と、を具備することを特徴とするパス選択装置。
  2. 前記フィンガ割り当て手段は、前記DPCH遅延プロファイル及びCPICH遅延プロファイルのそれぞれにおいて受信レベルが大きい順に所定数の上位パスを検出する第1上位パス検出手段と、前記第1上位パス検出手段が検出したDPCH遅延プロファイルの上位パスの中から決められた数の上位パスを検出する第2上位パス検出手段と、前記第1上位パス検出手段が検出した上位パスの中で前記第2上位パス検出手段が検出した所定数のパスにおけるCPICHパス合成受信レベルを測定するCPICHパス合成受信レベル測定手段と、前記CPICHパス合成受信レベルと閾値とを比較する閾値比較手段と、前記比較の結果、前記測定したCPICHパス合成受信レベルが閾値以上で、かつ、DPCHパス合成受信レベルが最大となるようにパス選択を行う最大パス検出手段と、を具備することを特徴とする請求項1記載のパス選択装置。
  3. 前記フィンガ割り当て手段は、前記DPCH遅延プロファイル及びCPICH遅延プロファイルのそれぞれにおいて受信レベルが大きい順に所定数の上位パスを検出する第1上位パス検出手段と、前記第1上位パス検出手段が検出したDPCH遅延プロファイルの上位パスの中から決められた数の上位パスを検出する第2上位パス検出手段と、前記第1上位パス検出手段が検出した上位パスの中で前記第2上位パス検出手段が検出した所定数の上位パスにおけるCPICHパス合成受信レベルを測定するCPICHパス合成受信レベル測定手段と、前記CPICHパス合成受信レベルと閾値とを比較する閾値比較手段と、前記比較の結果前記測定したCPICHパス合成受信レベルが前記閾値以下である場合に、DPCHパスレベルの一番小さいパスを削除し、CPICHパス合成受信レベルが閾値を越え、かつ、DPCHパス合成受信レベルが最大になるパスを追加するCPICH受信レベル考慮最大パス検出手段と、を具備することを特徴とする請求項1記載のパス選択装置。
  4. 前記閾値は、CPICHを用いて制御を行うモジュールの測定精度が満足できるレベル値であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のパス選択装置。
  5. DPCHを用いて遅延プロファイルを生成する工程と、CPICHを用いて遅延プロファイルを生成する工程と、前記DPCH遅延プロファイル及びCPICH遅延プロファイルに基づいてCPICHのパス選択を行ってフィンガ割り当てを行う工程と、を具備することを特徴とするパス選択方法。
  6. 前記フィンガ割り当てを行う工程では、前記DPCH遅延プロファイル及びCPICH遅延プロファイルのそれぞれにおいて受信レベルが大きい順に所定数のパスを検出する工程と、検出されたパスでのCPICHパス合成受信レベル及びDPCHパス合成受信レベルを測定する工程と、前記CPICHパス合成受信レベルと閾値とを比較する工程と、前記比較の結果、前記測定したCPICHパス合成受信レベルが閾値以上で、かつ、DPCHパス合成受信レベルが最大になるようにパス選択を行う工程と、を具備することを特徴とする請求項5記載のパス選択方法。
  7. 前記フィンガ割り当てを行う工程では、前記DPCH遅延プロファイル及びCPICH遅延プロファイルのそれぞれにおいて受信レベルが大きい順に所定数のパスを検出する第1上位パス検出工程と、前記第1上位パス検出工程にて検出されたDPCH遅延プロファイルの上位パスの中で決められた数の上位パスを検出する第2上位パス検出工程と、前記第1上位パス検出工程にて検出された上位パスの中から前記第2上位パス検出工程にて検出された所定数の上位パスにおけるCPICHパス合成受信レベルを測定する工程と、前記CPICHパス合成受信レベルと閾値とを比較する工程と、前記比較の結果前記測定したCPICHパス合成受信レベルが前記閾値以下である場合に、DPCHパスレベルの一番小さいパスを削除し、CPICHパス合成受信レベルが閾値を越え、かつ、DPCHパス合成受信レベルが最大になるパスを追加する工程と、を具備することを特徴とする請求項5記載のパス選択方法。
  8. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のパス選択装置を具備することを特徴とする通信端末装置。
  9. DPCHを用いて遅延プロファイルを生成するDPCH遅延プロファイル生成手順と、CPICHを用いて遅延プロファイルを生成するCPICH遅延プロファイル生成手順と、前記DPCH遅延プロファイル及びCPICH遅延プロファイルに基づいてCPICHのパス選択を行ってフィンガ割り当てを行うフィンガ割り当て手順と、を具備することを特徴とするプログラム。
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