JP2005343368A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Takeo Mazaki
健雄 真崎
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Abstract

【課題】 中〜高周波ロードノイズの抑制を実質的に既存のタイヤ製造設備だけで大幅なコスト上昇を招くことなく製造可能にする空気入りラジアルタイヤを提供する。
【解決手段】 カーカス層4の外周にスチールコード7からなる複数層のベルト層6を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ベルト層6を構成するスチールコード7のタイヤ幅方向両端部域での素線径をタイヤ幅方向中央部域での素線径よりも太くした。
【選択図】 図1

Description

本発明は空気入りラジアルタイヤに関し、さらに詳しくは、中〜高周波ロードノイズの抑制を実質的に既存のタイヤ製造設備だけで大幅なコスト上昇を招くことなく製造可能にする空気入りラジアルタイヤに関する。
空気入りラジアルタイヤでは、特に対策が採られていない場合には、周波数250Hz付近の中〜高周波ロードノイズが顕著にあらわれる。この中〜高周波ロードノイズとは、路面から拾った振動でタイヤが共振し、その振動が車軸を通して車室に伝達され、車室内に共鳴音を発生するという騒音のことである。従来、中〜高周波ロードノイズの抑制対策として種々の提案がされているが、最も一般的な方法としては、ベルト層エッジ付近にベルトエッジテープ、ベルトエッジクッションなどを巻き付け、そのベルト層エッジ部の剛性を向上させるという手法である(特許文献1など)。
しかし、従来の抑制方法は、いずれも既存のタイヤ製造設備だけで対策を実施することは困難であり、新たな製造設備を使用したり、或いは新たな材料を使用したりする必要があり、またタイヤの基本設計を変更する必要があるなどするため、大幅なコスト上昇を余儀なくされ、必ずしも十分な対策といえるものではなかった。
特開平11−99806号公報
本発明の目的は、中〜高周波ロードノイズの抑制を実質的に既存のタイヤ製造設備だけで大幅なコスト上昇を招くことなく製造可能にする空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
上記目的を達成する本発明の空気入りラジアルタイヤは、カーカス層の外周にスチールコードからなる複数層のベルト層を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ベルト層を構成するスチールコードのタイヤ幅方向両端部域での素線径をタイヤ幅方向中央部域での素線径よりも太くしたことを特徴とするものである。
本発明によれば、上記のようにベルト層を構成するスチールコードの素線径がタイヤ幅方向両端部域でタイヤ幅方向中央部域よりも太く形成されているためベルト層エッジ部付近の剛性が向上し、そのベルト層エッジ部付近の剛性アップにより中〜高周波ロードノイズを低減することができる。
また、スチールコードの素線径を長手方向に変化させることは、実質的に既存のスチールコード製造設備で実施できるため、格別の製造設備を用意することなく、つまり大幅なコスト上昇を招くことなく上記構成のタイヤを容易に製造することができる。
図1は、本発明の空気入りラジアルタイヤを例示する判断面図、図2は図1のタイヤに使用されるベルト層の要部を示す展開図、図3(A),(B)は、それぞれ同ベルト層のタイヤ幅方向中央と端部でのスチールコードの断面を示す。
図1の空気入りラジアルタイヤにおいて、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。タイヤ内側にカーカス層4が設けられ、そのカーカス層4はトレッド部1から左右のサイドウォール部2,2を経てビード部3,3へ延長し、そのビード部3,3においてビードコア5,5の周りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。このカーカス層4の外周側には2層のベルト層6,6が配置されている。
ベルト層6は少なくとも2層で構成されている。これらベルト層6を構成するスチールコード7は、図2に示すように、タイヤ周方向に対して20〜40度の角度をなし、かつ層間で互いに反対方向に傾斜して交差する関係になっている。さらに、これらスチールコード7は複数本の素線が撚り合わされて構成されると共に、図3(B)に示すように、その素線7aの径がベルト層6の中央Pcに位置する箇所で最も細く、図3(A)に示すように、端部Peに位置する箇所で最も太くなるように形成されている。
このようにスチールコード7の素線径が、ベルト層6のタイヤ幅方向両端部域においてタイヤ幅方向中央部域よりも太い構成になっていることにより、ベルト層6のエッジ部付近の剛性が大きくなっている。したがって、その結果として、この空気入りラジアルタイヤの250Hz付近の中〜高周波ロードノイズを低減することができる。
このような効果を一層向上するため、スチールコード7を構成する素線径としては、ベルト層6のタイヤ幅方向両端Peでの素線径deがタイヤ幅方向中央Pcでの素線径dcの1.04倍以上1.4倍未満であるようにすることが好ましい。タイヤ幅方向両端Peの位置における素線径deがタイヤ幅方向中央Pcにおける素線径dcの1.04倍未満では、上述したロードノイズ低減効果が不十分になる。また、1.04倍以上であると、ベルト層エッジ部の剛性が高くなりすぎて乗り心地が悪化する。
本発明において、スチールコードは複数本のワイヤ素線を撚り合わせた構成からなるものが好ましいが、1本のワイヤ素線(単線)だけで構成したものであってもよい。また、複数の素線でコードを構成する場合の撚り構造としては、m+nであってもよく、m×nであってもよい。
ワイヤ素線の伸線加工方法は特に限定されないが、図4に示すように、ダイス径が順次小さくなるように並べた複数個のダイス10,・・・,10に対して金属素材70を順次通過させることにより伸線加工を行うのが一般的である。これら複数個のダイスのうち、最後の2〜3個のダイス10を、図5に示すように二つ割りにした割り型10a,10aで構成し、この対をなす割り型10a,10aを周期的に接近・離間を繰り返すように操作することにより、線径の太い部分と細い部分とが長手方向に交互に周期的に変化した素線7aを形成することができる。このようなダイス構造の変更は既存の伸線機の僅かな改造により達成することができる。
上記のようにして得た素線は、その複数本を太い部分と細い部分との位相を揃えるように集束すると共に加撚することにより、径の太い部分と細い部分とが長手方向に交互に配列したスチールコードにすることができる。このようにして得た複数本のスチールコードを、図6のように、スチールコード間で太い部分の位相がコード延長方向に対し角度θのズレを生ずるように平行に配列し、さらにカレンダー機で未加硫のコートゴムを被覆してベルト材にする。
このベルト材は、スチールコードの太径部分の長手方向中心を通る斜めのラインLでカットすることにより、タイヤ用のベルト層6にすることができる。このベルト層6はタイヤに使用するとき、カットラインLがタイヤ周方向に一致し、かつ角度θはベルト層におけるコード角度に一致する。この角度θしては、前述したように20〜40度が多く使用される。ベルト層6は、タイヤベルト層として周長が不足するときは、図6に示すように複数枚を継ぎ足し、タイヤ周長になるようにして使用する。
本発明に使用されるベルト層は、図6に示す例のように、スチールコード7がベルト層6の両端部でカットされる形態のほか、図7に示す例のように、スチールコード7がベルト層6の両端部で折り返されながらジグザグ状に連続巻き付けられる形態にしたものであってもよい。
タイヤサイズを215/45ZR17、ベルト層を構成するスチールコードのコード撚り構造を2+2にする点を共通にし、スチールコードの素線径を0.25mmの一定にした従来タイヤと、ベルト層の幅方向中央と端部とで表1のように異ならせた実施例タイヤ1及び2をそれぞれ製作した。
これら3種類の空気入りラジアルタイヤについて、周波数250hzのロードノイズの音圧を測定したところ、表1の結果を得た。なお、ロードノイズは音圧の逆数を以って評価し、従来タイヤの音圧の逆数を100とする指数で表わした。指数が大きいほどロードノイズの抑制効果に優れていることを意味する。
Figure 2005343368
本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤの半断面図である。 図1のタイヤのベルト層の要部を示す展開図である。 (A),(B)はそれぞれ図2中のスチールコードの点Pe及びPcにおける断面図である。 本発明に使用されるスチールコードの素線の加工方法を示す説明図である。 図4に使用されるダイスの一例を示す概略正面図である。 本発明に使用されるベルト層の加工方法を示す説明図である。 本発明に使用されるベルト層の他の加工方法を示す説明図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
6 ベルト層
7 スチールコード
7a 素線

Claims (2)

  1. カーカス層の外周にスチールコードからなる複数層のベルト層を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ベルト層を構成するスチールコードのタイヤ幅方向両端部域での素線径をタイヤ幅方向中央部域での素線径よりも太くした空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記スチールコードの前記ベルト層のタイヤ幅方向両端での素線径をタイヤ幅方向中央での素線径の1.04倍以上1.4倍未満にした請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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