JP2005310676A - 放電灯点灯装置及び照明器具 - Google Patents

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【課題】ランプ始動時の状態(初始動・再始動)に関係なく同一検出・同一制御方式で複数種のランプ定格電力種を判別でき、且つ、ランプ安定点灯前に判別可能とすることで、ランプへのストレスの少ない始動が可能な高圧放電灯点灯装置を提供する。
【解決手段】直流電源からの電力を変換して高圧放電灯に電力を供給する電力変換回路と、電力変換回路の供給電力を制御する点灯制御回路とを備え、複数種の高圧放電灯を負荷対象として、そのうちのいずれか1つを接続して点灯する放電灯点灯装置であって、接続された高圧放電灯の種類は、高圧放電灯のある特定期間の電気特性の変化率を見て判別し、判別結果に基づいて選択した所望の電気特性で接続された高圧放電灯を点灯する。
【選択図】図1

Description

本発明は高圧放電灯を電子点灯させるための放電灯点灯装置及び照明器具に関するものである。
高圧放電灯(HIDランプ)を点灯させる高圧放電灯点灯装置としては従来銅鉄型の安定器が主流であった。しかし、近年、安定器の軽量化・小型化・高機能化を目的とした多くの電子部品を用いた電子バラストが主流となりつつある。この電子バラストについて以下簡単に説明する。
図30に電子バラストのブロック図を示す。交流電源Vsに整流回路を含む直流電源回路部1が接続され、その出力端に放電灯への供給電力を調整・制御できるインバータ回路部2が接続され、さらにその出力端に放電灯DLが接続されている。インバータ回路部2は直流電源回路部1の出力を低周波の交流電圧に変換して放電灯DLに供給する点灯回路部3と、放電灯DLの状態に応じて点灯回路部3の動作を制御する制御回路部4とを備えている。
このような従来の点灯装置では、特性の異なるHIDランプを点灯する場合、点灯しようとするランプに適合した高圧放電灯点灯装置を用いる必要があった。つまり特性の異なる各々の放電灯に対して、それぞれ専用の高圧放電灯点灯装置を設けなければならず、開発費用・開発期間等の面での投資が多大であった。このような理由より高圧放電灯点灯装置は、複数種のHIDランプを点灯することができる性能が望まれていた。
そこで、特開2003−229289号公報には、複数種のHIDランプを対象とした高圧放電灯点灯装置について提案されており、HIDランプが所定の閾値を超えるまでの時間を積算して負荷種を判別する手段や、HIDランプが安定点灯状態に達してから過渡的な変化を点灯装置から与えて負荷の過渡応答を検出し負荷種を判別する手段について紹介されている。
特開2003−229289号公報
特許文献1の従来例を用いた場合、ランプ消灯後直ぐに電源を再投入する再始動モードではランプの過渡特性が初始動時とは異なるため、ランプを再始動するタイミングに規制が生ずる。その他、ランプを一度安定点灯させてから過渡的な変化を与える場合にはランプに過剰な負荷が掛かる可能性や、制御の複雑化が考えられる。
本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ランプ始動時の状態(初始動・再始動)に関係なく同一検出・同一制御方式で複数種のランプ定格電力種を判別することができ、更にランプ安定点灯前に判別が可能なことで、ランプへのストレスの少ない始動が可能な高圧放電灯点灯装置を提供することにある。
本発明によれば、上記の課題を解決するために、直流電源からの電力を変換して高圧放電灯に電力を供給する電力変換回路と、電力変換回路の供給電力を制御する点灯制御回路とを備え、複数種の高圧放電灯を負荷対象として、そのうちのいずれか1つを接続して点灯する放電灯点灯装置であって、接続された高圧放電灯の種類は、高圧放電灯のある特定期間の電気特性の変化率を見て判別し、判別結果に基づいて選択した所望の電気特性で接続された高圧放電灯を点灯することを特徴とするものである。
本発明による高圧放電灯点灯装置を用いることで、ランプの状態(初始動・再始動)に関係なく、ランプにストレスをかけることなく、複数のランプ定格電力種類を判別することができ、器具製造に一機種の高圧放電灯点灯装置を在庫しているだけで対応でき、製造費用を削減できる。また、ユーザーは用途に応じてランプを入れ換えて使用することが可能となる。
<実施の形態1>
図1に本発明の実施の形態1に係る高圧放電灯点灯装置の回路図を示す。以下、その回路構成について説明する。商用交流電源Vsには、整流平滑回路等を含む直流電源回路部1が接続されている。直流電源回路部1は、ダイオードD1〜D4よりなる全波整流回路と、その全波整流出力をスイッチングして昇圧するチョッパ回路と、昇圧された直流電圧を充電される平滑用コンデンサC1を含んでいる。インダクタL1とスイッチング素子Q1とダイオードD5は昇圧チョッパ回路を構成しており、スイッチング素子Q1が高周波でオン・オフされることで、商用交流電源Vsからの入力電流休止期間を低減し、入力電流歪率を改善する機能を有している。
直流電源回路部1の平滑用コンデンサC1に得られた直流電圧は、スイッチング素子Q2、インダクタL2、ダイオードD6からなる降圧チョッパ回路により降圧されて、コンデンサC2に充電される。スイッチング素子Q2は高周波でオン・オフされ、そのオン幅を可変制御することにより、コンデンサC2の電圧を可変とし、これにより負荷への電流を制御する限流要素を構成している。なお、インダクタL2には2次巻線が設けられており、インダクタL2に流れる電流がゼロになったことを検出して、スイッチング素子Q2がオンするように構成されている。スイッチング素子Q2が所定期間オンすると、コンデンサC1からスイッチング素子Q2、インダクタL2を介してコンデンサC2が充電され、スイッチング素子Q2がオフすると、インダクタL2の蓄積エネルギーが回生用ダイオードD6を介してコンデンサC2に充電される。この回生電流がゼロになると、スイッチング素子Q2がオンするように動作するものである。
コンデンサC2の両端には、スイッチング素子Q3,Q4の直列回路とスイッチング素子Q5,Q6の直列回路が並列接続されている。スイッチング素子Q3,Q4の接続点とスイッチング素子Q5,Q6の接続点の間には、イグナイタ回路IGを介して高圧放電灯DLが接続されている。イグナイタ回路IGは始動時に高圧放電灯DLを絶縁破壊させるための高電圧パルスを発生させる回路であり、安定点灯時には動作を停止する。スイッチング素子Q3,Q4はドライバ素子IC1を介してマイコンMCによりオン・オフを制御され、スイッチング素子Q5,Q6はドライバ素子IC2を介してマイコンMCによりオン・オフを制御される。スイッチング素子Q3,Q6がオンでスイッチング素子Q4,Q5がオフの状態と、スイッチング素子Q3,Q6がオフでスイッチング素子Q4,Q5がオンの状態とが交互に切り替わることで、高圧放電灯DLには交流電圧が供給される。すなわち、スイッチング素子Q3〜Q6は極性反転回路(インバータ回路)を構成している。
マイコンMCは制御用のマイクロコンピュータであり、スイッチング素子Q3〜Q6のオン・オフ状態を制御するほか、スイッチング素子Q2のオン幅も制御している。コンデンサC2の電圧は抵抗R1,R2,R3により分圧されて、ランプ電圧Vlaに相当する検出値として、マイコンMCに入力されている。また、コンデンサC2から極性反転回路への出力電流は、抵抗R4により電流−電圧変換されて、ランプ電流Ilaに相当する検出値として、マイコンMCに入力されている。これらの検出値を入力するために、マイコンMCはA/D変換機能を備えている。マイコンMCは、ランプ電圧Vlaの検出値とランプ種判別回路5からのランプ種判定信号に基づいて、高圧放電灯DLに供給すべきランプ電力Wlaの目標値を設定し、このランプ電力Wlaの目標値をランプ電圧Vlaの検出値で割り算することで、ランプ電流Ilaの目標値を算出し、ランプ電流Ilaの検出値が目標値と一致するように、スイッチング素子Q2のオン幅を可変制御する。なお、ランプ電圧Vlaの検出値に対応するランプ電力Wlaの目標値は、V−Wテーブルとしてマイコンのメモリに複数種類が格納されており、ランプ種判別回路からのランプ種判定信号に基づいて、ランプ種に応じたV−Wテーブルが選択して使用される。ただし、ランプ種判別の間は、コンデンサC2から極性反転回路に一定電流が出力されるように制御する。
次に、ランプ種判別回路5の構成について説明する。コンデンサC2の電圧は抵抗R1,R2,R3により分圧されて、ランプ電圧Vlaに相当する検出値として、コンパレータCP1,CP2の反転入力端子に印加されている。コンパレータCP1の非反転入力端子には、制御電源電圧Vccを抵抗R5,R6で分圧した基準電圧が検出値V1として印加されている。コンパレータCP2の非反転入力端子には、制御電源電圧Vccを抵抗R7,R8で分圧した基準電圧が検出値V2として印加されている。コンパレータCP1,CP2の出力はオープンコレクタとなっており、それぞれ抵抗R9,R10を介して制御電源電圧Vccにプルアップされると共に、スイッチ素子Q7,Q8のゲートに接続されている。スイッチ素子Q7はコンデンサC3の両端に並列接続されている。スイッチ素子Q8は抵抗R11と直列に接続されて、トランジスタTr1に流れる電流を開閉する。スイッチ素子Q8がオンのときには、制御電源電圧Vccと抵抗R11で決まる定電流がトランジスタTr1に流れ、カレントミラー回路を構成するトランジスタTr2にも同じ定電流が流れる。スイッチ素子Q7がオフのときには、コンデンサC3は定電流にて充電される。コンデンサC3の充電電圧はオペアンプOP1よりなるバッファ回路を介して、コンパレータCP3の非反転入力端子に印加されている。コンパレータCP3の反転入力端子には、制御電源電圧Vccを抵抗R12,R13で分圧した基準電圧が印加されている。コンパレータCP3の出力はオープンコレクタとなっており、抵抗R14を介して制御電源電圧Vccにプルアップされている。コンパレータCP3の出力はランプ種判定信号としてマイコンMCに入力されている。
以下、図1の回路の動作について説明する。商用交流電源Vsから電源が供給されると、イグナイタ回路IGよりランプDLを始動するため絶縁破壊電圧(数KV)がランプDLに印加される。ランプDLが絶縁破壊し、始動するとイグナイタ回路IGは停止し、抵抗R1,R2,R3よりなるランプ電圧検出回路を介して、ランプ種判別回路5にランプ電圧Vlaの検出値が入力される。
図1の回路では、ランプ電圧の変化率をランプ種判別回路5のV1検出回路とV2検出回路を用いて検出する。ここで言う変化率とは、ランプ電圧が時間経過と共に変化して行く関係から得られる値のことであり、dV/dt=(V2−V1)/(t2−t1)で表される式の中で変化する値のことである。ランプ電圧は点灯直後から時間とともに変化しており、V2,V1はそれぞれランプ電圧を図1のような検出回路を用いて検出したものである。t2,t1はそれぞれランプ電圧が所定値V2,V1へ達するまでの時間である。この実施の形態では、V2,V1を検出値として固定することで(V2−V1)は固定された値となるので、式の中ではt2−t1が可変する値、つまり変化率として導き出される。
ところで、検出値V1と検出値V2は、検出値V1<検出値V2という関係にあるので、ランプ電圧が定格点灯電圧に向かって徐々に上昇すると、まず検出値V1へと到達する。するとV1検出回路(コンパレータCP1)の出力がHレベルからLレベルへと切り替わり、スイッチ素子Q7がオフするので、図2のタイミングt1において、コンデンサC3への充電が始まる。
さらにランプ電圧が上昇し、検出値V2へと到達すると、V2検出回路(コンパレータCP2)の出力がHレベルからLレベルへと切り替わり、スイッチ素子Q8がオフするので、図2のタイミングt2において、コンデンサC3への充電が止まり、コンデンサC3はそれまで充電された電荷を維持する。
図2のタイミングt1からタイミングt2が、接続されている高圧放電灯DLの変化率である。つまり、固定値V1から固定値V2までランプ電圧が上昇する時間はランプ種類により異なるので、コンデンサC3の充電電圧もランプ種類により異なるのである。
図2のタイミングt1からタイミングt2の間にコンデンサC3の電圧がランプ種判定回路5の検出値電圧(抵抗R12,R13の分圧点の電圧)を超えないと、接続されたランプDLは例えば35ワットランプであると判断され、マイコンMCは負荷が35ワットランプであるものとして供給電力を制御する。
図2のタイミングt1からタイミングt2の間にコンデンサC3の電圧がランプ種判定回路5の検出値電圧(抵抗R12,R13の分圧点の電圧)を超えると、接続されたランプDLは例えば70ワットランプであると判断され、マイコンMCは負荷が70ワットランプであるものとして供給電力を制御する。
以下に図3〜図11と表1を用いてランプ種判定について詳細に説明する。
図3は市場に多種あるHIDランプの中から70Wランプ1種類について、ランプが冷え切った状態(初始動)からのランプ電圧立ち上がり特性と、点灯していたランプを一度消灯し、電源再投入した再始動(ランプが温かい状態)からのランプ電圧立ち上がり特性を比較したものである。図3の再始動はランプ消灯10秒後に電源を再投入したものであり、ランプ消灯から電源再投入の時間が長いほど、初始動の立ち上がり特性に近づく。図3のランプにおいては、ランプ消灯から30分後には初始動と同じ立ち上がり特性となった。この図からランプ電圧が少なくとも30Vより上は初始動・再始動に関係なく同等の立ち上がり特性をたどっていることが見える。(初始動・再始動の関係は上記ランプ以外も同等の関係を示す。)
図4に初始動時、図5に再始動時の上記70Wメタルハライドランプの発光スペクトルを示す。横軸は始動後の経過時間[秒]、縦軸は発光スペクトルの波長λ[nm]を示す。図4のスペクトルでは、ランプ始動から約80秒まではHg(水銀)が主発光成分であることが分かる。図5のスペクトルではランプ始動から約40秒まではHg(水銀)が主発光成分であることが分かる。
図3において、初始動の約80秒、再始動の約40秒はランプ電圧の傾きが変わる領域であり、この領域におけるランプ電圧の挙動は測定するランプや、周辺環境の状況により、ばらつきが大きい。そこで、図1で示した検出値V1,V2は水銀(Hg)が主発光成分である領域内に設定することで安定した傾きを検出できる。
図6,図7は、市場に各種あるHIDランプの中から35Wランプ1種類と、先の70Wランプを夫々初始動、再始動に分けて比較した図であり、上記で述べた水銀が主発光成分である領域内でのランプ電圧上昇の傾きに差があることが分かる。
図8に同35W及び70Wランプの立ち上がり特性データからランプ電圧上昇途中、30〜40Vの部分を抜き出したグラフを示す。この図から少なくとも30Vから50V付近まで35Wランプと70Wランプの電圧上昇の傾きがほぼリニアであり、差が明確であることが分かる。
ここまで例として市場に多種あるHIDランプより35Wと70Wランプ1種類ずつについて説明したが、少なくとも35W、70WのHIDランプ市場には表1で示す種類が販売されている。
Figure 2005310676
そこで入手可能な35Wと70Wのランプについて、同じく初始動・再始動時のランプ電圧立ち上がり特性のデータを測定したものを図9、図10に示す。この結果を更に測定本数を増やした結果から例として30〜40Vの部分を抜き出したものが図11である。図11において、実線は再始動時、破線は初始動時の特性である。この結果より、35WのHIDランプと70WのHIDランプにおける30〜40Vの部分でのランプ電圧上昇特性について、少なくとも2秒の差があることが分かる。
以上説明した内容により、図1のV1検出回路とV2検出回路を用いて接続されたランプの立ち上がり時の変化率を求める方法により、接続するランプ全種に対して、水銀主発光領域内で、初始動と再始動の傾きが等しくなるランプ電圧上昇傾向部にてランプ種を判定することで、ランプの状態(初始動・再始動)に関わらず、確実に負荷されているランプ種を判別し、所望の電力特性で負荷されているHIDランプを点灯できる高圧放電灯点灯装置を実現することが可能となる。
この実施の形態においては、図1の検出値V1,V2として、それぞれ図11で示す各ランプの30Vから40Vのランプ電圧上昇特性を検出し、ランプ種判定回路5はコンデンサC3が6秒以上充電されると70Wと判定する値に設定されている。
<実施の形態2>
図12に実施の形態2を示す。実施の形態1において、ランプ種類判別はランプ電圧がV1からV2へ至るのを検出し、そのときの所要時間tを変化率として比較し、ランプ種類を判別した。実施の形態2では同様にランプ電圧がV1〜V2の検出を用いて他の変化率を比較する。
実施の形態1で説明した式dV/dt=(V2−V1)/(t2−t1)は、(Vt −Vt-1 )/{t−(t−1)}とも表せる。つまり、あるタイミングtにおけるランプ電圧Vt から1つ前のタイミングのランプ電圧Vt-1 を引き算してその所要時間{t−(t−1)}で除算した値をV1からV2まで足し合わせれば、V1からV2までの傾きdV/dtを反映した値が算出できる。もちろん、足し合わせた値をランプ電圧がV1からV2へ至るのに要する時間(t2−t1)で割れば、より正確にV1からV2までの傾きdV/dtを反映した値が算出できる。
また、毎回(Vt −Vt-1 )の引き算を実行しなくても、単に、ランプ電圧がV1からV2へ至るまで、ランプ電圧Vt を足し合わせていくだけでも、dV/dtを反映した値を算出することは可能であり、その方が簡単な計算で行える。
そこで、Vla(t)という関数を時間tにおけるランプ電圧Vlaを表す関数と定義することで、それを時間に対して加算したものをΣVla(t)と表せる。つまり、図12において、V1からV2へ至るまでのランプ電圧を一定間隔で加算した値ΣVla(t)を変化率として比較することが可能である。
なお、ランプ電圧の立ち上がり特性については実施の形態1に記載のとおりであり、実施の形態2も同じく水銀(Hg)が主発光成分であるランプ電圧上昇領域内のランプ電圧の変化率を求めてランプ種類を判別する。
以上のランプ種判別手段を設けることでランプの状態(初始動・再始動)に関わらず、確実に負荷されているランプ種を判別し、所望の電力特性で負荷されているHIDランプを点灯できる高圧放電灯点灯装置を実現することが可能となる。
点灯装置の構成としては、図1において、ランプ種判別回路5を省略し、マイコンMCを用いて、V1からV2へ至るまでのランプ電圧を一定間隔で加算した積算値を算出し、基準値より大きいか小さいかを判定することで、図12のランプ種Aとランプ種Bとを判別可能とする。図12の例では、積算値SA は、ランプ種Aについて、ランプ電圧VlaがV1に達した時点tAV1からランプ電圧VlaがV2に達した時点tAV2までのランプ電圧Vlaの検出値Vla(t)を一定間隔で加算した積算値である。また、積算値SB は、ランプ種Bについて、ランプ電圧VlaがV1に達した時点tBV1からランプ電圧VlaがV2に達した時点tBV2までのランプ電圧Vlaの検出値Vla(t)を一定間隔で加算した積算値である。加算する一定間隔は、マイコンMCの割り込みタイマーなどにより決定すれば良い。あらかじめ積算値SA とSB の中間に基準値を設定しておいて、算出された積算値が基準値よりも小さければ、ランプ種Aと判定し、基準値よりも大きければ、ランプ種Bと判定すれば良い。
<実施の形態3>
図13に実施の形態3に係る高圧放電灯点灯装置の回路図を示す。図1の点灯装置と比較すると、スイッチング素子Q2とダイオードD6、インダクタL2、コンデンサC2からなる降圧チョッパ回路が省略されており、安定点灯時には、スイッチング素子Q3,Q4が低周波で交互にオン・オフされると共に、スイッチング素子Q3のオン時にはスイッチング素子Q6が、また、スイッチング素子Q4のオン時にはスイッチング素子Q5が高周波でスイッチングされることにより、降圧チョッパ回路の機能を実現している点が異なる。
また、図1の点灯装置におけるイグナイタ回路IGが省略され、代りに、インダクタL3とコンデンサC3のLC直列共振回路よりなる始動パルス発生回路が付加されている点が異なる。図1のイグナイタ回路IGは、パルス発生回路とパルストランスを組み合わせたものであり、始動時にはパルス発生回路によりパルス電圧を発生し、これをパルストランスにより昇圧して高圧放電灯DLに印加するものであったが、図13の点灯装置では、インダクタL3とコンデンサC3の共振作用により始動用の高電圧パルスを発生させている。
交流電源Vsが供給されると、放電ランプDLを始動するため、数十KHz〜数百KHzの固定または変動周波数によりスイッチング素子Q3,Q4が交互にオン・オフし、インダクタL3・コンデンサC3から成る共振回路からランプ絶縁破壊電圧(数KV)を発生して放電ランプDLを絶縁破壊する。これにより放電ランプDLが点灯すると、マイコンMCはランプ電流Ilaが流れ始めたことを検出し、始動時の動作から点灯時の動作に切り替わる。点灯時には、スイッチング素子Q3,Q4は数十〜数百Hzの低周波で交互にオン・オフされるので、インダクタL3・コンデンサC3から成る共振回路は絶縁破壊電圧を発生しない。
点灯時に、スイッチング素子Q3がオン、スイッチング素子Q4がオフの期間では、スイッチング素子Q5はオフのままでスイッチング素子Q6が高周波でオン・オフすることにより、インダクタL2とコンデンサC2よりなるローパスフィルタに高周波で断続するチョッピング電流が流れ、その高周波成分がコンデンサC2にバイパスされることで、放電ランプDLには一方向に直流電流が流れる。また、スイッチング素子Q3がオフ、スイッチング素子Q4がオンの期間では、スイッチング素子Q6はオフのままでスイッチング素子Q5が高周波でオン・オフすることにより、インダクタL2とコンデンサC2よりなるローパスフィルタに高周波で断続するチョッピング電流が流れ、その高周波成分がコンデンサC2にバイパスされることで、放電ランプDLには上記とは反対方向に直流電流が流れる。この動作を繰り返すことにより、放電ランプDLには低周波の矩形波電流が流れる。
なお、図1の点灯装置における回生用ダイオードD6の機能は、図13の点灯装置では、スイッチング素子Q5,Q6の逆方向ダイオードにより兼用されており、スイッチング素子Q5のオン時にインダクタL2に蓄積されたエネルギーはスイッチング素子Q5のオフ時にはスイッチング素子Q6の逆方向ダイオードを介して放出され、スイッチング素子Q6のオン時にインダクタL2に蓄積されたエネルギーはスイッチング素子Q6のオフ時にはスイッチング素子Q5の逆方向ダイオードを介して放出される。このインダクタL2に流れる三角波の電流をインダクタL2の2次巻線により検出しており、ゼロクロス検出(図中のZCS検出)回路により、回生電流がゼロになったことを検出すると、チョッパー用のスイッチング素子Q5,Q6をオンするように動作する。チョッパー用のスイッチング素子Q5,Q6のオン幅は、マイコンMCにより可変制御され、これにより放電ランプDLへの供給電力を制御可能としている。ただし、ランプ種判別の間は、放電ランプDLに一定電流が出力されるように制御するものとする。
図13では、ランプ電圧検出回路(Vla検出回路)やランプ電流検出回路(Ila検出回路)の図示を簡略化してあるが、図1の点灯装置と同様に、マイコンMCのA/D変換入力端子にランプ電圧に相当する検出値、ランプ電流に相当する検出値が入力されるように構成されていることは言うまでも無い。
放電ランプDLが点灯すると、ランプ電圧検出回路を介してマイコンMCによりランプ電圧情報が一定間隔で取得される。具体的には、マイコンMCのタイマー割り込み機能などを用いて、一定間隔でA/D変換入力端子の電圧を読み取ることにより、ランプ電圧検出回路からマイコンMCのA/D変換入力端子に入力されたランプ電圧に相当する検出値をランプ電圧情報として取得する。
マイコンMCでは、図14で示すように、ランプ電圧Vlaがある電圧Vla1へ到達すると、そこから一定時間T2をカウントするタイマーを起動し、このタイマーが一定時間T2のカウントを終了した時点でのランプ電圧V2’の値を読み取る。図14では、一定時間T2経過後のランプ電圧V2’は、35Wランプの場合はVfb35、70Wランプの場合はVfb70である。
ランプ電圧の立ち上がり特性については実施の形態1に記載のとおりであり、実施の形態3でも同じく水銀(Hg)が主発光成分であるランプ電圧上昇領域内のランプ電圧の変化率を求めてランプ種類を判別する。
ここで言う変化率とは、ランプ電圧が時間経過と共に変化して行くことであり、その関係はdV/dt=(V2’−V1)/(t2−t1)の式で表わすことができる。実施の形態3では、V1=Vla1、t2−t1=T2として固定しているので、V2’が変化する値となる。なお、t1はランプ電圧Vla=V1の時間で、全ランプに共通なので0と置き換えられる。つまり、V2’=Vfb35またはV2’=Vfb70のみ可変する値となるので、これが変化率となる。
図8を再び用いると、例えばVla1=30V、T2=4秒と決めると、35Wランプのランプ電圧が30Vから4秒後はV2’=40V、70Wランプのランプ電圧が30Vから4秒後はV2’=32〜33Vであることより、V2’≧36Vの場合は35Wランプ、V2’<36Vの場合は70Wランプと判別することで、ランプの種類を判別することが可能である。
ランプ種が判別されると、そのランプに適合したV−WテーブルがマイコンMCのメモリから参照され、ランプ電圧に応じて適切なランプ電力が供給されるように、チョッパ用のスイッチング素子Q5,Q6のオン幅が可変制御される。具体的には、ランプ電圧に基づいて、ランプ電力の目標値がV−Wテーブルから読み出され、ランプ電力の目標値をランプ電圧の検出値で割り算することによりランプ電流の目標値が算出され、このランプ電流の目標値にランプ電流の検出値が一致するように、チョッパ用のスイッチング素子Q5,Q6のオン幅が可変制御される。
なお、検出時間T2の設定は、立ち上がりの早い方のランプ種も含めてHg主発光領域内となる時間、立ち上がりの遅い方のランプ種のみHg主発光領域内となる時間、負荷される全ランプ種がHg主発光領域を抜けた後の時間など、負荷として適合するランプの種類に応じて設定することも可能である。
以上のランプ種判別手段を設けることでランプの状態(初始動・再始動)に関わらず、確実に負荷されているランプ種を判別し、所望の電力特性で負荷されているHIDランプを点灯できる高圧放電灯点灯装置を実現することが可能となる。
<実施の形態4>
図15に実施の形態4を示す。実施の形態3では、ランプ電圧がV1に達してから時間T2が経過したときの電圧V2’を変化率として比較し、ランプ種類を判別した。実施の形態4では同様にV1,T2の検出を用いて、他の変化率を比較する。
実施の形態3で説明した式dV/dt=(V2’−V1)/T2は、(Vt −Vt-1 )/{t−(t−1)}とも表せる。つまり、あるタイミングtにおけるランプ電圧Vt から1つ前のタイミングのランプ電圧Vt-1 を引き算してその所要時間{t−(t−1)}で除算した値をV1からT2の期間、足し合わせれば、V1からV2’までの傾きdV/dtを反映した値が算出できる。もちろん、足し合わせた値をランプ電圧がV1からV2’へ至るのに要する時間T2で割れば、V1からV2’までの傾きdV/dtを相加平均した値が算出できるが、実施の形態4では、時間T2は各ランプについて共通なので特に割り算する必要はない。
また、毎回(Vt −Vt-1 )の引き算を実行しなくても、単に、ランプ電圧がV1からT2の期間、ランプ電圧Vt を足し合わせていくだけでも、V1からV2’までの傾きdV/dtを反映した値を算出することは可能であり、その方が簡単な計算で行える。
そこで、Vla(t)という関数を時間tにおけるランプ電圧Vlaを表す関数と定義することで、それを時間に対して加算したものをΣVla(t)と表せる。つまり、図15において、ランプ電圧がV1に達してからT2の期間、ランプ電圧を一定間隔で加算した値ΣVla(t)を変化率として比較することが可能である。
なお、ランプ電圧の立ち上がり特性については実施の形態1に記載のとおりであり、実施の形態4も同じく水銀(Hg)が主発光成分であるランプ電圧上昇領域内のランプ電圧の変化率を求めてランプ種類を判別する。
以上のランプ種判別手段を設けることでランプの状態(初始動・再始動)に関わらず、確実に負荷されているランプ種を判別し、所望の電力特性で負荷されているHIDランプを点灯できる高圧放電灯点灯装置を実現することが可能となる。
点灯装置の構成としては、図13において、マイコンMCを用いて、ランプ電圧がV1に達してからT2の期間、ランプ電圧を一定間隔で加算した積算値を算出し、基準値より大きいか小さいかを判定することで、図15のランプ種Aとランプ種Bとを判別可能とする。図15の例では、積算値SA は、ランプ種Aについて、ランプ電圧VlaがV1に達した時点tAV1からT2の期間、ランプ電圧Vlaの検出値Vla(t)を一定間隔で加算した積算値である。また、積算値SB は、ランプ種Bについて、ランプ電圧VlaがV1に達した時点tBV1からT2の期間、ランプ電圧Vlaの検出値Vla(t)を一定間隔で加算した積算値である。加算する一定間隔は、マイコンMCの割り込みタイマーなどにより決定すれば良い。あらかじめ積算値SA とSB の中間に基準値を設定しておいて、算出された積算値が基準値よりも小さければ、ランプ種Bと判定し、基準値よりも大きければ、ランプ種Aと判定すれば良い。
<実施の形態5>
図16に実施の形態5を示す。図1の点灯装置と比較すると、スイッチング素子Q2とダイオードD6、インダクタL2、コンデンサC2からなる降圧チョッパ回路が省略されており、安定点灯時には、スイッチング素子Q5が高周波でスイッチングされる期間とスイッチング素子Q6が高周波でスイッチングされる期間とが低周波で交番することにより、降圧チョッパ回路の機能を実現している点が異なる。また、スイッチング素子Q3,Q4の直列回路に代えて、昇圧チョッパ回路の出力に平滑用コンデンサC1,C2の直列回路が接続されている点が異なる。つまり、インバータ回路の構成がフルブリッジ型ではなく、ハーフブリッジ型となっている点が異なる。
インダクタL2とコンデンサC3は降圧チョッパ回路のローパスフィルタを構成している。スイッチング素子Q5が高周波でオン・オフすると、インダクタL2とコンデンサC3よりなるローパスフィルタに高周波で断続するチョッピング電流が流れ、その高周波成分がコンデンサC3にバイパスされることで、放電ランプDLには一方向に直流電流が流れる。また、スイッチング素子Q6が高周波でオン・オフすると、インダクタL2とコンデンサC3よりなるローパスフィルタに高周波で断続するチョッピング電流が流れ、その高周波成分がコンデンサC3にバイパスされることで、放電ランプDLには上記とは反対方向に直流電流が流れる。この動作を繰り返すことにより、放電ランプDLには低周波の矩形波電流が流れる。
また、図1の点灯装置における回生用ダイオードD6の機能は、図16の点灯装置では、スイッチング素子Q5,Q6の逆方向ダイオードにより兼用されており、スイッチング素子Q5のオン時にインダクタL2に蓄積されたエネルギーはスイッチング素子Q5のオフ時にはスイッチング素子Q6の逆方向ダイオードを介して放出され、スイッチング素子Q6のオン時にインダクタL2に蓄積されたエネルギーはスイッチング素子Q6のオフ時にはスイッチング素子Q5の逆方向ダイオードを介して放出される。このインダクタL2に流れる三角波電流をインダクタL2の2次巻線により検出しており、ゼロクロス検出(図中のZCS検出)回路により、回生電流がゼロになったことを検出すると、チョッパー用のスイッチング素子Q5,Q6をオンするように動作する。チョッパー用のスイッチング素子Q5,Q6のオン幅は、マイコンMCにより可変制御され、これにより放電ランプDLへの供給電力を制御可能としている。ただし、ランプ種判別の間は、放電ランプDLに一定電流が出力されるように制御するものとする。
図16では、ランプ電圧検出回路(Vla検出回路)の図示を簡略化してあるが、図1の点灯装置と同様に、マイコンMCによりランプ電圧に相当する検出値を取得できるように構成されていることは言うまでも無い。具体的には、例えば、放電ランプDLの一端とグランドの間に第1の分圧抵抗を接続し、その分圧点の電圧をマイコンMCの第1のA/D変換入力端子に入力してA/D変換する。また、放電ランプDLの他端とグランドの間に第2の分圧抵抗を接続し、その分圧点の電圧をマイコンMCの第2のA/D変換入力端子に入力してA/D変換する。A/D変換された2つのデータの差分の絶対値を算出すれば、それが放電ランプDLのランプ電圧Vlaの検出値となる。
また、ランプ電流検出回路(Ila検出回路)としては、ゼロクロス検出(図中のZCS検出)回路におけるインダクタL2の2次巻線出力を利用してランプ電流Ilaを検出できる。インダクタL2の2次巻線出力は三角波電圧となり、スイッチング素子Q5,Q6のオン時には絶対値が漸増する電圧、スイッチング素子Q5,Q6のオフ時には絶対値が漸減する電圧となるが、その三角波電圧の平均値またはピーク値をランプ電流Ilaの検出値として利用できる。
商用交流電源Vsから電源が供給されると、イグナイタ回路IGより放電ランプDLを始動するため絶縁破壊電圧(数KV)が放電ランプDLに印加される。イグナイタ回路IGは、パルス発生回路とパルストランスを組み合わせたものであり、始動時にはパルス発生回路によりパルス電圧を発生し、これをパルストランスにより昇圧した高電圧パルスがコンデンサC3を介して放電ランプDLの両端に印加される。放電ランプDLが絶縁破壊し、始動するとイグナイタ回路IGはパルス発生動作を停止する。その後、上述のランプ電圧検出回路(Vla検出回路)を介して、マイコンMCにランプ電圧情報が伝達される。
この実施の形態においては、実施の形態1〜4で説明したいずれかの変化率算出方法を用いた第1のランプ種判定と、ランプ点灯後すぐに通過するランプ電圧の一番低い点の値を用いた第2のランプ種判定とを併用することにより、ランプ種類を判別する手順について説明する。図17はランプ種判別の原理説明図、図18はランプ種判別のフローチャートである。
ランプDLの点灯判別直後、Vla検出回路を介してマイコンではHg主発光領域内のランプ電圧が上昇する前の一番低い電圧VL を検出する。図17ではそれぞれランプAが最低電圧VLA、ランプBが最低電圧VLB、ランプCが最低電圧VLCと検出される。最低電圧VL を検出すると、マイコンはその値を記憶する(図18のステップ#1)。
次に、実施の形態1〜4で説明したいずれかの変化率を用いたランプ種判別を行う。例えば、実施の形態1のランプ種判別を行う場合、ランプ電圧が検出値V1に到達する時間、検出値V2に到達する時間を夫々tv1,tv2としてマイコン内のレジスタに保存する(図18のステップ#2,#3)。その後、ランプ電圧がV1からV2に達するまでの所要時間をt=tv2−tv1として算出し、判定基準時間Tkと比較する(図18のステップ#4,#5)。
例えば、高圧放電灯点灯装置に接続するランプが図17のランプ種A,B,Cのランプ電圧特性で立ち上がる場合、判定基準時間TkはtA≒tC<Tk<tBとなるように設定する。ここで、tAはランプ種Aについてランプ電圧がV1からV2に達するまでの所要時間、tBはランプ種Bについてランプ電圧がV1からV2に達するまでの所要時間、tCはランプ種Cについてランプ電圧がV1からV2に達するまでの所要時間である。
仮に接続されたランプ種がランプCの場合、ランプグループ判別(図18のステップ#5)でYESと判定される。(なお、ランプグループA群,B群の振り分けには実施の形態3の検出値Vla1と検出時間T2による判別を用いても良い。その場合、ステップ#5では、判定基準時間Tkの代わりに、検出時間T2のカウント終了時のランプ電圧V2’の値で判別することになる。)
次に、電源投入後、ランプ電圧が検出値V1に到達するまでの時間tv1を判定値tsと比較することで、初始動か再始動かを判定する(図18のステップ#8,#9)。図17の場合、tv1=tsであることから、初始動と判定されるので、VLCはVLMにその値を保存される(図18のステップ#10)。
ここで、判定値tsの設定については、ランプ種のばらつきを十分に考慮して設定される必要があることを特筆しておく。図18の例では、ランプ種A群とB群とで、判定値tsA,tsBを使い分けている。また、測定データが再始動の場合、ランプ電圧がV1に到達するまでの時間tv1が判定値tsよりも短くなり、前回からVLMに既に保存されている値をVL へ再びコピーした値を判別値VLKと比較してランプ種を判別する。
最後にランプ種判別(図18のステップ#14,#15)において、初始動時にランプ電圧の特性から検出した最低電圧VL を判別値VLKと比較する。今回の例では最低電圧VL はVLCであり、この電圧は図17においてVLC>VLKであるので、負荷されているランプ種はランプCであると判定される。
ランプ種が判別されると、そのランプに適合したV−WテーブルがマイコンMCのメモリから参照され、ランプ電圧に応じて適切なランプ電力が供給されるように、チョッパ用のスイッチング素子Q5,Q6のオン幅が可変制御される。具体的には、ランプ電圧に基づいて、ランプ電力の目標値がV−Wテーブルから読み出され、ランプ電力の目標値をランプ電圧の検出値で割り算することによりランプ電流の目標値が算出され、このランプ電流の目標値にランプ電流の検出値が一致するように、チョッパ用のスイッチング素子Q5,Q6のオン幅が可変制御される。
以上のランプ種判別手段を設けることでランプの状態(初始動・再始動)に関わらず、確実に負荷されているランプ種を判別し、所望の電力特性で負荷されているHIDランプを点灯できる高圧放電灯点灯装置を実現することが可能となる。
<実施の形態6>
図19に実施の形態6を示す。図13に示した回路構成とほぼ同じであるが、ランプ点灯前の無負荷状態において負荷ランプを絶縁破壊させるため高電圧(数KV)を発生させるイグナイタ回路IGの構成として、インダクタL3とコンデンサC3のLC直列共振回路に代えて、パルストランスとパルス発生回路を組み合わせた高電圧パルス発生回路を用いている点が異なる。また、ランプ電圧Vlaを検出するために、極性振分手段を介して放電ランプDLの端子電圧を検出しており、放電ランプDLの電圧極性が切り替わるたびに、放電ランプDLの非グランド側の端子からランプ電圧に相当する電圧を検出している。
安定点灯時には、スイッチング素子Q3,Q4が低周波で交互にオン・オフされると共に、スイッチング素子Q3のオン時にはスイッチング素子Q6が、また、スイッチング素子Q4のオン時にはスイッチング素子Q5が高周波でスイッチングされることにより、降圧チョッパ回路の機能を実現している点は図13と同様である。ただし、図19の回路では、インダクタL3とコンデンサC3のLC直列共振回路が無いので、スイッチング素子Q3,Q4をスイッチング素子Q5,Q6のオン・オフと同期して高周波でオン・オフさせても構わない点が異なる。また、図13の回路とは逆に、スイッチング素子Q5,Q6を低周波で交互にオン・オフすると共に、スイッチング素子Q5のオン時にはスイッチング素子Q4を、また、スイッチング素子Q6のオン時にはスイッチング素子Q3を高周波でスイッチングすることにより、降圧チョッパ回路の機能を実現しても構わない。
なお、図1、図13、図16、図19の回路はいずれの実施の形態の点灯装置として用いても構わない。
交流電源Vsが供給されると、イグナイタ回路IGより放電ランプDLを始動するため絶縁破壊電圧(数KV)が放電ランプDLに印加される。放電ランプDLが絶縁破壊し、始動すると、イグナイタ回路IGは停止し、Wla検出回路を介してマイコンMCにランプ電力情報が伝達される。
次に、実施の形態1〜4のいずれかと同様に、ただしランプ電圧の代わりにここではランプ電圧Vlaの検出値とランプ電流Ilaの検出値を乗算したランプ電力Wlaの検出値を用いたランプ電力の立ち上がり特性において、第1の変化率を算出し、その第1の変化率を用いて接続されたランプの種類を判別する。
更にランプ電圧がV2へ到達してから以降のタイミングに第3の検出値を用いて第2の変化率を算出する。第2の変化率とは、実施の形態1または2で説明した変化率の算出をランプ電圧がV2〜V3(ただし、V1<V2<V3とする)の範囲に応用して算出しても良いし、実施の形態3または4で説明した変化率の算出をV2から一定時間T3後のランプ電圧V3’に応用して算出しても良い。第2の変化率もここではランプ電力検出回路の検出値Wlaで説明しているが、ランプ電圧検出回路の検出値Vlaを用いても良い。
図20はランプ種判別の原理説明図であり、第1の変化率として、ランプ電力がWla1に達してから、一定時間T2経過後のランプ電力を用いてランプ種を判別し、第2の変化率として、電源投入後、t3時間経過後の電力差を用いてランプ種の判別結果を確認している。第1の変化率は、Hg主発光領域内のタイミングで検出され、第2の変化率はHg主発光領域外のタイミングで検出される。35ワットのランプであれば、ランプ電力がWla1に達してから一定時間T2経過後のランプ電力がWfb35となり、70ワットのランプであれば、ランプ電力がWla1に達してから一定時間T2経過後のランプ電力がWfb70となることで、いずれのワット数のランプが接続されているかを判別できる。さらに、電源投入後、t3時間経過後の電力が判定基準電力W3を超えているか否かを検出することにより、第1の変化率によるランプ種判別が正しいことを確認する。その後、点灯制御回路を定電流制御から定電力制御に切り替えて、判別されたランプ種のワット数に応じたランプ電力が供給される。
以上の第1、第2の変化率を用いたランプ種判別手段を設けることでランプの状態(初始動・再始動)に関わらず、確実に負荷されているランプ種を判別し、所望の電力特性で負荷されているHIDランプを点灯できる高圧放電灯点灯装置を実現することが可能となる。
<実施の形態7>
図21、図22に実施の形態7を示す。実施の形態1〜4の変化率を見てランプ種を判別する手段は、図21に示すように、4つの検出値V1,V2,V3,V4(ただし、V1<V2<V3<V4)を設けて、ランプ電圧がこれらの検出値を通過するのを検出して、2つの変化率を算出しても良い。その場合、1段目と2段目の検出には実施の形態1〜4のどれを組み合わせても良い。
例として、ランプ電圧がV1からV2までの所要時間δt=t2−t1を第1の変化率とし、ランプ電圧がV3からV4までの所要時間Δt=t4−t3を第2の変化率として、これら第1および第2の変化率を併用することで、ランプ種類を判定する例を図21に示す。図中、δtおよびΔtは35Wランプについての第1および第2の変化率、δt’およびΔt’は70Wランプについての第1および第2の変化率であり、あらかじめ(δt+δt’)/2を第1の判定基準値、(Δt+Δt’)/2を第2の判定基準値として設定しておくことにより、第1の変化率が第1の判定基準値よりも小さく、且つ、第2の変化率が第2の判定基準値よりも小さければ、35Wランプであると確実に判定できる。また、第1の変化率が第1の判定基準値よりも大きく、且つ、第2の変化率が第2の判定基準値よりも大きければ、70Wランプであると確実に判定できる。なお、第1の変化率が第1の判定基準値よりも小さく、第2の変化率が第2の判定基準値よりも大きいとき、または、第1の変化率が第1の判定基準値よりも大きく、第2の変化率が第2の判定基準値よりも小さいときは、想定外のランプが接続されていると判定できるから、負荷が異常であると判定し、電力供給を停止または低減すれば良い。
また、ランプ電圧がV1からV2までの所要時間δt=t2−t1を第1の変化率とし、ランプ電圧がV3に達してから一定時間T2後のランプ電圧を第2の変化率として、これら第1および第2の変化率を併用することで、ランプ種類を判定する例を図22に示す。図中、δtは35Wランプについてランプ電圧がV1に達してからV2に達するまでの所要時間、δt’は70Wランプについてランプ電圧がV1に達してからV2に達するまでの所要時間である。また、Vfb35はランプ電圧がV3に達してから一定時間T2後のランプ電圧を35Wランプについて測定した値、Vfb70はランプ電圧がV3に達してから一定時間T2後のランプ電圧を70Wランプについて測定した値である。あらかじめ(δt+δt’)/2を第1の判定基準値、(Vfb35+Vfb70)/2を第2の判定基準値として設定しておくことにより、第1の変化率δtが第1の判定基準値よりも小さく、且つ、第2の変化率Vfb35が第2の判定基準値よりも大きければ、35Wランプであると確実に判定できる。また、第1の変化率δt’が第1の判定基準値よりも大きく、且つ、第2の変化率Vfb70が第2の判定基準値よりも小さければ、70Wランプであると確実に判定できる。なお、第1の変化率が第1の判定基準値よりも小さく、第2の変化率が第2の判定基準値よりも小さいとき、または、第1の変化率が第1の判定基準値よりも大きく、第2の変化率が第2の判定基準値よりも大きいときは、想定外のランプが接続されていると判定できるから、負荷が異常であると判定し、電力供給を停止または低減すれば良い。
以上の第1、第2の変化率を用いたランプ種判別手段を設けることで、ランプの状態(初始動・再始動)に関わらず、確実に負荷されているランプ種を判別し、所望の電力特性で負荷されているHIDランプを点灯できる高圧放電灯点灯装置を実現することが可能となる。
<実施の形態8>
図23に実施の形態8を示す。図23は、ランプ始動時のランプ電圧立ち上がり特性に対して検出可能な3つの領域を説明する図である。以下、図中の3要素について説明する。
ランプ種判別要素1として、実施の形態5で説明したランプ電圧が通過する一番低い電圧VL を検出してランプ種類を判別する。ここでは、ランプAについて最低電圧VLA、ランプBについて最低電圧VLB、ランプCについて最低電圧VLCの検出値を得ている。
ランプ種判別要素2として、実施の形態1〜4のいずれかで示した変化率にもとづいてランプ種類を判別する。ここでは、各ランプA,B,Cについて、ランプ電圧がV1に達してからV2に達するまでの所要時間tA,tB,tCの検出値を得ている。
ランプ種判別要素3として、Hg主発光領域外に測定タイミングt3(電源投入から100〜200秒以内)を設定し、この測定タイミングt3における電圧差を検出してランプ種類を判別する。
以上の3要素を高圧放電灯点灯装置に接続されるランプ種が限られている場合、その対象ランプ種類に応じて、少なくともランプ種判別要素2を含むいずれかの組み合わせにより構成することで、ランプの状態(初始動・再始動)に関わらず、確実に負荷されているランプ種を判別し、所望の電力特性で負荷されているHIDランプを点灯できる高圧放電灯点灯装置を実現することが可能となる。
<実施の形態9>
図24に実施の形態9の原理説明図を示す。実施の形態1〜4のように、ランプ電圧やランプ電力の変化率を検出してランプ種類を判別する高圧放電灯点灯装置において、図25に例示するような瞬時ノイズの影響を受けた値をランプ電圧検出回路やランプ電力検出回路が点灯制御回路に伝達した場合においてもランプ種類を誤検出しない手段を提供する。実施の形態1で説明したとおり、ランプ電圧がV1に達した時点t1からV2に達する時点t2までの変化率を算出する場合、式dV/dt=(V2−V1)/(t2−t1)において、V2,V1,t1が固定値となるため、t2が変化する値となる。つまり、ランプ電圧が検出値V1に達すると、タイマーのカウントを開始し、その後、ランプ電圧が検出値V2に達すると、タイマーのカウントを終了し、タイマーのカウント値が変化率として検出される。ところが、図25のような瞬時ノイズを検出すると、t2−t1が非常に小さな値となるため、変化率dV/dtは非常に大きな値となる。これを図示すると図24のようになる。つまり、接続されているランプが70Wのランプであっても、瞬時ノイズを検出すると、タイマーのカウント値(t2−t1)がランプ種判定値(図24の太い破線)よりも小さいので、35Wのランプであると誤判定されてしまう恐れがある。
そこで、点灯装置に接続する全ランプ種類の中でランプ電圧がV1に達してからV2に達するまでの時間が最短のものより更に短い時間、つまり変化率dV/dtが最大のものよりも更に大きい値を変化率として検出した場合、図24で示すように、これを瞬時ノイズとみなして無視し、ランプ電圧が再度V1に到達するのを待つ。これにより、瞬時ノイズによるランプ種の誤判定を防止できる。
また、実施の形態3のように、ランプ電圧がV1に達してから一定時間T2後のランプ電圧を変化率として求める場合に、図26のように瞬時ノイズによりランプ電圧が検出値V1を越えた場合、その時点から一定時間T2が経過した後のランプ電圧を求めても、正しいランプ種の判定はできない。そこで、瞬時ノイズ検出用の電圧Vxを設定しておく。ランプ電圧がV1を越えた後、瞬時ノイズ検出用の電圧Vxを越えたことを検出した場合には、図24と同様に、V1〜Vx間の変化率が大き過ぎる値を無視し、ランプ電圧が再度V1に到達するのを待つ。これにより、瞬時ノイズによるランプ種の誤判定を防止できる。
<実施の形態10>
図27〜図29は本発明の放電灯点灯装置を用いた照明器具の構成例を示す。図27はダウンライトに適用した例、図28、図29はスポットライトに適用した例であり、図中、11は点灯装置の回路を格納した電子バラスト、12は高圧放電灯を装着した灯体、13は配線である。
これらの点灯装置として前述のランプ種を判別できる高圧放電灯点灯装置を搭載することで、器具毎に適合高圧放電灯点灯装置を入れ換える手間が省け、更には用途に合わせてランプを入れ換えるということが可能になる。
このように、本発明によれば、複数種のHIDランプに対応可能の高圧放電灯点灯装置、高圧放電灯照明器具、および高圧放電灯点灯システムを提供することが可能になった。
本発明の実施の形態1に係る高圧放電灯点灯装置の回路図である。 図1の点灯装置に用いる検出回路の動作説明のための波形図である。 高圧放電灯の初始動時と再始動時のランプ電圧の立ち上がり特性を示す特性図である。 高圧放電灯の初始動時の発光スペクトルの変化を示す説明図である。 高圧放電灯の再始動時の発光スペクトルの変化を示す説明図である。 定格電力の異なる高圧放電灯の初始動時のランプ電圧の立ち上がり特性を示す特性図である。 定格電力の異なる高圧放電灯の再始動時のランプ電圧の立ち上がり特性を示す特性図である。 定格電力の異なる高圧放電灯のランプ電圧の立ち上がり特性が略リニアな部分を拡大して示した特性図である。 定格電力の異なる高圧放電灯の初始動時のランプ電圧の立ち上がり特性を示す特性図である。 定格電力の異なる高圧放電灯の再始動時のランプ電圧の立ち上がり特性を示す特性図である。 定格電力の異なる高圧放電灯のランプ電圧の立ち上がり特性が略リニアな部分を拡大して示した特性図である。 本発明の実施の形態2によるランプ種判別の原理説明図である。 本発明の実施の形態3に係る高圧放電灯点灯装置の回路図である。 本発明の実施の形態3によるランプ種判別の原理説明図である。 本発明の実施の形態4によるランプ種判別の原理説明図である。 本発明の実施の形態5に係る高圧放電灯点灯装置の回路図である。 本発明の実施の形態5によるランプ種判別の原理説明図である。 本発明の実施の形態5の動作説明のためのフローチャートである。 本発明の実施の形態6に係る高圧放電灯点灯装置の回路図である。 本発明の実施の形態6によるランプ種判別の原理説明図である。 本発明の実施の形態7によるランプ種判別の原理説明図である。 本発明の実施の形態7によるランプ種判別の原理説明図である。 本発明の実施の形態8によるランプ種判別の原理説明図である。 本発明の実施の形態9によるランプ種判別の原理説明図である。 本発明の実施の形態9で検出する瞬時ノイズの一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態9で検出する瞬時ノイズの他の例を示す説明図である。 本発明の高圧放電灯点灯装置を用いた照明器具の一例を示す斜視図である。 本発明の高圧放電灯点灯装置を用いた照明器具の他の一例を示す斜視図である。 本発明の高圧放電灯点灯装置を用いた照明器具のさらに他の一例を示す斜視図である。 従来の高圧放電灯点灯装置の概略構成を示すブロック回路図である。
符号の説明
V1,V2 ランプ電圧の検出値
t1,t2 点灯後の経過時間
DL 高圧放電灯
5 ランプ種別判別回路

Claims (22)

  1. 直流電源からの電力を変換して高圧放電灯に電力を供給する電力変換回路と、電力変換回路の供給電力を制御する点灯制御回路とを備え、複数種の高圧放電灯を負荷対象として、そのうちのいずれか1つを接続して点灯する放電灯点灯装置であって、接続された高圧放電灯の種類は、高圧放電灯のある特定期間の電気特性の変化率を見て判別し、判別結果に基づいて選択した所望の電気特性で接続された高圧放電灯を点灯することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 請求項1において、変化率とは、高圧放電灯の電圧特性が第1の電圧から第2の電圧へ至る時間のことであることを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 請求項1において、変化率とは、高圧放電灯の電圧特性が第1の電圧から第2の電圧へ時間の経過とともに変移するのを検出回路で一定の時間間隔で検出し、加算した値、または加算した値を第1の電圧から第2の電圧へ変移するのに要する時間で除算した値であることを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 請求項1において、変化率とは、高圧放電灯の電圧特性が第1の電圧へ到達した後、所定時間後の電圧であることを特徴とする放電灯点灯装置。
  5. 請求項1において、変化率とは、高圧放電灯の電圧特性が第1の電圧へ到達した後から、所定時間が経過するまでの間に時間とともに変移するのを検出回路で一定の時間間隔で検出して加算した値、または加算した値を前記所定時間で除算した値であることを特徴とする放電灯点灯装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の変化率のほかに、高圧放電灯の電圧が一番低いときの電圧によって高圧放電灯の種類を判別することを特徴とする放電灯点灯装置。
  7. 請求項2または3のいずれかに記載の第1の変化率のほかに、第2の変化率として、高圧放電灯の電圧特性が第2の電圧から第3の電圧へ至る時間を用いて高圧放電灯の種類を判別することを特徴とする請求項1または6のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置。
  8. 請求項2または3のいずれかに記載の第1の変化率のほかに、第2の変化率として、高圧放電灯の電圧特性が第2の電圧から第3の電圧へ向かって時間の経過とともに変移するのを一定の時間間隔で検出して加算した値、または加算した値を第2の電圧から第3の電圧へ至るのに要する時間で除算した値を用いて高圧放電灯の種類を判別することを特徴とする請求項1または6のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置。
  9. 請求項2または3のいずれかに記載の第1の変化率のほかに、第2の変化率として、高圧放電灯の電圧特性が第2の電圧へ到達した後、所定時間後の電圧を用いて高圧放電灯の種類を判別することを特徴とする請求項1または6のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置。
  10. 請求項2または3のいずれかに記載の第1の変化率のほかに、第2の変化率として、高圧放電灯の電圧特性が第2の電圧へ到達した後から、所定時間が経過するまでの間に時間とともに変移するのを一定の時間間隔で検出して加算した値、または加算した値を前記所定時間で除算した値を用いて高圧放電灯の種類を判別することを特徴とする請求項1または6のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置。
  11. 請求項2〜5のいずれかに記載の第1の変化率のほかに、第2の変化率として、高圧放電灯の電圧特性が第3の電圧から第4の電圧へ至る時間を用いて高圧放電灯の種類を判別することを特徴とする請求項1または6のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置。
  12. 請求項2〜5のいずれかに記載の第1の変化率のほかに、第2の変化率として、高圧放電灯の電圧特性が第3の電圧から第4の電圧へ向かって時間の経過とともに変移するのを一定の時間間隔で検出して加算した値、または加算した値を第3の電圧から第4の電圧へ至るのに要する時間で除算した値を用いて高圧放電灯の種類を判別することを特徴とする請求項1または6のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置。
  13. 請求項2〜5のいずれかに記載の第1の変化率のほかに、第2の変化率として、高圧放電灯の電圧特性が第3の電圧へ到達した後、所定時間後の電圧を用いて高圧放電灯の種類を判別することを特徴とする請求項1または6のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置。
  14. 請求項2〜5のいずれかに記載の第1の変化率のほかに、第2の変化率として、高圧放電灯の電圧特性が第3の電圧へ到達した後から、所定時間が経過するまでの間に時間とともに変移するのを一定の時間間隔で検出して加算した値、または加算した値を前記所定時間で除算した値を用いて高圧放電灯の種類を判別することを特徴とする請求項1または6のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置。
  15. 請求項1〜14のいずれかにおいて、高圧放電灯とは少なくとも水銀を発光源として含むメタルハライドランプであることを特徴とする放電灯点灯装置。
  16. 請求項15において、メタルハライドランプ中の水銀が主発光源である領域内で変化率が判別されることを特徴とする放電灯点灯装置。
  17. 請求項16において、メタルハライドランプの電圧が時間経過に対して増加する傾向にある領域内で変化率が判別されることを特徴とする放電灯点灯装置。
  18. 請求項16または17において、メタルハライドランプ中の水銀以外の成分が主発光源として加わった領域内の所定時間における高圧放電灯の電圧によりランプ種類を判別することを特徴とする放電灯点灯装置。
  19. 請求項1〜18のいずれかにおいて、高圧放電灯の電圧特性の変化率が既定された変化率よりも大きい場合、その変化率の情報を無視して、ランプ種類を判別することを特徴とする放電灯点灯装置。
  20. 請求項2〜19のいずれかにおいて、高圧放電灯の電圧特性の代わりに、ランプ電力特性を使用したことを特徴とする放電灯点灯装置。
  21. 請求項1〜20のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置の点灯制御回路には、マイコンを用いたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  22. 請求項1〜21のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置を具備したことを特徴とする照明器具。
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