JP2005298761A - 水性インキ組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 紙や布などのいわゆる吸収面にスタンプし、筆記し又は塗布して下地の文字等を隠蔽し、当該隠蔽した塗膜をコイン等で削ると、当該塗膜の下の文字等が判読することができるスクラッチ型の水性インキ組成物を提供する。
【解決手段】 粒子径がメジアン径で20μm以上の燐片状粒子からなるアルミニウム顔料と、数平均分子量が500〜5000のアクリル系樹脂を含有し、
前記アルミニウム顔料はインキ全量に対して1〜60重量%、
前記アクリル系樹脂はインキ全量に対してインキ全量に対して5〜40重量%
含有する水性インキである。
【選択図】 なし
【解決手段】 粒子径がメジアン径で20μm以上の燐片状粒子からなるアルミニウム顔料と、数平均分子量が500〜5000のアクリル系樹脂を含有し、
前記アルミニウム顔料はインキ全量に対して1〜60重量%、
前記アクリル系樹脂はインキ全量に対してインキ全量に対して5〜40重量%
含有する水性インキである。
【選択図】 なし
Description
本発明は、紙や布などのいわゆる吸収面にスタンプし又は筆記し又は塗布して下地の文字等を隠蔽することができ、当該隠蔽塗膜をコイン等で削ると、前記下地の文字等が判読できるスクラッチ性を備えた一液タイプの水性インキ組成物に関する。
従来、例えばスタンプに用いられる水性インキ組成物は、フェルトやスポンジなどのインキ収蔵体に収蔵させて用いられている。例えば、ペン状の軸体を構成している基体に、インキ収蔵体が取り付けられており、その基体から飛び出たインキ収蔵体の開放端面を紙や布などの面に押さえつけてスタンプし、インキ収蔵体に吸収されているインキを紙や布などのいわゆる吸収面に移して刷り込む構造が挙げられる(特許文献1)
しかし、スタンプし又は筆記し又は塗布して紙や布などのいわゆる吸収面に刷り込んで下地の文字等を隠蔽し、当該隠蔽した塗膜をコイン等で削ると、当該塗膜の下の文字等が出現するいわゆるスクラッチ型の水性インキ組成物は未だ提供されていない。
本発明の課題は、紙や布などのいわゆる吸収面にスタンプし又は筆記し又は塗布して下地の文字等を隠蔽し、当該隠蔽した塗膜をコイン等で削ると、当該塗膜の下の文字等が判読することができるスクラッチ型の水性インキ組成物を提供するところにある。さらに本発明の課題は、上記課題に加え、スタンプし又は筆記し又は塗布して文字等に転写しやすいスクラッチ型の水性インキ組成物を提供するところにある。
本発明は、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、メジアン径が20μm以上の隠蔽性顔料粒子と、数平均分子量が500〜5000の水溶性接着性樹脂を含有するスクラッチインキ組成物を採用した。ここで、前記隠蔽性顔料粒子としては、燐片状の粒子が好ましい。
これにより、一液のインキ組成物でありながら、紙や布などのいわゆる吸収面にもスタンプし又は筆記し又は塗布して文字等の上に隠蔽膜を形成しやすく、文字等を隠蔽することができる。特に、前記隠蔽性顔料粒子が燐片状の粒子である場合、いわゆる吸収面の下地を十分隠蔽することができる。また本発明のインキ組成物は、数平均分子量が500〜5000の水溶性接着樹脂であるので、インキ乾燥後の文字等が隠蔽された塗膜は、指の腹で擦っても落ちず定着性が良好である一方で、コイン等によれば当該塗膜だけを容易に削ることができ、紙や布などのいわゆる吸収面に対して適度な接着性と剥離性を両者兼ね備えている。さらに本発明のインキ組成物は、メジアン径が20μm以上の隠蔽性顔料粒子であるため、いわゆる吸収面である紙等の目に入り込まないことから、コイン等によって剥がされた後、下地の文字等を判読することができる。
<隠蔽性顔料>
本発明で用いられる顔料粒子は、下地の文字等を隠蔽することができる顔料粒子であれば用いることができる。例えばアルミニウム顔料、球状、偏平状、中空状等の各種形状のプラスチックピグメント(合成樹脂粒子顔料)、タルク、アルミナ等の無機顔料などの隠蔽性顔料を単独又は混合して用いることもできる。
本発明で用いられる顔料粒子は、下地の文字等を隠蔽することができる顔料粒子であれば用いることができる。例えばアルミニウム顔料、球状、偏平状、中空状等の各種形状のプラスチックピグメント(合成樹脂粒子顔料)、タルク、アルミナ等の無機顔料などの隠蔽性顔料を単独又は混合して用いることもできる。
本発明では、紙や布などのいわゆる吸収面の紙等の目に入り込まず、コイン等で文字等が判読可能に綺麗に削れるように、粒子径がメジアン径で20μm以上、好ましくは25μm以上、さらに好ましくは30μm以上の顔料を用いることが重要である。一方、いわゆる吸収面にスタンプし又は筆記し又は塗布する上では粒径が大きいほど好ましいが、フェルト又はスポンジからなるインキ収蔵体に当該インキを収蔵し、スタンプ面にスタンプし易いようにするためには、75μm以下、好ましくは50μm以下がより好ましい。またボールペン等の筆記具に備わったインキ収容管や中芯等のインキ収容部に収容し、またボールチップやフェルトチップからこのインキを流出し易いようにするには、100μm以下が好ましい。
最適な前記顔料の粒子径はメジアン径で30〜50μmである。なお、粒径粒子の形状は鱗片状であることが好ましいことは既述の通りである。
なお、本発明でいう「メジアン径」は、レーザー回折方法によって測定したD50の値(μm)を示している。
最適な前記顔料の粒子径はメジアン径で30〜50μmである。なお、粒径粒子の形状は鱗片状であることが好ましいことは既述の通りである。
なお、本発明でいう「メジアン径」は、レーザー回折方法によって測定したD50の値(μm)を示している。
具体的には水性アルミニウムペーストが用いられる。例えば、東洋アルミニウム株式会社製の商品名「WXM1440」(メジアン径30μm)、「WXM1415」(メジアン径51μm)、「WXM7943」(メジアン径60μm)が挙げられる。特に、商品名「WXM1440」(メジアン径30μm)、「WXM1415」(メジアン径51μm)が好ましい。
前記隠蔽性顔料の含有量は、インキ全量に対して1〜60重量%が好ましく、より好ましくは5〜25重量%である。ここで隠蔽性顔料がアルミニウムペースト等顔料分散体等の場合は、固形分量が含有量に相当する。前記隠蔽性顔料の含有量が、インキ全量に対して1重量%未満である場合は隠蔽性が低下するが、60重量%を超える場合は水性インキとしての経時安定性が低下する。
<接着性樹脂>
本発明で用いられる接着性樹脂は、数平均分子量が500〜5000の範囲内、好ましくは分子量1000〜3000の範囲内にある低分子量領域の水溶性接着性樹脂を用いることが重要である。数平均分子量が500未満の水溶性接着性樹脂を用いる場合は、いわゆる吸収面にスタンプしても接着力が弱く、指の腹で擦ると落ちやすい。他方、数平均分子量が5000を超える水溶性接着性樹脂では、分子量が大きく接着力が強すぎるため、コイン等を用いても剥がれにくい。
本発明で用いられる接着性樹脂は、数平均分子量が500〜5000の範囲内、好ましくは分子量1000〜3000の範囲内にある低分子量領域の水溶性接着性樹脂を用いることが重要である。数平均分子量が500未満の水溶性接着性樹脂を用いる場合は、いわゆる吸収面にスタンプしても接着力が弱く、指の腹で擦ると落ちやすい。他方、数平均分子量が5000を超える水溶性接着性樹脂では、分子量が大きく接着力が強すぎるため、コイン等を用いても剥がれにくい。
具体的にはスチレンアクリル系樹脂等のアクリル系樹脂を用いることができる。例えば、スチレンアクリル系樹脂(スチレン−アクリル共重合体)として、ジョンソンポリマ−社製の「ジョンクリル682」(数平均分子量1700)、同社「ジョンクリル680」(数平均分子量4900)を挙げることができる。同社「ジョンクリル682」(数平均分子量1700)が最も好ましい。
この水溶性接着性樹脂の含有量は、インキ全量に対して5〜40重量%が好ましく、より好ましくは10〜20重量%である。水溶性接着性樹脂がインキ全量に対して5重量%未満の場合には接着性が低下し、指の腹で擦ると落ちやすい。水溶性接着性樹脂がインキ全量に対して40重量%を超えると、水性インキとしての経時安定性が低下する。
<増粘剤>
本発明のインキには前記顔料粒子の沈降を防止するために増粘剤を用いることができる。
増粘剤としては水溶性増粘剤が好ましく、特にチキソトロピー性付与剤が更に好ましい。具体的には、微生物産系多糖類とその誘導体が好ましく、プルラン、キサンタンガム、ウエランガム、ラムザンガム、サクシノグリカン、デキストランを例示することができる。また水溶性植物系多糖類とその誘導体も好ましく、トラガンシガム、グアーガム、タラガム、ローカストビ−ンガム、アラビアガム、ペクチン、デンプン、カラギーナン、寒天、アルギン酸を例示することができる。また水溶性動物系多糖類とその誘導体が好ましく、ゼラチン、カゼインを例示することができる。チキソトロピー性付与剤として用いられるラムザンガム、ウエランガム、キサンタンガム、サクシノグリカンを、より好ましく用いることかできる。
本発明のインキには前記顔料粒子の沈降を防止するために増粘剤を用いることができる。
増粘剤としては水溶性増粘剤が好ましく、特にチキソトロピー性付与剤が更に好ましい。具体的には、微生物産系多糖類とその誘導体が好ましく、プルラン、キサンタンガム、ウエランガム、ラムザンガム、サクシノグリカン、デキストランを例示することができる。また水溶性植物系多糖類とその誘導体も好ましく、トラガンシガム、グアーガム、タラガム、ローカストビ−ンガム、アラビアガム、ペクチン、デンプン、カラギーナン、寒天、アルギン酸を例示することができる。また水溶性動物系多糖類とその誘導体が好ましく、ゼラチン、カゼインを例示することができる。チキソトロピー性付与剤として用いられるラムザンガム、ウエランガム、キサンタンガム、サクシノグリカンを、より好ましく用いることかできる。
前記増粘剤の含有量は、インキ全量に対して0.05〜20重量%が好ましく、より好ましくは0.3〜5重量%である。前記増粘剤がインキ全量に対して0.05重量%未満の場合は、スポンジなどの前記インキ収蔵体中において前記顔料粒子が沈降し易い。前記増粘剤がインキ全量に対して20重量%を超える場合は、スポンジ等のインキ収蔵体またはインキ収容管や中芯等の収容部からの流出量が減るため隠蔽性が不足しやすい。
<水>
本発明のインキは水性インキとするために水を用いる。水は例えばイオン交換水を用いることができる。水はインキ全量に対して0.1〜90重量%用いることができるが、配合する各種成分に応じて残部の含有量として調整することができる。
本発明のインキは水性インキとするために水を用いる。水は例えばイオン交換水を用いることができる。水はインキ全量に対して0.1〜90重量%用いることができるが、配合する各種成分に応じて残部の含有量として調整することができる。
<その他の添加成分>
本発明で用いられる着色剤としては、前記隠蔽性顔料とは別に、たとえば酸性染料、直接染料、塩基性染料などの水溶性染料のほか、カーボンブラック、酸化チタン、アルミナのシリカ、タルクなどの無機顔料、アゾ系顔料、ナフトール系顔料、フタロシアニン系顔料、スレン系顔料、キナクリドン系顔料、アンスラキノン系顔料、ジオキサン系顔料、ジオキサジン系顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、インドレノン系顔料、アゾメチン系顔料などの有機顔料のほか、アルミニウム粉、ブロンズ粉等などの金属粉顔料、蛍光顔料、パール顔料、光輝性顔料などが挙げられる。また、これらを顔料分散体として用いることもできる。また本発明ではこれらの着色剤は1種又は2種以上を混合して使用することもできる。また、球状、偏平状、中空等の各種形状のプラスチックピグメント(合成樹脂粒子顔料)などを用いることができる。例えば本発明では100μm以下の樹脂粉末にして用いるか又は100μm以下の樹脂粉末を水中に分散させたものを用いることが好ましい。上記樹脂粉末は顔料・染料で着色して着色樹脂エマルジョンとして使用することができる。
本発明で用いられる着色剤としては、前記隠蔽性顔料とは別に、たとえば酸性染料、直接染料、塩基性染料などの水溶性染料のほか、カーボンブラック、酸化チタン、アルミナのシリカ、タルクなどの無機顔料、アゾ系顔料、ナフトール系顔料、フタロシアニン系顔料、スレン系顔料、キナクリドン系顔料、アンスラキノン系顔料、ジオキサン系顔料、ジオキサジン系顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、インドレノン系顔料、アゾメチン系顔料などの有機顔料のほか、アルミニウム粉、ブロンズ粉等などの金属粉顔料、蛍光顔料、パール顔料、光輝性顔料などが挙げられる。また、これらを顔料分散体として用いることもできる。また本発明ではこれらの着色剤は1種又は2種以上を混合して使用することもできる。また、球状、偏平状、中空等の各種形状のプラスチックピグメント(合成樹脂粒子顔料)などを用いることができる。例えば本発明では100μm以下の樹脂粉末にして用いるか又は100μm以下の樹脂粉末を水中に分散させたものを用いることが好ましい。上記樹脂粉末は顔料・染料で着色して着色樹脂エマルジョンとして使用することができる。
上記光輝性顔料としては、例えば、金属被覆ガラスフレーク顔料、金属被覆無機顔料、金属酸化物被覆無機顔料、アルミニウム顔料、金属箔、金属が蒸着されたフィルム、金属蒸着膜(例えば、フィルムに蒸着された金属蒸着層を剥離して得られる金属蒸着膜)などが挙げられる。ここで、金属ガラスフレーク顔料とは、フレーク状ガラスが金属(合金)で被覆された構造からなる顔料として定義される。また、金属被覆無機顔料とは、金属(合金)が被覆された無機顔料を総称するものとして定義される。金属酸化物が被覆された無機顔料(例えば金属酸化物が被覆されたアルミニウム等の金属顔料)も用いることができる。
本発明に使用する着色剤は、水性インキ組成物全量に対して0.01〜20重量%含まれていることが好ましい。
本インキには、その他、ジエチレングリコール、グリセリンなどの水溶性有機溶剤、界面活性剤、防腐防黴剤、防錆剤、消泡剤、香料、酸化防止剤、光安定剤等を含ませることができる。
本発明に使用する着色剤は、水性インキ組成物全量に対して0.01〜20重量%含まれていることが好ましい。
本インキには、その他、ジエチレングリコール、グリセリンなどの水溶性有機溶剤、界面活性剤、防腐防黴剤、防錆剤、消泡剤、香料、酸化防止剤、光安定剤等を含ませることができる。
本発明のインキは、例えば、フェルト又はスポンジからなるインキ収蔵体を供えたスタンプであって、上記インキ収蔵体に水性インキが含まれ、上記水性インキは、メジアン径が20μm以上の燐片状のアルミニウム粒子と、数平均分子量が500〜5000のアクリル系樹脂と、増粘剤と、水が含まれるインキであるスタンプとして使用することできる。
また本発明のインキは、例えば、ペン先とインキ収容部を備えた筆記具において、
上記インキ収容部に水性インキが含まれ、
上記水性インキには、メジアン径が20μm以上の燐片状のアルミニウム粒子と、数平均分子量が500〜5000のアクリル系樹脂と、増粘剤と、水が含まれる筆記具、例えばボールペンとして使用することできる。
また本発明のインキは、例えば、ペン先とインキ収容部を備えた筆記具において、
上記インキ収容部に水性インキが含まれ、
上記水性インキには、メジアン径が20μm以上の燐片状のアルミニウム粒子と、数平均分子量が500〜5000のアクリル系樹脂と、増粘剤と、水が含まれる筆記具、例えばボールペンとして使用することできる。
表1に示す配合で各原料成分を投入し、ディゾルバーで30分攪拌することで実施例及び比較例の各水性インキを得た。そして、得られたインキをサクラクレパス製、商品名「ミニスタンプ(EST)」の収蔵体に充填し、スタンプを作製した。
<評価>
次に、実施例及び比較例に係るスタンプを、はがき用紙にレーザープリンタで印刷した文字の上からスタンプし、乾燥後に以下の評価を実施して評価した。
下地の隠蔽性:
下地の文字の判読を目視で評価し、次の基準で評価した。
○:下地の文字が判読できない
×:下地の文字が判読できる
隠蔽塗膜の接着性:
指で擦った時の接着性、即ち指の腹で塗膜を擦った場合の塗膜状態を目視で次の基準で評価した。
○:塗膜が剥がれずに、下地の文字が判読できない
×:塗膜が剥がれて、下地の文字が判読できる
コインで擦った時の接着性:
10円硬貨で塗膜を擦った場合の塗膜状態を目視で評価した。
○:塗膜が剥がれる
×:塗膜が剥がれない
コインで擦った後の文字の判読:
次の基準で目視で評価した。
○:下地の文字が判読できる
×:下地の文字が判読できない
次に、実施例及び比較例に係るスタンプを、はがき用紙にレーザープリンタで印刷した文字の上からスタンプし、乾燥後に以下の評価を実施して評価した。
下地の隠蔽性:
下地の文字の判読を目視で評価し、次の基準で評価した。
○:下地の文字が判読できない
×:下地の文字が判読できる
隠蔽塗膜の接着性:
指で擦った時の接着性、即ち指の腹で塗膜を擦った場合の塗膜状態を目視で次の基準で評価した。
○:塗膜が剥がれずに、下地の文字が判読できない
×:塗膜が剥がれて、下地の文字が判読できる
コインで擦った時の接着性:
10円硬貨で塗膜を擦った場合の塗膜状態を目視で評価した。
○:塗膜が剥がれる
×:塗膜が剥がれない
コインで擦った後の文字の判読:
次の基準で目視で評価した。
○:下地の文字が判読できる
×:下地の文字が判読できない
上記結果を表1に示す。表1より、本発明の実施例のインキであれば、紙などのいわゆる吸収面にスタンプし、筆記し、塗布しても、下地の文字等を隠蔽することができ、隠蔽した塗膜の接着性は良好であり、しかも当該塗膜をコイン等で削ることが可能であり、さらに当該塗膜を剥がすと当該塗膜の下の文字等を判読することができるもので、水性インキとしてスクラッチ性を現出することができる。
本発明は、スクラッチ型のインキとして用いることができ、スタンプインキのほか、ペン先がボール又はフェルト等であり、インキ収容部が収容管又は中芯である筆記具、例えばボールペン、マーキングペンなどの筆記具用インキに対しても好適に利用することができる。
Claims (6)
- メジアン径が20μm以上の隠蔽性顔料粒子と、数平均分子量が500〜5000の水溶性接着性樹脂を含有する水性インキ組成物。
- 前記水溶性接着性樹脂がアクリル系樹脂である請求項1記載の水性インキ組成物。
- 前記隠蔽性顔料粒子が燐片状である請求項1又は2記載の水性インキ組成物。
- メジアン径が20μm以上の燐片状粒子からなるアルミニウム顔料と、数平均分子量が500〜5000のアクリル系樹脂を含有し、
前記アルミニウム顔料はインキ全量に対して1〜60重量%、
前記アクリル系樹脂はインキ全量に対してインキ全量に対して5〜40重量%
を含有する水性インキ組成物。 - フェルト又はスポンジからなるインキ収蔵体を備えたスタンプであって、
上記インキ収蔵体に水性インキが含まれ、
上記水性インキには、メジアン径が20μm以上の燐片状のアルミニウム粒子と、数平均分子量が500〜5000のアクリル系樹脂と、増粘剤と、水が含まれるスタンプ。 - ペン先とインキ収容部を備えた筆記具において、
上記インキ収容部に水性インキが含まれ、
上記水性インキには、メジアン径が20μm以上の燐片状のアルミニウム粒子と、数平均分子量が500〜5000のアクリル系樹脂と、増粘剤と、水が含まれる筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004120421A JP2005298761A (ja) | 2004-04-15 | 2004-04-15 | 水性インキ組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005298761A true JP2005298761A (ja) | 2005-10-27 |
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JP (1) | JP2005298761A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160002825A (ko) | 2013-04-25 | 2016-01-08 | 가부시키가이샤 사쿠라 크레파스 | 유성 안료 잉크 조성물 및 유성 안료 잉크 필기구 |
-
2004
- 2004-04-15 JP JP2004120421A patent/JP2005298761A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160002825A (ko) | 2013-04-25 | 2016-01-08 | 가부시키가이샤 사쿠라 크레파스 | 유성 안료 잉크 조성물 및 유성 안료 잉크 필기구 |
US9683118B2 (en) | 2013-04-25 | 2017-06-20 | Sakura Color Products Corporation | Oil-based pigment ink composition and oil-based pigment ink writing tool |
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