JP2005297194A - 孔版印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 印刷動作が停止された後に、印刷に供されずに残った余剰インクに起因する装置内部の汚染を確実に防止できる孔版印刷装置を提供する。
【解決手段】 回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁53を有し、外周壁53の表面に孔版原紙が装着されるドラム26と、外周壁53にインク供給口55aを有し、インク供給口55aより供給ポンプ58の駆動力でインクを外周壁53の表面に供給するインク供給手段54と、給紙された印刷用紙を外周壁53に押圧するプレスロール35とを備えた孔版印刷装置であって、印刷動作の停止時には、最終印刷物の印刷開始前で、且つ、インク供給口55aがプレスロール35を通過する直前に供給ポンプ58の駆動を停止した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、孔版原紙が装着されたドラムに印刷媒体を押圧しつつ搬送して孔版原紙の穿孔より滲み出るインクを印刷媒体に転写する孔版印刷装置に関する。
従来の孔版印刷装置の印刷方式として、インナープレス方式(例えば、特許文献1参照)とアウタープレス方式(例えば、特許文献2参照)とがある。
インナープレス方式を簡単に説明すると、図23に示すように、ドラム100と紙胴101を有し、ドラム100と紙胴101は互いの外周面の一部を略近接させた状態でそれぞれ回転自在に設けられている。ドラム100の外周面には孔版原紙104の先端をクランプする原紙クランプ部100aが設けられていると共に、原紙クランプ部100a以外の外周壁は、可撓性で、且つ、インク通過性のスクリーン102によって形成されている。
ドラム100の内側にはインク供給機構105が設けられている。このインク供給機構105は、図24に示すように、インク供給ロールである中押しロール106を有し、この中押しロール106はロール支持部材107に回転自在に設けられている。中押しロール106は、ロール支持部材107が図24の矢印a方向に付勢されてスクリーン102の内周面に押圧状態となる押圧位置と、ロール支持部材107が図24の矢印b方向に回転されてスクリーン102の内周面から離間する待機位置との間で変移可能に構成されている。中押しロール106は、印刷用紙111の通過時には押圧位置とされ、それ以外では待機位置とされる。また、中押しロール106は印刷圧をスクリーン102の内周側から作用させる機能を有する。
また、ロール支持部材107は支軸108を中心として回転自在に支持され、このロール支持部材107にはドクターロール109及び駆動ロッド110がそれぞれ設けられている。ドクターロール109は円柱状を有し、中押しロール106の近接位置でロール支持部材107に固定されている。駆動ロッド110はロール支持部材107に回転自在に支持され、中押しロール106及びドクターロール109の互いに近接する側の外周面で構成される上方スペースに配置されている。この上方スペースには図示しないインク供給部よりインク103が供給される。
次に、印刷の概略動作を順に説明する。穿孔画像が形成された孔版原紙104がスクリーン102の外周面に装着される。そして、印刷モード時には、図23にて矢印で示す方向にドラム100及び紙胴101が同期して回転され、ドラム100と紙胴101の間に印刷用紙111が給紙される。
印刷用紙111が給紙されると、中押しロール106がスクリーン102を押圧し、この押圧状態で中押しロール106はドラム100に追従して回転する。中押しロール106の外周面にはドクターロール109とのギャップを通過したインク103が付着し、中押しロール106の回転によってこの付着したインク103が順次スクリーン102の内面に供給される。
また、中押しロール106がスクリーン102を押圧すると、この押圧力でスクリーン102が外周側に膨出してスクリーン102が紙胴101に圧接状態とされる。すると、ドラム100と紙胴101との間に搬送された印刷用紙111が中押しロール106と紙胴101との間でスクリーン102及び孔版原紙104に圧接されながら搬送される。この圧接力によってスクリーン102側のインク103が孔版原紙104の穿孔より印刷用紙111側に転移され、印刷用紙111にインク画像が印刷される。
また、アウタープレス方式を簡単に説明すると、図25に示すように、ドラム120を有し、このドラム120の外周面には孔版原紙104の先端をクランプする原紙クランプ部120aが設けられていると共に、該原紙クランプ部120a以外の外周壁120bは、多孔構造のインク透過性部材(インク通過性部材)で形成されている。
ドラム120の内側にはインク供給機構125が設けられている。このインク供給機構125は、回転自在に支持されたスキージロール126と、このスキージロール126に近接配置されたドクターロール127とを有し、スキージロール126とドクターロール127とで囲まれた外周スペースにインク128が溜められている。回転するスキージロール126の外周に付着するインク128がドクターロール127との隙間を通ることでスキージロール126には所定膜厚のインク128のみが付着され、この所定膜厚のインク128がドラム120の外周壁120bの内面に供給される。
また、スキージロール126の対向位置で、且つ、ドラム120の外側位置にはプレスロール130が設けられ、このプレスロール130はドラム120の外周壁120bを押圧する押圧位置と、ドラム120の外周壁120bから離間する待機位置との間で変移可能に構成されている。スキージロール126は、ドラム120の外周壁120bを回転自在に支持する支持部に対して固定されており、プレスロール130によってドラム120の外周壁120bが押圧されていない状態において、スキージロール126の外周面とドラム120の外周壁120bの内周面とが僅かに離間した状態にある。そして、プレスロール130によってドラム120の外周壁120bが押圧されたとき、ドラム120の外周壁120bが撓むことにより、スキージロール126の外周面とドラム120の外周壁120bの内周面とが接触する。
次に、印刷の概略動作を順に説明する。穿孔画像が形成された孔版原紙104がドラムの外周壁120bの外周面に装着される。そして、印刷モード時には、図25にて矢印で示す方向にドラム120の外周壁120bが回転され、ドラム120とプレスロール130の間に印刷用紙111が給紙される。
印刷用紙111が給紙されると、プレスロール130がドラム120の外周壁120bを押圧し、外周壁120bが内周側に変位される。この変位によって外周壁120bがスキージロール126に押圧状態となってスキージロール126がドラム120に追従して回転する。スキージロール126の外周面にはドクターロール127とのギャップを通過したインク128が付着し、スキージロール126の回転によってこの付着したインク128が順次外周壁120bの内面に供給される。
また、プレスロール130がドラム120の外周壁120bを押圧すると、ドラム120とプレスロール130との間に搬送された印刷用紙111がスキージロール126とプレスロール130との間を孔版原紙104に圧接されながら搬送される。この圧接力によって外周壁120b側のインク128が孔版原紙104の穿孔より印刷用紙111側に転移され、印刷用紙111にインク画像が印刷される。
ところで、前記従来のインナープレス方式及びアウタープレス方式の孔版印刷装置では、中押しロール106とドクターロール109との外周スペースに、及び、スキージロール126とドクターロール127との外周スペースに、インク溜まりをそれぞれ形成し、このインク溜まりのインク103,128を印刷時にドラム100,120のスクリーン102及び外周壁120bに供給する。従って、印刷が長時間行われない場合には、インク溜まりに溜まったインク103,128やドラム100,120等に付着したインク103,128が大気に接触した状態で長時間放置されることになり、インク103,128が変質するという問題があった。
そこで、本出願人は、回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁を有し、この外周壁の表面に孔版原紙が装着されるドラムと、このドラムの外周壁の最大印刷エリアより印刷上流位置にインク供給口を有し、このインク供給口より供給ポンプの駆動力で前記外周壁の表面にインクを供給するインク供給手段と、給紙された印刷媒体を前記外周壁に押圧するプレスロールとを備えた孔版印刷装置を提案した。
この孔版印刷装置では、ドラムの外周壁が回転され、且つ、この外周壁の表面にインク供給口よりインクが供給された状態にあって印刷媒体が給紙されると、この印刷媒体がプレスロールによって孔版原紙及びドラムの外周壁に押圧されながら搬送される一方、プレスロールの押圧力によってドラムの外周壁と孔版原紙の間のインクがしごかれながら印刷方向の下流に拡散されると共に、この拡散されたインクが孔版原紙の穿孔よりにじみ出て印刷媒体側に転写され、印刷媒体にインク画像が印刷されるため、ドラムに供給されたインクは、ドラムの外周壁と孔版原紙の間の略密閉空間に保持され、大気との接触が抑えられる。従って、印刷を長時間行わなくてもインクの変質を防止できる。
特開平7−132675号公報 特開2001−246828号公報
しかしながら、上記孔版印刷装置では、印刷動作の停止時において供給ポンプの駆動停止タイミングが適切でないと、外周壁に余分なインクが残留することがある。外周壁に余分なインクが残留すると、そのインクが時間の経過と共に外周壁の最下端に流下し、外周壁の最下端より下方に垂れ落ちて装置内部を汚すおそれがある。また、印刷動作の停止時において供給ポンプの駆動停止タイミングが適切でないと、最終印刷物に十分なインクが供給されずに適正な印刷物が得られないことになる。
そこで、本発明は、印刷動作が停止された後に、印刷に供されずに残った余剰インクに起因する装置内部の汚染を確実に防止できる孔版印刷装置を提供することを目的とする。また、他の本発明は、適正な最終印刷物が得られると共に、印刷動作が停止された後に、印刷に供されずに残った余剰インクに起因する装置内部の汚染を確実に防止できる孔版印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁を有し、この外周壁の表面に孔版原紙が装着されるドラムと、このドラムの外周壁にインク供給口を有し、このインク供給口より供給ポンプの駆動力でインクを前記外周壁の表面に供給するインク供給手段と、給紙された印刷媒体を前記外周壁に押圧するプレスロールとを備えた孔版印刷装置であって、印刷動作の停止時には、最終印刷物の印刷開始前で、且つ、前記インク供給口が前記プレスロールを通過する前に前記供給ポンプの駆動を停止したことを特徴とする。
この孔版印刷装置では、最終印刷物の印刷を行うプレスロールがインク供給口を通過した後にはインク供給口よりインクが外周壁に供給されない。
請求項2の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置であって、印刷動作の停止時における前記供給ポンプの駆動停止タイミングは、前記インク供給口が前記プレスロールを通過する直前であることを特徴とする。
この孔版印刷装置では、最終印刷物の印刷を行うプレスロールがインク供給口を通過する直前まではインク供給口よりインクが外周壁に供給されるため、最終印刷物のためのインクが不足することがないと共に、最終印刷物の印刷を行うプレスロールがインク供給口を通過した後にはインク供給口よりインクが外周壁に供給されない。
請求項3の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置であって、前記供給ポンプは正逆回転可能に構成され、印刷動作の停止時には、前記供給ポンプがインク供給時に対して逆転駆動され、逆転駆動後に停止されたことを特徴とする。
この孔版印刷装置では、供給ポンプの停止後にインク供給路内の残圧によってインク供給口から吐出されたインクをインク供給路内に戻すことができる。
請求項4の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置であって、外周壁の最大印刷エリアより外側にインク回収口を設け、このインク回収口に流入するインクを回収するインク回収手段を有することを特徴とする。
この孔版印刷装置では、印刷動作過程で印刷に供されずに最大印刷エリア外に流出したインクをドラムの外周壁より除去することができる。
請求項1の発明によれば、最終印刷物の印刷を行うプレスロールがインク供給口を通過した後にはインク供給口よりインクが外周壁に供給されない。従って、印刷動作が停止された後に、印刷に供されずに残った余剰インクに起因する装置内部の汚染を確実に防止できる。
請求項2の発明によれば、最終印刷物の印刷を行うプレスロールがインク供給口を通過する直前まではインク供給口よりインクが外周壁に供給されるため、最終印刷物のためのインクが不足することがないと共に、最終印刷物の印刷を行うプレスロールがインク供給口を通過した後にはインク供給口よりインクが外周壁に供給されない。従って、適正な最終印刷物が得られると共に、印刷動作が停止された後に、印刷に供されずに残った余剰インクに起因する装置内部の汚染を確実に防止できる。
請求項3の発明によれば、供給ポンプの停止後にインク供給路内の残圧によってインク供給口から吐出されたインクをインク供給路内に戻すことができる。従って、供給ポンプ停止後の残圧によって流出するインクに起因する装置内部の汚染を確実に防止できる。
請求項4の発明によれば、印刷動作過程で印刷に供されずに最大印刷エリア外に流出したインクをドラムの外周壁より除去することができる。従って、インク供給口からのインク供給量を印刷物の印字率等に基づいて細かく制御する必要がない。また、インクの再利用を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図13は本発明の第1実施形態を示し、図1は孔版印刷装置の概略構成図、図2はドラムの斜視図、図3は図2中A1−A1線に沿う断面図、図4は図2中B1−B1線に沿う断面図、図5はインク供給部を示すドラムの平面図、図6は図5中C1−C1線に沿う断面図、図7はインクの拡散メカニズムを説明する部分断面図、図8はドラム回転角度が0度の位置を示すドラムの断面図、図9はドラム回転角度が185度の位置を示すドラムの断面図、図10は制御系の要部回路ブロック図、図11は供給ポンプの駆動停止時の動作フローチャート、図12は印刷設定枚数終了時のタイムチャート、図13は印刷動作中にストップキーが操作された時のタイムチャートである。
図1に示すように、孔版印刷装置は、原稿読み取り部1と、製版部2と、印刷部3と、給紙部4と、排紙部5及び排版部6とから主に構成されている。
原稿読み取り部1は、印刷すべき原稿が載置される原稿セット台10と、原稿セット台10上の原稿の有無を検出する反射型の原稿センサ11,12と、原稿セット台10の原稿を搬送する原稿搬送ロール13,14と、原稿搬送ロール13,14を回転駆動させるステッピングモータ15と、原稿搬送ロール13,14によって搬送される原稿の画像データを光学的に読み取り、これを電気信号に変換する密着型のイメージセンサ16と、原稿セット台10より排出される原稿を載置する原稿排出トレー17とを有する。そして、原稿セット台10に載置された原稿が原稿搬送ロール13,14によって搬送され、この搬送される原稿の画像データをイメージセンサ16が読み取る。
製版部2は、ロールされた長尺状の孔版原紙18を収容する原紙収容部19と、この原紙収容部19の搬送下流に配置されたサーマルヘッド20と、このサーマルヘッド20の対向位置に配置されたプラテンロール21と、このプラテンロール21及びサーマルヘッド20の搬送下流に配置された一対の原紙送りロール22,22と、プラテンロール21及び原紙送りロール22を回転駆動させるライトパルスモータ23と、一対の原紙送りロール22,22の搬送下流に配置された原紙カッタ24とを有する。
そして、プラテンロール21と原紙送りロール22の回転により長尺状の孔版原紙18を搬送し、イメージセンサ16で読み取った画像データに基づきサーマルヘッド20の各点状発熱体が選択的に発熱動作することにより孔版原紙18に感熱穿孔して製版し、この製版された孔版原紙18を原紙カッタ24で切断して所定長さの孔版原紙18を作製するようになっている。
印刷部3は、メインモータ25の駆動力によって図1の矢印A方向に回転するドラム26と、このドラム26の外周面に設けられ、孔版原紙18の先端をクランプする原紙クランプ部27と、ドラム26の表面にインク56を供給するインク供給手段54とを備えている。
また、印刷部3は、ドラム26の外周面に孔版原紙18が巻き付け装着されているか否かを検出する原紙確認センサ28と、ドラム26の基準位置を検出するドラム角度基準センサ30と、メインモータ25の回転を検出するロータリエンコーダ31とを有する。基準位置検出センサ30の検出出力を基にロータリエンコーダ31の出力パルスを検出することによってドラム26の回転位置を検出することができるようになっている。
さらに、印刷部3は、ドラム26の下方位置に配置されたプレスロール35を有し、このプレスロール35はソレノイド装置36の駆動力によってドラム26の外周面に押圧する押圧位置と、ドラム26の外周面から離間する待機位置との間で変移可能に構成されている。プレスロール35は、印刷モードの期間(試し刷りを含む)にあっては押圧位置に常時位置され、印刷モード以外の期間にあっては待機位置に位置されるようになっている。
そして、製版部2から搬送される孔版原紙18の先端を原紙クランプ部27でクランプし、このクランプした状態でドラム26が回転されて孔版原紙18がドラム26の外周面に巻き付け装着され、ドラム26の回転に同期して給紙部4より給紙される印刷用紙(印刷媒体)37をプレスロール35でドラム26に巻装された孔版原紙18に押圧することによって印刷用紙37に孔版原紙18の穿孔からインク56が転写されて画像が印刷されるようになっている。
給紙部4は、印刷用紙37が積層される給紙台38と、この給紙台38から最上位置の印刷用紙37のみを搬送させる1次給紙ロール39,40と、この1次給紙ロール39,40によって搬送された印刷用紙37をドラム26の回転に同期してドラム26とプレスロール35間に搬送する一対の2次給紙ロール41,41と、この一対の2次給紙ロール41,41間に印刷用紙37が搬送されたか否かを検出する給紙センサ42とを有する。1次給紙ロール39,40には給紙クラッチ43を介してメインモータ25の回転が選択的に伝達されるように構成されている。
排紙部5は、印刷処理された印刷用紙37をドラム26から分離する用紙分離爪44と、ドラム26から印刷用紙37が排紙されたか否かを検出する排紙センサ93と、前記用紙分離爪44によりドラム26から離間された印刷用紙37が搬送される搬送通路45と、この搬送通路45より排紙される印刷用紙37が載置される排紙台46とを有する。
排版部6は、ドラム26の外周面よりクランプ解除された孔版原紙18の先端を導き、この導いた使用済みの孔版原紙18をドラム26より引き剥がしながら搬送する排版搬送手段47と、この排版搬送手段47により搬送されて来る孔版原紙18を収納する排版ボックス48と、排版搬送手段47により排版ボックス48内に搬送されて来た孔版原紙18を排版ボックス48の奥に押し込む排版圧縮部材49とを有する。
図2〜図4に示すように、ドラム26は、装置本体H(図1に示す)に固定された支軸50と、この支軸50に各軸受51を介して回転自在に支持された一対の側円板52,52と、この一対の側円板52,52間に固定された円筒状の外周壁53とを備えている。この外周壁53は一対の側円板52,52と一体となってメインモータ25の回転力により回転駆動されるようになっている。また、外周壁53は、プレスロール35に押圧した時に変形しない程度の剛性を有し、且つ、インク56を通過させないインク不透過性部材にて形成されている。なお、インク不透過性部材の種類によっては、外周壁53の外周面を凹凸のない円筒面に形成する等の目的で、テフロン(登録商標)加工のようなフッ素樹脂加工、ニッケルメッキ、ニッケルクロムメッキ、溶融亜鉛メッキ、陽極酸化処理など、各種公知の表面加工処理を施してもよい。
原紙クランプ部27は、外周壁53の支軸50の軸方向に沿って形成されたクランプ用凹部53aを利用して設けられている。原紙クランプ部27はその一端側が外周壁53に回転自在に支持され、図4にて仮想線で示すクランプ解除状態では外周壁53より突出するが、図4にて実線で示すクランプ状態では外周壁53より突出しないように設けられている。従って、原紙クランプ部27は、外周壁53上に突出することなく孔版原紙18をクランプすることができるようになっている。
この外周壁53は、図2,図4の矢印A方向に回転され、原紙クランプ部27より少し回転した位置が印刷開始ポイントとされている。従って、回転方向Aが印刷方向Mとなり、印刷開始ポイントより下方のエリアが印刷エリアとされる。この第1実施形態では最大印刷エリアはA3サイズの印刷が可能な領域に設定されている。そして、外周壁53の印刷方向Mの上流位置にはインク供給手段54のインク供給部55が設けられている。
インク供給手段54は、図2〜図6に示すように、インク56が溜められた供給タンク57と、この供給タンク57内のインク56を吸引する供給ポンプ58と、この供給ポンプ58によって吸引されたインク56を供給する第1パイプ59と、この第1パイプ59の他端が接続され、内部にインク通路60が形成され、且つ、180度対向位置に孔61が形成された支軸50と、この支軸50の外周側に回転自在に支持され、孔61に連通可能な連通孔62が形成されたロータリジョイント63と、このロータリジョイント63に一端が接続され、他端が外周壁53に導かれた第2パイプ64と、この第2パイプ64の他端側が開口されたインク供給部55とから構成されている。
インク供給部55は、第2パイプ64からのインク56を印刷直交方向Nに拡散するインク拡散溝65と、このインク拡散溝65の印刷直交方向Nに間隔を置いて開口された複数の連通孔66と、この複数の連通孔66に連通し、外周壁53の表面に開口されたインク拡散供給部としてのインク供給口55aとから構成されている。
図5及び図6に示すように、インク拡散溝65と複数の連通孔66及びインク供給口55aは、外周壁53の印刷方向Mの直交方向(即ち、印刷直交方向N)に沿って形成されたインク供給用凹部67と、この内部に配置されたインク分配部材68とによって形成されている。インク供給口55aは、印刷直交方向Nに沿って連続的に形成され、外周壁53の印刷直交方向Nにほぼ均等にインク56を供給するようになっている。
ここで、インク供給部55の配置位置は、最大印刷エリアより印刷上流位置で、且つ、原紙クランプ部27より印刷下流位置に設けられている。尚、インク供給部55は、最大印刷エリアとその更に上流の非印刷エリアとを仕切る境界線上の位置、及び、最大印刷エリア内の印刷上流位置に設けても良い。最大印刷エリア内に配置する場合には、外周壁53の表面に供給されるインク56が最大印刷エリアとその更に上流の非印刷エリアとを仕切る境界線上にまで少なくとも拡散できる位置に設定される。
次に、制御系を簡単に説明する。
図10に示すように、制御部94は、操作パネル95からの指令信号を入力したり、排紙センサ93、ドラム角度基準センサ30等のセンサ出力を入力し、その入力信号に基づいて印刷動作、製版動作、排版動作等を実行するべく、駆動回路96を介してメインモータ25、供給ポンプ58等を駆動する。そして、印刷動作時の停止時には、図11に示すフローにより供給ポンプ58の駆動を停止する。その制御内容については後述の作用の箇所で説明する。
操作パネル95にはテンキー、印刷/製版モード選択キー、スタートキー、ストップキー等が設けられている。
また、制御部94は、ドラム角度基準センサ30のセンサ出力、及び、エンコーダ97の出力によりドラム26の回転角度を検出できる。ドラム26の回転角度は、図8に示すドラム位置が0度の基準位置である。145度の回転位置では、最大印刷エリアのエンド位置がプレスロール35に対向し、185度の回転位置(図9の位置)では、原紙クランプ部27とインク供給口55aとの間の位置がプレスロール35に対向し、195度の回転位置ではインク供給口55aがプレスロール35に対向する位置となる。
次に、前記構成の孔版印刷装置の動作を簡単に説明する。
まず、製版モードが選択されると、製版部2では、プラテンロール21と原紙送りロール22の回転により孔版原紙18を搬送し、原稿読み取り部1で読取った画像データに基づきサーマルヘッド20の多数の発熱体が選択的に発熱動作することにより孔版原紙18に感熱穿孔して製版し、この製版した孔版原紙18の所定箇所を原紙カッタ24で切断して所望寸法の孔版原紙18を作る。
印刷部3では、製版部2で製版された孔版原紙18の先端をドラム26の原紙クランプ部27でクランプし、このクランプした状態でドラム26が回転されて孔版原紙18をドラム26の外周面に巻き付け着版する。
次に、印刷モードが選択されると、印刷部3ではドラム26が回転駆動されると共に、インク供給手段54の供給ポンプ58の駆動が開始される。すると、供給タンク57内のインク56がインク供給口55aに導かれ、インク56がインク供給口55aより外周壁53に供給される。この供給されたインク56が外周壁53と孔版原紙18の間に保持されると共に、プレスロール35が待機位置から押圧位置に変位される。
このドラム26の回転に同期して給紙部4では印刷用紙37をドラム26とプレスロール35との間に給紙する。給紙された印刷用紙37は、プレスロール35によってドラム26の外周壁53に押圧されると共に、ドラム26の外周壁53の回転によって搬送される。つまり、印刷用紙37は孔版原紙18に密着されつつ搬送される。
また、この印刷用紙37の搬送と並行して、図7に示すように、ドラム26の外周壁53と孔版原紙18の間に保持されたインク56は、プレスロール35の押圧力によってしごかれながら印刷方向Mの下流に拡散されると共に、この拡散されたインク56が孔版原紙18の穿孔よりにじみ出て印刷用紙37側に転写される。以上により、印刷用紙37にはドラム26の外周壁53とプレスロール35の間を通過する過程でインク画像が印刷される。ドラム26の外周壁53とプレスロール35の間を抜けた印刷用紙37は、その先端側が用紙分離爪44でドラム26より剥ぎ取られ、ドラム26より離間された印刷用紙37は搬送通路45を介して排紙台46に排紙され、ここに積載される。
設定印刷枚数の印刷が完了間近になると、印刷動作の停止動作が行われる。具体的には、インク供給手段54の供給ポンプ58の駆動が停止され、プレスロール35が押圧位置から待機位置に戻され、ドラム26の外周壁53の回転が停止されて待機モードに入る。また、このように設定印刷枚数の印刷が完了した場合のみならず、ユーザの指令(ストップキーの操作)等によって強制的に印刷を停止する場合にも、ほぼ同様の動作により待機モードに入る。
新たな製版を開始する等によって排版処理が開始されると、ドラム26の原紙クランプ部27がクランプ解除位置に変位され、クランプ解除された孔版原紙18の先端側がドラム26の回転に伴って排版搬送手段47で導びかれ、排版ボックス48に収納される。
次に、図11のフローチャートと図12及び図13のタイムチャートに基づき、印刷動作の停止時における供給ポンプ58の駆動停止動作を説明する。図11及び図12に示すように、印刷動作中にあって、排紙センサ93が印刷用紙の通過を検出し、その検出信号によって印刷枚数をカウントする枚数カウンターが1になると(ステップS2)、停止処理信号がHレベル状態とされる。そして、次のドラム角度基準センサ30の出力を基準に、ドラム26が185度の回転位置(図9の位置)、つまり、インク供給口55aがプレスロール35を通過する直前になると(ステップS3)、供給ポンプ58の駆動が停止される(ステップ4)。
図11及び図13に示すように、印刷動作中にあって、操作パネル95のストップキーが操作されると(ステップS1)、停止処理信号がHレベル状態とされる。そして、次のドラム角度基準センサ30の出力を基準に、ドラム26が185度の回転位置(図9の位置)、つまり、インク供給口55aがプレスロール35を通過する直前になると(ステップS3)、供給ポンプ58の駆動が停止される(ステップ4)。
以上、この孔版印刷装置では、最終印刷物の印刷を行うプレスロール35がインク供給口55aを通過した後にはインク供給口55aよりインク56が外周壁53に供給されないため、印刷動作が停止された後に、印刷に供されない余剰のインク56が外周壁53に基本的に残らない。また、最終印刷物の印刷を行うプレスロール35がインク供給口55aを通過する直前まではインク供給口55aよりインク56が外周壁53に供給されるため、最終印刷物のためのインク56が不足することがない。従って、適正な最終印刷物が得られると共に、印刷動作が停止された後に、印刷に供されずに残った余剰インクに起因する装置内部の汚染を確実に防止できる。
図14及び図15は前記第1実施形態における供給ポンプ58の駆動停止動作の変形例を示し、図14は供給ポンプ58の駆動停止時の動作フローチャート、図15は印刷設定枚数終了時のタイムチャートである。この変形例では、供給ポンプ58は、正逆回転可能に構成されている。尚、説明の明確化のために、第1実施形態と同一符号を付して説明する。
次に、図14のフローチャートと図15のタイムチャートに基づき、印刷動作の停止時における供給ポンプ58の駆動停止動作を説明する。図14及び図15に示すように、印刷動作中にあって、排紙センサ93が印刷用紙の通過を検出し、その検出信号によって印刷枚数をカウントする枚数カウンターが1になると(ステップS11)、停止処理信号がHレベル状態とされる。そして、次のドラム角度基準センサ30の出力を基準に、ドラム26が185度の回転位置(図9の位置)、つまり、インク供給口55aがプレスロール35を通過する直前になると(ステップS12)、供給ポンプ58の駆動が一旦停止される(ステップ13)。そして、ドラム26が195度の回転位置を通過すると(ステップS14)、供給ポンプ58がインク供給時の逆転方向に駆動を開始され、設定時間Trだけ駆動させた後に供給ポンプ58の駆動が停止される(ステップS17)。
また、図14に示すように、印刷動作中にあって、操作パネル95のストップキーが操作されると(ステップS10)、停止処理信号がHレベル状態とされる。そして、次のドラム角度基準センサ30の出力を基準に、ドラム26が185度の回転位置(図9の位置)、つまり、インク供給口55aがプレスロール35を通過する直前になると(ステップS12)、供給ポンプ58の駆動が一旦停止される(ステップ13)。そして、ドラム26が195度の回転位置を通過すると(ステップS14)、供給ポンプ58がインク供給時の逆転方向に駆動を開始され、設定時間Trだけ駆動させた後に供給ポンプ58の駆動が停止される(ステップS17)。
以上、この変形例でも、最終印刷物の印刷を行うプレスロール35がインク供給口55aを通過した後にはインク供給口55aよりインク56が外周壁53に供給されないため、印刷動作が停止された後に、印刷に供されない余剰のインク56が外周壁53に基本的に残らない。また、最終印刷物の印刷を行うプレスロール35がインク供給口55aを通過する直前まではインク供給口55aよりインク56が外周壁53に供給されるため、最終印刷物のためのインク56が不足することがない。従って、適正な最終印刷物が得られると共に、印刷動作が停止された後に、印刷に供されずに残った余剰インクに起因する装置内部の汚染を確実に防止できる。
その上、この変形例では、供給ポンプ58は正逆回転可能に構成され、印刷動作の停止時には、供給ポンプ58がインク供給時とは逆転駆動され、逆転駆動後に停止されるので、供給ポンプ58の停止後にインク供給路内の残圧によってインク供給口55aから吐出されたインク56をインク供給路内に戻すことができる。従って、供給ポンプ停止後の残圧によって流出するインク56に起因する装置内部の汚染を確実に防止できる。
図16〜図21は本発明の第2実施形態を示し、図16はドラムの斜視図、図17は図16中A2−A2線に沿う断面図、図18は図16中B2−B2線に沿う断面図、図19はドラム回転角度が0度の位置を示すドラムの断面図、図20は制御系の要部回路ブロック図、図21は供給ポンプと回収ポンプの駆動停止時の動作フローチャートである。
図16〜図18に示すように、この第2実施形態では、前記第1実施形態と比較して、外周壁53の最大印刷エリアより漏れたインク56を回収するインク回収手段73が付加されている点、及び、そのインク回収手段73の回収ポンプ79の制御を行う必要がある点が相違する。他の構成は同一であるため、同一構成部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
即ち、インク回収手段73は、外周壁53の最大印刷エリアSより印刷下流位置に形成されたインク回収口72と、このインク回収口2の一端が開口された第3パイプ74と、この第3パイプ74の他端側が接続され、連通孔75が形成されたロータリジョイント63と、このロータリジョイント63が回転自在に支持され、連通孔75が接続可能な孔76a及び内部にインク通路76bが形成された支軸50と、この支軸50に一端が接続された第4パイプ77と、この第4パイプ77の途中に介在され、紙粉等をトラップするフィルタ80と、第4パイプ77の途中に介在され、第4パイプ77内のインク56を吸引する回収ポンプ(例えばトロコイドポンプ)78と、第4パイプ77の他端が接続された回収容器79とから構成されている。
インク回収口72は、インク回収用凹部81と、この内部に配置されたパイプ固定部材82とを利用して形成されている。ロータリジョイント63は、インク供給手段54のものと兼用されている。支軸50は、インク供給手段54のインク通路にも使用するため、2重パイプの構造になっている。
回収ポンプ78は、印刷動作のほぼ全過程に亘って駆動され、外周壁53の最大印刷エリアより漏れたインク56を供給タンク57に回収する。
次に、制御系を簡単に説明する。
図20に示すように、制御部94は、操作パネル95からの指令信号を入力したり、排紙センサ93、ドラム角度基準センサ30等のセンサ出力を入力し、その入力信号に基づいて印刷動作、製版動作、排版動作等を実行するべく、駆動回路96を介してメインモータ25、供給ポンプ58、回収ポンプ78等を駆動する。そして、印刷動作の停止時には、図21に示すフローにより供給ポンプ58及び回収ポンプ78の駆動を停止する。
また、制御部94は、前記第1実施形態と同様に、ドラム角度基準センサ30のセンサ出力、及び、エンコーダ97の出力によりドラム26の回転角度を検出できる。ドラム26の回転角度は、図19に示すドラム位置が0度の基準位置である。
次に、図21のフローチャートに基づき、印刷動作の停止時における供給ポンプ58及び回収ポンプ78の駆動停止動作を説明する。印刷動作中にあって、排紙センサ93が印刷用紙の通過を検出し、その検出信号によって印刷枚数をカウントする枚数カウンターが1になると(ステップS2)、停止処理信号がHレベル状態とされる。そして、次のドラム角度基準センサ30の出力を基準に、ドラム26が185度の回転位置、つまり、インク供給口55aがプレスロール35を通過する直前になると(ステップS3)、供給ポンプ58の駆動が停止される(ステップ4)。供給ポンプ58の停止後、所定時間経過後に回収ポンプ78が停止される(ステップS5)。
また、印刷動作中にあって、操作パネル95のストップキーが操作されると(ステップS1)、停止処理信号がHレベル状態とされる。そして、次のドラム角度基準センサ30の出力を基準に、ドラム26が185度の回転位置、つまり、インク供給口55aがプレスロール35を通過する直前になると(ステップS3)、供給ポンプ58の駆動が停止される(ステップ4)。供給ポンプ58の停止後、所定時間経過後に回収ポンプ78が停止される(ステップS5)。
以上、この孔版印刷装置でも、前記第1実施形態と同様に、適正な最終印刷物が得られると共に、印刷動作が停止された後に、印刷に供されずに残った余剰インクに起因する装置内部の汚染を確実に防止できる。
この第2実施形態では、インク回収手段73を設けたので、印刷動作過程で印刷に供されずに最大印刷エリア外に流出したインクをドラム26の外周壁53より除去することができる。従って、インク供給口55aからのインク供給量を印刷物の印字率等に基づいて細かく制御する必要がない。また、インクの再利用を図ることができる。
図22は前記第2実施形態における供給ポンプ・回収ポンプの駆動停止動作の変形例を示し、供給ポンプと回収ポンプの駆動停止時の動作フローチャートである。この変形例では、供給ポンプ58は、正逆回転可能に構成されている。尚、説明の明確化のために、第2実施形態と同一符号を付して説明する。
次に、図22のフローチャートに基づき、印刷動作の停止時における供給ポンプ58及び回収ポンプ78の駆動停止動作を説明する。印刷動作中にあって、排紙センサ93が印刷用紙の通過を検出し、その検出信号によって印刷枚数をカウントする枚数カウンターが1になると(ステップS11)、停止処理信号がHレベル状態とされる。そして、次のドラム角度基準センサ30の出力を基準に、ドラム26が185度の回転位置、つまり、インク供給口55aがプレスロール35を通過する直前になると(ステップS12)、供給ポンプ58の駆動が一旦停止される(ステップ13)。そして、ドラム26が195度の回転位置を通過すると(ステップS14)、供給ポンプ58がインク供給時の逆転方向に駆動が開始され、設定時間Trだけ駆動させた後に供給ポンプ58の駆動が停止される(ステップS17)。供給ポンプ58の停止後、所定時間経過後に回収ポンプ78が停止される(ステップS18)。
図14及び図16に示すように、印刷動作中にあって、操作パネル95のストップキーが操作されると(ステップS10)、停止処理信号がHレベル状態とされる。そして、次のドラム角度基準センサ30の出力を基準に、ドラム26が185度の回転位置(図9の位置)、つまり、インク供給口55aがプレスロール35を通過する直前になると(ステップS12)、供給ポンプ58の駆動が一旦停止される(ステップ13)。そして、ドラム26が195度の回転位置を通過すると(ステップS14)、供給ポンプ58がインク供給時の逆転方向に駆動が開始され、設定時間Trだけ駆動させた後に供給ポンプ58の駆動が停止される(ステップS17)。供給ポンプ58の停止後、所定時間経過後に回収ポンプ78が停止される(ステップS18)。
以上、この変形例でも、前記第2実施形態と同様に、適正な最終印刷物が得られると共に、印刷動作が停止された後に、印刷に供されずに残った余剰インクに起因する装置内部の汚染を確実に防止できる。
また、この変形例では、前記第2実施形態と同様に、インク回収手段73を設けたので、印刷動作過程で印刷に供されずに最大印刷エリア外に流出したインクをドラム26の外周壁53より除去することができる。従って、インク供給口55aからのインク供給量を印刷物の印字率等に基づいて細かく制御する必要がない。また、インクの再利用を図ることができる。
さらに、この変形例では、供給ポンプ58は正逆回転可能に構成され、印刷動作の停止時には、供給ポンプ58がインク供給時とは逆転駆動され、逆転駆動後に停止されたので、供給ポンプ58の停止後にインク供給路内の残圧によってインク供給口55aから吐出されたインク56をインク供給路内に戻すことができる。従って、供給ポンプ停止後の残圧によって流出するインク56に起因する装置内部の汚染を確実に防止できる。
尚、前記第2実施形態では、外周壁53の最大印刷エリアの下流位置にインク回収口72のみを設けたが、外周壁53の最大印刷エリアより外側位置で、且つ、孔版原紙18で覆われる位置にインク回収口72に連通するインク回収溝を設けても良い。つまり、インク回収溝とインク回収口72を、最大印刷エリアの全域が囲むようにロ字状に配置する。このように構成することにより、最大印刷エリアのトップや左右のサイドからのインク漏れを確実に防止できる。
前記第1実施形態及び第2実施形態では、印刷動作の停止時には、最終印刷物の印刷開始前で、且つ、インク供給口55aがプレスロール35を通過する直前に供給ポンプ58の駆動を停止したが、インク供給口55aがプレスロール35を通過する直前よりも更に前のポイントで供給ポンプ58の駆動を停止するように構成しても良い。
尚、前記第1及び第2実施形態では、インク供給部55のインク供給口55aは、印刷直交方向Nに沿って連続的に形成され、外周壁53の印刷直交方向Nにほぼ均等にインク56を供給するようになっている。しかし、インク供給部55は、外周壁53の印刷直交方向Nにほぼ均等にインク56を供給できる構成であれば良く、種々の構成が考えられる。例えばインク供給部55は、外周壁53の印刷直交方向Nに沿って等間隔に開口された複数のインク供給口を有する構成としても良い。
また、本願発明の請求項1の「最終印刷物の印刷開始前で、且つ、前記インク供給口が前記プレスロールを通過する前」とは、少なくとも、最終印刷時のプレスロール35がインク供給口55aを通過後、インクを供給しないタイミングならいつでも良い。つまり、残りの印刷に必要なインク56を外周壁53上に供給するように制御すれば、その時点で供給ポンプ58の駆動を停止しても良い。例えば、枚数カウンタが2の状態で、外周壁53上に2枚分の印刷に必要なインクをあらかじめ供給させておけば、この状態で供給ポンプ58の駆動を停止させることが可能である。
本発明の第1実施形態を示し、孔版印刷装置の概略構成図である。 本発明の第1実施形態を示し、ドラムの斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、図2中A1−A1線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、図2中B1−B1線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、インク供給部を示すドラムの平面図である。 本発明の第1実施形態を示し、図5中C1−C1線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、インクの拡散メカニズムを説明する部分断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、ドラム回転角度が0度の位置を示すドラムの断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、ドラム回転角度が185度の位置を示すドラムの断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、制御系の要部回路ブロック図である。 本発明の第1実施形態を示し、供給ポンプの駆動停止時の動作フローチャートである。 本発明の第1実施形態を示し、印刷設定枚数終了時のタイムチャートである。 本発明の第1実施形態を示し、印刷動作中にストップキーが操作された時のタイムチャートである。 本発明の第1実施形態の変形例を示し、供給ポンプの駆動停止時の動作フローチャートである。 本発明の第1実施形態の変形例を示し、印刷設定枚数終了時のタイムチャートである。 本発明の第2実施形態を示し、ドラムの斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、図16中A2−A2線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、図16中B2−B2線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、ドラム回転角度が0度の位置を示すドラムの断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、制御系の要部回路ブロック図である。 本発明の第2実施形態を示し、供給ポンプと回収ポンプの駆動停止時の動作フローチャートである。 本発明の第2実施形態の変形例を示し、供給ポンプと回収ポンプの駆動停止時の動作フローチャートである。 従来例のインナープレス方式の印刷要部の概略図である。 従来例のインナープレス方式のインク供給手段の概略図である。 従来例のアウタープレス方式の印刷要部の概略図である。
符号の説明
18 孔版原紙
26 ドラム
35 プレスロール
37 印刷用紙(印刷媒体)
53 外周壁
54 インク供給手段
55a インク供給口
56 インク
58 供給ポンプ
72 インク回収口
73 インク回収手段

Claims (4)

  1. 回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁を有し、この外周壁の表面に孔版原紙が装着されるドラムと、このドラムの外周壁にインク供給口を有し、このインク供給口より供給ポンプの駆動力でインクを前記外周壁の表面に供給するインク供給手段と、給紙された印刷媒体を前記外周壁に押圧するプレスロールとを備えた孔版印刷装置であって、
    印刷動作の停止時には、最終印刷物の印刷開始前で、且つ、前記インク供給口が前記プレスロールを通過する前に前記供給ポンプの駆動を停止したことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置であって、
    印刷動作の停止時における前記供給ポンプの駆動停止タイミングは、前記インク供給口が前記プレスロールを通過する直前であることを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 請求項1記載の孔版印刷装置であって、
    前記供給ポンプは正逆回転可能に構成され、印刷動作の停止時には、前記供給ポンプがインク供給時に対して逆転駆動され、逆転駆動後に停止されたことを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 請求項1記載の孔版印刷装置であって、
    外周壁の最大印刷エリアより外側にインク回収口を設け、このインク回収口に流入するインクを回収するインク回収手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
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