JP2005287267A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パワーモジュール間で発生する浮遊インダクタンスを極限まで減少させることによってサージ発生要因自体を大幅に低減させる各パワーモジュールの配置構成を備えた電力変換装置を実現する。
【解決手段】 正側アームを構成するパワーモジュール4aのコレクタ端子7aおよびエミッタ端子8aが、負側アームを構成するパワーモジュール4bのそれぞれエミッタ端子8bおよびコレクタ端子7bに向き合うように、両パワーモジュール4a、4bを絶縁板13を介して配置する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、自己消弧型半導体素子とそれに逆並列接続されるダイオードとを内蔵したパワーモジュールを適用した電力変換装置に関するものである。特に電力変換装置内における浮遊インダクタンスを極力抑制してパワーモジュールのスイッチング動作により発生するサージを軽減すると同時に、パワーモジュールに設けられている複数端子間の電流不平衡を抑制する電力変換装置の実装技術に関するものである。
従来の電力変換装置が特許文献1の図1に開示されている。当該図は電力変換装置が3レベルインバータである場合の回路構造を示す図である。3レベルインバータとは直流電源が3つの異なる電位をもち、4つのスイッチと2つのダイオードの導通状態を制御することによって出力端子に直流電源の各電位を選択的に出力することができる。当該3レベルインバータはIGBTとそれに逆並列接続されたダイオードを内蔵するパワーモジュール2台とダイオードのみ内蔵するパワーモジュール1台を冷却基板の一方の面に搭載し、他のIGBTとそれに逆並列接続されたダイオードを内蔵するパワーモジュール2台とダイオードのみ内蔵するパワーモジュール1台を冷却基板のもう一方の面に搭載している。また各パワーモジュールの電極端子を適宜貫通穴が設けられた導電体ブスバーにて接続し、スナバ回路の構成部品を備えている。
他の従来の電力変換装置が特許文献2の図1に開示されている。当該図は電力変換装置が2レベルインバータである場合の回路構造を示す図である。2レベルインバータとは直流電源が2つの異なる電位をもち、2つのスイッチの導通状態を制御することによって出力端子に直流電源の各電位を選択的に出力することができる。当該2レベルインバータは正側アームと負側アームを構成するパワーモジュール2台を冷却基板のある一面に搭載して一相分を構成する。具体的には2レベルインバータの正側アームを構成するパワーモジュールのコレクタ端子と負側アームを構成するパワーモジュールのエミッタ端子とが隣接し、かつ正側アームを構成するパワーモジュールのエミッタ端子と負側アームを構成するパワーモジュールのコレクタ端子とが互いに隣接するように配置する。また正側アームのパワーモジュールのコレクタ端子に電力変換装置の直流電源の正極に接続される正側導体を接続し、負側アームのパワーモジュールのエミッタ端子に電力変換装置の直流電源の負極に接続される負側導体を接続し、正側アームのパワーモジュールのエミッタ端子と負側アームのパワーモジュールのコレクタ端子を負荷に接続される出力端子導体を接続する。さらに正側導体と負側導体とを絶縁板を介して近接するように配置する。
更に他の従来の電力変換装置が特許文献3の図1に開示されている。当該図は電力変換装置が2レベルインバータであり、各アームが複数台のパワーモジュールを直列接続したものから構成された場合の回路構造を示す図である。パワーモジュールは前述の特許文献1に示された方法に近いものが用いられている。当該文献3の図3にはパワーモジュールの電極が対向している図1とは異なる構造も示されている。
特開平10−201249号公報(第8頁、図1) 特開2000−295868号公報(第7頁、図1、図3) 米国特許5835362号(第1頁、図1)
しかしながら、例えば車両推進システムを構成する電力変換装置の場合には、車両速度の高速化に伴い負荷となる電動機の容量が増加傾向にあることから大電流出力が要求される。このような用途に用いられるパワーモジュールは益々大電流化が進んでおり、1台のパワーモジュールでは所望の電流を供給できない場合にはパワーモジュールを複数台並列に接続することもある。また一方では、電動機電流の増大によって増える電力損失を低減するために、電力変換装置の高電圧出力化が進んでいる。パワーモジュールを直列接続して高電圧化するのではなく、パワーモジュール自体の定格電圧を高く設計することが試みられている。その結果、現時点において6kVを超えるパワーモジュールが存在する。
パワーモジュールの大電流化、高電圧化が進むにつれ、パワーモジュールがスイッチングする時に発生するサージ電圧が増加する。パワーモジュールのスイッチング損失を低減するためにはサージ電圧の抑制が必要不可欠となる。電力変換装置を構成するフィルタコンデンサあるいはパワーモジュールの内部やそれらを電気的に接続するためのブスバーに起因する浮遊インダクタンスの値が大きい場合には、このサージ電圧は高くなる。つまり、電力変換装置が大容量化される場合に浮遊インダクタンスの低減が十分でない場合には、コンデンサ、抵抗、さらに必要に応じてダイオードなどから成るスナバ回路を接続してサージ電圧を抑制する必要がある。従来の電力変換装置の内、特許文献1、特許文献2では、この問題が発生する可能性からスナバ回路の構成部品を実装する方法についても開示している。サージ電圧はスナバ回路の構成要素であるコンデンサによって吸収されるが、吸収されたエネルギーは抵抗を介して消費されることになる。スイッチング回数に比例してこの抵抗での損失は増加する。従ってスナバ回路の適用は装置効率の低下要因となり、装置としての信頼性も低下する。
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたものであり、浮遊インダクタンスを極限まで減少させることによってサージ発生要因自体を大幅に低減させると同時に、パワーモジュール内の電流不平衡をパワーモジュールの外的要因によって発生させることがない各パワーモジュールの配置構成を備えた電力変換装置を実現し、サージ抑制のための回路(例えばスナバ回路)の部品を無くして、装置自体の信頼性向上と小形化、低コスト化、更には保守性向上を図ることができる電力変換装置を提供することを目的としている。
この発明に係る電力変換装置は、正側アームと負側アームとを互いに直列に接続したものを直流電源の正側負側両極間に接続し、正側アームと負側アームとの接続点から出力端子を引き出し、正側アームおよび負側アームは、それぞれスイッチング素子とこのスイッチング素子に逆並列接続されたダイオードとからなるパワーモジュールを少なくとも1台備えた正側パワーモジュール群および負側パワーモジュール群からなり、スイッチング素子のオンオフ動作により直流電源と出力端子との間で電力の変換を行う電力変換装置において、各パワーモジュールはその外形の一表面(電極形成面)に正側電極および負側電極が形成されたものとし、正側パワーモジュール群と負側パワーモジュール群とを、それぞれの各パワーモジュールの電極形成面が所定間隔を介して互いに向き合うように、かつ、スイッチング素子のターンオンまたはターンオフ時に各パワーモジュール間に流れる変化電流の通電経路が上記所定間隔を介して互いに向き合う往復経路となるよう配置したものである。
この発明に係る電力変換装置においては、スイッチング素子のターンオンまたはターンオフ時に各パワーモジュール間に流れる変化電流は、小さい所定間隔を介して互いに向き合う通電経路を往復するように流れるので、往路を流れる電流により発生する磁束と復路を流れる電流により発生する磁束とが互いに相殺し、この部分の浮遊インダクタンスが大幅に低減し、それに伴い、サージ電圧も大幅に低減する。
以下、本発明による電力変換装置であるインバータ装置を複数の図を用いて説明する。
実施の形態1.
本実施の形態について図面を参照して説明する。以下すべての図面において同一符号は同一若しくは相当部材とする。図1は本発明の実施の形態1によって実現する回路構成を示す。図2から図6は図1の電力変換装置の構造を実現する過程を示す図であって、特に図6は本発明を示す装置の最終構造である。
図1は2レベルインバータで、陽極Pと陰極Nとの異なる2つの電位レベルを持つ直流電源1、フィルタコンデンサ2、インバータ部3を備えている。直流電源1は、直流架線でもよいし、整流回路の出力であってもよい。インバータ部3は、正側アームを構成するパワーモジュール4a、負側アームを構成するパワーモジュール4bからなる。パワーモジュール4aは、IGBT5aとそれに逆並列に接続されるダイオード6aを備える。そして、パワーモジュール4aは、正側電極であるコレクタ端子7aと負側電極であるエミッタ端子8aを備えている。パワーモジュール4aのエミッタ端子8aとパワーモジュール4bのコレクタ端子7bとの接続点が負荷に接続される出力端子9となる。IGBT5aとIGBT5bとのスイッチング状態は排反の関係にある。つまりIGBT5aのゲートにオン信号が与えられている期間にはIGBT5bのゲートにはオフ信号が与えられて出力端子9の電位はPとなり、逆にIGBT5bのゲートにオン信号が与えられている期間にはIGBT5aのゲートにはオフ信号が与えられて出力端子9の電位はNとなる。IGBT5aとIGBT5bのゲート端子に同時にオフ信号を与えることは可能であるが、通常運転中に同時にオン信号を与えることはない。
図1ではより汎用性を持たせる目的でパワーモジュール4cはパワーモジュール4aに並列接続され、パワーモジュール4dはパワーモジュール4bに並列接続される場合について図示している。パワーモジュール4aと4c、もしくはパワーモジュール4bと4dは基本的に同じスイッチング状態となるように制御される。
次に、図2から図6を用いて電力変換装置の組み立て過程を説明しながら内部構造を説明する。より汎用性をもたせるために、ここでも図1と同様にパワーモジュール4a、4cおよびパワーモジュール4b、4dとはそれぞれ同じスイッチング信号が与えられる、いわゆる2台のパワーモジュールが並列接続される場合について説明する。
図2は、負側アームであるパワーモジュール4b、4dが冷却基板10bに搭載された状態を示す図である。パワーモジュール4bは、図2において右手前側となる面が電極形成面で、コレクタ端子7bとエミッタ端子8bが形成されている。ここでは、それぞれが3個の電極端子で構成されている。電極形成面の裏面、即ち、図2で左奥側の面がパワーモジュール4bの発生熱の放熱面となっており、冷却基板10bはこの放熱面に当接する構造となっている。他のパワーモジュールも同様の構成である。導体17bは並列接続されるパワーモジュール4b、4dのゲート電極とエミッタ電極を強制的に同電位とするためのものである。この導体17bは並列接続しない場合には必要がない。
図3は、図2に加えてパワーモジュール4b、4dそれぞれのエミッタ端子8b、8dと直流電源1のN電位とを電気的に接続するための導体11と、パワーモジュール4b、4dそれぞれのコレクタ端子7b、7dと出力端子9(9b)とを電気的に接続するための導体12が取り付けられた図である。導体11、12を取り付けるためのボルト18aから18lの頭部分は図示するように導体11、12の厚み部分で埋まる形状としている。
図4は、絶縁板13が、冷却基板10bに固定されたガイドピン14aから14dに沿って挿入された図である。ここに示す絶縁板13を固定、位置決めする方法についてはガイドピンの他に様々な方法を採ることが可能であることは言うまでもない。
図5は、正側アームの構成で、冷却基板10aに搭載されたパワーモジュール4a、4cそれぞれのコレクタ端子7a、7cと直流電源1のP電位とを電気的に接続するための導体15と、パワーモジュール4a、4cそれぞれのエミッタ端子8a、8cと出力端子9(9a)とを電気的に接続するための導体16がボルト18mから18xによって取り付けられた図である。
図6は、図4に図5の冷却基板10aをガイドピン14aから14dに沿って挿入、固定された図である。この図が本発明の本質的構成を示す図であり、その特徴を以下の図7で説明する。
図7は、図6の構造物を左前方方向からみた図を示す。このように正側アームのパワーモジュール4a(4c)と負側アームのパワーモジュール4b(4d)を互いの電極が向かい合うような状態に配置し、かつパワーモジュール4a(4c)のコレクタ端子7a(7c)、エミッタ端子8a(8c)それぞれをパワーモジュール4b(4d)のエミッタ端子8b(8d)、コレクタ端子7b(7d)にずれることなく面合わせした状態に配置させる。この結果、導体15の電位Pから導体16の出力端子9a、更に、出力端子9bの導体12を介して導体11の電位Nに戻る往復経路を小さな間隔で完全に対向させることを可能とする。例えば、IGBT5a、5cのターンオン動作によって生じるダイオード6b、6dの逆回復電流が図7の太線に流れる。なお、図中、太点線は、パワーモジュールパッケージ内部の電流経路を示す。この電流が作る磁束の変化は、IGBT5a、5cを介して出力端子9に流れる電流が作る磁束の変化と同じであって向きが逆となる。いわゆる相互結合の関係を持つ。従って、この経路を流れる変化電流によって生じる磁束を相殺する効果が最大限に発揮されるような構造になっている。つまり浮遊インダクタンスを最大限に抑制、ひいてはサージ電圧を最大限に抑制可能となる。
また、IGBT5a、5cのターンオフ動作によって直流電源1のP電位から出力端子9に流れる負荷電流を遮断した場合には、その電流はN電位からダイオード6b、6dを介して出力端子9に流れる転流動作が生じる。この転流動作期間においてはIGBT5a、5cを流れる電流の減少率とダイオード6b、6dを流れる電流の増加率が同じになる。この電流の経路も前述した逆回復電流が流れる経路と同じであって相互結合の関係が成立する。つまり、この経路を流れる電流によって生じる磁束を相殺する効果が最大限に発揮されるような構造になっている。つまり浮遊インダクタンスを最大限に抑制、ひいてはサージ電圧を最大限に抑制可能となる。
既述した従来の電力変換装置では、正側アームと負側アームのパワーモジュールの電極位置を意図的にずらしたり、ダイオードの逆回復電流が隣接させた電極の周辺に集中する構造であったので、浮遊インダクタンスを十分に低減できない可能性があり、パワーモジュール4を構成するIGBT5やダイオード6のスイッチング動作によって過渡的に生じる磁束の変化により発生するサージ電圧をスナバ回路で抑制する必要が生じる。
しかしながら、図6、図7に示すようなパワーモジュール4aから4dの配置を有する構造とすることによってサージ電圧を最小限に抑制することができる。
具体的に、発明者等が試作した結果では、例えば、ボルト18aから18xの頭部分を埋めるための導体11、12、15、16の厚みを12mm、絶縁板の厚みを3mmとした場合には、導体15のP電位側から導体11のN電位側に至る経路に存在する浮遊インダクタンスを100nHを超えない程度に抑制できた。この結果、スナバ回路を無くすることができる。
なお、前述したように通常パワーモジュール4のコレクタ端子7、エミッタ端子8は図2に示すように幾つかの分割された端子から構成されている。このため、サージ電圧の発生や導体の形状加工が、コレクタ端子7、エミッタ端子8を構成する分割された端子に流れる電流を不均一にする可能性がある。しかし、この発明では、図7から判るように、変化電流の流れる方向と直角の方向に分割した端子が並んでいるので、各端子を流れる経路が互いに平行で同一となり、結果として、端子間の電流のみならず、例えばパワーモジュール4aと4c間、あるいはパワーモジュール4b、4d間の変化電流を均一にすることができる。
また、図7に示す構造であれば、導体11、12、15、16とパワーモジュール4a、4bなどの端子が干渉しない構成としているので、絶縁板13は導体11、12、15、16と一体化する必要がないだけでなく、従来の電力変換装置に見られたように導体11、12、15、16に貫通穴を設ける必要性から解放されるので、導体の内部インピーダンスを極力抑制することができる。
実施の形態2.
この実施の形態2では、先の図3や図5において示した直流電源1のP電位、N電位に接続されるブスバー15、11とフィルタコンデンサ2との接続方法について種々提案する。図8は、フィルタコンデンサ2a、2bと図6において示したインバータ部3の構造物を天地逆さにして配列した図である。フィルタコンデンサ2aについて電極19a、19bは電位N、電極20a、20bは電位Nにそれぞれ接続される。フィルタコンデンサ2bについても同様である。
以上のように、フィルタコンデンサ2a、2bの電極と直流側端子を構成する導体15、11とが同一方向(図8では上向き)に引き出されるとともに、ここでは更に、フィルタコンデンサ2a、2bの電極19aから19dおよび電極20aから20dは導体11および導体15の終端接続部の面と同一平面に設定されている。この状態において、絶縁板を介して平行に配置される電位Pを構成する導体と電位Nを構成する導体によって、導体15の終端接続部とフィルタコンデンサ2a、2bの端子20aから20d、導体11の終端接続部とフィルタコンデンサ2a、2bの端子19aから19dを接続することが可能となる。
この電気的接続の要領を図9に示す。電位Pを構成する導体と電位Nを構成する導体とそれらに挟まれる絶縁板を一体化することによって浮遊インダクタンスを低減することが望ましい。この場合に貫通穴は設けなければならないが、フィルタコンデンサ2a、2bの電極19,20と導体11、15の終端接続部の位置関係を図8に示すように縦横方向ともに等間隔で配置することによって各端子の分流不均一を未然に防止することができる。即ち、直流電源1の電位Pと電位Nを形成する経路に存在する浮遊インダクタンスを最小限に抑制することができる。なお、図8に示した板状の電極19、20を適用する場合には、フィルタコンデンサ2の筐体は樹脂によってモールドされていることが好ましい。また、フィルタコンデンサ2の筐体が樹脂モールドではなく導電体にて形成されている場合には電極を備えた碍子を複数用いて代替可能である。
フィルタコンデンサ2の個数については特に制約を設けることに意味はなく、1個でもよいし、必要に応じて複数個並列に接続してもよい。
更に図示しない電位Pを構成する導体と電位Nを構成する導体とフィルタコンデンサ2a、2bや導体11、15の終端接続部との接続方法について図8ではボルトの使用を想定しているが、着脱式のコネクタの使用も可能である。
実施の形態3.
ここでは、パワーモジュール4の並列数を増加する場合の要領について説明する。即ち、図6では正側アームを構成するパワーモジュール4を2台並列に接続する場合の構造を示した。この発明では、並列接続台数に特に制約を設けることに意味はなく、例えば3台並列接続する場合には、パワーモジュール4を3台並べることで実現可能である。それに応じて、図2に示す導体17bを延長したり、図8に示すフィルタコンデンサ2を大きくしたり電極の数を増やすなど形状を変更すればよい。
また、図3、図5に示した電位P、電位Nに接続するためのブスバー15、11はそのまま適用するが、出力端子9に接続する導体12をパワーモジュール4b、4dとに、また導体16をパワーモジュール4a、4cとに分離すれば、2つの独立した出力端子9を形成することが可能である。例えばパワーモジュール4を3台並べれば、3つの独立した出力端子9a、9b、9cを一組の冷却基板10a、10bを用いて形成できる。
実施の形態4.
ここでは、図10により、インバータ部3を三相構成とした場合の回路構成について説明する。実施の形態3で述べたように、図6のパワーモジュール4の並びを同じくしても三相の出力を得ることができる。ここでは、他のブスバー構成によっても三相の出力を得る構造について説明する。図11にその具体的な構造を示す。独立した3つの出力端子91,92,93を形成する導体を、正側アームについては導体16a、16b、16cとし、負側アームについては導体12a、12b、12cとした。電位Pを各パワーモジュール4a、4c、4eに接続するための導体は、図5同様に導体15とし、電位Nを各パワーモジュール4b、4d、4fに接続するための導体は、図3同様に導体11とした。
図12には、図11の状態から導体15、導体11を取り外した状態を示している。図6のような構造体とするためには、図11に示す左右2つの組立体を、冷却基板10aと10bとが、また、導体15と導体11とが平行となるように組み合わせる。この際、導体15と導体11との間や、導体16a、16b、16cと導体15との間や、導体12a、12b、12cと導体11との間には絶縁物の挿入が必要となる。従って、このような場合には、例えば導体11と15とを絶縁物と一体化した積層ブスバーとすることも考えられる。
ここで重要なことは図6との違いである。相違点はパワーモジュールの並べ方であって、浮遊インダクタンスを抑制するためのパワーモジュールの配列やブスバー構造の考え方は同一である。
実施の形態5.
なお、先の形態例では、パワーモジュール4の具体例としてIGBT5とダイオード6が内蔵されたものについて説明したけれども、特にIGBTに限定される必要はなく、MOSFETや他の自己消弧型半を導体素子であっても構わない。
また、自己消弧型半導体素子やダイオードの形成材料についてはシリコンであってもよいし、新しい半導体材料として例えばシリコンカーバイドやダイヤモンドなどであっても構わない。
実施の形態6.
なお、先の実施の形態で説明したように、冷却基板10a、10bについて、内部に冷媒を通すことができれば液冷冷却方式が適用可能となる。また基板自体に放熱板を取り付けるなどすれば風冷冷却方式が適用可能となる。
また、図8の例では、パワーモジュール4とフィルタコンデンサ2との両者の冷却を担うものとして冷却基板10を設計するようにしてもよい。従って、本発明に対してさまざまな冷却方式が適用可能であることは明らかである。
実施の形態7.
先の各実施の形態は、いずれも、2レベルインバータに適用したものであったが、この実施の形態7では、3レベルインバータに適用した場合について説明する。図13は、その主回路構成を示す。
図13において、正側パワーモジュール群として互いに直列に接続された第1のパワーモジュール4aおよび第2のパワーモジュール4bが直流電源1aのP電位と出力端子9との間に接続されている。更に、両パワーモジュール4a,4bの接続点Xと直流電源の中性極である電位Cとの間にクランプダイオードとして機能する第1のダイオードモジュール21aが接続されている。また、負側パワーモジュール群として互いに直列に接続された第3のパワーモジュール4cおよび第4のパワーモジュール4dが直流電源1bのN電位と出力端子9との間に接続されている。更に、両パワーモジュール4c,4dの接続点Yと直流電源の電位Cとの間に第2のダイオードモジュール21bが接続されている。
図14、図15はその具体的構造である。図14において、正側(図中の右側)の導体24は、第1のダイオードモジュール21aのアノード端子8eを電位Cに接続する導体、導体16は、第2のパワーモジュール4bのエミッタ端子8bからの出力端子9aを構成する導体、導体22は、図13の接続部Xを構成する導体である。
また、負側(図中の左側)の導体25は、第2のダイオードモジュール21bのカソード端子7fを電位Cに接続する導体、導体12は、第3のパワーモジュール4cのコレクタ端子7cからの出力端子9bを構成する導体、導体23は、図13の接続部Yを構成する導体である。
図14の状態から導体23、導体24を取り外した状態を図15に示す。正側の導体15は、第1のパワーモジュール4aのコレクタ端子7aを電位Pに接続する導体、負側の導体11は、第4のパワーモジュール4dのエミッタ端子8dを電位Nに接続する導体である。
正側の冷却基板10aに、パワーモジュール4a、4b、ダイオードモジュール21a、負側の冷却基板基板10bに、パワーモジュール4c、4d、ダイオードモジュール21bを搭載し、パワーモジュール4aとダイオードモジュール21b、ダイオードモジュール21aとパワーモジュール4d、パワーモジュール4bとパワーモジュール4cの電極を対向させるように冷却基板10aと10bを図6に倣って配置している。
なお、ブスバー構造が本発明の本質であることから、挿入が必要となる導体間の絶縁物については図示を省略する。
なお、図13のダイオードモジュール21a,21bを、当該モジュール内のダイオード6e、6fに逆並列接続されたIGBT5e、5fを備えたものとして図16に示すように3レベルインバータを構成すれば、全てのパワーモジュールの特に電極形状とその配置を等しくすることができる。この場合には、図14、図15において4e、4fの表記が有効となる。この場合、パワーモジュール4e、4fを構成するIGBT5e、5fのゲート信号については、オフ状態またはそれに等価な状態とし、オン信号は入力する必要はない。
また、パワーモジュール4e、4fについては電極が対向可能であることを条件として、他のパワーモジュール4aから4dと同じパッケージを流用するがIGBT5e、5fを内蔵せずにダイオード6e、6fのみ内蔵したものを適用してもよい。
パワーモジュールの並びは、本発明では図15に示すように、正側の冷却基板10aについては、下からパワーモジュール4a、4e(ダイオードモジュール21a)、4bという順に配列されており、負側の冷却基板10bについては、下からパワーモジュール4f(ダイオードモジュール21b)、4d、4cという順に配列されている。この配列によって、本発明の本質である変化率が同じでかつ向きが反対となる電流が対向した導体において負荷電流の転流時に必ず流れることが確保されて、相互結合による浮遊インダクタンスの低減効果が極大化される。
図17は、図14、図15に示す3レベルインバータの正面図を簡略化した図である。これによって負荷電流の転流経路と相互結合関係を説明する。図中の太線はいずれも初期状態の電流を表す。図17(1)において、負荷電流は、C→8e→7e→7b→8b→9の経路に流れている状態を初期状態とする。この状態からパワーモジュール4aのIGBT5aがターンオンすると、ダイオード6eの逆回復電流は、P→7a→8a→7e→8e→Cの経路で流れる。また、負荷電流は、P→7a→8a→7e→7b→8b→9の経路に転流する。従って、7eから9に流れる電流には変化がなく、またPから7eへ向かう電流と7eからCへ戻る電流とは方向が反対かつ同じ電流変化率を伴うことになる。即ち、上記ターンオンに伴う変化電流がPからCに流れる。
次に、図17(2)において、負荷電流は、N→8d→7d→8c→7c→9の経路に流れている状態を初期状態とする。この状態からパワーモジュール4bのIGBT5bがターンオンすると、ダイオード6dの逆回復電流は、C→8e→7e→7b→8b→7c→8c→7d→8d→Nの経路で流れる。これによって、負荷電流は、C→8e→7e→7b→8b→9の経路に転流する。従って、Cから8bへ向かう電流と7cからNへ戻る電流とは方向が反対かつ同じ電流変化率を伴うことになる。このように、本発明によれば3レベルインバータの転流動作においても2レベルインバータを示す図7のような関係を保持することができる。つまり電流の出入りがあるパワーモジュールが必ず対向する関係をもつようなパワーモジュールの配置となっており、相互結合による浮遊インダクタンスの低減効果が大きい。
なお、図17において、それぞれ電流の向きが図示と逆になるケースも存在するが、パワーモジュール間の変化電流が小さい間隔を介した往復経路を流れ浮遊インダクタンスが低減することは図17に示す場合と全く同様である。
特に、図17(1)は、正側のモジュール内でこのインダクタンスが低減する変化電流の往復経路が形成されており、図に示すモジュールの配置構造が、浮遊インダクタンスの抑制に一層効果的であることが判る。
なお、図示は省略するが、各モジュールを下記の通り配列する場合も、上例と同様の理由により浮遊インダクタンスの低減に効果的であることは明らかである。
即ち、図14、15、17に示すモジュールの配置順序は、正側については、下からパワーモジュール4a、4e(ダイオードモジュール21a)、4bという順に配列されており、負側については、下からパワーモジュール4f(ダイオードモジュール21b)、4d、4cという順に配列されているが、負側の配列のみを、下からパワーモジュール4d、4f(ダイオードモジュール21b)、4cという順に変更しても同様の効果が得られる。
なお、以上の説明では、ゲート駆動回路などは図示しなかったけれども、実際の電力変換装置においては必要である。またフィルタコンデンサやインバータ部を支持するための筐体なども必要となる可能性はある。ここでは本発明の電力変換装置の本質的な構造について説明したが、パワーモジュールの配置を大きく変えない範囲で同業者が容易に考えられる範囲における変更がなされても、それらは本発明の範囲内にあることは言うまでもない。
本願発明は、以上で説明したように、
正側パワーモジュール群と負側パワーモジュール群との間の所定間隔内に正側パワーモジュール群と負側パワーモジュール群とを電気的に絶縁する絶縁板を挿入したので、上記所定間隔の寸法を縮小でき、その分、変化電流が流れる往復経路の間隔が縮まり漂遊インダクタンスが一層低減する。
また、各パワーモジュールは、その電極形成面の裏面が放熱面に構成されているので、各パワーモジュールの発生熱が効率よく放散される。
また、パワーモジュールの放熱面に当接され放熱面を介してパワーモジュールの発生熱を放散させる冷却基板を備えたので、各パワーモジュールの発生熱が一層強力に放散される。
また、冷却基板は、液状冷媒を使用して熱放散するものであるので、冷却基板が小型で冷却能力が向上する。
また、直流電源と並列に接続されるコンデンサを、正側パワーモジュール群およびまたは負側パワーモジュール群の放熱面側に配置するとともに、正側パワーモジュール群および負側パワーモジュール群の直流側端子とコンデンサの端子とを同一方向に引き出し両端子間を平面状の積層導板で接続するようにしたので、正側パワーモジュール群および負側パワーモジュール群の直流側端子とコンデンサの端子との間の接続部分で生じる漂遊インダクタンスを抑制することが出来る。
また、正側パワーモジュール群および負側パワーモジュール群の直流側端子とコンデンサの端子とが同一平面上に位置するようにしたので、同接続部分の漂遊インダクタンスの一層の低減が実現する。
また、直流電源は正側極と負側極とを備え、出力端子から正側極と負側極との2つのレベルの電位を出力する2レベルの電力変換装置であって、正側パワーモジュール群と負側パワーモジュール群とを、正側パワーモジュール群を構成するパワーモジュールの正側電極および負側電極が、負側パワーモジュール群を構成するパワーモジュールのそれぞれ負側電極および正側電極に向き合うように配置したので、パワーモジュール間に発生する漂遊インダクタンスが大幅に抑制でき、パワーモジュールに印加されるサージ電圧を抑制でき、更にはスナバ回路が不要になるので、装置コストが低減し、装置効率が向上する2レベルの電力変換装置を実現することが出来る。
また、直流電源は正側極と中性極と負側極とを備え、出力端子から正側極と中性極と負側極との3つのレベルの電位を出力する3レベルの電力変換装置であって、正側パワーモジュール群を、正側電極が直流電源の正側極に接続された第1のパワーモジュールと正側電極が第1のパワーモジュールの負側電極に接続され負側電極が出力端子に接続された第2のパワーモジュールと第1のパワーモジュールの負側電極と直流電源の中性極との間に接続された第1のダイオードモジュールとで構成し、負側パワーモジュール群を、正側電極が出力端子に接続された第3のパワーモジュールと正側電極が第3のパワーモジュールの負側電極に接続され負側電極が直流電源の負側極に接続された第4のパワーモジュールと第3のパワーモジュールの負側電極と直流電源の中性極との間に接続された第2のダイオードモジュールとで構成し、各ダイオードモジュールはその外形の一表面(電極形成面)に正側電極および負側電極が形成されたものとし、正側パワーモジュール群および負側パワーモジュール群を、それぞれの各電極が一直線上に位置するようにするとともに、第1のパワーモジュールのそれぞれ正側電極および負側電極が第2のダイオードモジュールのそれぞれ負側電極および正側電極に向き合うように、第1のダイオードモジュールのそれぞれ正側電極および負側電極が第4のパワーモジュールのそれぞれ負側電極および正側電極に向き合うように、第2のパワーモジュールのそれぞれ正側電極および負側電極が第3のパワーモジュールのそれぞれ負側電極および正側電極に向き合うように配置したので、パワーモジュール間に発生する漂遊インダクタンスが大幅に抑制でき、パワーモジュールに印加されるサージ電圧を抑制でき、更にはスナバ回路が不要になるので、装置コストが低減し、装置効率が向上する3レベルの電力変換装置を実現することが出来る。
また、直流電源は正側極と中性極と負側極とを備え、出力端子から正側極と中性極と負側極との3つのレベルの電位を出力する3レベルの電力変換装置であって、正側パワーモジュール群を、正側電極が直流電源の正側極に接続された第1のパワーモジュールと正側電極が第1のパワーモジュールの負側電極に接続され負側電極が出力端子に接続された第2のパワーモジュールと第1のパワーモジュールの負側電極と直流電源の中性極との間に接続された第1のダイオードモジュールとで構成し、負側パワーモジュール群を、正側電極が出力端子に接続された第3のパワーモジュールと正側電極が第3のパワーモジュールの負側電極に接続され負側電極が直流電源の負側極に接続された第4のパワーモジュールと第3のパワーモジュールの負側電極と直流電源の中性極との間に接続された第2のダイオードモジュールとで構成し、各ダイオードモジュールはその外形の一表面(電極形成面)に正側電極および負側電極が形成されたものとし、正側パワーモジュール群および負側パワーモジュール群を、それぞれの各電極が一直線上に位置するようにするとともに、第1のパワーモジュールのそれぞれ正側電極および負側電極が第4のパワーモジュールのそれぞれ負側電極および正側電極に向き合うように、第1のダイオードモジュールのそれぞれ正側電極および負側電極が第2のダイオードモジュールのそれぞれ負側電極および正側電極に向き合うように、第2のパワーモジュールのそれぞれ正側電極および負側電極が第3のパワーモジュールのそれぞれ負側電極および正側電極に向き合うように配置したので、パワーモジュール間に発生する漂遊インダクタンスが大幅に抑制でき、パワーモジュールに印加されるサージ電圧を抑制でき、更にはスナバ回路が不要になるので、装置コストが低減し、装置効率が向上する3レベルの電力変換装置を実現することが出来る。
また、ダイオードモジュールを、当該モジュール内のダイオードに逆並列接続されたスイッチング素子を備えたものとすることにより、パワーモジュールと同一構造のものとしたので、すべてのモジュールの、電極形状とその配置を等しくすることが出来、配置構成や導体形状の設計が容易となる。
この発明の電力変換装置は、以上で説明したインバータ装置に限らず、直流チョッパ装置等にも適用でき、同等の効果、即ち、使用するパワーモジュール間に発生する漂遊インダクタンスを大幅に抑制でき、更にはスナバ回路が不要になるので、装置コストが低減し、装置効率が向上するという効果が得られる。
本発明の実施の形態1により実現する電力変換装置の回路構成を示す図である。 図1の電力変換装置の構造の一部を示す図であって組み立て過程を説明する図である。 図1の電力変換装置の構造の一部を示す図であって組み立て過程を説明する図である。 図1の電力変換装置の構造の一部を示す図であって組み立て過程を説明する図である。 図1の電力変換装置の構造の一部を示す図であって組み立て過程を説明する図である。 本発明の実施の形態1により実現する電力変換装置の回路構造を示す図である。 本発明の実施の形態1により実現する電力変換装置の各パワーモジュールの配置と変化電流の通電経路を説明する図である。 本発明の実施の形態2により実現する電力変換装置の回路構造を示す図である。 図8の電力変換装置の直流接続部分を示す図である。 本発明の実施の形態4により実現する電力変換装置の回路構成を示す図である。 図10の電力変換装置の構造の一部を示す図であって組み立て過程を説明する図である。 図10の電力変換装置の構造の一部を示す図であって組み立て過程を説明する図である。 本発明の実施の形態7により実現する電力変換装置の回路構成を示す図である。 図13の電力変換装置の構造の一部を示す図であって組み立て過程を説明する図である。 図13の電力変換装置の構造の一部を示す図であって組み立て過程を説明する図である。 図13の電力変換装置を一部変形した回路構成を示す図である。 本発明の実施の形態7により実現する電力変換装置の各パワーモジュールの配置と変化電流の通電経路を説明する図である。
符号の説明
1,1a,1b 直流電源、2,2a,2b フィルタコンデンサ、
3 インバータ部、4,4a,4b,4c,4d,4e,4f パワーモジュール、
5,5a,5b,5c,5d,5e,5f IGBT、
6,6a,6b,6c,6d,6e,6f ダイオード、
7,7a,7b,7c,7d,7e,7f コレクタ端子、
8,8a,8b,8c,8d,8e,8f エミッタ端子、9,9a,9b 出力端子、10a,10b 冷却基板、13 絶縁板、21a,21b ダイオードモジュール。

Claims (11)

  1. 正側アームと負側アームとを互いに直列に接続したものを直流電源の正側負側両極間に接続し、上記正側アームと負側アームとの接続点から出力端子を引き出し、上記正側アームおよび負側アームは、それぞれスイッチング素子とこのスイッチング素子に逆並列接続されたダイオードとからなるパワーモジュールを少なくとも1台備えた正側パワーモジュール群および負側パワーモジュール群からなり、上記スイッチング素子のオンオフ動作により上記直流電源と出力端子との間で電力の変換を行う電力変換装置において、
    上記各パワーモジュールはその外形の一表面(電極形成面)に正側電極および負側電極が形成されたものとし、上記正側パワーモジュール群と負側パワーモジュール群とを、それぞれの上記各パワーモジュールの上記電極形成面が所定間隔を介して互いに向き合うように、かつ、上記スイッチング素子のターンオンまたはターンオフ時に上記各パワーモジュール間に流れる変化電流の通電経路が上記所定間隔を介して互いに向き合う往復経路となるよう配置したことを特徴とする電力変換装置。
  2. 上記所定間隔内に上記正側パワーモジュール群と負側パワーモジュール群とを電気的に絶縁する絶縁板を挿入したことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 上記各パワーモジュールは、その上記電極形成面の裏面が放熱面に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 上記パワーモジュールの放熱面に当接され上記放熱面を介して上記パワーモジュールの発生熱を放散させる冷却基板を備えたことを特徴とする請求項3記載の電力変換装置。
  5. 上記冷却基板は、液状冷媒を使用して熱放散するものであることを特徴とする請求項4記載の電力変換装置。
  6. 上記直流電源と並列に接続されるコンデンサを、上記正側パワーモジュール群およびまたは負側パワーモジュール群の上記放熱面側に配置するとともに、上記正側パワーモジュール群および負側パワーモジュール群の直流側端子と上記コンデンサの端子とを同一方向に引き出し上記両端子間を平面状の積層導板で接続するようにしたことを特徴とする請求項3記載の電力変換装置。
  7. 上記正側パワーモジュール群および負側パワーモジュール群の直流側端子と上記コンデンサの端子とが同一平面上に位置するようにしたことを特徴とする請求項6記載の電力変換装置。
  8. 上記直流電源は正側極と負側極とを備え、上記出力端子から上記正側極と負側極との2つのレベルの電位を出力する2レベルの電力変換装置であって、
    上記正側パワーモジュール群と負側パワーモジュール群とを、上記正側パワーモジュール群を構成するパワーモジュールの正側電極および負側電極が、上記負側パワーモジュール群を構成するパワーモジュールのそれぞれ負側電極および正側電極に向き合うように配置したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の電力変換装置。
  9. 上記直流電源は正側極と中性極と負側極とを備え、上記出力端子から上記正側極と中性極と負側極との3つのレベルの電位を出力する3レベルの電力変換装置であって、
    上記正側パワーモジュール群を、正側電極が上記直流電源の正側極に接続された第1のパワーモジュールと正側電極が上記第1のパワーモジュールの負側電極に接続され負側電極が上記出力端子に接続された第2のパワーモジュールと上記第1のパワーモジュールの負側電極と上記直流電源の中性極との間に接続された第1のダイオードモジュールとで構成し、上記負側パワーモジュール群を、正側電極が上記出力端子に接続された第3のパワーモジュールと正側電極が上記第3のパワーモジュールの負側電極に接続され負側電極が上記直流電源の負側極に接続された第4のパワーモジュールと上記第3のパワーモジュールの負側電極と上記直流電源の中性極との間に接続された第2のダイオードモジュールとで構成し、
    上記各ダイオードモジュールはその外形の一表面(電極形成面)に正側電極および負側電極が形成されたものとし、
    上記正側パワーモジュール群および負側パワーモジュール群を、それぞれの各電極が一直線上に位置するようにするとともに、上記第1のパワーモジュールのそれぞれ正側電極および負側電極が上記第2のダイオードモジュールのそれぞれ負側電極および正側電極に向き合うように、上記第1のダイオードモジュールのそれぞれ正側電極および負側電極が上記第4のパワーモジュールのそれぞれ負側電極および正側電極に向き合うように、上記第2のパワーモジュールのそれぞれ正側電極および負側電極が上記第3のパワーモジュールのそれぞれ負側電極および正側電極に向き合うように配置したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の電力変換装置。
  10. 上記直流電源は正側極と中性極と負側極とを備え、上記出力端子から上記正側極と中性極と負側極との3つのレベルの電位を出力する3レベルの電力変換装置であって、
    上記正側パワーモジュール群を、正側電極が上記直流電源の正側極に接続された第1のパワーモジュールと正側電極が上記第1のパワーモジュールの負側電極に接続され負側電極が上記出力端子に接続された第2のパワーモジュールと上記第1のパワーモジュールの負側電極と上記直流電源の中性極との間に接続された第1のダイオードモジュールとで構成し、上記負側パワーモジュール群を、正側電極が上記出力端子に接続された第3のパワーモジュールと正側電極が上記第3のパワーモジュールの負側電極に接続され負側電極が上記直流電源の負側極に接続された第4のパワーモジュールと上記第3のパワーモジュールの負側電極と上記直流電源の中性極との間に接続された第2のダイオードモジュールとで構成し、
    上記各ダイオードモジュールはその外形の一表面(電極形成面)に正側電極および負側電極が形成されたものとし、
    上記正側パワーモジュール群および負側パワーモジュール群を、それぞれの各電極が一直線上に位置するようにするとともに、上記第1のパワーモジュールのそれぞれ正側電極および負側電極が上記第4のパワーモジュールのそれぞれ負側電極および正側電極に向き合うように、上記第1のダイオードモジュールのそれぞれ正側電極および負側電極が上記第2のダイオードモジュールのそれぞれ負側電極および正側電極に向き合うように、上記第2のパワーモジュールのそれぞれ正側電極および負側電極が上記第3のパワーモジュールのそれぞれ負側電極および正側電極に向き合うように配置したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の電力変換装置。
  11. 上記ダイオードモジュールを、当該モジュール内のダイオードに逆並列接続されたスイッチング素子を備えたものとすることにより、上記パワーモジュールと同一構造のものとしたことを特徴とする請求項9または10に記載の電力変換装置。
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