JP2005286636A - デジタル放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 伝送路の状況の変化によらず安定した等化精度を維持し、良好な受信性能を実現するデジタル放送受信装置を提供する。
【解決手段】 等化回路214aは、図示しないFFT回路からのパイロット信号をパイロット信号抽出回路600にて抽出する。ドップラー周波数推定回路602は、異なるシンボルの同一サブキャリア周波数の2つのパイロット信号の相関値からドップラー周波数を推定する。フィルタ係数ROM606aは、モード・ガードインターバルとドップラー周波数の大小との組合せに対応するフィルタ係数を記憶データとして保持する。補間フィルタ選択回路604は、ドップラー周波数の推定値およびモード・ガードインターバル情報に基づいてフィルタ係数ROM606aから最適なフィルタ係数を選択する。伝送路推定回路608は、選択された補間フィルタにパイロット信号を投入して伝送路推定を行なう。
【選択図】 図5

Description

この発明は、デジタル放送受信装置に関し、より特定的には、地上波デジタル放送の復調において直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)伝送方式の受信信号のマルチパスによる歪みを補償する等化回路に関する。
近年、移動体端末向けのデジタル音声放送や、地上系のデジタルテレビ放送において、OFDM伝送方式が注目されている。
このOFDM伝送方式は、伝送するデジタルデータで互いに直交する多数の副搬送波(以下、サブキャリアとも称する)を変調し、それらの変調波を多重して伝送する方式である。OFDM伝送方式は、使用するサブキャリアの数が数百〜数千と多くなると、各々の変調波のシンボル周期が極めて長くなるため、マルチパス干渉の影響を受けにくいという特徴を有している。
図14は、OFDM変調信号を説明するための波形図である。
図14を参照して、OFDM伝送方式では、伝送データを数百〜数千のサブキャリアに分散して変調することから、各サブキャリアの変調シンボルレートは極めて低くなり、1シンボル期間は極めて長くなる。
さらに、有効シンボル期間の前にガード期間(以下、ガードインターバルとも称する)を設定することにより、マルチパスによる歪みの影響を効果的に除去することができる。
図14に示すように、ガードインターバルG2は有効シンボル期間(S2+G2’)の後半の部分G2’を巡回的に複写して形成する。マルチパス干渉の遅延時間がガード期間内であれば、復調時に有効シンボル期間の信号のみを復調することで、遅延した隣接シンボルによる符号間干渉を防ぐことができる。
なお、日本方式地上デジタルTV放送の場合、有効シンボル期間長は3種類ある。有効シンボル期間長をサブキャリア数で表わすと、モード1が2048であり、モード2が4096であり、モード3が8192である。
また、1つの有効シンボル期間に施される高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)の周波数帯域は、いずれのモードにおいても、たとえば8.192MHzに設定されている。この周波数帯域は、基本サブキャリア周波数にサブキャリア数を乗じたものであることから、各モードの基本サブキャリア周波数は、モード1、モード2、モード3でそれぞれ、4kHz、2kHz、1kHzとなる。したがって、モード1、モード2、モード3の各有効シンボル期間長はそれぞれ、250μs、500μs、1msとなる。
また、ガード期間長に関しては4種類ある。ガード期間長のことを以降ガードインターバル長と称すると、ガードインターバル長は有効シンボル期間長の1/4、1/8、1/16、1/32の4種類である。
各サブキャリアの変調方式にQAM変調方式を用いるOFDM伝送方式では、マルチパスによる歪みが発生すると、サブキャリアごとに、その振幅および位相が送信側の振幅および位相と異なるものとなる。このため、受信装置では、これらが等しくなるように、マルチパスによる歪みの影響を受けた信号を等化(補償する)必要がある。OFDM伝送方式では、受信側でFFT(高速フーリエ変換)処理を行なって復調を行なうため、伝送信号中にパイロット信号を散在させておき、このパイロット信号の振幅および位相を受信側において監視することで、伝送路特性を推定し、この推定した伝送路特性に基づいて受信信号を等化することとしている。
図15は、地上波デジタルテレビ放送において提案されているパイロット信号の挿入パターンの一例を示す図である。
図15を参照して、1つのOFDMシンボルの周波数方向には、12本の搬送波に対して1本の割合で、パイロット用の搬送波信号が挿入される。さらに、時間方向には、OFDMシンボルごとに、パイロット用の搬送波信号の挿入位置が3搬送波ずつシフトされるように配されている。なお、このような配置のパイロット信号は、スキャッタードパイロット信号とも呼ばれ、以下において、符号SPを用いて表わす。
図16は、たとえば特許文献1に記載される従来のデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。なお、本図は、デジタル放送受信装置の全体構成のうちのOFDM受信信号の等化に関する部位を抽出して示したものである。
図16を参照して、アンテナ800を介して受信されたOFDM信号は、チューナ802にて中間周波信号(IF信号)に変換され、乗算器804,806に出力される。乗算器804,806には、さらに、搬送波生成回路808で生成された、位相が90度異なる搬送波がそれぞれ供給されている。この搬送波は、乗算器804,806の出力から、FFTウィンドウ回路812がガードインターバルの相関を利用して検出した位相誤差に対応して生成されたものである。
乗算器804,806は、チューナ802からのOFDM信号の中間周波信号と、搬送波生成回路808からの搬送波とをそれぞれ乗算する。乗算結果は、ベースバンドのOFDM信号として、FFT回路810に与えられる。FFT回路810は、入力されたベースバンドのOFDM信号をFFT処理してOFDM信号を復調する。
パイロット信号抽出回路900は、FFT回路810の出力からパイロット信号を抽出し、補間フィルタ902に出力する。補間フィルタ902は、抽出したパイロット信号を補間処理することで、各搬送波の振幅と位相成分とを、その搬送波の伝送路特性として推定する。推定された伝送路特性は、除算回路904に与えられる。
除算回路904は、FFT回路810より入力された復調信号を補間フィルタ902から伝送路特性として供給された振幅と位相とで除算し、伝送路特性に対する歪み成分を除去する。例えば、FFT回路810より入力される搬送波の振幅が、本来の振幅の1/2である場合、補間フィルタ902より振幅情報として、1/2が供給される。そこで、除算回路904で、FFT回路810から入力された信号の振幅を補間フィルタの振幅情報で除算すれば、元の1(=(1/2)/(1/2))の振幅の信号を得ることができる。位相についても同様に、複素演算を行なうことで、元の位相の信号を得ることができる。
デマッピング回路818は、除算回路904から出力された信号の信号点をデマッピングする。TPS検出回路816は、FFT回路810より出力される信号に含まれる伝送制御信号(TPS:Transfer Parameter Signal)を検出し、その伝送制御信号からOFDM信号の変調方式に関する情報を検出し、その検出結果をデマッピング回路818に出力する。デマッピング回路818は、TPS検出回路816からの変調方式情報に対応してデマッピング処理を行ない、処理結果を出力する。
ここで、先述のように、ガードインターバル長は、有効シンボル期間長に対する割合として、1/4,1/8,1/16および1/32の4種類が定義されている。このため、補間フィルタ902は、いずれの長さのガードインターバルの信号が受信されても等化処理を行なうことができるように、補間フィルタ902の帯域幅をガードインターバルが最も長い1/4の場合に固定されていた。
しかしながら、補間フィルタ902は、ガードインターバル長が1/4よりも短いOFDM信号を受信したときには、本来必要とされない信号成分の帯域をも処理することになり、その信号に付随してノイズ成分が多くなり、正確な伝送路推定処理を行なうことができないといった問題があった。
そこで、特許文献1に記載の受信装置においては、図16に示すように、FFTウィンドウ回路812がガードインターバル長を検出し、その検出信号を制御回路820に出力するとともに、制御回路820がその検出信号に応じて補間フィルタ902の帯域幅を制御するように構成される。
このような構成とすることにより、補間フィルタ902は、帯域幅を受信信号のガードインターバル長に合わせることで、必要最小限のパイロット信号だけを処理することとなり、不要な帯域のノイズ成分による影響を低減することができる。
特開平11−239115号公報
ここで、従来のデジタル放送受信装置においてOFDM信号を移動受信する場合を考える。この場合、受信信号には、装置本体の移動速度によって時間方向の変動量に大小が生じることになる。すなわち、時間方向の変動は、高速移動のときには激しく、低速移動のときには緩やかとなる。
このため、等化回路における伝送路推定において、補間フィルタを高速移動時に適したものとすれば、低速移動時において最適な推定結果が得られない。一方、低速移動時に適した補間フィルタでは、高速移動時に最適な推定結果を得ることができないといった不具合が生じてしまう。
これに対しては、高速移動時と低速移動時との両方に対応可能な補間フィルタを構成することが必要とされる。しかしながら、図16に示すような従来のデジタル放送受信装置では、補間フィルタは移動受信することを考慮した構成とはなっていない。
それゆえ、この発明の目的は、等化回路における補間フィルタを伝送路の状況の変化に適応させることによって、良好な受信性能を安定して実現するデジタル放送受信装置を提供することである。
この発明のある局面によれば、有効シンボル期間長とガードインターバル長との組合せによって特定される直交周波数多重分割伝送方式の受信信号を受信することができるデジタル放送受信装置であって、直交検波後の同相軸信号および直交軸信号を受けて、受信信号の有効シンボル期間長およびガードインターバル長とを判定するモード/ガードインターバル判定手段と、同相軸信号および直交軸信号を時間領域から周波数領域の信号に変換するフーリエ変換手段と、周波数領域の信号を推定した伝送路特性に基づいて等化する等化手段とを備える。等化手段は、周波数領域の信号から既知のパイロット信号を抽出する抽出手段と、パイロット信号から伝送路特性を補間するための補間フィルタ手段を用いて、伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、推定した伝送路特性で周波数領域の信号を除算する除算手段とを含む。伝送路特性推定手段は、抽出したパイロット信号から伝送路のドップラー周波数を推定するドップラー周波数推定手段と、ドップラー周波数の推定結果と、有効シンボル期間長およびガードインターバル長の判定結果とに基づいて、補間フィルタ手段の所定数のタップ出力に対応するフィルタ係数を選択する補間フィルタ選択手段とを含む。
好ましくは、伝送路推定手段は、複数の有効シンボル期間長および複数のガードインターバル長と、ドップラー周波数の大小との組合せによって特定される複数組のフィルタ係数を記憶し、補間フィルタ選択手段の指示に応じて、複数組のフィルタ係数から1組を選択して出力する記憶手段をさらに含む。
この発明の別の局面によれば、有効シンボル期間長とガードインターバル長との組合せによって特定される直交周波数多重分割伝送方式の受信信号を受信することができるデジタル放送受信装置であって、直交検波後の同相軸信号および直交軸信号を受けて、受信信号の有効シンボル期間長およびガードインターバル長とを判定するモード/ガードインターバル判定手段と、同相軸信号および直交軸信号を時間領域から周波数領域の信号に変換するフーリエ変換手段と、周波数領域の信号を推定した伝送路特性に基づいて等化する等化手段とを備える。等化手段は、周波数領域の信号から既知のパイロット信号を抽出する抽出手段と、パイロット信号から伝送路特性を補間するための補間フィルタ手段を用いて、伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、推定した伝送路特性で周波数領域の信号を除算する除算手段とを含む。伝送路特性推定手段は、抽出したパイロット信号から伝送路の遅延時間を推定する遅延時間推定手段と、遅延時間の推定結果と、有効シンボル期間長およびガードインターバル長の判定結果とに基づいて、補間フィルタ手段の所定数のタップ出力に対応するフィルタ係数を選択する補間フィルタ選択手段とを含む。
好ましくは、伝送路推定手段は、複数の有効シンボル期間長および複数のガードインターバル長と、遅延時間の大小との組合せによって特定される複数組のフィルタ係数を記憶データとして保持し、補間フィルタ選択手段の指示に応じて、複数組のフィルタ係数から1組を選択して出力する記憶手段をさらに含む。
この発明の別の局面によれば、有効シンボル期間長とガードインターバル長との組合せによって特定される直交周波数多重分割伝送方式の受信信号を受信することができるデジタル放送受信装置であって、直交検波後の同相軸信号および直交軸信号を受けて、受信信号の有効シンボル期間長およびガードインターバル長とを判定するモード/ガードインターバル判定手段と、同相軸信号および直交軸信号を時間領域から周波数領域の信号に変換するフーリエ変換手段と、周波数領域の信号を推定した伝送路特性に基づいて等化する等化手段とを備える。等化手段は、周波数領域の信号から既知のパイロット信号を抽出する抽出手段と、パイロット信号から伝送路特性を補間するための補間フィルタ手段を用いて、伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、推定した伝送路特性で周波数領域の信号を除算する除算手段とを含む。伝送路特性推定手段は、抽出したパイロット信号から伝送路のドップラー周波数を推定するドップラー周波数推定手段と、抽出したパイロット信号から伝送路の遅延時間を推定する遅延時間推定手段と、ドップラー周波数および遅延時間の推定結果と、有効シンボル期間長およびガードインターバル長の判定結果とに基づいて、補間フィルタ手段の所定数のタップ出力に対応するフィルタ係数を選択する補間フィルタ選択手段とを含む。
好ましくは、伝送路推定手段は、複数の有効シンボル期間長および複数のガードインターバル長と、ドップラー周波数の大小と、遅延時間の大小との組合せによって特定される複数組のフィルタ係数を記憶データとして保持し、補間フィルタ選択手段の指示に応じて、複数組のフィルタ係数から1組を選択して出力する記憶手段をさらに含む。
好ましくは、ドップラー周波数推定手段は、第1のシンボルに含まれる複数個の第1のパイロット信号と、第2のシンボルに含まれ、複数個のパイロット信号とそれぞれサブキャリア周波数が一致する複数個の第2のパイロット信号との相関値をそれぞれ算出する手段と、算出した複数個の相関値を加算する加算手段と、相関値の加算結果が所定の閾値を超えるか否かによって、ドップラー周波数の大小を判定する判定手段とを含む。
好ましくは、遅延時間推定手段は、所定のシンボルに含まれる複数個の第1のパイロット信号と、所定のシンボルに含まれ、各々が前記複数個の第1のパイロット信号のそれぞれとデータ信号を隔てて隣り合う複数個の第2のパイロット信号との相関値をそれぞれ算出する手段と、算出した複数個の相関値を加算する加算手段と、相関値の加算結果が所定の閾値を超えるか否かによって、遅延時間の大小を判定する判定手段とを含む。
好ましくは、遅延時間推定手段は、抽出したパイロット信号を時間領域から周波数領域の信号に変換する第2のフーリエ変換手段と、第2のフーリエ変換手段の出力信号を複数のシンボルに渡って平均化する平均化手段と、平均化手段の出力信号のうちレベルが最大となる出力信号の遅延時間が所定の閾値を超えるか否かによって、遅延時間の大小を判定する判定手段とを含む。
好ましくは、モード/ガードインターバル判定手段は、直交検波後の同相軸信号および直交軸信号を受けて複数の有効シンボル期間長のいずれかに相当する期間の遅延を行なう遅延手段と、同相軸信号および直交軸信号と遅延後の同相軸信号および直交軸信号との相関を検出する相関検出手段と、相関検出手段の出力を受け、複数のガードインターバル長のいずれかに相当する期間の移動平均処理を出力する移動平均手段と、移動平均手段の出力の絶対値和を出力する絶対値加算手段と、絶対値加算手段の出力値の最大ピーク値を検出するピーク値検出手段と、ピーク値検出手段の出力に応じて、遅延手段の遅延量と移動平均手段の移動平均処理を行なう期間を指定するための設定が、受信信号の有効シンボル期間長およびガードインターバル長に一致するか否かを判定し、判定の結果に応じて設定を更新する判定手段とを含む。
この発明のある局面によれば、伝送路推定における補間フィルタのフィルタ係数をドップラー周波数に応じて選択可能な構成とすることにより、移動受信時においても高精度の等化特性を保持でき、安定した受信品質を得ることができる。
この発明の別の局面によれば、伝送路推定における補間フィルタのフィルタ係数を遅延時間に応じて選択可能な構成とすることにより、移動受信時においても高精度な等化特性を保持でき、安定した受信品質を得ることができる。
この発明の別の局面によれば、伝送路推定における補間フィルタのフィルタ係数をドップラー周波数および遅延時間に応じて選択可能な構成とすることにより、伝送路推定精度をさらに改善し、一層の受信品質の安定化を図ることができる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従うデジタル放送受信装置の全体構成を示す概略ブロック図である。
図1を参照して、デジタル放送受信装置1000は、アンテナ(図示せず)より受信されたRF信号は、チューナ100により選局され、OFDM復調部102にそれぞれ与えられる。
OFDM復調部102からの復調信号は、トランスポートストリームデコーダ(以下、TSデコーダとも称する)104に与えられ、MPEGデコード部110に与えられる。すなわち、TSデコーダ104では、トランスポートストリームデータから映像や音声などのデータストリームの抽出が行なわれる。
MPEGデコード部110は、TSデコーダ104から与えられたデータストリームを受けて、ランダムアクセスメモリ(以下、RAMとも称する)112をデータを一時蓄積するバッファとして用いることで、映像信号および音声信号へと変換する。
デジタル放送受信装置1000は、さらに、データバスBS1を介して、TSデコーダ104からの信号を受けて格納するための内蔵蓄積デバイス148と、データバスBS1を介して、内蔵蓄積デバイス148に蓄積されたデータに対して、所定の処理を行なって出力するための演算処理部144と、演算処理部144の演算処理におけるプログラムを記録するためのROM140と、演算処理部144の動作のためのメモリ領域を提供するRAM142と、データバスBS1と外部との間でデータ入出力を行なうための高速デジタルインターフェイス146とを備える。
演算処理部144が外部からの指示に従って内蔵蓄積デバイス148中に蓄積されたデータに対して所定の処理を行なうと、処理後のデータは、オンスクリーンディスプレイ(On Screen Display)処理部130から合成器160.2に与えられる。
合成器160.2は、MPEGデコード部110からの出力と、オンスクリーンディスプレイ処理部130からの出力とを合成した後、映像出力端子164に与える。映像出力端子164からの出力は、表示部1004に与えられる。
デジタル放送受信装置1000は、さらに、内蔵蓄積デバイス148に蓄積されたデータに基づいて、演算処理部144が処理した結果のデータ等を受けて、表示部1004において出力される映像に対する効果音などを生成して、合成器160.1に与えるための付加音生成器120と、内蔵蓄積デバイス148に蓄積されたデータ等に基づいて演算処理部144が処理したデータを受けて、音声信号を生成し、合成器160.1に与えるPCMデコーダ122を備える。
合成器160.1は、MPEGデコード部110からの出力と、付加音生成器120およびPCMデコーダ122からの出力とを受けて、合成結果を音声出力端子162に与える。音声出力端子162に与えられた音声信号は、音声出力部1002から音声信号として出力される。
なお、デジタル放送受信装置1000は、必要に応じて、外部との間でデータ授受を行なうためのモデム150や、ICカードからの情報を受取るためのICカードインターフェイス152を備える構成としてもよい。
高速デジタルインターフェイス146を介して、たとえば、ホームサーバ用のHDD装置などの外部蓄積デバイス180や、外部入力機器182であるリモコン(あるいはキーボード等)とデータバスBS1とが接続されている。
また、デジタル放送受信装置1000は、映像出力を受けてディスプレイに表示する表示部1004や音声出力信号を受けて音声を出力するスピーカ等の音声出力部1002と一体化された構成で合ってもよい。
図2は、図1におけるOFDM復調部102の構成を示すブロック図である。
図2を参照して、OFDM復調部102は、チューナ100の出力をアナログ/デジタル変換するA/D変換器201と、ベースバンド信号を同相軸信号(I信号)と直交軸信号(Q信号)に分離するI/Q分離部202と、送信キャリア周波数と受信キャリア周波数のキャリア間隔の2分の1以下の誤差を補正する第1キャリア同期部204とを含む。
OFDM復調部102は、さらに、I信号、Q信号を受けて所定期間遅延させ相関をとることによりガードインターバルを検出し、各ブロックへクロックや制御信号を出力するガードインターバル相関回路206を含む。
ガードインターバル相関回路206は、第1キャリア同期部204の出力を受けて遅延させ、遅延前後の信号の相関を見ることによりモード/ガードインターバルを判定するモード/ガードインターバル判定回路300と、モード/ガードインターバル判定回路300の出力を受けてシンボル同期パルスを発生するシンボル同期部302と、シンボル同期部302の出力を受けて同期クロックを出力するクロック同期部304とを含む。
OFDM復調部102は、さらに、ガードインターバル相関回路206の出力する制御信号に応じたポイント数にて高速フーリエ変換を行なうFFT回路210と、送信キャリア周波数と受信キャリア周波数とのキャリア間隔単位の誤差を補正する第2キャリア同期部212と、伝送路において受けた信号の歪みを補正する等化回路214aとを含む。
OFDM復調部102は、さらに、送信側で施された周波数方向のインターリーブを解除する周波数デインターリーブ回路216と、送信側で施された時間方向のインターリーブを解除する時間デインターリーブ回路218と、送信側で変調方式に応じて配置されたデータを複合するデマッピング回路220と、送信側で施されたビット単位のインターリーブを解除するビットデインターリーブ回路222とを含む。
OFDM復調部102は、さらに、送信側で畳み込み符号化されたデータを複合するビタビ復号回路224と、送信側で施されたバイト単位のインターリーブを解除するバイトデインターリーブ回路226と、トランスポートストリーム形式に適合するようにデータの再構成を行なうTS再生回路228と、送信側でリードソロモン符号化されたデータを復号するRS復号回路230とを含む。
RS復号回路230は、図1に示すTSデコーダ104に対してリードソロモン復号された結果を出力する。
図3は、図2におけるガードインターバル相関回路206の構成を示すブロック図である。
図3を参照して、ガードインターバル相関回路206は、I信号およびQ信号を受けてモードおよびガードインターバルの判定を行なうモード/ガードインターバル判定回路300と、モード/ガードインターバル判定回路300の出力を受けてシンボル期間を検出しシンボルパルスを出力するシンボル同期部302と、モード/ガードインターバル判定回路300およびシンボル同期部302の出力を受けてクロック同期処理を行なうクロック同期部304とを含む。
モード/ガードインターバル判定回路300は、I信号およびQ信号を受けてガードインターバルの相関を検出するガードインターバル相関検出部400と、ガードインターバル相関検出部400の出力に応じて現在の設定が受信信号のモードおよびガードインターバルと一致しているかを判定し、回路のモードおよびガードインターバルの設定を行なうモード/ガードインターバル判定/設定部500とを含む。
ガードインターバル相関検出部400は、有効シンボル期間だけ信号遅延を行なう遅延メモリ402と、複素乗算演算により遅延前後の信号の相関をとる相関器404と、ガード期間幅の平均値を連続して出力する移動平均回路406と、移動平均回路406の出力を正の値に変換して加算する絶対値加算回路408とを含む。
モード/ガードインターバル判定/設定部500は、絶対値加算回路408からの出力を受けて三角波のピーク値を検出する三角波ピーク値検出回路502と、複数のモード・ガードインターバルの組合せにそれぞれ対応する複数のピーク値を比較して最大ピーク値を検出するピーク値比較回路504と、最大ピーク値を示すモード・ガードインターバルの組合せを選出することによりモード・ガードインターバルの設定を行なうモード/ガードインターバル設定回路506とを含む。
ここで、本実施の形態に係るOFDM信号のモードおよびガードインターバルの判定方法について説明する。
図4は、図3のガードインターバル相関回路206の動作を説明するための動作波形図である。
図4を参照して、A/D変換器201から与えられる信号ADOは、各有効シンボル期間S1,S2,・・・の先頭に、各々ガードインターバルG1,G2,・・・が付加されている。ガードインターバルG1,G2,・・・は、図14で示したように、有効シンボル期間S1,S2,・・・の最後尾のG1’,G2’,・・・をそれぞれ複写したものである。
したがって、遅延メモリ402によって有効シンボル期間遅延させると、遅延メモリ出力MOに示すように、遅延後の信号のガードインターバルG1,G2,・・・の出力タイミングと遅延前の有効シンボル機関の部分G1’,G2’,・・・とがそれぞれ一致する。GnとGn’(nは自然数)とは複写関係にあるので、この期間における信号の相関は高くなる。一方、他の期間においては、OFDM信号は、ノイズ性の信号であるので相関は低くなる。
このため、図4に示すように、移動平均出力のI信号およびQ信号である信号Iav,Qavと絶対値加算回路の出力信号である信号Oabsとは、ガードインターバルG1,G2,・・・の開始タイミングから次第に変化し、有効シンボル期間終了のタイミングでピーク値をとる。
移動平均出力Iav,Qavは、第1キャリア同期部204へ供給される。また、絶対値加算出力Oabsは、シンボル同期部302および三角波ピーク値検出回路502にそれぞれ供給される。
絶対値加算出力Oabsは、三角波ピーク値検出回路502において、対応するモード・ガードインターバルの組合せごとにピーク値が検出され、後続のピーク値比較回路504において、ピーク値の最大値が比較される。
最大ピーク値は、遅延メモリ402に設定される有効シンボル期間長の遅延量と受信信号の有効シンボル期間長が一致し、すなわち、回路設定のモードと受信信号のモードとが一致し、かつ移動平均回路406に設定されるガードインターバルと受信信号のガードインターバルとが一致したときに現われる出力である。回路設定と受信信号との間でモード・ガードインターバルのいずれか一方でも異なっていれば、絶対値加算出力Oabsはほとんどピークを持たない。したがって、ピーク値比較回路504において最大ピーク値を検出すれば、受信信号のモード・ガードインターバルを判定することができる。モード/ガードインターバル設定回路506は、複数のモード・ガードインターバルの組合せの中からピーク値が最大となるモード・ガードインターバルを選出し、受信回路のモード・ガードインターバルを確定する。
次に、OFDM信号に生じた伝送路歪みの等化方法について説明する。
図5は、図2における等化回路214aの構成を示すブロック図である。
図5を参照して、等化回路214aは、図示しないFFT回路210の出力からパイロット信号SPを抽出するパイロット信号抽出回路600と、パイロット信号SPから、伝送路特性の時間的変化の速度であるドップラー周波数を推定するドップラー周波数推定回路602と、ドップラー周波数の大小それぞれに対応するフィルタ係数を記憶データとして保持するフィルタ係数ROM606aと、ドップラー周波数の推定値およびモード/ガードインターバル判定回路300で判定されたモード・ガードインターバルに基づいてフィルタ係数ROM606aから最適なフィルタ係数を選択する補間フィルタ選択回路604と、選択された補間フィルタにパイロット信号SPを投入することにより伝送路の推定を行なう伝送路推定回路608とを備える。
等化回路214aは、FFT回路210の出力を伝送路特性で除算することによりデータ信号を推定する除算回路610をさらに備える。推定されたデータ信号は、図示しない周波数デインターリーブ回路216に与えられる。
本実施の形態に係る等化回路214aは、受信信号のドップラー周波数を推定し、その推定結果に基づいて、最適な補間フィルタのフィルタ係数を選択する構成とすることを特徴とする。この点において、補間フィルタのフィルタ係数を伝送路の変化によらず固定とする従来の等化回路(例えば、図16の等化回路814参照)とは異なる。本実施の形態に係る等化処理を説明するにあたり、最初に、OFDM信号を移動受信する際に、ドップラー周波数が受信信号にどのような影響を及ぼすかについて説明する。
ドップラー周波数は、先述のとおり、伝送路特性の時間的変化の速度に比例する。今、ドップラー周波数をfdとすると、OFDM信号を移動受信するときの進行方向の局からの受信信号のキャリア周波数は、ドップラー周波数fdだけ増加し、進行方向とは逆方向からの受信信号のキャリア周波数は、ドップラー周波数fdだけ減少する。すなわち、受信信号のキャリア周波数は、ドップラー周波数fdだけ全体に平行移動することになる。以下において、受信信号のキャリア周波数がシフトする現象を、ドップラーシフトとも称する。たとえば、送信サブキャリアが1kHz,2kHz,・・・,1024kHzの1024本存在し、10Hzのドップラー周波数となる速度で移動受信をするときには、受信時のサブキャリア周波数は、1.01kHz,2.01kHz,・・・,1024.01kHzとなる。
OFDM信号を受信するデジタル放送受信装置のFFT回路210では、FFT処理の特性上、受信サブキャリアの周波数が送信サブキャリアの周波数と同一であれば、直交性が保持され、サブキャリアへの干渉のない周波数軸上の信号に変換することができる。
図6は、FFT回路210における入出力信号とドップラー周波数との関係を説明するための模式図である。以下において、基本波である周波数1kHzのサブキャリアを考える。
図6(a)に示すように、ドップラー周波数が0のとき、すなわち、送信サブキャリアと受信サブキャリアとの周波数が一致するときには、受信信号の周波数は1kHzとなる。有効シンボル期間が1msecであることから、受信信号は、有効シンボル期間1msecでちょうど1周期となる。このため、FFT回路210の入力信号は、FFTの取込み期間である1つの有効シンボル期間1msecにおける1kHzの基本波と、その前後にコピーされた同じ1kHzの基本波とは、その境界部分において波形が連続した形状となる。
したがって、この入力信号をFFT処理して得られる出力信号は、周波数1kHzのみに存在する周波数軸上の信号となる。
一方、ドップラー周波数が10kHzのとき、すなわち送信サブキャリアと受信サブキャリアとの間で周波数がわずかに変化するときには、受信信号の周波数が1.01kHzとなり、その1周期が有効シンボル期間1msecに対してわずかに短くなる。このため、図6(b)に示すように、入力信号において、有効シンボル期間の1.01kHzの基本波とその前後にコピーされた1.01kHzの基本波とは、境界部分において不連続な波形となる。
この不連続な入力信号をFFT処理すると、周波数軸上の信号に変換された出力信号には、1kHzの基本波以外に、2kHz,3kHz,4kHz,・・・と高調波成分が発生する。この高調波成分は、他のサブキャリア(2kHz,3kHz,・・・)の信号に重畳される形で現われることから、サブキャリア間での干渉を引き起こすこととなる。
なお、ドップラーシフトが発生したときの受信信号を、希望シンボル成分、上記のサブキャリア間干渉による成分および雑音成分に分けて考えると、サブキャリア間干渉成分が信号の品質劣化の大きな要因となることが解析結果から見出されている(例えば、岡田他、「OFDMにおけるドップラーシフトの影響の解析とその軽減法の検討」、映像情報メディア学会技術報告、Technical Report Vol.21,No.52,pp.1〜5,BCS'97参照)。本文献によれば、ドップラーシフトが発生したときのl番目のシンボルのm番目のサブキャリアの受信信号は、
Figure 2005286636
で表わされる。ここで、
Figure 2005286636
Figure 2005286636
とおいた。C(m,n)は、l番目のシンボルに含まれるN個のサブキャリアのうち、m番目のサブキャリアとn番目のサブキャリアとの相関係数を示す。d(l,m)は、l番目のシンボルのm番目のサブキャリアの送信信号を示す。
式(1)で表わされる受信信号のうち、第1項はn=mのときで希望シンボル成分に対応し、第2項はn≠mのときでサブキャリア間干渉成分に対応し、第3項は雑音成分に対応する。サブキャリア間干渉成分は、先述のように、ドップラーシフトに起因しており、ドップラー周波数が大きいほどその値は大きくなる。
ここで、式(1)の第2項のサブキャリア間干渉成分は、シンボル番号(時間方向)lが異なると、送信信号d(l,n)が変わるため、その大きさは変化する。このため、受信信号は、IQコンスタレーション上において、同じサブキャリア周波数(mが同じことに相当)であっても、微妙にずれが生じることになる。
そこで、異なるシンボル番号の受信信号のうち、サブキャリア周波数が等しい2つのパイロット信号の相関を算出すれば、サブキャリア間干渉成分が大きい、すなわちドップラー周波数が大きいときには、コンスタレーション上のずれが大きいため、相関値が低くなる。一方、サブキャリア間干渉成分が小さい、すなわちドップラー周波数が小さいときには、コンスタレーション上のずれは小さく、高い相関値が得られる。
したがって、この相関値の大小を予め設定した所定の閾値に基づいて判定する構成とすれば、ドップラーシフトによるサブキャリア間干渉の影響の大きさを知ることができる。さらに、得られたサブキャリア間干渉の度合いに適応して、補間フィルタの特性を変化させる構成とすれば、伝送路推定の精度を高め、安定した受信性能を確保することができる。
次に、このパイロット信号間の相関値の算出方法について説明する。相関値の算出は、図5に示すドップラー周波数推定回路602において行なわれる。
図7は、図5におけるドップラー周波数推定回路602の構成を示すブロック図である。
図7を参照して、ドップラー周波数推定回路602は、所定数のシンボルのパイロット信号を記憶するメモリ回路700aと、記憶したパイロット信号と別のシンボルに含まれる同一サブキャリア周波数のパイロット信号との相関を算出する相関回路702aと、得られた相関値を1シンボル分加算する加算回路704aと、加算結果から高周波成分を除去するためのフィルタ回路706aと、フィルタ出力からドップラー周波数の大小を判定する判定回路708aとを備える。
パイロット信号抽出回路600において抽出されたパイロット信号は、図7に示すように、メモリ回路700aと相関回路702aとに与えられる。
メモリ回路700aは、パイロット信号抽出回路600から与えられたパイロット信号のうちの4シンボル分(例えば、シンボル番号0,1,2,3)のパイロット信号を記憶する。各シンボルのパイロット信号は、図8に示すように、周波数方向において、12本のサブキャリアに対して1本の割合で配される。また、時間方向には、シンボルごとに、パイロット信号の挿入位置が3サブキャリアずつシフトされるように配される。パイロット信号はそれぞれ、I信号とQ信号とからなり、例えば、シンボル番号0のi番目(i=0,12,24,・・・)のサブキャリアのパイロット信号は、(I(0,i),Q(0,i))で表わされる。
ここで、さらに、シンボル番号4のパイロット信号(I(4,i),Q(4,i))が与えられたものとする。
相関回路702aには、シンボル番号4のパイロット信号(I(4,i),Q(4,i))とともに、メモリ回路700aから同一サブキャリア周波数のパイロット信号を有するシンボル番号0のパイロット信号(I(0,i),Q(0,i))が与えられる。
相関回路702aは、シンボル番号0のパイロット信号とシンボル番号4のパイロット信号との間で、12サブキャリアごとに存在する同一サブキャリア周波数のパイロット信号の相関を算出する。i番目のサブキャリア周波数における相関値DOP_CORR(i)は、
Figure 2005286636
で与えられる。
ここで、先述のように、ドップラー周波数が小さいときには、I(0,i)とI(4,i)およびQ(0,i)とQ(4,i)は、ともにずれが小さくほぼ同じ値になるため、相関値はある程度の大きさを持つ。これに対して、ドップラー周波数が大きいときには、当該ずれが大きいため、相関値が低くなる。なお、式(2)では、相関値を絶対値で表わしたが、DOP_CORR(i)を2乗することで、符号を除いてもよい。
相関回路702aで算出された12サブキャリアごとの相関値DOP_CORR(i)(i=0,12,24,・・・)は、加算回路704aに与えられると、1シンボル分の相関値が加算される。
Figure 2005286636
加算値DOP_CORR_SUMは、フィルタ回路706aに入力される。
フィルタ回路706aは、ローパスフィルタで構成され、加算値DOP_CORR_SUMに含まれる高周波成分を除去する。加算値は1シンボルごとに確定するため、フィルタ回路706aは、シンボルごとに動作する。
続いて、フィルタ出力は、判定回路708aに与えられる。判定回路708aは、フィルタ回路通過後の加算値DOP_CORR_SUMと、所定の閾値との大小を比較する。閾値としては、伝送路推定回路のフィルタ特性を切替えることで受信性能が改善するドップラー周波数が設定される。加算値DOP_CORR_SUMが閾値よりも大きいときには、パイロット信号間の相関が大きい、すなわちドップラー周波数が小さいと推定する。一方、加算値DOP_CORR_SUMが閾値よりも小さいときには、パイロット信号間の相関が小さい、すなわちドップラー周波数が大きいと推定する。判定回路708aの推定結果は、図示しない補間フィルタ選択回路に伝達される。
以上のように、ドップラー周波数推定回路602は、異なるシンボルの同一サブキャリア周波数のパイロット信号の相関の大きさからドップラー周波数の大小を推定する。この推定結果に基づいて、以下に述べる補間フィルタの最適化が行なわれる。
次に、等化回路214aにおける補間フィルタの最適化について説明する。
再び図5を参照して、補間フィルタ選択回路604には、上記のドップラー周波数推定回路602からの推定結果が与えられるとともに、図示しないモード/ガードインターバル判定回路300で判定されたモード・ガードインターバルが与えられる。補間フィルタ選択回路604は、ドップラー周波数の推定結果と受信信号のモード・ガードインターバル情報とに基づいて、フィルタ係数ROM606aに格納される複数のフィルタ係数から最適なフィルタ係数を選出する。
ここで、フィルタ係数ROM606aについて詳細に説明する。
フィルタ係数ROM606aは、伝送路推定回路608に含まれる補間フィルタのフィルタ係数をテーブルとして保持する。任意の1つのサブキャリアに対して必要なテーブル数は、モード・ガードインターバルの組合せの総パターン数と、ドップラー周波数の大小の2パターンとの積に相当する数となる。例えば、地上波デジタル放送の場合では、運用上5パターンのモード・ガードインターバルの組合せが採用されていることから、フィルタ係数ROM606aのテーブル数は、5×2=10個となる。
伝送路推定回路608の補間フィルタは、パイロット信号を用いて他のサブキャリアのデータを補間できる構成であればよく、パイロット信号をいくつ使って実現してもよい。したがって、一般的な補間フィルタの構成は、
Figure 2005286636
のように表わされる。ここで、SP1,SP2,・・・,SPnは、パイロット信号を示す。A1,A2,・・・,Anは、補間フィルタの複数のタップ出力に対するフィルタ係数であり、対応するパイロット信号SPの重み係数に相当する。
したがって、1つのモード・ガードインターバルのパターンに対応する補間フィルタがj個のフィルタ係数の組合せで生成されるとすれば、フィルタ係数ROM606aのテーブル数は、5×2×j=10×j個となる。
例えば、図8に示すように、6点(A〜F)のパイロット信号SPA〜SPFを用いて、データ部分の伝送路推定を行なう場合、補間フィルタでは、これら6点に対するフィルタ係数で構成される。ドップラー周波数が大きいときは、時間方向の変動が大きいため、フィルタ係数としては、パイロット信号SPB,SPC,SPD,SPEに対応するフィルタ係数の値をパイロット信号SPA,SPFのフィルタ係数よりも小さく設定する。これにより、パイロット信号SPB,SPC,SPD,SPEに対する重み付けが軽減され、伝送路推定において、あまり考慮されなくなる。
一方、ドップラー周波数が小さいときは、時間方向の変動量が小さいことから、パイロット信号SPB,SPC,SPD,SPEに対応するフィルタ係数をパイロット信号SPA,SPFと同等に設定する。これにより、伝送路推定において、パイロット信号SPA〜SPFの全てが考慮されることになる。このように、ドップラー周波数の大小に応じてフィルタ係数の大きさを変える構成とすることにより、データキャリアの伝送路推定精度をさらに高めることができる。
再び図5を参照して、補間フィルタ選択回路604は、これらのテーブルの中から、モード・ガードインターバルとドップラー周波数の大小との推定結果に基づいて、適切なフィルタ係数を選択して伝送路推定回路608に出力する。
伝送路推定回路608は、最適化された補間フィルタに対して、パイロット信号抽出回路600で抽出したパイロット信号を投入する。これによって、データ信号の伝送路推定が行なわれる。推定した伝送路特性は、除算回路610に与えられる。
除算回路610では、FFT出力を伝送路特性で除算することによって、データ信号の等化がなされ、後段の周波数デインターリーブ回路216へと出力される。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、伝送路推定における補間フィルタのフィルタ係数をドップラー周波数に応じて選択可能な構成とすることにより、移動受信時においても等化精度を保持でき、安定した受信品質を得ることができる。
[実施の形態2]
先の実施の形態では、伝送路推定における補間フィルタのフィルタ係数を時間方向の変動量(ドップラー周波数)に応じて選択可能とする構成について提案した。
ところで、実際の伝送路環境にはマルチパスが存在しており、直接波に対して、パスごとに異なる遅延時間が発生する。各パスの遅延時間は、移動受信することによって変動し、移動速度によってその変動量は大小様々となる。
したがって、移動受信時の伝送路推定精度を高めるには、遅延時間の変動量に適応したフィルタ特性を実現することが望ましい。そこで、本実施の形態では、遅延時間の変動に応じてフィルタ特性を選択可能なデジタル放送受信装置について提案する。
最初に、受信信号における遅延時間の影響について説明する。
受信信号における遅延時間の影響は、その遅延時間がガードインターバルの期間内の場合、FFT回路の出力信号の位相に現われる。なお、遅延時間がガードインターバル期間を超える場合については、システム上ほとんど発生しないため、ここでは考えないものとする。先述の式(1)〜(3)において、遅延時間のみを考慮し、ドップラー周波数fd=Δf=0とすると、式(3)は、
Figure 2005286636
となり、kに無関係な関数となる。また、式(1)は、遅延時間がガードインターバル期間内であれば、第2項は無視してもよいため、
Figure 2005286636
となる。ここで、第3項の雑音成分を無視すると、受信信号は、IQコンスタレーション上において、送信信号d(l,m)の位置を中心とした半径γの円状を回転する点で与えられる。さらに、その回転する位相は、m番目のサブキャリアの周波数fmにのみ依存することから、同一シンボルに含まれるサブキャリアのIQコンスタレーション上の位置関係を比較することにより、遅延時間の大小を判定することができる。
したがって、同一シンボル内の異なるサブキャリア周波数のパイロット信号の相関を算出すれば、遅延時間の大小の傾向を確認することができる。すなわち、相関値が大きければ、遅延時間は小さく、相関値が小さければ遅延時間は大きいことが推定される。
そこで、本実施の形態では、等化回路に遅延時間推定回路を配し、推定した遅延時間に応じて伝送路推定回路のフィルタ特性を選択する構成とする。以下に、等化回路について詳細に説明する。なお、本実施の形態に係るデジタル放送受信装置に搭載される、等化回路以外の回路部位については、先述の実施の形態1におけるものとそれぞれ同じであるため、詳細な説明は繰り返さない。
図9は、この発明の実施の形態2に従うデジタル放送受信装置における等化回路214bの構成を示すブロック図である。
図9を参照して、等化回路214bは、図5の等化回路214aと基本的に同じ構成であり、ドップラー周波数推定回路が遅延時間推定回路に置き換えられた点でのみ異なっている。したがって、重複する回路部位についての詳細な説明は省略する。
本実施の形態によれば、補間フィルタ選択回路604は、推定した遅延時間およびモード・ガードインターバルの情報に基づいて、フィルタ係数ROM606bから最適なフィルタ係数を選択する。ここで、遅延時間推定回路における遅延時間の推定方法について説明する。
図10は、図9における遅延時間推定回路612の構成を示すブロック図である。
図10を参照して、遅延時間推定回路612は、所定のシンボルのパイロット信号を記憶するメモリ回路700bと、記憶したパイロット信号と同一シンボルに含まれ、異なるサブキャリア周波数のパイロット信号との相関を算出する相関回路702bと、得られた相関値を1シンボル分加算する加算回路704bと、加算結果から高周波成分を除去するためのフィルタ回路706bと、フィルタ出力から遅延時間の大小を判定する判定回路708bとを備える。
パイロット信号抽出回路600において抽出されたパイロット信号は、図10に示すように、メモリ回路700bと相関回路702bとに与えられる。
メモリ回路700bは、パイロット信号抽出回路600から与えられたパイロット信号のうちの1シンボル分(例えば、シンボル番号4)のパイロット信号を蓄積する。1シンボルあたりにパイロット信号は、図8に示すように、12本のサブキャリアに対して1本の割合で配される。パイロット信号はそれぞれ、I信号とQ信号とからなり、例えば、シンボル番号4のi番目のサブキャリアのパイロット信号は、(I(4,i),Q(4,i))で表わされる。
相関回路702bには、メモリ回路700bからシンボル番号4のi番目のサブキャリアのパイロット信号(I(4,i),Q(4,i))とともに、パイロット信号抽出回路600から同一シンボルであって、i番目のパイロット信号とデータ信号を挟んで隣り合う(i+12)番目のサブキャリア周波数のパイロット信号を有するシンボル番号4のパイロット信号(I(4,i+12),Q(4,i+12))が与えられる。
相関回路702bは、i番目のサブキャリアのパイロット信号と(i+12)番目のサブキャリアのパイロット信号との相関を算出する。相関算出に差動復調の実数部を用いると、i番目のサブキャリア周波数における相関値DEL_CORR(i)は、
Figure 2005286636
となる。
ここで、遅延時間が小さいときには、I(4,i)とI(4,i+12)およびQ(4,i)とQ(4,i+12)は、ともにほぼ同じ値になるため、相関値はある程度の大きさを持つ。これに対して、遅延時間が大きいときには、信号のずれが大きいため、相関値が低くなる。なお、式(4)では、相関値を絶対値で表わしたが、DEL_CORR(i)を2乗することで、符号を除いてもよい。
相関回路702bで算出されたサブキャリア間の相関値DEL_CORR(i)(i=0,12,24,・・・)は、加算回路704bに与えられると、1シンボル分の相関値が加算される。
Figure 2005286636
加算値DOP_CORR_SUMは、フィルタ回路706bに入力される。
フィルタ回路706bは、ローパスフィルタで構成され、加算値DEL_CORR_SUMに含まれる高周波成分を除去する。加算値は1シンボルごとに確定するため、フィルタ回路706bは、シンボルごとに動作する。
続いて、フィルタ出力は、判定回路708bに与えられる。判定回路708bは、フィルタ回路通過後の加算値DEL_CORR_SUMと、所定の閾値との大小を比較する。なお、閾値は、伝送路推定回路のフィルタ特性を切替えることで受信性能が改善する遅延時間となるように設定することが望ましい。
比較結果において、加算値DEL_CORR_SUMが閾値よりも大きいときには、パイロット信号間の相関が大きい、すなわち遅延時間が小さいと推定する。一方、加算値DEL_CORR_SUMが閾値よりも小さいときには、パイロット信号間の相関が小さい、すなわち遅延時間が大きいと推定する。判定回路708bの推定結果は、図示しない補間フィルタ選択回路に伝達される。
以上のように、遅延時間推定回路612では、一つのシンボルの12サブキャリア隔てて隣り合うパイロット信号の相関の大きさから、遅延時間の大小を推定する。この推定結果に基づいて、以下に述べる補間フィルタの最適化が行なわれる。
次に、等化回路214bにおける補間フィルタの最適化について説明する。
再び図9を参照して、補間フィルタ選択回路604には、上記の遅延時間推定回路612からの推定結果が与えられるとともに、図示しないモード/ガードインターバル判定回路で判定されたモード・ガードインターバルと、フィルタ係数ROM606bに格納されるフィルタ係数とが与えられる。補間フィルタ選択回路604は、遅延時間の推定結果と受信信号のモード・ガードインターバル情報とに基づいて、フィルタ係数ROM606bに格納される複数のフィルタ係数から最適なフィルタ係数を選択する。
ここで、フィルタ係数ROM606bについて説明する。
フィルタ係数ROM606bは、実施の形態1と同様に、伝送路推定回路608に含まれる補間フィルタのフィルタ係数をテーブルとして保持する。ある1つのサブキャリアに対して必要なテーブル数は、モード・ガードインターバルの組合せの総パターン数と、遅延時間の大小の2パターンとの積に相当する数となる。例えば、地上波デジタル放送の場合では、運用上5パターンのモード・ガードインターバルの組合せが採用されていることから、フィルタ係数ROM606bのテーブル数は、5×2=10個となる。
さらに、1つのモード・ガードインターバルのパターンに対応する補間フィルタがj個のフィルタ係数の組合せで生成されるとすれば、フィルタ係数ROM606bのテーブル数は、5×2×j=10×j個となる。
例えば、図8に示すように、6点(A〜F)のパイロット信号SPA〜SPFを用いて、データ部分の伝送路推定を行なう場合、補間フィルタでは、これら6点に対するフィルタ係数で構成される。遅延時間が大きいときは、周波数方向の変動が大きいため、フィルタ係数としては、パイロット信号SPA,SPFに対応するフィルタ係数の値をパイロット信号SPB,SPC,SPD,SPEのフィルタ係数よりも小さく設定する。これにより、パイロット信号SPA,SPFに対する重み付けが軽減され、伝送路推定において、あまり考慮されなくなる。
一方、遅延時間が小さいときは、周波数方向の変動量が小さいことから、パイロット信号SPA,SPFに対応するフィルタ係数をパイロット信号SPB,SPC,SPD,SPEと同等に設定する。これにより、伝送路推定において、パイロット信号SPA〜SPFの全てが考慮されることになる。このように、遅延時間の大小に応じてフィルタ係数の大きさを変える構成とすることにより、データキャリアの伝送路推定精度をさらに高めることができる。
再び図9を参照して、補間フィルタ選択回路604は、これらのテーブルの中から、モード・ガードインターバルと遅延時間の大小との推定結果に基づいて、適切なフィルタ係数を選択して伝送路推定回路608に出力する。
伝送路推定回路608は、最適化された補間フィルタに対して、パイロット信号抽出回路600で抽出したパイロット信号を投入する。これによって、データキャリアの伝送路推定が行なわれる。推定した伝送路特性は、除算回路610に与えられる。
除算回路610では、FFT出力を伝送路特性で除算することによって、データキャリアの等化がなされ、後段の周波数デインターリーブ回路216へと出力される。
[実施の形態2の変更例]
本変更例では、図10に示す遅延時間推定回路の第2の構成例について説明する。
図11は、図10における遅延時間推定回路の第2の構成を示すブロック図である。なお、本図の遅延時間推定回路を含む等化回路の構成は、図9で示したものと同一であるため、詳細な説明は繰り返さない。
図11を参照して、遅延時間推定回路614は、抽出したパイロット信号をFFT処理するFFT回路710と、FFT回路710の出力信号を平均化するフィルタ回路706cと、フィルタ回路706cの出力を所定の閾値と比較して、遅延時間の大小を判定する判定回路708cとを備える。判定回路706cの判定結果は、図示しない補間フィルタ選択回路604に与えられる。
パイロット信号抽出回路600は、抽出したパイロット信号をシンボルごとにFFT回路710に入力する。FFT回路710は、入力されたパイロット信号を時間領域信号とみなし、周波数領域信号に変換する。
図12は、FFT回路710から出力される遅延プロファイルである。なお、遅延プロファイルとは、遅延波の遅延時間に対する電力を表わす伝搬特性である。
図12から明らかなように、FFT回路710の出力信号は、直接波(遅延時間が0)以外に、遅延時間が異なる複数の遅延波が含まれている。この遅延プロファイルを、フィルタ回路706cにおいて複数のシンボルに渡って平均化し、判定回路708cに入力する。
判定回路708cでは、平均化された遅延波の遅延時間に、所定の閾値τより大きい方に遅延波の最大レベルのものが含まれていれば、遅延時間が大きいと判定する。一方、遅延時間が閾値τよりも小さいほうに遅延波の最大レベルのものが含まれていれば、遅延時間が小さいと判定する。遅延時間の大小を示す判定結果は、補間フィルタ選択回路604に与えられる。というのは、遅延波のレベルは、先述の式(7)の第2項のγに相当しており、γが大きいと受信信号のIQコンスタレーション上の変動も大きくなることから、遅延波のうち特にレベルの大きいものについて考慮する必要があるためである。
なお、直接波に対する遅延波の影響を考えるには、厳密には、すべての遅延波を考慮すべきであるが、本実施の形態の目的は、正確な遅延時間を求めることではなく、遅延時間の大小を判定することにあることから、レベルが最大の遅延波のみを考慮すれば足りると考える。
また、判定回路708cについては、実験などから直接波のレベルと考慮すべき遅延波のレベルとの関係がある程度求められれば、この求められたレベルを閾値Pとして、閾値Pより大きいレベルの遅延波が遅延時間の閾値τの前後どちらに属するかを判定する構成とすることが望ましい。
図示しない補間フィルタ選択回路604は、実施の形態2で説明したものと同様に、遅延時間の大小の判定結果と、モード・ガードインターバルの推定結果とに基づいて、最適なフィルタ係数を選択して伝送路推定回路608に出力する。
伝送路推定回路608は、最適化された補間フィルタにパイロット信号を投入して、データ信号の伝送路特性を推定し、除算回路610に入力する。
除算回路610は、FFT出力を推定された伝送路特性で除算することによって等化し、後段の周波数デインターリーブ回路216に伝達する。
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、伝送路推定における補間フィルタのフィルタ係数を遅延時間に応じて選択可能な構成とすることにより、移動受信時においても等化精度を保持することができ、安定した受信品質の確保が可能となる。
[実施の形態3]
上記の実施の形態では、ドップラー周波数の推定結果、あるいは遅延時間の推定結果に基づいて、等化回路の補間フィルタの特性を最適化する構成を提案した。
本実施の形態では、さらに、ドップラー周波数および遅延時間の双方の推定結果からフィルタ特性を選択する構成について提案する。ドップラー周波数と遅延時間とは、互いに独立したものとして扱うことが可能であることから、それぞれの推定結果を総合して最適なフィルタ特性を選出することにより、より高精度な伝送路特性推定の実現を図る。
図13は、この発明の実施の形態3に従うデジタル放送受信装置における等化回路の構成を示すブロック図である。
図13を参照して、等化回路214cは、パイロット信号抽出回路600と、ドップラー周波数推定回路602と、遅延時間推定回路612と、補間フィルタ選択回路604と、フィルタ係数ROM606cと、伝送路推定回路608と、除算回路610とを備える。
図13から明らかなように、本実施の形態に係る等化回路214cは、図5に示す実施の形態1の等化回路214aに遅延時間推定回路612が付加された構成である。また、遅延時間推定回路612は、実施の形態2で述べたものに等しい。したがって、等化回路214cの各部位についての詳細な説明は省略する。
図13において、パイロット信号抽出回路600から出力するパイロット信号は、伝送路推定回路608に与えられるとともに、ドップラー周波数推定回路602および遅延時間推定回路612に与えられる。
ドップラー周波数推定回路602は、実施の形態1にて説明したように、異なるシンボルに含まれる同一サブキャリア周波数のパイロット信号間の相関を算出し、相関値の大きさからドップラー周波数の大小を推定して推定結果を補間フィルタ選択回路604に出力する。
遅延時間推定回路612は、実施の形態2にて説明したように、同一シンボルに含まれる12サブキャリア周波数離れたパイロット信号間の相関を算出し、相関値の大きさから遅延時間の大小を推定して、推定結果を補間フィルタ選択回路604に出力する。
補間フィルタ選択回路604には、これら2つの推定結果に加えて、図示しないモード/ガードインターバル回路からのモード・ガードインターバルの推定結果が与えられる。補間フィルタ選択回路604は、これら3つの推定結果に基づいて、フィルタ係数ROM606cから最適なフィルタ係数を選出し、伝送路推定回路608に与える。
ここで、フィルタ係数ROM606cについて説明する。
フィルタ係数ROM606cは、先の実施の形態と同様に、伝送路推定回路608に含まれる補間フィルタのフィルタ係数をテーブルとして保持する。ある1つのサブキャリアに対して必要なテーブル数は、モード・ガードインターバルの組合せの総パターン数と、ドップラー周波数の大小の2パターンと、遅延時間の大小の2パターンとの積に相当する数となる。地上波デジタル放送の場合では、運用上5パターンのモード・ガードインターバルの組合せが採用されていることから、フィルタ係数ROMのテーブル数は、5×2×2=20個となる。
さらに、1つのモード・ガードインターバルのパターンに対応する補間フィルタがj個のフィルタ係数の組合せで生成されるとすれば、フィルタ係数ROM606cのテーブル数は、5×2×2×j=20×j個となる。
したがって、補間フィルタ選択回路604は、1つのモード・ガードインターバルのパターンが確定すると、ドップラー周波数の大小と遅延時間の大小との組合せからなる4パターンのフィルタ係数の中から推定結果に基づいて1つのパターンを選出し、伝送路推定回路608に出力する。
伝送路推定回路608は、最適化された補間フィルタに対して、パイロット信号抽出回路600で抽出したパイロット信号を投入する。これによって、データキャリアの伝送路推定が行なわれる。推定した伝送路特性は、除算回路610に与えられる。
除算回路610では、FFT出力を伝送路特性で除算することによって、データキャリアの等化がなされ、後段の周波数デインターリーブ回路216へと出力される。
以上のように、この発明の実施の形態4によれば、伝送路推定における補間フィルタのフィルタ係数をドップラー周波数と遅延時間とに応じて選択可能な構成とすることにより、移動受信時においても高い伝送路推定精度を保持することができ、一層の受信品質の安定化を図ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1に従うデジタル放送受信装置の全体構成を示す概略ブロック図である。 図1におけるOFDM復調部102の構成を示すブロック図である。 図2におけるガードインターバル相関回路206の構成を示すブロック図である。 図3のガードインターバル相関回路206の動作を説明するための動作波形図である。 図2における等化回路214aの構成を示すブロック図である。 FFT回路210における入出力信号とドップラー周波数との関係を説明するための模式図である。 図5におけるドップラー周波数推定回路602の構成を示すブロック図である。 地上波デジタルテレビ放送において提案されているパイロット信号の挿入パターンの一例を示す図である。 この発明の実施の形態2に従うデジタル放送受信装置における等化回路の構成を示すブロック図である。 図9における遅延時間推定回路612の構成を示すブロック図である。 図10における遅延時間推定回路の第2の構成を示すブロック図である。 図11におけるFFT回路710から出力される遅延プロファイルである。 この発明の実施の形態3に従うデジタル放送受信装置における等化回路の構成を示すブロック図である。 OFDM変調信号を説明するための波形図である。 地上波デジタルテレビ放送において提案されているパイロット信号の挿入パターンの一例を示す図である。 たとえば特許文献1に記載される従来のデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100,802 チューナ、102 OFDM復調部、104 TSデコーダ、110 MPEGデコード部、120 付加音生成器、122 PCMデコーダ、130 オンスクリーンディスプレイ処理部、140 ROM、142 RAM、144 演算処理部、146 高速デジタルインターフェイス、148 内蔵蓄積デバイス、150 モデム、152 ICカードインターフェイス、160.1,160.2 合成器、162 音声出力端子、164 映像出力端子、180 外部蓄積デバイス、182 外部入力機器、201 A/D変換器、202 I/Q分離部、203,211 入力端子、204 第1キャリア同期部、206 ガードインターバル相関回路、209,215 出力端子、210,710,810 FFT回路、212 第2キャリア同期部、214a〜214c,814 等化回路、216 周波数デインターリーブ回路、218 時間デインターリーブ回路、220,818 デマッピング回路、222 ビットデインターリーブ回路、224 ビタビ復号回路、226 バイトデインターリーブ回路、228 TS再生回路、230 RS復号回路、300 モード/ガードインターバル判定回路、302 シンボル同期部、304 クロック同期部、303,305,508 出力端子、400 ガードインターバル相関検出部、402 遅延メモリ、404 相関器、406 移動平均回路、408 絶対値加算回路、500 モード/ガードインターバル判定/設定部、502 三角波ピーク値検出回路、504 ピーク値比較回路、506 モード/ガードインターバル設定回路、600,900 パイロット信号抽出回路、602 ドップラー周波数推定回路、606a〜606c フィルタ係数ROM、604 補間フィルタ選択回路、608 伝送路推定回路、610,904 除算回路、612,614 遅延時間推定回路、700a,700b メモリ回路、702a,702b 相関回路、704a,704b 加算回路、706a〜706c フィルタ回路、708a〜708c 判定回路、800 アンテナ、804,806 乗算器、808 搬送波生成回路、812 FFTウィンドウ回路、816 TPS検出回路、820 制御回路、902 補間フィルタ。

Claims (10)

  1. 有効シンボル期間長とガードインターバル長との組合せによって特定される直交周波数多重分割伝送方式の受信信号を受信することができるデジタル放送受信装置であって、
    直交検波後の同相軸信号および直交軸信号を受けて、前記受信信号の有効シンボル期間長およびガードインターバル長とを判定するモード/ガードインターバル判定手段と、
    前記同相軸信号および直交軸信号を時間領域から周波数領域の信号に変換するフーリエ変換手段と、
    前記周波数領域の信号を推定した伝送路特性に基づいて等化する等化手段とを備え、
    前記等化手段は、
    前記周波数領域の信号から既知のパイロット信号を抽出する抽出手段と、
    前記パイロット信号から前記伝送路特性を補間するための補間フィルタ手段を用いて、前記伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、
    推定した前記伝送路特性で前記周波数領域の信号を除算する除算手段とを含み、
    前記伝送路特性推定手段は、
    抽出した前記パイロット信号から伝送路のドップラー周波数を推定するドップラー周波数推定手段と、
    前記ドップラー周波数の推定結果と、前記有効シンボル期間長およびガードインターバル長の判定結果とに基づいて、前記補間フィルタ手段の所定数のタップ出力に対応するフィルタ係数を選択する補間フィルタ選択手段とを含む、デジタル放送受信装置。
  2. 前記伝送路推定手段は、複数の有効シンボル期間長および複数のガードインターバル長と、前記ドップラー周波数の大小との組合せによって特定される複数組の前記フィルタ係数を記憶し、前記補間フィルタ選択手段の指示に応じて、前記複数組のフィルタ係数から1組を選択して出力する記憶手段をさらに含む、請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
  3. 有効シンボル期間長とガードインターバル長との組合せによって特定される直交周波数多重分割伝送方式の受信信号を受信することができるデジタル放送受信装置であって、
    直交検波後の同相軸信号および直交軸信号を受けて、前記受信信号の有効シンボル期間長およびガードインターバル長とを判定するモード/ガードインターバル判定手段と、
    前記同相軸信号および直交軸信号を時間領域から周波数領域の信号に変換するフーリエ変換手段と、
    前記周波数領域の信号を推定した伝送路特性に基づいて等化する等化手段とを備え、
    前記等化手段は、
    前記周波数領域の信号から既知のパイロット信号を抽出する抽出手段と、
    前記パイロット信号から前記伝送路特性を補間するための補間フィルタ手段を用いて、前記伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、
    推定した前記伝送路特性で前記周波数領域の信号を除算する除算手段とを含み、
    前記伝送路特性推定手段は、
    抽出した前記パイロット信号から伝送路の遅延時間を推定する遅延時間推定手段と、
    前記遅延時間の推定結果と、前記有効シンボル期間長およびガードインターバル長の判定結果とに基づいて、前記補間フィルタ手段の所定数のタップ出力に対応するフィルタ係数を選択する補間フィルタ選択手段とを含む、デジタル放送受信装置。
  4. 前記伝送路推定手段は、複数の有効シンボル期間長および複数のガードインターバル長と、前記遅延時間の大小との組合せによって特定される複数組の前記フィルタ係数を記憶データとして保持し、前記補間フィルタ選択手段の指示に応じて、前記複数組のフィルタ係数から1組を選択して出力する記憶手段をさらに含む、請求項3に記載のデジタル放送受信装置。
  5. 有効シンボル期間長とガードインターバル長との組合せによって特定される直交周波数多重分割伝送方式の受信信号を受信することができるデジタル放送受信装置であって、
    直交検波後の同相軸信号および直交軸信号を受けて、前記受信信号の有効シンボル期間長およびガードインターバル長とを判定するモード/ガードインターバル判定手段と、
    前記同相軸信号および直交軸信号を時間領域から周波数領域の信号に変換するフーリエ変換手段と、
    前記周波数領域の信号を推定した伝送路特性に基づいて等化する等化手段とを備え、
    前記等化手段は、
    前記周波数領域の信号から既知のパイロット信号を抽出する抽出手段と、
    前記パイロット信号から前記伝送路特性を補間するための補間フィルタ手段を用いて、前記伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、
    推定した前記伝送路特性で前記周波数領域の信号を除算する除算手段とを含み、
    前記伝送路特性推定手段は、
    抽出した前記パイロット信号から伝送路のドップラー周波数を推定するドップラー周波数推定手段と、
    抽出した前記パイロット信号から伝送路の遅延時間を推定する遅延時間推定手段と、
    前記ドップラー周波数および前記遅延時間の推定結果と、前記有効シンボル期間長およびガードインターバル長の判定結果とに基づいて、前記補間フィルタ手段の所定数のタップ出力に対応するフィルタ係数を選択する補間フィルタ選択手段とを含む、デジタル放送受信装置。
  6. 前記伝送路推定手段は、複数の有効シンボル期間長および複数のガードインターバル長と、前記ドップラー周波数の大小と、前記遅延時間の大小との組合せによって特定される複数組の前記フィルタ係数を記憶データとして保持し、前記補間フィルタ選択手段の指示に応じて、前記複数組のフィルタ係数から1組を選択して出力する記憶手段をさらに含む、請求項5に記載のデジタル放送受信装置。
  7. 前記ドップラー周波数推定手段は、
    第1のシンボルに含まれる複数個の第1のパイロット信号と、第2のシンボルに含まれ、前記複数個のパイロット信号とそれぞれサブキャリア周波数が一致する複数個の第2のパイロット信号との相関値をそれぞれ算出する手段と、
    算出した複数個の前記相関値を加算する加算手段と、
    前記相関値の加算結果が所定の閾値を超えるか否かによって、前記ドップラー周波数の大小を判定する判定手段とを含む、請求項1、2、5および6のいずれかに記載のデジタル放送受信装置。
  8. 前記遅延時間推定手段は、
    所定のシンボルに含まれる複数個の第1のパイロット信号と、前記所定のシンボルに含まれ、各々が前記複数個の第1のパイロット信号のそれぞれとデータ信号を隔てて隣り合う複数個の第2のパイロット信号との相関値をそれぞれ算出する手段と、
    算出した複数個の前記相関値を加算する加算手段と、
    前記相関値の加算結果が所定の閾値を超えるか否かによって、前記遅延時間の大小を判定する判定手段とを含む、請求項3から6のいずれかに記載のデジタル放送受信装置。
  9. 前記遅延時間推定手段は、
    抽出した前記パイロット信号を時間領域から周波数領域の信号に変換する第2のフーリエ変換手段と、
    前記第2のフーリエ変換手段の出力信号を複数のシンボルに渡って平均化する平均化手段と、
    前記平均化手段の出力信号のうちレベルが最大となる出力信号の遅延時間が所定の閾値を超えるか否かによって、前記遅延時間の大小を判定する判定手段とを含む、請求項3から6のいずれかに記載のデジタル放送受信装置。
  10. 前記モード/ガードインターバル判定手段は、
    直交検波後の前記同相軸信号および前記直交軸信号を受けて前記複数の有効シンボル期間長のいずれかに相当する期間の遅延を行なう遅延手段と、
    前記同相軸信号および直交軸信号と遅延後の前記同相軸信号および直交軸信号との相関を検出する相関検出手段と、
    前記相関検出手段の出力を受け、前記複数のガードインターバル長のいずれかに相当する期間の移動平均処理を出力する移動平均手段と、
    前記移動平均手段の出力の絶対値和を出力する絶対値加算手段と、
    前記絶対値加算手段の出力値の最大ピーク値を検出するピーク値検出手段と、
    前記ピーク値検出手段の出力に応じて、前記遅延手段の遅延量と前記移動平均手段の移動平均処理を行なう期間を指定するための設定が、前記受信信号の有効シンボル期間長およびガードインターバル長に一致するか否かを判定し、前記判定の結果に応じて前記設定を更新する判定手段とを含む、請求項1から9のいずれかに記載のデジタル放送受信装置。
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