JP2005283278A - 情報表示システム - Google Patents

Abstract

【課題】 新たな機器を追加させることなく、エレベータ設備などに設けられている各表示制御装置の時刻を同期させ、正しい時刻を利用者に提示させるとともに、映像、メッセージなどの表示タイミングを同期化させる。
【解決手段】 システム内に設けられている各サーバ装置３〜５の１つ、例えばサーバ装置３が持っているＬＡＮカードなどを使用させて、ＬＡＮ、あるいはインターネット回線などのエレベータシステムの外部で使用されている基準時刻情報を取り込ませ、これを基準時刻情報として、各表示制御装置７〜９に設けられている内部時計１６の時刻を修正させる。
【選択図】 図１

Description

本発明は、建物、ビルなどに設置されたエレベータシステムで使用される情報表示システムに関する。

近年、エレベータシステムには、様々な情報を提供する機能が付加されている。情報の種類としては、映像や、音声、文字情報などによる様々なメッセージがあるが、その１つとして時刻情報の提供がある。

このようなエレベータシステムでは、外部からの時刻情報を指示なしで、情報表示システムに内蔵されている時計を用いて、時刻情報を取得して、表示装置に表示したり、予め指定された時刻になったとき、特定の映像やメッセージを表示させるようにしている。

しかしながら、このようなエレベータシステムでは、情報表示システムに内蔵されている時計によって得られる時刻に一定の誤差があることから、長期間、運用していると正しい時刻との間にずれが生じてくる。

そこで、このような問題を解決する方法として、従来、特開平７−３３０２３４号公報で開示されるように、所定時間間隔で、公衆電話回線を介して基準時刻を取得し、情報表示システムに内蔵されている時計の時刻を修正する方法、特開２００１−３１０８８１号公報で開示されているように、基準時計を設けて、基準時計に時刻を合わせる方法、特開平１０−８１４５７号公報のように、障害などで一定期間時刻の修正が行われないとき、時刻表示を停止させ、不正確な時刻が表示されないようにする方法などが提案されている。
特開平７−３３０２３４号公報 特開２００１−３１０８８１号公報 特開平１０−８１４５７号公報

しかしながら、このような従来の方法では、次に述べるような問題が発生する可能性があった。

まず、外部からの時刻情報を指示なしで、情報表示システムに内蔵されている時計を用いて、時刻情報を取得して、表示装置に表示させるエレベータシステムでは、乗場などで、複数台の表示装置が並んで配置させているとき、それぞれの表示装置で表示されている時刻が異なることがあり、エレベータの利用者に混乱と不信感を与えてしまうという問題があった。

また、このようなエレベータシステムでは、複数の装置で生成した画像を合成して表示装置に表示させるようにしているので、ある特定の時刻に画像を切り替えるように設定すると、各表示装置の内蔵時計の時刻が各々、ずれたとき、合成された画像が設計者の意図したものと異なってしまい、利用者に迷惑をかけてしまうことがある。

これらの問題を回避するため、通信装置、基準時計などの装置を追加して、外部から時刻を取得し、表示装置内に設けられた時計の時刻を修正する方法では、このような問題が発生し難いことから、有効な手段であるものの、機材の追加費用、通信費用などのコストが嵩んでしまうという問題がある。

また、一定時間、時刻修正が行われないとき、時刻表示を停止させる方法では、本来提供しなければならないサービスを停止させることから、エレベータの利用者に迷惑をかけてしまうことになる。

本発明は上記の事情に鑑み、新たな機器を追加させることなく、エレベータ設備などに設けられている各表示制御装置の時刻を同期させ、正しい時刻を利用者に提示することができるとともに、映像、メッセージなどの表示タイミングを同期化することができる情報表示システムを提供することを目的としている。

上記の目的を達成するために本発明は、各サーバ装置からネットワークを介して各表示制御装置に映像情報、またはメッセージ情報を供給しつつ、前記各表示制御装置の内部時計を用いて、指定された時刻に前記映像情報、前記メッセージ情報をディスプレイ上に表示する情報表示システムにおいて、前記各サーバ装置、または前記各表示制御装置の中から選択された基準時刻生成装置と、この基準時刻生成装置により生成された基準時刻情報を前記ネットワークを介し前記各表示制御装置に供給し、この基準時刻情報と前記内蔵時計の現在時刻との誤差情報を記憶させるとともに、前記基準時刻情報に基づき、前記内蔵時計の時刻を修正させ、前記ネットワークを介して、前記各表示制御装置に前記基準時刻情報に供給できないとき、前記誤差情報に基づき、前記各表示制御装置に設けられた前記内部時計の時刻を修正させることを特徴としている。

本発明によれば、新たな機器を追加することなく、エレベータ設備などに設けられている各表示制御装置の時刻を同期させ、正しい時刻を利用者に提示することができるとともに、映像、メッセージなどの表示タイミングを同期化することができる情報表示システムを提供することが可能となる。

《第１の実施形態》
図１は本発明による情報表示システムの第１の実施形態を示すブロック図である。

この図に示す情報表示システム１は、エレベータ設備の運転状況を収集する処理、運行指示、呼び情報などに基づき、エレベータの運転制御処理などを行う制御装置２と、制御装置２から出力される運転状況情報、表示時刻を指定した画像情報、メッセージ情報などの配信処理、エレベータの運行管理などを行う複数のサーバ装置３、４、５と、これらサーバ装置３〜５を接続するネットワーク６と、ネットワーク６に接続され、各サーバ装置３〜５から供給される画像情報、メッセージ情報などに基づき、指定された時刻に指定された画像、メッセージを各ディスプレイ１０、１１、１２に各々、表示する処理、各サーバ装置３〜５のうち、予め指定されたサーバ装置、例えばサーバ装置３から出力される時刻情報（基準時刻情報）に基づき、内蔵している時計の時刻情報を修正する処理などを行う複数の表示制御装置７、８、９とを備えている。

そして、各サーバ装置３〜５によって、システム全体を管理しながら、制御装置２で収集されたエレベータの運転状況、運行指示、呼び情報などに基づき、制御装置２にエレベータの運転を制御させる。また、各サーバ装置３〜５のうち、予め指定された１台のサーバ装置３によって、ＬＡＮ、あるいはインターネット回線などのエレベータシステムの外部で使用されている基準時刻情報を取り込ませて、ネットワーク６上に送出させ、他のサーバ装置４、５、各表示制御装置７〜９に内蔵されている時計の時刻を修正させながら、図２に示すように、エレベータの各乗場ドア１３、１４、１５の横に配置された各ディスプレイ１０〜１２に時刻情報、画像、メッセージなどを表示させる。

各表示制御装置７〜９は、図３のブロック図に示すように、時刻情報を生成する内蔵時計１６と、ネットワーク６から供給される画像情報、メッセージ情報、制御信号、基準時刻情報などを取り込むネットワーク受信部１７と、ネットワーク受信部１７で受信された基準時刻情報、制御信号などに基づき、内蔵時計１６の時刻誤差を生成する処理、内蔵時計１６の時刻を修正処理する処理などを行う制御信号受信部１８と、ネットワーク受信部１７で受信されたメッセージ情報を蓄積記憶するメッセージ蓄積部１９と、内部時計１６から出力される時刻情報に基づき、メッセージ蓄積部１９に蓄積されている、時刻指定されたメッセージ情報を取り込んでメッセージを生成するメッセージ生成部２０と、ネットワーク受信部１７で受信された画像情報を一時記憶する画像受信部２１と、内部時計１６から出力される時刻情報に基づき、画像受信部２１に蓄積されている、時刻指定された画像情報、メッセージ生成部２０に一時記憶されてている、時刻指定されたメッセージを取り込んで、画像を合成し、各ディスプレイ１０、１１、１２に時刻情報、画像、メッセージなどを各々、表示させる画像合成部２２とを備えている。

そして、各サーバ装置３〜５からネットワーク６上にメッセージ情報が送出され、ネットワーク受信部１７で受信される毎に、メッセージ蓄積部１９によって、これが蓄積されて、指定されたメッセージ表示時刻になったとき、メッセージ生成部２０によって、メッセージ蓄積部１９に蓄積されているメッセージ情報の内容に応じたメッセージが生成されるとともに、画像合成部２２によってそのときの画像と合成されて、各ディスプレイ１０〜１２上に各々、表示される。

また、この動作と並行し、各サーバ装置３〜５からネットワーク６上に画像情報が送出され、ネットワーク受信部１７で受信される毎に、画像受信部２１によって、これが一時記憶され、指定された画像表示時刻になったとき、画像合成部２２によって、画像受信部２１に一時記憶されている画像情報の内容に応じた画像と、そのときのメッセージとが合成されて、各ディスプレイ１０〜１２上に各々、表示される。

さらに、これらの動作と並行し、図４のフローチャートに示すように、一定時間が経過する毎に、制御信号受信部１８によって、予め指定されているサーバ装置３から基準時刻情報、制御信号などがネットワーク６上に送出されて、ネットワーク受信部１７で受信されているかどうかがチェックされ、これが受信されているとき（ステップＳ１、Ｓ２）、内蔵時計１６から現在の時刻情報が取り込まれて、基準時刻情報と比較され、誤差情報が生成されるとともに、基準時刻情報に基づき、内蔵時計の時刻が修正された後、誤差情報が記憶される（ステップＳ３〜Ｓ６）。

また、制御信号受信部１８によって、ネットワーク受信部１７で基準時刻情報が受信されているかどうかがチェックされたとき、これが受信されていなければ（ステップＳ２）、内蔵時計１６から現在の時刻情報が取り込まれるとともに、前回までの基準時刻情報受信動作が得られた誤差情報に基づき、正しい時刻が推定され、この推定結果に基づき、内蔵時計の時刻が修正される（ステップＳ７〜Ｓ１０）。

このように、第１の実施形態では、システム内に設けられている各サーバ装置３〜５の１つ、例えばサーバ装置３が持っているＬＡＮカードなどを使用させて、ＬＡＮ、あるいはインターネット回線などのエレベータシステムの外部で使用されている基準時刻情報を取り込ませ、これを基準時刻情報として、各表示制御装置７〜９に設けられている内部時計１６の時刻を修正するようにしているので、新たな機器を追加させることなく、エレベータ設備などに設けられている各表示制御装置７〜９の時刻を同期させ、正しい時刻を利用者に提示することができるとともに、映像、メッセージなどの表示タイミングを同期化することができる。

また、第１の実施形態では、基準時刻情報を出力するサーバ装置３、あるいはネットワーク６などに何らかの障害が発生し、各表示制御装置７〜９によって、基準時刻情報が受信できないときでも、前回までの基準時刻情報受信動作で得られた誤差情報に基づき、内部時計１６の時刻を修正するようにしているので、基準時刻情報を出力するサーバ装置３、あるいはネットワーク６などに何らかの障害が発生したときでも、エレベータ設備などに設けられている各表示制御装置７〜９の時刻を同期させ、正しい時刻を利用者に提示することができるとともに、映像、メッセージなどの表示タイミングを同期化することができる。

《第２の実施形態》
次に、本発明による情報表示システムの第２の実施形態を説明する。なお、基本的な構成は図１に示すブロック図と同じであるため援用することとする。

第２の実施形態の情報表示システム１が第１の実施形態に示す情報表示システム１と異なる点は、ネットワーク６に接続されている各サーバ装置４、５に設けられた内蔵時計の現在時刻情報、各表示制御装置７〜９に設けられている内蔵時計１６の現在時刻情報に基づき、基準時刻情報を生成するサーバ装置３を用いて、ＬＡＮ、あるいはインターネット回線などのエレベータシステムの外部で使用されている基準時刻情報を取り込ませることなく基準時刻情報を生成させ、各サーバ装置３〜５に設けられている内蔵時計、各表示制御装置７〜９に設けられている内蔵時計１６の時刻修正を行わせるようにしたことである。

この際、サーバ装置３によって、図５のフローチャートに示すように、所定周期で、各サーバ装置４、５、各表示制御装置７〜９を指定する装置番号“Ｎ”が初期化された後（ステップＳ１１）、装置番号“Ｎ”を順次、インクリメントさせながら、装置番号“Ｎ”で示される各サーバ装置４、５、または各表示制御装置７〜９から現在時刻情報が取り込まれる（ステップＳ１２〜Ｓ１４）。

そして、最後のサーバ装置５、または最後の表示制御装置９から現在時刻情報が取り込まれたとき（ステップＳ１４）、サーバ装置３によって、各現在時刻情報で示される時刻が平均化され、これによって得られた平均時刻が基準時刻情報が生成され、内部時計の時刻が修正される（ステップＳ１５、Ｓ１６）。

このように、第２の実施形態では、基準時刻情報を生成するサーバ装置３によって、各サーバ装置４、５に設けられている内蔵時計、各表示制御装置７〜９に設けられている内蔵時計１６から取り込ませた現在時刻情報を平均化させて、基準時刻情報を求めさせるようにしているので、ＬＡＮ、あるいはインターネット回線などのエレベータシステムの外部で使用されている基準時刻情報を取得させることなく、正しい基準時刻情報を生成させて、エレベータ設備などに設けられている各表示制御装置７〜９の時刻を同期させ、正しい時刻を利用者に提示することができるとともに、映像、メッセージなどの表示タイミングを同期化することができる。

《第３の実施形態》
図６は、本発明による情報表示システムの第３の実施形態を示すブロック図である。なお、図１と同一構成部分には同一符号が付されている。

第３の実施形態に示す情報表示システム１が第１の実施形態に示す情報表示システム１と異なる点は、時刻基準装置優先リスト２３に基づき、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９のいずれかに外部から基準時刻情報取得処理を行わせ、これによって得られた基準時刻情報に基づき、ネットワーク６に接続されている各サーバ装置３〜５に設けられた内部時計、各表示制御装置７〜９に設けられた内部時計１６の時刻修正処理を行わせるようにしたことである。

この際、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９によって、図７のフローチャートに示すように、時刻基準装置優先リスト２３に基づき、先頭にリストアップされている機種番号“Ｎ”で示される値が自装置の機種番号と一致しているかどうかがチェックされ、これらが一致している各サーバ装置３〜５のいずれか、または各表示制御装置７〜９のいずれか、例えばサーバ装置３によって、自装置に基準時刻情報生成義務が与えられていると判断され（ステップＳ１７、Ｓ１８）、システムの外部から基準時刻情報が取得されるとともに、この基準時刻情報に基づき、内部に設けられている内部時計の時刻が修正されて、常に正しい基準時刻情報がネットワーク６上に送出される（ステップＳ２３）。

また、この動作と並行し、一定時間が経過する毎に、残りの各サーバ装置４、５、各表示制御装置７〜９によって、時刻基準装置優先リスト２３の先頭にリストアップされたサーバ装置３から基準時刻情報の取り込みができるかどうかがチェックされ、このサーバ装置３から基準時刻情報が取得できたとき（ステップＳ１７〜２０）、この基準時刻情報に基づき、内部に設けられた内部時計１６などの時刻修正が行われる（ステップＳ２２）。

また、時刻基準装置優先リスト２３の先頭にリストアップされているサーバ装置３に何らかの障害が発生し、時刻基準装置優先リスト２３の先頭にリストアップされているサーバ装置３から基準時刻情報の取り込みができなくなると（ステップＳ２０）、残りの各サーバ装置４、５、各表示制御装置７〜９によって、時刻基準装置優先リスト２３でリストアップされている次のサーバ装置、例えばサーバ装置４によって、自装置に基準時刻情報生成義務が与えられていると判断され、システムの外部から基準時刻情報が取得されるとともに（ステップＳ１８〜Ｓ２１）、この基準時刻情報に基づき、内部に設けられている内部時計の時刻が修正されて、常に正しい基準時刻情報がネットワーク６上に送出される（ステップＳ２３）。

また、この動作と並行し、サーバ装置５、各表示制御装置７〜９によって、サーバ装置４から基準時刻情報の取り込みができるかどうかがチェックされ、このサーバ装置４から基準時刻情報が取得できたとき（ステップＳ２０）、この基準時刻情報に基づき、内部に設けられた内部時計の時刻修正が行われる（ステップＳ２２）。

このように、第３の実施形態では、時刻基準装置優先リスト２３の先頭にリストアップされているサーバ装置３に何らかの障害が発生して、ＬＡＮ、あるいはインターネット回線などのエレベータシステムの外部で使用されている基準時刻情報を取得できなくなったとき、時刻基準装置優先リスト２３にリストアップされている次のサーバ装置４から他の各サーバ装置５、各表示制御装置７〜９に基準時刻情報を供給させて、これらサーバ装置４、５、各表示制御装置７〜９に設けられている内部時計の時刻修正を行わせるようにしているので、基準時刻を生成しているサーバ装置３などに障害が発生しても、残っているサーバ装置４などに正しい基準時刻情報を生成させて、エレベータ設備などに設けられている各表示制御装置７〜９の時刻を同期させ、正しい時刻を利用者に提示することができるとともに、映像、メッセージなどの表示タイミングを同期化することができる。

《第４の実施形態》
次に、本発明による情報表示システムの第４の実施形態を説明する。なお、基本的な構成は図１に示すブロック図と同じであるため援用することとする。

第４の実施形態に示す情報表示システム１が第１の実施形態に示す情報表示システム１と異なる点は、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９によって、システムの外部、またはネットワーク６から基準時刻情報を取り込むことができなくなったとき、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９によって、前回までの内部時計修正動作で得られた誤差情報に基づき、内部時計１６などの時刻情報を修正させるようにしたことである。

この際、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９によって、図８のフローチャートに示すように、内部時計１６などで得られた時刻が基準時刻情報取得時刻と一致する毎に、システムの外部、またはネットワーク６から基準時刻情報が取得可能かどうかがチェックされ、取得可能であれば（ステップＳ２４、Ｓ２５）、システムの外部、またはネットワーク６から基準時刻情報が取り込まれるとともに、内蔵時計１６などから現在の時刻情報が取り込まれて、一時記憶される（ステップＳ３０、Ｓ３１）。

この後、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９によって、外部から取り込まれた基準時刻情報とに基づき、内部時計１６などの時刻が修正されるとともに（ステップＳ３２）、システムの外部、またはネットワーク６から取り込まれた基準時刻情報と、一時記憶されている現在の時刻情報とが比較されて、誤差情報が生成され、これが規定値以上であるとき（ステップＳ３３、Ｓ３４）、基準時刻情報取得周期が半分の値にされる（ステップＳ３５）。

また、内部時計１６などで得られた時刻が基準時刻情報取得時刻と一致したとき、システムの外部、またはネットワーク６から基準時刻情報が取得できなければ（ステップＳ２５）、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９によって、内蔵時計１６などから現在の時刻情報が取り込まれるとともに、前回までの基準時刻情報受信動作が得られた誤差情報に基づき、正しい時刻が推定され、この推定結果に基づき、内蔵時計１６などの時刻が修正される（ステップＳ２６〜Ｓ２９）。

このように、第４の実施形態では、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９によって、基準時刻情報取得周期でシステムの外部、またはネットワーク６から基準時刻情報を取得して、内部時計１６などで得られた基準時刻情報との誤差を計算させ、これが規定値以上であるとき、基準時刻情報取得周期を半分にして、内部時計１６などで得られる基準時刻情報の誤差を小さくさせ、また基準時刻情報取得周期でシステムの外部、またはネットワーク６から基準時刻情報が取得できないとき、前回までの基準時刻情報受信動作が得られた誤差情報に基づき、内蔵時計１６などの時刻を修正させるようにしているので、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９などに設けられた内部時計１６などの誤差が大きくなったときでも、表示される時刻の誤差を小さくして、利用者に時刻を提示することができるとともに、映像、メッセージなどの表示タイミングのずれを最小にすることができる。

《第５の実施形態》
次に、本発明による情報表示システムの第５の実施形態を説明する。なお、基本的な構成は図１に示すブロック図と同じであるため援用することとする。

第５の実施形態に示す情報表示システム１が第１の実施形態に示す情報表示システム１と異なる点は、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９によって、システムの外部から取得した基準時刻情報またはネットワーク６から取得した基準時刻情報と、内部時計１６などで得られた現在時刻情報との誤差が規定値以上になったとき、異常発生メッセージを生成させて、内部時計１６内などに残させ、システムの点検が行われるとき、メンテナンス員に内部時計１６の誤差が大きくなっていることを知らせるようにしたことである。

この際、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９によって、図９のフローチャートに示すように、内部時計１６などで得られた時刻が基準時刻情報取得時刻と一致する毎に（ステップＳ３６、Ｓ３７）、システムの外部またはネットワーク６を介して基準時刻情報が取り込まれるとともに、内蔵時計１６などから現在の時刻情報が取り込まれて、一時記憶される（ステップＳ４２、Ｓ４３）。

この後、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９によって、システムの外部またはネットワーク６を介して取り込まれた基準時刻情報に基づき、内部時計１６などの時刻が修正されるとともに、基準時刻情報と内蔵時計１６などから現在の時刻情報との誤差情報が生成されて（ステップＳ４４、Ｓ４５）、これが規定値以上であるとき（ステップＳ４６）、図１０に示すような内容の異常発生メッセージが作成されて、内部時計１６内などに記憶され、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９などの点検が行われるとき、記憶している異常発生メッセージをメンテナンス員に提示させ、内部時計１６などに何らかの異常があることを知らせる（ステップＳ４７）。

また、内部時計１６などで得られた時刻が基準時刻情報取得時刻と一致していないとき（ステップＳ３７）、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９によって、内蔵時計１６などから現在の時刻情報が取り込まれるとともに、前回までの基準時刻情報受信動作が得られた誤差情報に基づき、正しい時刻が推定され、この推定結果に基づき、内蔵時計１６などの時刻が修正される（ステップＳ３８〜Ｓ４１）。

このように、第５の実施形態では、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９によって、システムの外部から取得した基準時刻情報またはネットワーク６から取得した基準時刻情報と、内部時計１６などで得られた現在時刻情報との誤差が規定値以上になったとき、異常発生メッセージを生成させて、内部時計１６内などに残し、メンテナンス員に異常発生メッセージを知らせるようにしているので、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９などに設けられた内部時計１６などの誤差が大きくなったとき、異常発生メッセージを作成させ、各サーバ装置３〜５、各表示制御装置７〜９のメンテナンスが行われるとき、異常発生メッセージの内容をメンテナンス員に見せて、内部時計１６などの交換などを行わせることができる。

本発明による情報表示システムの第１の実施形態を示すブロック図。 図１に示す各ディスプレイの配置例を示すエレベータ乗り場の正面図。 図１に示す各表示制御装置の詳細な回路構成例を示すブロック図。 本発明による情報表示システムの第１の実施形態の動作例を示すフローチャート。 本発明による情報表示システムの第２の実施形態の動作例を示すフローチャート。 本発明による情報表示システムの第３の実施形態を示すブロック図。 本発明による情報表示システムの第３の実施形態の動作例を示すフローチャート。 本発明による情報表示システムの第４の実施形態の動作例を示すフローチャート。 本発明による情報表示システムの第５の実施形態の動作例を示すフローチャート。 本発明による情報表示システムの第５の実施形態で作成される異常発生メッセージ例を示す模式図。

符号の説明

１：情報表示システム
２：制御装置
３、４、５：サーバ装置
６：ネットワーク
７、８、９：表示制御装置
１０〜１２：ディスプレイ
１３〜１５：乗場ドア
１６：内蔵時計
１７：ネットワーク受信部
１８：制御信号受信部
１９：メッセージ蓄積部
２０：メッセージ生成部
２１：画像受信部
２２：画像合成部
２３：時刻基準装置優先リスト

Claims (5)

1. 各サーバ装置からネットワークを介して各表示制御装置に映像情報、またはメッセージ情報を供給しつつ、前記各表示制御装置の内部時計を用いて、指定された時刻に前記映像情報、前記メッセージ情報をディスプレイ上に表示する情報表示システムにおいて、
   前記各サーバ装置、または前記各表示制御装置の中から選択された基準時刻生成装置と、
   この基準時刻生成装置により生成された基準時刻情報を前記ネットワークを介し前記各表示制御装置に供給し、この基準時刻情報と前記内蔵時計の現在時刻との誤差情報を記憶させるとともに、前記基準時刻情報に基づき、前記内蔵時計の時刻を修正させ、
   前記ネットワークを介して、前記各表示制御装置に前記基準時刻情報に供給できないとき、前記誤差情報に基づき、前記各表示制御装置に設けられた前記内部時計の時刻を修正させる、
   ことを特徴とする情報表示システム。
2. 請求項１に記載の情報表示システムにおいて、
   前記基準時刻生成装置は、前記各サーバ装置の前記内蔵時計から出力される現在時刻情報の少なくとも１つ以上、または前記各表示制御装置の前記内蔵時計から出力される現在時刻情報の少なくとも１つ以上に基づき、前記基準時刻情報を生成する、
   ことを特徴とする情報表示システム。
3. 請求項１、２のいずれかに記載の情報表示システムにおいて、
   前記基準時刻生成装置としては、時刻基準装置優先リストに基づき、前記各サーバ装置、前記各表示制御装置の中から最も優先順位が高いものが選択され、選択された基準時刻生成装置から前記基準時刻情報が出力されないときには、時刻基準装置優先リストに基づき、次に優先順位が高いものが選択される、
   ことを特徴とする情報表示システム。
4. 請求項１乃至３のいずれか１項に記載の情報表示システムにおいて、
   前記各サーバ装置、前記各表示制御装置は、前記基準時刻生成装置から供給される前記基準時刻情報と、前記内蔵時計から供給される現在の時刻情報との誤差が規定値以上になったとき、予め設定されている基準時刻情報取得周期より短い周期で、前記基準時刻生成装置から前記基準時刻情報を取り込んで、前記内部時計の時刻修正を行う、
   ことを特徴とする情報表示システム。
5. 請求項１乃至３のいずれか１項に記載の情報表示システムにおいて、
   前記各サーバ装置、前記各表示制御装置は、前記基準時刻生成装置から供給される前記基準時刻情報と、前記内蔵時計から供給される現在の時刻情報との誤差が規定値以上になったとき、異常発生メッセージを作成し、メンテナンス時に復旧処理を促す、
   ことを特徴とする情報表示システム。

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