JP2005280934A - エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可変最高速度及び可変加減速度でかごを駆動する場合でも、最適なサービスを提供することのできるエレベータ装置を得る。
【解決手段】 エレベータ昇降路内を走行するかごと、かごとは逆方向に昇降路内を昇降する釣合い重りとを備え、可変最高速度及び可変加減速度でかごを駆動するエレベータ装置において、かごの最大最高速度に基づいて設定された調速機と、昇降路ピットのかご下方に設けられ、かごの最大最高速度に基づいて設定されたかご用緩衝器と、昇降路ピットの釣合い重り下方に設けられ、かごの最大最高速度に基づいて設定された釣合い重り用緩衝器と、昇降路終端部に設けられ、かごの最大最高速度に基づいてかごを減速させる終端階減速手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、少なくとも、複数の一定速度とともに複数の加減速度となる、可変最高速度及び可変加減速度でかごを駆動するエレベータ装置に関するものである。
主索を介して連結されたかごと釣合い重りとを、インバータで給電されるモータによって駆動する従来のエレベータの制御装置には、かごの重量をかご負荷として計測するかご負荷検出手段と、次回停止階を設定する次回停止階設定手段とを備え、かご負荷検出手段により計測されたかご負荷と、次回停止階設定手段により設定された次回停止階とに基づいてかごの走行最高速度及び加速度を設定することにより、モータの許容され得る駆動範囲内で且つ最短時間で次回停止階にかごが到達するようにかご速度パターンを生成するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−238037号公報
特許文献1記載のエレベータの制御装置は、かごの最高速度及び加速度をかご負荷と次回停止階とに応じて可変とし、モータの能力を最大限利用するものであり、例えば、図6に示すように、かご負荷が最大積載荷重L2に満たない場合には、かごの最高速度を大きく、また加減速度を高めることによってサービス向上を図るものである。しかし、このような従来のエレベータ装置では、リミットスイッチや調速機のような各種安全装置は、かごに最大積載荷重が作用した際の上昇最高速度(以下、定格速度という)を基準に設定されていた。このため、特許文献1記載のもののように、可変最高速度及び可変加減速度でかごが駆動されるエレベータ装置では、かごの昇降速度が定格速度よりも大幅に超過することもあり、安全装置に速度異常が検知されてエレベータ装置を非常停止させてしまうという問題が生じていた。なお、リミットスイッチが作動してエレベータ装置が非常停止した場合、専門知識を有するエレベータサービス会社の点検員等でなければ非常停止状態から正常復帰させることはできないとともに、復帰までに複雑な作業及び長期の時間を要するため、乗客に対するサービスを著しく低下させる要因となっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、可変最高速度及び可変加減速度でかごを駆動する場合でも、最適なサービスを提供することのできるエレベータ装置を提供することである。
この発明に係るエレベータ装置は、エレベータ昇降路内を走行するかごと、かごとは逆方向に昇降路内を昇降する釣合い重りとを備え、可変最高速度及び可変加減速度でかごを駆動するエレベータ装置において、かごの最大最高速度に基づいて設定された調速機と、昇降路ピットのかご下方に設けられ、かごの最大最高速度に基づいて設定されたかご用緩衝器と、昇降路ピットの釣合い重り下方に設けられ、かごの最大最高速度に基づいて設定された釣合い重り用緩衝器と、昇降路終端部に設けられ、かごの最大最高速度に基づいてかごを減速させる終端階減速手段とを備えたものである。
この発明は、エレベータ昇降路内を走行するかごと、かごとは逆方向に昇降路内を昇降する釣合い重りとを備え、可変最高速度及び可変加減速度でかごを駆動するエレベータ装置において、かごの最大最高速度に基づいて設定された調速機と、昇降路ピットのかご下方に設けられ、かごの最大最高速度に基づいて設定されたかご用緩衝器と、昇降路ピットの釣合い重り下方に設けられ、かごの最大最高速度に基づいて設定された釣合い重り用緩衝器と、昇降路終端部に設けられ、かごの最大最高速度に基づいてかごを減速させる終端階減速手段とを備える構成としたことで、可変最高速度及び可変加減速度でかごを駆動する場合でも、最適なサービスを提供することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1におけるエレベータ装置のシステム構成図である。図において、エレベータ昇降路内をそれぞれのガイドレール(図示せず)に沿って互いに逆方向に昇降するかご1と釣合い重り2とは、主索3によって釣瓶式に懸吊されている。この主索3は、昇降路上方の機械室や昇降路壁等に設置された巻上機の駆動綱車4に巻き掛けられ、駆動綱車4の綱溝との間に発生する摩擦力によって駆動綱車4の回動と連動して移動する。巻上機に備えられたこの駆動綱車4は、同じく巻上機に備えられたモータ5によって駆動され、ブレーキ装置6によってその回動が制動されている。駆動綱車4の回動を制動するこのブレーキ装置6には、駆動綱車4及びモータ5に連動するブレーキドラム6aと、このブレーキドラム6aに対向するように配置されたブレーキシュー6bとが備えられ、このブレーキシュー6bの一部がブレーキドラム6aに接触する際の摩擦力によって制動力が発生する。このモータ5やブレーキ装置6は、昇降路上方の機械室や昇降路壁等に設置され、エレベータ装置全体の運転制御を司る制御盤7によって制御されている。
この制御盤7は、かご1に作用している負荷と、かご1の現在停止位置及び次回停止位置によって算出されるかご1の走行距離及び走行方向とに基づいて、モータ5の駆動許容範囲内で迅速且つ安全に走行することができるように、かご1の最高速度と加減速度とをそれぞれ最適な値に設定する。例えば、かご1に作用する負荷が小さく、次回停止位置までの走行距離が長い場合には、許容される範囲内で最高速度を大きくする。一方、走行距離が短く最高速度に達する前に減速する必要がある場合には、加減速度を大きくして、走行時間の短縮を図るように設定される。なお、かご1に作用する負荷を検出するためにかご1にかご負荷検出装置(図示せず)を、また、かご1の走行距離を算出するために制御盤7に走行距離算出手段(図示せず)等を設けても良い。
また、昇降路上方の機械室や昇降路頂部等には、かご1の走行速度を検出し、かご1の走行速度及び下降速度が所定値に達した際に、かご1を非常停止させる調速機8が設置されている。この調速機8と昇降路下部のピット9に設けられた張り車10とには、無端状の調速機用ロープ11が巻き掛けられており、この調速機用ロープ11の一部は、かご1に連結されている。したがって、駆動綱車4の回動によってかご1が昇降すると、このかご1の昇降に連動して調速機用ロープ11は移動する。調速機8は、調速機用ロープ11の移動速度を検出し、この調速機用ロープ11の移動速度に基づいてかご1の走行方向及び走行速度を常時検出している。
ここで、この調速機8は、モータ5の駆動許容範囲内で迅速且つ安全に走行することができるようにかご1に作用する負荷とかご1の走行距離とに基づいて設定されるかご1の最高速度のうち、その最大値(以下、最大最高速度という)を基準として動作設定されている。例えば、かご1の最大最高速度が90m/minの場合、調速機8は、かご1の走行速度が最大最高速度の130%に達した際に、制御盤7に対して速度超過信号を出力する。制御盤7は、この信号に基づいてモータ5への駆動回路を遮断し、ブレーキ装置6を作動させて、かご1を電気的に非常停止させる。さらに調速機8は、上記電気的非常停止操作が適切に作動しない等の理由により、かご1の下降速度が最大最高速度の140%に達した際には、調速機用ロープ11を介してかご1に設けられている非常止め(図示せず)を作動させ、かご1を機械的に非常停止させるような構成を有している。
また、昇降路の最上階及び最下階(以下、終端階という)付近には、かご1が終端階に向かって走行中に終端階で停止するために減速を開始しなければならない正規減速開始位置よりも終端側に、かご1の走行速度の異常を検出してかご1を減速させる終端階減速手段からなる終端階減速スイッチ12がそれぞれ設けられている。そして、昇降路終端階付近の終端階減速スイッチ12のさらに終端側には、昇降路の走行可能範囲外へのかご1の進入を検出し、かご1が走行可能範囲外に進入した際にかご1を非常停止させてエレベータ装置を永久停止状態とするリミットスイッチ13がそれぞれ設けられている。これら昇降路に設けられた終端階減速スイッチ12とリミットスイッチ13とは、かご1が近傍を通過する際に、かご1の側面に設けられたスイッチ開閉手段からなるカム14によって開閉される。また、昇降路下部のピット9底面には、かご1がピット9底面に衝突するような万一の場合に備えて、かご1の衝突時の衝撃を緩和するかご用緩衝器15がかご1の下方に鉛直に設置されている。なお、同様の理由により、ピット9底面の釣合い重り2の下方には、釣合い重り2のピット9底面への衝突時の衝撃を緩和する釣合い重り用緩衝器16が鉛直に設けられている。
ここで、上記終端階減速スイッチ12及びかご用緩衝器15、釣合い重り用緩衝器16は、かご1の最大最高速度を基準としてそれぞれ設定されている。即ち、終端階減速スイッチ12は、カム14によって動作された際に、かご1の走行速度が最大最高速度の所定割合を超えている場合に、かご1の減速が行われるように構成されている。なお、かご1の減速が行われる最大最高速度の所定割合は、最大最高速度と終端階減速スイッチ12動作時のかご1の加減速度とに基づいて設定される。また、かご用緩衝器15と釣合い重り用緩衝器16とは、かご1又は釣合い重り2が最大最高速度の所定割合の速度でそれぞれ衝突した際に、乗客が安全、例えば平均減速度が1G以下となるように設定されている。なお、ピット9の深さやかご1が最上階に位置している時のかご1上部機器と昇降路上面との間の空間も、最大最高速度を基準として設定されている。
以上のように構成されたエレベータ装置では、かご1が終端階に向かって走行している場合、通常は終端階に安全に停止するように制御盤7によってモータ5及びブレーキ装置6が制御される。ここで、かご1が何らかの理由によって終端階に正常に停止するために減速が開始される正規減速開始位置を減速せずに通過してしまった場合には、かご1側面に設けられたカム14によって終端階減速スイッチ12が動作され、その動作信号が制御盤7に出力される。制御盤7では、終端階減速スイッチ12動作時のかご1の速度が、最大最高速度の所定割合を超えていると判断した場合に、減速指令をモータ5に対して出力し、かご1の減速を行う。しかし、終端階減速スイッチ12によってかご1の減速が開始されても、かご1の速度が最大最高速度の所定割合を大幅に超過している場合には、かご1はリミットスイッチ13の設置位置まで走行する。そして、カム14によってリミットスイッチ13が動作されて、その動作信号が制御盤7に出力される。制御盤7では、この信号に基づいてモータ5への駆動回路を遮断し、ブレーキ装置6を動作させて、かご1を電気的に非常停止させる。さらにエレベータ装置を永久停止状態として完全に停止させる。このリミットスイッチ13による非常停止動作が行われても、かご用緩衝器15までの距離が十分にない場合には、かご1はかご用緩衝器15に衝突して安全に停止することとなる。
この発明の実施の形態1によれば、かご1の走行速度を検出してこの走行速度に基づいてかご1を非常停止させる調速機8は、かご1の最大最高速度に基づいて設定されているため、かご1を可変最高速度及び可変加減速度で駆動するエレベータ装置においても、かご1が定格速度を超過した場合に非常停止するような不具合を防止することができる。また、終端階減速スイッチ12及びかご用緩衝器15、釣合い重り用緩衝器16等が、かご1の定格速度ではなく、最大最高速度に基づいて設定されているため、かご1を可変最高速度及び可変加減速度で駆動するエレベータ装置においても各種安全装置の誤動作がなく、安全で快適なサービスを提供することが可能となる。
実施の形態2.
図2は、この発明の実施の形態2におけるエレベータ装置のシステム構成図である。図において、昇降路の終端階付近には、リミットスイッチ13の中間階側で、且つ終端階減速スイッチ12の終端側、即ちリミットスイッチ13と終端階減速スイッチ12との間に、かご1の走行を非常停止させる終端階強制減速スイッチ17がそれぞれ設置されている。この終端階強制減速スイッチ17は、その動作時にかご1が最大最高速度で走行している場合であっても、かご用緩衝器15の衝突時には、かご1の走行速度がかご用緩衝器15の許容速度範囲内となるように、昇降路の終端部からの位置が設定されている。
かご1が終端階へ接近して正規減速開始位置を減速せずに通過してしまった場合、かご1側面に設けられたカム14によって終端階減速スイッチ12が動作され、その動作信号が制御盤7に出力される。制御盤7では、終端階減速スイッチ12動作時のかご1の速度が、最大最高速度の所定割合を超えていると判断した場合に、減速指令をモータ5に対して出力し、かご1の減速を行う。減速後もかご1が終端側へ走行し、停止することなく終端階強制減速スイッチ17の設置位置まで到達した場合には、カム14によって終端階強制減速スイッチ17が動作され、その動作信号が制御盤7に出力される。制御盤7では、この信号に基づいて、モータ5への駆動回路を遮断し、ブレーキ装置6を動作させて、かご1を電気的に非常停止させる。その後もかご1が停止しない場合には、実施の形態1と同様に、リミットスイッチ13が動作され、かご1は、かご用緩衝器15の許容速度範囲内でかご用緩衝器15に衝突してより安全に停止することとなる。なお、その他は、実施の形態1と同様の構成及び動作を有している。
この発明の実施の形態2によれば、リミットスイッチ13よりも中間階側に設置された終端階強制減速スイッチ17によってかご1の非常停止が行われるため、かご1が仮に最大最高速度で走行している場合でも、かご用緩衝器15の衝突時には、かご用緩衝器15の許容速度範囲内まで減速させることができ、かご用緩衝器15衝突時の衝撃を大幅に緩和することが可能となる。なお、その他は実施の形態1と同様の効果を有している。
実施の形態3.
図3は、この発明の実施の形態3におけるエレベータ装置のシステム構成図である。図において、昇降路の終端階付近には、終端階減速スイッチ12の中間階側に、かご1の終端階側の最高速度を変更する強制減速手段からなる強制減速スイッチ18がそれぞれ設置されている。この強制減速スイッチ18によって設定されるかご1の昇降路終端部における最高速度は、非常停止等が行われる際に乗客が安全であるように、かご用緩衝器15や釣合い重り用緩衝器16、ピット9の深さ、かご1が最上階に位置している時のかご1上部機器と昇降路上面との間の空間等の設定に基づいて定められている。
かご1が終端階に向かって走行すると、かご1側面に設けられたカム14によって強制減速スイッチ18が動作され、その動作信号が制御盤7に出力される。制御盤7では、強制減速スイッチ18の動作信号が入力されると、かご1の最高速度の設定を変更し、かご1の速度制御を行う。その後、かご1は終端階の正規減速開始位置で減速を開始して終端階に停止するが、何らかの理由によって正規減速開始位置で減速されない場合には、カム14によって終端階減速スイッチ12が動作され、その動作信号が制御盤7に出力される。制御盤7では、終端階減速スイッチ12動作時のかご1の速度が、強制減速スイッチ18によって変更された昇降路終端部における最高速度の所定割合を超えていると判断した場合に、減速指令をモータ5に対して出力し、かご1の減速を行う。その後もかご1が停止しない場合には、リミットスイッチ13が動作され、かご1は、強制減速スイッチ18によって変更される昇降路終端部における最高速度に基づいて設定されたかご用緩衝器15に衝突して完全に停止することとなる。なお、釣合い重り用緩衝器16、ピット9の深さ、かご1が最上階に位置する場合のかご1上部機器と昇降路頂部との距離も強制減速スイッチ18によって変更される昇降路終端部における最高速度に基づいて設定されており、その他は、実施の形態1と同様の構成及び動作を有している。
この発明の実施の形態3によれば、昇降路終端階付近の終端階減速スイッチ12の中間階側に設置された強制減速スイッチ18によって、かご1の昇降路終端部における最高速度が最大最高速度よりも小さい速度に変更されるとともに、強制減速スイッチ18動作時のかご1の走行速度が、変更後の最高速度よりを超過している場合に、かご1の減速が強制的に行われるため、昇降路終端部におけるかご1の走行速度を所定値以下に抑えることが可能となる。このため、かご用緩衝器15や釣合い重り用緩衝器16、ピット9の深さ、かご1が最上階に位置する場合のかご1上部機器と昇降路頂部との距離、終端階減速スイッチ12の設定等を、最大最高速度よりも小さい昇降路終端部における最高速度に基づいて設定することができるため、かご用緩衝器15や釣合い重り用緩衝器16を小型化したり、ピット9の深さやかご1が最上階に位置する場合のかご1上部機器と昇降路頂部との距離を短くしたりすることができ、エレベータ装置の省スペース化が可能となる。また、その他は実施の形態1と同様の効果を有している。
なお、昇降路に設置された強制減速スイッチ18の代わりに制御盤7内に強制減速手段を設け、この強制減速手段が、モータ5に設けられたエンコーダ等によって算出されるかご1の位置情報に基づいて、かご1の昇降路終端部における最高速度を変更するような構成としても、実施の形態3と同様の効果が得られるのは言うまでもない。
実施の形態4.
図4はこの発明の実施の形態4におけるエレベータ装置のシステム構成図、図5はこの発明の実施の形態4におけるかごの位置と速度との関係図である。図において、昇降路の終端階付近には、リミットスイッチ13の中間階側で、且つ終端階減速スイッチ12の終端側、即ちリミットスイッチ13と終端階減速スイッチ12との間に、かご1の走行を非常停止させる終端階強制減速スイッチ17がそれぞれ設置されている。なお、その他は、実施の形態3と同様の構成及び動作を有している。
次に、図5に基づいて昇降路終端部に設置された各種スイッチの動作を説明する。
図において、縦軸の昇降路内位置は、昇降路下方のピット9側における各種スイッチの位置を示しており、以下では、かご1が昇降路の上方から下方の終端階に向かって走行する場合について説明する。なお、かご速度V6及びV7は、それぞれ駆動回路遮断速度及びかご機械的停止速度であり、かごの走行速度が最大最高速度に基づいて定められた駆動回路遮断速度V6及びかご機械的停止速度V7に達すると、調速機8によってそれぞれかご1の電気的及び機械的非常停止が行われる。通常の運転では、かご1の走行速度が駆動回路遮断速度V6及びかご機械的停止速度V7に達することはなく、走行距離が長い場合でも、常に最大最高速度V5以内となるようにかご1の速度は制御されている。
かご1の正規の速度パターン19において、かご1が下方の終端階に向かって最大最高速度V5で走行して、かご1側面に設置されたカム14が強制減速スイッチ位置H6に達すると、このカム14によって強制減速スイッチ18が動作され、制御盤7によってかご1は、最大最高速度V5よりも小さい終端階最高速度V4に減速される。終端階最高速度V4への変更後、さらにかご1が下降し、かご1の位置が正規減速開始位置H5に達すると、かご1を安全に終端階レベルH3の高さに停止させるような減速が行われ、最終的にかご1は終端階レベルH3に停止する。
これに対し、正規減速開始位置H5で適切な減速が開始されなかった場合には、かご1の速度パターン20に示すように、かご1は正規減速開始位置H5を通過後、終端階最高速度V4のまま若しくは適正な減速が行われないまま下降する。かご1に設けられたカム14が終端階減速スイッチ位置H4の高さに達すると、このカム14によって終端階減速スイッチ12が動作され、終端階減速スイッチ12動作時のかご1の速度が終端階最高速度V4の所定割合を超過している場合には、制御盤7から減速指令がモータ5に対して出力され、かご1が終端階レベルH3に停止するように強制的に減速が行われる。
また、終端階減速スイッチ位置H4で適切な減速が行われない、若しくは強制的に減速が行われたがかご1が終端階レベルH3に停止することなく通過してしまった場合には、かご1の速度パターン21に示すように、かご1は終端階レベルH3を通過後、終端階最高速度V4のまま若しくは適切な減速が行われないまま下降する。かご1に設けられたカム14が終端階強制減速スイッチ位置H2の高さに達すると、このカム14によって終端階強制減速スイッチ17が動作され、制御盤7によってモータ5の駆動回路の遮断及びブレーキ装置6の強制動作が行われる。このようにしてかご1は、かご用緩衝器上面位置H1に達する前に、かご用緩衝器15の緩衝器許容速度V3以下まで減速され、このかご用緩衝器15によって確実に且つ安全に停止が行われる。
この発明の実施の形態4によれば、強制減速スイッチ18によって、かご1の昇降路終端部における最高速度が最大最高速度よりも小さい速度に変更されるとともに、かご1が終端階レベルH3に停止せず通過してしまった場合にも、終端階強制減速スイッチ17によってかご1の非常停止が行われるため、かご用緩衝器15の衝突時には、かご用緩衝器15の許容速度範囲内まで減速させることができ、エレベータの確実で安全な運行が可能となる。なお、その他は、実施の形態3と同様の効果を有している。
この発明の実施の形態1におけるエレベータ装置のシステム構成図である。 この発明の実施の形態2におけるエレベータ装置のシステム構成図である。 この発明の実施の形態3におけるエレベータ装置のシステム構成図である。 この発明の実施の形態4におけるエレベータ装置のシステム構成図である。 この発明の実施の形態4におけるかごの位置と速度との関係図である。 可変最高速度のエレベータ装置におけるモータ能力を示す図である。
符号の説明
1 かご
2 釣合い重り
3 主索
4 駆動綱車
5 モータ
6 ブレーキ装置
6a ブレーキドラム
6b ブレーキシュー
7 制御盤
8 調速機
9 ピット
10 張り車
11 調速機用ロープ
12 終端階減速スイッチ
13 リミットスイッチ
14 カム
15 かご用緩衝器
16 釣合い重り用緩衝器
17 終端階強制減速スイッチ
18 強制減速スイッチ
19、20、21 速度パターン
V1 かご負荷小の場合の最高速度
V2 最大積載荷重時の最高速度(定格速度)
V3 緩衝器許容速度
V4 終端階最高速度
V5 最大最高速度
V6 駆動回路遮断速度
V7 かご機械的停止速度
H1 かご用緩衝器上面位置
H2 終端階強制減速スイッチ位置
H3 終端階レベル
H4 終端階減速スイッチ位置
H5 正規減速開始位置
H6 強制減速スイッチ位置
L1 最大積載荷重
L2 かご負荷小

Claims (8)

  1. エレベータ昇降路内を走行するかごと、前記かごとは逆方向に前記昇降路内を昇降する釣合い重りとを備え、少なくとも、複数の一定速度とともに複数の加減速度となる、可変最高速度及び可変加減速度で前記かごを駆動するエレベータ装置において、前記かごの最大最高速度に基づいて設定された調速機と、昇降路ピットの前記かご下方に設けられ、前記かごの最大最高速度に基づいて設定されたかご用緩衝器と、前記昇降路ピットの前記釣合い重り下方に設けられ、前記かごの最大最高速度に基づいて設定された釣合い重り用緩衝器と、前記昇降路終端部に設けられ、前記かごの最大最高速度に基づいて前記かごを減速させる終端階減速手段とを備えたことを特徴とするエレベータ装置。
  2. ピットの深さと、かごが最上階に位置している時の前記かご上部機器及び昇降路上面の間の空間とが、前記かごの最大最高速度に基づいて設定されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 昇降路終端部の終端階減速手段よりも終端側に設けられ、最大最高速度で走行するかごがかご用緩衝器に衝突する場合に、前記かご用緩衝器に衝突する際の前記かごの速度が前記かご用緩衝器の許容速度よりも小さくなるように配置された終端階強制減速手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. エレベータ昇降路内を走行するかごと、前記かごとは逆方向に前記昇降路内を昇降する釣合い重りとを備え、少なくとも、複数の一定速度とともに複数の加減速度となる、可変最高速度及び可変加減速度で前記かごを駆動するエレベータ装置において、前記かごの最大最高速度に基づいて設定された調速機と、前記かごが昇降路終端部を走行する際の最高速度を昇降路終端部における最高速度に変更する強制減速手段と、昇降路ピットの前記かご下方に設けられ、前記かごの昇降路終端部における最高速度に基づいて設定されたかご用緩衝器と、前記昇降路ピットの前記釣合い重り下方に設けられ、前記かごの昇降路終端部における最高速度に基づいて設定された釣合い重り用緩衝器と、前記昇降路終端部の前記強制減速手段よりも終端側に設けられ、前記かごの昇降路終端部における最高速度に基づいて前記かごを減速させる終端階減速手段とを備えたことを特徴とするエレベータ装置。
  5. ピットの深さと、かごが最上階に位置している時の前記かご上部機器と昇降路上面との間の空間とが、前記かごの昇降路終端部における最高速度に基づいて設定されていることを特徴とする請求項4に記載のエレベータ装置。
  6. 強制減速手段は、昇降路終端部に設けられた強制減速スイッチと、かごに設けられたスイッチ開閉手段とを備えたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のエレベータ装置。
  7. 昇降路終端部の終端階減速手段よりも終端側に設けられ、昇降路終端部における最高速度で走行するかごがかご用緩衝器に衝突する場合に、前記かご用緩衝器に衝突する際の前記かごの速度が前記かご用緩衝器の許容速度よりも小さくなるように配置された終端階強制減速手段を備えたことを特徴とする請求項4から請求項6の何れかに記載のエレベータ装置。
  8. 昇降路終端部に設けられ、かごが昇降路終端又はかご用緩衝器に衝突する前に前記かごの非常停止を開始させるリミットスイッチを備えたことを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のエレベータ装置。
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