JPWO2013094612A1 - エレベータ装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

エレベータ装置において、懸架体異常検出装置は、かごを吊り下げる懸架体の破断もしくは伸びを懸架体の異常として検出する。また、懸架体異常検出装置は、懸架体の異常の度合いが第1のレベルであるか、第1のレベルよりも高い第2のレベルであるかを区別して検出する。エレベータ制御装置は、懸架体に第1のレベルの異常が発生したとき、かごを、いずれかの停止階へ移動させた後、下方の構造物から所定距離以上離れた位置まで移動させる。

Description

この発明は、かごが複数本の懸架体により吊り下げられているエレベータ装置及びその制御方法に関するものである。
従来のエレベータ装置では、少なくとも1本の主ロープの破断が検出されると、出力部から巻上機ブレーキへ作動信号が出力され、巻上機ブレーキによりかごが減速停止される。また、全ての主ロープの破断が検出されると、出力部から非常止め装置へ作動信号が出力され、非常止め装置によりかごが非常停止される(例えば、特許文献1、2参照)。
特許第4292203号公報 特許第4641305号公報
上記のような従来のエレベータ装置では、主ロープの破断が検出されると、巻上機ブレーキ又は非常止め装置によりかごが直ちに停止されるため、乗客がかご内に閉じ込められ、サービス性の低下を招く。また、かごがかご緩衝器に衝突した場合、油の飛散等により復帰までに時間がかかり、これによってもサービス性の低下を招く。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、懸架体が破断もしくは伸びた際のサービス性の低下を抑えることができるエレベータ装置及びその制御方法を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、駆動シーブを有する巻上機、駆動シーブに巻き掛けられている複数本の懸架体、懸架体により昇降路内に吊り下げられ、巻上機により昇降されるかご、かごの運行を制御するエレベータ制御装置、及び懸架体の破断もしくは伸びを懸架体の異常として検出する懸架体異常検出装置を備え、懸架体異常検出装置は、懸架体の異常の度合いが第1のレベルであるか、第1のレベルよりも高い第2のレベルであるかを区別して検出し、エレベータ制御装置は、懸架体に第1のレベルの異常が発生したとき、かごを、いずれかの停止階へ移動させた後、下方の構造物から所定距離以上離れた位置まで移動させる。
また、この発明に係るエレベータ装置の制御方法は、懸架体異常検出装置により懸架体の異常が検出されたとき、懸架体の異常の度合いが予め設定されたレベル以下であれば、かごを、いずれかの停止階へ移動させた後、下方の構造物から所定距離以上離れた位置まで移動させる。
さらに、この発明に係るエレベータ装置は、駆動シーブを有する巻上機、駆動シーブに巻き掛けられている複数本の懸架体、懸架体により昇降路内に吊り下げられ、巻上機により昇降されるかご、かごの運行を制御するエレベータ制御装置、及び懸架体の破断もしくは伸びを懸架体の異常として検出する懸架体異常検出装置を備え、懸架体異常検出装置は、懸架体の異常の度合いが第1のレベルであるか、第1のレベルよりも高い第2のレベルであるかを区別して検出し、エレベータ制御装置は、懸架体に前記第1のレベルの異常が発生したとき、かごを、下方の構造物から所定距離以上離れた位置まで移動させる。
この発明のエレベータ装置及びその制御方法は、懸架体が破断もしくは伸びた際、かごが下方の構造物に衝突するのを防止することができ、サービス性の低下を抑えることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1の起動ロープ把持装置を示す構成図である。 図1のかご側綱止め部及び破断検出装置を示す構成図である。 図1のエレベータ制御装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2によるワンシャフトマルチカー方式のエレベータ装置の要部を示す概略の構成図である。 図5の第1のエレベータ制御装置の動作を示すフローチャートである。 図5の第2のエレベータ制御装置の動作を示すフローチャートである。 図1の破断検出装置の変形例を示す構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機3が設置されている。巻上機3は、駆動シーブ3a、駆動シーブ3aを回転させる巻上機モータ(図示せず)、及び駆動シーブ3aの回転を制動する巻上機ブレーキ3bを有している。
駆動シーブ3aには、複数本(図1では1本のみ示す)の懸架体4が巻き掛けられている。各懸架体4としては、ロープ又はベルトが用いられている。
かご5及び釣合おもり6は、懸架体4により昇降路1内に吊り下げられており、巻上機3により昇降路1内を昇降される。昇降路1内には、かご5の昇降を案内する一対のかごガイドレール(図示せず)と、釣合おもり6の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール(図示せず)とが設置されている。
機械室2には、エレベータ制御装置7及び安全監視装置(電子安全装置)8が設置されている。エレベータ制御装置7は、かご5の運行を制御する。安全監視装置8は、エレベータ装置の状態(異常の有無)を監視する。エレベータ制御装置7及び安全監視装置8は、それぞれ独立したコンピュータを有している。これにより、安全監視装置8は、エレベータ制御装置7から独立して、エレベータ装置の状態を監視する。
機械室2には、調速機9が設置されている。調速機9は、調速機シーブを有している。調速機シーブには、ループ状の非常止め起動ロープ(調速機ロープ)11が巻き掛けられている。昇降路1の下部には、張り車10が設けられている。非常止め起動ロープ11の下端部は、張り車10に巻き掛けられている。
また、非常止め起動ロープ11は、かご5に接続されており、かご5の昇降に伴って循環移動される。これにより、調速機シーブは、かご5の走行速度に応じた速度で回転される。調速機シーブの同軸上には、調速機シーブの回転量を検出するための回転検出器である調速機エンコーダ12が配置されている。
昇降路1内の上部終端階付近には、かご5の通過を検出するための上部昇降路スイッチ13が設置されている。昇降路1内の下部終端階付近には、かご5の通過を検出するための下部昇降路スイッチ14が設置されている。かご5には、昇降路スイッチ13,14を操作するスイッチ操作部材(レール)15が取り付けられている。
かご5内には、かご内行先登録装置16が設けられている。複数の停止階の乗場には、乗場呼び登録装置17がそれぞれ設けられている。かご内行先登録装置16及び乗場呼び登録装置17からの信号は、エレベータ制御装置7に入力される。
調速機エンコーダ12及び昇降路スイッチ13,14からの信号は、安全監視装置8に入力される。安全監視装置8は、かご5の過速度走行の有無を監視する。そして、過速度走行を検出した場合、安全監視装置8は、巻上機ブレーキ3bを作動させるための指令信号を出力する。
安全監視装置8には、過速度監視基準(閾値)V1が設定されている。過速度監視基準V1は、かご5の位置に応じて変化する曲線であり、最下階付近と最上階付近、即ち昇降路の終端階付近において終端方向へ向かって連続的に低くなるように設定されている。これにより、終端部付近での過速度を早期に検出し、終端部へのかご5の衝突を考慮した安全スペースを縮小することができる。
安全監視装置8は、かご5の位置に応じて変化する過速度監視基準V1を設定するため、かご5の位置を検出する必要がある。そこで、安全監視装置8は、上部昇降路スイッチ13又は下部昇降路スイッチ14からの信号によって、かご5の検出位置通過を検出した後、かご5の移動距離を調速機エンコーダ12によって検出することで、かご5の位置を検出する。
また、安全監視装置8は、調速機エンコーダ12からの出力信号を用いた演算処理を行うことでかご5の速度を検出する。そして、安全監視装置8は、検出したかご5の速度と過速度監視基準V1とを比較し、検出したかご5の速度が過速度監視基準V1よりも高くなった場合に、過速度走行と判断し、巻上機ブレーキ3bを作動させるための指令信号を出力する。
昇降路1の底部のかご5の真下には、かご緩衝器18が設置されている。昇降路1の底部の釣合おもり6の真下には、釣合おもり緩衝器19が設置されている。
かご5には、かごガイドレールに係合してかご5を非常停止させる非常止め装置20が搭載されている。非常止め起動ロープ11は、非常止め装置20の作動レバーに接続されている。かご5が下降しているとき、非常止め起動ロープ11の移動が停止されることにより、作動レバーが引き上げられ、非常止め装置20が制動動作する。
機械室2には、非常止め作動装置としての起動ロープ把持装置21が設けられている。起動ロープ把持装置21は、エレベータ制御装置7からの作動信号に応じて非常止め起動ロープ11を把持する。このとき、起動ロープ把持装置21は、かご5が下降する方向への非常止め起動ロープ11の移動を阻止するとともに、かご5が上昇する方向への非常止め起動ロープ11の移動は許容する。
かご5の下部には、第1及び第2のかご吊り車22a,22bが設けられている。釣合おもり6の上部には、釣合おもり吊り車23が設けられている。昇降路1の上部には、かご側綱止め部24及び釣合おもり側綱止め部25が設けられている。懸架体4は、かご側綱止め部24に接続された第1の端部と、釣合おもり側綱止め部25に接続された第2の端部とを有している。
また、懸架体4は、第1の端部側から順に、第1のかご吊り車22a、第2のかご吊り車22b、駆動シーブ3a、及び釣合おもり吊り車23に巻き掛けられている。即ち、かご5及び釣合おもり6は、懸架体4により、2:1ローピング方式で吊り下げられている。
かご側綱止め部24には、懸架体4の破断を懸架体4の異常として検出する懸架体異常検出装置としての破断検出装置26が設けられている。破断検出装置26の検出信号は、エレベータ制御装置7に入力される。
図2は図1の起動ロープ把持装置21を示す構成図である。非常止め起動ロープ11の図2に示す部分は、かご5が上昇するとき上方向へ移動し、かご5が下降するとき下方向へ移動する。非常止め起動ロープ11を把持(挟持)する第1及び第2の把持部31,32は、非常止め起動ロープ11を挟んで互いに対向している。第1の把持部31と固定部33との間には、複数の把持力調整ばね34が介在されている。
第2の把持部32は、ベース35、楔36及び楔外れ止め37を有している。ベース35には、下方へ向けて非常止め起動ロープ11に近付く傾斜面35aが設けられている。楔36は、傾斜面35aに沿って所定の範囲でスライド可能である。楔36の上方への変位は、楔外れ止め37により規制されている。
ベース35には、作動信号に応じて作動され、第2の把持部32を非常止め起動ロープ11に接離する方向へ変位させる把持力付加装置(アクチュエータ)38が接続されている。把持力付加装置38により第2の把持部32を前進させることにより、楔36が非常止め起動ロープ11に当接される。
このとき、かご5が下降していると、楔36は、傾斜面34aに沿って斜め下方へ変位される。これにより、第1の把持部31と楔36との間に非常止め起動ロープ11が把持され、非常止め起動ロープ11の移動が規制される。また、かご5が上昇していると、楔36は、楔外れ止め37に当接した位置から第1の把持部31側へは変位されず、非常止め起動ロープ11の移動は許容される。
図3は図1のかご側綱止め部24及び破断検出装置26を示す構成図である。昇降路1の上部には、3本のレール41a,41b,41cが鉛直に立設されている。レール41a,41b,41cには、支持板42が水平に固定されている。支持板42には、第1ないし第4のシャックルロッド43a〜43dが貫通している。各シャックルロッド43a〜43dの下端部には、対応する懸架体4の第1の端部が連結されている。
また、各シャックルロッド43a〜43dには、ばね押さえ部材44が固定されている。各ばね押さえ部材44と支持板42との間には、シャックルばね45が設けられている。各シャックルばね45は、対応するシャックルロッド43a〜43dに作用する荷重により圧縮されている。
レール41a,41bには、第1の可動板46aが係合している。また、レール41b,41cには、第2の可動板46bが係合している。第1及び第2の可動板46a,46bは、通常、ばね押さえ部材44の上方の所定の位置に保持されている。また、第1及び第2の可動板46a,46bは、懸架体4が破断してシャックルばね45が伸びると、ばね押さえ部材44により押し上げられ、上方へ変位する。
第1の可動板46aの近傍には、第1の可動板46aの上方への変位により操作され開放される第1の検出スイッチ47aが配置されている。第1の検出スイッチ47aは、第1及び第2のシャックルロッド43a,43bに連結された懸架体4の破断を検出する。
第2の可動板46bの近傍には、第2の可動板46bの上方への変位により操作され開放される第2の検出スイッチ47bが配置されている。第2の検出スイッチ47bは、第3及び第4のシャックルロッド43c,43dに連結された懸架体4の破断を検出する。
破断検出装置26は、第1及び第2の可動板46a,46bと、第1及び第2の検出スイッチ47a,47bとを有している。また、破断検出装置26は、懸架体4の異常の度合い、即ち破断本数の度合いが第1のレベルであるか、第1のレベルよりも高い第2のレベルであるかを区別して検出する。
この例では、第1及び第2の検出スイッチ47a,47bのいずれか一方のみが操作されたときが第1のレベル、両方が操作されたときが第2のレベルに設定されている。従って、4本の懸架体4のうちの1本のみが破断した場合は第1のレベルであり、3本以上の懸架体4が破断した場合は第2のレベルである。また、2本の懸架体4が破断した場合は、破断した懸架体4の位置によって、第1のレベルとして検出される場合と第2のレベルとして検出される場合とがある。
第1及び第2の検出スイッチ47a,47bの検出信号は、エレベータ制御装置7に入力される。エレベータ制御装置7は、第1のレベルの破断が発生したとき、かご5をいずれかの停止階へ移動させる。言い換えると、エレベータ制御装置7は、破断検出装置26により懸架体4の破断が検出されたとき、懸架体4の破断本数の度合いが予め設定されたレベル以下であれば、かご5をいずれかの停止階へ移動させる。この例では、エレベータ制御装置7は、第1のレベルの破断が発生したとき、かご5を最寄り階へ移動させる。最寄り階は、かご5の進行方向上の最も近い停止可能な階である。
また、エレベータ制御装置7は、第1のレベルの破断が発生したとき、かご5を最寄り階へ移動させた後、かご5を、下方の構造物(かご5の真下に位置する構造物)であるかご緩衝器18から所定距離以上離れた位置まで移動させる。この例では、所定距離は、全ての懸架体4が破断して非常止め装置20が作動した場合に、かご5がかご緩衝器18に衝突しない最短の距離である。
ここで、所定距離は、例えば法規を用いて以下のように決定できる。即ち、建築基準法において、非常止め装置20が作動開始するのは、かご5の速度が定格速度の1.4倍になったときである。そして、このとき0.2G以上の減速度で減速することが求められている。これらの条件を事前もしくは連続的に与えることにより、所定距離を定めることができる。
さらに、第1のレベルの破断が発生したとき、かご5が上昇していれば、起動ロープ把持装置21へ作動信号を出力する。
図4は図1のエレベータ制御装置7の動作を示すフローチャートである。エレベータ制御装置7は、かご5を通常運行している際(ステップS1)、第1又は第2の検出スイッチ47a,47bが開放されたかどうかを判定する(ステップS2)。第1及び第2の検出スイッチ47a,47bの両方が閉じていれば、懸架体4の破断は発生していないと判断し、通常運行を継続する。
第1又は第2の検出スイッチ47a,47bが開放された場合、第1のレベルの破断が発生したと判断し、かご5が上昇中であるかどうかを判定する(ステップS3)。かご5が上昇中であれば、起動ロープ把持装置21を作動させた後(ステップS4)、次のステップへ移行し、かご5が上昇中でなければ、そのまま次のステップへ移行する。
次に、エレベータ制御装置7は、かご5を最寄り階へ移動させ、かごドア及び乗場ドアを開放し、サービス停止連絡を行う(ステップS5)。サービス停止連絡では、警告音、案内放送及びメッセージ表示等により、エレベータ装置の運転を休止する旨を乗客に知らせ、乗客をかご5から降車させる。
この後、エレベータ制御装置7は、かご5がかご緩衝器18から所定距離以上離れた位置にいるかどうかを判定し(ステップS6)、離れていなければ、かご5をかご緩衝器18に衝突しない高さまで移動させる(ステップS7)。最後に、非常停止指令を出力し、かご5の停止状態をより確実に保持する(ステップS8)。
ここで、懸架体4の安全率は十分高く設定されており、かつ懸架体4の性能は保守によって保たれている。このため、万一懸架体4の1本が破断した場合でも、残りの懸架体4で荷重を支持でき、また、1本目の懸架体4が破断してから2本目の懸架体4が破断するまでにはある程度の時間があると考えられる。この時間を利用し、かご5を最寄り階へ移動させたり、かご緩衝器18に衝突しない高さまで移動させたりすることができる。
万一第1及び第2の検出スイッチ47a,47bの両方が開放された場合、全ての懸架体4が破断(第2のレベル)した可能性があると判断し、起動ロープ把持装置21を直ちに作動させる。
このようなエレベータ装置では、懸架体4が破断した場合でも、破断本数の度合いが第1のレベルであれば、かご5を最寄り階へ移動させるので、閉じ込めの発生をできるだけ抑えることができ、サービス性の低下を抑えることができる。
また、かご5を最寄り階へ移動させた後、かご緩衝器18に衝突しない高さまで移動させるので、万一全ての懸架体4が破断してかご5が落下した場合でも、かご緩衝器18への衝突が回避される。これにより、かご緩衝器18へのかご5の衝突によるピット内の被害(油の飛散等)が防止され、復帰の手間がなくなり、サービス性の低下をさらに抑えることができる。
さらに、かご5が上昇中であれば、起動ロープ把持装置21を作動させるので、最寄り階への移動中に万一全ての懸架体4が破断した場合でも、かご5を即座に停止させることができる。
実施の形態2.
次に、図5はこの発明の実施の形態2によるワンシャフトマルチカー方式のエレベータ装置の要部を示す概略の構成図である。この例では、かごとして、第1及び第2のかご5A,5Bが用いられている。これに伴い、実施の形態1の巻上機3、懸架体4、釣合おもり6、エレベータ制御装置7、調速機9、張り車10、非常止め起動ロープ11、調速機エンコーダ12、スイッチ操作部材15、かご内行先登録装置16、釣合おもり緩衝器19、非常止め装置20、起動ロープ把持装置21、かご吊り車22a,22b、釣合おもり吊り車23、かご側綱止め部24、釣合おもり側綱止め部25、及び破断検出装置26等が2組ずつ設けられている。図5では、第1のかご5Aに関連する機器の符号にAを付し、第2のかご5Bに関連する機器の符号にBを付している。
第2のかご(下かご)5Bは、第1のかご(上かご)5Aの真下に配置されている。即ち、第1のかご5Aから見て、第2のかご5Bは下方の構造物(第1のかご5Aの真下に位置する構造物)である。第1及び第2のかご5A,5Bは、共通の昇降路1内を互いに独立して昇降される。第1のかご5Aは、複数本の第1の懸架体4Aにより昇降路1内に吊り下げられている。第2のかご5Bは、複数本の第2の懸架体4Bにより昇降路1内に吊り下げられている。
第1のかご5Aには、第1の非常止め装置20Aが搭載されている。第1の非常止め装置20Aには、第1の非常止め起動ロープ11Aが接続されている。第1の非常止め起動ロープ11Aは、第1の起動ロープ把持装置21Aにより把持される。
第2のかご5Bは、第2の非常止め装置20Bが搭載されている。第2の非常止め装置20Bには、第2の非常止め起動ロープ11Bが接続されている。第2の非常止め起動ロープ11Bは、第2の起動ロープ把持装置21Bにより把持される。
第1のかご5Aの運行は、第1のエレベータ制御装置7Aにより制御される。第2のかご5Bの運行は、第2のエレベータ制御装置7Bにより制御される。第1及び第2のエレベータ制御装置7A,7Bは、それぞれ独立したコンピュータを有している。また、第1及び第2のエレベータ制御装置7は、互いの情報を送受信可能になっている。
第1の懸架体4Aの破断は、第1の破断検出装置26Aにより検出される。第1の破断検出装置26Aからの検出信号は、第1のエレベータ制御装置7Aに入力される。第2の懸架体4Bの破断は、第2の破断検出装置26Bにより検出される。第2の破断検出装置26Bからの検出信号は、第2のエレベータ制御装置7Bに入力される。
第1のエレベータ制御装置7Aは、第1の懸架体4Aに第1のレベルの破断が発生したとき、第1及び第2のかご5A,5Bをいずれかの停止階へそれぞれ移動させた後、第1及び第2のかご5A,5Bの間隔が所定間隔以上となるように第1及び第2のかご5A,5Bの少なくともいずれか一方を移動させる。この例では、所定間隔は、全ての第1の懸架体4Aが破断して第1の非常止め装置20Aが作動した場合に、第1及び第2のかご5A,5Bの衝突が発生しない最短の距離である。他の構成及び制御方法は、実施の形態1と同様である。
次に、図6は図5の第1のエレベータ制御装置7Aの動作を示すフローチャートである。第1のエレベータ制御装置7Aは、第1のかご5Aを通常運行している際(ステップS11)、第1の破断検出装置26Aの第1又は第2の検出スイッチ47a,47bが開放されたかどうかを判定する(ステップS12)。第1及び第2の検出スイッチ47a,47bの両方が閉じていれば、第1の懸架体4Aの破断は発生していないと判断し、通常運行を継続する。
第1又は第2の検出スイッチ47a,47bが開放された場合、第1の懸架体4Aに第1のレベルの破断が発生したと判断し、第1のかご5Aが上昇中であるかどうかを判定する(ステップS13)。第1のかご5Aが上昇中であれば、第1の起動ロープ把持装置21Aを作動させた後(ステップS14)、次のステップへ移行し、第1のかご5Aが上昇中でなければ、そのまま次のステップへ移行する。
次に、第1のエレベータ制御装置7Aは、第1のかご5Aを最寄り階へ移動させ、かごドア及び乗場ドアを開放し、サービス停止連絡を行うとともに、第2のエレベータ制御装置7Bを通して第2のかご5Bを最寄り階へ移動させ、かごドア及び乗場ドアを開放し、サービス停止連絡を行う(ステップS15)。
この後、第1のエレベータ制御装置7Aは、第1及び第2のかご5A,5Bの間隔が所定間隔以上であるかどうかを判定する(ステップS16)。そして、所定間隔以上の間隔が確保されていれば、非常停止指令を出力し、第1のかご5Aの停止状態をより確実に保持するとともに、第2のかご5Bについても第2のエレベータ制御装置7Bを通して非常停止指令を出力する(ステップS20)。
第1及び第2のかご5A,5Bの間隔が所定間隔未満であった場合、第1のかご5Aが最上階に位置しているかどうかを判定する(ステップS17)。最上階であれば、第2のエレベータ制御装置7Bを通して第2のかご5Bを下方へ移動させ(ステップS18)、所定のかご間隔を確保した上で第1及び第2のかご5A,5Bの非常停止指令を出力する(ステップS20)。
第1のかご5Aが最上階以外の階に位置していた場合、第1のかご5Aを上方へ移動させるとともに、第2のエレベータ制御装置7Bを通して第2のかご5Bを下方へ移動させ(ステップS19)、所定のかご間隔を確保した上で第1及び第2のかご5A,5Bの非常停止指令を出力する(ステップS20)。
次に、図7は図5の第2のエレベータ制御装置7Bの動作を示すフローチャートである。第2のエレベータ制御装置7Bは、第2のかご5Bを通常運行している際(ステップS21)、第2の破断検出装置26Bの第1又は第2の検出スイッチ47a,47bが開放されたかどうかを判定する(ステップS22)。第1及び第2の検出スイッチ47a,47bの両方が閉じていれば、第2の懸架体4Bの破断は発生していないと判断し、通常運行を継続する。
第1又は第2の検出スイッチ47a,47bが開放された場合、第2の懸架体4Bに第1のレベルの破断が発生したと判断し、第2のかご5Bが上昇中であるかどうかを判定する(ステップS23)。第2のかご5Bが上昇中であれば、第2の起動ロープ把持装置21Bを作動させた後(ステップS24)、次のステップへ移行し、第2のかご5Bが上昇中でなければ、そのまま次のステップへ移行する。
次に、第2のエレベータ制御装置7Bは、第2のかご5Bを最寄り階へ移動させ、かごドア及び乗場ドアを開放し、サービス停止連絡を行うとともに、第1のエレベータ制御装置7Aを通して第1のかご5Aを最寄り階へ移動させ、かごドア及び乗場ドアを開放し、サービス停止連絡を行う(ステップS25)。
この後、第2のエレベータ制御装置7Bは、第2のかご5Bがかご緩衝器18から所定距離以上離れた位置にいるかどうかを判定し(ステップS26)、離れていなければ、第2のかご5Bを上方へ移動させるとともに、第1のエレベータ制御装置7Aを通して第1のかご5Aを上方へ移動させ、第2のかご5Bをかご緩衝器18に衝突しない高さまで移動させる(ステップS27)。最後に、非常停止指令を出力し、第1及び第2のかご5A,5Bの停止状態をより確実に保持する(ステップS28)。
このようなエレベータ装置では、懸架体4A,4Bが破断した場合でも、破断本数の度合いが第1のレベルであれば、かご5A,5Bを最寄り階へ移動させるので、閉じ込めの発生をできるだけ抑えることができ、サービス性の低下を抑えることができる。
また、かご5A,5Bを最寄り階へ移動させた後、第2のかご5Bをかご緩衝器18に衝突しない高さまで移動させるので、万一全ての第2の懸架体4Bが破断して第2のかご5Bが落下した場合でも、かご緩衝器18への衝突が回避される。これにより、かご緩衝器18への第2のかご5Bの衝突によるピット内の被害が防止され、復帰の手間がなくなり、サービス性の低下をさらに抑えることができる。
さらに、かご5A,5Bが上昇中であれば、起動ロープ把持装置21A,21Bを作動させるので、最寄り階への移動中に万一全ての懸架体4A,4Bが破断した場合でも、かご5A,5Bを即座に停止させることができる。
さらにまた、第1の懸架体4Aに第1のレベルの破断が発生したとき、第1及び第2のかご5A,5Bをいずれかの停止階へそれぞれ移動させた後、第1及び第2のかご5A,5Bの間隔が所定間隔以上となるように第1及び第2のかご5A,5Bの少なくともいずれか一方を移動させるので、かご5A,5B同士の衝突をより確実に防止することができる。これにより、早期復帰が可能となり、サービス性の低下をさらに抑えることができる。
なお、実施の形態1、2では、破断検出装置をかご側綱止め部に設けたが、釣合おもり側綱止め部に設けたり、両方の綱止め部に設けたりすることもできる。
また、破断検出装置の検出方式は、上記の例に限定されるものではなく、例えば、秤装置を利用する方式、車に設けられた懸架体の外れ止めを利用する方式、画像診断による方式、又は懸架体の素線の状態を検出する方式など、既知の様々な検出方式を用いることができる。
さらに、実施の形態1、2では、懸架体異常検出装置として破断検出装置を用いたが、懸架体異常検出装置は、懸架体の所定量以上の伸びを懸架体の異常として検出する伸び検出装置であってもよい。この場合、伸び検出装置は、懸架体の異常の度合い、即ち伸び量が閾値以上に達した懸架体の本数の度合いが第1のレベルであるか、第1のレベルよりも高い第2のレベルであるかを区別して検出する。又は、伸び検出装置は、最も伸びている懸架体の伸び量の度合いが第1のレベルであるか、第1のレベルよりも高い第2のレベルであるかを区別して検出する。
さらにまた、実施の形態1、2では、懸架体の破断本数の度合いを2段階に分けて検出したが、懸架体の異常の度合いを3段階以上に分けて検出してもよい。例えば、懸架体の本数と同数の検出スイッチを用いて何本の懸架体が破断したかを正確に検出するようにしてもよい。そして、何本までの破断(どのレベルの異常)で最寄り階への移動を実施するかも、適宜設定することができる。
また、1台のかごの制御に関するエレベータ制御装置を複数のコンピュータで構成し、懸架体の破断の監視をかごの運行制御とは異なるコンピュータで実行してもよい。
さらに、起動ロープ把持装置の構成は、図2に限定されない。
さらにまた、かごを最寄り階へ移動させる際の速度パターンとして、懸架体の破断が検出される前の速度パターンとは異なるパターンを用いてもよい。例えば、かごを最寄り階へ移動させる際には、速度を低下させたり、減速度を低下させたりして、破断本数の増加(異常の悪化)を抑えるようにしてもよい。
また、懸架体の異常時にかごを移動させる階は最寄り階に限定されるものではなく、例えば予め指定された特定の停止階であってもよい。また、例えば、予め指定された複数の停止階のうちの最も近い階でもよい。
さらに、釣合おもりにも非常止め装置を取り付けることができ、これにより釣合おもり緩衝器への釣合おもりの衝突を回避することができる。また、破断した懸架体の暴れを防止することができる。特に、マルチカー方式のエレベータ装置では、懸架体の暴れによる他のかごの破損を防止することができる。
さらにまた、実施の形態2では、2台のかごを含むエレベータ装置を示したが、3台以上のかごが共通の昇降路内を昇降されるエレベータ装置にもこの発明は適用できる。
また、実施の形態1、2では、第1のレベルの破断(又は伸び)が発生した場合、かごの最寄り階への移動を優先して実施したが、下方の構造物への衝突回避を優先して実施した上で、最寄り階への移動を実施してもよい。
さらに、第1のレベルの破断(又は伸び)が発生した場合、上記の処理を必ずしも全て実施しなくてもよい。例えば、かごの最寄り階への移動のみ実施してもよく、閉じ込めの発生は抑えることができる。また、下方の構造物への衝突回避のみを実施してもよい。例えば、かご内に乗客がいないことを確認した上で、下方の構造物への衝突回避動作のみを実施することもできる。さらに、かごの上昇中に起動ロープ把持装置を作動させる処理を省略したり、かご間隔を所定間隔以上確保する処理を省略したりすることもできる。
さらにまた、エレベータ装置全体のレイアウトは図1の構成に限定されるものではなく、例えば1:1ローピング方式のエレベータ、機械室レスエレベータ及びダブルデッキエレベータにも、この発明は適用できる。また、例えば、巻上機が昇降路の下部に配置されているタイプのエレベータ、1台のかごに対して複数の巻上機を用いるタイプのエレベータ、及び1台のかごに対して複数個の釣合おもりを用いるタイプのエレベータにも、この発明は適用できる。
また、下方の構造物として、実施の形態1ではかご緩衝器18を、実施の形態2では第2のかご5Bをそれぞれ示したが、下方の構造物は、懸架体の破断によりかごが衝突する可能性のあるセンサ又は障害物など、昇降路内に設置された他の機器であってもよい。
ここで、図8は図1の破断検出装置の変形例を示す構成図である。レール41a,41bの支持板42と第1の可動板46aとの間には、第1の伸び検出板48aが係合している。レール41b,41cの支持板42と第2の可動板46bとの間には、第2の伸び検出板48bが係合している。
第1及び第2の伸び検出板48a,48bは、通常、ばね押さえ部材44の上方の所定の位置に水平に保持されている。また、第1及び第2の伸び検出板48a,48bは、懸架体4に所定量以上の伸びが生じると、ばね押さえ部材44により押し上げられ、上方へ変位する。
第1の伸び検出板48aの近傍には、第1の伸び検出板48aの上方への変位により操作され開放される第1の伸び検出スイッチ49aが配置されている。第1の伸び検出スイッチ49aは、第1及び第2のシャックルロッド43a,43bに連結された懸架体4に所定量以上の伸びが生じたことを検出する。
第2の伸び検出板48bの近傍には、第2の伸び検出板48bの上方への変位により操作され開放される第2の伸び検出スイッチ49bが配置されている。第2の伸び検出スイッチ47bは、第3及び第4のシャックルロッド43c,43dに連結された懸架体4に所定量以上の伸びが生じたことを検出する。
伸び検出装置50は、第1及び第2の伸び検出板48a,48bと、第1及び第2の伸び検出スイッチ49a,49bとを有している。いずれかの懸架体4が破断に至ると、対応する伸び検出板48a又は48bがさらに上方へ変位され、対応する可動板46a又は46bが上方へ変位され、対応する検出スイッチ47a又は47bが操作される。伸び検出板48a,48bと可動板46a,46bとの間の間隔は、懸架体4の伸びと破断とを区別して把握できるように規定されている。
このような構成によれば、シャックルばね45の伸び量によって、懸架体4の伸びと破断とを分離して検出することができる。そして、懸架体4が伸びて切れそうな状態を検出して、かご5,5A,5Bを実施の形態1、2のように制御することにより、シングルカー方式のエレベータ装置であってもマルチカー方式のエレベータ装置であっても、懸架体4の破断時に生じる懸架体4の暴れを未然に防止することができる。
なお、破断検出装置26では、4本の懸架体4を2本ずつの2つのグループに分け、それらのグループに対応する検出スイッチ47a及び検出スイッチ47bの作動によって、破断本数の度合いが第1のレベルであるか、第1のレベルよりも高い第2のレベルであるかを区別して検出した。しかし、各グループに含まれる懸架体4の本数は、2本でなくてもよく、1本と3本でもよい。また、懸架体の総数はエレベータ装置によって異なるため、各グループに含まれる懸架体は、懸架体の総数に応じて適宜変更可能である。
同様に、伸び検出装置50についても、グループ数及び各グループに含まれる懸架体4の本数は適宜変更可能である。
また、伸び検出スイッチ49a又は49bと破断検出スイッチ47a又は47bの作動状態によって、伸びの度合いが第1のレベルであるか、第1のレベルよりも高い第2のレベルであるかを区別して検出してもよい。

Claims (8)

  1. 駆動シーブを有する巻上機、
    前記駆動シーブに巻き掛けられている複数本の懸架体、
    前記懸架体により昇降路内に吊り下げられ、前記巻上機により昇降されるかご、
    前記かごの運行を制御するエレベータ制御装置、及び
    前記懸架体の破断もしくは伸びを前記懸架体の異常として検出する懸架体異常検出装置
    を備え、
    前記懸架体異常検出装置は、前記懸架体の異常の度合いが第1のレベルであるか、前記第1のレベルよりも高い第2のレベルであるかを区別して検出し、
    前記エレベータ制御装置は、前記懸架体に前記第1のレベルの異常が発生したとき、前記かごを、いずれかの停止階へ移動させた後、下方の構造物から所定距離以上離れた位置まで移動させるエレベータ装置。
  2. 前記下方の構造物は、前記昇降路底部の前記かごの真下に配置されているかご緩衝器である請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 前記かごとして、第1のかごと、前記第1のかごの真下に配置され、前記第1のかごとは独立して前記昇降路内を昇降される第2のかごとが用いられており、
    前記第1のかごから見た前記下方の構造物は、前記第2のかごであり、
    前記エレベータ制御装置は、前記第1のかごを吊り下げる前記懸架体に前記第1のレベルの異常が発生したとき、前記第1及び第2のかごをそれぞれいずれかの停止階へ移動させた後、前記第1及び第2のかごの間隔が所定間隔以上となるように、前記第1のかご及び第2のかごの少なくともいずれか一方を移動させる請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 前記かごに搭載されている非常止め装置、及び
    作動信号に応じて作動され、前記かごが上昇しているときには前記非常止め装置を作動させず、前記かごが下降しているときには前記非常止め装置を作動させる非常止め作動装置
    を備え、
    前記エレベータ制御装置は、前記懸架体に前記第1のレベルの異常が発生したとき、前記かごが上昇していれば、前記非常止め作動装置へ作動信号を出力する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  5. 調速機シーブを有する調速機、及び
    前記調速機シーブに巻き掛けられているとともに、前記非常止め装置に接続されており、前記かごの昇降に伴って循環移動される非常止め起動ロープ
    をさらに備え、
    前記非常止め作動装置は、起動ロープ把持装置であり、
    前記起動ロープ把持装置は、前記作動信号に応じて作動したとき、前記非常止め起動ロープを把持して前記かごが下降する方向への前記非常止め起動ロープの移動を阻止するとともに、前記かごが上昇する方向への前記非常止め起動ロープの移動は許容する請求項4記載のエレベータ装置。
  6. 駆動シーブを有する巻上機、
    前記駆動シーブに巻き掛けられている複数本の懸架体、
    前記懸架体により昇降路内に吊り下げられ、前記巻上機により昇降されるかご、
    前記かごの運行を制御するエレベータ制御装置、及び
    前記懸架体の破断もしくは伸びを前記懸架体の異常として検出する懸架体異常検出装置
    を備えているエレベータ装置の制御方法であって、
    前記懸架体異常検出装置により前記懸架体の異常が検出されたとき、前記懸架体の異常の度合いが予め設定されたレベル以下であれば、前記かごを、いずれかの停止階へ移動させた後、下方の構造物から所定距離以上離れた位置まで移動させるエレベータ装置の制御方法。
  7. 駆動シーブを有する巻上機、
    前記駆動シーブに巻き掛けられている複数本の懸架体、
    前記懸架体により昇降路内に吊り下げられ、前記巻上機により昇降されるかご、
    前記かごの運行を制御するエレベータ制御装置、及び
    前記懸架体の破断もしくは伸びを前記懸架体の異常として検出する懸架体異常検出装置
    を備え、
    前記懸架体異常検出装置は、前記懸架体の異常の度合いが第1のレベルであるか、前記第1のレベルよりも高い第2のレベルであるかを区別して検出し、
    前記エレベータ制御装置は、前記懸架体に前記第1のレベルの異常が発生したとき、前記かごを下方の構造物から所定距離以上離れた位置まで移動させるエレベータ装置。
  8. 前記エレベータ制御装置は、前記第1のレベルの破断が発生したとき、前記かごを、前記下方の構造物から所定距離以上離れた位置まで移動させた後、前記下方の構造物から所定距離以上のいずれかの停止階に移動させる請求項7記載のエレベータ装置。
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