JP2005278824A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特別遊技制御手段68は、特別遊技の最初の第1遊技では複合役を含めて役の抽選を行う。複合役の当選時にストップスイッチ42が所定の操作順番で操作されたときは、第1の図柄の組合せ(小役)が入賞するようにリール31を停止制御し、ストップスイッチ42が所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、第2遊技に移行させる図柄の組合せ(移行役)が入賞するようにリール31を停止制御する。特別遊技の第2遊技では、払い出される遊技媒体数の期待値が投入される遊技媒体数を下回るように設定されている。第1図柄報知制御手段72は、特別遊技の第1遊技における複合役の当選時に、第1の図柄の組合せが入賞するストップスイッチ42の操作順番を報知する。
【選択図】図1
Description
特に近年では、報知遊技も含めて、純増枚数に一定の制限を設けるべきであるという趨勢がある。
(請求項1)
請求項1の発明は、複数種類の図柄を表示した複数のリールと、複数の前記リールに対応して複数設けられ、対応する前記リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、役の抽選を行う役抽選手段と、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による抽選結果に基づいて、操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを停止制御するリール停止制御手段とを備え、前記役抽選手段は、通常遊技中は、特定小役を含めて役の抽選を行い、前記役抽選手段で抽選される前記特定小役は、当選した前記特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報が報知されたときは、その情報が報知されないときより、その特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる機会が増加する役であり、前記役抽選手段で前記特定小役に当選したときに当選した前記特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知する報知遊技を実行するか否かの抽選を行う報知遊技抽選手段と、前記報知遊技抽選手段で報知遊技を実行することに当選したときに、報知遊技を実行するように制御する報知遊技制御手段とを備えるスロットマシンであって、前記役抽選手段は、通常遊技中は、特別役を含めて役の抽選を行い、通常遊技中に前記役抽選手段による抽選で前記特別役に当選し、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、通常遊技から特別遊技に移行させるように制御する特別遊技制御手段を備え、前記特別遊技制御手段は、特別遊技に移行したときは、最初に第1遊技を実行するように制御し、前記役抽選手段は、特別遊技の第1遊技では、複合役を含めて役の抽選を行い、前記リール停止制御手段は、特別遊技の第1遊技中に前記役抽選手段による抽選で前記複合役に当選した場合において、前記ストップスイッチが所定の操作順番で操作されたときは、払い出される遊技媒体数がX(Xは、自然数)に設定された第1の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように前記リールを停止制御し、かつ、前記ストップスイッチが前記所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、払い出される遊技媒体数がY(Yは、X以上の自然数)に設定されているとともに第1遊技から第2遊技に移行させる図柄の組合せに設定された第2の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように前記リールを停止制御し、前記特別遊技制御手段は、第1遊技中に前記第2の図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、第1遊技から第2遊技に移行させ、その第2遊技の終了条件を満たすまで第2遊技を実行するように制御し、特別遊技の第2遊技では、払い出される遊技媒体数の期待値が投入される遊技媒体数を下回るように、特別遊技の第2遊技において前記役抽選手段で抽選される役の当選確率及びその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときの遊技媒体の払出し数が設定されており、特別遊技の第1遊技中に前記役抽選手段による抽選で前記複合役に当選したときに、前記第1の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための前記ストップスイッチの操作順番を報知するように制御する第1図柄報知制御手段を備えることを特徴とする。
報知遊技が実行されると、特定小役の当選時に当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる機会が増加するので、特定小役の入賞率が高まる。
特別遊技のうち、第1遊技では、複合役が設けられている。この複合役は、当選時にストップスイッチが所定の操作順番で操作されたときは、第1の図柄の組合せが有効ラインに停止するように制御される。この第1の図柄の組合せは、小役に相当するものであり、払い出される遊技媒体数がXに設定されている。
また、「払い出される遊技媒体数」とは、上記と同様に遊技媒体がメダルの場合には、払出しメダル枚数を意味し、例えば8枚のメダルが払い出される役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、その8枚が払出しメダル枚数となる。
また、本発明では、報知遊技に係る特定小役は、所定枚数のメダルが払い出される小役に限らず、リプレイも含まれる概念である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、特別遊技の第1遊技中に前記役抽選手段による抽選で前記複合役に当選したときに、前記第1の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための前記ストップスイッチの操作順番を報知するか否かを決定する第1図柄報知決定手段を備え、前記第1図柄報知制御手段は、前記第1図柄報知決定手段で報知することに決定されたことを条件として、前記第1の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための前記ストップスイッチの操作順番を報知するように制御することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、前記役抽選手段は、特別遊技の第1遊技では、前記複合役のみの抽選を行うことを特徴とする。
請求項3の発明においては、特別遊技の第1遊技中では、複合役のみが抽選される。したがって、複合役の当選確率を高く設定することができる。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、特別遊技中は、第1遊技及び第2遊技ともに、遊技媒体の投入可能数が同一であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記リール制御手段は、前記役抽選手段による抽選で前記特定小役に当選した場合において、前記ストップスイッチが所定の操作順番で操作されたときは、前記特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように前記リールを停止制御するとともに、前記ストップスイッチが前記所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、前記特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように前記リールを停止制御し、前記報知遊技制御手段は、報知遊技の実行中に前記役抽選手段による抽選で前記特定小役に当選したときは、当選した前記特定小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するための前記ストップスイッチの操作順番を報知するように制御することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、複合役の当選時に、ストップスイッチの操作順番を報知することで、第1遊技を継続できる遊技状態と、第2遊技を行うことで獲得できる遊技媒体数が減少してしまう遊技状態とを設けることができる。これにより、特別遊技であっても、獲得できる遊技媒体数が異なる複数のパターンを設定することができる。また、第1遊技から第2遊技に移行させることで獲得できる遊技媒体数を減少させることができるので、その分だけ、報知遊技において遊技媒体を獲得させることに還元することができる。したがって、特別遊技と報知遊技とを、バランス良く設定することが可能となる。
請求項2の発明によれば、報知が行われることにより遊技媒体数を増加させることができる特別遊技と、報知が行われないことにより遊技媒体数を増加させることができない特別遊技とを、ランダムに設定することができる。
請求項3の発明によれば、複合役の当選確率を高く設定することができる。これにより、報知が行われる特別遊技では、遊技媒体数を効率良く増加させることができる。
請求項4の発明によれば、報知が行われないときの特別遊技における遊技媒体の純増数の期待値を、さらに少なく設定することができる。
(請求項5)
請求項5の発明によれば、報知遊技中は、その報知に従うだけで、当選した特定小役を容易に入賞させることができる。これにより、報知遊技中は、報知される特別遊技と同様に、遊技者の技量を問わず、遊技媒体を確実に増加させることができる遊技に設定することができる。
(遊技制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行や、演出の出力等を制御するものである。遊技制御手段60は、制御基板上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
図1に示すように、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、スタートスイッチ41、ストップスイッチ42及びベットスイッチ45が電気的に接続されている。
ベットスイッチ45は、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが有効化されるスイッチである。なお、図1では、メダル投入口を図示していないが、メダル投入口は、ベットスイッチ45と同様に、有効ラインを有効化するために実際のメダルを投入する部分であり、メダル投入口からのメダルの投入は、ベットスイッチ45の操作に含まれるものである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
さらにまた、遊技制御手段60の出力側には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せライン(有効ライン)が設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
ここで、「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
図2は、本実施形態における役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、当選確率、及び払出し枚数等を示す図である。図2に示すように、通常遊技中の役としては、特別役であるBB、小役である特定小役、及びリプレイが設けられている。
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数(ベット枚数)を維持した再遊技が行えるようにした役である。
ここで、通常遊技には、非内部中及び内部中という概念が設けられている。非内部中とは、特別役であるBBに当選していない遊技中をいう。これに対し、内部中とは、当該遊技又はそれ以前の遊技において特別役であるBBに当選しているが、当選したBBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技中をいう。
さらに、BB遊技の第2遊技中の役として、所定役が設けられている。所定役は、小役と同様に、所定枚数(本実施形態では1枚)のメダルが払い出される役である。
持ち越される役としては、BBが挙げられる。BBに当選したときは、リール31の停止時に、BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、BBの入賞となるまでの遊技において、BBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
役抽選手段61は、役(上述した特別役であるBB、小役である特定小役、リプレイ、複合役又は所定役)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
さらにまた、内部中の遊技においても、特定小役やリプレイを含めて役の抽選が行われる。
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。また、役抽選テーブル62は、遊技状態(通常遊技(非内部中/内部中)、及びBB遊技(第1遊技及び第2遊技))ごとに、特有の役抽選テーブル62を備えている。
各役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、図2に示すように、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
特別役当選持越し手段63は、特別役であるBBに当選したときに、BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(BBが入賞するまで)の遊技において、BBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
本実施形態では、BBに当選したときは、そのBBの当選を記憶しておくため、特別役フラグ63aを備える。そして、BBに当選したときは、特別役フラグ63aが(オフから)オンにされる。そして、特別役フラグ63aのオンの状態は、BBが入賞するまで維持され、BBが入賞した時点で、オンからオフに戻される。
操作順番選択手段64は、通常遊技中に、役抽選手段61による役の抽選において特定小役に当選したときに、当選した特定小役に対応する図柄の組合せ(本実施形態では、「ベル」−「ベル」−「ベル」)を有効ラインに停止させるリール31の停止制御が行われるためのストップスイッチ42の操作順番を選択(決定)するものである。
そして本実施形態では、特定小役に当選したときは、いずれか1つの操作順番を、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって決定するとともに、決定した1つの操作順番を、特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる(入賞させる)操作順番に設定する。すなわち、それ以外の5通りの操作順番は、特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させない(入賞させない)操作順番に設定する。
リール停止制御手段65は、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングと、特定小役又は複合役の当選時にあってはストップスイッチ42の操作順番とに基づいて、停止制御テーブル65a又は後述する図柄配列データを参照してそのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
停止制御テーブル65aは、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の図柄の停止位置を定めたものである。
停止制御テーブル65aは、BBを入賞させるときに用いられるBBテーブル、リプレイの当選時に用いられるリプレイテーブル、特定小役の当選時であって当選した特定小役を入賞させないとき又は役の非当選時に用いられる非当選テーブル、複合役の当選時に第1の図柄の組合せを有効ラインに停止させるときに用いられる第1図柄停止制御テーブル、複合役の当選時に第2の図柄の組合せを有効ラインに停止させるときに用いられる第2図柄停止制御テーブル、及び所定役テーブルを備える。
これに対し、操作されたストップスイッチ42の操作順番が第2の図柄の組合せに対応する操作順番であるときは、第2図柄停止制御テーブルを用いて、いずれかの有効ラインに、「ベル」−「ベル」−「RP」の図柄の組合せが停止する(いずれの有効ラインにも「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが停止しない)ように、リール31が停止制御される。
操作順番検出手段65bは、役抽選手段61による役の抽選で特定小役又は複合役に当選したときに、ストップスイッチ42の操作順番を検出するものである。上述したように、ストップスイッチ42は、各リール31ごとに(左、中、右のリール31ごとに)それぞれ設けられているが、第1番目(最初)にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるか、さらに2番目にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるかを検出する。各ストップスイッチ42には、それぞれオンされたときに、識別信号が操作順番検出手段65bに送信され、その識別信号に基づいてストップスイッチ42の操作順番を検出する。
図柄配列データ記憶手段65cは、左、中、及び右の各リール31について、図柄配列データを記憶したものである。ここで、「図柄配列データ」とは、各リール31ごとに、各図柄番号に対応する図柄の種類を特定したものであり、特定小役の当選時に用いられるものである。
ただし、ストップスイッチ42の全ての操作順番に対応する停止制御テーブル65aを設けておくことも可能である。
停止図柄判別手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
入賞処理手段67は、停止図柄判別手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じた所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
特別遊技制御手段68は、通常遊技(内部中の遊技)から特別遊技であるBB遊技への移行、BB遊技中の遊技の進行、及びBB遊技の終了等を制御するものである。
また、BB遊技に移行するときには、役抽選テーブル62がBB遊技特有の役抽選テーブル62に切り替えられる。
そして、特別遊技制御手段68は、第1遊技中に、有効ライン上に停止した図柄の組合せが、移行役に相当する第2の図柄の組合せと一致したことを条件として、第1遊技から第2遊技に移行させる。
特別遊技制御手段68は、第2遊技での所定役の入賞回数又は遊技回数が規定回数に到達したときに、その第2遊技を終了させて、再度、第1遊技に戻るように制御する。
本実施形態でのBB遊技の終了条件は、BB遊技中に払い出されたメダル枚数が上限値Mを超えたこと、に設定されている。さらに、上限値Mは、本実施形態では360枚に設定されている。
そして、特別遊技制御手段68は、払出し数カウント手段68aによりカウントされた値が上限値Mを超えたと判断したときは、BB遊技の終了条件を満たすと判別する。なお、当該遊技で役が入賞し、そのメダルが払い出される結果、上限値Mを超えるときであっても、当該遊技では、その役の入賞に係るメダルは(全て)払い出すように制御する。
報知遊技制御手段71は、役抽選手段61で特定小役に当選したときに、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知する遊技(報知遊技)を実行するように制御するものである。
本実施形態では、報知遊技制御手段71は、報知遊技を実行するか否かを抽選により決定するため、報知遊技抽選手段71aを備える。
特定小役の当選時には、報知遊技制御手段71は、報知フラグ71bのオン/オフの状態を判別し、オンであるときには当該遊技が報知遊技の実行中であると判別する。
すなわち、特定小役の当選時には、操作順番選択手段64により、特定小役を入賞させるストップスイッチ42の操作順番が定められるので、報知遊技制御手段71は、特定小役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番を事前に、すなわちストップスイッチ42が操作される前に、遊技者に対して報知する。
よって、報知遊技中は、特定小役の当選時に確実に特定小役を入賞させることができるので、遊技者にとって有利となる。
第1図柄報知制御手段72は、BB遊技の第1遊技中に複合役に当選したときに、第1の図柄の組合せ(「ベル」−「ベル」−「ベル」)を有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番を報知するように制御するものである。
本実施形態では、第1図柄報知制御手段72は、第1図柄報知決定手段72aを備える。第1図柄報知決定手段72aは、BB遊技の第1遊技中に、役抽選手段61による抽選で複合役に当選したときに、第1の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番を報知するか否かを決定するものであり、特に本実施形態では、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって決定する。
また、報知を行うか否かの当選確率は、例えば1/2の確率で当選するように設定することが挙げられる。そして、この抽選で当選したときは、第1図柄報知制御手段72は、BB遊技の第1遊技中に、複合役の当選時に上記報知を行うように制御する。また、上記抽選で当選しなかったときは、報知を行わないように制御する。
また、報知方法としては、上述の報知遊技の実行中における特定小役の当選時と同様に報知する方法が挙げられる。
なお、「払出し枚数の期待値」とは、所定回数の遊技当たりのメダルが払い出される確率上の枚数を意味し、役の当選確率とその払出し枚数とにより決定される。例えば、当選確率が1/10に設定された1つの役のみが設けられており、その役の入賞時のメダルの払出し枚数が5枚であるとすると、10遊技当たり、5枚のメダルが払い出されることとなる。したがって、1遊技当たりのメダルの払出し枚数の期待値は、5/10=0.5(枚/遊技)となる。
第1図柄報知制御手段72によって報知が行われる場合において、その報知に従うものとしたとき、3枚のメダルが投入されるのに対して、第1の図柄の組合せが有効ラインに停止することによって14枚のメダルが払い出されるので、1遊技当たりのメダルの純増枚数(払出し枚数−投入枚数)は、
14枚−3枚=+11枚
となる。
+11枚×26遊技=+286枚
となる。
このとき、第1遊技の最初の遊技で第2の図柄の組合せが有効ラインに停止するので、当該遊技での純増枚数は、
15枚−3枚=+12枚
となる。
−3枚×12遊技=−36枚
となる。
よって、BB遊技で払出し枚数が360枚を超えるためには、25回の第1遊技を行うこととなり、さらに25回目の第1遊技を行う以前に、24回の第2遊技(1回あたり12遊技)を行うこととなるので、BB遊技中の純増枚数は、
(+12枚×25遊技)+(−36枚×24回)=−564枚
となる。
1/1.17×(9枚−3枚)=+5.13枚
となる。
よって、報知遊技が100遊技間継続されたときは、純増枚数の期待値は、+513枚となる。
図4及び図5は、通常遊技中における遊技の流れを示すフローチャートである。また、図5は、図4に続くフローチャートである。
図4のステップS1において、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されたときは、投入されたメダル枚数に応じた有効ラインを確定するとともに、各リール31を始動させ、次のステップS2に進む。
ここで、報知遊技を実行するか否かの抽選で当選したときは、報知フラグ71bの処理(オフからオンにする処理)を行う。一方、この抽選で当選しなかったときは、報知フラグ71bはオフの状態が維持される。
ステップS19では、報知遊技制御手段71は、報知遊技の終了条件を満たすか否かを判別する。本実施形態では、報知フラグ71bがオンにされた遊技回数が、報知遊技抽選手段71aによる抽選で決定された遊技回数に到達したときは、報知遊技の終了条件を満たすと判別する。報知遊技の終了条件を満たすと判別されたときはステップS20に進み、報知フラグ71bがオンからオフにされ、ステップS21に進む。一方、ステップS19で報知遊技の終了条件を満たさないと判別されたときは、報知フラグ71bのオンを維持してステップS21に進む。
先ず、図6のステップS31では、特別遊技制御手段68は、BB遊技の開始処理を行う。具体的には、BB遊技中におけるメダルの払出し枚数をクリアにするため、払出し数カウント手段68aのカウント値を0に設定する。そして、特別遊技制御手段68は、BB遊技の第1遊技を開始するように制御する。
そして、次のステップS35では、複合役に当選したか否かが判別される。当選したと判別されたときはステップS36に進み、当選していないと判別されたときはステップS44(図7)に進む。
次にステップS47に進み、遊技制御手段60は、全てのリール31が停止したか否かを判別し、停止したと判別したときはステップS48に進む。一方、全てのリール31が未だ停止していないと判別したときは、ステップS45に戻る。
ステップS66では、特別遊技制御手段68は、第2遊技の入賞回数Yから1を減算する(Y=Y−1)。そしてステップS67に進む。
(1)本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、例えば遊技球等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
しかし、これに限らず、報知遊技に係る特定小役は、何らかの情報が報知されたときは、その情報が報知されないときより、その特定小役を入賞させる機会が増加する役であれば良い。
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
45 ベットスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62 役抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
63a 特別役フラグ
64 操作順番選択手段
65 リール停止制御手段
65a 停止制御テーブル
65b 操作順番検出手段
65c 図柄配列データ記憶手段
66 停止図柄判別手段
67 入賞処理手段
68 特別遊技制御手段
68a 払出し数カウント手段
71 報知遊技制御手段
71a 報知遊技抽選手段
71b 報知フラグ
72 第1図柄報知制御手段
72a 第1図柄報知決定手段
72b 第1図柄報知フラグ
Claims (5)
- 複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
複数の前記リールに対応して複数設けられ、対応する前記リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
役の抽選を行う役抽選手段と、
前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による抽選結果に基づいて、操作された前記ストップスイッチに対応する前記リールを停止制御するリール停止制御手段とを備え、
前記役抽選手段は、通常遊技中は、特定小役を含めて役の抽選を行い、
前記役抽選手段で抽選される前記特定小役は、当選した前記特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報が報知されたときは、その情報が報知されないときより、その特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる機会が増加する役であり、
前記役抽選手段で前記特定小役に当選したときに当選した前記特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報を報知する報知遊技を実行するか否かの抽選を行う報知遊技抽選手段と、
前記報知遊技抽選手段で報知遊技を実行することに当選したときに、報知遊技を実行するように制御する報知遊技制御手段と
を備えるスロットマシンであって、
前記役抽選手段は、通常遊技中は、特別役を含めて役の抽選を行い、
通常遊技中に前記役抽選手段による抽選で前記特別役に当選し、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、通常遊技から特別遊技に移行させるように制御する特別遊技制御手段を備え、
前記特別遊技制御手段は、特別遊技に移行したときは、最初に第1遊技を実行するように制御し、
前記役抽選手段は、特別遊技の第1遊技では、複合役を含めて役の抽選を行い、
前記リール停止制御手段は、特別遊技の第1遊技中に前記役抽選手段による抽選で前記複合役に当選した場合において、前記ストップスイッチが所定の操作順番で操作されたときは、払い出される遊技媒体数がX(Xは、自然数)に設定された第1の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように前記リールを停止制御し、かつ、前記ストップスイッチが前記所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、払い出される遊技媒体数がY(Yは、X以上の自然数)に設定されているとともに第1遊技から第2遊技に移行させる図柄の組合せに設定された第2の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように前記リールを停止制御し、
前記特別遊技制御手段は、第1遊技中に前記第2の図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、第1遊技から第2遊技に移行させ、その第2遊技の終了条件を満たすまで第2遊技を実行するように制御し、
特別遊技の第2遊技では、払い出される遊技媒体数の期待値が投入される遊技媒体数を下回るように、特別遊技の第2遊技において前記役抽選手段で抽選される役の当選確率及びその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときの遊技媒体の払出し数が設定されており、
特別遊技の第1遊技中に前記役抽選手段による抽選で前記複合役に当選したときに、前記第1の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための前記ストップスイッチの操作順番を報知するように制御する第1図柄報知制御手段を備える
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
特別遊技の第1遊技中に前記役抽選手段による抽選で前記複合役に当選したときに、前記第1の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための前記ストップスイッチの操作順番を報知するか否かを決定する第1図柄報知決定手段を備え、
前記第1図柄報知制御手段は、前記第1図柄報知決定手段で報知することに決定されたことを条件として、前記第1の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための前記ストップスイッチの操作順番を報知するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段は、特別遊技の第1遊技では、前記複合役のみの抽選を行う
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
特別遊技中は、第1遊技及び第2遊技ともに、遊技媒体の投入可能数が同一である
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記リール制御手段は、前記役抽選手段による抽選で前記特定小役に当選した場合において、前記ストップスイッチが所定の操作順番で操作されたときは、前記特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように前記リールを停止制御するとともに、前記ストップスイッチが前記所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、前記特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように前記リールを停止制御し、
前記報知遊技制御手段は、報知遊技の実行中に前記役抽選手段による抽選で前記特定小役に当選したときは、当選した前記特定小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するための前記ストップスイッチの操作順番を報知するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。
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