JP2005264369A - アルバム原紙 - Google Patents

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【課題】貼着したフィルムとの間に挟み込まれる空気の量がごく微少な、表面平滑性の高いアルバム原紙を提供する。
【解決手段】2以上の紙層からなるアルバム原紙において、少なくとも1の表層が灰分を5〜35質量%含有し、前記表層の表面粗度が10〜14μmであるアルバム原紙。灰分としては、タルクを使用することが好ましい。前記表層を形成するパルプのフリーネスは250〜450mlとし、表層には両性ポリアクリルアミド系紙力増強剤等の乾燥紙力増強剤を配合することが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、表面の平滑性が高いアルバム原紙に関する。
写真用アルバム台紙は、粘着剤を塗工したアルバム原紙の表面に透明のフィルムを貼着したものが広く用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。アルバム原紙の粘着剤塗工面に貼着したフィルムは、剥離と貼着を自在に行うことが可能で、使用に際しては、貼着したフィルムを一旦剥がしてからアルバム原紙上に写真を載置し、再びアルバム原紙の表面にフィルムを貼着する。
フィルムの剥離と貼着を行うと、アルバム原紙の表面にはわずかに凹凸が存在するので、粘着剤塗工面とフィルムとの間に空気が挟み込まれてしまい、見栄えが悪くなる。特に、アルバム原紙が着色されているものである場合には、フィルムを通して見る色がアルバム原紙の本来の色より白っぽくなってしまうため問題となっている。この問題を防ぐため、フィルムを貼付するアルバム原紙は高い表面平滑性が要求される。アルバム原紙表面の平滑性を高めるために抄紙機で抄造する際に用いられている従来の方法は以下の通りである。
(1)プレス工程において、プレスロールの線圧を上げる方法
(2)アルバム原紙の表面にポリビニルアルコール等の表面処理剤を塗布する方法
(3)カレンダー工程において、カレンダーロールの線圧を上げる方法
(1)の方法は、紙厚が低下するという欠点を有しているうえ、十分な効果が得られるものではない。(2)の方法は、十分な効果が得られない。(3)の方法は、紙厚が低下するという欠点を有しているうえ、線圧を過度に上げるとカレンダー焼けにより見栄えが悪化する場合がある。
特願平9−136495号公報(特許請求の範囲) 特開平11−48667号公報(特許請求の範囲)
本発明の目的は、表面の平滑性が高く、表面に粘着剤を塗工してフィルムを貼着した場合に、貼着したフィルムとの間に表面の凹凸が原因となって挟み込まれる空気の量がごく微少なアルバム原紙を提供することにある。
本発明者等は鋭意研究の結果、少なくとも1の表層に含まれる灰分の含有量を所定の範囲とすることにより、所定の表面粗度を有する平滑性の高いアルバム原紙が得られることを見出し本発明を完成するに到った。
上記課題を解決する本発明は、以下に記載するものである。
〔1〕 2以上の紙層からなるアルバム原紙において、少なくとも1の表層が灰分を5〜35質量%含有し、前記表層の表面粗度が10〜14μmであるアルバム原紙。
〔2〕 前記表層が乾燥紙力増強剤をパルプ固形分100質量部に対して0.1〜3.5質量部含有する〔1〕に記載のアルバム原紙。
〔3〕 前記表層を形成するパルプのフリーネスが250〜450mlである〔1〕又は〔2〕に記載のアルバム原紙。
〔4〕 灰分がタルクである〔1〕乃至〔3〕のいずれかに記載のアルバム原紙。
本発明のアルバム原紙は、少なくとも1の表層に含まれる灰分の含有量が所定範囲であるので、表面平滑性に優れる。本発明のアルバム原紙の表面に粘着剤を塗工し、フィルムを貼着してアルバム台紙とした場合には、フィルムの剥離と貼着を行っても表面の凹凸が原因となってアルバム台紙とフィルムとの間に挟み込まれる空気の量が少ないため、良好な外観を維持できる。
本発明のアルバム原紙は、少なくとも第1の表層と、第2の表層とからなるが、必要により中層を設けてもよい。アルバム原紙を構成する層は、第1の表層と第2の表層の間に1の中層を有する3層であってもよいが、中層を2〜7層設けた合計で4〜9層であることが好ましい。
アルバム原紙の少なくとも1の表層は、必須成分として灰分を5〜35質量%含有するが、表層における灰分の含有量は5〜30質量%とすることがより好ましく、5〜20質量%とすることが特に好ましい。5質量%未満では、表面の平滑性を十分高めることができず、35質量%を超えると、含有量に見合う効果が得られず、むしろ不経済になる。
灰分としては、例えば、酸化チタン(TiO2)、亜鉛華(ZnO)、リトポン(ZnO+BaSO4)、鉛白(2PbCO3・Pb(OH)2)、炭酸カルシウム(CaCO3)、硫酸バリウム(BaSO4)、クレー(Al2O3・2SiO2・H2O)、シリカ(SiO2またはSiO2・nH2O)、タルク(3MgO・4SiO2・H2O)、水酸化アルミニウム(Al(OH)3)等を挙げることができる。中でも、タルクを使用することが好ましい。
灰分の平均粒径は3〜15μmとすることが好ましく、5〜12μmとすることがより好ましい。3μm未満では、抄造の際に灰分が排水に流出してしまうため歩留まりが悪くなる傾向があり、15μmを超えると得られる原紙の表面粗度が高くなる傾向がある。
本発明のアルバム原紙においては、上記灰分を含有する表層(以下、単に上記表層と省略する)の表面粗度を10〜14μmとするが、好ましくは10〜13μmである。表層の表面粗度は、表層に含まれる灰分の含有量を上記範囲内で調製することによりかかる範囲とすることができる。
なお、従来製造されているアルバム原紙の表面粗度は14〜18μmであり、本発明のアルバム原紙は、灰分の含有量を上記範囲とすることにより表面粗度を上記範囲とすることが可能となったものである。
上記表層を構成するパルプのフリーネス(カナダ標準濾水度)は、250〜450mlとすることが好ましく、300〜450mlとすることがより好ましい。250ml未満では、濾水性が悪いため、生産性が悪くなり、450mlを超えると、表面粗度が高くなる。パルプのフリーネスは、原料パルプの叩解度を変えることにより上記範囲内とすることができる。
上記表層を形成するパルプとしては、広葉樹、針葉樹の樹種を問わず、晒クラフトパルプ、未晒クラフトパルプ、機械パルプ等のバージンパルプを使用できる。また、段ボール古紙、地券古紙、新聞古紙、雑誌古紙、色上古紙、ケント古紙、コート古紙、上質古紙等の古紙パルプを、アルバム原紙に要求される強度や見栄えなどに応じて用いることができる。
上記表層には、抄造の際に灰分の歩留まりを向上させるため、乾燥紙力増強剤を配合することが好ましい。
乾燥紙力増強剤としては、例えば、アクリルアミド−ビニルモノマー共重合体、アクリルアミド−ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体等のカチオン性モノマーとアクリルアミドとの共重合体、マンニッヒ変成ポリアクリルアミド、ホフマン分解ポリアクリルアミド等の両性ポリアクリルアミド系紙力増強剤;ポリアミドエピクロロヒドリン系紙力増強剤;澱粉、酸化澱粉、カルボキシメチル化澱粉等の澱粉;植物ガム;ポリビニルアルコール;カルボキシメチルセルロース等を挙げることができる。中でも、両性ポリアクリルアミド系紙力増強剤を用いることが好ましい。
上記表層における乾燥紙力増強剤の含有量としては、パルプ固形分100質量部に対して0.5〜3.5質量部とすることが好ましく、0.7〜3.0質量部とすることがより好ましい。乾燥紙力増強剤の含有量が0.5質量部未満では、灰分の歩留まり向上効果が不十分となり、3.5質量部を超えると添加量に見合う効果が得られにくい。
上記表層には、灰分、乾燥紙力増強剤以外の添加剤が含まれていてもよい。添加剤としては、例えば、硫酸バンド、サイズ剤、湿潤紙力増強剤、消泡剤等を挙げることができる。
本発明のアルバム原紙を構成する上記表層以外の紙層(中層及び他の表層)に使用するパルプの種類は、上記表層と同様のものを用いることができる。また、上記表層以外の紙層は、公知の添加剤を含んでいても良い。
アルバム原紙のJISP−8124に基づく坪量は、100〜400g/m2とすることが好ましく、120〜340g/m2とすることがより好ましい。
アルバム原紙のJISP−8118に基づく厚さとしては、120〜480μmとすることが好ましく、140〜410μmとすることがより好ましい。
本発明のアルバム原紙は、以下の工程により、公知の多層抄き抄紙機を用いて製造できる。
(1) パルプを水に分散させて得たスラリーに、必要により灰分、乾燥紙力増強剤等の薬剤を添加して混合し、第1の表層、中層、第2の表層用の原料を製造する。
(2) それぞれの紙料をワイヤー上で抄紙し、抄き合わせる。
(3) 加圧ロールによりプレスし、水分を除去する。
(4) ドライヤーシリンダーにて乾燥し、必要によりカレンダーにより薬剤を塗工する。
(5) リールに巻き取り、アルバム原紙を得る。
本発明のアルバム原紙を使用したアルバム台紙の一例の断面図を図1に示す。アルバム台紙100は、アルバム原紙1と、アルバム原紙1の表面に塗工した粘着剤からなる粘着剤層5と、フィルム3とからなる。アルバム原紙1は、第1の表層7、中層9、第2の表層11の3層からなる。第1の表層7は、灰分の含有量と、粘着剤を塗工した表面13の表面粗度が上記範囲内である。粘着剤層5を形成する粘着剤としては、アルバム台紙に使用する公知の粘着剤が使用できる。フィルム3としては、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等の公知の透明フィルムが使用できる。
次に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。(以下、kg/tはパルプトンあたりの有姿での薬品添加量を表す。)
実施例1〜7、比較例1〜5
叩解した広葉樹材クラフトパルプ(LBPK)60質量部と、上白古紙パルプ40質量部とを混合し、原料を調製した。この原料に、タルク(日本タルク株式会社製SW)、乾燥紙力増強剤として両性ポリアクリルアミド(ハリマ化成株式会社製ハーマイドRB32)、硫酸バンド40kg/t、酸性ロジンエマルジョンサイズ剤(固形分50質量%)8kg/tを添加し、第1層用原料とした。地券古紙70質量部と、段ボール古紙30質量部とを混合した原料に、硫酸バンド30kg/tを添加し、第2〜5層用原料とした。第1層〜第5層用原料を円網多層抄き方式の抄紙機に供給し、抄紙速度を180m/分として5層抄きアルバム原紙を抄紙し、プレス、乾燥した後、リールに巻き取った。
得られた原紙の第1層におけるタルク及び乾燥紙力増強剤の含有量、第1層を構成するパルプのフリーネス、第1層側表面の表面粗度を表1、2に示す。なお、乾燥紙力増強剤の含有量は、第1層のパルプ固形分100質量部に対する値を示す。パルプのフリーネスは、カナダ標準濾水度試験機により測定した。表面粗度は、JIS B0601に準拠して測定した値の10点平均値を示す。アルバム原紙は、いずれも坪量240g/m2、厚さ290μmであった。
得られたアルバム原紙の第1層側表面に、アクリル系粘着剤を斜め格子状のパターンで塗布した後、粘着剤塗布面にポリエステルフィルムを貼着し、アルバム台紙を得た。アルバム台紙のフィルムの剥離と貼着を各10回行った後、アルバム原紙の表面の凹凸とフィルムの貼り合わせについて、以下の基準で評価した。結果を併せて表1及び2に示す。
評価基準
◎:表面が平坦で、フィルムの貼り合わせが均一である。
○:表面の凹凸がややあるが、空気の挟み込みはない。
△:表面の凹凸が目立ち、空気の挟み込みが一部分である。
×:表面の凹凸が多く目立ち、空気の挟み込みが激しい。
Figure 2005264369
Figure 2005264369
本発明のアルバム原紙を使用したアルバム台紙の一例を示す断面図である。
符号の説明
1 アルバム原紙
3 フィルム
5 粘着剤層
7 第1の表層
9 中層
11 第2の表層
13 表面
100 アルバム台紙

Claims (4)

  1. 2以上の紙層からなるアルバム原紙において、少なくとも1の表層が灰分を5〜35質量%含有し、前記表層の表面粗度が10〜14μmであるアルバム原紙。
  2. 前記表層が乾燥紙力増強剤をパルプ固形分100質量部に対して0.1〜3.5質量部含有する請求項1に記載のアルバム原紙。
  3. 前記表層を形成するパルプのフリーネスが250〜450mlである請求項1又は2に記載のアルバム原紙。
  4. 灰分がタルクである請求項1乃至3のいずれかに記載のアルバム原紙。
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