JP2005261020A - 充電制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 充電に要する時間を短縮し、二次電池の充電状態や種類に応じて最適な充電時間を設定することができる充電制御装置を提供する。
【解決手段】 差分電圧検出回路12によって二次電池15の内部抵抗16によって生じる電圧降下が求められる。カウンタ回路13は定電流での充電中に、差分電圧検出回路12によって求められた電圧降下だけ端子電圧VBATが変化する時間を計測する。端子電圧VBATが電池セル17の充電目標値に達すると、カウンタ回路13は以後の経過時間を計測して、経過時間が保持した計測結果に一致すると切替回路11に対し定電流制御回路9による定電流充電を終了させる。電池セル17を満充電状態に精度よく近づけることによって、充電時間を短縮することが可能になる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、二次電池の充電制御装置に関し、より特定的には二次電池に定電流を印加して充電を行なう充電制御装置に関するものである。
近年、ノートパソコンや携帯電話等の各種の携帯端末の普及により二次電池の需要が高まっている。二次電池の代表的なものには、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などがある。中でも、リチウムイオン電池は他の2つの二次電池と比較して容量が大きいことから各種の携帯端末に用いられ、急速に用途が広がっている。
二次電池は充電により繰返し使用される。二次電池は長時間の使用が可能な満充電状態になるよう充電されることが望ましい。しかし、二次電池を満充電状態にするための充電が適切になされない場合、二次電池は特性の劣化を招くおそれがある過充電状態になる。
二次電池の充電に際しては、その二次電池に許される充電電流の範囲内で適切に設定された定電流にて充電が行われる。二次電池が充電されるのに伴って電池の端子電圧は上昇する。充電電圧が二次電池の定格電圧を超えると過充電状態となるので、定格電圧を超える前に充電を停止する。
充電を開始した時点では、電池の電圧が低い。よって、充電電流は許容電流値を超えない、ある設定値に制限されて二次電池に印加される。充電が進行して端子電圧が設定電圧まで上昇すると端子電圧が設定電圧に保持され、さらに充電が継続される。
充電が進行し端子電圧と設定電圧との差が少なくなると充電電流が減少する。充電電流が減少するほど、充電時間に対する充電電流の変化は緩やかになり、全体の充電時間は長くなる。充電電圧が設定電圧に等しくなり充電電流が0に到達する時点で充電を終了するのが理想的である。しかし、上述のように充電電流が減少するほど充電時間は長くなり、また、充電電流が微小になるほど充電電流を検出するのは困難になる。よって、定電圧での充電時には充電電流が所定の値以下に減少すると充電が終了するよう設定される。
このような充電方法は二次電池の特性を劣化することなく充電できるという特徴を有する。リチウムイオン等の二次電池は過充電や過放電に対する耐量が少ないので上述のような充電方法は特に有効である。ただし、定電圧での充電が長時間行われて電池の充電電流が微小になるほど、充電装置の内部で電流が無駄に消費される。また充電時間が長いことは電池を使用するユーザの利便性を低下させる要因になる。よって二次電池の充電時間はできるだけ短いことが望ましい。
充電時間を短くする方法として、たとえば、定電流充電の際に充電電流を大きくすることで、端子電圧が設定電圧に達するまでの時間を短縮する方法がある。この方法では、充電に要する時間は短くなるものの、充電電流が大きいため、電池の発熱等を始めとして電池の性能を劣化させるという影響を与える。したがって、充電電流を大きくして充電時間を短くすることは二次電池にとって好ましくない。
また、充電時間を短くする別の方法として、たとえば定電圧充電の際に設定電圧値を大きくすることで端子電圧が設定電圧に達するまでの時間を短縮する方法が考えられる。しかし設定電圧値を大きくした場合には電池に含まれる電解液の電気分解反応が促進され、電池寿命が極端に低下する。したがって、設定電圧値を大きくして充電時間を短くすることは二次電池にとって好ましくない。
よって、二次電池の充電に際しては充電電圧がその二次電圧の定格電圧を超えないように余裕を持たせながらできるだけ高い電圧値に設定し、設定された電圧値に達するまで一定電流にて充電を行なうことによって、定電圧での充電後の充電時間を短縮する方法が用いられる。以上のことから、定電流での充電における設定電圧値は、二次電池の充電時間や使用時間、あるいは性能劣化の防止を決定付ける重要な要因となる。
しかしながら、実際の二次電池は内部抵抗と電池セルとから構成される。たとえば、リチウムイオン電池の場合、過充電を防ぐための安全装置として半導体スイッチング素子やサーミスタ抵抗などが内蔵される。これらの素子の抵抗と電池セルの内部抵抗が二次電池の内部抵抗になる。
電池セルの電圧が本来の充電電圧であり、電池セルの電圧をできるだけ満充電状態の電圧に近づけることが望ましい。しかし二次電池を充電している間においては、電池セルの電圧は外部からモニタできず、電池セルの充電電圧および内部抵抗による電圧降下分とを加えた電圧が外部からモニタされる。
したがって、定電流による充電の際には二次電池の内部抵抗による電圧降下分を考慮して設定電圧値を高く設定し、端子電圧が設定電圧値に到達した後は、設定電圧値よりも低い定電圧で充電を行なうことで、充電時間を短縮しつつ二次電池が満充電状態になるように充電される充電方法がある。このような充電方法の例として、特開平6−325794号公報(特許文献1)では、定電流を二次電池に印加して端子電圧が充電目標値に達すると、さらに、予め求められた時間、定電流による充電を継続して電池セルに充電される電圧を目標値に近づけることでその後の定電圧による充電時間を減少させ、全体の充電時間を減少させる充電方法および充電器が開示される。
特開平6−325794号公報
特許文献1に開示される充電方式においては、端子電圧が充電目標値に達した後、さらに固定された時間だけ定電流が印加される。しかしながら、電池の状態によって端子電圧が設定電圧値に達するまでの時間は変化し得る。一般的に、電池に電流が印加されると電池は発熱し電池の温度は上昇する。特に、内部に抵抗素子や半導体素子を含むリチウムイオン電池の場合、温度上昇によって内部抵抗の抵抗値が上昇する。また、抵抗値は二次電池の製造時におけるばらつきによっても変化する。このため、固定された時間で充電を行なっても電池セルの電圧は精度よく目標の電圧に到達することができない。
また、特許文献1に開示される充電方式では、充電目標値および一定電流を印加する固定時間は、特定の種類の電池をもとにして求められるものである。このため、特許文献1に開示される充電方式は同種の電池には最適な充電を行なうことができるが、電池の種類が異なる場合には、過充電によって電池の寿命が短くなる、あるいは充電が不足するという課題が発生する。
本発明は、要約すれば、二次電池に充電を行なう電源回路の充電電流を変化させる充電制御装置であって、充電電流を計測して、充電電流が定電流になるように電源回路に定電流制御を行なう制御回路と、定電流の充電によって、二次電池の端子電圧と二次電池内部の電池セル電圧とに生じる電圧差を検出する差分検出回路と、定電流の充電中に端子電圧が電圧差だけ上昇する期間を求め、端子電圧が満充電値に達してから経過した経過時間が期間に一致すると、制御回路に定電流制御を停止する停止指示を行なう計測回路とを備える。
本発明の充電制御装置によれば、充電に要する時間を短縮することが可能になる。また、本発明の充電制御装置によれば、二次電池の充電状態や種類に応じて最適な充電時間を設定することができる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1の充電制御装置を含む充電装置のブロック図である。
図1を参照して、充電装置1は、交流電圧を直流電圧に変換して二次電池15に充電電流を供給する電源回路2と、電源回路2の充電電流を変化させて二次電池15に定電流を印加する充電制御装置3と、電源回路2から二次電池15に流れる充電電流を電圧に変換して充電制御装置3で充電電流の電流値を監視する抵抗4と、電源回路2から二次電池15への向きに充電電流が流れて、逆の向きに電流が流れるのを防ぐダイオード5とを備える。
電源回路2は、交流電圧を直流電圧に変換する変換回路6と、二次電池15に充電電流の供給と停止とを切換えるスイッチ7とを含む。変換回路6は、例えばトランスや、ダイオードブリッジ、コンデンサなどを組合せて構成される。また、スイッチ7は、図1においてはPチャネルMOSトランジスタとして示されるが、これに限定されるものでなく、たとえば、PNP型バイポーラトランジスタであってもよい。さらに、スイッチ7に換えて、たとえば連続的に電流値を変化させることができる回路が含まれていてもよい。
充電制御装置3は、充電電流を計測して、充電電流が定電流になるように電源回路2に定電流制御を行なう制御回路8と、定電流によって二次電池15の端子電圧と電池セル17の充電電圧との間に生じる電圧差を検出する差分電圧検出回路12と、定電流の充電によって端子電圧が電圧差だけ上昇する期間を求めるカウンタ回路13とを含む。
制御回路8は、電源回路2に定電流制御を行なう定電流制御回路9と、端子電圧VBATが満充電電圧に達するとカウンタ回路13に、端子電圧VBATが満充電電圧に達した以後の経過時間を測定するよう指示し、定電流充電が終了すると、端子電圧VBATが満充電電圧で一定になるように電源回路2を制御する定電圧制御回路10と、定電流制御回路9と定電圧制御回路10の出力のいずれかの出力をスイッチ7に伝達することで二次電池を定電流充電から定電圧充電に切り替える切替回路11とを含む。
切替回路11は、カウンタ回路13の指示によって定電流制御回路9からの出力をスイッチ7に伝達するのを遮断する。切替回路11の例としては、たとえば定電流制御回路9あるいは定電圧制御回路10の入力をベースに受けて、コレクタ出力がスイッチ7(図1ではPチャネルMOSトランジスタのゲート)に接続される、NPN型バイポーラトランジスタを用いたオープンコレクタ回路がある。
差分電圧検出回路12は、二次電池15への電流を印加しないときの端子電圧VBATと電流を印加したときの端子電圧VBATを測定して二次電池15の内部抵抗16によって生じる電圧差を求める。また、端子電圧がその電圧差だけ変化したことを検知した結果をカウンタ回路13に出力する。差分電圧検出回路12の構成および動作については後述する。
カウンタ回路13は、差分電圧検出回路12の出力を受けて一定の時間間隔で計数を行なってその計数値を保持する。カウンタ回路13は、定電圧制御回路10によって経過時間の計測が指示されると計数を開始して、計数結果が保持した計数値と一致すると、電源回路2に対する定電流制御を停止するよう切替回路11に指示する。カウンタ回路13の構成および動作については後述する。
図1の充電制御装置3について説明する。差分電圧検出回路12によって二次電池15の内部抵抗16によって生じる電圧降下が求められる。カウンタ回路13は定電流での充電中に、差分電圧検出回路12によって求められた電圧降下だけ端子電圧VBATが変化する時間を計測する。端子電圧VBATが電池セル17の充電目標値に達すると、カウンタ回路13は以後の経過時間を計測して、経過時間が保持した計測結果に一致すると切替回路11に対し定電流制御回路9による定電流充電を終了させる。電池セル17を満充電状態に精度よく近づけることによって、充電時間を短縮することが可能になる。
実施の形態1の充電制御装置および方法について、従来の充電方法と比較しながらさらに詳細に説明する。
たとえば特許文献1に開示される従来の充電方法では、二次電池の端子電圧が充電目標値に達した後、固定された期間だけ定電流が印加される。しかしながら、実際には電池の状態によって内部抵抗値が異なり、電池セルの電圧が充電目標値に達するまでの時間は変化し得る。また、その固定時間は特定の種類の電池から求められるものであるので、電池の種類が異なる場合には最適な充電を行なうことが不可能である。
これに対し、実施の形態1の充電制御装置では、差分電圧検出回路12によって、毎回の充電動作ごとに二次電池の内部抵抗による電圧降下が測定される。また、毎回の充電ごとにカウンタ回路13によって、この電圧差だけ端子電圧が変化するのに要する時間が計測される。したがって、電池の温度や製造ばらつきなどの様々な要因によって二次電池の状態が異なっても、電池セルを満充電にするための充電時間は常に最適になるように設定される。また、充電動作ごとに内部抵抗による電圧降下を測定することによって、本発明の充電制御装置は異なる種類の二次電池にも応用可能であり、汎用性が高いという利点を有する。
図2は、図1の差分電圧検出回路12の主要部の構成を示すブロック図である。
図2を参照して、差分電圧検出回路12は、電流印加前の二次電池の端子電圧と電流印加後の二次電池の端子電圧を各々保持する保持部20を含む。
保持部20は、スイッチS1と、スイッチS1のA側の出力を入力に受ける保持回路SH1と、スイッチS1のB側の出力を入力に受ける保持回路SH2と、スイッチS2と、スイッチS3とを含む。
スイッチS2はA側に選択されると保持回路SH1の出力結果が出力され、B側に選択されると保持回路SH2の出力結果が出力される。同様に、スイッチS3はA側に選択されると保持回路SH2の出力結果が出力され、B側に選択されると図1の二次電池15の端子電圧VBATが出力される。
保持回路SH1は、ノードW1と接地ノードとの間に接続されるキャパシタC1と、ノードW1に非反転入力端子が接続され、ノードW2に反転入力端子と出力が接続される差動アンプOP1を含む。
保持回路SH2は、ノードW3と接地ノードとの間に接続されるキャパシタC2と、ノードW3に非反転入力端子が接続され、ノードW4に反転入力端子と出力が接続される差動アンプOP2を含む。なお、保持回路SH2の構成は保持回路SH1と同様である。
保持回路SH1とスイッチS2は、二次電池15に電流を印加する前の端子電圧、つまり電池セル17の電圧を測定した結果を保持する第1の保持回路を構成する。また、同様に、保持回路SH2とスイッチS3は、二次電池15に電流を印加して、電池セル17の電圧と端子電圧との間に内部抵抗16による電圧降下を生じさせた後の端子電圧を測定した結果を保持する第2の保持回路を構成する。なお、スイッチS1は、第1の保持回路および第2の保持回路に共通して含まれる。
差分電圧検出回路12は、さらに、電流印加前後の端子電圧VBATの電位差を検出する差動検出部21を含む。
差動検出部21は、スイッチS3の出力端子とノードW5との間に接続される抵抗R1と、ノードW5と接地ノードとの間に接続される抵抗R2と、スイッチS2の出力端子とノードW6との間に接続される抵抗R3と、ノードW6とノードW7との間に接続される抵抗R4と、非反転入力端子がノードW5に接続され、反転入力端子がノードW6に接続され、出力がノードW7に接続される差動アンプOP3とを含む。
差分電圧検出回路12は、さらに、差動検出部21の出力結果をA側かB側のいずれかに出力するよう選択するスイッチS4と、ノードW8と接地ノードとの間に接続されるキャパシタC3と、スイッチS4のB側の出力に非反転入力端子が接続され、ノードW8に反転入力端子が接続される比較回路CPを含む。比較回路CPの出力は図1のカウンタ回路13の動作開始および動作停止を指示する信号CNTSRとして出力される。
図2の差分電圧検出回路12の動作について説明する。
スイッチS1は充電開始前にはA側に接続される。スイッチS1がA側に接続されたときの端子電圧VBATの電圧値は保持回路SH1に保持される。
なお、差分電圧検出回路12におけるスイッチS1〜S4の切り替えは、端子電圧を検知してスイッチS1〜S4を制御する、図示されない電圧検出回路によって行なわれる。ただし、スイッチS1〜S4の切り替えはこのように集中的にスイッチを制御する回路によってなされるよう限定されるものではなく、スイッチS1〜S4ごとに設けられて各々の切り替えを行なう回路であっても良い。また、このようなスイッチS1〜S4を切り替える回路は、差分電圧検出回路12の内部に設けられる必要はなく、差分電圧検出回路12の外部に設けられてもよい。
まず、充電開始前に端子電圧VBATが測定されて初期の電圧値VB1が求められる。ただし、充電開始前では、二次電池が充電装置1に接続されていない状態で電圧測定がされる場合が起こり得る。二次電池15が確実に接続されたことを検知するため、たとえば電圧検出回路はノードW0における電圧の変化を検知する。二次電池が接続されていない場合にはノードW0における電圧は開放電圧である。二次電池15が接続され、充電が行なわれるとノードW0における電圧はある値に変化する。電圧検出回路はノードW0における変化を検知すると、スイッチS1をA側に切り替える。
また、電池が接続されたことを検知する別の方法の例として、たとえばリチウムイオン電池であれば、二次電池の状態を検出するサーミスタ抵抗を含む場合が多い。サーミスタ抵抗の一方端は電流を取り出す出力端子の一方に接続され、他方端は、二次電池に出力端子と独立に設けられた検出端子に接続される。したがって、電圧検出回路は、この検出端子の電圧をモニタし、電圧変化が検知されるとスイッチS1をA側に切り替えるようにしてもよい。
次に、二次電池15に電流が印加され、端子電圧VBATが変化すると、上述の電圧検出回路または別のスイッチ切替回路によってスイッチS1はB側に接続される。充電が開始されると、端子電圧VBATは、初期の電圧値から内部抵抗16によって生じる電圧差ΔVだけ上昇する。上昇後の端子電圧VBATの電圧値は保持回路SH2に保持される。
スイッチS2,S3,S4は、電流印加前および電流印加後には、すべてA側に接続される。差動アンプOP3では保持回路SH1の出力および保持回路SH2の出力の差から電圧差ΔVを検出する。
比較回路CPおよびキャパシタC3は保持回路としての役割も有する。差動アンプOP3の出力はキャパシタC3に一旦保持される。この結果、ノードW8における電圧はΔVになる。比較回路CPから出力される信号CNTSRは、ノードW8の電圧がΔVになるとLレベルからHレベルに反転する。信号CNTSRがHレベルになると、図示されない後続のカウンタ回路13が時間計測を開始する。カウンタ回路13の動作については後述する。
なお、ノードW8において電圧がΔVになったときに信号CNTSRがHレベルに反転するようにするには、たとえば、比較回路CPの非反転入力端子に入力される電圧が反転入力端子に入力される電圧よりも高くなるように予め電圧差を設け、ノードW8における電圧が電圧差を超えると比較回路CPが動作することによって実現される。
信号CNTSRがHレベルに反転するのに応じ、スイッチS2、S3、S4はすべてB側に接続される。差動アンプOP3の反転入力端子には保持回路SH2で保持された電圧が印加される。また、差動アンプOP3の非反転入力端子には端子電圧VBATが入力される。二次電池が充電されることで端子電圧VBATはさらに上昇する。
端子電圧VBATが保持回路SH2で予め保持した電圧よりも高くなると、端子電圧VBATと保持回路SH2で予め保持した電圧との差分の電圧が差動アンプOP3から出力され、スイッチS4を介して比較回路CPの非反転入力端子に入力される。この差分の電圧が比較回路CPの反転入力の電圧、すなわちノードW8での電圧値であるΔVと等しくなった時点で、信号CNTSRはLレベルに反転する。信号CNTSRがLレベルに反転すると後続のカウンタ回路13は時間計測を停止する。信号CNTSRが二回反転する間にカウンタ回路13によって計測された時間は、端子電圧VBATが目標値に達した後にさらに定電流で充電を継続する期間として、カウンタ回路13に保持される。
図3は、図1のカウンタ回路13のブロック図である。
図3を参照して、カウンタ回路13は、時間を計測するための基準となるクロック信号を発生するクロック回路25と、クロック回路25から出力されるクロック信号CLK1と差分電圧検出回路12から出力される信号CNTSRとを受けて論理積を演算するAND回路26と、クロック回路25から出力されるクロック信号CLK2と定電圧制御回路10から出力される信号CVONとを受けて論理積を演算するAND回路27とを含む。
カウンタ回路13は、さらに、ノードW9からHレベルの電位が入力されると活性化され、AND回路26からHレベルの信号を受けて計数を行なうカウンタ28と、ノードW9からHレベルの電位が入力されると活性化され、AND回路27からHレベルの信号を受けて計数を行なうカウンタ29と、カウンタ28,29の各々の計数結果が一致するとHレベルの信号を出力するAND回路30とを含む。AND回路30の出力結果は切替回路11に入力される。
図3のカウンタ回路13の動作について説明する。
差分電圧検出回路12からHレベルの信号CNTSRを受けてカウンタ28は時間計測を開始する。カウンタ28は、クロック回路25からのクロック信号CLK1が立ち上がるとAND回路26から出力されるHレベルの信号を受けて計数を行なう。
信号CNTSRはLレベルに反転するとAND回路26から出力される信号はLレベルになり、カウンタ28での計数は終了する。カウンタ28には計数値が保持される。
なお、カウンタ29でも同様に計数値が保持されている。ただし、カウンタ29で保持される計数値は初期化された値か、あるいは前回の充電動作での計数値である。よってカウンタ29で保持する計数値はカウンタ28で保持する計数値と相違するのでAND回路30の出力はLレベルになる。
次に、端子電圧VBATが上昇して目標値に達すると定電圧制御回路10からHレベルの信号CVONが出力される。カウンタ28での計数動作と同様に、カウンタ29は、クロック回路25からのクロック信号CLK2が立ち上がるとAND回路27から出力されるHレベルの信号を受けて計数を行なう。
カウンタ29での計数値がカウンタ28で保持する計数値と同一になるとAND回路30からHレベルの信号が出力される。切替回路11は、AND回路30から出力される信号がHレベルに反転したことに応答し、定電流での充電動作を終了する。
図4は、図1の充電制御装置3の動作を説明する図である。
図4を参照して、縦軸には図1の充電装置1から二次電池15に供給される充電電流ICHRGと、二次電池15の端子電圧VBATと、電池セル17のセル電圧VCELが示される。
まず、時刻t1において充電装置1に接続された二次電池15の端子電圧VBATが差分電圧検出回路12によって測定されて初期の端子電圧VBATの電圧値VB1が確定する。
なお、時刻t1〜t2では、二次電池15に充電電流が供給されていない状態である。したがって、セル電圧VCELの電圧値と端子電圧VBATの電圧値はともにVB1である。
次に、時刻t2では、充電装置1から二次電池15に供給される充電電流ICHRGが一定電流I1になる。端子電圧VBATは時刻t2において電圧値VB1から電圧値VB2に変化する。差分電圧検出回路12は電圧値VB2を保持するとともに、電圧値VB2と電圧値VB1の電圧差ΔVを保持する。
また、時刻t2において端子電圧VBATが電圧値VB2になると、信号CNTSRがHレベルになる。カウンタ回路13はHレベルの信号CNTSRを受けて時間計測を開始する。
時刻t2以降、充電制御装置3によって、充電電流ICHRGが一定電流I1に保たれたまま二次電池15に充電が行なわれる。
時刻t3において、端子電圧VBATの電圧値がVB2からΔVだけ変化した電圧値VB3に到達したことが差分電圧検出回路12によって検知されると、差分電圧検出回路12は信号CNTSRをLレベルに反転させる。カウンタ回路13はLレベルの信号CNTSRを受けて時間計測を停止するとともに、時刻t2〜t3までの計数値を保持する。図4において、時刻t2から時刻t3までの時間変化はΔtと示される。
続いて時刻t4において、端子電圧VBATが電圧値VCVに到達したことが図1の定電圧制御回路10によって検知される。電圧値VCVとは、電池セル17が満充電状態であるときの電圧値である。定電圧制御回路10は、端子電圧VBATが電圧値VCVに達したことを検知すると、カウンタ回路13に計数を行なうよう指示する。カウンタ回路13は指示を受けて計数を開始する。
続いて時刻t5において、カウンタ回路13による計数が終了する。時刻t4〜t5までの時間はΔtであり、二次電池15に供給される充電電流ICHRGは一定電流I1である。したがって、端子電圧VBATは、時刻t5では電圧値VCV+ΔVにほぼ達する。また、時刻t5においてセル電圧VCELは電圧値VCVにほぼ達する。
時刻t5では、切替回路11によって定電圧制御回路10の出力がスイッチ7に伝達されて二次電池15には定電圧充電が行なわれる。定電圧充電を行なうときの端子電圧VBATの電圧値は電圧値VCVに設定される。電池の内部抵抗が温度上昇によって高くなると、定電流での充電が完了した時点でのセル電圧VCELは電圧値VCVよりも低い。したがって電池セルを満充電にするため、定電圧での充電が行なわれる。充電電流は徐々に減少し、時刻t6において下限値I2に到達すると充電が終了する。
図5は、図1の充電制御装置3による充電方法と従来の充電方法で充電時間を比較した図である。
図5を参照して、充電制御装置3による定電圧充電の場合のセル電圧VCEL1と充電電流ICHRG1のそれぞれの時間変化、および従来の定電圧充電の場合のセル電圧VCEL2と充電電流ICHRG2のそれぞれの時間変化が示される。
まず時刻t1以前において、セル電圧VCEL1,VCEL2および充電電流ICHRG1,ICHRG2の時間変化は図4における時刻t4以前のセル電圧VCELおよび充電電流ICHRGと同様であるので、以後の説明は繰り返さない。
時刻t1では、図示されない端子電圧VBATは電圧値VCVに到達する。このときセル電圧VCEL1,VCEL2は電圧値VCVより内部抵抗による電圧差ΔVだけ降下した電圧値VC0になる。
従来の充電方法においては時刻t1より定電圧充電が開始される。端子電圧VBATは電圧値VCVに設定されるので、充電電流ICHRG2は一定電流I1より低くなる。よって定電圧充電開始後のセル電圧VCEL2の変化は緩やかになる。セル電圧VCEL2が電圧値VCVに近づくほど充電電流ICHRG2の減少は緩やかになり、時刻t4で下限値I2に到達する。
これに対し、図1の充電制御装置3による充電方法では、端子電圧VBATが電圧値VCVに到達すると、予め求められた時間Δtだけ一定電流I1での充電が継続される。時刻t2ではセル電圧VCEL1は電圧値VCVにほぼ達する。従来の充電方法と同様に時刻t2以後に定電圧充電が行なわれるが、セル電圧VCEL1が電圧値VCVにほぼ達しているので、充電電流ICHRG1は時刻t2以後において急激に減少する。したがって充電電流ICHRG1は時刻t4よりも早い時刻t3で下限値I2に到達する。
[実施の形態2]
実施の形態2の充電制御装置は、定電流充電完了時に電池セルの充電電圧を実施の形態1の充電制御装置よりも精度良く目標値に近づけることを可能にする。二次電池に充電電流を印加すると電池の発熱による温度上昇などの理由で二次電池の内部抵抗の抵抗値が充電開始直後より上昇する。端子電圧が設定値に達する直前に二次電池の内部抵抗による電圧差が測定されることで電池セルの充電をより精度よく目標値に近づけて行なうことが可能になり、充電時間の短縮および電池の長時間の使用が可能になる。
以下、実施の形態2の充電制御装置について図1の充電制御装置3と相違する部分を中心に説明する。なお、図1の充電制御装置3と同一の符号を付した部分については名称および機能が同じであるので、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図6は、実施の形態2の充電制御装置を含む充電装置のブロック図である。
図1,図6を参照して、充電制御装置3Aは、図1の差分電圧検出回路12に換えて差分電圧検出回路12Aを含む。
差分電圧検出回路12Aは、二次電池15に充電電流を供給する期間中に、充電電流の供給停止時における二次電池15の端子電圧VBATと、充電電流の供給時の端子電圧VBATを各々測定し、各々の測定結果を保持することで二次電池15の内部抵抗16によって生じる電圧差を求める。測定される充電電流の供給時の端子電圧VBATは充電電流停止時の前後のいずれであってもよい。
図7は、図6の充電制御装置3Aの動作を説明する図である。
図7を参照して、時刻t1以前では二次電池15に電流が供給されていないため、端子電圧VBATと電池セル17のセル電圧VCELは同じ電圧値VB1である。
なお、図6の充電制御装置3Aでは充電開始前、すなわち時刻t1以前における端子電圧VBATは検出されない。
時刻t1では、図4における時刻t2以後の充電制御装置3の動作と同様に、充電制御装置3Aによって充電電流ICHRGが一定電流I1に保たれたまま二次電池15に充電が行なわれる。
続いて、時刻t2において端子電圧VBATの電圧値がVCV1であることが定電圧制御回路10によって検知される。
定電圧制御回路10は切替回路11に停止指示を送り、電源回路2から二次電池15への電流の印加が停止される。端子電圧VBATは二次電池15への電流印加が停止されることで電圧値VCV1からセル電圧VCELの電圧値VB11に降下する。差分電圧検出回路12Aでは、図2と同様に図示されない電圧検出回路によって端子電圧VBATが電圧値VCV1に達し、その後電圧が低下したことを検知してスイッチS1をA側に接続する。
差分電圧検出回路12Aでは保持回路SH1に充電電流の供給が停止された時の端子電圧VBATの電圧値VB11が取得される。
なお、スイッチS1の接続の切り替えは、上述のスイッチ制御を行なう電圧検出回路によって行なわれてもよい。また、他の手段で行なわれて良い。
続いて時刻t3では二次電池15への定電流供給が再開され、端子電圧VBATの電圧値はVCV1に上昇する。差分電圧検出回路12A内部の電圧検出回路によってスイッチS1がB側に接続されて、保持回路SH2は電圧値VCV1を取得する。また、差分電圧検出回路12Aは電圧値VCV1と電圧値VB11との電圧差ΔVを求めるとともに、差分電圧検出回路12AはHレベルの信号CNTSRを出力し、カウンタ回路13はHレベルの信号CNTSRを受けて時間計測を開始する。
時刻t3以後、差分電圧検出回路12Aは端子電圧VBATがVCV1からΔVだけ変化した電圧値VB12に到達したことを検知して、信号CNTSRをLレベルに反転させる。カウンタ回路13はLレベルの信号CNTSRを受けて時間計測を停止するとともに、時刻t3〜t4までの計数値を保持する。
続いて時刻t5において端子電圧VBATが電圧値VCVに到達したことが図6の定電圧制御回路10によって検知される。時刻t5以後の充電制御装置3Aの動作は図4における時刻t4以後の充電制御装置3の動作と同様である。よって以後の説明は繰り返さない。
図7に示されるように端子電圧VBATが電圧値VCVに達する直前に電圧差ΔVが測定されることで電池セルを満充電状態にするために必要な時間Δtが、より精度よく求められるので、図1の充電制御装置3と比較して充電時間がより短縮される。
[実施の形態3]
二次電池の充電においては、定電流で充電した後に定電圧で充電することで電池セルを限りなく満充電状態に近づける充電方法が一般的である。電池セルが満充電であるほど携帯端末等の機器を長時間使用することができるが、定電圧での充電は充電時間を長くさせる要因となり、電池を利用するユーザにとって不便を感じる原因になる。実施の形態3の充電制御装置は、このような課題を解決する。
以下、実施の形態3の充電制御装置について、図1の充電制御装置3と相違する部分を中心に説明する。なお、図1の充電制御装置3と同一の符号を付した部分については名称および機能が同じであるので、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図8は、実施の形態3の充電制御装置を含む充電装置のブロック図である。
図1,図8を参照して、充電制御装置3Bは図1の制御回路8に換えて制御回路8Aを含む。制御回路8Aは、切替回路11に換えて切替回路11Aを含む。また、図1の制御回路8における定電圧制御回路10は、図8の制御回路8Aには含まれない。充電制御装置3Bは、さらに、差分電圧検出回路12Bと、カウンタ回路13Aとを含む。
切替回路11Aは、カウンタ回路13Aの指示によって定電流制御回路9からの出力をスイッチ7に伝達するのを遮断する点において図1における切替回路11と同様である。ただし、スイッチ7に定電圧制御を行なうような信号が伝達されない点で切替回路11と異なる。
差分電圧検出回路12Bは、端子電圧VBATが満充電電圧に達したことを検知するとカウンタ回路13Aに経過時間の計測を指示する点で図1の差分電圧検出回路12と異なる。すなわち、差分電圧検出回路12Bは、図1の定電圧制御回路10における端子電圧が満充電電圧であるかどうかを検知する機能と、カウンタ回路13に指示を与える機能を包含する。
また、差分電圧検出回路12Bは、図1における時刻t5以後に端子電圧VBATを測定して、電流供給停止後の端子電圧VBATが満充電電圧とみなされる電圧の下限値に達するまでカウンタ回路13Aに計数指示を繰り返し行なう点で図1における差分電圧検出回路12と異なる。
なお、差分電圧検出回路12Bによる電圧差ΔVを検出するタイミングは図4で示される充電開始前後または図7で示される電圧値VCV付近のいずれでもよい。ただし実施の形態2において既に説明されるように、電圧値VCV付近でΔVを測定するほうが、電池セル17を精度よく満充電状態にすることができる。
カウンタ回路13Aは、差分電圧検出回路12Bの指示に応じて定電流の供給を指示し、所定の計数値を計数すると切替回路11Aに対し、定電流の供給停止を指示する点で図1のカウンタ回路13と異なる。このような動作を実現するカウンタ回路13の構成として、図示しないが図3のカウンタ28と同様に、クロック回路25と差分電圧検出回路12Bの指示を受けて計数を開始し予め内部で保持する計数値と結果が一致すると切替回路11Aに停止指示を送る第3のクロック回路が設けられる。
図9は、図8の充電制御装置3Bの動作を説明する図である。
図9を参照して、時刻t1〜時刻t5における動作は図4の時刻t1〜t5における動作と同様である。よって以後の説明は繰り返さない。
また、図9においては、充電制御装置3Bは充電開始前後で端子電圧VBATの電圧差ΔVを測定するよう示される。ただし、上述のように充電制御装置3Bは定電流供給中に端子電圧VBATの電圧差ΔVを測定しても良い。この場合、図9の時刻t1〜t5における動作は図7のt1〜t6における動作に置き換えられる。
時刻t5で定電流による充電が完了すると、充電制御装置3Bは二次電池15への充電電流ICHRGの供給を停止する。また、時刻t5では差分電圧検出回路12Bによって端子電圧VBATが制御電圧VCVF以上であるか否かが検知される。
なお、制御電圧VCVFは電圧値VCVよりも低い電圧であり、たとえば電池セル17が満充電状態であるとみなすことができる、セル電圧VCELの下限値に設定される。端子電圧VBATが制御電圧VCVF以上であれば充電完了と判断され、充電が終了する。よって、充電時間が短縮される。
図10は、図8の充電制御装置3Bの別の動作を説明する図である。
図10では、図9における時刻t5での端子電圧VBATが制御電圧VCVF以下である場合の動作について説明される。
図10を参照して、時刻t1〜t5における動作は図9の時刻t1〜t5における動作と同様である。すなわち図に示されるように時刻t1〜t5における動作は図4の時刻t1〜t5における動作と同様である。また、図示されないが時刻t1〜t5における動作は図7のt1〜t6における動作と同様であってもよい。
時刻t5において、端子電圧VBATが制御電圧VCVF以下であると差分電圧検出回路12Bによって検出されると差分電圧検出回路12Bはカウンタ回路13Aに時刻t4〜t5における計数指示とは別の計数指示を行なう。
カウンタ回路13Aは差分電圧検出回路12Bの指示を受けて、定電流を供給するための指示を切替回路11Aに送る。上述のようにカウンタ回路13Aによって所定時間計数計数動作が行なわれると、カウンタ回路13Aは切替回路11Aに定電流の供給停止の指示を送る。差分電圧検出回路12Bは再び、端子電圧VBATが制御電圧VCVF以上であるかどうかを検知する。差分電圧検出回路12B,カウンタ回路13A,切替回路11Aは端子電圧VBATが制御電圧VCVF以上になるまで上記の動作を繰り返す。時刻t6においてセル電圧VCELが制御電圧VCVFに達すると充電が終了する。図9の場合と比較して充電時間は長くなるが、定電圧制御による充電よりも短い時間で二次電池15は満充電状態に達することが可能になる。
なお、時刻t5以後における充電動作について、繰り返し行なわれる定電流の供給期間は毎回同じであると限定される必要はない。図示しないが、たとえば以下のように、差分電圧検出回路12Bにいわゆるパルス幅変調(Pulse Width Modulation)方式の制御を行なわせることで、定電流の供給期間を変化させることが可能である。
PWM方式による定電流の供給期間の変化の例について説明すると、差分電圧検出回路12Bの内部で一定周期の三角波を発生させて、三角波の電圧と端子電圧VBATとを比較する。端子電圧VBATが三角波の電圧を下回ると差分電圧検出回路12Bは切替回路11Aに電流供給を指示する。
続いて、端子電圧VBATが三角波の電圧を上回ると差分電圧検出回路12Bは切替回路11Aに電流供給停止を指示する。端子電圧VBATが制御電圧VCVF以下であれば、再び上記の動作を繰り返す。端子電圧VBATが制御電圧VCVFに近づくにつれ、電流供給期間は短くなり、最適な電圧値での充電が達成される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態1の充電制御装置を含む充電装置のブロック図である。 図1の差分電圧検出回路12の主要部の構成を示すブロック図である。 図1のカウンタ回路13のブロック図である。 図1の充電制御装置3の動作を説明する図である。 図1の充電制御装置3による充電方法と従来の充電方法で充電時間を比較した図である。 実施の形態2の充電制御装置を含む充電装置のブロック図である。 図6の充電制御装置3Aの動作を説明する図である。 実施の形態3の充電制御装置を含む充電装置のブロック図である。 図8の充電制御装置3Bの動作を説明する図である。 図8の充電制御装置3Bの別の動作を説明する図である。
符号の説明
1 充電装置、2 電源回路、3,3A,3B 充電制御装置、4 抵抗、5 ダイオード、6 変換回路、7 スイッチ、8,8A 制御回路、9 定電流制御回路、10 定電圧制御回路、11、11A 切替回路、12,12A,12B 差分電圧検出回路、13、13A カウンタ回路、15 二次電池、16 内部抵抗、17 電池セル、20 保持部、21 差動検出部、25 クロック回路、26,27,30 AND回路、28,29 カウンタ、C1〜C3 キャパシタ、CP 比較回路、OP1〜OP3 差動アンプ、R1〜R4 抵抗、S1〜S4 スイッチ、SH1,SH2 保持回路、W0〜W9 ノード。

Claims (7)

  1. 二次電池に充電を行なう電源回路の充電電流を変化させる充電制御装置であって、
    前記充電電流を計測して、前記充電電流が定電流になるように前記電源回路に定電流制御を行なう制御回路と、
    前記定電流の充電によって、前記二次電池の端子電圧と前記二次電池内部の電池セル電圧とに生じる電圧差を検出する差分検出回路と、
    前記定電流の充電中に前記端子電圧が前記電圧差だけ上昇する期間を求め、前記端子電圧が満充電値に達してから経過した経過時間が前記期間に一致すると、前記制御回路に前記定電流制御を停止する停止指示を行なう計測回路とを備える、充電制御装置。
  2. 前記差分検出回路は、
    前記端子電圧を測定して、第1の端子電圧と第2の端子電圧とを保持する保持部を含み、
    前記保持部は、
    前記二次電池に前記定電流が供給されていないときに前記第1の端子電圧を取得する第1の保持回路と、
    前記二次電池に前記定電流が供給されているときに前記第2の端子電圧を取得する第2の保持回路とを有し、
    前記保持部から前記第1,第2の端子電圧を受けて前記電圧差を出力する差動増幅回路と、
    前記電圧差を保持する第3の保持回路をさらに含む、請求項1に記載の充電制御装置。
  3. 前記差分検出回路は、
    充電開始前の前記端子電圧を前記第1の端子電圧として取得するよう前記保持部に指示し、充電開始直後の前記端子電圧を前記第2の端子電圧として取得するよう前記保持部に指示する電圧検出回路をさらに含む、請求項2に記載の充電制御装置。
  4. 前記差分検出回路は、
    前記制御回路によって前記定電流での充電中に前記満充電値より低い測定開始電圧値に前記端子電圧が達したことが検知されて前記定電流の供給が停止されると前記第1の端子電圧を取得するよう前記保持回路に指示し、前記制御回路によって前記電源回路に前記定電流の供給が指示されると前記第2の端子電圧を取得するよう前記保持回路に指示する電圧検出回路をさらに含む、請求項2に記載の充電制御装置。
  5. 前記計測回路は、
    前記差分検出回路によって前記端子電圧が前記第1の端子電圧から前記第2の端子電圧に変化したことが検知されると時間計測を開始し、前記差分検出回路によって前記端子電圧が前記第2の端子電圧から前記電位差だけ上昇したことが検知されると前記時間計測を終了させて前記期間を求める第1の計測回路と、
    前記端子電圧が前記満充電値に達すると前記制御回路から計測開始の指示を受けて前記経過時間を計測する第2の計測回路と、
    前記第1,第2の計測回路の測定結果が一致すると前記制御回路に前記停止指示を行なう指示回路とを含む、請求項1に記載の充電制御装置。
  6. 前記計測回路は、
    前記期間の経過後に前記端子電圧が満充電状態の最低値に達するまで、前記制御回路に前記定電流制御の停止と再開を一定時間ごとに繰り返して行なわせる第3の計測回路をさらに含む、請求項5に記載の充電制御装置。
  7. 前記制御回路は、
    前記期間の経過後に前記端子電圧が前記満充電値を保つように前記電源回路に対して定電圧制御を行なう定電圧制御回路を含む、請求項1に記載の充電制御装置。
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