JPH07123604A - 二次電池の充電装置 - Google Patents

二次電池の充電装置

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JPH07123604A
JPH07123604A JP26930393A JP26930393A JPH07123604A JP H07123604 A JPH07123604 A JP H07123604A JP 26930393 A JP26930393 A JP 26930393A JP 26930393 A JP26930393 A JP 26930393A JP H07123604 A JPH07123604 A JP H07123604A
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battery
charging
temperature
voltage
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JP26930393A
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English (en)
Inventor
Kenji Takahashi
健司 高橋
Toru Sugawara
徹 菅原
Kenichiro Tsuru
憲一朗 水流
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Resonac Corp
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ニッケル・カドミウム電池、ニッケル・水素電
池、小形シール鉛電池等、種々の充電特性を有する二次
電池を、二次電池の種類によらず、また電池の履歴に関
係なく、同一の充電装置において、二次電池を短時間
で、ほぼ100%充電できる充電装置を提供する。 【構成】二次電池の電池電圧、電池温度を測定する測定
手段を持ち、パルス電流による充電における充電休止時
の電池電圧の変化、又は充電中の電池温度、電池温度の
変化により充電制御をする充電装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニッケル・カドミウム
電池、ニッケル・水素電池、小形シール鉛電池等の密閉
形二次電池の充電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポータブル機器の電源として主に用いら
れている二次電池には、ニッケル・カドミウム電池、及
び小形の密閉形鉛電池がある。これらの二次電池を充電
するにはそれぞれの二次電池に適した充電方法で充電し
なければならない。図9はニッケル・カドミウム電池の
充電特性を示し、充電末期に生じる電池電圧の降下特
性、すなわち電池電圧の変化率が正から負に変化するピ
ーク電圧を検出し、ピーク電圧から電池電圧が下がった
ことを検出して充電電流を制御している。図10は小形
の密閉形鉛電池の充電特性を示し、電池電圧が一定電圧
に達すると充電電流を制御している。また、最近はニッ
ケル・水素電池が盛んに使われるようになった。このニ
ッケル・水素電池は、ニッケル・カドミウム電池に比
べ、電池電圧の変化が少ない、充電において温度上昇が
大きいという特徴がある。このように様々な電池があ
り、それぞれ電池により充電特性が異なる。この充電特
性の違いから、従来はニッケル・カドミウム電池、小形
シール鉛電池、ニッケル・水素電池を充電するには、そ
れぞれ専用の充電器を用いていた。
【0003】また、同一電池であっても二次電池は、そ
の保存状態によって電極が不活性化する。この不活性化
が進んだ二次電池を充電すると、充電特性は正常なもの
と異なる。例えば、充電したときにピークが出現すべき
範囲に現れず、電圧が徐々に上昇してしまう。あるい
は、充電開始直後(数分以内)に第1のピークが現れ、
その後、充電完了地点で再び第2のピークが現れること
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来技術に
よると、ニッケル・カドミウム電池、ニッケル・水素電
池、小形の密閉形鉛電池それぞれの専用の充電器が必要
であり、また電池の履歴によって、例えばニッケル・カ
ドミウム電池の充電方式として広く普及している−ΔV
検出充電方式の充電装置で長期保存の電池等を充電した
場合、−ΔVを検出することができず過充電になった
り、充電開始時に−ΔVを検出して充電が完了したもの
として充電を停止し、必要な充電を行うことができない
という欠点があった。
【0005】本発明の目的は、電池の種類、電池の履歴
を問わず、過充電、及び充電不足を生じることなく、短
時間にほぼ100%確実に充電できる充電装置を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、電池から得られる情報として電池温
度、及び電池電圧をサンプリング手段によってサンプリ
ングし、マイクロコンピュータによって充電制御を行う
ものであり、電池温度、電池電圧を常に監視し、いずれ
かにより制御を行うものであり、電池の種類によって設
定値を変えることなく充電制御が行える。
【0007】また充電電流の違い、接触抵抗、電池の履
歴による内部抵抗の上昇等により、充電時の電池電圧は
異なる。そこで、電池電圧のサンプリングをパルスの休
止時に行う。これにより、電池の状態に関係なく電池電
圧の監視が行える。
【0008】さらに二次電池の充電特性は、周囲温度に
よって変化する。例えば、温度が高ければ、充電末期の
ピークは現れにくくなる。そこで、制限温度、設定値を
周囲温度に応じて変化させ充電を行う。
【0009】しかし、周囲温度が高い場合、電池性能を
劣化させないためには、あまり設定値を高温にすること
はできない。そこでこの場合、設定値を変更し、さらに
充電電流を小さくし電池温度の上昇を抑え充電を行う。
【0010】
【作用】二次電池の充電が進行し完全充電に接近し始め
ると、電池電圧は急速に上昇し始める。これは、活性材
料がますます充電状態に変換されるからである。二次電
池が完全充電状態に近づき、その活性材料の90〜95
%程度が化学的に変換されると、酸素が発生し始める。
これは電池内部圧力の上昇を起こし、また二次電池の温
度が上昇する。そして、電池電圧の降下が起こる。この
電池電圧と電池温度の両方を監視することにより、如何
なる種類の電池であっても、また電池の履歴に関係な
く、充電不足や過充電を生じさせることなく、確実に且
つ十分に充電することができる。また、一般にΔVの充
電器では、ノイズ等の誤動作による充電完了の検出を防
止するため、ΔVの値は大きくとってある。そのため過
充電になる可能性がある。しかし、本発明によればニッ
ケル・水素電池のように電圧変化が少ない電池において
も、電池電圧に合わせて電池温度をサンプリングしてい
るため電池に合わせて充電制御が行え、過充電の心配は
ない。
【0011】また、本発明のように、充電休止時の電池
電圧をサンプリングし充電制御を行うため、−ΔV検出
充電方式の充電装置に設けている、充電初期に−ΔVを
検出してしまい充電完了になることを防止するΔV禁止
の制御を行う必要がない。
【0012】また、周囲温度により制御温度、設定値、
及び充電電流を変えてやることにより、温度の変化の影
響を受けることなく、また電池にダメージをあたえるこ
となく、二次電池を十分に充電することができる。
【0013】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明を実施する充電装置の一実施例の概略
構成を示すブロック図である。1はニッケル・水素電池
等の二次電池の電池パックであり、パック内部には二次
電池11、及び温度センサ12が内蔵されている。2は
マイクロコンピュータであり、電池パックより電池温
度、及び電池電圧がアナログ・デジタル変換器により読
み込まれる。また、読み込んだ電池温度、電池電圧をマ
イクロコンピュータ2は処理を行い、制御回路3を介し
てスイッチ回路をON、OFFすることによってパルス
の制御をし、充電をコントロールしている。
【0014】図2は本発明になる充電装置の電子回路の
一実施例である。図において図1と同一の記号は同じ回
路または部品を示す。2のマイクロコンピュータはCP
U(セントラル・プロセッシング・ユニット)21、メ
モリ22、出力ポート23、入力ポートのA/D変換器
(アナログ・デジタル変換器)24等を内蔵しており、
電池11の電圧、及び温度の信号をA/D変換器24に
入力する。この入力をCPU21及びメモリ22によっ
て信号処理し、出力ポート23のA及びBに出力信号を
発生する。ここで温度センサ12として、温度によって
抵抗値が変化するサーミスタを使用しているが、これに
限定されることはなく、例えば熱電対を使用してもよ
い。13は固定抵抗であり温度センサ12に電流を供給
している。
【0015】3の制御回路はトランジスタ31,32、
抵抗33,34で構成しており、マイクロコンピュータ
2からの出力信号によって、スイッチ回路5,5’のO
N、及びOFFを制御している。スイッチ回路5,5’
としてはトランジスタが適しており、スイッチ回路5が
ONのときは電池11に定電流の充電電流が流れ、スイ
ッチ5’がONのときは電池11の自己放電分を補うト
リクル電流が電池11に流れる。
【0016】インバータ回路4はパルス幅制御回路4
1、トランジスタ42、トランス43、シャントレギュ
レータ44、ポトカプラ45、抵抗46,47で構成し
ており、定電圧の直流電圧を出力している。パルス幅制
御回路41は三角波発生回路、電圧比較回路、基準電圧
発生回路などからなり、最近はこれらの回路を1チップ
にまとめた集積回路が製品化されているので、このチッ
プの利用で容易に回路を組める。ホトカプラ45からの
入力信号と前記三角波とを比較し、その差に対応するパ
ルス幅の出力がパルス幅制御回路41から発生するの
で、この出力パルスの幅の時間だけトランジスタ42が
ONしてトランス43にパルス電流が流れる。トランジ
スタ43の出力電圧を整流して得られる直流電圧が設定
値になっていれば、その状態の制御を保つ。前記直流電
圧が設定値になっていない場合は、すなわち抵抗46と
47の中間点の電圧がシャントレギュレータ44の基準
電圧と一致しないとホトカプラ45に流入する電流が変
化し、それにパルス幅制御回路41が対応して出力パル
ス幅を変え、その結果、前記直流電圧が設定値になる。
なお、シャントレギュレータ44もパルス幅制御回路4
1と同様に集積回路として製品化されており、等価的に
は基準電圧発生回路と演算増幅器の構成で表される。ま
た、制御の方法は記載した方式に限定されることなく、
ホトカプラの代わりにトランス43にもう1つ巻線を設
けて、それから帰還をかける等の構成も本願に含まれる
のは勿論である。直流の定電圧を得るには必ずしもイン
バータ回路を使用しなくとも達成できるが、小形の充電
装置にするためには一番大きな部品であるトランスを小
さくする必要があり、インバータ回路によって高周波化
することでトランスの寸法を非常に小さくできるという
効果がある。6の整流回路はダイオード61,62とコ
ンデンサ63,64からなる公知の回路である。このう
ちダイオード62は高周波用の素子を使用する必要があ
る。
【0017】7は定電流回路であり、抵抗71に流れる
電流によって発生する電圧と定電圧特性を有するツェナ
ーダイオード73の両端の電圧とを比較し、この両電圧
が同じになるようにトランジスタ72が制御する。抵抗
71に流れる電流I、抵抗値をR71、ツェナー電圧を
Z 、トランジスタ72のエミッタ・ベース間電圧をV
ebとすると次式が成り立つ。
【0018】 I=(VZ −Veb)/R71 (1) なお、抵抗74はツェナーダイオード73とトランジス
タ72に電流を供給している。(1)式には負荷(本回
路では電池11)の項が含まれず、負荷を定電流で充電
できる。実際の充電時には前述のスイッチ回路5をON
させるので、充電電流Io は次式で示される。
【0019】 Io =(TO N /(TO N +TO F F ))*I (2) ここで、TO N :スイッチ回路5のON時間 TO F F :スイッチ回路5のOFF時間 それゆえ、電池11の充電電流Io はマイクロコンピュ
ータ2からの出力信号によってスイッチ回路5のON、
OFF時間を制御して変更することができる。さらに簡
単な回路構成にする場合にはトランジスタ72とスイッ
チ回路5とを1つのトランジスタで兼用することが可能
である。また、7の定電流回路の構成として別な実施例
もあり、ツェナーダイオードの代わりに整流用のダイオ
ードや前述のシャントレギュレータを利用してもよい
し、トランジスタ72としてはバイポーラ形の他に電界
効果形のトランジスタも使える。
【0020】要するに本願はインバータ回路4で直流の
定電圧電源を形成し、それから定電流を作り、更にスイ
ッチ回路5で該定電流をON、OFFして電池11をパ
ルス充電する構成であり、電池11の電圧は充電休止期
間中にマイクロコンピュータ2で検出してスイッチ回路
5を制御するので以下の効果がある。
【0021】(1)高周波のインバータ回路を利用して
いるので商用周波数の場合よりトランスの形状を大幅に
小さくでき、充電器も小型化できる。
【0022】(2)定電圧及び定電流化しているので、
交流電源の変動の影響を受けない。
【0023】(3)電池への充電電流値はマイクロコン
ピュータによるスイッチ回路の制御によって容易に変更
できる。
【0024】(4)定電流のパルス充電であるので、ス
イッチ回路5のON時間の積算から正確な充電量が容易
に求められる。
【0025】(5)電池の電圧は充電電流が流れていな
い期間に検出するので、充電電流、電池の内部抵抗、電
池と接続する接続端子の接触抵抗等の影響を受けず正確
な値が得られ、正確な充電制御ができる。
【0026】図3は本発明の充電制御アルゴリズムを示
すフローチャートである。充電装置で充電を行うに二次
電池を接続し充電をスタートすると、マイクロコンピュ
ータ2は、電池パックの温度センサ12によって測定さ
れた電池温度が、設定内にあるかの判断Ta ≧To ≧T
b (Ta :充電可能上限温度、To :電池温度、Tb
充電可能下限温度)を行う。電池温度が設定外であれば
温度異常により充電を行わない。ここで設定温度は、電
池の性能、充電器の使用状況により設定を行う。本実施
例ではTa =40℃、Tb =0℃とした。次に電池電圧
の測定を行い、設定電圧値以下かの判定する。設定電圧
以下であれば予備充電(例えば10ms充電)を行う。
これを数回(例えば3回)繰り返しても設定電圧を超え
ない場合は電池異常により充電を行わない。設定電圧
は、充電する電池の組数にあった設定をする必要があ
る。
【0027】電池温度、電池電圧が充電装置設定値をク
リアした場合、二次電池に対して充電電流を決定し、パ
ルス電流により充電を開始する。充電開始時に電池温度
が高い場合には、電流値を変更する。例えば、通常の設
定を100%とした場合、電流値を50%とし、電池の
制限温度の値を高くする。これにより充電による温度上
昇を抑え、かつ高温においても充電が行える。この電流
値の変更は、パルス間隔の変更、つまりマイクロコンピ
ュータによるスイッチのON、OFFにより簡単に行え
る。
【0028】充電が開始されると、マイクロコンピュー
タ2が電池パック内蔵の温度センサ12によって測定さ
れた電池温度を読み込み、制限温度との比較To ≧Tc
(To :電池温度、Tc :制限温度上限値)を行う。こ
の制限温度を超えた場合は、充電を停止する。温度Tc
は本実施例の場合、充電可能温度を0〜40℃と設定し
たので、これより15℃高い55℃とした。次にマイク
ロコンピュータに読み込まれた電池温度データにより、
温度上昇を検出してΔTo ≧ΔTa (ΔTo :電池温度
の変化率、ΔTa :温度上昇上限)の判定を行い、これ
を満足した場合、充電完了と判断しトリクル充電に切り
替える。本実施例の場合、温度上昇上限ΔTa の値を1
分間に2℃とした。
【0029】次にパルス充電の休止時に、二次電池の電
池電圧をマイクロコンピュータが読み込み、電圧降下の
判定ΔV≧Va (Va :電圧設定値)を行う。電圧降下
が設定値以上になった場合、急速充電からトリクル充電
に移行する。電圧設定値Vaは周囲温度が20℃の場合
は10〜20mV/セルが適当であり、本実施例では2
0mV/セルとした。また、電池電圧の設定値以上に電
圧降下が起こらない場合でも、平行状態がある時間継続
した場合には、同時にトリクル充電に移る。本実施例で
はt=10分とした。
【0030】この電池温度、電池電圧の判定を繰り返
し、To ≧Tc 、ΔTo ≧ΔTa 、またはΔV≧Va
あるいは一定時間以上電池電圧の平行状態が継続の条件
が得られた場合、マイクロコンピュータが充電停止指令
信号を出しトリクル充電に移る。また、本実施例の場
合、充電完了検出後、トリクル充電に移行したが、充電
を停止してもかまわない。
【0031】充電電流は図4に示すパルスによる。T1
はパルス充電ON期間、T2 は充電休止期間である。こ
の充電休止期間T2 で電池電圧のサンプリングを行う。
パルスのON、OFFはマイクロコンピュータによるス
イッチ回路の制御によって行うため、充電電流の変更は
容易に行える。本実施例の場合T1 を9ms、T2 を1
msとしたが、マイクロコピュータにより変更可能であ
る。
【0032】次に前記実施例の充電装置により、実際に
ニッケル・カドミウム電池、ニッケル・水素電池、シー
ル鉛電池を用いて充電を行った試験例について説明す
る。
【0033】図5は周囲温度20℃、充電電流1.0A
で充電を行った充電特性であり、(a)はニッケル・カ
ドミウムで電池(公称容量700mAh)、(b)はニ
ッケル・水素電池(公称容量1100mAh)、(c)
はシール鉛電池(2Ah/20HR)である。(a)は
ニッケル・カドミウム電池の充電特性であり、曲線Aは
充電時の電池電圧、曲線A’はパルス休止時の電池電
圧、曲線Bは電池温度である。急速充電からトリクル充
電への移行は、曲線A’のパルス休止時の電池電圧が2
0mV降下したところでなっており、ニッケル・カドミ
ウム電池の制御は、図3のフローチャートにおける−Δ
V≧Va でされた。(b)はニッケル・水素電池の充電
特性であり、曲線Cは充電時の電池電圧、曲線C’はパ
ルス休止時の電池電圧、曲線Dは電池温度である。図の
ようにニッケル・カドミウム電池に比べ電池電圧の変化
が少なく、20mVの電圧降下が得られない。しかし、
温度上昇により充電状態を制御することが可能であり、
曲線DよりΔTo ≧ΔTa で制御されている。(c)は
シール鉛電池の場合である。曲線Eは充電時の電池電
圧、曲線E’はパルス休止時の電池電圧ある。充電開始
後、電池電圧がピークに達し、平行状態が10分間継続
したところでトリクル充電に移行した。このように電池
の種類によって、それぞれ適した制御によってトリクル
充電に移行している。
【0034】また、それぞれの電池を放電した場合、ニ
ッケル・カドミウム電池697mAh(1.0C放
電)、ニッケル・水素電池1074mAh(1.0C放
電)、シール鉛電池1.93Ah(0.1A放電)の放
電容量が得られた。
【0035】図6は周囲温度20℃で、ニッケル・カド
ミウム電池を充電したものである。曲線Fは製造後10
サイクル充放電を行った電池を、曲線Gは200サイク
ル程度充放電を行った電池を本充電装置で充電した電池
電圧である。曲線F′,G′は、それぞれの電池のパル
ス充電休止時の電池電圧の変化である。充電時の電池電
圧は10サイクルと200サイクルでは差が現れている
が、パルス充電休止時の電池電圧の変化はサイクルによ
る差がほとんど見られない。充電はどちらの電池も同様
に、20mVの電池電圧の降下によって制御がされてい
る。充電時の電池電圧では、図のように200サイクル
の充放電を行った電池が早く降下しており、これによっ
て充電制御を行った場合充電量に差がでる。
【0036】図7は、周囲温度5,20,35℃とした
とき本充電装置によりニッケル・カドミウム電池を充電
した場合の充電特性である。曲線A’は周囲温度20
℃、曲線H’は周囲温度5℃、曲線I’は周囲温度35
℃のパルス休止時の電池電圧である。周囲温度20℃で
は充電量が公称容量103%、周囲温度5℃では101
%、周囲温度35℃では108%と周囲温度が変化して
も過充電することなく充電が行われている。なお、充電
装置の設定値は表1のように設定(周囲温度により設定
値変化)した。
【0037】
【表1】
【0038】図8は、周囲温度40℃のときニッケル・
水素電池を充電したものであり、曲線J,Kは電池電
圧、曲線L,Mは電池温度、曲線N,Oは充電電流であ
り、それぞれ前者がパルス充電によるもの(本実施例の
充電装置と同様に、充電ON時間9ms、充電OFF時
間1msのパルスで充電を行い、充電量100%で充電
終了とした)、後者が本発明の充電装置によるものであ
る。図の曲線Lよりパルス充電によるものは、充電量1
00%で74℃まで上昇しており、電池特性の劣化をま
ねくおそれがある。そこで本発明では、周囲温度が高い
場合、充電電流を第1の充電電流から第2の充電電流に
変え、制限温度も第1の制限温度から第2の制限温度変
え充電を行う。本実施例の場合、第2の充電電流500
mA、第2の制限温度60℃とした。これにより、図の
曲線Mのように温度上昇が抑えられ、100%の充電
(本実施例の場合102%でΔTによる充電制御がされ
た)が可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、如何なる種類の電池に
おいても、充電不足や過充電を生じることなく、また、
充電休止時の電池電圧を測定するため、電池の履歴によ
る影響を防止でき、確実に且つ十分に充電できる。
【0040】また本発明では、制限温度、設定温度を二
次電池の周囲温度に応じて変えるため、温度変化の影響
を受けることなく、二次電池をほぼ100%確実に充電
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロック回路図である。
【図2】本発明の一実施例を示す詳細回路図である。
【図3】本発明のフローチャート図である。
【図4】本発明の充電装置の充電電流を表す図である。
【図5】本発明の充電装置による充電特性を示す図であ
る。
【図6】本発明の充電装置による充電特性を示す図であ
る。
【図7】本発明の充電装置による充電特性を示す図であ
る。
【図8】本発明の充電装置による充電特性を示す図であ
る。
【図9】ニッケル・カドミウム電池の充電特性を示す図
である。
【図10】シール鉛電池の充電特性を示す図である。
【符号の説明】
1は電池パック、11は二次電池、12は温度センサ、
13は固定抵抗、2はマイクロコンピュータ、21はC
PU、22はメモリ、23は出力ポート、24はA/D
変換器、3は制御回路、31,32はトランジスタ、3
3,34は抵抗、4はインバータ回路、41はパルス幅
制御回路、42はトランジスタ、43はトランス、44
はシャントレギュレータ、45はポトカプラ、46,4
7は抵抗、5はスイッチ回路、5’はスイッチ回路、6
は整流回路、61,62はダイオード、63,64はコ
ンデンサ、71は抵抗、72はトランジスタ、73はツ
ェナーダイオード。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二次電池をパルス波形をなす電流により充
    電する充電装置において、二次電池の電池温度、及びパ
    ルスの休止時の電池電圧をサンプリングするサンプリン
    グ手段、サンプリング値を更新、記憶する手段、サンプ
    リング値と記憶値を比較する比較手段をもち、前記サン
    プリング手段によってサンプリングされた電池温度が制
    御温度を超えるか、あるいはサンプリングされた電池温
    度の変化量が設定値を超えた場合、またはサンプリング
    された電池電圧が一定時間以上変化しないか、あるいは
    サンプリングされた電池電圧の電圧降下が設定値以上に
    なった場合、充電を停止するか、微少電流に切り換える
    ことを特徴とする二次電池の充電装置。
  2. 【請求項2】パルス幅制御回路、該制御回路に帰還をか
    ける帰還回路、トランス、トランジスタを構成要素とし
    て直流定電圧を得るインバータ回路、基準電圧発生素
    子、抵抗、トランジスタを構成要素として、前記インバ
    ータ回路から定電流を作成する定電流回路、前記定電流
    をON及びOFFするスイッチ回路、該スイッチ回路が
    遮断状態のとき、すなわち電流の充電休止期間のときに
    電池電圧の値をマイクロコンピュータに取り込み、該マ
    イクロコンピュータによって、前記スイッチ回路のON
    及びOFFを制御することを特徴とする請求項1記載の
    二次電池の充電装置。
  3. 【請求項3】前記サンプリング手段によってサンプリン
    グされた充電開始時の電池温度により、充電停止、ある
    いは微少電流切り換えるための制限温度及び電池電圧の
    設定値が変化することを特徴とする請求項1記載の二次
    電池の充電装置。
  4. 【請求項4】前記サンプリング手段によってサンプリン
    グされた充電開始時の電池温度が高温の場合、制限温度
    を第1の制限温度から第2の制限温度に変化させ、かつ
    充電電流を第1の充電電流から第2の充電電流に切り換
    え充電することを特徴とする請求項1記載の二次電池の
    充電装置。
JP26930393A 1993-10-28 1993-10-28 二次電池の充電装置 Pending JPH07123604A (ja)

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