JP2003348765A - 充電装置および充電制御回路 - Google Patents

充電装置および充電制御回路

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JP2003348765A
JP2003348765A JP2003164412A JP2003164412A JP2003348765A JP 2003348765 A JP2003348765 A JP 2003348765A JP 2003164412 A JP2003164412 A JP 2003164412A JP 2003164412 A JP2003164412 A JP 2003164412A JP 2003348765 A JP2003348765 A JP 2003348765A
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Yuichi Yamada
裕一 山田
芳夫 〆木
Yoshio Shimeki
Koshin Kageyama
弘進 影山
Takashi Sato
高史 佐藤
Yoshihiko Kizu
祐彦 木津
Toshiaki Yamamoto
俊昭 山本
Hiroshi Yamaki
宏志 山木
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過充電を防ぎながら、蓄電池を満充電に近い
状態に保つ充電装置を提供する。 【解決手段】 電源入力に応じて、定電圧・定電流によ
りバッテリを充電する充電手段を備え、電源入力が停止
したときにはバッテリからの放電電流を負荷に供給する
充電装置において、充電手段の動作の停止および再開を
指示する充電制御手段と、バッテリの温度を測定する温
度測定手段と、温度測定手段による測定結果に応じた基
準電圧値とバッテリの端子間電圧とを比較し、端子間電
圧が基準電圧値を下回ったことを検出する電圧検出手段
と、電圧検出手段による検出結果に応じて計時動作を開
始し、所定時間の経過後に充電制御手段に再開を指示す
る計時手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子計算機などに備え
られたバッテリを充電する充電装置および充電制御回路
に関するものである。近年、データを保全するために、
バックアップ用のバッテリを備えた電子計算機が増加し
ている。このような用途では、鉛蓄電池を連続トリクル
充電で使用する場合が多い。しかし、鉛蓄電池は過充電
に弱いため、充電方式や環境温度などの使用条件によっ
てはバッテリの寿命が短くなることがある。このような
場合には、バッテリを頻繁に交換する必要が生じ、利用
者の費用負担が大きくなる。このため、バッテリを過不
足なく充電し、バッテリの寿命を十分に活用することが
可能な充電方式が必要とされている。
【0002】
【従来の技術】図7に、従来の充電回路を適用した電子
計算機の電源装置の構成例を示す。図7において、電源
装置は、フィルタ201とサーキットブレーカ202と
を介して交流電源をAC/DC変換部203に入力して
直流に変換し、得られた直流電源をDC/DC変換部2
04を介して負荷205に供給するとともに、充電回路
210に供給し、内部に備えられたバッテリ101の充
電を行う構成となっている。
【0003】また、図7において、電源制御部206
は、交流電源のオン/オフに応じて、AC/DC変換部
203とDC/DC変換部204と充電回路210との
動作を制御する構成となっている。図7において、充電
回路210は、交流電圧が印加されている状態では、上
述した電源制御部206からの指示に応じてトランジス
タ212がオフ状態となり、AC/DC変換部203か
らの直流電流の供給を受けて、定電圧回路213,定電
流回路214およびダイオード215を介してバッテリ
101を充電する。一方、交流電圧がオフの状態では、
逆に上述したトランジスタ212がオン状態となり、ダ
イオード216を介してバッテリ101からの放電電流
をDC/DC変換部204を介して負荷205に供給す
る構成となっている。
【0004】このように、定電圧回路213および定電
流回路214を介して鉛蓄電池211を充電する構成の
充電回路210は、充電電流を特に制御する必要がな
く、簡易な構成で充電回路210を実現できることか
ら、ラップトップコンピュータなどによく用いられてい
る。なぜなら、この構成の充電回路210を用いた場合
には、バッテリ101の端子間電圧が低い状態では定電
流でバッテリ101が充電され、その後、バッテリ10
1が満充電に近づくと、バッテリ101のインピーダン
スの増大に伴って、微小電流によるトリクル充電に自動
的に切り替わり、バッテリ101を常に満充電に保って
おくことができるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成の充電回
路を用いた場合には、電源装置に交流電圧が印加されて
いる限り、バッテリ101はトリクル充電される。した
がって、トリクル充電時の充電電流がバッテリ101の
自己放電電流を上回っていると、バッテリ101は過充
電状態となってしまう。このため、従来は、トリクル充
電時の充電電流がほぼ自己放電による放電電流と等しく
なるように、充電回路210の各部の容量などを設計し
ていた。
【0006】しかしながら、鉛蓄電池の動作特性は、自
身の温度に大きく依存するから、設計時に想定した環境
温度と異なる温度で使用した場合などには、トリクル充
電時の充電電流が放電電流を上回ってしまい、鉛蓄電池
の寿命を縮めてしまう可能性があった。一方、トリクル
充電による過充電を防ぐための技法として、特開平2−
70239号公報『無人車の自動充電方法』で開示され
た技術がある。
【0007】この技法は、上述した構成の充電回路から
鉛蓄電池に流れ込む充電電流および鉛蓄電池の端子間電
圧を監視し、充電電流が所定の閾値以下となったとき
に、鉛蓄電池が満充電状態になったと判断して充電を停
止し、鉛蓄電池の端子間電圧が所定の閾値以下となった
ときに充電を再開するものである。
【0008】このように、鉛蓄電池の充電状態に応じて
充電を停止/再開することにより過充電を防ぐととも
に、鉛蓄電池をほぼ満充電状態に保つことが可能であ
る。しかしながら、トリクル充電時に流れる充電電流は
例えば1mA程度の微小な電流であるため、このような微
小電流を高精度で測定することは非常に困難である。ま
た、この技法においては、鉛蓄電池の動作特性の温度依
存性が考慮されていない。
【0009】このため、上述した技法を適用した場合に
おいても、充電電流の測定誤差のために、あるいは、バ
ッテリを使用する環境の違いによる充電電流の差異のた
めに、過充電状態を見過ごしてしまう可能性があった。
本発明は、過充電を防ぎながら、蓄電池を満充電に近い
状態に保つ充電装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電源
入力に応じて、定電圧・定電流によりバッテリを充電す
る充電手段を備え、電源入力が停止したときにはバッテ
リからの放電電流を負荷に供給する充電装置において、
充電手段の動作の停止および再開を指示する充電制御手
段と、バッテリの温度を測定する温度測定手段と、温度
測定手段による測定結果に応じた基準電圧値とバッテリ
の端子間電圧とを比較し、端子間電圧が基準電圧値を下
回ったことを検出する電圧検出手段と、電圧検出手段に
よる検出結果に応じて計時動作を開始し、所定時間の経
過後に充電制御手段に再開を指示する計時手段とを備え
たことを特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、電源入力に応じて、定
電流によりバッテリを充電する充電手段を備え、電源入
力が停止したときにはバッテリからの放電電流を負荷に
供給する充電装置において、充電手段の動作の停止およ
び再開を指示する充電制御手段と、バッテリの端子間電
圧と所定の基準電圧値とを比較し、端子間電圧が基準電
圧値に達したときに、バッテリの満充電状態を検出した
として、充電制御手段に停止を指示する充電検出手段
と、充電制御手段による停止指示の出力に応じて計時動
作を開始し、停止時間の経過後に充電制御手段に再開を
指示する計時手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、電源入力に応じて、定
電圧・定電流によりバッテリを充電する充電手段と、バ
ッテリの温度を測定する温度測定手段と、温度測定手段
による測定結果に応じた基準電圧値とバッテリの端子間
電圧とを比較し、端子間電圧が基準電圧値を下回ったこ
とを検出する電圧検出手段とを備えた充電装置であっ
て、電源入力が停止したときにはバッテリからの放電電
流を負荷に供給する充電装置を、制御する充電制御回路
において、充電手段の動作の停止および再開を指示する
充電制御手段を有し、電圧検出手段による検出結果に応
じて計時動作を開始するとともに、所定時間の経過後に
充電動作の再開を指示する計時手段の再開指示に応じ
て、充電制御手段は、充電手段の動作を再開させること
を特徴とする。
【0013】請求項4の発明は、電源入力に応じて、定
電流によりバッテリを充電する充電手段と、バッテリの
端子間電圧と所定の基準電圧値とを比較し、端子間電圧
が基準電圧値に達したときに、バッテリの満充電状態を
検出したとして、充電の停止を指示する充電検出手段と
を備えた充電装置であって、電源入力が停止したときに
はバッテリからの放電電流を負荷に供給する充電装置
を、制御する充電制御回路において、充電手段の動作の
停止および再開を指示する充電制御手段を有し、充電制
御手段による停止指示の出力に応じて計時動作を開始す
るとともに、停止時間の経過後に充電動作の再開を指示
する計時手段の再開指示に応じて、充電制御手段は、充
電手段の動作を再開させるを備えたことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1の発明では、電圧検出手段が、温度測
定手段による測定結果に応じた基準電圧とバッテリの端
子間電圧とを比較することにより、バッテリの特性の温
度依存性を考慮しながらバッテリの放電状態を正確に評
価し、更に、計時手段によって所定の時間の経過を検出
することにより、バッテリの充電を再開すべき時点を検
出して、充電を再開することができる。
【0015】請求項2の発明では、充電検出手段からの
指示に応じて充電制御手段が充電手段の動作を停止する
ことにより、バッテリが満充電となったときに、充電手
段を停止することができる。その後、計時手段によって
所定の停止時間の経過を検出することにより、バッテリ
の充電を再開すべき時点を検出して、充電を再開する。
これにより、バッテリ101を常に満充電に近い状態に
保持することができる。
【0016】請求項3の発明では、電圧検出手段による
検出結果に応じて計時手段が計時動作を開始し、所定時
間の経過後に、この計時手段による再開指示が出力され
るので、バッテリの端子間電圧が温度測定手段による測
定結果に応じた基準電圧を下回ってから、更に所定時間
の経過後にバッテリの充電が開始される。これにより、
バッテリの特性の温度依存性を考慮しながらバッテリの
放電状態を正確に評価し、バッテリの充電を再開すべき
時点を検出して、充電を再開することができる。
【0017】請求項4の発明では、充電検出手段からの
指示に応じて充電制御手段が充電手段の動作を停止し、
その後、計時手段による所定の停止時間の経過に応じ
て、充電制御手段が充電手段の動作を再開させる。この
ように、バッテリが満充電となったときに、充電手段を
停止させ、バッテリの充電を再開すべき時点を検出し
て、充電を再開することにより、バッテリ101を常に
満充電に近い状態に保持することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1に、本発明を適用する充電装置
の構成例を示す。なお、図1において、図7に示した電
源装置の各部と同一のものについては、同じ符号を付し
て示した。図1において、充電装置は、図7に示した充
電回路210に電流検出回路220とタイマ231と充
電制御部232とを付加し、電流検出回路220による
検出結果に応じて充電制御部232がタイマ231を起
動し、このタイマ231からの通知に応じて、充電制御
部232が定電圧回路213および定電流回路214か
らなる充電手段の動作を制御する構成となっている。
【0019】上述した電流検出回路220は、抵抗22
1による電圧降下を増幅器222が増幅し、この増幅器
222の出力と電圧生成部223からの基準電圧Vf1 と
を比較器224が比較した結果を検出結果として充電制
御部232に送出する構成となっている。ここで、上述
したように、定電圧・定電流で鉛蓄電池を充電した場合
の充電電流は、図2に示すように、鉛蓄電池の端子間電
圧が所定の値V1となるまで一定の値icを取り、その後、
鉛蓄電池のインピーダンスの増大に応じて単調に減少
し、満充電となったのちは1mA程度の微小電流となる
(図2において、点線で示した)。
【0020】図2に示した充電電流の変化は、鉛蓄電池
の動作特性によるものであるから、充電電流が所定の値
(例えば50mA)を下回った時点を検出すれば、その時
点から所定の時間が経過した時点に、バッテリが満充電
になると推定することができる。この場合は、上述した
電圧生成部223は、トリクル充電時の充電電流よりも
大きい電流値(例えば50mA)に相当する電圧値を基準
電圧Vf1 として生成して比較器224に入力し、比較器
224は、増幅器222の出力が基準電圧Vf1 を下回っ
たときに論理“1”を出力して、該当する電流を検出し
た旨を示す構成とすればよい。
【0021】また、充電制御部232は、充電制御手段
に相当するものであり、該当する電流を検出した旨の検
出結果の入力に応じて、所定の時間T1をタイマ231に
セットするとともにこのタイマ231を起動し、タイマ
231から時間T1が経過した旨の通知を受けたときに、
定電圧回路213および定電流回路214の動作の停止
を指示する構成とすればよい。
【0022】上述した時間T1としては、図2に示すよう
に、充電電流が上述した閾値Vf1 に相当する電流値ith
からトリクル充電時の微小電流itrまで変化するのに要
する時間に相当する値を設定すればよい。このようにし
て、電流検出回路220による検出結果に応じて、充電
制御部232とタイマ231とが動作することにより、
充電電流の値と経過時間との組み合わせで満充電となる
時刻を推定し、バッテリの充電を停止することができる
から、バッテリが過充電状態となることを防ぐこと可能
となる。この場合は、図2に実線で示したように、充電
電流が電流値ithとなってから時間T1が経過したとき
に、充電電流の電流値は『0』となる。
【0023】ここで、一般に、50mA程度の電流値は正
確に検出することが可能であり、また、図2に示したよ
うに、この付近では、充電電流の変化が急峻であること
から、電流検出回路220により、該当する時点を高精
度かつ確実に検出することが可能である。したがって、
満充電となる時点を高精度に推定し、確実に検出するこ
とができる。
【0024】このようにして充電を停止したのちに、充
電制御部232は、別の時間T2をタイマ231にセット
するとともに再びタイマ231を起動し、このタイマ2
31からの時間T2の経過を示す通知に応じて、充電制御
部232が定電圧回路213および定電流回路214の
動作の再開を指示する。
【0025】これにより、充電制御部232とタイマ2
31とによって計時手段の機能を実現し、充電を停止し
てから所定の時間の経過後にバッテリ101の充電を再
開することができる。上述した時間T2として、例えば、
バッテリ101の自己放電によって端子間電圧が満充電
時の95%程度まで低下するのに要する時間を設定すれ
ば、バッテリ101をほぼ満充電の状態に保つことがで
きる。
【0026】上述したようにして、バッテリ101を間
欠的に充電することにより、バッテリ101をほぼ満充
電状態に保つとともに、過充電を防ぐことが可能であ
る。この場合は、トリクル充電を続けた場合のように、
常に満充電としておくことはできないが、バッテリの容
量の95%程度まで充電されていれば、通常の用途では
十分である。一方、この技法によれば、過充電を確実に
防ぐことができるから、バッテリの寿命を十分に活用す
ることを可能とする効果があり、これにより、バッテリ
の交換回数を削減し、利用者の費用負担を軽減すること
ができる。
【0027】また、バッテリの温度に応じて、充電停止
・再開を制御することにより、バッテリの動作環境をも
考慮して、より確実に過充電を防ぐことができる。図3
に、本発明にかかわる充電装置の実施形態を示す。図3
において、充電装置は、図1に示した充電装置のタイマ
231に代えて、電圧検出回路240と温度測定部25
0とを付加し、温度測定部250による測定値に応じ
て、電流検出回路220および電圧検出回路240で用
いる基準電圧Vf1, Vf2を変更する構成となっている。ま
た、充電制御部232は、電流検出回路220および電
圧検出回路240による検出結果に応じて、定電圧回路
213および定電流回路214の動作を制御する構成と
なっている。
【0028】電圧検出回路240は、比較器241によ
り、バッテリ101の端子間電圧と電圧生成部242か
らの基準電圧Vf2 と比較し、端子間電圧が基準電圧Vf2
を下回ったときに論理“1”を出力して、充電制御部2
32に送出する構成となっている。この電圧検出回路2
40において、上述した電圧生成部242の一端は接地
されており、他端から基準電圧Vf2 を出力して比較器2
41に入力する構成となっている。また、この電圧生成
部242の接地点には、温度測定部250による測定結
果に対応する電圧値が印加されており、この接地点の電
位を変動させることにより、基準電圧Vf2 の値を変動さ
せる構成となっている。
【0029】また、電流検出回路220の電圧生成部2
23の接地点にも上述した温度測定部250の出力が印
加されており、同様にして、上述した基準電圧Vf1 の値
を変動させる構成となっている。また、図3において、
温度測定部250は、サーミスタ251の出力と所定の
基準電圧Vf3 との差を差動増幅器252によって増幅
し、この差動増幅器252の出力を電流検出回路220
および電圧検出回路240に送出する構成となってい
る。
【0030】この基準電圧Vf3 としては、例えば、通常
の室温(摂氏20度程度)におけるサーミスタ251の
出力電圧に相当する電圧値を設定すればよい。また、上
述した電圧検出回路240の電圧生成部242は、接地
点に0Vの電位が印加された状態では、基準電圧Vf2 と
して、例えば、通常の室温において満充電の95%に相
当する端子間電圧の値を生成すればよい。
【0031】一方、電流検出回路220の電圧生成部2
23は、接地点に0Vの電位が印加された状態では、基
準電圧Vf1 として、例えば、通常の室温におけるトリク
ル充電時の充電電流itrに相当する電圧値を生成すれば
よい。この場合は、バッテリ101の温度の上昇に応じ
て、差動増幅器252の出力電圧は単調に低下し、これ
に伴って基準電圧Vf1, Vf2はともに増大する。一方、バ
ッテリ101の温度の低下に応じて差動増幅器252の
出力電圧は上昇するから、これに応じて基準電圧Vf1, V
f2は逆に低下する。
【0032】このように、電流検出回路220および電
圧検出回路240は、バッテリ101の温度の変動によ
り、トリクル充電時の充電電流値および満充電と判断で
きる端子間電圧が変動した場合においても、満充電とな
った時点および再充電が必要となった時点をそれぞれ確
実に検出することが可能である。
【0033】また、充電制御部232は、トリクル充電
時の充電電流を検出した旨の検出結果の入力に応じて、
定電圧回路213および定電流回路214の動作の停止
を指示し、端子間電圧が低下した旨の検出結果の入力に
応じて、定電圧回路213および定電流回路214の動
作の再開を指示すればよい。
【0034】このように、バッテリ101の動作特性の
温度依存性を考慮して、電流検出回路220および電圧
検出回路240による充電検出および放電検出のための
閾値を変更することにより、様々な環境に適応して、バ
ッテリ101の充電動作を適切に制御することが可能と
なる。これにより、バッテリの使用環境にかかわらず、
常に、バッテリを満充電に近い状態に保つとともに、過
充電を確実に防ぐことができるから、バッテリの寿命を
十分に活用することが可能となる。
【0035】ところで、バッテリを定電流回路214の
みで充電する場合には、充電動作の停止および再開を制
御することが不可欠である。以下、バッテリ101を定
電流回路214のみで充電する場合について説明する。
図4に、本発明を適用する充電装置の構成例を示す。
【0036】図4において充電装置は、図7に示した従
来の充電回路210から定電圧回路213を除去し、代
わりにタイマ231と充電制御部232と電圧検出回路
240とを付加し、この電圧検出回路240による検出
結果とタイマ231からの通知とに応じて、充電制御部
232が定電流回路214の動作を制御する構成となっ
ている。
【0037】この場合は、電圧検出回路240の電圧生
成部242は、基準電圧Vf2 としてバッテリ101の満
充電状態に相当する電圧値Vmを生成し、比較器241
は、バッテリ101の端子間電圧が基準電圧Vf2 に達し
たときに論理“1”を出力して充電制御部232に通知
すればよい。
【0038】また、この通知に応じて充電制御部232
は、充電手段104に相当する定電流回路214に充電
動作の停止を指示するとともに、タイマ231に所定の
時間T2を設定して起動し、このタイマ231からの通知
に応じて、定電流回路214に充電動作の再開を指示す
ればよい。
【0039】ここで、タイマ231に設定する時間T2と
しては、図1に示した実施例と同様に、バッテリ101
の端子間電圧が充電を開始するべき値(例えば満充電時
の95%)まで低下するのに要する時間を設定すればよ
い。この場合は、図5に点線で示すように、定電流imが
バッテリ101に流入するので、これに応じて、図5に
太い実線で示すように、充電を開始すると端子間電圧は
直線的に増大し、上述した電圧値Vmに達したときに、満
充電であると判断して即座に充電が停止される。その
後、時間T2が経過して、バッテリ101の自己放電によ
り端子間電圧が低下したときに、再び充電が開始され
る。
【0040】このように、電圧検出回路240からの通
知に応じて充電制御部232が、定電流回路214によ
る充電動作を再開させることにより、バッテリ101を
過不足なく充電することができる。このようにして定電
流回路を制御することにより、バッテリを常に満充電に
近い状態に保つとともに、過充電を防ぐことができるか
ら、バッテリの寿命を十分に活用することが可能とな
り、利用者の費用負担を軽減することができる。
【0041】更に、バッテリの温度を考慮して充電動作
を制御することにより、より確実に過充電を防ぐことが
できる。図6に、本発明にかかわる充電装置の別実施形
態を示す。図6において充電装置は、図4に示した充電
装置に温度測定部250を付加し、温度測定部250の
出力に応じて、電圧検出回路240の基準電圧Vf2 を変
更するとともに、充電制御部232がタイマ231に設
定する時間T2の値を変更する構成となっている。
【0042】すなわち、図3に示した実施例と同様に、
電圧検出回路240の電圧生成部242の接地点に温度
検出部250の出力を印加するとともに、この温度検出
部250の出力を充電制御部232に通知する構成とな
っている。また、充電制御部232は、図3に示した実
施例と同様に、温度測定部250によってバッテリ10
1の温度が通常の室温よりも高い旨が通知された場合は
時間T2を短縮し、逆に、温度が低い旨が通知された場合
には時間T2を延長すればよい。
【0043】これにより、温度による端子間電圧および
放電電流の違いに応じて、充電を停止する時点および充
電を停止している期間の長さを調整することができる。
このようにして、バッテリの充電動作をバッテリの温度
に応じて制御することにより、過充電を確実に防ぐとと
もに、バッテリを常に満充電に近い状態に保つことが可
能となる。これにより、バッテリの動作環境にかかわら
ず、バッテリの寿命を十分に活用することができるか
ら、過酷な環境でコンピュータを利用する場合において
も、バッテリの交換回数を削減することができ、利用者
の費用負担を軽減することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、バッテリ
を間欠的に充電することにより、バッテリが過充電状態
で放置されることを防ぐととにも、満充電に近い状態に
保つことができるから、バッテリの寿命を十分に活用す
ることを可能とし、利用者の費用負担を軽減することが
できる。更に、バッテリの端子間電圧および温度を調べ
てバッテリの充電状態を評価し、この評価結果に応じて
充電動作の停止および再開を制御することにより、バッ
テリの過充電を確実に防ぐとともに、満充電に極めて近
い状態に保つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する充電装置の構成例を示す図で
ある。
【図2】充電電流の変化を示す図である。
【図3】本発明にかかわる充電装置の実施形態を示す図
である。
【図4】本発明を適用する充電装置の構成例を示す図で
ある。
【図5】バッテリの端子間電圧および充電電流の時間変
化を示す図である。
【図6】本発明にかかわる充電装置の別実施形態を示す
図である。
【図7】従来の充電回路を適用した電子計算機の電源装
置の構成図である。
【符号の説明】
101 バッテリ 201 フィルタ 202 サーキットブレーカ 203 AC/DC変換部 204 DC/DC変換部 206 電源制御部 210 充電回路 212 トランジスタ 213 定電圧回路 214 定電流回路 215,216 ダイオード 220 電流検出回路 221 抵抗 222 増幅器 223,242 電圧生成部 224,241 比較器 231 タイマ 232 充電制御部 240 電圧検出回路 250 温度測定部 251 サーミスタ 252 差動増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 影山 弘進 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 佐藤 高史 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 木津 祐彦 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 山本 俊昭 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 山木 宏志 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5G003 AA01 BA01 CA03 CA14 CB01 CB06 CC02 DA05 DA07 DA18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源入力に応じて、定電圧・定電流によ
    りバッテリを充電する充電手段を備え、前記電源入力が
    停止したときには前記バッテリからの放電電流を負荷に
    供給する充電装置において、 前記充電手段の動作の停止および再開を指示する充電制
    御手段と、 前記バッテリの温度を測定する温度測定手段と、 前記温度測定手段による測定結果に応じた基準電圧値と
    前記バッテリの端子間電圧とを比較し、前記端子間電圧
    が前記基準電圧値を下回ったことを検出する電圧検出手
    段と、 前記電圧検出手段による検出結果に応じて計時動作を開
    始し、所定時間の経過後に、前記充電制御手段に再開を
    指示する計時手段とを備えたことを特徴とする充電装
    置。
  2. 【請求項2】 電源入力に応じて、定電流によりバッテ
    リを充電する充電手段を備え、前記電源入力が停止した
    ときには前記バッテリからの放電電流を負荷に供給する
    充電装置において、 前記充電手段の動作の停止および再開を指示する充電制
    御手段と、 前記バッテリの端子間電圧と所定の基準電圧値とを比較
    し、前記端子間電圧が前記基準電圧値に達したときに、
    前記バッテリの満充電状態を検出したとして、前記充電
    制御手段に前記停止を指示する充電検出手段と、 前記充電制御手段による停止指示の出力に応じて計時動
    作を開始し、停止時間の経過後に前記充電制御手段に再
    開を指示する計時手段とを備えたことを特徴とする充電
    装置。
  3. 【請求項3】 電源入力に応じて、定電圧・定電流によ
    りバッテリを充電する充電手段と、前記バッテリの温度
    を測定する温度測定手段と、前記温度測定手段による測
    定結果に応じた基準電圧値と前記バッテリの端子間電圧
    とを比較し、前記端子間電圧が前記基準電圧値を下回っ
    たことを検出する電圧検出手段とを備えた充電装置であ
    って、前記電源入力が停止したときには前記バッテリか
    らの放電電流を負荷に供給する前記充電装置を、制御す
    る充電制御回路において、 前記充電手段の動作の停止および再開を指示する充電制
    御手段を有し、 前記電圧検出手段による検出結果に応じて計時動作を開
    始するとともに、所定時間の経過後に前記充電動作の再
    開を指示する計時手段の前記再開指示に応じて、前記充
    電制御手段は、前記充電手段の動作を再開させることを
    特徴とする充電制御回路。
  4. 【請求項4】 電源入力に応じて、定電流によりバッテ
    リを充電する充電手段と、前記バッテリの端子間電圧と
    所定の基準電圧値とを比較し、前記端子間電圧が前記基
    準電圧値に達したときに、前記バッテリの満充電状態を
    検出したとして、充電の停止を指示する充電検出手段と
    を備えた充電装置であって、前記電源入力が停止したと
    きには前記バッテリからの放電電流を負荷に供給する前
    記充電装置を、制御する充電制御回路において、 前記充電手段の動作の停止および再開を指示する充電制
    御手段を有し、 前記充電制御手段による停止指示の出力に応じて計時動
    作を開始するとともに、停止時間の経過後に充電動作の
    再開を指示する計時手段の前記再開指示に応じて、前記
    充電制御手段は、前記充電手段の動作を再開させるを備
    えたことを特徴とする充電制御回路。
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