JP2005238445A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全面ワイパーでのワイピング時顔料インクが染料インク吐出口に入り込まないようにする。
【解決手段】全面ワイパーを斜めにして、染料チップを先に拭く。全面ワイパーに屈曲部を設け、屈曲部で先に拭かれる部分と後に拭かれる部分にワイパーが分かれ(部材は1部材)、染料チップを先に拭く。
【選択図】図1−1

Description

本発明は、被記録媒体に記録ヘッドよりインクを吐出させ記録を行う、インクジェット記録装置に関するものである。
インクジェット記録装置は、いわゆるノンインパクト記録方式の記録装置であり、記録時に騒音がほとんど生じず、高速な記録と様々な被記録媒体に対する記録とが可能であるという特徴を有している。このようなことから、インクジェット記録装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、ワードプロセッサ等の記録機構を担う装置として広く採用されている。
このようなインクジェット記録装置に搭載される記録ヘッドにおける代表的なインク吐出方式としては、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いたもの、レーザー等の電磁波を照射してインクを発熱させ、この発熱による作用でインク滴を吐出させるもの、あるいは発熱抵抗体を有する電気熱変換素子によってインクを加熱し、膜沸騰の作用によりインク滴を吐出させるものなどが知られている。
これらのうち、電気熱変換素子を用いたインクジェット記録ヘッドは、電気熱変換素子を記録液室内に設け、これに記録信号である電気パルスを供給して発熱させることによりインクに熱エネルギーを与え、そのときの記録液の相変化により生じる記録液の発泡時(沸騰時)の気泡圧力を利用して、微小な吐出口からインク液を吐出させて被記録媒体に対し記録を行うものである。電気熱変換素子を用いたインクジェット記録ヘッドは、一般に、インク滴を吐出するための吐出口が開口しているノズルと、このノズルにインクを供給するインク流路および共通液室とを有している。
次に一般的なインクジェット記録ヘッドを図7に、インクジェット記録装置を図6に示して説明する。
インクジェット記録ヘッドには、ディスポ型のものやパーマネント型のものがあるが、近年対環境性、低ランニングコストなどの要求より、パーマネント型やセミパーマネント型のものが多く提案されている。これらのものは、図7に示した様に、部品点数を減らし、コストダウン、少スペース化のため、1つの支持基盤701に乗りかつ、1つの電気配線基盤702や電気配線テープ703にインクを吐出させるための電気熱変換体、電気配線、ドライバーが含まれる複数のインクジェット記録チップ704が接続されている。ここにおいて、1つの指示基板上に複数のインクジェット記録チップを配置することは、インクジェット記録チップを非常に制度良く並べることが可能となり、被記録媒体への着弾精度を向上させることにもなっている。
次にインクジェット記録装置を図6を用いて説明する。
601はインクジェット記録装置本体であり、被記録媒体602がモーター603により駆動される紙送りローラー604により任意のピッチで送られる。前記送られる被記録媒体602上をインクジェット記録ヘッド(不図示)と、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローのインクを内包した4種類のインクタンク606K、C、M、Yが装着されたキャリッジ605がガイドレール607、608に沿って被記録媒体602の送り方向と垂直方向に走査され、本体基板(不図示)から送られる電気信号と電源電圧により前記インクジェット記録ヘッド部からインクを吐出させ、被記録媒体602上に記録を行う。記録を行わない場合には、キャップ609によりインクジェット記録ヘッドの吐出口列はキャッピングされ、ゴミの付着、インクの乾燥から保護されている。しかし、インクジェット記録ヘッドでの記録を行う場合、インクジェット記録ヘッドのフェイス面に、紙粉の付着や、ミスト等によるインク付着が発生し、吐出の障害となることがあり、これを防止するため、前記キャップ609でのキャッピング前や、印字中の適当な時間にワイパー部材610で、インクジェット記録ヘッドに具されたインクジェット記録チップのフェイス面を清掃している。また、その際、インクが付着し、被記録媒体等にインクがたれてしまい、汚すことを防止するため、インクジェット記録チップ704が配された電気配線テープ703の面もワイパー部材610により拭き清掃されている。このワイパー部材610はインクジェット記録ヘッドの被記録媒体と対抗する面にインクの拭き残しが無いよう1部材で前面ふき取るようになっている。
特開平8−281968号公報
近年、インクジェット記録装置に求められる記録の性格上、キャラクターや図表などの記録が多く、その耐水性や印字品位などから、ブラックインクには上乗せ系の顔料インクを用い、写真のような画像を記録するため、その発色がすばらしい浸透系の染料インクをカラーに用いるなど、色種だけに限らず、染料インク、顔料インクが同一のインクジェット記録ヘッドの異なるノズル列から吐出されるようなことが、提案されてきている。また、ブラックとカラーの求められている性能より、ブラック顔料インクの吐出量を、カラー染料インクの吐出量より相対的に大きくし、ブラック顔料インクは、にじまず、きれいな文字を早く印刷し、カラー染料インクは美しい写真画質を印刷するような構成が多く提案されてきている。
しかしながら、前記顔料インクを用い被記録媒体上での定着を美しく、早くするためには、顔料成分を被記録媒体の中に浸透する前に被記録媒体表面上に付着させる必要がある。しかし、インクジェット記録ヘッドから吐出されるインクとして存在するためには、顔料の分散が安定するような、顔料インクの溶剤組成が必要である。したがって、一般的に顔料インクは、被記録媒体上に顔料インクを着弾させ、瞬時に上記溶剤組成のバランスが崩れ、顔料成分が被記録媒体上に定着するように設計されている。
このような顔料インクが、カラーインク内に入り込むと、溶剤の組成バランスが崩れ、顔料の分散破壊が発生し、顔料の凝集がおこる場合がある。
このようなことは、インクジェット記録ヘッドの被記録媒体と対抗する前面を拭き清掃するワイパーにより、顔料インクがワイパーを伝い染料インクの吐出列側に移動し、インクジェット記録チップ内で染料インクと混合されることでも発生する。
すると、染料インクを吐出させる吐出口、インク流路内で顔料の凝集物が発生する。通常はワイパーを行った直後に予備吐出を行い、これらの凝集物をインクジェット記録ヘッド外に排出するのであるが、凝集物が排出されにくいため、予備吐の吐出数が増加してしまい、廃インク量が増加することや、あまりにも多量のインクが押し込まれた場合、少量ではあるが染料を吐出させる側の、インクジェット記録チップ内に残ってしまう場合があった。また、顔料、染料インクに限らず特に薄い色のインクを吐出させるノズル列に濃い色のインクが入り込むことでも予備吐の量は増えてしまうこととなる。
本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、全面ワイパーでのワイピング時、顔料インクが染料インク吐出口に入り込まないようにすることができるインクジェット記録装置の提供を目的としている。
本発明は、上記課題を解決するために、
染料インクと顔料インクを含む、複数種のインクを吐出させる複数のノズル列を持ち、被記録媒体にインクを吐出させ記録を行うインクジェット記録ヘッドを設け、前記インクジェット記録ヘッドの吐出口が配された面を清掃するためのワイパーを備えたインクジェット記録装置において、前記ワイパーは1部材で複数のノズル列を拭き、前記ワイパーの拭き方向は、前記インクジェット記録ヘッドのノズル列に対し水平な方向であり、かつ、ワイパーは移動方向に対し傾斜しており、ワイパーの移動方向に対し、染料を吐出させるためのノズル列から先にワイパーにて拭き清掃を行うものである。このようにすることで、インクジェット記録ヘッドの拭かれる面でのインクの流れは、染料を吐出させる吐出口列から顔料を吐出させる吐出口列の方に行く事になる。
顔料インクを吐出させる吐出口列側に染料インクが入った場合は、もともとの顔料インク量に対し、入り込む染料インクが少ないため、凝集は起こりにくい。また、カラー染料に対し吐出量の多い顔料ブラックなどを使用する場合は、混合されたインクが吐出されやすい。
さらに複数種のインクを吐出させる複数のノズル列を持ち、被記録媒体にインクを吐出させ記録を行うインクジェット記録ヘッドを設け、前記インクジェット記録ヘッドの吐出口が配された面を清掃するためのワイパーを備えたインクジェット記録装置において、前記ワイパーは、1部材で複数のノズル列を拭き、かつ屈曲部を設け、前記ワイパー部材が拭くノズル列に時間差を設ける様にすることで、ワイパーがインクジェット記録ヘッドを拭いていない場合においても、ワイパーを伝い顔料インクが染料インクを拭くワイパーの部分に来にくくなるのである。また、実施例においても説明するが、ワイパー拭き方向に対し顔料拭き部と染料拭き部の間に屈曲部を設けるため、屈曲部のワイパー表面でのインク動きはさらに後で拭かれるほうから先に拭かれるほうに行きにくくなるのである。これらの構成は、濃い色のインクが薄い色のインクを吐出させる吐出口列に入り込むことを軽減させる対策としても非常に有利である。
本発明のインクジェット記録装置に係る上記の構成を、改めて以下(1)〜(10)に整理して示す。
(1)染料インクと顔料インクを含む、複数種のインクを吐出させる複数のノズル列を持ち、被記録媒体にインクを吐出させ記録を行うインクジェット記録ヘッドを設け、前記インクジェット記録ヘッドの吐出口が配された面を清掃するためのワイパーを備えたインクジェット記録装置において、前記ワイパーは1部材で複数のノズル列を拭き、前記ワイパーの拭き方向は、前記インクジェット記録ヘッドのノズル列の並び方向に対し水平な方向であり、かつ、前記ワイパーは染料インクを吐出させるノズル列側を拭く部分が先にヘッド面を拭くことを特徴とする。
(2)前項(1)において、前記顔料インクはブラックインクであることを特徴とする。
(3)複数種のインクを吐出させる複数のノズル列を持ち、被記録媒体にインクを吐出させ記録を行うインクジェット記録ヘッドを設け、前記インクジェット記録ヘッドの吐出口が配された面を清掃するためのワイパーを備えたインクジェット記録装置において、前記ワイパーは、1部材で複数のノズル列を拭き、かつ屈曲部を設け、前記ワイパー部材が、前記屈曲部を介しワイパー拭き方向に対し前方、後方に分かれることを特徴とする。
(4)前項(3)において、前記ワイパーに設けられた屈曲部は、前記インクジェット記録ヘッドの顔料インクを吐出させるノズル列を拭く部分と染料インクを吐出させるノズル列を拭く部分の間に配置されていることを特徴とする。
(5)前項(4)において、前記ワイパーは、前記インクジェット記録ヘッドの染料インクを吐出させる吐出口列側を先に拭き清掃することを特徴とする。
(6)前項(3)乃至(5)において、前記ワイパー部材がインクジェット記録ヘッドを拭く場合、拭き方向に重なる部分が存在することを特徴とする。
(7)前項(1)乃至(6)において、前記複数のインクは染料インクと顔料インクを含み、顔料インクのほうが染料インクに比べ吐出量が多いことを特徴とする。
(8)前項(3)乃至(7)において、前記ワイパー部材は染料インクを拭く部分から顔料インクを拭く部分に向けて傾斜していることを特徴とする。
(9)前項(1)乃至(8)において、前記ワイパー部材は、前記インクジェット記録ヘッドの吐出口が配された面全面を清掃するためのワイパー部材に加え、主にインクジェット記録チップに配されたインクを吐出させるための吐出口部周辺のみを拭き清掃するためのワイパー部材を、別に設けたことを特徴とする。
(10)前項(9)において、前記インクジェット記録ヘッドの吐出口が配され面全面を清掃するためのワイパーは、主に前記インクジェット記録チップ部を拭き清掃するためのワイパーより先にインクジェット記録ヘッド面を拭き清掃することを特徴とする。
以上説明したように、顔料インクと染料インクを含む複数種のインクを吐出させる複数のノズル列を持ち、被記録媒体にインクを吐出させ記録を行うインクジェット記録ヘッドを設け、前記インクジェット記録ヘッドの吐出口が配された面を清掃するためのワイパーを備えたインクジェット記録装置において、前記ワイパーは1部材で複数のノズル列を拭き、前記ワイパーの拭き方向は、前記インクジェット記録ヘッドのノズル列に対し水平な方向であり、かつ、ワイパーは移動方向に対し傾斜している構成にすることで、同一のワイパーを使用し拭き清掃を行うインクジェット記録装置において、ある種のインクを混合させたくないノズル列を先に拭くワイパー構成にすることで、インクジェット記録ヘッドの吐出口が配された面全体をきれいに拭き清掃し、拭き残しの蓄積による被記録媒体へのインク付着等の弊害を防ぎ、ワイパー拭きによるインク移動によるインク混合の可能性を低くすることが可能となる。また、ワイパーの途中に屈曲部を設けることによりさらに、ワイパーでのインクジェット記録ヘッド拭き清掃時のインク移動が抑制でき、インク混合に弱いインクジェット記録チップのノズル列への他インク混合を防止することが可能となるのである。上記構成をとることにより、たとえば、染料カラーインクを吐出させるインクジェット記録ヘッドのノズル列への顔料Bkインクの混合が少なくなり、予備吐の量も減り、その他顔料が染料インク内に残ってしまうという不具合も防止可能となるものである。
以下に本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて説明する。
以下に、本発明の実施例を図面を用い詳細に説明する。
(実施例1)
図2は本発明にかかるインクジェット記録ヘッドのインクジェット記録チップを含む(被記録媒体に対向した面)とワイパーの関係を示した図である。本実施例に使用されるインクジェット記録ヘッド201には顔料Bkインクを吐出させるためのインクジェット記録チップ202と、染料カラーインクを吐出させるためのインクジェット記録チップ203が設けられており、インクジェット記録チップ203にはイエロー、マゼンタ、シアンのインクを吐出させるノズル列が設けられている、これらのインクジェット記録チップは、共通の支持部材204上に貼り付け固定されており、また、インクジェット記録装置からの電気信号はインクジェット記録ヘッド201に具された電気配線基盤205を介し、共通の電気配線テープ206を通して送られるようになっている。本実施例においては、インクジェット記録ヘッド201が回復ポジションに来た時、ワイパー207(図中にはワイパー部材のみ表示)がインクジェット記録装置に設けられたモーターにより矢印の方向に移動し、インクジェット記録ヘッドを拭き清掃するようになっている。このインクジェット記録装置は図1−1、1−2、1−3の順にワイパーを移動させ清掃する。このようにワイパーを移動させることにより、染料インクを吐出させるインクジェット記録チップから先に拭くことになる。拭き清掃時ワイパーの移動方向に対し、チップ表面に残ったり、インク吐出口から引き出され、ワイパー前面に付着するインクは、図中インクの状態を101で示したとおり、染料インクを吐出させるチップ103側から顔料インクを吐出させるチップ102側に移動することになり、逆方向には動きにくいため、染料インクを吐出させるインクジェット記録チップの吐出口列の中での染料、顔料の混合が発生しにくくなるのである。
本実施例のこれまでにおいては、インクジェット記録チップが顔料染料で分かれた形態のものを説明したが、図8−1〜8−3に示すように、インクジェット記録チップ802が分かれていないものにおいても、ワイパー前面のインク801の動きに対し、同様の効果が得られる。
(実施例2)
図3は本発明の第2の実施例にかかる、インクジェット記録ヘッドを拭き清掃するためのワイパー301の斜視図であり、ワイパー301はワイパー固定部材302に固定され、インクジェット記録装置に具されたモーターにより駆動されインクジェット記録ヘッドを拭き清掃する。次に拭き清掃時における被記録媒体と対向するインクジェット記録ヘッド面とワイパーの関係を図4を用いて説明する。図4−1において、401はインクジェット記録ヘッドであり、402は顔料Bkインクを吐出させるためのインクジェット記録チップであり、403は染料カラーインクを吐出させるためのインクジェット記録チップである。前記403にはイエロー、マゼンタ、シアンインクを吐出させるための吐出口列が配されている。404は前記インクジェット記録チップ402及び403にインクジェット記録装置からのデータや駆動電圧を供給する電気配線テープ面である。405は本実施例に使用されるワイパーのインクジェット記録ヘッド面に当接される部分を模式的に表した図である。ワイパー405はインクジェット記録装置に具されたモーターにより図4−1、4−2、4−3のような順にインクジェット記録ヘッドを拭き清掃していく。その際本実施例において、インクジェット記録ヘッドに具された染料インクを吐出させるチップ403側から最初にワイパーが拭き清掃する。さらにワイパーが進んでいくと図4−2に示すように顔料ブラックを吐出させるインクジェット記録チップ402側も拭くようになるが、本実施例のワイパー405は屈曲部406を持っているため、ワイパー拭き方向前方にたまったインクは図中矢印方向に移動することとなる。屈曲部406に関しては、他の部分よりワイパー移動方向に対し角度が付いていないため、インクがワイパーに付着しにくくなる。このような構造にすることにより、ワイパー405の染料インクを吐出させるチップ403側を拭く部分408と、顔料インクを吐出させるチップ402側を拭く部分407の間に、インク残りが少ない部分(屈曲部)406が出来、かつワイパーの407部と408部の距離も広がるため、ワイパーに付いた顔料インクが染料インクを吐出させるためのチップ403のところに非常に行きにくい構成となるのである。このような構成により、顔料インク、染料インクの混合だけでなく濃い色であるブラックインクが薄い色であるカラーインクを吐出させる吐出口に入り込まない構成にもなるものである。
(実施例3)
実施例2で挙げたワイパーの形状を図5で示したような、ワイパー移動方向に関し、染料インクを吐出させるチップを拭く部分と、顔料インクを吐出させるチップを拭く部分に重なりAを設け、屈曲部501に関し、インクを拭いていく面が進行方向と逆である面となるようにすることで、さらに、ワイパーの屈曲部501のインク残りが少なくなり、染料インクと顔料インクの混合する確立が減る構成となる。
(実施例4)
実施例2から3に挙げたワイパーを染料インクを吐出させるチップを拭く部分から顔料インクを吐出させるチップを拭く部分に向けて傾斜させることで、実施例1で説明した効果も発生し、さらに染料インクを吐出させるチップに顔料インクが入り込むようなことを防止することが可能となるのである。
(実施例5)
インクジェット記録ヘッドのインクジェット記録ヘッドを設けた面において、インクジェット記録チップへの被記録媒体等の異物の干渉などを防止するため、インクジェット記録チップ面を、その他の面より一段下げた構成にする場合がある。このようなインクジェット記録ヘッド面の拭き清掃を行う場合は、図9に示した様に、インクジェット記録ヘッドのほぼ全面を拭き清掃するためのワイパー部材901と、主に染料カラーインクを吐出させるためのチップ表面を拭くワイパー部材902、顔料ブラックインクを吐出させるためのチップ表面を拭くワイパー部材903を備える構成のものを用いると良い。インクジェット記録チップ面と、その他の面の高さの違いにより、全面を拭くワイパー901での拭き動作時、インクジェット記録チップ面への当たりが弱くなったり、ほとんど当たらない場合などにおいても、インクジェット記録チップ表面清掃用のワイパー902、903により、インク吐出口付近のインクや異物がきちんと拭き取れることとなる。このような場合においては、インクジェット記録ヘッドのインクジェット記録チップが配された面全面を拭き清掃するワイパー901を先にインクジェット記録ヘッドに当て拭き清掃を行い、その後にワイパー902,903で拭き清掃を行うことにより、面印字中に発生し、インクジェット記録ヘッドに付着した顔料インクのミスト等を染料を吐出させるインクジェット記録チップ側に押し込むことなく、美しくインクジェット記録ヘッド(インクジェット記録チップ)の清掃を行うことが可能となるのである。図中矢印は、ワイパー部材の動く方向を表す。
本発明の第1の実施例にかかるワイパー動作、インクの状態を表す模式図 本発明の第1の実施例にかかるワイパー動作、インクの状態を表す模式図 本発明の第1の実施例にかかるワイパー動作、インクの状態を表す模式図 本発明の第1の実施例にかかるインクジェット記録ヘッドとワイパーを表す模式的斜視図 本発明の第2の実施例にかかるワイパーを表す模式的斜視図 本発明の第2の実施例にかかるワイパー動作、インクの状態を表す模式図 本発明の第2の実施例にかかるワイパー動作、インクの状態を表す模式図 本発明の第2の実施例にかかるワイパー動作、インクの状態を表す模式図 本実施例の第3の実施例にかかるワイパーとインクの状態を表す模式図 従来のインクジェット記録装置を表す模式的斜視図 従来のインクジェット記録ヘッドを表す模式的斜視図 本発明の第1の実施例にかかる、インクジェット記録チップが分かれていない場合のワイパー動作、インクの状態を表す模式図 本発明の第1の実施例にかかる、インクジェット記録チップが分かれていない場合のワイパー動作、インクの状態を表す模式図 本発明の第1の実施例にかかる、インクジェット記録チップが分かれていない場合のワイパー動作、インクの状態を表す模式図 本発明の第5の実施例にかかるワイパーを表す模式的斜視図
符号の説明
101 インク
102 顔料インクを吐出させるインクジェット記録チップ
103 染料インクを吐出させるインクジェット記録チップ
201 インクジェット記録ヘッド
202 顔料インクを吐出させるインクジェット記録チップ
203 染料インクを吐出させるインクジェット記録チップ
204 支持部材
205 電気配線基盤
206 電気配線テープ
207 ワイパー
301 ワイパー
302 ワイパー固定部材
401 インクジェット記録ヘッド
402 顔料Bkインクを吐出させるインクジェット記録チップ
403 染料カラーインクを吐出させるインクジェット記録チップ
404 電気配線テープ
405 ワイパー
406 屈曲部
407 顔料部を拭く部分
408 染料部を拭く部分
501 屈曲部
601 インクジェット記録装置
602 被記録媒体
603 モーター
604 紙送りローラー
605 キャリッジ
606 インクタンク
607 ガイドレール
608 ガイドレール
609 キャップ
610 ワイパー
701 支持基盤
702 電気配線基盤
703 電気配線テープ
704 インクジェット記録チップ
801 インク
802 インクジェット記録チップ
901 ワイパー
902 ワイパー
903 ワイパー

Claims (10)

  1. 染料インクと顔料インクを含む、複数種のインクを吐出させる複数のノズル列を持ち、被記録媒体にインクを吐出させ記録を行うインクジェット記録ヘッドを設け、前記インクジェット記録ヘッドの吐出口が配された面を清掃するためのワイパーを備えたインクジェット記録装置において、前記ワイパーは1部材で複数のノズル列を拭き、前記ワイパーの拭き方向は、前記インクジェット記録ヘッドのノズル列の並び方向に対し水平な方向であり、かつ、前記ワイパーは染料インクを吐出させるノズル列側を拭く部分が先にヘッド面を拭くことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記顔料インクはブラックインクであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 複数種のインクを吐出させる複数のノズル列を持ち、被記録媒体にインクを吐出させ記録を行うインクジェット記録ヘッドを設け、前記インクジェット記録ヘッドの吐出口が配された面を清掃するためのワイパーを備えたインクジェット記録装置において、前記ワイパーは、1部材で複数のノズル列を拭き、かつ屈曲部を設け、前記ワイパー部材が、前記屈曲部を介しワイパー拭き方向に対し前方、後方に分かれることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 前記ワイパーに設けられた屈曲部は、前記インクジェット記録ヘッドの顔料インクを吐出させるノズル列を拭く部分と染料インクを吐出させるノズル列を拭く部分の間に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記ワイパーは、前記インクジェット記録ヘッドの染料インクを吐出させる吐出口列側を先に拭き清掃することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記ワイパー部材がインクジェット記録ヘッドを拭く場合、拭き方向に重なる部分が存在することを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記複数のインクは染料インクと顔料インクを含み、顔料インクのほうが染料インクに比べ吐出量が多いことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記ワイパー部材は染料インクを拭く部分から顔料インクを拭く部分に向けて傾斜していることを特徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記ワイパー部材は、前記インクジェット記録ヘッドの吐出口が配された面全面を清掃するためのワイパー部材に加え、主にインクジェット記録チップに配されたインクを吐出させるための吐出口部周辺のみを拭き清掃するためのワイパー部材を、別に設けたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記インクジェット記録ヘッドの吐出口が配され面全面を清掃するためのワイパーは、主に前記インクジェット記録チップ部を拭き清掃するためのワイパーより先にインクジェット記録ヘッド面を拭き清掃することを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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