JP2005235838A - 放熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】騒音の抑制を図りつつ、発熱体から受熱した熱を効率良く放熱できる放熱装置を提供する。
【解決手段】放熱器16における基部20の他側面20bに沿って形成される空気通路18は、ファン19の駆動に基づき当該空気通路18内に強制的に吸気された空気を吸気口18aから排気口18bに向けて一方向に流動するように形成されている。そのため、前記空気が放熱器16との熱交換により暖められた後に排気口18bから暖気となって排気された場合でも、当該暖気が吸気口18a側へ回り込んで再び吸気口18aから空気通路18内に吸気されることを防止できる。また、前記空気は、斜面部17aにより、確実に放熱器16における各突条部21の間へ、更には放熱器16において最も高温となる基部20側へとガイドされる。従って、より多くの空気が空気通路18に臨む放熱器16(基部20及び突条部21)の表面部位に触れることになる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、発熱体から受熱した熱を放熱する放熱装置に関する。
従来、この種の放熱装置として図8(a)及び図8(b)に示すような放熱装置が知られている。図8(a)の放熱装置(第1従来技術)50は、発熱体hに接合される平板状の受熱部51から複数の放熱フィン52を突出形成してなる放熱器53と当該放熱器53に空気を送気するためのファン54とを備えている。そして、ファン54が各放熱フィン52の自由端方向から固定端方向(即ち、受熱部51方向)に向けて空気を送気することにより、当該空気が受熱部51の略中央部から両方向へほぼ直角に分岐するように流動して発熱体hから受熱した熱が放熱器53から放熱されるようになっている。また、図8(b)の放熱装置(第2従来技術)60は、放熱器61の受熱部62を放熱フィン63が突出形成されている側からカバー64で被覆することにより、当該カバー64と前記放熱フィン及び受熱部62とで空気通路65を囲み形成するようにしている。そして、ファン66が前記受熱部62の延びる方向に沿う空気通路65の一方端側から他方端側に向けて空気を流動させることにより、発熱体hから受熱した熱が放熱器61から放熱されるようになっている。
しかしながら、第1従来技術(放熱装置50)の場合は、ファン54から受熱部51方向に送気された空気が受熱部51により流動方向をほぼ直角方向に変更されるため、騒音(所謂空力騒音)が発生するという問題があった。また、第2従来技術(放熱装置60)の場合は、ファン66の駆動に基づき空気通路65内に吸気された空気のほとんどが放熱器61において最も高温となる受熱部62から離れた区域を流動してしまうため、この放熱装置60では、効率良く放熱できないという問題があった。そこで、これらの問題を解決すべく例えば特許文献1に記載の放熱装置が提案されている。
さて、特許文献1に記載の放熱装置では、放熱器が、平板状の受熱部(基板部)から平行配列状態で複数の放熱フィン(板状放熱フィン)を突出形成した構成とされている。また、前記各放熱フィンを一つの集合体(以下、「放熱フィン群」と示す)とすると、当該放熱フィン群の自由端側縁部は、前記各放熱フィンの間に形成された空気通路の排気口方向に向けて次第に高くなるように全体的に傾斜しており、前記ファンは自由端側縁部の傾斜に沿うように配設されている。
そして、前記自由端側縁部に形成された吸気口から空気がファンの回転駆動に基づき空気通路内に吸気されると、前記受熱部は、斜め方向から空気を吹き付けられ、当該空気と各放熱フィンの間において熱交換するようになっている。そして、この熱交換により暖められた空気(以下、「暖気」と示す)は排気口側へと流動し、当該排気口から空気通路の外部に排気される。この際に、空気通路内に吸気された空気は、その多くが発熱体から受熱した熱により放熱器のうちで最も高温となる受熱部付近をも流動するため、受熱部からの空気への放熱も効率良く行われる。また、ファンから空気通路内に吸気された空気は、排気口に向かう途中で流動方向が直角方向に変更されることもないため、騒音の発生も抑制できるようになっている。
特開2002−271072号公報(請求項3、図1)
ところが、この特許文献1に記載の放熱装置にも依然として以下のような問題がある。即ち、この場合の放熱装置は、前記空気通路の排気口から排気された空気(暖気)がファン(吸気口)付近まで回り込むことがあった。そのため、ファンの回転駆動に基づき前記暖気が再度空気通路内に吸気されてしまい、当該暖気により放熱器における放熱フィン及び受熱部との熱交換が行われる結果、この放熱装置では、騒音の抑制は図れても、放熱効率が悪化するという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、騒音の抑制を図りつつ、発熱体から受熱した熱を効率良く放熱できる放熱装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、発熱体に受熱部の一側面が当接されると共に当該受熱部の他側面から少なくとも一つの放熱フィンが突出形成されてなる放熱器と、当該放熱器を前記受熱部と放熱フィンとの間に空気通路が囲み形成されるようにして被覆するカバーとを備え、前記空気通路は、当該空気通路内へ空気を吸気するための吸気口が前記受熱部の他側面に沿う方向における一方端側に形成されると共に、当該空気通路内から空気を排気するための排気口が前記受熱部の他側面に沿う方向における他方端側に形成され、前記空気通路内には、当該空気通路内へ前記吸気口から強制的に吸気された空気を前記排気口に向けて流動させる途中で前記受熱部の他側面側に向けてガイドする空気ガイドが設けられたを要旨としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の放熱装置において、前記空気ガイドは、前記受熱部の他側面と対面する位置関係にある前記カバーの内面のうち、前記受熱部の他側面に対しては非平行状態で対面し、且つ前記吸気口側から前記排気口側に向かうに連れて次第に前記受熱部の他側面側に接近するように形成された非平行対面部により構成されていることを要旨としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の放熱装置において、前記カバーの内面には、前記受熱部の他側面に対して平行状態で対面する平行対面部が前記空気の流動方向において前記非平行対面部の下流側に連続して延びるように形成されていることを要旨としている。
騒音の抑制を図りつつ、発熱体から受熱した熱を効率良く放熱できる。
以下、本発明をペルチェ素子を用いた冷却装置に装備される放熱装置に具体化した一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1及び図3に示すように、本実施形態の冷却装置10は、熱伝導性に優れた金属(本実施形態ではアルミニウム)からなる伝熱ブロック11と、複数(本実施形態では4個)のペルチェ素子(熱伝素子)12と、放熱装置Hとを備えている。各ペルチェ素子12は、組み付け状態で当該ペルチェ素子12を動かないように位置決め固定するためのペルチェクッション13により、図1において左右両側から挟まれた状態で前記伝熱ブロック11及び放熱装置Hと共にネジ14により締め付け結合されている。なお、本実施形態では、前記伝熱ブロック11の内部に、管路15が蛇行状をなすように形成されており、ポンプ(図示略)の駆動に基づき当該管路15内を水が循環流動するようになっている。
前記ペルチェ素子12は、直流電流を与えるとペルチェ効果により、図1における右方側の面が冷却効果を奏する吸熱面12a、図1における左方側の面が加熱効果を奏する放熱面12bとなるように構成されている。そして、前記ペルチェ素子12は、前記吸熱面12aが前記伝熱ブロック11に接合される一方で、前記放熱面12bが放熱装置Hに接合されている。従って、本実施形態では、ペルチェ素子12に直流電流が与えられると、当該ペルチェ素子12の前記吸熱面12aが奏する冷却効果により、前記管路15内を循環流動する水(冷却対象)が伝熱ブロック11を介して冷却されるようになっている。
前記放熱装置Hは、図2に示すように、放熱器16と、当該放熱器16を図1における左方から被覆するカバー17とを備えており、カバー17と放熱器16との間には、吸気口18a及び排気口18bを有する空気通路18が形成されている。また、放熱器16の図1における下側の端部には、吸気口18aから空気通路18内に空気を強制的に吸気させ、排気口18bから空気通路18内の空気を強制的に排気させるための吸気用ファン(以下、「ファン」と示す)19が配設されている。
前記放熱器16は、受熱部として機能する矩形平板状の基部20を有しており、当該基部20における一側面20aが前記ペルチェ素子12の放熱面12bに当接(接合)されている。そして、前記放熱器16は、前記基部20における一側面20aとは反対側の他側面(前記ペルチェ素子12の放熱面12bに対しては非接合面となる面)20bから放熱フィンとして機能する複数列の突条部21が図1における左方に向けて突出形成されている。即ち、前記放熱器16は、前記ペルチェ素子12の放熱面12bに接合させた基部20を介して前記ペルチェ素子12から熱を受熱し、その受熱した熱を前記各突条部21に伝熱するようになっている。
そして、前記放熱器16では、当該放熱器16(基部20及び各突条部21)の前記空気通路18内に臨む表面部位を介して当該空気通路18内を流動する空気と熱交換することにより、前記ペルチェ素子12の放熱面12bから受熱した熱を放熱するようになっている。従って、本実施形態では、前記ペルチェ素子12が放熱器16の基部(受熱部)20を介して熱を受熱される発熱体とされている。なお、前記基部20の他側面20bから突出形成された各突条部21は、前記ファン19の駆動に基づき空気通路18内を流動する空気の流動方向(図1において下方から上方に向けての方向であって、前記基部20の長さ方向)に沿って延びるように形成されている。そのため、前記吸気口18aから空気通路18内に吸気されて各突条部21の間を流動する空気については、前記排気口18bから排気されるまで、空気通路18内においてその流動方向が変更されることはない。
前記カバー17は、金属製の板材から折り曲げ形成されてなり、前記放熱器16を被覆した状態において、前記基部20の他側面20bと非平行になる斜板部17Aと、前記基部20の他側面20bとは平行になる平板部17Bとを有している。前記斜板部17Aは、前記吸気口18a側から前記排気口18b側に向かうに連れて次第に前記基部20の他側面20b側に接近するように斜状をなしている。従って、本実施形態では、前記基部20の他側面20bと対面する位置関係にあるカバー17の内面のうち、前記斜板部17Aの内面により空気ガイドとして機能する斜面部(非平行対面部)17aが構成されている。また、前記平板部17Bは、前記空気通路18内の空気の流動方向において前記斜面部17aの下流側に連続して延びるように形成されており、その内面は前記基部20の他側面20bと平行状態で対面しつつ前記各突条部21の先端面21aに当接する平面部17bとされている。そのため、前記ファン19の駆動に基づき吸気口18aから空気通路18内に強制的に吸気された空気は、排気口18bへ向かう途中で前記斜面部17aにより確実に放熱器16の各突条部21の間及び前記基部20の他側面20b側にガイドされることになる。
また、図4(a)及び図4(b)に示すように、前記空気通路18は、前記吸気口18aから排気口18bに向かう空気の流動方向が前記基部20の他側面20bに沿った略直線状をなす通路構成とされている。そして、前記斜板部17Aにより囲み形成される吸気口18a側の通路部分(拡大通路部分)の断面積と、前記平板部17Bにより囲み形成される排気口18b側の通路部分(狭小通路部分)の断面積とを対比してみた場合には、排気口18b側の通路部分(狭小通路部分)の断面積の方が小さくなっている。そのため、この空気通路18を流動する空気の流動速度は吸気口18a側から排気口18b側へ向かうに連れて徐々に速くなり、その流動途中で前記放熱器16(基部20及び突条部21)との熱交換により暖められた空気(以下、「暖気」と示す)は、速やかに排気口18bを介して空気通路18外に排気されることになる。
また、前記放熱器16における前記吸気口18aと排気口18bとの相対的な位置関係については、前記吸気口18aが前記基部20の他側面20bに沿う方向における一方端側に形成される一方で、前記排気口18bは前記基部20の他側面20bに沿う方向における他方端側に形成されている。即ち、吸気口18aと排気口18bとは、空気の流動方向が略直線状をなす通路構成とされた空気通路18の一方端側と他方端側に(つまり、開口方向が互いに逆方向となるように)設けられている。そのため、前記排気口18bから排気された暖気が前記吸気口18a(ファン19)側に回り込み、再び空気通路18内に吸気される可能性はきわめて低い構成とされている。
次に、以上のように構成された本実施形態の冷却装置10及び放熱装置Hの作用について以下説明する。なお、以下の説明では、図示しないポンプの駆動により管路15内には温かい水が流動しており、当該温かい水が冷却装置10によりペルチェ素子12を用いて冷却されるものとする。
まず、ペルチェ素子12に直流電流が与えられると、吸熱面12aの冷却効果により、伝熱ブロック11の温度が低下する。すると、管路15内を流動する温かい水は前記伝熱ブロック11との熱交換により吸熱されて、当該水の温度(水温)が低下する。一方、放熱装置H側では、ペルチェ素子12の放熱面12bの加熱効果により、当該放熱面12bに接合する放熱器16の基部20の温度が上昇し、各突条部21も含めた放熱器16全体の温度が上昇する。
すると次に、ファン19の駆動に基づき空気通路18内に冷たい空気(外気)が強制的に吸気され、当該空気通路18内を吸気口18a側から排気口18b側に向けて流動する。この際、前記吸気口18aから吸気された空気のうち一部の空気は、カバー17の斜板部17Aの内面(斜面部17a)により放熱器16の各突条部21間及び前記基部20の他側面20b側に向けて流動するようにガイドされる。そのため、空気通路18内へ吸気された空気は、放熱器16において最も高温となる基部20まで各突条部21の間を通して導かれ、これら基部20及び各突条部21との間で効率よく熱交換がなされる。
その後、前記基部20及び各突条部21との間での熱交換により暖められた空気(暖気)は空気通路18内を排気口18b側へ流動し、カバー17の平面部17bと各突条部21及び基部20の他側面20bとで囲み形成された通路部分(即ち、排気口18b側の狭小通路部分)に至る。すると、この通路部分(狭小通路部分)では前記斜面部17aが空気通路18を囲み形成していた通路部分(即ち、吸気口18a側の拡大通路部分)よりも通路断面積が小さくなっているため、空気(暖気)の流動速度が速められる。その結果、この通路部分(狭小通路部分)まで至った空気(暖気)は速やかに排気口18bを介して空気通路18外に排気される(図4(a)及び図4(b)参照)。そのため、前記冷却装置10においては、前記放熱装置Hがペルチェ素子12の放熱面12bから受熱した熱を効率良く放熱するため、ペルチェ素子12のペルチェ効果を良好に発揮させることができ、その結果、前記伝熱ブロック11を介して水の温度を効率良く冷却することができる。
従って、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)放熱器16における基部20の他側面20bに沿って形成される空気通路18は、前記基部20の他側面20bに沿う方向において、吸気口18aが一方端側に形成される一方、排気口18bが他方端側に形成されている。そのため、ファン19の駆動に基づき強制的に空気通路18内に吸気された空気が放熱器16との熱交換により暖められた後に排気口18bから暖気となって排気された場合でも、当該暖気が吸気口18a側へ回り込んで再び吸気口18aから空気通路18内に吸気されることを防止できる。しかも、空気通路18は、吸気口18aから排気口18bに向かう空気の流動方向が略直線状をなす通路構成とされ、空気通路18内では空気が吸気口18aから排気口18bへの一方向に流動することになる。そのため、空気通路18内で空気の流動方向がほぼ直角方向に変更されることはないため、当該流動方向の変更に基づく騒音(空力騒音)の発生を良好に抑制できる。
そして、ファン19の駆動に基づき空気通路18内に吸気された空気は、斜面部(空気ガイド)17aにより、確実に放熱器16における各突条部21の間へ、更には放熱器16において最も高温となる基部20側へとガイドされる。そのため、より多くの空気が空気通路18に臨む放熱器16(基部20及び突条部21)の表面部位に触れることになる。従って、放熱装置Hでは、騒音の抑制を図りつつ、ペルチェ素子(発熱体)12から受熱した熱を効率良く放熱できる。また、冷却装置10では、放熱器16(放熱装置H)による放熱効率が向上することにより、ペルチェ素子(発熱体)12のペルチェ効果を良好に維持でき、管路15内を流動する水を効率良く冷却できる。
(2)放熱装置Hにおいて空気通路18内へ強制的に吸気された空気を放熱器16で最も高温となる基部20側へとガイドする空気ガイドがカバー17に曲げ加工された斜板部17Aの内面である斜面部17a(非平行対面部)により構成されている。そのため、放熱装置Hを構成する部材点数を増やすことなく、放熱効率の向上に寄与する空気ガイドを簡単に形成することができる。
(3)また、カバー17の内面には、前記基部(受熱部)20の他側面20bに沿う空気の流動方向において、当該基部20の他側面20bに対して平行状態で対面する平面部17bが前記斜面部17aの下流側に連続して延びるように形成されている。そのため、空気通路18における通路断面積は、前記斜板部17A(斜面部17a)で囲み形成された吸気口18a側の通路部分(拡大通路部分)に比して平板部17B(平面部17b)で囲み形成された排気口18b側の通路部分(狭小通路部分)の方が小さくなっている。従って、ファン19の駆動に基づき空気通路18内に吸気された空気は、放熱器16との熱交換により暖気となった後における流動速度が速くなり、空気通路18内からスムーズに排気されるため、空気通路18内の空気の入れ替えも速やかになり、放熱装置H(放熱器16)の放熱効率をより向上させることができる。
(4)放熱器16の基部20から突出形成された各突条部(放熱フィン)21は、空気の流動方向が略直線状をなす空気通路18内において、空気の流動方向に沿って複数列形成されている。そのため、空気通路18内に強制的に吸気された空気は、当該空気通路18内を吸気口18aから排気口18bに向けて各突条部21の表面に沿って一方向に流動し、その流動途中で流動方向が変更されることはない。従って、空気通路18内を流動する空気の流動方向が変更されることで発生する騒音(空力騒音)を抑制しつつ、放熱効率を良好に向上できる。
(5)前記カバー17の平板部17Bの内面である平面部(平行対面部)17bは、放熱器16の基部20から突出形成された各突条部21の先端面21aに当接しているため、斜板部17Aの内面である斜面部17aにより基部20側にガイドされた空気は、必ず各突条部21の間を流動する。従って、ファン19の駆動に基づき空気通路18内に吸気された空気を確実に各突条部21の表面に沿って流動させることにより効率良く放熱に利用できる。
なお、本実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・前記実施形態において、図5に示すように、放熱装置Hのカバー17の外側に冷却装置10のケーシングCを設け、このケーシングCの内側にペルチェ素子12を制御するための回路基板22を配設してもよい。そして、ファン19から空気通路18内に吸気された空気の一部を前記回路基板22側に送気するための送気部としての切欠部23をカバー17の斜板部17Aに形成してもよい。このように構成すれば、ペルチェ素子12の駆動制御等により発熱する回路基板22も吸気口18aから吸気した空気の一部を使って同時に冷却することができるため、前記回路基板22の負荷を低減でき、回路基板22の発熱に基づく冷却装置10の故障を良好に回避できる。また、送気部(切欠部23)からの空気が確実に回路基板22側に送気されるようにケーシングC内に案内部材24を設ければ、前記回路基板22は、より効率よく冷却される。
・前記実施形態において、カバー17の平板部17Bの内面である平面部17bは、各突条部21の先端面21aに当接していなくてもよい。即ち、前記平面部17bは各突条部21の先端面21aから少し離間していてもよい。
・前記実施形態において、突条部21により構成される放熱フィンは、放熱器16の基部20から空気通路18内に突出するものであれば、任意の形状(例えばピン形状等)をなす放熱フィンであってもよい。
・前記実施形態において、カバー17に平板部17B(平面部17b)を設けなくてもよい。例えば、図6に示すように、カバー17において放熱器16の基部20の他側面20bと対面する部位全体が斜状をなす斜板部17Aからなり、その内面である斜面部17aが吸気口18aから排気口18bに至るまで空気通路18に臨むように構成しても良い。このように構成にしても、吸気口18aから空気通路18内に吸気された空気は、当該空気通路18内を排気口18bに向けて流動する途中で当該空気が前記斜面部17aにより放熱器16の基部20の他側面20b側へとガイドされる。
・前記実施形態において、斜面部17aにより構成される非平行対面部(空気ガイド)は、基部(受熱部)20の他側面20bに非平行状態で対面し、且つ吸気口18a側から排気口18b側に向かうに連れて次第に基部20の他側面20bに接近するように形成されたものであればよい。従って、例えばカバー17を円弧状に曲げ加工した円弧部の内面である円弧面部や湾曲加工した湾曲部の内面である湾曲面部等の任意の面形状をなすものであってもよい。
・前記実施形態において、金属製の板材から折り曲げ形成されるカバー17は、例えば合成樹脂等の他の材料から形成されるカバーであってもよい。
・前記実施形態において、図7に示すように、空気ガイドをカバー17の斜板部17Aの内面(斜面部17a)で構成する代わりに、カバー17内に斜板25を別途に配置し、当該斜板25において放熱器16の基部20の他側面20bと非平行状態で対面する斜面25aにより空気ガイドを構成してもよい。このように構成しても、前記空気を確実に前記基部20側にガイドできるため、放熱装置H(放熱器16)による放熱効率を向上させることができる。
・前記実施形態において、空気通路18内に空気を強制的に吸気させるためのファンは、吸気用ファン19を吸気口18a側に配設する代わりに、排気口18b側に排気用ファンを配設してもよい。
・前記実施形態において、冷却装置10では、伝熱ブロック11を設けずに、ペルチェ素子12の吸熱面12aを管路15に直接的に当接して、当該管路15を流動する水を冷却するようにしてもよい。
・前記実施形態において、放熱器16は、任意数(例えば一つ)の放熱フィン(突条部21)が基部20の他側面20bから突出形成された放熱器であってもよい。
・前記実施形態において、ペルチェ素子12により構成された発熱体は、ペルチェ素子以外の他の熱電素子、又はモータ等の他の発熱体であってもよく、放熱装置Hは、これらの発熱体から受熱した熱を放熱するものに具体化してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記放熱フィンは、空気の流動方向が略直線状をなす空気通路内に前記空気の流動方向に沿って延びるように複数列形成された突条部である請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の放熱装置。
(ロ)前記カバーの平行対面部は、前記放熱フィンの先端面に当接している請求項3に記載の放熱装置。
(ハ)吸熱面と放熱面とを有する熱電素子の前記吸熱面を冷却対象に臨ませると共に前記放熱面に請求項1〜請求項3、前記技術的思想イ,ロのうち何れか一項に記載の放熱装置が備える放熱器の受熱部を接合させた冷却装置。
本実施形態の放熱装置を有する冷却装置の平面図。 同じく冷却装置の平断面図。 同じく冷却装置の分解斜視図。 (a)は図1のA−A線矢視断面図、(b)は図1のB−B線矢視断面図。 別例の冷却装置の平面図。 他の別例の冷却装置の平面図。 更なる他の別例の冷却装置の一部を示す概略断面図。 (a)は第1従来技術の放熱装置の要部断面図、(b)は第2従来技術の放熱装置の要部断面図。
符号の説明
10…冷却装置、12…ペルチェ素子(熱伝素子、発熱体)、12a…吸熱面、12b…放熱面(発熱体)、16…放熱器、17…カバー、17A…斜板部、17a…斜面部(空気ガイド、非平行対面部)、17B…平板部、17b…平面部(平行対面部)、18…空気通路、18a…吸気口、18b…排気口、19…吸気用ファン(ファン)、20…基部(受熱部)、20a…一側面、20b…他側面(非接合面)、21…突条部(放熱フィン)、21a…先端面、22…回路基板、23…切欠部(送気部)、25…斜板、25a…斜面(空気ガイド)、H…放熱装置。

Claims (3)

  1. 発熱体に受熱部の一側面が当接されると共に当該受熱部の他側面から少なくとも一つの放熱フィンが突出形成されてなる放熱器と、当該放熱器を前記受熱部と放熱フィンとの間に空気通路が囲み形成されるようにして被覆するカバーとを備え、
    前記空気通路は、当該空気通路内へ空気を吸気するための吸気口が前記受熱部の他側面に沿う方向における一方端側に形成されると共に、当該空気通路内から空気を排気するための排気口が前記受熱部の他側面に沿う方向における他方端側に形成され、
    前記空気通路内には、当該空気通路内へ前記吸気口から強制的に吸気された空気を前記排気口に向けて流動させる途中で前記受熱部の他側面側に向けてガイドする空気ガイドが設けられた放熱装置。
  2. 前記空気ガイドは、前記受熱部の他側面と対面する位置関係にある前記カバーの内面のうち、前記受熱部の他側面に対しては非平行状態で対面し、且つ前記吸気口側から前記排気口側に向かうに連れて次第に前記受熱部の他側面側に接近するように形成された非平行対面部により構成されている請求項1に記載の放熱装置。
  3. 前記カバーの内面には、前記受熱部の他側面に対して平行状態で対面する平行対面部が前記空気の流動方向において前記非平行対面部の下流側に連続して延びるように形成されている請求項2に記載の放熱装置。
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