JP2005234207A - 光学装置及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】光学部品用筐体等の収納体に対して投写レンズや光学装置本体をネジ止めせずに固定することができ、また、これらの光学部品を一体ないしは別々として、光軸方向と略垂直方向から簡便に着脱可能とする光学装置及びプロジェクタを提供すること。
【解決手段】投写光学装置3のフランジ部31と、光変調装置441と色合成光学系444とを備えた光学装置本体44のヘッド部445が一体とされて、光軸の略垂直方向に対して着脱可能な溝部401に挿入され、溝部401内部で当該フランジ部31とヘッド部445が付勢部材501により押圧固定されている構成の光学装置10及び当該光学装置10を備えたプロジェクタ1であり、この構成により、光学部品用筐体40等に対して投写光学装置3や光学装置本体44をネジ止めせずに固定することができ、光学装置本体44等の着脱を簡便に行うことが可能となる。
【選択図】 図2
Description
なお、当該フランジ部とヘッド部を一体化させた一体物を収納、固定保持する溝部は、当該溝部と光学部品収納体等を別々に形成して、両者を組み合わせるようにしてもよく、また、当該溝部と当該収納体を一体形成するようにしてもよい。
かかる本発明の光学装置によれば、光学装置が光学部品用筐体を備えており、かかる光学部品用筐体に対して、投写光学装置のフランジ部と光学装置本体のヘッド部を一体化した一体部を光軸の垂直方向に着脱可能な溝部が一体形成されるよう構成としているので、光学部品用筐体に対して投写光学装置や光学装置本体をネジ止めせずに固定できることとなり、光学部品用筐体に対する光学装置本体や投写光学装置の着脱を簡便に行うことができることとなる。
そして、光学部品用筐体の投写方向に対してネジが存在することもなく、光学部品用筐体内部における光学部品のレイアウトにも幅を持たせることができ、レイアウトの多様化を図ることができる。
かかる本発明によれば、投写光学装置のフランジ部と、光学装置本体のヘッド部が嵌合突起と嵌合孔を形成して嵌合されて固着一体化されているため、両者を余計な部品及び工具や接着剤を用いずに、簡便に一体化させることができる。また、嵌合により両者が強固に固着一体化されているので、両者を一体化しての着脱が容易に行われることとなり、前記した効果がより好適に奏されることになる。
かかる本発明によれば、投写光学装置のフランジ部と光学装置本体のヘッド部とを一体化した一体部と、当該一体部を着脱可能に収納する溝部とが、嵌合用突起と嵌合用孔を形成して嵌合状態となって固定されているので、前記した付勢部材による押圧固定することと加えて、光学装置本体と投写光学装置を光学部品用筐体等に取り付けられた溝部に対してより強固に固定させることが可能となる。
かかる本発明によれば、付勢部材が、板状部材からなり、それぞれが特定形状の基部、腕部及び脚部を備えて構成されるため、原材料である板材を用いて所定の形状に打ち抜き加工や曲げ加工等を施して、付勢部材を簡便に製造することができるため、コストの削減を図ることが可能となる。また、付勢部材は、基部、腕部及び脚部を備えて構成されていることにより、腕部と基部または脚部との開き角度を大きくして、基部と脚部との平面位置を近接した状態にすれば、基部と脚部との平面位置が離間する方向に力を及ぼす、いわゆる板ばね構造とすることができる。このため、付勢される被付勢部材と付勢部材を支持する部材との距離が狭く設定された場合であっても、前記した構成の付勢部材を設置することが可能となり、確実に被付勢部材を付勢することができる。
この発明によれば、前記した内容と同様の作用・効果を享受できる。
そして、かかる構成からなる光学装置は、投写光学系である投写光学装置や光学装置本体の配設のレイアウトに選択性をもたせることができるため、小型化も容易となるため、プロジェクタ自体の小型化をも促進することができる。
また、このようにしてプロジェクタを小型化することにより、製造コストの削減をも図ることができる。
(I)光学系4の構成:
図1には本実施形態のプロジェクタ1の光学系4の模式図を示す。プロジェクタ1は、
インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光変調光
学装置および色合成光学系を一体化した光学装置本体44と、投写光学装置である投写レンズ3とを備えているものである。
る照度を均一にするための光学系であり、光源装置411、第1レンズアレイ412、第
2レンズアレイ413、偏光変換素子414、および重畳レンズ415を備えて構成され
る。
がマトリクス状に配列された構成を具備している。各小レンズは、光源ランプ416から
射出された光束を部分光束に分割して、照明光軸方向に射出する。各小レンズの輪郭形状は、後述する液晶パネル441の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定される。
がマトリクス状に配列された構成を具備する。この第2レンズアレイ413は、重畳レン
ズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル441上に結
像させる機能を有する。
ものであり、これにより、光学装置本体44での光の利用率が高められている。
具体的に、偏光変換素子414によって1種類の偏光光に変換された各部分光束は、重
畳レンズ415によって最終的に光学装置本体44の液晶パネル441上にほぼ重畳され
る。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441を用いたプロジェクタでは、1種類の偏
光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源ランプ416からの光束の略
半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ4
16から射出された光束を略1種類の偏光光に変換し、光学装置本体44における光の利
用効率を高めている。なお。このような偏光変換素子414は、例えば、特開平8−30
4739号公報に紹介されている。
3とを備え、ダイクロイックミラー421、422によりインテグレータ照明光学系41
から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する
機能を有している。
2,434とを備え、色分離光学系42で分離された色光である赤色光を液晶パネル44
1Rまで導く機能を有している。
イクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ418を通って、緑色用の
液晶パネル441Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過し
てリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ418を通って、赤色光用の液晶パ
ネル441Rに到達する。
なお、赤色光にリレー光学系43が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色
光の光路長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためであ
る。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ418に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの赤色光を通
す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
るものであり、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板4
42と、各入射側偏光板442の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441
(441R、441G、441B)と、各液晶パネル441R、441G、441Bの後
段に配置される射出側偏光板443と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム444を備えている。
光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光
膜が貼付されたものである。また、基板を用いずに、偏光膜をフィールドレンズ418に
貼り付けてもよい。
これらの入射側偏光板442および射出側偏光板443は、互いの偏光軸の方向が直交
するように設定されている。
クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を
反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、こ
れら誘電体多層膜により3つの色光が合成される。そして、プリズム444で合成されたカラー画像は、投写レンズ3から射出され、スクリーン上に拡大投射されることになる。
そして、かかる構成からなる光学系は、例えば、平面略L字状の形状からなる光学部品用筐体40に収容されることになる。
図2ないし図5は、本実施形態における光学系4(光学装置10)を示した概略図である。まず、図2は光学部品用筐体40に対して投写レンズ3及び光学装置本体44を装着させた状態を示した斜視図、図3は図2の光学系4を他の方向から見た斜視図をそれぞれ示している。
図2及び図3に示すように、本実施形態の光学系4にあっては、投写レンズ3と光学装置本体44は、光学部品用筐体40に対して、光軸方向(図2のx軸方向)に対して垂直方向(図2のy軸方向)に着脱可能な状態で装着されている。
図4及び図5に示す光学部品用筐体40に対して形成されている溝部401は、その内部に背面部401A、側面部401B、及び正面部401Cが形成されており、本実施形態においては、当該正面部401Cと光学装置本体44のヘッド部445の背面部445Aとが対面して、また、当該背面部401Aと、投写レンズ3のフランジ部31の正面部31Cとの空間部には、付勢部材501が挿入されることになる。
そして、当該溝部401の背面部401Aと投写レンズ3のフランジ部31の正面部31Cとの間に形成された空間部に対しては、付勢部材501が挿入されており、付勢部材501は、光学部品用筐体40の溝部401の背面部401Aと、投写レンズ3のフランジ部31の正面部31Cを適度な付勢力により押圧して当接して押圧固定するようにしている。
このようにして、両者をあらかじめ形成された嵌合突起446と嵌合孔311を用いて嵌合部を形成するようにして固着一体化させることにより、余計な部品及び工具や接着剤を用いずに、両者を簡便に一体化させることができる。
なお、この嵌合突起446及び嵌合孔311は、光学装置本体44のヘッド部445及び投写レンズ3のフランジ部31の左右両側に対して、一組ずつ形成されているものである。
このようにして、両者をあらかじめ形成された嵌合用突起447と嵌合用孔402を用いて両者を嵌合状態として固着させることにより、余計な部品及び工具や接着剤を用いずに、両者を簡便に固定させることができる。
なお、この嵌合用突起447及び嵌合用孔402は、光学装置本体44に形成されたヘッド部445の背面部445A及び光学部品用筐体40に形成された溝部401の正面部401Cの左右両側に、それぞれ一組ずつ形成されている。
なお、付勢部材501のサイズや、当該付勢部材501を構成する板状部材の構成材料や厚さ、並びに基部501A、腕部501B、脚部501C及び係合部501Dの長さ等は、光学装置のサイズや必要とされる付勢力等に応じて適宜決定すればよい。
まず、前記した図6及び図7に示されるように、光学装置本体44のヘッド部445の左右2箇所に対して形成された嵌合突起446と、投写レンズ3のフランジ部31の、前記した嵌合突起446に対応する位置に対して形成された嵌合孔311を嵌合させて嵌合状態として、投写レンズ3のフランジ部31と光学装置本体44のヘッド部445を固着一体化させて一体部Xを形成する。
(1)光学装置10が光学部品用筐体40を備えており、当該光学部品用筐体40に対して、光学装置本体44のヘッド部445と投写光学装置である投写レンズ3のフランジ部31とを一体化とした状態で、光軸の略垂直方向に着脱可能な溝部401が形成されており、かかる溝部401の内部で当該ヘッド部445とフランジ部31が付勢部材501により押圧固定されているので、光学部品用筐体40に対して投写レンズ3や光学装置本体44をネジ止めせずに固定することができることとなり、光学部品用筐体40に対する光学装置本体44や投写レンズ3の着脱を簡便に行うことが可能となる。
また、固定手段として付勢部材501により押圧固定するようにしているので、光学装置本体44や投写レンズ3を装着する際における光軸に対する微調整も容易に実施可能となる。
446と嵌合孔331により嵌合状態となって固着一体化されているため、両者を余計な部品及び工具や接着剤を用いずに、簡便に一体化させることができる。
また、嵌合により両者が強固に固着一体化されているので、一体化しての着脱が容易に行われ、前記した(1)の効果がより好適に奏されることになる。
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。
例えば、前記した実施形態では、付勢部材501として、板状部材からなり、それぞれが特定形状の基部501A、腕部501B及び脚部501Cを備えて構成されるいわゆる板ばね部材を例に挙げて説明したが、これには限定されず、例えば、ゴム等の弾性部材を付勢部材として用いてもよい。
また、前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行う、いわゆるフロント投射式プロジェクタのみを例として示したが、これには限定されず、スクリーンを観察する方向とは反対側の方向から投射を行う、いわゆるリアタイプのプロジェクタに対して本発明の構成を採用してもよい。
その他、本発明の実施における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
Claims (6)
- 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、当該光変調装置で形成された光を合成する色合成光学系と、当該色合成光学系で合成された光束を拡大投射して投写画像を形成する投写光学装置とを備えた光学装置であって、
前記投写光学装置が、レンズが収納される鏡筒と、当該鏡筒の基端に配設されるフランジ部を備え、
前記光変調装置と色合成光学系とを備えた光学装置本体の射出方向には、前記フランジ部と対向して配設されるヘッド部を備え、
前記フランジ部とヘッド部が一体とされて、光軸の略垂直方向に対して着脱可能な溝部に挿入され、
当該溝部内部で当該フランジ部とヘッド部が付勢部材により押圧固定されていることを特徴とする光学装置。 - 請求項1に記載の光学装置において、
複数の光学部品を内部に収納し、各光学部品を所定の照明光軸上に位置決め配置する光学部品用筐体を備え、
前記溝部が、当該光学部品用筐体に対して一体形成されていることを特徴とする光学装置。 - 請求項1または請求項2の記載の光学装置において、
前記フランジ部及びヘッド部が、
両者のいずれか一方に対して嵌合突起を、またいずれか他方に対して嵌合孔をそれぞれ形成して、
当該嵌合突起と嵌合孔が嵌合されて一体化されていることを特徴とする光学装置。 - 請求項1ないし請求項3の何れかに記載の光学装置において、
前記溝部、並びに前記フランジ部及びヘッド部を一体とした一体部が、
両者のいずれか一方に対して嵌合用突起を、またいずれか他方に対して嵌合用孔をそれぞれ形成して、
当該嵌合用突起と嵌合用孔が嵌合されて固着されていることを特徴とする光学装置。 - 請求項1ないし請求項4の何れかに記載の光学装置において、
前記付勢部材が板状部材からなり、略中央部分に位置する基部と、当該基部の両端から断面略八の字状に延出した腕部と、該腕部の先端から前記基部と平行に張り出した脚部とを備えて構成されることを特徴とする光学装置。 - 光源から射出された光束を、画像情報に応じて変調して光学像を形成し、拡大投写するプロジェクタであって、
請求項1ないし請求項5の何れかに記載の光学装置を備えていることを特徴とするプロジェクタ。
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JP2004042917A JP4424000B2 (ja) | 2004-02-19 | 2004-02-19 | 光学装置及びプロジェクタ |
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JP2010211114A (ja) * | 2009-03-12 | 2010-09-24 | Seiko Epson Corp | プロジェクター |
JP2015194677A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-11-05 | セイコーエプソン株式会社 | プロジェクター |
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