JP2005229663A - 電力変換回路における電位差測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】選定した端子間の電位変動を、任意の電位位置で監視できるようにし、故障等の検出を容易にする。
【解決手段】例えば2つのスイッチング素子13を備え、電力供給端子対11と出力端子対12を有する電力変換回路10の、測定対象とする端子14と15との間にコンデンサ16を接続し、そのコンデンサ配線に対し電気的に非接触の電流測定手段17を設けることにより、出力信号18を任意の電位位置に伝達し得るようにする。電流測定手段17としては、変流器や磁気センサが用いられる。
【選択図】図1
【解決手段】例えば2つのスイッチング素子13を備え、電力供給端子対11と出力端子対12を有する電力変換回路10の、測定対象とする端子14と15との間にコンデンサ16を接続し、そのコンデンサ配線に対し電気的に非接触の電流測定手段17を設けることにより、出力信号18を任意の電位位置に伝達し得るようにする。電流測定手段17としては、変流器や磁気センサが用いられる。
【選択図】図1
Description
この発明は、電源からの入力電力を所定の交流電力に変換して負荷に供給する電力変換回路、特に回路の故障検知等に用いて好適な任意端子間の電位差測定方法に関する。
大容量の電力変換回路のスイッチング素子として、最近はIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)が良く用いられる。これは、電圧駆動型素子であり、ゲートの供給がスイッチング時のみでよく、その駆動電力が小さくて簡単にできるためである。
このようなIGBTを用いた電力変換回路における、IGBTの故障検知方法が例えば特許文献1に開示されている。
このようなIGBTを用いた電力変換回路における、IGBTの故障検知方法が例えば特許文献1に開示されている。
その概要を図7に示す。
図示のようにIGBT1は、そのゲート端子にはゲート抵抗2が接続されており、ゲート駆動回路3により駆動される。ここで、IGBT1が劣化してくると、ゲート−エミッタ間の抵抗値が低下して、静電容量と抵抗の並列回路が形成されるので、これにより、ゲートに供給される電流波形が変化する。したがって、ゲートの駆動状態は、ゲート抵抗2の端子間の電圧を検出して、ゲート駆動時のゲート電流の時間変化を求め、正常/異常判定回路4で基準値と比較して行なわれる。また、正常/異常判定回路4の中にゲート電流積分回路を設けてゲート電圧の時間変化を求め、基準値と比較する方法も提案されている。
図示のようにIGBT1は、そのゲート端子にはゲート抵抗2が接続されており、ゲート駆動回路3により駆動される。ここで、IGBT1が劣化してくると、ゲート−エミッタ間の抵抗値が低下して、静電容量と抵抗の並列回路が形成されるので、これにより、ゲートに供給される電流波形が変化する。したがって、ゲートの駆動状態は、ゲート抵抗2の端子間の電圧を検出して、ゲート駆動時のゲート電流の時間変化を求め、正常/異常判定回路4で基準値と比較して行なわれる。また、正常/異常判定回路4の中にゲート電流積分回路を設けてゲート電圧の時間変化を求め、基準値と比較する方法も提案されている。
しかし、上記従来例では基準電位がIGBTのゲート電位であるため、該当するIGBTのみを閉ループで制御することは可能であるが、複数個のIGBTで構成されている電力変換回路内の任意端子間の電位変化を評価したり、高電位部の電位差を低電位で計測するのは困難であるという問題がある。
そこで、特許文献2のように、コンデンサ電流を検出して相短絡を検知するものも提案されている。
そこで、特許文献2のように、コンデンサ電流を検出して相短絡を検知するものも提案されている。
しかしながら、上記特許文献2に記載のものは、外部母線を設けてそこへの電力変換器の正,負端子の接続態様を考慮することで、インピーダンスを均一化し検出時間差をなくして短絡検出するもので、この発明のように、複数個のIGBTで構成されている電力変換回路内の任意端子間の電位変化を評価したり、高電位部の電位差を低電位で計測するものではなく、また、そのような評価,計測は困難であるという問題がある。
したがって、この発明は選定した端子間の電位変動を、任意の電位位置で電気的に非接触で検出できるようにすることにある。
したがって、この発明は選定した端子間の電位変動を、任意の電位位置で電気的に非接触で検出できるようにすることにある。
このような課題を解決するため、請求項1の発明では、複数のスイッチング素子からなり電源からの電力を所定の電力に変換して負荷に供給する電力変換回路の、測定対象とする内部端子間にコンデンサを接続し、非接触式電流測定手段を用いて前記コンデンサに流れる電流を電気的に非接触で測定し、電位差出力を得ることを特徴とする。
上記請求項1の発明においては、前記非接触式電流測定手段は、電磁気的結合手段であることができる(請求項2の発明)。この請求項2の発明においては、前記電磁気的結合手段は変流器であることができ(請求項3の発明)、または、磁気センサであることができる(請求項4の発明)。
上記請求項1の発明においては、前記非接触式電流測定手段は、電磁気的結合手段であることができる(請求項2の発明)。この請求項2の発明においては、前記電磁気的結合手段は変流器であることができ(請求項3の発明)、または、磁気センサであることができる(請求項4の発明)。
また、上記請求項4の発明において、前記磁気センサは、ホール素子であることができ(請求項5の発明)、または、磁気インピーダンス素子であることができ(請求項6の発明)、もしくは、電流経路を環状に取り囲む磁性体の一部を切り欠いた切欠部に取付けることができる(請求項7の発明)。
さらに、上記請求項1の発明において、前記測定した電流信号を積分する積分器を用いることができ(請求項8の発明)、または、前記コンデンサを前記スイッチング素子基板上に取り付けることができる(請求項9の発明)。
さらに、上記請求項1の発明において、前記測定した電流信号を積分する積分器を用いることができ(請求項8の発明)、または、前記コンデンサを前記スイッチング素子基板上に取り付けることができる(請求項9の発明)。
この発明によれば、電力変換回路のスイッチング素子群の任意の端子間にコンデンサを接続し、このコンデンサに流れる電流を電気的に非接触で測定するようにしたので、選定した端子間の電位変動を任意の電位位置で検出することが可能になるという利点がもたらされる。
図1はこの発明の第1の実施の形態を示す構成図である。
電力変換回路には複数のスイッチング素子が用いられるが、例えば2素子の例で説明すると、このモジュールには電力供給端子対11と、出力端子対12とが存在する。そこで、測定対象とする端子14と15との間にはコンデンサ16を接続し、そのコンデンサの配線に対し電気的に非接触な状態で電流測定手段17を設置する。電流測定手段17としては、後述のような変流器や磁気センサ等が用いられる。被測定部電位と電流検出部とは電気的に非接触なので、電流測定手段17の出力信号は任意の位置に伝送できる。
このような構成において端子14と15との間の電位差が変化すると、コンデンサ配線には電位差変化に比例する電流が流れるので、これを検知することで電位差変化量を検出することができる。
電力変換回路には複数のスイッチング素子が用いられるが、例えば2素子の例で説明すると、このモジュールには電力供給端子対11と、出力端子対12とが存在する。そこで、測定対象とする端子14と15との間にはコンデンサ16を接続し、そのコンデンサの配線に対し電気的に非接触な状態で電流測定手段17を設置する。電流測定手段17としては、後述のような変流器や磁気センサ等が用いられる。被測定部電位と電流検出部とは電気的に非接触なので、電流測定手段17の出力信号は任意の位置に伝送できる。
このような構成において端子14と15との間の電位差が変化すると、コンデンサ配線には電位差変化に比例する電流が流れるので、これを検知することで電位差変化量を検出することができる。
図2はこの発明の第2の実施の形態を示す構成図である。
これは、電流測定手段17からの電流検出信号18に対し積分回路19を設けたものであり、信号18が電位差変化値なので、積分回路19を設けることにより電圧差に比例する信号を直接得ることができる。
図3は変流器21を設けた例で、その二次巻線22から電流信号を取り出し、任意電位の位置に伝送するものである。コンデンサ配線と二次巻線の電気絶縁性能は、両者の電位の差分で決定する。
これは、電流測定手段17からの電流検出信号18に対し積分回路19を設けたものであり、信号18が電位差変化値なので、積分回路19を設けることにより電圧差に比例する信号を直接得ることができる。
図3は変流器21を設けた例で、その二次巻線22から電流信号を取り出し、任意電位の位置に伝送するものである。コンデンサ配線と二次巻線の電気絶縁性能は、両者の電位の差分で決定する。
図4は磁気センサを用いた例である。コンデンサ配線20に隣接して磁気センサ23を配置し、その出力24を取り出して任意電位の位置に伝送するものである。この磁気センサとしてはホール素子や磁気インピーダンス素子などを用いる。なお、磁気インピーダンス素子については、必要ならば、例えば比嘉外5名「パルス電流励磁によるスパッタ薄膜マイクロMIセンサ」日本応用磁気学会誌、vol.21,No.4−2、1997年を参照されたい。
図5は図4の応用例を示し、コンデンサ配線20に対し、一部に切り欠きを有する環状の磁性体コア25で囲み、そのコア25の切り欠き部分に磁気センサ23を配置したものである。
磁性体コアを用いることで磁気抵抗が低減するので、感度が向上し外部磁界の影響を低減できる利点がある。
磁性体コアを用いることで磁気抵抗が低減するので、感度が向上し外部磁界の影響を低減できる利点がある。
図6に電流検出部の設置例を示す。すなわち、絶縁基板30の上に電極群31を配置し、この電極群31の上に複数のIGBT群32を設け、目的に応じた配線を施し、スイッチング素子ユニットとする。基板30の上にコンデンサ用の第1の電極33、コンデンサ34およびコンデンサ用の第2の電極35を順に配置する。第1の電極33はスイッチング素子32の第1の被測定端子に、また第2の電極35はスイッチング素子32の第2の被測定端子にそれぞれ接続する。電流検出部19をコンデンサ34の周囲または配線に取り付け、スイッチング素子群と検出または測定系をユニット化する。
10…電力変換回路、11…電力供給端子、12…出力端子、14,15…測定端子、13…スイッチング素子、16,34…コンデンサ、17…電流測定手段、18,24…出力信号、19…積分回路、20…配線、21…変流器、22…二次巻線、23…磁気センサ、25…磁性体コア、30…絶縁基板、31,33,35…電極、32…IGBT素子。
Claims (9)
- 複数のスイッチング素子よりなり電源からの電力を所定の電力に変換して負荷に供給する電力変換回路の、測定対象とする内部端子間にコンデンサを接続し、非接触式電流測定手段を用いて前記コンデンサに流れる電流を電気的に非接触で測定し、電位差出力を得ることを特徴とする電力変換回路における電位差測定方法。
- 前記非接触式電流測定手段は、電磁気的結合手段であることを特徴とする請求項1に記載の電力変換回路における電位差測定方法。
- 前記電磁気的結合手段は変流器であることを特徴とする請求項2に記載の電力変換回路における電位差測定方法。
- 前記電磁気的結合手段は磁気センサであることを特徴とする請求項2に記載の電力変換回路における電位差測定方法。
- 前記磁気センサは、ホール素子であることを特徴とする請求項4に記載の電力変換回路における電位差測定方法。
- 前記磁気センサは、磁気インピーダンス素子であることを特徴とする請求項4に記載の電力変換回路における電位差測定方法。
- 前記磁気センサは、電流経路を環状に取り囲む磁性体の一部を切り欠いた切欠部に取付けることを特徴とする請求項4に記載の電力変換回路における電位差測定方法。
- 前記測定した電流信号を積分する積分器を用いることを特徴とする請求項1に記載の電力変換回路における電位差測定方法。
- 前記コンデンサを前記スイッチング素子基板上に取り付けることを特徴とする請求項1に記載の電力変換回路における電位差測定方法。
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JP2012135145A (ja) * | 2010-12-22 | 2012-07-12 | Denso Corp | スイッチング素子の駆動回路 |
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