JP2005227039A - 圧力センサ装置及びその製造方法 - Google Patents

圧力センサ装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005227039A
JP2005227039A JP2004033936A JP2004033936A JP2005227039A JP 2005227039 A JP2005227039 A JP 2005227039A JP 2004033936 A JP2004033936 A JP 2004033936A JP 2004033936 A JP2004033936 A JP 2004033936A JP 2005227039 A JP2005227039 A JP 2005227039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
pressure sensor
electrode
terminal
sensor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004033936A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4225212B2 (ja
Inventor
Makoto Totani
眞 戸谷
Ineo Toyoda
稲男 豊田
Ichiji Kondo
市治 近藤
Hiroaki Tanaka
宏明 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004033936A priority Critical patent/JP4225212B2/ja
Publication of JP2005227039A publication Critical patent/JP2005227039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4225212B2 publication Critical patent/JP4225212B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

【課題】 過酷な環境下でも接合部の腐食を防止でき、且つ、構成を簡素化できる圧力センサ装置及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】 圧力検出素子を有するセンサチップ20をケース10に配置し、センサチップ20に形成された電極22と、ケース10に形成された外部出力用の端子11とをフレキシブルプリント基板30により電気的に接続してなる圧力センサ装置100において、フレキシブルプリント基板30を、熱可塑性樹脂31と、当該熱可塑性樹脂31内に配置された配線部32と、電極22及び端子11に対応しつつ配線部32を底部として形成され、接合材料33の充填された複数のビアホール34とにより構成した。そして、電極22及び端子11をビアホール34内に配置した状態で加熱・加圧し、電極22及び端子11を接合材料33と接合させるとともに、各接合部を熱可塑性樹脂31により気密に封止した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧力検出素子を有するセンサチップをケースに配置してなる圧力センサ装置及びその製造方法に関するものである。
従来、例えば特許文献1に開示されているように、圧力検出素子を有するセンサチップをケースに配置し、センサチップに形成された電極とケースに形成された外部出力用の端子とを、フレキシブルプリント基板により電気的に接続してなる圧力センサ装置が知られている。
この圧力センサ装置は、フレキシブルプリント基板上に、センサチップの電極とパッケージ(ケース)の端子との間を接続する回路(配線部)を形成し、センサチップの電極と接続する部分にバンプを形成する。そして、センサチップの電極とフレキシブルプリント基板のバンプとをシングルポイントボンディング等のワイヤレスボンディングを用いて接続し、端子とフレキシブルプリント基板の回路とをはんだを用いて接続することにより、電極と端子とを電気的に接続した構成としている。
特許第3317185号
しかしながら、上述の接続構造の場合、フレキシブルプリント基板の回路とセンサチップの電極及びパッケージの端子との各接合部は露出している。
従って、圧力センサ装置が酸雰囲気等の過酷な環境(例えば車両におけるエンジンの燃料噴射圧制御用)で使用される場合、各接合部が酸雰囲気に晒される構成であると、各接合部が腐食し、センサチップの電極とパッケージの端子との間の電気的な接続が確保できなくなる恐れがある。また、上記のような不具合を解消するために、封止部材(例えばCAN、モールド樹脂)を用いて気密に封止する方法もあるが、構成が複雑化する。
本発明は上記問題点に鑑み、過酷な環境下でも接合部の腐食を防止でき、且つ、構成を簡素化できる圧力センサ装置及びその製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成する為に請求項1に記載の圧力センサ装置は、ケースと、ケースに配置され、圧力検出素子を有するセンサチップと、センサチップに形成された電極と、ケースに形成された外部出力用の端子を電気的に接続するフレキシブルプリント基板とを備えている。そして、フレキシブルプリント基板は、熱可塑性樹脂と、当該熱可塑性樹脂内に配置された配線部と、電極及び端子に対応しつつ配線部を底部として形成され、接合材料の充填された複数のビアホールとにより構成され、電極及び端子は、異なるビアホール内に配置されつつ接合材料と接合し、各接合部が熱可塑性樹脂により封止されていることを特徴とする。
このように、本発明の圧力センサ装置によると、センサチップの電極とケースの端子は、フレキシブルプリント基板の異なるビアホール内にそれぞれ配置されつつ接合材料と接合し、各接合部は熱可塑性樹脂により封止されている。従って、過酷な環境下でも接合部の腐食を防止できる。また、フレキシブルプリント基板を構成する熱可塑性樹脂により接合部が封止されており、別途封止部材を用いなくても良いので、構成を簡素化できる。
尚、フレキシブルプリント基板に形成された配線部は、熱可塑性樹脂の内部に配置されている。従って、配線部も熱可塑性樹脂により封止されているので、配線部の腐食も防止できる。
請求項2に記載のように、電極及び端子上に、接合材料よりも融点が高い金属からなるバンプが形成された構成でも良い。ビアホール内に電極及び端子を配置し、電極及び端子を接合材料と接合(加熱・加圧による)させる際、バンプは接合材料よりも高い融点の金属から構成されており、バンプの形状はほぼ維持される。すなわち、接合時において、バンプがセンサチップ表面(電極)と配線部との間でストッパ的な役割を果たし、熱可塑性樹脂の流動(つぶれ)が抑制される。従って、熱可塑性樹脂の流動による配線部の位置ずれが低減されるので、センサチップの電極とケースの端子との間の電気的な接続状態を良好に確保できる。
特に、請求項3に記載のように、電極又は端子を含めたバンプの高さが、ビアホールの深さと略等しいと、電極又は端子をビアホール内に配置した状態でバンプの先端が配線部に接することとなるので、熱可塑性樹脂の流動抑制により効果的である。尚、バンプの構成材料としては、例えば請求項4に記載のように金が好適である。
請求項5に記載のように、接合材料は2層からなり、下層として接合時に溶融しない第1接続金属を有し、上層として接合時に溶融する第2接続金属を有する構成としても良い。接合時に接合材料全体が溶融した場合、圧力を受けた接合材料は流動し、ビアホールの形状が崩れて安定した接合状態を得ることができない恐れがある。しかしながら、下層(配線部側)に接合時に溶融しない第1接続金属を配置し、その上層に接合時に溶融する第2接続金属を配置することにより、電極及び端子と配線部との間で安定した接合状態を確保することができる。その際、請求項6に記載のように、第1接続金属が配線部と同一の金属から構成されると、配線部との間で電気的・機械的に安定した接合状態を得ることができる。
請求項7に記載の圧力センサ装置は、ケースと、ケースに配置され、圧力検出素子を有するセンサチップと、センサチップに形成された電極と、ケースに形成された外部出力用の端子を電気的に接続するフレキシブルプリント基板とを備えている。そして、フレキシブルプリント基板は、熱可塑性樹脂と、当該熱可塑性樹脂内に配置された配線部と、電極及び端子に対応しつつ配線部を底部として形成された複数のビアホールとにより構成され、電極及び端子は、異なるビアホール内に配置されつつ配線部と接合し、各接合部が熱可塑性樹脂により封止されていることを特徴とする。
請求項1〜6に記載の発明においては、センサチップの電極及びケースの端子が接合材料を介して配線部と接続されていた。しかしながら、本発明の圧力センサ装置の場合、ビアホール内に配置された状態で、センサチップの電極及びケースの端子の少なくとも一部が溶融し、配線部と直接接合している。この場合も、各接合部は熱可塑性樹脂により封止されており、過酷な環境下でも接合部の腐食を防止できる。また、別途封止部材を用いなくても良いので、構成を簡素化できる。尚、本発明においても、熱可塑性樹脂の内部に配線部が配置(封止)されているので、配線部の腐食も防止できる。
尚、請求項1〜7に記載の圧力センサ装置において、フレキシブルプリント基板を構成する熱可塑性樹脂は、請求項8に記載のように、熱可塑性樹脂からなる樹脂フィルムを多層に積層し、樹脂フィルムの層間に配線部を配置した構成であっても良い。
請求項9に記載の圧力センサ装置の製造方法は、圧力検出素子を有するセンサチップをケースに配置し、センサチップに形成された電極と、ケースに形成された外部出力用の端子とをフレキシブルプリント基板により電気的に接続してなる圧力センサ装置の製造方法である。そして、熱可塑性樹脂内に配置された配線部を底部とし、電極及び端子に対応した所定位置に接合材料の充填された複数のビアホールを備えるフレキシブルプリント基板を準備する準備工程と、フレキシブルプリント基板のビアホール内に電極及び端子が配置されるように、センサチップ、ケース、及びフレキシブルプリント基板を位置決めする位置決め工程と、位置決めされた状態で加熱・加圧することにより、電極及び端子が接合材料と接合されるとともに、熱可塑性樹脂が軟化されて各接合部を封止する加熱・加圧工程とを備えることを特徴とする。
本発明の作用効果は、請求項1に記載の発明の作用効果と同様であるので、その記載を省略する。
請求項10に記載のように、フレキシブルプリント基板を形成する準備工程において、接合材料はビアホールの上部開口面から底部方向に所定の間隙をもって充填されることが好ましい。ここで、所定の間隙とは、センサチップの電極及びケースの端子をビアホール内に配置した際に、接合材料がビアホール外へ溢れ出さない程度の充填状態を示す。従って、接合材料が溢れ出すことによる短絡を防止することができる。
請求項11〜17に記載の圧力センサ装置の製造方法は、請求項2〜8に記載の圧力センサを製造するための方法であり、その作用効果は同様であるのでその記載を省略する。
尚、請求項18に記載のように、加熱・加圧工程において、センサチップがケースに固定された状態で、ケースにおけるセンサチップが固定された面の裏面側から加熱・加圧を行うと良い。加熱・加圧時にフレキシブルプリント基板側から加熱・加圧を行うと、熱可塑性樹脂の温度が高くなって熱可塑性樹脂が流動しやすくなる。すなわち、配線部の位置ずれが起こりやすくなる。従って、接合部を挟んでフレキシブルプリント基板の反対側(ケース、センサチップ側)から接合部に熱が伝達されるように加熱・加圧がなされると良い。
以下、本発明の実施の形態を、図に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施の形態における圧力センサ装置を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面における断面図である。尚、図1(a)においては、説明の都合上、一部透過させて(破線部分)図示している。また、図1(a),(b)においては、便宜上、センサチップを収納するケースのうち、下ケースのみを図示し、圧力導入孔を備える上ケースを省略して図示している。
図1(b)に示すように、圧力センサ装置100は、ケース10と、センサチップ20と、フレキシブルプリント基板30とにより構成される。
ケース10は、一対からなるケースのうち、センサチップ20を搭載する下ケースの部分であり、例えば後述する加熱・加圧時に軟化しない合成樹脂から構成されている。尚、図示されないが、上ケースの部分に、センサチップ20の受圧面まで圧力を測定する被測定媒体を導入するための圧力導入孔が形成されている。ケース10は、その一部にインサート成形によりケース10に一体に形成され、一端がケース10内に突出し、他端がケース10外に引き出された外部出力用の端子11を有している。尚、ケース10内に突出する端子11とフレキシブルプリント基板30の接合材料との接続構造については後述する。また、本実施形態において、ケース10は所定形状に加工され、図1(b)に示すように、センサチップ20の電極とケース10内に突出する端子11の先端面が同一平面上に配置されている。従って、フレキシブルプリント基板30のビアホールに対するセンサチップ20の電極及びケース10の端子11の位置決めが容易となる。また、センサチップ20の電極及びケース10の端子11と接合材料との各接合部を、同時に加熱・加圧しやすい構成となっている。
センサチップ20は、基板21と、基板21上に形成された圧力検出素子(図示せず)と、基板21上に形成された電極22とにより構成される。
基板21はダイアフラム構造を有するシリコン基板であり、図1(b)に示すように薄肉部23を有している。そして、薄肉部23の形成位置の下部に、基板21がエッチングにより除去された空洞部24を有している。従って、薄肉部23は、基板21の他の部位と比べて膜厚が薄く形成されており、それにより可撓性を有している。尚、基板21は、空洞部24により開口する下面が、例えば接着材を介してケース10に固定されている。また、基板21の構成材料は、上記例に限定されるものではなく、SOI基板等の他の半導体基板やガラス基板等を適用することもできる。
そして、基板21の薄肉部23に圧力検出素子として、例えば所定の抵抗値を有する4個のピエゾ抵抗素子が形成されている。この圧力検出素子は、図示されない配線を介して電極22と電気的に接続されており、配線及び電極22と共にブリッジ回路を形成している。尚、本実施形態において、電極22はアルミ(Al)からなり、図1(a)で示すように、基板21の上面に4個形成されている。
フレキシブルプリント基板30は、熱可塑性樹脂31と、当該熱可塑性樹脂31内に配置された配線部32と、センサチップ20の電極22及びケース10の端子11の形成位置に対応しつつ配線部32を底部として形成され、接合材料33の充填された複数のビアホール34とにより構成される。
熱可塑性樹脂31は、比較的高融点の熱可塑性樹脂からなる厚さ10〜1000μmの樹脂フィルムを複数枚積層して形成されている。構成材料としては、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PEI)、液晶ポリマー(LCP)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、及び上述した各材料の混合物を適用することができる。尚、本実施形態における熱可塑性樹脂31は、LCPからなる2枚の樹脂フィルムにより構成されている。その詳細については後述する。
配線部32は、熱可塑性樹脂31の内部に配置されている。すなわち、熱可塑性樹脂31により封止されている。従って、配線部32は外部に露出していないので、配線部32の腐食が防止される。尚、配線部32の構成材料としては、例えば金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、Al等の低抵抗金属を用いることができ、本実施形態においてはCuを材料として形成されている。
接合材料33としては、接合時(加熱・加圧時)にセンサチップ20の電極22及びケース10の端子11と接合できる材料であれば良い。しかしながら、ビアホール34が小径化するほど、ビアホール34内に充填される接合材料33の高さにばらつきが生じやすくなる。また、センサチップ20の電極22及びケース10の内面に突出する端子11の高さにばらつきが生じることもある。例えば電解メッキによりビアホール34内に接合材料33としてAuを設け、センサチップ20の電極22及びケース10の端子11としてAuを用いた場合、接合時に両者とも溶融しないため、高さのばらつきを緩和できず電極22及び端子11と接合材料33が接合しない箇所が生じる恐れがある。従って、接合材料33として導電性ペーストを用いるか、若しくはセンサチップ20の電極22及びケース10の端子11と接合材料33との少なくとも一方に、接合時の加熱・加圧により溶融する金属を用いることが好ましい。接合材料33として導電性ペーストを用いれば、接合時に溶融しない金属であっても、当該金属を含むペースト内に電極22及び端子11を埋設した状態で加熱・加圧を実施できるので、安定した接合状態を確保することができる。また、電極22及び端子11と接合材料33との少なくとも一方が溶融する金属であれば、全てのビアホール34における接合材料33とそれに対応する電極22及び端子11とが接合するまでセンサチップ20及びケース10を熱可塑性樹脂31に押し込むことができるので、安定した接合状態を得ることができる。そのような金属としては、錫(Sn),ビスマス(Bi),Sn−鉛(Pb),Sn−Ag等の低融点金属を用いることができる。尚、本実施形態においては、接合材料33としてSn−Agからなるペーストを用いている。
また、フレキシブルプリント基板30は、ビアホール34内にセンサチップ20の電極22とケース10の端子11を配置させた状態で、センサチップ20の受圧面(薄肉部23)に被測定媒体(図1(b)における白抜き矢印)が到達するような所定形状を有している。本実施形態におけるフレキシブルプリント基板30は、図1(a),(b)に示すように、センサチップ20の受圧面(薄肉部23)に対応する部位に開口部35を有している。
このように構成される圧力センサ装置100において、ケース10に固定されたセンサチップ20の電極22とケース10の端子11は、フレキシブルプリント基板30の異なるビアホール34内にそれぞれ配置されている。そして、電極22及び端子11は接合材料33と金属結合により接合されている。また、各接合部は、その周囲をセンサチップ20の上面及びケース10の一部に接着したフレキシブルプリント基板30の構成材料である熱可塑性樹脂31によって気密に封止されている。
従って、圧力センサ装置100が酸雰囲気等の過酷な環境(例えば車両におけるエンジンの燃料噴射圧制御用)で使用される場合であっても、別途封止部材(例えばCANやモールド樹脂)を設けることなく接合部の腐食を防止することができる。また、接合部の保護のために別途封止部材を設ける必要がないので、構成を簡素化できる。すなわち製造コストを低減できる。
次に、圧力センサ装置100の製造方法について、図2(a)〜(c)、及び、図3(a),(b)を用いて説明する。図2は圧力センサ装置100の製造工程の概略を示す工程別断面図であり、(a)はフレキシブルプリント基板30を形成する準備工程、(b)はセンサチップ20をケース10に固定する工程、(c)はビアホール34内にセンサチップ20の電極22及びケース10の端子11を位置決め配置し、加熱・加圧する工程を示している。また、図3は図2(c)に示す工程を説明するための概略断面図であり、(a)は位置決め工程、(b)は加熱・加圧工程を示している。尚、図3(a),(b)においては、便宜上、センサチップ20の周囲のみを図示している。
先ず、図2(a)に示すように、熱可塑性樹脂31内に配置された配線部32を底部とし、センサチップ電極22及びケース10の端子11に対応した所定位置に接合材料33の充填された複数のビアホール34を備えるフレキシブルプリント基板30を準備する準備工程が実施される。
本実施形態におけるフレキシブルプリント基板30は、熱可塑性樹脂31としてLCPからなる樹脂フィルムを2枚積層してなる多層基板である。先ず、片面に導体箔(本実施形態においては銅箔)が貼着された樹脂フィルムを1枚準備し、導体箔をエッチングすることにより配線部32を形成する。そして、配線部32を覆うように、樹脂フィルムの配線部32形成面上に他方の樹脂フィルムを位置決め積層し、熱プレス機により加熱・加圧して樹脂フィルム同士を接着させる。尚、2枚の樹脂フィルムには、予め、センサチップ20の受圧面に対応する位置に貫通孔が形成されており、接着することにより開口部35が形成される。
次に、例えば炭酸ガスレーザを照射して、配線部32を底面とする有底孔であるビアホール34を形成し、ビアホール34内に接合材料33を充填する。このとき、接合材料33の充填量としては、センサチップ20の電極22(ケース10の端子11)と配線部32と間で接合状態を確保できる程度ビアホール34内に充填されていれば良い。なかでも、ビアホール34内にセンサチップ20の電極22(ケース10の端子11)を配置した際、ビアホール34外へ溢れ出さない程度の量、すなわちビアホール34の上部開口面から底部である配線部32方向に所定の間隙をもってビアホール34内に充填されることが好ましい。このように接合材料33が充填されると、短絡を防止することができる。尚、本実施の形態において、接合材料33は導電性ペーストからなり、スクリーン印刷機を用いてビアホール34内に充填される。スクリーン印刷機以外にもディスペンサ等を用いて導電性ペーストをビアホール34内に充填しても良い。また、ペースト以外にも無電解メッキ、電解メッキ、蒸着法、金属コート等を用いて接合材料33を形成しても良い。以上がフレキシブルプリント基板30の準備工程である。尚、開口部35の形成は、樹脂フィルムの接着後に実施しても良いし、接合材料33の充填後に実施しても良い。
また、フレキシブルプリント基板30の準備工程と並行して、図2(b)に示されるように、ケース10に対してセンサチップ20が位置決め固定される。本実施形態においては、ダイアフラム構造を有する基板20の下面を接着剤によりケース10の底部内面に固定することにより、基板21(薄肉部23)の上面に被測定媒体が到達する構成としている。
フレキシブルプリント基板30の準備とセンサチップ20の固定が完了すると、図2(c)及び図3(a)に示されるように、フレキシブルプリント基板30のビアホール34に対してセンサチップ20の電極22(ケース10の端子11)を位置決めする位置決め工程が行われる。尚、図3(a)においては、加熱・加圧工程との差を示すために、便宜上、センサチップ20がフレキシブルプリント基板30に載置されていない状態を図示している。
そして、位置決め工程後、図2(c)及び図3(b)に示されるように、加熱・加圧工程が行われる。
加熱・加圧方法としては、例えば図3(b)に示すように、パルスヒート方式の熱圧着ツール40を用い、ケース10におけるセンサチップ20が固定された面の裏面側から加熱・加圧して、センサチップ20(ケース10)をフレキシブルプリント基板30に押し付ける。この際、加熱・加圧条件として、170〜400℃の温度に加熱し、数秒〜数分程度の間、1〜10MPaの圧力で加圧する。加熱・加圧時にフレキシブルプリント基板30側から加熱・加圧しても良いが、その場合熱可塑性樹脂31の温度が高くなって熱可塑性樹脂31が流動しやすくなる。すなわち、フレキシブルプリント基板30の内部において配線部32の位置ずれが起こりやすくなる。従って、加熱・加圧時には、図3(b)に示すように、接合部を挟んでフレキシブルプリント基板30の反対側(すなわちケース10、センサチップ20側)から接合部に熱が伝達されるように加熱・加圧を行うと良い。
この加熱・加圧によって、センサチップ20の電極22(ケース10の端子11)と接合材料33との界面にて、各界面を超えて両者を構成する金属原子が熱拡散する。すなわち、センサチップ20の電極22(ケース10の端子11)と接合材料33とが、拡散接合により電気的に、且つ十分な接合強度を持って接合される。
また、上述の拡散接合と共に、フレキシブルプリント基板30を構成する熱可塑性樹脂31が加熱によって軟化し、センサチップ20(ケース10)側からの加圧によってセンサチップ20の基板21(ケース10)に接着する。すなわち、センサチップ20の電極22(ケース10の端子11)と接合材料33との接合部は、フレキシブルプリント基板30の構成材料である熱可塑性樹脂31によって気密に封止されることとなる。従って、別途モールド樹脂等の封止部材により接合部を封止する必要が無いので製造工程を簡素化でき、製造コストを低減できる。
尚、接合材料33は配線部32とも接合するので、接合材料33と配線部32との接合部も熱可塑性樹脂31により封止される。尚、接合材料33に対して、センサチップ20の電極22とケース10の端子11が同時に接合されても良いし、順次接合されても良い。同時に接合がなされる場合には、製造工程を簡素化することができる。
そして、ケース10に図示されない上ケース部分が装着されて、ケース10に圧力を検出するセンサチップ20を搭載し、センサチップ20の電極22とケース10に設けられた外部出力用の端子11とをフレキシブルプリント基板30により接続してなる圧力センサ装置100が形成される。
尚、本実施形態において、フレキシブルプリント基板30が2層からなる例を示した。しかしながら、その層数は上記例に限定されるものではない。
また、本実施形態において、フレキシブルプリント基板30の平面方向におけるセンサチップ20の電極22(ケース10の端子11)の大きさが、ビアホール34の上部開口よりも大きく設けられている例を示した。しかしながら、加熱・加圧時にセンサチップ20の電極22(ケース10の端子11)が溶融し、電極22(端子11)と接合材料33が接合する場合には、短絡防止のため、フレキシブルプリント基板30の平面方向における電極22(端子11)の面積がビアホール34の上部開口よりも小さく設けられ、ビアホール34内に電極22(端子11)が完全に配置された状態で加熱・加圧が実施される構成とすることが好ましい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図4(a),(b)に基づいて説明する。図4(a),(b)は、本実施形態の圧力センサ装置100の特徴点を説明するための概略断面図であり、(a)は位置決め工程、(b)は加熱・加圧工程を示している。尚、図4においては、便宜上、ケース10は省略し、接合部のうち、センサチップ20の電極22側のみを図示している。
第2の実施形態における圧力センサ装置100は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
第2の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、センサチップ20の電極22及びケース10の端子11上に、接合材料33よりも融点が高い材料からなるバンプが形成されている点である。
図4(a)に示すように、本実施形態の圧力センサ装置100を構成するセンサチップ20(ケース10)には、電極22(端子11)の一部として、電極22(端子11)上にバンプ50が形成されている。
このバンプ50は、接合材料33よりも高い融点を有する導電材料からなり、本実施形態においてはAuを用いて形成されている。このように、電極22(端子11)上に接合時に溶融しないバンプ50が形成されていると、加熱・加圧による接合時にバンプ50の形状がほぼ維持されるので、バンプ50がセンサチップ20の電極22(基板21上面)と配線部33との間でストッパ的な役割を果たすこととなる。すなわち、バンプ50によって熱可塑性樹脂31の流動(つぶれ)が抑制されるので、熱可塑性樹脂31の流動による配線部32の位置ずれが低減される。従って、センサチップ20の電極22とケース10の端子11との間の電気的な接続状態を良好に確保することができる。
さらに、本実施形態におけるバンプ50は、センサチップ20の電極22(ケース10の端子11)を含めた高さ(基板21(ケース10)の上面からバンプ50の先端までのの高さ)が、ビアホール34の深さ(上部開口面から配線部32までの深さ)と略等しくなるように形成されている。この場合、センサチップ20の電極22(ケース10の端子11)をビアホール34内に配置した際に、バンプ50の先端が配線部34に接することとなる。従って、熱可塑性樹脂31の流動抑制により効果的である。尚、本実施形態においては、電極22を含めたバンプ50の高さとケース10の内面に突出する端子11を含めたバンプ50の高さが略等しく(すなわち、各ビアホール34の深さも略等しく)形成されている。
従って、本実施形態においても、センサチップ20の電極(ケース10の端子11)をフレキシブルプリント基板30のビアホール34内に位置決めした状態で加熱・加圧すると、接合材料33と電極22(端子11)、バンプ50、及び配線部32が接合する。そして、それと同時に熱可塑性樹脂31が加熱によって軟化し、加圧によってセンサチップ20の基板21上面(ケース10)に接着する。すなわち、センサチップ20の電極(ケース10の端子11)と接合材料33との接合部は、フレキシブルプリント基板30の構成材料である熱可塑性樹脂31によって気密に封止される。
尚、本実施形態においては、バンプ50とともに電極22(端子11)がビアホール34内に配置されるので、接合材料33がビアホール34から溢れ出ないように、電極22(端子11)のみが配置される場合よりも接合材料33の充填量を少なめとすることが好ましい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図5に基づいて説明する。図5は、本実施形態の圧力センサ装置100の特徴点を説明するための概略断面図である。図5においては、便宜上、ケース10を省略し、センサチップ20とフレキシブルプリント基板30とを離間させて図示している。
第3の実施形態における圧力センサ装置100は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
第3の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、接合材料33が2層からなる点である。
本実施形態における圧力センサ装置100において、フレキシブルプリント基板30のビアホール34内に充填される接合材料33は、図5に示すように2層からなり、下層(配線部32側)として第1接続金属33aが設けられ、その上層として第2接続金属33bが設けられている。
第1接続金属33aは、接合時の加熱・加圧により溶融しない金属を用いて形成される。従って、接合時に溶融しないため、ビアホール34の形状を維持することができ、安定した接合状態を確保することができる。また、構成材料としては、ビアホール34内の抵抗値を抑えるために、第2接続金属33bより抵抗値が低い金属であることが好ましく、特に第1接続金属33aが配線部32を構成する金属と同一であると、配線部32と第1接続金属33aの線膨張係数が同じであるため、機械的・電気的に安定した接続状態を確保することができる。尚、本実施形態における第1接続金属33aは、配線部32と同じくCuを構成材料としている。
また、第2接続金属33bとしては、接合時の加熱・加圧条件により溶融し、第1接続金属33a及びセンサチップ20の電極(ケース10の端子11)との間で金属結合を形成するものであればよく、例えば融点が232℃であるSnを用いることができる。それ以外にもBi、Sn−Pb、Sn−Ag、Sn−Pb−Bi等の低融点金属を用いることができる。尚、本実施形態における第2接続金属33bは、Sn−Agを構成材料としている。また、第2接続金属33bは、センサチップ20の電極(ケース10の端子11)を形成する金属或いは第1接続金属33aに拡散し、合金化することで融点が上昇するため、後に加熱を伴う工程があっても、その加熱によらず安定した接続性を示すことができる。
尚、第2接続金属33bの充填量が多いと、接合時の加熱・加圧により第2接続金属33bが溶融して流動し、ビアホール34が崩れて安定した接合状態を確保できない恐れがある。従って、第2接続金属33bは、センサチップ20の電極(ケース10の端子11)との接合に必要な最小限の量だけビアホール34内に充填されればよい。
このような第1,第2接続金属33a,33bの形成方法としては、特に限定されるものではないが、共に電解めっきにより形成されるとビアホール34内に、より均一で緻密な金属膜を形成することができるので好ましい。この場合、配線部32を電極として電解めっきを実施することができるため、ビアホール34内に予め無電解メッキを施さなくとも良い。
従って、センサチップ20の電極22(ケース10の端子11)がフレキシブルプリント基板30のビアホール34内に位置決めされた状態で加熱・加圧すると、第2接続金属33bが溶融し、電極22(端子11)及び配線部32と接合する。また、それと同時に熱可塑性樹脂31が加熱によって軟化し、加圧によってセンサチップ20の基板21(ケース10)に接着する。このように、本実施形態における圧力センサ装置100においても、センサチップ20の電極(ケース10の端子11)と接合材料33である第2接続金属33bとの接合部は、フレキシブルプリント基板30の構成材料である熱可塑性樹脂31によって気密に封止される。
また、上層として用いる第2接続金属33bが溶融してセンサチップ20の電極22(ケース10の端子11)と第1接続金属33aとの間で金属結合を形成するため、接合材料33等の高さのばらつきを吸収することができ、安定した接合状態を確保することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を図6に基づいて説明する。図6は、本実施形態の圧力センサ装置100の特徴点を説明するための概略断面図である。図6においては、便宜上、ケース10を省略し、センサチップ20とフレキシブルプリント基板30とを離間させて図示している。
第4の実施形態における圧力センサ装置100は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
第4の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、センサチップ20の電極22(ケース10の端子11)自体が溶融し、配線部32と接合する点である。
本実施形態における圧力センサ装置100において、フレキシブルプリント基板30は、図6に示すように熱可塑性樹脂31の内部に配線部32を有し、当該配線部32を底部としセンサチップ20の電極22(ケース10の端子11)に対応する位置にビアホール34を有している。しかしながら、ビアホール34には接合材料33が充填されておらず、センサチップ20の電極22(ケース10の端子11)自体が配線部32と直接接合すべく、接合時に溶融する金属を用いて形成(図6においては、電極22の一部として電極22上にはんだバンプ51が形成)されている。尚、電極22(端子11)の一部であるはんだバンプ51は、ビアホール34内に配置可能な形状で、溶融した際に配線部32との良好な接合状態を確保でき、且つ、ビアホール34外へ溢れ出ない大きさに形成される。
従って、センサチップ20の電極22(ケース10の端子11)をフレキシブルプリント基板30のビアホール34内に位置決めした状態で加熱・加圧すると、電極22(端子11)の一部であるはんだバンプ51が溶融して配線部32と接合する。そして、それと同時にフレキシブルプリント基板30を構成する熱可塑性樹脂31が加熱によって軟化し、加圧によってセンサチップ20の基板21上面(ケース10)に接着する。このように、本実施形態における圧力センサ装置100においても、センサチップ20の電極22(ケース10の端子11)と配線部32との接合部は、フレキシブルプリント基板30の構成材料である熱可塑性樹脂31によって気密に封止される。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、種々変更して実施する事ができる。
本実施形態において、ケース10におけるセンサチップ20が固定された面の裏面から熱圧着ツール40により加熱・加圧する例を示した。しかしながら、フレキシブルプリント基板30側から加熱・加圧を行っても良い。また、基板21の下面から加熱・加圧するよりも先にセンサチップ20側から加熱・加圧してセンサチップ20の電極22と接合材料33との接合を行い、その後、フレキシブルプリント基板30側から加熱・加圧して、ケース10の端子11と接合材料33とを接合しても良い。
また、本実施形態において、各接合部をフレキシブルプリント基板30の構成材料である熱可塑性樹脂31によって気密に封止する例を示した。しかしながら、各接合部を熱可塑性樹脂31により封止した状態で、さらにオイルやモールド樹脂等で封止した構成としても良い。また、オイルの場合にはオイルの流出防止のため、その表面をさらに金属薄膜(メタルダイヤフラム)等で封止しても良い。このような構成とすると接合部の腐食防止により効果的である。
本発明の第1の実施形態における圧力センサ装置を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面における断面図である。 圧力センサ装置の製造工程の示す工程別断面図であり、(a)は準備工程、(b)はセンサチップをケースに固定する工程、(c)は位置決め工程及び加熱・加圧工程を示している。 図2(c)に示す工程を説明するための概略断面図であり、(a)は位置決め工程、(b)は加熱・加圧工程を示している。 本発明の第2の実施形態における圧力センサ装置の特徴点を説明するための概略断面図であり、(a)は位置決め工程、(b)は加熱・加圧工程を示している。 本発明の第3の実施形態における圧力センサ装置の特徴点を説明するための概略断面図である。 本発明の第4の実施形態における圧力センサ装置の特徴点を説明するための概略断面図である。
符号の説明
10・・・ケース
11・・・端子
20・・・センサチップ
21・・・基板
22・・・電極
30・・・フレキシブルプリント基板
31・・・熱可塑性樹脂
32・・・配線部
33・・・接合材料
34・・・ビアホール
100・・・圧力センサ装置

Claims (18)

  1. ケースと、
    前記ケースに配置され、圧力検出素子を有するセンサチップと、
    前記センサチップに形成された電極と、前記ケースに形成された外部出力用の端子を電気的に接続するフレキシブルプリント基板と、を備える圧力センサ装置において、
    前記フレキシブルプリント基板は、熱可塑性樹脂と、当該熱可塑性樹脂内に配置された配線部と、前記電極及び前記端子に対応しつつ前記配線部を底部として形成され、接合材料の充填された複数のビアホールと、により構成され、
    前記電極及び前記端子は、異なる前記ビアホール内に配置されつつ前記接合材料と接合し、各接合部が前記熱可塑性樹脂により封止されていることを特徴とする圧力センサ装置。
  2. 前記電極及び前記端子上に、前記接合材料よりも融点が高い金属からなるバンプが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ装置。
  3. 前記電極又は前記端子を含めた前記バンプの高さが前記ビアホールの深さと略等しいことを特徴とする請求項2に記載の圧力センサ装置。
  4. 前記バンプは金からなることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の圧力センサ装置。
  5. 前記接合材料は2層からなり、下層として前記接合時に溶融しない第1接続金属を有し、上層として前記接合時に溶融する第2接続金属を有することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の圧力センサ装置。
  6. 前記第1接続金属は、前記配線部と同一の金属であることを特徴とする請求項5に記載の圧力センサ装置。
  7. ケースと、
    前記ケースに配置され、圧力検出素子を有するセンサチップと、
    前記センサチップに形成された電極と、前記ケースに形成された外部出力用の端子を電気的に接続するフレキシブルプリント基板と、を備える圧力センサ装置において、
    前記フレキシブルプリント基板は、熱可塑性樹脂と、当該熱可塑性樹脂内に配置された配線部と、前記電極及び前記端子に対応しつつ前記配線部を底部として形成された複数のビアホールと、により構成され、
    前記電極及び前記端子は、異なる前記ビアホール内に配置されつつ前記配線部と接合し、各接合部が前記熱可塑性樹脂により封止されていることを特徴とする圧力センサ装置。
  8. 前記熱可塑性樹脂は、熱可塑性樹脂からなる樹脂フィルムを多層に積層してなり、層間に前記配線部を備えることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の圧力センサ装置。
  9. 圧力検出素子を有するセンサチップをケースに配置し、前記センサチップに形成された電極と前記ケースに形成された外部出力用の端子とを、フレキシブルプリント基板により電気的に接続してなる圧力センサ装置の製造方法であって、
    熱可塑性樹脂内に配置された配線部を底部とし、前記電極及び前記端子に対応した所定位置に接合材料の充填された複数のビアホールを備えるフレキシブルプリント基板を準備する準備工程と、
    前記フレキシブルプリント基板の前記ビアホール内に前記電極及び前記端子が配置されるように、前記センサチップ、前記ケース、及び前記フレキシブルプリント基板を位置決めする位置決め工程と、
    位置決めされた状態で加熱・加圧することにより、前記電極及び前記端子が前記接合材料と接合されるとともに、前記熱可塑性樹脂が軟化されて各接合部を封止する加熱・加圧工程とを備えることを特徴とする圧力センサ装置の製造方法。
  10. 前記準備工程において、前記接合材料は前記ビアホールの上部開口面から底部方向に所定の間隙をもって充填されることを特徴とする請求項9に記載の圧力センサ装置の製造方法。
  11. 前記位置決め工程の前に、前記電極及び前記端子上に、前記接合材料よりも融点が高い金属を用いてバンプを形成する工程を備えることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の圧力センサ装置の製造方法。
  12. 前記電極又は前記端子を含めた前記バンプの高さが、前記ビアホールの深さと略等しくなるように前記バンプを形成することを特徴とする請求項11に記載の圧力センサ装置の製造方法。
  13. 前記バンプは金からなることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の圧力センサ装置の製造方法。
  14. 前記準備工程において、前記ビアホール内に下層として前記加熱・加圧時に溶融しない第1接続金属、上層として前記加熱・加圧時に溶融する第2接続金属が充填されることを特徴とする請求項9〜13いずれか1項に記載の圧力センサ装置の製造方法。
  15. 前記第1接続金属は、前記配線部と同一の金属からなることを特徴とする請求項14に記載の圧力センサ装置の製造方法。
  16. 圧力検出素子を有するセンサチップをケースに配置し、前記センサチップに形成された電極と、前記ケースに形成された外部出力用の端子と、をフレキシブルプリント基板により電気的に接続してなる圧力センサ装置の製造方法であって、
    熱可塑性樹脂内に配置された配線部を底部とし、前記電極及び前記端子に対応して形成された複数のビアホールを備えるフレキシブルプリント基板を準備する準備工程と、
    前記フレキシブルプリント基板の前記ビアホール内に前記電極及び前記端子が配置されるように、前記センサチップ、前記ケース、及び前記フレキシブルプリント基板の位置決めがなされる位置決め工程と、
    位置決めされた状態で加熱・加圧することにより、前記端子及び前記電極が溶融して前記配線部と接合されるとともに、前記熱可塑性樹脂が軟化されて各接合部を封止する加熱・加圧工程とを備えることを特徴とする圧力センサ装置の製造方法。
  17. 前記準備工程において、前記フレキシブルプリント基板は、片面上に配線部の形成された熱可塑性樹脂からなる樹脂フィルムを含む複数の樹脂フィルムを積層し、加熱・加圧することにより形成されることを特徴とする請求項9〜16いずれか1項に記載の圧力センサ装置の製造方法。
  18. 前記加熱・加圧工程において、前記センサチップが前記ケースに固定された状態で、前記ケースにおける前記センサチップが固定された面の裏面側から加熱・加圧を行うことを特徴とする請求項9〜17いずれか1項に記載の圧力センサ装置の製造方法。
JP2004033936A 2004-02-10 2004-02-10 圧力センサ装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4225212B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004033936A JP4225212B2 (ja) 2004-02-10 2004-02-10 圧力センサ装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004033936A JP4225212B2 (ja) 2004-02-10 2004-02-10 圧力センサ装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005227039A true JP2005227039A (ja) 2005-08-25
JP4225212B2 JP4225212B2 (ja) 2009-02-18

Family

ID=35001878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004033936A Expired - Fee Related JP4225212B2 (ja) 2004-02-10 2004-02-10 圧力センサ装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4225212B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009081264A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Denso Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2010504528A (ja) * 2006-09-19 2010-02-12 ローズマウント エアロスペイス インコーポレイテッド 耐熱式ソリッド・ステート圧力センサ
US7762141B2 (en) 2007-02-16 2010-07-27 Denso Corporation Pressure sensor and manufacturing method thereof
KR101443220B1 (ko) 2008-01-04 2014-09-22 삼성전자주식회사 접촉힘 센서 패키지, 이를 구비한 혈압 측정계, 및 상기접촉힘 센서 패키지 제조방법
KR101891484B1 (ko) 2016-08-18 2018-08-24 주식회사 바른전자 접촉 저항 방식의 발 압력 센서
CN108847442A (zh) * 2018-06-30 2018-11-20 山东昊润自动化技术有限公司 一种压力芯片封装方法
JP2019040173A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 上海天馬微電子有限公司 表示パネルと表示装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010504528A (ja) * 2006-09-19 2010-02-12 ローズマウント エアロスペイス インコーポレイテッド 耐熱式ソリッド・ステート圧力センサ
US7762141B2 (en) 2007-02-16 2010-07-27 Denso Corporation Pressure sensor and manufacturing method thereof
JP2009081264A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Denso Corp 半導体装置およびその製造方法
KR101443220B1 (ko) 2008-01-04 2014-09-22 삼성전자주식회사 접촉힘 센서 패키지, 이를 구비한 혈압 측정계, 및 상기접촉힘 센서 패키지 제조방법
KR101891484B1 (ko) 2016-08-18 2018-08-24 주식회사 바른전자 접촉 저항 방식의 발 압력 센서
JP2019040173A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 上海天馬微電子有限公司 表示パネルと表示装置
US10613670B2 (en) 2017-08-25 2020-04-07 Shanghai Tianma Micro-electronics Co., Ltd. Display panel and display device
CN108847442A (zh) * 2018-06-30 2018-11-20 山东昊润自动化技术有限公司 一种压力芯片封装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4225212B2 (ja) 2009-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101193212B1 (ko) 반도체 칩 내장 배선 기판 및 그 제조 방법
JP5421863B2 (ja) 半導体パッケージの製造方法
JP2011222555A (ja) 半導体チップ内蔵配線基板の製造方法
JPH1051150A (ja) ハイブリッドモジュールとその製造方法
WO2006093129A1 (ja) 機能素子実装モジュール及び機能素子実装モジュールの実装方法
JP4225212B2 (ja) 圧力センサ装置及びその製造方法
KR19990069447A (ko) 반도체 패키지와 그 제조방법
JP2018506171A (ja) 簡易に製造可能な電気部品及び電気部品の製造方法
JP2870533B1 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3702062B2 (ja) 圧力センサ装置
JPH11135567A (ja) 異方性導電膜、半導体装置の製造方法
JPS62169433A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2007281292A (ja) 半導体デバイスの実装構造
JP2002100710A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP5193522B2 (ja) 半導体素子収納用セラミックパッケージとその製造方法
JP4379216B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2014086963A (ja) パッケージおよびパッケージの製造方法
CN216871982U (zh) 光学封装件
JP2000013029A (ja) 高密度配線基板、その製造方法、及びそれを用いた電子装置
JP2009081264A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2004221525A (ja) Icパッケージ及びその製造方法
JP2011066116A (ja) 回路モジュールおよびその製造方法
JP2000124401A (ja) 半導体装置
JP7015686B2 (ja) 光デバイス及び光デバイスの製造方法
JP4562950B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees